JP3004538B2 - 電気掃除機 - Google Patents

電気掃除機

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JP3004538B2
JP3004538B2 JP6136067A JP13606794A JP3004538B2 JP 3004538 B2 JP3004538 B2 JP 3004538B2 JP 6136067 A JP6136067 A JP 6136067A JP 13606794 A JP13606794 A JP 13606794A JP 3004538 B2 JP3004538 B2 JP 3004538B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電動送風機の吸引力に
より塵埃を吸引して集塵する電気掃除機に関し、特に集
塵した塵埃を圧縮して集塵容量の増大を図るようにした
電気掃除機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電気掃除機は吸込口から吸い込
んだ塵埃を集塵室内に収納した集塵袋内に集塵するよう
に構成されている。この場合、集塵した塵埃の処理を容
易にするために、集塵袋内に塵埃が貯留して集塵袋が目
詰まりすると、電気掃除機を温風循環にセットして電動
送風機の温度上昇による熱風で集塵袋本体の周囲に設け
た熱収縮部材を収縮させ、集塵袋内の塵埃を圧縮して小
型化し、処分しやすくした技術が提案されている(特開
平5−146384)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の電気掃除機で
は、電動送風機の吸込風が集塵袋を通過して集塵袋を広
げるため、集めた塵埃の量にかかわらず集塵袋の容量は
ほぼ一定となる。したがって、集塵容量の増大を図るた
めには集塵袋を大型化する必要がある。しかしながら、
このような構成を採ると、、集塵袋の嵩が大きくなり集
塵室からの取り出しが容易でないという問題がある。
【0004】そこで、前述した従来技術(特開平5−1
46384)に示すように、集塵後の集塵袋を熱によっ
て圧縮し、集塵袋の嵩を小さくする工夫がなされてい
る。しかし、この従来技術でも吸い込むべき集塵量は集
塵袋の容量によって決定される量であり、集塵袋内の塵
埃を熱圧縮し、小型化して処分するのにとどまってい
る。したがって、集塵室容積は従来と同等であり、掃除
機の小型化には寄与していない。
【0005】また、集塵袋の外側に圧力を加えて塵埃を
圧縮することにより掃除機を小型化する試みが行われて
いるが、集塵袋が圧縮された状態でゴミ捨てを行うと、
圧縮する力に逆らって集塵袋を取り出さなければならな
いという問題がある。さらに、バネを使った圧縮機構で
は、集塵袋が満杯に近づいたときに集塵袋が完全には集
塵室容積を満たしていないにも関わらず、塵埃が吸い込
み口付近を塞いでしまい集塵室容量を全部利用すること
なしに限界に達してしまうという問題がある。さらに、
上記圧縮機構の場合、吸塵量の限界がわかりにくいとい
う不都合がある。
【0006】そこで、本発明は、集塵袋に収納できる塵
埃量の増大を図るとともに、集塵袋の容積を小さくして
も従来と同程度の集塵量が得られ、かつ電気掃除機本体
の小型化が図れる電気掃除機を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
電動送風機からなる負圧発生部と、内部に集塵袋が収納
されてなる集塵部と、前記集塵袋を外部から圧縮する集
塵袋圧縮板と、該集塵袋圧縮板を集塵袋の圧縮および圧
縮解除方向に移動させる駆動手段と、該駆動手段の回転
動力を前記集塵袋圧縮板に伝達する伝達手段と、前記電
動送風機の動作を制御する電源スイッチとを備えたもの
であり、前記駆動手段は、前記電源スイッチによる前記
電動送風機の停止と略同時に作動して該集塵袋圧縮板を
前記集塵袋の圧縮方向に移動させるとともに、前記電動
