JP3004860B2 - オーバーロックミシンの針糸さばき装置 - Google Patents

オーバーロックミシンの針糸さばき装置

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JP3004860B2
JP3004860B2 JP6004932A JP493294A JP3004860B2 JP 3004860 B2 JP3004860 B2 JP 3004860B2 JP 6004932 A JP6004932 A JP 6004932A JP 493294 A JP493294 A JP 493294A JP 3004860 B2 JP3004860 B2 JP 3004860B2
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    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
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    • D05B61/00Loop holders; Loop spreaders; Stitch-forming fingers

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  • Textile Engineering (AREA)
  • Sewing Machines And Sewing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はオーバーロックミシンの
針糸さばき装置に係り、特に、縁かがり縫いと縁かがり
縫い以外の縫い(例えば二重環縫いまたは偏平縫い等の
特殊縫い)を行なうことが可能なオーバーロックミシン
の針糸さばき装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上下動する針と前後左右に揺動するルー
パを用いて二重環縫いまたは偏平縫いを行なうオーバー
ロックミシンは従来から公知である。図32はこのよう
な2本針3本糸の二重環縫いの縫目を示し、2本の針糸
T1,T2が平行に延び、ルーパ糸Rがこれら2本の針
糸間のわたり縫いに用いられている。
【0003】二重環縫い・偏平縫いを行なう場合に、針
糸、ルーパ糸およびルーパによって形成される三角形の
中に針が降下する必要がある。このための糸さばき手段
として、特開昭52−12058号に記載されているよ
うに、ルーパ糸をさばくことによって上記三角形を形成
するものが公知である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、縁かが
り縫いと二重環または偏平縫い等の特殊縫いを行なうこ
とができるオーバーロックミシンの場合、縁かがり用の
上ルーパおよび下ルーパ以外に上記特殊縫い用の下ルー
パを設けると、ルーパ機構が複雑となるため、縁かがり
用の下ルーパを用いて上記特殊縫いを行なうことが要望
される。
【0005】この場合、図33(A)に示すように、針
8,10が降下する際、下ルーパ14が左方(矢印方
向)へ移動するので、針糸Tは下ルーパ14上に対して
相対的に右方へ摺動して、針8,10が針糸Tの左側へ
落下してしまい、針糸T、ルーパ糸Rおよびルーパ14
によって形成される三角形の中に針が降下しない。図3
3(B)は適正な三角形が形成され、該三角形の中に針
8,10が降下可能な状態を示す。このような適正な三
角形を形成するためには、上記従来技術のようにルーパ
糸Rをさばく方法は好ましくなく、針糸Tをさばく必要
がある。
【0006】したがって、本発明の目的は、かがり縫い
用の下ルーパで上記三角形を形成して確実に上記特殊縫
いを可能とするための糸さばき装置を提供することであ
る。
【0007】上記課題を解決するために本発明によるオ
−バ−ロックミシンの針糸さばき装置は、上ル−パ及び
左右揺動する下ル−パを用いる縁かがり縫いと、上ル−
パを停止させ且つ下ル−パが左右揺動及び前後揺動する
二重環縫いとに切り換え可能としたオ−バ−ロックミシ
ンであって、前記二重環縫い時に針が落下する際に下ル
−パ糸と下ル−パと針糸によって形成される三角形の中
に針が落下するように針糸を下ル−パの上方で保持する
針糸さばき装置を備え、前記針糸さばき装置は、前記下
ル−パに左右及び前後揺動させる下ル−パ軸を駆動源と
して作動されることにより達成される。また、上ル−パ
及び左右揺動する下ル−パを用いる縁かがり縫いと、上
ル−パを停止させ且つ下ル−パが左右揺動及び前後揺動
する二重環縫いとを可能としたオ−バ−ロックミシンで
あって、ミシンの主軸と連動し、縁かがり縫い時に左右
揺動し二重環縫い時に左右揺動及び前後揺動する下ル−
パ軸と、前記針が落下する際、ル−パ糸と下ル−パと針
