JP2003001530A - ブッシュ圧入治具 - Google Patents

ブッシュ圧入治具

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JP2003001530A
JP2003001530A JP2001192751A JP2001192751A JP2003001530A JP 2003001530 A JP2003001530 A JP 2003001530A JP 2001192751 A JP2001192751 A JP 2001192751A JP 2001192751 A JP2001192751 A JP 2001192751A JP 2003001530 A JP2003001530 A JP 2003001530A
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Yukio Yamada
行男 山田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブッシュを確実にしかも安全に圧入すること
ができるブッシュ圧入治具を提供する。 【解決手段】 基端大径部5bとシャフト本体5aとを
有するシャフト5と、シャフト本体5aが挿入されるブ
ッシュ装着体6とを備える。シャフト5の基端大径部5
bには第1のブッシュ3aが外嵌され、ブッシュ装着体
6には第2のブッシュ3bが外嵌される。ブッシュ3
a、3bの端部を被圧入体1の孔部2の開口部1a、1
aに圧入するための食付き機構8を設ける。食付き状態
にて、ブッシュ装着体6とシャフト5の基端大径部5a
とを接近させて、被圧入体1の孔部2の両端部2a、2
bにブッシュ3a、3bをそれぞれ圧入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ブッシュ圧入治
具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】油圧ショベルやブルドーザ等の建設機械
において、一般には、図10に示すように、アーム等の
枢支部(被圧入体)51の孔部52にはブッシュ53
a、53bが嵌合されている。この場合、孔部52の端
部54、55にブッシュ53a、53bが圧入される。
そして、圧入工程においては、図8と図9に示すブッシ
ュ圧入治具が使用される。
【0003】ブッシュ圧入治具は、シャフト57と、ブ
ッシュ装着体58とを備え、シャフト57に第1のブッ
シュ53aを装着すると共に、ブッシュ装着体58に第
2のブッシュ53bを装着して使用する。すなわち、シ
ャフト57は、基端大径部60と、この基端大径部60
よりも小径のシャフト本体61とを有し、基端大径部6
0に第1のブッシュ53aが外嵌される。そして、この
シャフト57には、基端大径部60に外嵌されたブッシ
ュ53aの軸心方向外方への抜けを防止する鍔部62が
設けられると共に、この鍔部62よりも軸心方向外方に
大径鍔部63が設けられている。つまり、外径寸法とし
て、大径鍔部63>鍔部62>基端大径部60>シャフ
ト本体61となっている。また、ブッシュ装着体58は
筒体からなり、その外面が小径部64と中径部65と大
径部66に形成されている。そして、小径部64に第2
のブッシュ53bが外嵌され、中径部65がこの第2ブ
ッシュ53bの反シャフト側への抜けを防止している。
この場合、小径部64の外径寸法はシャフト57の基端
大径部60の外径寸法と略同一とされ、中径部65の外
径寸法はシャフト57の鍔部62の外径寸法と略同一と
され、大径部66の外径寸法はシャフト57の大径鍔部
63の外径寸法と略同一とされる。また、シャフト61
の基端大径部60の軸心方向長さ寸法は、ブッシュ53
aの軸心方向長さ寸法と略同一とされ、小径部64の軸
心方向長さ寸法は、ブッシュ53bの軸心方向長さ寸法
よりも大きく設定されている。
【0004】そして、このブッシュ圧入治具を用いてブ
ッシュ53a、53bを被圧入体51に圧入するには、
仮想線で示すプレス装置67を使用して両ブッシュ53
a、53bを接近させることによって行う。この場合、
ブッシュ装着体58の端面68を固定部69にて受ける
ものであり、ブッシュ53a、53bが孔部52の軸心
方向に対して斜めにならないように、作業者がシャフト
57及び装着体58等を支持しつつ、上記プレス装置6