送風機の作動開始と略同時に作動して前記集塵袋圧縮板
を前記集塵袋の圧縮解除方向に移動させることを特徴と
する電気掃除機である。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1におい
て、駆動手段が電気掃除機本体に設けられた前記駆動部
の電流を検知する制御部が過電流を検知した場合に停止
することを特徴とする電気掃除機である。
【0009】請求項3記載の発明は、電動送風機からな
る負圧発生部と、内部に集塵袋が収納されてなる集塵部
と、前記集塵袋を外部から押圧する集塵袋圧縮板と、該
集塵袋圧縮板を前記集塵袋の圧縮方向に常時付勢する付
勢手段と、該付勢手段に抗して前記集塵袋圧縮板を前記
集塵袋の圧縮解除方向に移動させる駆動手段と、該駆動
手段の回転動力を前記集塵袋圧縮板に伝達する伝達手段
と、前記集塵袋圧縮板の移動を前記集塵袋の圧縮解除方
向に規制する規制手段と、該規制手段を解除する解除手
段とを備えたものであって、該電気掃除機の運転スイッ
チの操作による前記電動送風機の停止と略同時に前記駆
動部が停止し、かつ、前記規制手段が前記解除手段によ
り解除されて、前記付勢手段によって前記集塵袋圧縮板
が前記集塵袋の圧縮方向に移動することを特徴とする電
気掃除機である。
【0010】請求項4記載の発明は、電動送風機からな
る負圧発生部と、内部に集塵袋が収納されてなる集塵部
と、前記集塵袋を外部から圧縮する集塵袋圧縮板と、該
集塵袋圧縮板を移動させる駆動手段と、前記集塵袋に対
する圧縮圧力を検知する圧力センサと、該圧力センサか
らの信号に応答して圧縮動作を解除する圧縮解除手段と
を備えたものであり、前記駆動手段は、前記集塵袋圧縮
板を前記集塵袋を圧縮する方向に常時付勢する付勢手段
であり、前記集塵袋圧縮板は前記電動送風機の動作時に
は負圧によって前記付勢手段に抗して前記集塵袋の圧縮
解除方向に移動することを特徴とする電気掃除機であ
る。
【0011】請求項5記載の発明は、請求項4におい
て、圧力センサが所定値以上の前記集塵袋に対する圧縮
圧力を検知した場合に、前記圧縮解除手段により圧縮動
作が解除されることを特徴とする電気掃除機である。
【0012】請求項6記載の発明は、請求項4おいて、
圧力センサが所定値以上の前記集塵袋に対する圧縮圧力
を検知した場合に、圧縮圧力を所定値に保持するように
前記圧縮解除手段により圧縮動作が解除されることを特
徴とする電気掃除機である。
【0013】請求項7記載の発明は、請求項4におい
て、圧力センサからの信号に応答して前記集塵袋の廃棄
時期を表示する表示手段を備えたものであることを特徴
とする電気掃除機である。
【0014】請求項8記載の発明は、請求項1、3又は
4において、集塵部の蓋の開閉によって発生する回転動
力により前記集塵袋圧縮板を移動させる駆動手段と、前
記回転動力を駆動手段に伝達する伝達手段とを備えたも
のであることを特徴とする電気掃除機である。
【0015】
【作用】請求項1記載の発明によれば、駆動手段によっ
て集塵袋圧縮板を移動させて電動送風機の動作時には集
塵袋を拡大し、電動送風機の停止時においては集塵袋を
外部から圧縮する。すなわち、駆動手段によって集塵袋
圧縮板を集塵袋の圧縮解除方向に移動させるので、集塵
袋が集塵室全体に拡がる。
【0016】請求項2記載の発明によれば、集塵袋圧縮
板を移動させる駆動手段に過電流が流れたときに集塵袋
の圧縮を停止させるので、集塵袋の過剰圧縮が回避され
る。
【0017】請求項3記載の発明によれば、集塵袋圧縮
板の移動方向を規制する規制手段の解除により付勢手段
が集塵袋圧縮板を集塵袋の圧縮方向に移動させて、集塵
袋内の塵埃が加圧される。
【0018】請求項4記載の発明によれば、電気掃除機
が使用されていない間は、駆動手段によって集塵袋圧縮
板が集塵袋を外部から押圧して内部に集塵した塵埃を圧
縮する。
【0019】請求項5記載の発明によれば、圧力センサ