糸によって形成される三角形の中に該針が落下するよう
に針糸を保持する糸さばきフックを有し、前後及び左右
に揺動可能とする糸さばき手段と、前記下ル−パ軸の前
後揺動運動を前記糸さばき手段へ伝達する前後揺動運動
手段と、前記下ル−パ軸の左右揺動運動を前記糸さばき
手段へ伝達する左右揺動運動手段、を備えたことによ
り達成される。また、縁かがり縫いと切り換え操作によ
りそれとは異なる少なくとも一種類の縫いを行うオ−
バ−ロックミシンであって、上下動可能な針と、縁かが
り縫い時において左右揺動運動可能な上下ル−パとを有
し、縁かがり縫い以外の縫いを行う際には上ル−パの揺
動運動を停止すると共に下ル−パが左右及び前後揺動運
動するオ−バ−ロックミシンの針糸さばき装置におい
て、ミシンの主軸と連動し、縁かがり縫い時において左
右揺動運動し、縁かがり以外の縫い時においては左右及
び前後揺動運動する下ル−パ軸と、前記針が落下する
際、ル−パ糸と下ル−パと針糸によって形成される三角
形の中に該針が落下するように針糸を保持する糸さばき
フックを有し前後及び左右に回転可能な糸さばき手段
と、前記下ル−パ軸の前後揺動運動を前記糸さばきフッ
クへ伝達する前後揺動運動手段と、前記下ル−パ軸の左
右揺動運動を前記糸さばきフックへ伝達する左右揺動運
動手段、とを備えたことにより達成する。また、前記左
右揺動手段は、前記下ル−パ軸に固定されたカムと、前
記糸さばきフックに固定された一端及び前記カムと接触
する他端を有する左右揺動伝達ピンとを備えることによ
り達成される。また、前記糸さばきフックは、糸さばき
フックの先端部よりも前記前後揺動の運動方向前方に設
けられた補助揺動ピンを中心として前後に回転可能であ
ることにより達成される。また、前記糸さばきフック
は、針の数と同数の爪を有し、下ル−パの先端から遠い
側の爪の高さが前記下ル−パの先端に近い側の爪よりも
低く配置されたことにより達成される。さらに、縁かが
り縫いモ−ドと二重環縫いモ−ドの縫目形成を行うオ−
バ−ロックミシンであって、上下動可能な針と、揺動運
動可能な上下ル−パとを有し、二重環縫いモ−ドの縫い
を行う際には上ル−パの揺動運動を停止するオ−バ−ロ
ックミシンの針糸さばき装置において、ミシンの主軸と
連動して左右及び前後に揺動運動する下ル−パ軸と、
針糸を保持する爪を有し、前後及び左右に回転可能な糸
さばきフックと、前記下ル−パ軸の前後揺動運動を前記
糸さばきフックに伝達する前後揺動運動手段と、前記下
ル−パ軸の左右揺動運動を前記糸さばきフックに伝達す
る左右揺動運動手段と、を備え、前記糸さばきフックの
爪は、二重環縫いモ−ドを行う際には、前記針が落下す
る時にル−パ糸と下ル−パと針糸によって形成される三
角形の中に該針が落下するように針糸を保持し、縁かが
り縫いモ−ドを行う際には、ミシンの針板の空環形成孔
よりも布送り方向後方に位置することにより達成され
る。また、前記左右揺動手段は、前記下ル−パを保持す
る部材に形成されたカムと、前記糸さばきフックに固定
された一端及び前記カムと接触する他端を有する左右揺
動伝達ピンとを備えることにより達成される。
【0008】
【作用】下ルーパ軸が主軸と連動して左右および前後に
揺動運動すると、その前後方向の揺動運動は前後揺動運
動伝達手段により糸さばきフックへ伝達され、左右方向
の揺動運動は左右揺動運動伝達手段により糸さばきフッ
クへ伝達される。このようにして伝達された前後および
左右方向の揺動運動が合成され、糸さばきフックは前後
左右に揺動運動を行ない、2本の針が落下する際に、糸
さばきフックによって針糸が保持されて、ルーパ糸、下
ルーパおよび針糸によって強制的に三角形を形成する。
この三角形の中に針が落下する。
【0009】このとき、糸さばきフックが突起部を形成
した爪を有する場合、糸さばきフックの爪の突起部によ
り、針糸の後方側が布送り方向へ押し出され、この結
果、下ルーパ糸と下ルーパのなす角度が大きくなり、針
は確実に下ルーパとルーパ糸の間に落下することができ
る。糸さばきフックを、下ルーパの先端から遠い側の爪
を下ルーパの先端に近い側の爪よりも低く構成した場
合、下ルーパ糸は爪の上を通過し、適正な三角形が形成
され、目とびが生じない。
【0010】糸さばきフックの爪はミシンの針板の空環
形成孔よりも後方に位置させた場合、縁かがり縫いを行
なう場合に空環がからみつくことがない。
【0011】
【実施例】以下、本発明によるオーバーロックミシンの
針糸さばき装置の実施例を図面に基づいて説明する。 第1の実施例 図1は第1の実施例による針糸さばき装置を適用するに
好適な例えば2本針の場合のオーバーロックミシンの全
体を示す斜視図である。オーバーロックミシン2はアー
ム4とベッド6を備える。アーム4には2本の針8,1
0がベッド6に対して上下動可能に設けられ、ベッドに
は針8,10の下方に位置するように針板12が設けら