7のプレスヘッド70にて、シャフト57の端面71を
矢印の如く押圧するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、図8と図9に
示すような従来のブッシュ圧入治具では、上記のプレス
装置による圧入工程において、作業者がシャフト57及
び装着体58を支持する必要があり、このようにプレス
圧入作業時に手作業でシャフト57等を支持すること
は、プレス装置に指先等が挟まれるのを確実に回避する
必要があることから熟練を要し、作業性に劣っていた。
【0006】この発明は、上記従来の欠点を解決するた
めになされたものであって、その目的は、ブッシュを確
実にしかも安全に圧入することができるブッシュ圧入治
具を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段及び効果】そこで請求項1
のブッシュ圧入治具は、基端大径部5bと、この基端大
径部5bよりも小径のシャフト本体5aとを有するシャ
フト5と、上記シャフト本体5aが挿入されるブッシュ
装着体6とを備え、上記シャフト5の基端大径部5bに
第1のブッシュ3aを外嵌すると共に、上記ブッシュ装
着体6に第2のブッシュ3bを外嵌し、上記ブッシュ装
着体6と上記シャフト5の基端大径部5bとの接近によ
って、被圧入体1の孔部2の両端部2a、2bに上記ブ
ッシュ3a、3bをそれぞれ圧入するブッシュ圧入治具
であって、ブッシュ装着体6のシャフト軸心廻りの回転
にて、上記ブッシュ3a、3bが接近してこのブッシュ
3a、3bの端部を上記被圧入体1の孔部2の開口縁部
1a、1aに圧入させる食付き機構8を設けたことを特
徴としている。
【0008】請求項1のブッシュ圧入治具では、ブッシ
ュ装着体6をシャフト軸心廻りの回転させれば、ブッシ
ュ3a、3bの端部が上記被圧入体1の孔部2の開口縁
部1a、1aに圧入する。このため、ブッシュ3a、3
bが被圧入体1の孔部2にいわゆる食付き状態となっ
て、作業者が支えなくても、ブッシュ3a、3bは被圧
入体1の孔部2の軸心に対して斜めにならない。これに
よって、ブッシュ3a、3bを圧入する作業を安定して
正確に行うことができ、高品質の製品を提供することが
できる。しかも作業者にとっては安全である。
【0009】請求項2のブッシュ圧入治具は、上記食付
き機構8が、上記シャフト本体5aの外周面9に形成さ
れた螺旋溝10と、上記ブッシュ装着体6側に設けられ
たピン11とを備え、上記ブッシュ装着体6のシャフト
軸心廻りの回転にて、上記螺旋溝10に嵌合している上
記ピン11にガイドされつつこのブッシュ装着体6が螺
進することを特徴としている。
【0010】上記請求項2のブッシュ圧入治具では、ブ
ッシュ装着体6をシャフト軸心廻りの回転させればシャ
フト5に対してブッシュ装着体6が螺進するので、ブッ
シュ3a、3bの端部を被圧入体1の孔部2の開口縁部
1a、1aに圧入させることができる。これにより、ブ
ッシュ3a、3bの軸心と被圧入体1の孔部2の軸心と
を一致させることができて、その後の圧入作業の信頼性
向上を図ることができ、高品質の製品をより安定して提
供することができる。
【0011】請求項3のブッシュ圧入治具は、上記ブッ
シュ装着体6と上記シャフト5の基端大径部5bとの軸
心方向接近力付与にて、上記ピン11が上記螺旋溝10
に設けられた軸心方向に延びるガイド部16にガイドさ
れつつ後退して、上記ブッシュ装着体6と上記シャフト
5の基端大径部5bとの接近を許容することを特徴とし
ている。
【0012】上記請求項3のブッシュ圧入治具では、食
付き工程後のプレス工程において、ブッシュ装着体6と
シャフト5の大径部5bとの軸心方向接近力を付与すれ
ば、ピン11が後退するので、ブッシュ装着体6とシャ
フト5の基端大径部5bとを軸心方向に接近させて、ブ
ッシュ3a、3bを接近させることができる。これによ
り、ピン11がプレス工程を邪魔せず、安定した圧入作
業を行うことができると共に、ピン11の損傷を有効に
防止して、長期にわたって高精度の圧入作業を行うこと
ができる。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、この発明のブッシュ圧入治
具の具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ詳
