JP2577819B2 - 電気掃除機 - Google Patents

電気掃除機

Info

Publication number
JP2577819B2
JP2577819B2 JP24443690A JP24443690A JP2577819B2 JP 2577819 B2 JP2577819 B2 JP 2577819B2 JP 24443690 A JP24443690 A JP 24443690A JP 24443690 A JP24443690 A JP 24443690A JP 2577819 B2 JP2577819 B2 JP 2577819B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
input
electric blower
time
value
reduced
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP24443690A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04122343A (ja
Inventor
典明 千田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP24443690A priority Critical patent/JP2577819B2/ja
Publication of JPH04122343A publication Critical patent/JPH04122343A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2577819B2 publication Critical patent/JP2577819B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electric Vacuum Cleaner (AREA)
  • Filters For Electric Vacuum Cleaners (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は、電動送風機を含む風路内の空気の状態たと
えば圧力または風量を検出する検出手段の出力などに応
じて電動送風機へ入力される電力を可変制御する電気掃
除機に関する。
(従来の技術) 従来、たとえば特開昭63−311922号公報などに記載さ
れているように、掃除機本体内の風路中の空気の状態、
たとえば、電動送風機の吸気側と集塵フィルターとの間
の圧力を検出手段により検出し、この検出手段からの出
力に応じて、電動送風機の入力を自動的に可変制御する
電気掃除機が知られている。なお、前記公報に記載の電
気掃除機では、掃除機本体に接続される吸込み用ホース
の手元部に入力操作手段を設けており、この入力操作手
段に対する操作によって、オン・オフを含めた電動送風
機の入力の手動による変更と、前述のような自動運転の
選択とを行なえるようにしている。また、電動送風機の
入力を制御する制御手段は、マイクロコンピューターな
どにより構成されている。
ここで、風路内における風量と、電動送風機の吸気側
および集塵フィルター間で検出される圧力と、吸気側風
路内における風路抵抗すなわち吸込抵抗と、電動送風機
の温度上昇との関係について説明する。
第16図に実線で示すグラフは、電動送風機の4つの入
力Pα,Pβ,Pγ,Pδ(Pα<Pβ<Pγ<Pδ)につい
て、電動送風機の入力Pが一定であるときの、風量Qと
負圧(真空度)Hとの関係を示したものである。また、
同図に鎖線で示すグラフは、2つの吸込抵抗(吸込負
荷)R1,R2(R1<R2)について、吸込抵抗Rが一定であ
るときの、風量Qと負圧Hとの関係を示したものであ
る。なお、(Qxi,Hxi)は、電動送風機の入力PがP
x(X=α,β,γ,δ)で、かつ、吸込抵抗RがR
i(i=1,2)のときの風量Qおよび負圧Hである。図示
のように、吸込抵抗Rが一定のとき、電動送風機の入力
Pが大きくなるほど、風量Qも負圧Hも大きくなる。ま
た、電動送風機の入力Pが一定のとき、吸込抵抗Rが大
きくなるほど、風量Qは小さく、負圧Hは大きくなる。
風量Qが大きいほど、掃除に際してより協力に塵埃を吸