が運転中の圧縮圧力が一定値以上になったことを検知し
た場合に、圧力センサからの信号に応答して圧縮解除手
段が作動することにより圧縮動作が解除される。
【0020】請求項6記載の発明によれば、圧力センサ
が運転中の圧縮圧力が一定値以上になったことを検知し
た場合に、圧力センサからの信号に応答して圧縮解除手
段が作動することにより圧縮圧力を一定に保つように圧
縮動作が解除される。
【0021】請求項7記載の発明によれば、圧力センサ
が集塵袋に対する圧縮圧力を検知して集塵袋の廃棄時期
を表示する。
【0022】請求項8記載の発明によれば、集塵部の蓋
の開閉によって発生する回転動力を伝達手段を介して集
塵袋圧縮板を移動させる駆動手段に連動させているの
で、蓋の開放時には集塵袋を外部から押圧する集塵袋圧
縮板が圧縮解除方向に移動する。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。図1は本発明による電気掃除機の第1の実
施例を示す全体構造の平面図である。1は電気掃除機本
体で、電気掃除機本体1内には、格子状の連通口2を有
する隔壁3により上方へ開口された集塵室4が前部に区
画形成されているとともにこの集塵室4の後方に電動送
風機室5が区画形成されている。そして、集塵室4内に
は、この集塵室4に枢着されたホルダ6により主集塵フ
ィルタである集塵袋7が着脱自在に装着されている。
【0024】また、図1には集塵袋圧縮機構の一例とし
て集塵室4内にスリットが切られている集塵袋圧縮板8
および圧縮バネ9が取り付けられている。一方、電動送
風機室5内には、電動送風機10が配設されており、こ
の電動送風機10は、図示しないファンとこのファンを
回転駆動する電動機11と、ファンを覆うファンカバー
12などからなっている。このファンカバー12の中央
部には吸気口13が開口形成され、電動機11のフレー
ムには図示しない排気口が開口形成されている。
【0025】そして、電動送風機10は、前後部が電動
送風機室5内に形成された支持壁14,15にゴム製支
持体16,17を介して支持されている。前側の支持壁
14およびゴム製支持体16は環状になっており、これ
により、電動送風機10の吸気口13が集塵室4に連通
口2を介して気密に連通されている。さらに、電気掃除
機本体1内には電動送風機室5の後方に位置して排気室
18が区画形成されており、この排気室18には排気フ
ィルタ19が装着されている。そして、電気掃除機本体
1の外側後面部には、排気フィルタ19を介して電動送
風機10の排気口に連通する格子状の排気口20が開口
形成されている。
【0026】また、蓋体(図示せず)は、本体ケース1
2に後端部が枢着されており、集塵室4を上方から開閉
自在に覆うものである。また、本体1の前方には、集塵
室4を電気掃除機本体1外に連通させる本体吸気口21
を開閉自在に閉塞するシャッタ22が摺動自在に支持さ
れている。このシャッタ22の端部にはつまみ23が上
方へ突出形成されている。
【0027】次に、本実施例による電気掃除機の動作に
ついて説明する。図2は、本発明による第1の実施例の
集塵袋圧縮機構を示す要部側面図である。掃除機使用
後、使用者が電源スイッチを切ったとき、制御部(図示
せず)は電動送風機10を停止するとともに集塵袋圧縮
板動作用電動機24(駆動手段に相当)を回転させ、ギ
ア25,26を経てラック27に力を伝達し(伝達手段
に相当)、連動している集塵袋圧縮板8が集塵袋方向へ
移動し集塵袋7を圧縮する。圧縮動作は、予め設定され
ている時間の経過後、停止する。ギア25はウォームギ
アになっているため電動機24を停止しても集塵袋圧縮
板8が逆戻りすることはない。
【0028】一方、電気掃除機の電源スイッチを入れた
とき、制御部(図示せず)は電動送風機10を動作する
と同時に集塵袋圧縮板動作用電動機24を回転させ、ギ
ア25,26を経てラック27に力が伝達され、連動し
ている集塵袋圧縮板8が電動送風機方向へ移動し集塵袋