細に説明する。図1はこのブッシュ圧入治具の断面図を
示し、このブッシュ圧入治具は、被圧入体1の孔部2の
両端部2a、2bにブッシュ3a、3bをそれぞれ圧入
するためのものである。ここで、被圧入体1とは、油圧
ショベルやブルドーザ等の建設機械のアーム等の枢支部
である。この場合、孔部2の両端部2a、2bの内径寸
法Aを中央部4の内径寸法Bよりも大径としている。ま
た、ブッシュ3aとブッシュ3bとは同一寸法形状とさ
れ、これらの外径寸法Cを孔部2の端部2a、2bの内
径寸法Aよりも僅かに大きく設定していると共に、これ
らの内径寸法Dを孔部2の中央部4の内径寸法Bよりも
小さく設定している。さらに、ブッシュ3a、3bの軸
心方向長さ寸法Eを端部2a、2bの軸心方向長さ寸法
Fよりも短く設定している。
【0014】ブッシュ圧入治具は、第1のブッシュ3a
が装着されるシャフト5と、第2のブッシュ3bが装着
されるブッシュ装着体6とを備える。シャフト5は、基
端大径部5bと、この基端大径部5bよりも小径のシャ
フト本体5aとを有し、基端大径部5bに第1のブッシ
ュ3aが外嵌される。また、このシャフト5には、基端
大径部5bに外嵌されたブッシュ3aの軸心方向外方
(矢印X方向)への抜けを防止する鍔部5cが設けられ
ると共に、この鍔部5cよりも軸心方向外方に大径鍔部
5dが設けられている。すなわち、シャフト5の外径寸
法として、大径鍔部5d>鍔部5c>基端大径部5b>
シャフト本体5aとなっている。また、基端大径部5b
の外径寸法Gをブッシュ3aの内径寸法Dよりも僅かに
小径とすると共に、基端大径部5bの軸心方向長さ寸法
をブッシュ3aの軸心方向長さ寸法Eと略同一に設定
し、ブッシュ3aの基端大径部5bへの着脱自在な装着
(外嵌)を可能としている。さらに、鍔部5cの外径寸
法Hを被圧入体1の端部2aの内径寸法Aよりも僅かに
小さく設定すると共に、鍔部5cの厚さ寸法(軸心方向
長さ寸法)とブッシュ3aの軸心方向長さ寸法Eとを加
えた寸法E1を端部2aの軸心方向長さ寸法Fと同一又
はこれよりも僅かに短い寸法に設定する。これは、この
鍔部5cがダストシール取付けの為のスペースを確保す
る目的で形成されるためである。なお、シャフト本体5
aと基端大径部5bとの間には、テーパ部5eが設けら
れている。
【0015】また、ブッシュ装着体6は筒体からなり、
その外面が小径部6aと中径部6bと大径部6cに形成
されている。そして、小径部6aに第2のブッシュ3b
が外嵌される。この場合、小径部6aは、その外径寸法
をシャフト5の基端大径部5bの外径寸法Gと略同一と
し、その長さ寸法を、ブッシュ3bの長さ寸法Eと同一
または僅かに長く設定している。これによって、ブッシ
ュ3bの小径部6aへの着脱自在な装着(外嵌)を可能
としている。また、中径部6bの外径寸法をシャフト5
の鍔部5cの外径寸法Hと略同一とし、小径部6aにブ
ッシュ3bを外嵌した状態でのこのブッシュ3bの矢印
Y方向の移動を中径部6bが規制している。さらに、ブ
ッシュ装着体6の孔部26の内径寸法Iをシャフト5の
シャフト本体5aの外径寸法Jよりも僅かに大きく設定
し、このシャフト本体5aをブッシュ装着体6の孔部2
6に対して抜き差し自在としている。この場合も、中径
部6bの厚さ寸法(軸心方向長さ寸法)とブッシュ3b
の軸心方向長さ寸法Eとを加えた寸法E2を端部2bの
軸心方向長さ寸法Fと同一又はこれよりも僅かに短い寸
法に設定している。これは、この中径部6bが上記鍔部
5aと同様ダストシール取付けの為のスペースを確保す
る目的で形成されるためである。なお、大径部6cの外
径寸法をシャフト5の大径鍔部5dの外径寸法と略同一
としている。
【0016】そして、このブッシュ圧入治具には、ブッ
シュ3a、3bの端部を上記被圧入体1の孔部2の開口
縁部1a、1a(端部2a、2bの開口端部)に圧入さ
せる食付き機構8が設けられる。食付き機構8は、上記
シャフト本体5aの外周面9の先端部に形成される螺旋
溝10と、上記ブッシュ装着体6側に設けられるピン1
1とを備える。すなわち、図3(a)(b)に示すよう
に、螺旋溝10は、断面矩形状の本体部14と、断面三
角形状の副部15とからなり、その本体部14にピン1
1が嵌合し、また、副部15は軸心方向に延びる傾斜面
(軸心方向内方に向かって順次拡開する傾斜面)からな