れている。針板12下方には下ルーパ14が設けられて
いる。
【0012】なお、図示したオーバーロックミシン2は
縁かがり縫いと二重環縫い及び偏平縫いを行なうことが
できるオーバーロックミシンであり、下ルーパ14の他
に図示しない上ルーパを設けられているが、二重環縫い
及び偏平縫いの際には,特願平3−79670号明細書
および図面に記載されている切換え装置(図示しない)
により上ルーパの揺動運動を停止する。図2は第1の実
施例の斜視図、図3は同実施例の一部品の斜視図、図4
は同実施例の分解斜視図である。図2において、図示し
ないミシンのフレームへ固定されたフック回転軸16
へ、支持部材18が回転可能に取り付けられている。フ
ック回転軸16は前後方向(図面上AB方向)に延在し
ている。
【0013】この支持部材18へ、補助揺動ピン20を
介してフック揺動腕22が回転可能に取り付けられてい
る。補助揺動ピン20は左右方向(図面上CD方向)に
延在している。フック揺動腕22には、糸さばきフック
24がねじ止め固定されている。糸さばきフック24
は、フック揺動腕22と一体となって補助揺動ピン20
を中心に前後方向に回動可能であり、作用時は図の実線
の位置にあり、不作用時は後方の二点鎖線の位置にあ
る。なお、作用時とは後述のように針糸と接して該針糸
を保持することにより針糸、ルーパ糸、下ルーパ14に
よって形成される三角形を形成する時点のことをいうも
のとする。
【0014】フック回転軸16にはねじりばね26が取
り付けられており、このねじりばね26は、その作用端
の一端をミシンのフレームに、他端をフック揺動腕22
に当接されていて、フック揺動腕22を常に右側に付勢
している。前後方向に延在する下ルーパ軸28は、図示
しない主軸が回転すると、該主軸を駆動源として図示し
ないルーパカム、ルーパロッド等を介して左右揺動運動
を起こすと共に、図示しない二重環カム、前後揺動軸等
を介して前後動する。なお、縁かがり縫いを行なう際に
は、図示しない切替え装置により、下ルーパ軸28が前
後動しないように主軸と下ルーパ軸28間の連結を解除
されるが、このとき糸さばきフック24が図の二点鎖線
で示す位置にて左右回動のみの運動となる。
【0015】この下ルーパ軸28に下ルーパ支持腕30
が固定され、下ルーパ支持腕30には下ルーパ14がね
じ止め固定されている。下ルーパ軸28にはまた、フッ
ク揺動カラー(揺動伝達腕)32が固定されている。こ
のフック揺動カラー32は上部に二又部32aを有し、
下部にカム部32bを有する。
【0016】フック揺動腕22には、前後揺動ピン34
の一端及び左右揺動伝達ピン36の一端がそれぞれ固定
されている。前後揺動ピン34の他端はフック揺動カラ
ー32の二又部32aに嵌入されている。また、左右揺
動伝達ピン36の他端はフック揺動カラー32のカム部
32bに接触している。従って、下ルーパ軸28の前後
動及び左右揺動は、フック揺動カラー32を介してフッ
ク揺動腕22へ伝達される。尚上記前後揺動ピン34、
フック揺動カラー32の二又部32a等で前後揺動運動
伝達手段を、左右揺動伝達ピン36、フック揺動カラー
32のカム部32b等で左右揺動運動伝達手段をそれぞ
れ形成している。
【0017】すなわち、下ルーパ軸28が前後動する
と、フック揺動カラー32も下ルーパ軸28と共に前後
動をするが、この運動はフック揺動カラー32の二又部
32aに嵌入されている前後揺動ピン34を介してフッ
ク揺動腕22に伝達される。その結果、フック揺動腕2
2は、補助揺動ピン20を中心として前後運動をする。
また、下ルーパ軸28が左右揺動すると、フック揺動カ
ラー32も下ルーパ軸28と共に左右揺動をするが、こ
の運動は、左右揺動伝達ピン36を介してフック揺動腕
22に伝達される。その結果、フック揺動腕22はフッ
ク回転軸16を中心に左右揺動を起こす。ねじりばね2
6の付勢力により、左右揺動伝達ピン36がフック揺動
カラー32のカム部32bに当接しているので、フック
揺動腕22は該カム部分の形状に沿った左右揺動運動を
する。なお、図3の33は、左右揺動伝達ピン36とフ
ック揺動カラー32との接触点の軌跡である。
【0018】このように、フック揺動腕22、前後揺動
ピン34およびフック揺動カラー32の二又部32aに
よる前後運動と、フック揺動腕22、左右揺動伝達ピン
36およびフック揺動カラー32のカム部32bによる
左右揺動運動の合成により、糸さばきフック24の運動
は後述のようにD字形状に近い特殊な運動軌跡を描く。
【0019】図34は,上記カム部32bを具体的に示
したもので,低位部32b1,傾斜部32b2,上位部
32b3および傾斜部32b4を形成し,これらのカム
面に上記ピン34が係合している.また,図35は,カ
ム面32bの他の実施例であり,低位部32b5及び傾
斜部32b6のみにより形成されている.
