JP3004816U - 足場クランプ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自在クランプの機能と直交クランプの機能を
一品で果す新規の足場クランプを提供する。 【構成】 パイプ受け部２を有するパイプ受体３とその
一端側に枢着したパイプ挟止体４とを当該パイプ受体３
の他端側に枢着したボルト５およびこれに螺合するナッ
ト６により締付閉環する構成としたクランプＡ体７と、
クランプＡ体７と同様の構成としたクランプＢ体８と、
クランプＡ体７およびクランプＢ体８におけるパイプ受
体３、３の外面に設けた、相互に任意の角度で係止して
回転阻止機能を果す係合Ａ部９および係合Ｂ部１０と、
クランプＡ体７およびクランプＢ体８のパイプ受体３、
３を相互に回転可能に連結する機能、係合Ａ部９と係合
Ｂ部１０を係止状態に維持する機能および当該維持を解
除する機能を果すジョイント用のナット１１付きボルト
１２とから成る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、建設現場等の足場を組立てるパイプ等の交わる箇所に取付けてパイ プ等を連結固定する足場クランプに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の足場クランプとして、クランプＡ体のパイプ受体にクランプＢ 体のパイプ受体を背合せの状態にリベットで回転自在に連結した自在クランプと 、クランプＡ体のパイプ受体にクランプＢ体のパイプ受体を背合せの状態に溶接 により回転不能に固定した直交クランプと、が知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来の技術において述べた自在クランプおよび直交クランプを使用した場 合には次のような不都合がある。すなわち、 直交クランプを使うと角度がとれず、自在クランプを使うと回転部分にガタ があって足場が揺れ、不安定になって危険を感じる。 自在クランプは角度を決めるまでには、少なくとも二人の作業者が必要であ る。 通常、工事現場では自在クランプと直交クランプとを分けた状態で備えてい るので、現場に新しく入場した作業者が間違って手にすることがある。 現場に搬入されたときには袋に入れて二種を置いてあるので探すまでに時間 がかかり作業能率の低下を招く。 保管の場合には別々に分けて管理・整理する必要があって非常に不便で人件 費が高くなる。

【０００４】 本考案は上記不都合を解消する新規の足場クランプを提供することを目的とす る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために本考案に係わる足場クランプは、パイプ受け部２を 有するパイプ受体３とその一端側に枢着したパイプ挟止体４とを当該パイプ受体 ３の他端側に枢着したボルト５およびこれに螺合するナット６により締付閉環す る構成としたクランプＡ体７と、クランプＡ体７と同様の構成としたクランプＢ 体８と、クランプＡ体７およびクランプＢ体８におけるパイプ受体３、３の外面 に設けた、相互に任意の角度で係止して回転阻止機能を果す係合Ａ部９および係 合Ｂ部１０と、クランプＡ体７およびクランプＢ体８のパイプ受体３、３を相互 に回転可能に連結する機能、係合Ａ部９と係合Ｂ部１０を係止状態に維持する機 能および当該維持を解除する機能を果すジョイント用のナット１１付きボルト１ ２とを備えたものである。

【０００６】

【実施例】

図１〜図５に示す第１実施例は、略半円状のパイプ受け部２を有するパイプ受 体３とその一端側に枢支ピン１を介して枢着連結した略半円状のパイプ挟止体４ とを当該パイプ受体３の他端側に枢着したボルト５およびこれに螺合するナット ６により締付閉環するようにしたクランプＡ体７と、、このクランプＡ体７と同 様のクランプＢ体８とをそれぞれ構成し、クランプＡ体７およびクランプＢ体８ におけるパイプ受体３、３の外面に相互に任意の角度で係止して回転阻止機能を 果す菊座型凹凸の係合Ａ部９および菊座型凹凸の係合Ｂ部１０を設けると共に係 合Ａ部９の中心にジョイントボルト１２を立設し且つ係合Ｂ部１０の中心に同ジ ョイントボルト１２の通孔１３を開設して、当該ジョイントボルト１２を通孔１ ３に挿通して同ジョイントボルト１２の先端にジョイントナット１１を螺合する ことによってクランプＡ体７とクランプＢ体８とを連結したものである。