7の圧縮を解除する。圧縮解除動作は、圧縮板8と隔壁
3とが接触する直前に、ラック27が途切れギア26と
噛み合わなくなることで終了する。制御部は予め設定さ
れている時間の経過後、電動機24を停止する。
【0029】次に、本実施例の圧縮解除機構を図2およ
び図3を用いて説明する。図3は集塵袋圧縮板動作用電
動機に流れる電流値と時間との関係を示す図である。図
2において、集塵袋圧縮板動作用電動機24の回転によ
って集塵袋圧縮板8が集塵袋7を圧縮する際、制御部
(図示せず)は集塵袋圧縮板動作用電動機24にかかる
電流を検知し、図3に示すように電流値が一定値aを超
えたときに圧縮が十分であると判断し、集塵袋圧縮板動
作用電動機24への電力の供給を停止し、圧縮動作が解
除される。
【0030】本発明による電気掃除機の第2の実施例を
図4を用いて説明する。図4(a)、図4(b)は集塵
袋の圧縮解除機構を示す要部側面図およびその平面図で
ある。電気掃除機の電源スイッチを入れると同時に集塵
袋圧縮板動作用電動機38(駆動手段に相当)が作動
し、該集塵袋圧縮板動作用電動機38がギア28(伝達
手段に相当)を時計回りに回転させる。ギア28の回転
によってギア29(伝達手段に相当)が引張バネ33の
力に抗しながらギアボックス34に設けられたスリット
36に沿って下方に引き寄せられ、ラック30(伝達手
段に相当)に力が伝達されて集塵袋圧縮板8が電動送風
機方向に動き、集塵袋の圧縮が解除される。集塵袋圧縮
板8と隔壁3が接触する直前にラック30が途切れ、圧
縮解除動作が停止される。ラッチ31(規制手段に相
当)はバネ37でラック側に押さえつけられており、ラ
ックが途切れても集塵袋圧縮板8は動かない。
【0031】図4(c)は集塵袋の圧縮機構を示す要部
側面図である。電気掃除機の電源スイッチを切ると同時
に集塵袋圧縮板動作用電動機38が停止する。そして、
引張バネ33はバネ37より強く設定してあるので、ギ
ア29がスリット36に沿って上方に引き上げられ、そ
れによってレバー32(解除手段に相当)が時計回りに
回転し、ラッチ31がラック30から外れ、図4(a)
(b)における集塵袋圧縮解除動作によって集塵袋圧縮
バネ35に蓄積された力が解放されて、集塵袋圧縮板8
が集塵袋方向に移動して集塵袋を圧縮する。
【0032】本発明による電気掃除機の第3の実施例に
ついて説明する。図5(a)は本発明による電気掃除機
の一実施例を示す要部側面図であり、図5(b)は図5
(a)に示す電気掃除機の圧縮解除手段の要部上面図で
あり、図5(c)は図5(b)に示す圧縮解除手段の要
部側面図である。図5(a)に示すように、電気掃除機
の運転停止時にはバネ9(駆動手段に相当)の圧縮力で
集塵袋圧縮板8を集塵袋側に引き寄せることで集塵袋を
圧縮し、一方、電気掃除機の運転時には電動送風機10
によって発生する負圧により集塵袋7が膨張し、集塵袋
圧縮板8が電動送風機側に引き寄せられる。これによ
り、圧縮動作を解除することができる。
【0033】また、圧力センサ44の出力は集塵袋内の
塵埃密度が増大するに従って大きくなるので、制御部
(図示せず)は掃除機運転中に圧力センサ44からの信
号が図6に示す所定の圧縮圧力値cを超えた場合にラッ
チ解除用電動機47を動作させる。このラッチ解除用電
動機47の駆動によりカム48が回転し、図5(c)の
ようにバネ46の力に逆らってラッチ解除用レバー49
が上がり、ラッチ45がピン50から外れる(圧縮解除
手段に相当)。そのため、バネ支持部51は、バネ9の
引張力によって電動送風機側に移動し、バネ9が集塵袋
圧縮板8にかけていた力は解除される。このことによっ
て、バネ9が強すぎることによって集塵室容量一杯に集
塵袋7が膨らまないうちに吸い込み口(図示せず)の付
近に塵埃が集中して吸い込み風量が低下するということ
を防ぐことができる。
【0034】また、第2の実施例のように集塵袋圧縮板
動作用電動機を用いて電源スイッチを切った後に圧縮す
る場合であっても、圧縮解除すべき時点を電動機の過電