【0020】図5は針8,10が降下する際における、
針糸T、ルーパ糸Rおよび下ルーパ14の位置関係を示
す概略図であり、図5(A)が不適正な位置関係、図5
(B)が適正な位置関係を示す。図5(A)において、
下ルーパ14が左方(矢印方向)へ移動するときに針糸
Tは下ルーパ14上を右方へ摺動しており、この場合、
針8,10が針糸Tの左側へ落下してしまう。図5
(B)の適正な縫いの場合は針糸T、ルーパ糸R、ルー
パ14によって形成される三角形の中に針8,10が降
下する。
【0021】図6〜図10は縫製の各段階における針
8,10、下ルーパ14および糸さばきフック24を示
す上面図であり、図6〜図10においてそれぞれ図6
(A)〜図10(A)の上面図に加え、正面図をそれぞ
れ図6(B)〜び図10(B)に示している。図6は針
8,10が上死点の位置にある時の状態を示し、この
時、糸さばきフック24が最も前方の位置にあり、下ル
ーパ14は右方の位置にある。図7は針8,10が針板
12の上面の位置にある時の状態を示し、この時、糸さ
ばきフック24は最も左方の位置へ移動しており、下ル
ーパ14は最右方の位置から左方へ移動を開始してい
る。
【0022】図8は針が針板12下方へ落下した時の状
態を示す。このとき針糸Tは下ルーパ14の左方への移
動に伴い該下ルーパ14に対して相対的に図(B)の右
方へ移動する傾向にあるが、糸さばきフック24によっ
て保持されて該右方への移動を阻止され、針糸T、下ル
ーパ糸R及び下ルーパ14で形成される三角形の中に針
8,10が確実に落下する。
【0023】図9は針8,10が下死点の位置にある状
態を示し、この時、糸さばきフック24および下ルーパ
14は最も後方の左位置に移動している。図10は針
8,10が針板の上方へ移動した状態を示し、この時糸
さばきフック24は後方右位置に下ルーパ14は右方の
位置に移動している。この後、図6に示す状態に戻り、
以後再び図7〜図9の段階を繰り返す。
【0024】図11は図6〜図10の各段階における糸
さばきフック24の運動軌跡を概略的に示す図である。
図中のP1〜P5はそれぞれ図6〜図10の各段階にお
ける糸さばきフック24の位置を示す。フック揺動カラ
ー32のカム部32bの形状は、糸さばきフック24が
このようなD字形状に近い運動軌跡を描くように形成し
ている。
【0025】第1の実施例の針糸さばき装置は以上の構
成であるから、下ルーパ軸28の前後左右の揺動運動を
利用して糸さばきフック24をほぼD字形状に運動させ
ることにより、針8,10の下方位置へ、針糸T、下ル
ーパ糸R及び下ルーパ14で形成される三角形を強制的
に形成することができる。なお、ルーパ糸として太糸等
を用いた場合、不作用時の糸さばきフック24の位置が
針板12に接近しているとルーパ糸が糸さばきフック2
4にからみつくことがある。したがって、図2におい
て、補助揺動ピン20の位置を、糸さばきフック24の
先端部により前方(B方向)とするのが好ましい。この
場合、不作用時の糸さばきフック24の位置が作用時の
ときよりも低くなり、不作用時における糸さばきフック
24と針板12間の空間が広くなり、ルーパ糸が糸さば
きフック24にからみつくことがない。
【0026】図24,25に示すように、縫い始め時に
は三角形を形成する下ルーパ糸Rは下ルーパ14の上面
に近い位置にある(縫い始め以降の下ルーパ糸Rの位置
は図27を参照)。このため、図24のように2つの爪
24A,24Bの高さを同一にした場合は、下ルーパ糸
Rが左方の爪24Bの下に入り込み、該爪24Bの根元
で押えられるので、同図(B)に示すように適正な三角
形が形成されず、右針(Q1)が三角形の中に入らず目
とびが発生する恐れがある.そこで好ましくは図23の
ように,下ルーパ14の先端(図2,図5の右端)から
遠い側の爪24Bの高さが下ルーパ14の先端に近い側
の爪24Aよりも低くなるように構成されている。な
お、図示の例は下ルーパ14が右向きのものであるが、
左向きのルーパを使用する場合には、図2の右側の爪2
4Aの方が左側の爪24Bよりも低くなるように構成す
る。
【0027】これにより図25に示すように下ルーパ糸
Rは爪24Bの上を通過し、同図(B)に示すように適
正な三角形が形成され、目とびが解消される。なお、縫
い始め時以降は図26および図27に示すように下ルー
パ糸Rは2つの爪24A,24Bの上を通過する。な
お、図中Q1は右針落点、Q2は左針落点である。
【0028】図28および図29は針板12の上方から