【０００７】 この第１実施例は、たとえばクランプＡ体７により支持したパイプＡ１４とク ランプＢ体８により支持したパイプＢ１５とがなす角度を変更したい場合には、 先ずジョイントナット１１を弛解して菊座凹凸の係合Ａ部９と係合Ｂ部１０との 係止を解消し、この解消状態においてパイプＡ１４またはパイプＢ１５の角度を 決めてから係合Ａ部９と係合Ｂ部１０を係止状態とし、この係止を維持した状態 においてジョイントナット１１を緊く締め着ければよい。

【０００８】 図６〜図１１に示す第２実施例は、係合Ａ部９として外周面にキー１６をもつ 軸を用い、係合Ｂ部１０としてキー１６と嵌り合う溝１７をもつボスを用いたも のである。その他は上記第１実施例と同じ構成であるので同一の符号を付して各 部の説明を省略する。

【０００９】 この第２実施例は、たとえばクランプＡ体７により支持したパイプＡ１８とク ランプＢ体８により支持したパイプＢ１９とがなす角度を変更したい場合には、 先ずジョイントナット１１を弛解して係合Ａ部９のキー１６を係合Ｂ部１０の溝 １７から抜き、この抜いた状態においてパイプＣ１８またはパイプＤ１９の角度 を決めてから係合Ａ部９のキー１６を係合Ｂ部１０の溝１７に係止状態とし、こ の係止を維持した状態においてジョイントナット１１を緊く締め付ればよい。

【００１０】

【作用】

本考案に係わる足場クランプは、上記のようにパイプ受け部２を有するパイプ 受体３とその一端側に枢着したパイプ挟止体４とを当該パイプ受体３の他端側に 枢着したボルト５およびこれに螺合するナット６により締付閉環する構成とした クランプＡ体７と、クランプＡ体７と同様の構成としたクランプＢ体８と、クラ ンプＡ体７およびクランプＢ体８におけるパイプ受体３、３の外面に設けた、相 互に任意の角度で係止して回転阻止機能を果す係合Ａ部９および係合Ｂ部１０と 、クランプＡ体７およびクランプＢ体８のパイプ受体３、３を相互に回転可能に 連結する機能、係合Ａ部９と係合Ｂ部１０を係止状態に維持する機能および当該 維持を解除する機能を果すジョイント用のナット１１付きボルト１２とから成る ことを特徴とするので、上記実施例において述べたようにパイプＡとパイプＢま たはパイプＣとパイプＤの角度は自由に変えて固定する等のことができるもので あって、上記した従来の技術において述べた自在クランプと直交クランプとの機 能を一品で悉くなすものである。

【００１１】

【考案の効果】

本考案は、上記した〜に述べた不都合をよく解消する新規の足場クランプ を提供するという所期の目的を完全に達成できる優れた効果を奏するものである 。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１実施例を示す正面図である。

【図２】同じく分解正面図である。

【図３】同じく断面図である。

【図４】図２Ａ−Ａ線に沿う断面図である。

【図５】使用の状態を示す正面図である。

【図６】本考案の第２実施例を示す正面図である。

【図７】同じく分解正面図である。

【図８】同じく断面図である。

【図９】図７Ｂ−Ｂ線に沿う断面図である。

【図１０】図７Ｃ−Ｃ線に沿う断面図である。

【図１１】使用の状態を示す正面図である。

【符号の説明】

１ 枢支ピン ２ パイプ受け部 ３ パイプ受体 ４ パイプ挟止体 ５ ボルト ６ ナット ７ クランプＡ体 ８ クランプＢ体 ９ 係合Ａ部 １０ 係合Ｂ部 １１ ジョイントナット １２ ジョイントボルト １３ 通孔 １４ パイプＡ １５ パイプＢ １６ キー １７ 溝 １８ パイプＣ １９ パイプＤ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 パイプ受け部２を有するパイプ受体３と
   その一端側に枢着したパイプ挟止体４とを当該パイプ受
   体３の他端側に枢着したボルト５およびこれに螺合する
   ナット６により締付閉環する構成としたクランプＡ体７
   と、 クランプＡ体７と同様の構成としたクランプＢ体８と、 クランプＡ体７およびクランプＢ体８におけるパイプ受
   体３、３の外面に設けた、相互に任意の角度で係止して
   回転阻止機能を果す係合Ａ部９および係合Ｂ部１０と、 クランプＡ体７およびクランプＢ体８のパイプ受体３、
   ３を相互に回転可能に連結する機能、係合Ａ部９と係合
   Ｂ部１０を係止状態に維持する機能および当該維持を解
   除する機能を果すジョイント用のナット１１付きボルト
   １２とから成ることを特徴とする足場クランプ。