流により判断するのではなく、圧縮センサの出力信号を
利用することによって判断し、圧縮を解除することもで
きる。
【0035】図7は本発明による電気掃除機の第4の実
施例を示す要部側面図であり、図5で示された圧縮解除
手段とは別の圧縮解除手段が用いられている。すなわ
ち、ギアでバネ支持部を動かす機構を装備した電気掃除
機である。圧力センサ52からの制御部(図示せず)へ
の入力が、図8に示すように所定の圧縮圧力値dを超え
たとき、制御部は圧縮解除用電動機(図示せず)を予め
決められた一定回転数だけ回転させる。その回転は、ギ
ア53、ラック54を経て伝達され、圧縮圧力が図8に
示す所定値dを下回るのに必要な所定距離だけバネ支持
部55を動かして、バネ9による集塵袋7対する圧縮力
を低減させる。
【0036】この実施例では、何回かに分けて圧縮を少
しずつ解除するため常に最適な圧縮効果が得られる。ま
た、バネによる圧縮が強すぎることによって集塵室容量
一杯に集塵袋7が膨らまないうちに吸い込み口(図示せ
ず)の付近に塵埃が集中して吸い込み風量が低下すると
いうことを防ぐことができる。
【0037】また、第2の実施例のように集塵袋圧縮板
動作用電動機を用いて電源スイッチを切った後に圧縮す
る場合であっても、圧力センサの出力信号を利用するこ
とによって最適な圧縮圧力で圧縮板動作用電動機を停止
することができる。
【0038】図9は本発明による電気掃除機の第5の実
施例を示す要部側面図である。圧力センサ56は掃除機
前方に取り付けられているため、圧縮を解除した際集塵
袋に余地があれば、図11に示すように掃除開始直後か
ら時間とともに低下する圧縮圧力を検知する。この低下
幅が所定値eを超えている場合は、制御部(図示せず)
は集塵袋7に集塵する余地があると判断する。そして図
12のように運転開始直後の圧力低下が所定値eより小
さい場合は、制御部は集塵袋7に集塵する余地が残され
ていないと判断し、集塵袋の廃棄時期を使用者に告知す
る表示手段(図示せず)に表示信号を送り、使用者に集
塵袋の交換を促す。
【0039】最後に、本発明による電気掃除機の第6の
実施例について説明する。図12(a)は集塵部の要部
側面図であり、図12(b)は掃除機の蓋の開閉による
集塵袋の圧縮解除手段を示す要部側面図。図12(a)
において集塵袋圧縮板8は、運転停止中には例えばバネ
(図示せず)によって集塵袋7を圧縮している。掃除機
の蓋39を開けると、図12(b)に示すように、蓋に
固定されているギア40が時計回りに回転しギア41、
ラック42を経て(伝達手段に相当)、ラック42に連
結している爪43(駆動手段に相当)が集塵袋圧縮板8
を引掛けて電動送風機側に引き寄せる。このように、掃
除機の蓋が使用者の手で開けられると集塵袋の圧縮が解
除され、集塵袋を廃棄することが容易になる。再度蓋を
閉めるとギア40,41、ラック42が逆回転し、図1
2(a)の状態になり集塵袋圧縮板8は再び集塵袋圧縮
動作を行う。
【0040】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、集塵袋の
外部から圧縮する集塵袋圧縮板を用いて電動送風機の動
作時には集塵袋を拡大させ、電動送風機の停止時におい
ては集塵袋を外部から圧縮するので、集塵袋の容量を半
減させても従来と同等の集塵量の確保が可能となり、掃
除機本体の小型化に貢献できる。あるいは従来と同一の
集塵袋で塵埃集塵量を増加させることができる。また、
集塵袋圧縮板を移動させるのに駆動手段を用いることに
より、圧縮効率の向上を図ることができる。さらに、集
塵袋の圧縮を解除するに際しても駆動手段を用いること
により、確実に集塵袋の圧縮を解除することができ、掃
除中に集塵袋が集塵室容量一杯に膨らまないという問題
は解消し、集塵室の全容量を有効に生かすことができ
る。
【0041】請求項2記載の発明によれば、集塵袋の圧
縮を集塵袋圧縮板を移動させる駆動手段に過電流が流れ