下ルーパ14等を見た上面図である。これらの図に示す
ように針板12には縫い目形成爪12Aが設けられてい
る。この縫目形成爪12Aは2本針を用いた二重環偏平
縫いを行なう際に縫目を形成するために用いられるもの
である。図28に示すように下ルーパ糸Rはこの縫目形
成爪12Aから下方の下ルーパ14へと延在する。図2
9において矢印Vは布送り方向を示す。糸さばきフック
24は前述のようにD字形状に近い運動軌跡を描くが、
縫目形成爪の下を布送り方向と逆方向に移動する時、下
ルーパ糸Rが糸さばきフック24の爪24A,24Bに
引っ掛りやすくなる。
【0029】この現象は特に太い下ルーパ糸を用いたと
きに起こりやすい。本実施例の糸さばきフック24は下
ルーパ14の先端から遠い側の爪24Bを下ルーパ14
の先端に近い側の爪24Aよりも低く構成しているので
太い下ルーパ糸Rを用いても糸さばきフック24の爪2
4A,24Bに引っ掛かることがない。 第2の実施例 図12は第2の実施例の糸さばき装置の糸さばきフック
の爪の斜視図である。糸さばきフック24は2つの爪2
4A,24Bを有し、下ルーパ14の先端(図2の右
端)に近い側の爪(右爪)24Aと、下ルーパ14の先
端から遠い側の爪(左爪)24Bの形状を異なるものと
して構成されている。
【0030】すなわち、右爪24Aは図12に詳しく示
すように、左側方部に突起部25を形成されているが、
左爪24Bは幅の狭い直線棒状のものとされている。な
お、図示の例は下ルーパ14が右向きのものであるが、
左向きの下ルーパを使用する場合には、下ルーパの先端
に近い側の爪が図2の右爪24A(但し突起部25は逆
向きに変更する)となり、遠い側の爪が左爪24Bとな
る。そしてこの爪24Aの方が爪24Bよりも高くなる
ように構成する。
【0031】なお、この第2の実施例の糸さばき装置の
他の部分は第1の実施例と同様な構成であるので図示を
省略する。図13〜図16は右爪24A’、左爪24B
の双方を棒状に構成した場合の不具合を説明するための
図であり、図13は斜視図、図14は図13のE矢視
図、図15は図13のF矢視図、図16は図13のG矢
視図である。これらの図において、右針糸T1は前方側
T11,後方側T12からなり、同様に左針糸T2も前方側
T21,後方側T22からなる。
【0032】ルーパ糸Rはこれら右左の針糸T1,T2
の後方側T12,T22と接触しており、このため、ルーパ
糸Rと下ルーパ14とが形成する角度は、2つの爪24
A’,24B間と下ルーパ14先端と右爪24A’間と
では異なる。前者をθ1 、後者をθ2 とすると、右針糸
T1、左針糸T2および下ルーパ糸Rは布Wの前結節か
ら連続しているので、2つの爪24A’,24B間の下
ルーパ糸Rと下ルーパ14のなす角度θ1 は送りピッチ
のみによって定まる。
【0033】したがって、布が送られると、下ルーパ糸
Rの位置は針落に対して送りピッチ分送られてθ1 の角
度が生じ、針は下ルーパ14と下ルーパ糸Rの間に落下
することができる。一方下ルーパ14先端と右爪24
A’間の下ルーパ糸Rと下ルーパ14のなす角度θ2
は、右針糸T1の位置によって定まり、このθ2 はθ1
よりも小さい。したがって、送りピッチが小さいとθ2
が非常に小さくなり、下ルーパ14とルーパ糸Rの間に
右針10が落下できず、目とびを生じる可能性がある。
なお、図においてQ1は右針10の針落点、Q2は左針
8の針落点である。
【0034】図17〜図20は、第2の実施例の糸さば
きフック24によりこの不具合を解消することができる
ことを説明するための図であり、図17は斜視図、図1
8は図17のH矢視図、図19は図17のI矢視図、図
20は図17の一部拡大斜視図である。これらの図にお
いて、糸さばきフック24の右爪24Aの突起部25の
傾斜部により、右針糸T1の後方側T12が布送り方向
(図18、図20の矢印V方向)へ押し出され、この結
果、下ルーパ14先端と右爪24A間の下ルーパ糸Rと
下ルーパ14のなす角度が大きくなり、送りピッチが小
さい場合であっても右針10は確実に下ルーパ14とル
ーパ糸Rの間に落下することができる。なお、図18お
よび図20において、点線は図14の場合の針糸の位置
を示す。
【0035】図21は針8,10が落下する際の糸さば
きフック24の位置と針糸T1,T2の位置関係を示す
図である。図21(A)は糸さばきフック24が左方へ
移動を開始した時点の状態を示す。この時点では左右の
針糸T1,T2はいずれも糸さばきフック24の爪24