るガイド部16を有する。この場合、螺旋溝10はその
始端12に対して終端13が所定量P(例えば、6mm
程度)だけ基端側に位置している。さらに、この螺旋溝
10には、その始端12からシャフト先端面に開口する
軸方向凹溝17(ピン11を螺旋溝10に嵌合させるた
めの溝である)が形成されている。
【0017】また、図4に示すように、ピン11は支持
機構18にその軸心方向の往復動可能として支持されて
いる。支持機構18は、その外周面にねじ部19が形成
された筒体20と、この筒体20の孔部21に内装され
てピン11を軸心方向外方へ押圧する弾発部材23とを
備える。ピン11は、大径の第1部11aと、小径の第
2部11bと、これらの間に設けられるテーパ部11c
とからなり、自由状態で、上記弾発部材23に押圧され
て、筒体20の先端開口縁部に設けられる内鍔部23に
テーパ部11cが係止している。そして、この状態から
ピン11を軸心方向内方へ弾発部材23の付勢力に抗し
て押圧すれば、ピン11は後退する。なお、筒体20に
は弾発部材23を受けるボルト24(例えば、六角孔付
きボルト等)が螺着されている。この場合、このボルト
24の頭部の外径の寸法を筒体20の外径の寸法と略同
一に設定する。
【0018】そして、この支持機構18が上記ブッシュ
装着体6に取付けられることによって、ピン11がブッ
シュ装着体6側に設けられることになる。この場合、図
2に示すように、ブッシュ装着体6の大径部6cの外周
面の一部に切欠部25を設けると共に、この切欠部25
の切欠端面25aとこのブッシュ装着体6の孔部26と
を連通するねじ孔27を設け、このねじ孔27に支持機
構18のねじ部19を螺着させることによって、支持機
構18をブッシュ装着体6に取付けている。この際、ボ
ルト24の頭部はブッシュ装着体6に埋設状となって、
このブッシュ装着体6からほとんど突出しない状態とな
っている。なお、シャフト5にブッシュ装着体6を装着
しない状態では、ピン11の先端(第2部11bの先
端)がブッシュ装着体6の内周面から径方向内方に突出
している。
【0019】次に、上記のように構成されたブッシュ圧
入治具にて、一対のブッシュ3a、3bを被圧入体1に
圧入する方法を説明する。まず、第1のブッシュ3aを
シャフト5の基端大径部5bに外嵌すると共に、ブッシ
ュ装着体6の小径部6aに第2ブッシュ3bを外嵌す
る。この状態で、被圧入体1の孔部2にシャフト本体5
aを挿入すると共に、孔部2から突出したシャフト本体
5aの先端部にブッシュ装着体6を装着する。なお、ブ
ッシュ装着体6をシャフト本体5aに装着するには、ブ
ッシュ装着体6に取付けられているピン11を、シャフ
ト5の軸方向凹溝17に軸心方向外方から嵌合させ、こ
の軸方向凹溝17に沿って押込めばよい。これによっ
て、図3(a)に示すように、ピン11を螺旋溝10の
始端12に位置させることができる。
【0020】この場合、第1のブッシュ3aをシャフト
5の基端大径部5bに外嵌すると共に、ブッシュ装着体
6の小径部6aに第2ブッシュ3bを外嵌し、さらに、
シャフト5のシャフト本体5aを被圧入体1に挿入する
と共に、被圧入体1から突出したシャフト本体5aの先
端部にブッシュ装着体6が装着された状態では、相対面
するブッシュ3a、3b間寸法が被圧入体1の軸方向長
さと略同一となるように、シャフト本体5aの長さ寸法
や螺旋溝10の位置等を設定しておく必要がある。
【0021】そして、この状態から、表面にローレット
加工等の滑り加工を施した大径部6c等を持って、この
ブッシュ装着体6をシャフト軸心廻りに回転させる。こ
の際、ピン11はブッシュ装着体6の回転と共に、螺旋
溝10に沿って移動することになる。つまり、ブッシュ
装着体6のシャフト軸心廻りの回転にて、ブッシュ装着
体6は螺旋溝10に嵌合しているピン11にガイドされ
つつ螺進して、シャフト5に対して矢印X方向へ移動す
る。このように、ブッシュ装着体6を回転させれば、ブ
ッシュ装着体6とシャフト5の基端大径部5bとが接近
(最大で上記所定量Pだけ接近)することになって、相
対面するブッシュ3a、3bは接近することになる。こ
の場合、上記のように、ブッシュ3a、3b間寸法が被
圧入体1の軸方向長さと略同一に設定されているので、
接近すれば、図1に示すように、ブッシュ3a、3bの
端部を被圧入体1の孔部2の開口縁部1a、1aに圧入