たときに集塵袋の圧縮を停止させるので、ゴミの過剰な
圧縮および無理な圧縮による掃除機本体の破壊を防止す
ることができる。
【0042】請求項3記載の発明によれば、集塵袋圧縮
板の移動方向を規制する規制手段の解除により集塵袋圧
縮板を介して集塵袋を加圧するので、圧縮板動作用電動
機は掃除機の運転スイッチに連動させるだけでよい。従
って複雑な制御が必要でなく、回路の簡略化を図ること
ができる。
【0043】請求項4記載の発明によれば、電気掃除機
が使用されていない間は、駆動手段によって集塵袋圧縮
板が集塵袋を外部から押圧して内部に集塵した塵埃を圧
縮するので、集塵できる塵埃量の増大を図ることができ
る。
【0044】請求項5記載の発明によれば、圧力センサ
が運転中の圧縮圧力が一定値以上になったことを検知し
た場合に、圧縮動作を解除するので、付勢手段と送風機
の負圧を利用した圧縮方法において、付勢手段が強すぎ
ることによって集塵袋が膨らまずに吸い込み口付近に塵
埃が集中することから生ずる吸い込み風量の低下を防ぐ
ことができる。
【0045】請求項6記載の発明によれば、圧力センサ
が運転中の圧縮圧力が一定値以上になったことを検知し
た場合に、圧縮圧力を一定に保つので、何回かに分けて
圧縮を少しずつ解除することになり常に最適な圧縮効果
を得ることができる。また、付勢手段と送風機の負圧を
利用した圧縮方法において、付勢手段が強すぎることに
よって集塵袋が膨らまずに吸い込み口付近に塵埃が集中
することから生ずる吸い込み風量の低下を防ぎ、小さい
集塵室容量を有効に活用することができる。
【0046】請求項7記載の発明によれば、圧力センサ
が集塵袋に対する圧縮圧力を検知することにより集塵袋
の廃棄時期を判断して表示部に表示するので、圧縮機構
のため外見ではわかりにくい集塵袋の廃棄時期を使用者
にわかりやすくすることができる。
【0047】請求項8記載の発明によれば、集塵部の蓋
の開閉によって発生する回転動力を伝達手段を介して集
塵袋圧縮板を移動させる駆動手段に連動させることによ
り、蓋の開放時には集塵袋を外部から押圧する集塵袋圧
縮板が圧縮解除方向に移動するので、使用者が集塵袋を
廃棄する際、圧縮機構が組み込まれていることによる煩
わしさを意識することなく従来と同等の簡便さで集塵袋
を廃棄することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電気掃除機の第1の実施例を示す
全体構造の平面図である。
【図2】本発明による第1の実施例の集塵袋圧縮機構を
示す要部側面図である。
【図3】第1の実施例に係る集塵袋圧縮板動作用電動機
に流れる電流値と時間との関係を示す図。
【図4】本発明による電気掃除機の第2の実施例を示す
図、(a)圧縮解除機構を示す要部側面図、(b)その
平面図、(c)圧縮機構を示す要部側面図。
【図5】本発明による電気掃除機の第3の実施例を示す
図、(a)圧縮および圧縮解除機構を示す要部側面図、
(b)圧縮解除手段を示す要部平面図、(c)圧縮解除
手段の動作時を示す要部側面図。
【図6】第3の実施例に係る集塵袋の圧縮圧力と時間と
の関係を示す図。
【図7】本発明による電気掃除機の第4の実施例を示す
要部側面図。
【図8】第4の実施例に係る集塵袋の圧縮圧力と時間と
の関係を示す図。
【図9】本発明による電気掃除機の第5の実施例を示す
要部側面図。
【図10】第5の実施例に係る集塵袋の圧縮圧力と時間
との関係を示す図。
【図11】第5の実施例に係る集塵袋の圧縮圧力と時間
との関係を示す図。
【図12】本発明による電気掃除機の第6の実施例を示
す図、(a)集塵部の蓋が閉じた状態を示す図、(b)
集塵部の蓋が開いた状態を示す図。
【符号の説明】
1 電気掃除機本体 7 集塵袋 8 集塵袋圧縮板 10 電動送風機 24 集塵袋圧縮板動作用電動機 25,26 ギア 27 ラック 31 ラッチ 32 レバー 35 集塵袋圧縮バネ 39 蓋 43 爪 44 圧力センサ