A,24Bから離れている。図21(B)は糸さばきフ
ック24の左方への移動により、右針糸T1の後方側T
12が右爪24Aの突起部25の斜面に接触した状態を示
す。図21(C)は糸さばきフック24がさらに左方へ
移動し、左右の針糸T1,T2が爪24A,24Bと接
触した状態を示す。図21(D)はさらに左方へ移動
し、針8,10が上記三角形の中に落下した時の状態を
示し、右爪24Aの突起部25の斜面に接触している右
針糸T1の後方側T12が該斜面を滑べり、後方(布送り
方向)へ移動し、上述のとおり下ルーパ14先端と右爪
24A間の下ルーパ糸Rと下ルーパ14のなす角度が大
きくなる。
【0036】図22は第2の実施例の変形例を示し、2
つの爪24A,24Bの両者に突起部25を形成すして
いる。なお、爪24Aは棒状とし爪24Bに突起25を
形成しても上記第2の実施例と同様の効果を奏する。 第3の実施例 図30および図31はかがり縫い時の針板12と本発明
による糸さばき装置の第3の実施例の糸さばきフック2
4の関係を示し、図30(A)および図31(A)は断
面図、図30(B)および図31(B)は上面図であ
る。
【0037】図30において、針板12は空環形成孔1
3を有し、この空環形成孔13の前方縁13A側には糸
すべり片15が設けられている。この図の例のように糸
さばきフック24の爪24A,24Bの前方端が空環形
成孔13の後方縁13Bよりも前方に位置すると、空環
Kが図中のVで示される布送り方向へ移動する際に爪2
4A,24Bにからみつき、縫製不良を生じてしまう
(図30参照)。
【0038】このため、本実施例においては、図31に
示すように糸さばきフック24の爪24A,24Bの前
方端を空環形成孔13よりも後方(すなわち空環形成孔
13の後方端13Bよりも後方)に位置するように構成
している。したがって、かがり縫い時、空環Kが爪24
A,24Bにからむことなくスムーズに布送り方向へ移
動する。
【0039】なお、この第3の実施例の糸さばき装置の
他の部分は第1の実施例と同様な構成であるので図示を
省略する。以上、本発明によるオーバーロックミシンの
針糸さばき装置を図面に示した各実施例にに基づいて説
明したが、本発明はこれらの実施例には限定されず、種
々変形可能である。尚本発明は2本針に限定されるもの
でないことは勿論である。
【0040】
【発明の効果】本発明の糸さばき装置によれば、かがり
縫い用の下ルーパを用いて、針糸、ルーパ糸およびルー
パによって形成される三角形の中に針が確実に降下し、
カバーステッチ等の二重環縫いが可能となる。 また、
この実施例によれば、糸さばきフックは、下ルーパの先
端から遠い側の爪を下ルーパの先端に近い側の爪よりも
低く構成してあるので、下ルーパ糸は爪の上を通過し、
適正な三角形が形成され、目とびが生じない。
【0041】また、第2の実施例によれば、糸さばきフ
ックの突起部により、下ルーパ先端に近い側の針糸の後
方側が布送り方向へ押し出され、この結果、下ルーパ先
端と下ルーパ先端に近い側の爪間における下ルーパ糸と
下ルーパのなす角度が大きくなり、下ルーパ先端に近い
側の針は確実に下ルーパとルーパ糸の間に落下すること
ができるまた、第3の実施例によれば、縁かがり縫いを
行なう場合、糸さばきフックの爪はミシンの針板の空環
形成孔よりも後方に位置しているので空環がからみつく
ことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の針糸さばき装置を適用するに好適なオ
ーバーロックミシンの全体を示す斜視図である。
【図2】本発明の針糸さばき装置の第1の実施例の斜視
図である。
【図3】図2の実施例の一部品の斜視図である。
【図4】図2の実施例の分解斜視図である。
【図5】針が降下する際における、針糸、ルーパ糸およ
び下ルーパの位置関係を示す概略図であり、(A)が不
適正な位置関係、(B)が適正な位置関係を示す。
【図6】針が上死点の位置にあるときの針、下ルーパお
よび糸さばきフックを示す概略上面図(A)及び正面図
(B)である。
【図7】針が針板の上面の位置にあるときの針、下ルー
パおよび糸さばきフックを示す概略上面図(A)及び正
面図(B)である。
【図8】針が針糸、下ルーパ糸及び下ルーパで形成され
る三角形の中に落下したときの針、下ルーパおよび糸さ
ばきフックを示す概略上面図(A)及び正面図(B)で
ある。
【図9】針が下死点の位置にあるときの針、下ルーパお
よび糸さばきフックを示す概略上面図(A)及び正面図