させることができる。つまり、ブッシュ3a、3bの端
部が孔部2にいわゆる食付き状態となって、被圧入体1
とこの圧入工具とが一体状となり、ブッシュ3a、3b
と被圧入体1とは軸心が合っている状態となる。
【0022】この図1に示す状態とした後は、仮想線で
示す横型プレス装置30を使用して、各ブッシュ3a、
3bを孔部2に圧入するプレス圧入工程に移行する。こ
の場合のプレス装置30は、シャフト5の大径鍔部5d
の端面28を押圧するプレスヘッド31と、ブッシュ装
着体6の端面29を受ける固定部32とを備えると共
に、固定部32には、シャフト5のシャフト本体5aの
進入を許容する孔部33が設けられている。この場合、
例えば、ブッシュ装着体6が固定部32側に位置し、シ
ャフト5の大径部5dがプレスヘッド31側に位置する
ように配置する。
【0023】このため、固定部32の端面32aにブッ
シュ装着体6を接触させ、その状態でプレスヘッド31
をブッシュ装着体6側へ伸長させる。この際、螺旋溝1
0に嵌合しているピン11は、軸心方向内方に向かって
順次拡開する傾斜面からなるガイド部16に案内されて
弾発部材23の付勢力に抗して後退することになり、こ
の螺旋溝10から脱出してシャフト本体5aの外周面9
に乗り上げることになる。
【0024】そして、プレスヘッド31をブッシュ装着
体6側へ伸長させることにより、シャフト5はブッシュ
装着体6側へ順次移動して、固定部32側の孔部33に
シャフト本体5aが進入するが、ブッシュ装着体6は固
定部32にて矢印Y方向の移動が規制されており、ブッ
シュ装着体6は移動しない。しかも、第1のブッシュ3
aは鍔部5cにて矢印X方向の移動が規制され、第2の
ブッシュ3bは中径部6bにて矢印Y方向の移動が規制
されている。そのため、このフレスヘッド31の伸長に
よって、ブッシュ装着体6とシャフト5の大径部5bと
の軸心方向接近力が付与されたことになって、ブッシュ
3a、3bは相互に接近して、孔部2の端部2a、2b
に順次圧入され、図5に示すように、ブッシュ3a、3
bが被圧入体1の端部2a、2bに完全に圧入された状
態となる。その後、シャフト5を被圧入体1の孔部2か
ら引き抜くと共に、このシャフト5からブッシュ装着体
6を取外せば、圧入工程が終了し、被圧入体1にブッシ
ュ3a、3bが嵌着された状態(図10に示すような状
態)となる。
【0025】このように、上記ブッシュ圧入治具を使用
すれば、プレス工程の際に、被圧入体1とこの圧入工具
とが一体状となり、ブッシュ3a、3bと被圧入体1と
は軸心が合っている状態となっているので、作業者がブ
ッシュ圧入治具等を支持することなく、ブッシュ3a、
3bを被圧入体1に確実に圧入することができ、作業性
に優れると共に、高品質の製品を提供することができ、
作業者は手等を挟むおそれがなくなって安全である。し
かも、プレス工程における圧入では、上記のようにピン
11が後退するので、ピン11がプレス工程を邪魔せ
ず、安定した圧入作業を行うことができると共に、ピン
11の損傷を有効に防止して、長期にわたって高精度の
圧入作業を行うことができる。
【0026】また、ブッシュ装着体6として、図6と図
7に示すように、支持機構18から突出軸部35を突設
させたものであってもよい。すなわち、上記ボルト24
に代えてこの突出軸部35を支持機構18に螺着する。
従って、ブッシュ装着体6をシャフト軸心廻りに回転さ
せる際に、この突出軸部35を持って回転させることが
できる。これによって、回転力の付与が容易となって回
転操作が行いやすくなる利点がある。これに対して、図
1等に示すように、ボルト24を使用すれば、突出軸部
35等の突起部を有さず、破損等の原因が少なくなって
耐用性に優れる利点がある。
【0027】以上にこの発明の具体的な実施の形態につ
いて説明したが、この発明は上記形態に限定されるもの
ではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施するこ
とができる。例えば、このブッシュ圧入治具にて、ブッ
シュ3a、3bを圧入する被圧入体1の孔部2として
は、建設機械以外の種々の装置の孔部であってもよい。
また、シャフト5の大きさや、このシャフト5が挿入さ
れるブッシュ装着体6の大きさ等は、圧入するブッシュ
3a、3bの大きさや被圧入体1の大きさ等にもとづい