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動送風機からなる負圧発生部と、内部
    に集塵袋が収納されてなる集塵部と、前記集塵袋を外部
    から圧縮する集塵袋圧縮板と、該集塵袋圧縮板を前記集
    塵袋の圧縮および圧縮解除方向に移動させる駆動手段
    と、該駆動手段の回転動力を前記集塵袋圧縮板に伝達す
    る伝達手段と、前記電動送風機の動作を制御する電源ス
    イッチとを備えた電気掃除機において、前記駆動手段
    は、前記電源スイッチによる前記電動送風機の停止と略
    同時に作動して該集塵袋圧縮板を前記集塵袋の圧縮方向
    に移動させるとともに、前記電動送風機の作動開始と略
    同時に作動して前記集塵袋圧縮板を前記集塵袋の圧縮解
    除方向に移動させるものであることを特徴とする電気掃
    除機。
  2. 【請求項2】 前記駆動手段は、電気掃除機本体に設け
    られた前記駆動手段の電流を検知する制御部が過電流を
    検知した場合に停止するものであることを特徴とする請
    求項1記載の電気掃除機。
  3. 【請求項3】 電動送風機からなる負圧発生部と、内部
    に集塵袋が収納されてなる集塵部と、前記集塵袋を外部
    から押圧する集塵袋圧縮板と、該集塵袋圧縮板を前記集
    塵袋の圧縮方向に常時付勢する付勢手段と、該付勢手段
    に抗して前記集塵袋圧縮板を前記集塵袋の圧縮解除方向
    に移動させる駆動手段と、該駆動手段の回転動力を前記
    集塵袋圧縮板に伝達する伝達手段と、前記集塵袋圧縮板
    の移動を前記集塵袋の圧縮解除方向に規制する規制手段
    と、該規制手段を解除する解除手段とを備えた電気掃除
    機であって、該電気掃除機の運転スイッチの操作による
    前記電動送風機の停止と略同時に前記駆動手段が停止
    し、かつ、前記規制手段が前記解除手段により解除され
    て、前記付勢手段によって前記集塵袋圧縮板が前記集塵
    袋の圧縮方向に移動することを特徴とする電気掃除機。
  4. 【請求項4】 電動送風機からなる負圧発生部と、内部
    に集塵袋が収納されてなる集塵部と、前記集塵袋を外部
    から圧縮する集塵袋圧縮板と、該集塵袋圧縮板を移動さ
    せる駆動手段と、前記集塵袋に対する圧縮圧力を検知す
    る圧力センサと、該圧力センサからの信号に応答して圧
    縮動作を解除する圧縮解除手段とを備えた電気掃除機に
    おいて、前記駆動手段は、前記集塵袋圧縮板を前記集塵
    袋を圧縮する方向に常時付勢する付勢手段であり、前記
    集塵袋圧縮板は前記電動送風機の動作時には負圧によっ
    て前記付勢手段に抗して前記集塵袋の圧縮解除方向に移
    動することを特徴とする電気掃除機。
  5. 【請求項5】 前記圧力センサが所定値以上の前記集塵
    袋に対する圧縮圧力を検知した場合に、前記圧縮解除手
    段により圧縮動作が解除されることを特徴とする請求項
    4記載の電気掃除機。
  6. 【請求項6】 前記圧力センサが所定値以上の前記集塵
    袋に対する圧縮圧力を検知した場合に、圧縮圧力を所定
    値に保持するように前記圧縮解除手段により圧縮動作が
    解除されることを特徴とする請求項4記載の電気掃除
    機。
  7. 【請求項7】 前記圧力センサからの信号に応答して前
    記集塵袋の廃棄時期を表示する表示手段を備えたことを
    特徴とする請求項4記載の電気掃除機。
  8. 【請求項8】 前記集塵部の蓋の開閉によって発生する
    回転動力により前記集塵袋圧縮板を移動させる駆動手段
    と、前記回転動力を駆動手段に伝達する伝達手段とを備
    えたことを特徴とする請求項1、3又は4記載の電気掃
    除機。
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