(B)である。
【図10】針が針板上面へ上昇したときの針、下ルーパ
および糸さばきフックを示す概略上面図(A)及び正面
図(B)である。
【図11】図6〜図10の各段階における糸さばきフッ
クの運動軌跡を概略的に示す図である。
【図12】第2の実施例の一部拡大斜視図である。
【図13】糸さばきフックの2個の爪の高さを同一にし
た場合に、縫い始め時の不具合を説明するための図であ
る。
【図14】図13のE矢視図である。
【図15】図13のF矢視図である。
【図16】図13のG矢視図である。
【図17】第2の実施例の糸さばきフックにより図13
の不具合を解消することができることを説明するための
斜視図である。
【図18】図17のH矢視図である。
【図19】図17のI矢視図である。
【図20】図17の一部拡大斜視図である。
【図21】針が落下する際の糸さばきフックと針糸の位
置関係を示す図である。
【図22】第2の実施例の変形例の部分斜視図である。
【図23】第3の実施例の一部拡大斜視図である。
【図24】糸さばきフックの2つの爪の高さを同一にし
た場合に、縫い始め時の不具合を説明する上面図(A)
及び平面図(B)である。
【図25】糸さばきフックの2つの爪の高さを異なるも
のとした場合に図24の不具合を解消することができる
ことを説明する上面図(A)及び平面図(B)である。
【図26】縫い始め時以降の針、下ルーパおよび糸さば
きフックを示す概略斜視図である。
【図27】縫い始め時以降の針、下ルーパおよび糸さば
きフックを示す概略斜視図である。
【図28】針板の上方から下ルーパ14を見た上面図で
ある。
【図29】針板の上方から布送り方向Vと糸さばきフッ
ク24の運動軌跡を描いた上面図である。
【図30】かがり縫い時の針板と糸さばきフックの位置
関係が好ましくない場合の不具合を説明するための図で
あり、(A)は断面図、(B)は上面図である。
【図31】図2の実施例の場合の、かがり縫い時の針板
と糸さばきフックの関係関係を説明するための図であ
り、(A)は断面図、(B)は上面図である。
【図32】二重環縫いの縫目を示す図である。
【図33】針が降下する際における、針糸、ルーパ糸お
よび下ルーパの位置関係を示す概略図であり、(A)が
不適正な位置関係、(B)が適正な位置関係を示す。
【図34】(A)は,左右揺動運動手段を構成するカム
の斜視図,(B)は,(A)の端面図である.
【図35】他の実施例の左右揺動運動手段を構成するカ
ムの斜視図である.
【符号の説明】
2 オーバーロックミシン 4 アーム 6 ヘッド 8,10 針 12 針板 13 空環形成孔 13A 前方縁 13B 後方縁 K 空環 14 下ルーパ 15 糸すべり片 16 フック回転軸 18 支持部材 20 補助揺動ピン 22 ふっく揺動腕 24 糸さばきフック 24A,24B 爪 25 突起部 28 下ルーパ軸 30 下ルーパ支持腕 32 フック揺動カラー 32a 二又部 32b カム部 34 前後揺動ピン 36 左右揺動伝達ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願平5−137453 (32)優先日 平成5年6月8日(1993.6.8) (33)優先権主張国 日本(JP) 前置審査 (56)参考文献 特開 昭58−86191(JP,A) 特開 昭62−16785(JP,A) 実開 昭54−69066(JP,U) 特公 昭50−22464(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D05B 51/00 D05B 61/00 - 63/04

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上ル−パ及び左右揺動する下ル−パを用い
    る縁かがり縫いと、上ル−パを停止させ且つ下ル−パが
    左右揺動及び前後揺動する二重環縫いとに切り換え可能
    としたオ−バ−ロックミシンであって、前記二重環縫い時に 針が落下する際に下ル−パ糸と下ル
    −パと針糸によって形成される三角形の中に針が落下す
    るように針糸を下ル−パの上方で保持する針糸さばき装
    置を備え、 前記針糸さばき装置は、前記下ル−パに左右及び前後揺
    動させる下ル−パ軸を駆動源として作動されることを特
    徴としたオ−バ−ロックミシンの針糸さばき装置。
  2. 【請求項2】上ル−パ及び左右揺動する下ル−パを用い
    る縁かがり縫いと、上ル−パを停止させ且つ下ル−パが