て変更することができ、さらに、螺旋溝10の長さ寸法
や螺旋溝10の軸心方向に対する傾斜角度も、ブッシュ
装着体6をシャフト軸心廻りに約1回転(例えば、30
0°程度)回転させることによって、このブッシュ3b
がシャフト5に対してその軸心方向に食付き可能程度
(例えば、6mm程度)に摺動することができる範囲で
変更可能である。また、ピン11の外径寸法やピン11
の自由状態での突出量、及びこれに対応する螺旋溝10
の幅寸法や深さ寸法等としても、ブッシュ装着体6をシ
ャフト軸心廻りの回転させることによって、このブッシ
ュ装着体6が螺旋溝10に嵌合しているピン11にガイ
ドされつつ螺進することができる範囲で変更可能であ
る。さらに、螺旋溝10のガイド16を構成する傾斜面
の傾斜角度としては、ブッシュ装着体6が螺進している
際にピン11が螺旋溝10から外れず、しかもブッシュ
装着体6とシャフト5の大径部5bとの軸心方向接近力
の付与にてピン11が螺旋溝10から脱出してシャフト
本体5aの外周面9に乗り上げることになる範囲で変更
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のブッシュ圧入治具の実施の形態を示
す断面図である。
【図2】上記ブッシュ圧入治具の側面図である。
【図3】上記ブッシュ圧入治具の使用方法の説明図であ
る。
【図4】上記ブッシュ圧入治具の食付き機構の要部断面
図である。
【図5】ブッシュ圧入後の上記ブッシュ圧入治具の断面
図である。
【図6】この発明のブッシュ圧入治具の他の実施の形態
を示す要部断面図である。
【図7】上記ブッシュ圧入治具の側面図である。
【図8】従来のブッシュ圧入治具の断面図である。
【図9】ブッシュ圧入後の従来のブッシュ圧入治具の断
面図である。
【図10】ブッシュが圧入された状態の被圧入体の断面
図である。
【符号の説明】
1 被圧入体 1a 開口縁部 2 孔部 3a ブッシュ 3b ブッシュ 5 シャフト 5a シャフト本体 5b 基端大径部 6 ブッシュ装着体 8 食付き機構 9 外周面 10 螺旋溝 11 ピン 16 ガイド部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基端大径部(5b)と、この基端大径部
    (5b)よりも小径のシャフト本体(5a)とを有する
    シャフト(5)と、上記シャフト本体(5a)が挿入さ
    れるブッシュ装着体(6)とを備え、上記シャフト
    (5)の基端大径部(5b)に第1のブッシュ(3a)
    を外嵌すると共に、上記ブッシュ装着体(6)に第2の
    ブッシュ(3b)を外嵌し、上記ブッシュ装着体(6)
    と上記シャフト(5)の基端大径部(5b)との接近に
    よって、被圧入体(1)の孔部(2)の両端部(2a)
    (2b)に上記ブッシュ(3a)(3b)をそれぞれ圧
    入するブッシュ圧入治具であって、このブッシュ装着体
    (6)のシャフト軸心廻りの回転にて、上記ブッシュ
    (3a)(3b)が接近してこのブッシュ(3a)(3
    b)の端部を上記被圧入体(1)の孔部(2)の開口縁
    部(1a)(1a)に圧入させる食付き機構(8)を設
    けたことを特徴とするブッシュ圧入治具。
  2. 【請求項2】 上記食付き機構(8)が、上記シャフト
    本体(5b)の外周面(9)に形成された螺旋溝(1
    0)と、上記ブッシュ装着体(6)側に設けられたピン
    (11)とを備え、上記ブッシュ装着体(6)のシャフ
    ト軸心廻りの回転にて、上記螺旋溝(10)に嵌合して
    いる上記ピン(11)にガイドされつつこのブッシュ装
    着体(6)が螺進することを特徴とする請求項1のブッ
    シュ圧入治具。
  3. 【請求項3】 上記ブッシュ装着体(6)と上記シャフ
    ト(5)の基端大径部(5b)との軸心方向接近力付与
    にて、上記ピン(11)が上記螺旋溝(10)に設けら
    れた軸心方向に延びるガイド部(16)にガイドされつ
    つ後退して、上記ブッシュ装着体(6)と上記シャフト
    (5)の基端大径部(5b)との接近を許容することを
    特徴とする請求項2のブッシュ圧入治具。
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