    左右揺動及び前後揺動する二重環縫いとを可能としたオ
    −バ−ロックミシンであって、 ミシンの主軸と連動し、縁かがり縫い時に左右揺動し二
    重環縫い時に左右揺動及び前後揺動する下ル−パ軸と、 前記針が落下する際、ル−パ糸と下ル−パと針糸によっ
    て形成される三角形の中に該針が落下するように針糸を
    保持する糸さばきフックを有し、前後及び左右に揺動可
    能とする糸さばき手段と、 前記下ル−パ軸の前後揺動運動を前記糸さばき手段へ伝
    達する前後揺動運動手段と、 前記下ル−パ軸の左右揺動運動を前記糸さばき手段へ伝
    達する左右揺動運動手段、 を備えたことを特徴としたオ−バ−ロックミシンの針
    糸さばき装置。
  3. 【請求項3】縁かがり縫いと切り換え操作によりそれと
    は異なる少なくとも一種類の縫いを行うオ−バ−ロッ
    クミシンであって、上下動可能な針と、縁かがり縫い時
    において左右揺動運動可能な上下ル−パとを有し、縁か
    がり縫い以外の縫いを行う際には上ル−パの揺動運動を
    停止すると共に下ル−パが左右及び前後揺動運動する
    −バ−ロックミシンの針糸さばき装置において、 ミシンの主軸と連動し、縁かがり縫い時において左右揺
    動運動し、縁かがり以外の縫い時においては左右及び前
    後揺動運動する下ル−パ軸と、前記針が落下する際、ル−パ糸と下ル−パと針糸によっ
    て形成される三角形の中に該針が落下するように針糸を
    保持する 糸さばきフックを有し前後及び左右に回転可能
    な糸さばき手段と、 前記下ル−パ軸の前後揺動運動を前記糸さばきフックへ
    伝達する前後揺動運動手段と、 前記下ル−パ軸の左右揺動運動を前記糸さばきフックへ
    伝達する左右揺動運動手段 を備えたことを特徴とするオ−バ−ロックミシンの針
    糸さばき装置。
  4. 【請求項4】前記左右揺動手段は、前記下ル−パ軸に固
    定されたカムと、前記糸さばきフックに固定された一端
    及び前記カムと接触する他端を有する左右揺動伝達ピン
    とを備えることを特徴とする請求項2または3に記載の
    オ−バ−ロックミシンの針糸さばき装置。
  5. 【請求項5】前記糸さばきフックは、糸さばきフックの
    先端部よりも前記前後揺動の運動方向前方に設けられた
    補助揺動ピンを中心として前後に回転可能であることを
    特徴とする請求項2または3に記載のオ−バ−ロックミ
    シンの針糸さばき装置。
  6. 【請求項6】前記糸さばきフックは、針の数と同数の爪
    を有し、下ル−パの先端から遠い側の爪の高さが前記下
    ル−パの先端に近い側の爪よりも低く配置されたことを
    特徴とする請求項2または3項に記載のオ−バ−ロック
    ミシンの針糸さばき装置。
  7. 【請求項7】縁かがり縫いモ−ドと二重環縫いモ−ドの
    縫目形成を行うオ−バ−ロックミシンであって、上下動
    可能な針と、揺動運動可能な上下ル−パとを有し、二重
    環縫いモ−ドの縫いを行う際には上ル−パの揺動運動を
    停止するオ−バ−ロックミシンの針糸さばき装置におい
    て、 ミシンの主軸と連動して左右及び前後に揺動運動する下
    ル−パ軸と、 針糸を保持する爪を有し、前後及び左右に回転可能な糸
    さばきフックと、 前記下ル−パ軸の前後揺動運動を前記糸さばきフックに
    伝達する前後揺動運動手段と、 前記下ル−パ軸の左右揺動運動を前記糸さばきフックに
    伝達する左右揺動運動手段と、 を備え、前記糸さばきフックの爪は、二重環縫いモ−ド
    を行う際には、前記針が落下する時にル−パ糸と下ル−
    パと針糸によって形成される三角形の中に該針が落下す
    るように針糸を保持し、縁かがり縫いモ−ドを行う際に
    は、ミシンの針板の空環形成孔よりも布送り方向後方に
    位置することを特徴とするオ−バ−ロックミシンの針糸
    さばき装置。
  8. 【請求項8】前記左右揺動手段は、前記下ル−パを保持
    する部材に形成されたカムと、前記糸さばきフックに固
    定された一端及び前記カムと接触する他端を有する左右
    揺動伝達ピンとを備えることを特徴とする請求項に記
    載のオ−バ−ロックミシンの針糸さばき装置。
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