込むことができる。
また、第17図に実線で示すグラフは、電動送風機の同
じ4つの入力Pα,Pβ,Pγ,Pδについて、電動送風機の
入力Pが一定であるときの、風量Qと温度上昇ΔThとの
関係を示したものである。また、同図に鎖線で示すグラ
フは、同じ2つの吸込抵抗R1,R2について、吸込抵抗R
が一定であるときの、風量Qと温度上昇ΔThとの関係を
示したものである。図示のように、電動送風機の入力P
が大きくなるほど、温度上昇ΔThは大きくなり、また、
吸込抵抗Rが大きくなるほど、温度上昇ΔThは大きくな
る。これは、吸込抵抗Rが大きくなると、風量Qが小さ
くなって、電動送風機が冷却不足になるためである。
そして、従来のこの種の電気掃除機においては、負圧
についていくつかの設定値を設定し、自動運転時、検出
手段により検出される負圧が設定値を越える(圧力が設
定値を下回る)と、越える前よりも電動送風機の入力を
上昇させるようにしていた。これは、つぎのような理由
による。すなわち、たとえば集塵量の増大により集塵袋
が目詰りを起こして、吸込抵抗が増すと、第16図に示す
ように、風量が低下して、吸込能力が低下するが、電動
送風機の入力を上昇させることにより、一定の吸込能力
を維持することができる。
ところで、電動送風機よりも吸気側の風路、たとえ
ば、吸込用のホースあるいはこのホースに延長管を介し
て接続される吸込口体の吸込開口に大きな塵埃や服ある
いはふとんなどがへばりついたようなときにも、吸込抵
抗が大きくなって、電動送風機の吸気側の負圧が大きく
なる。ところが、前述のような従来の電気掃除機では、
単に風路内に塵埃が詰ったり、吸込開口にふとんなどが
へばりついたりしたときにも、電動送風機の入力が上昇
してしまうため、ふとんなどのへばりつきの状態からの
回避が難しいものになっていた。
また、第17図に示すように、風路抵抗Rが一定なら
ば、電動送風機の入力Pが大きくなるほど、温度上昇Δ
Thが大きくなるが、前述のような塵埃の詰りなどによ
り、風路抵抗が大幅に増大して、電動送風機の入力が大
きく増大したとき、この状態が長く続くと、電動送風機
や掃除機本体が熱により悪影響を受けるおそれがある。
そこで、塵埃がある程度詰まったまま電動送風機が運
転しているときの熱的保証のために、従来は、たとえば
実公昭50−27811号公報に記載されているように、電動
送風機の吸気側の負圧が過度に増大したとき開いて電動
送風機へ直接外気を導入させるリーク弁を設けた構造が
採られていた。
しかし、この従来の構造では、電動送風機の入力自体
を制御するわけではないため、たとえば吸込開口にふと
んなどがへばりついたとき、リーク弁が開いて、へばり
つき状態が一時的に解除されたとしても、その後すぐに
リーク弁が閉じてしまうため、再び同じへばりつき状態
に陥ってしまうような問題がある。
また、検出された負圧に応じて電動送風機の入力を可
変制御するものではないが、特開昭49−36168号公報に
は、安全装置として、電動送風機の近傍に熱感知素子を
設け、集塵フィルターの目詰りなどにより風量が低下し
て電動送風機が温度上昇し、熱感知素子により感知され
る温度が設定温度を越えたとき、リレーにより電動送風
機を停止させる電気掃除機が記載されている。
しかし、単に電動送風機近傍の温度が設定温度を越え
たとき電動送風機を停止させるのみでは、集塵フィルタ
ーの目詰りや吸込開口へのふとんのへばりつきなどの吸
込抵抗の増大の原因などに応じた適切な制御が行なわれ
ているとはいえない。とくに、温度変化にはある程度の
時間がかかるため、吸込開口にふとんがへばりついたよ
うなとき、電動送風機が速やかに停止せず、したがっ
て、へばりつき状態の回避を速やかに行なえず、また、
電動送風機が再び運転可能になるのにも長い時間がかか
る。
(発明が解決しようとする課題) 前述のように、風路内の空気の状態に応じて電動送風
機の入力を可変制御する従来の電気掃除機では、単に、
風路抵抗が大きくなるほど電動送風機の入力を上昇させ
るように制御を行なっていたため、吸込開口にふとんな
どがへばりついたりしたようなとき、その状態を回避し
づらいとともに、電動送風機が過熱をきたすおそれがあ
った。
また、熱感知素子およびリレーにより過熱時に電動送
風機を停止させる特開昭49−36168号公報に記載の電気
掃除機では、吸込抵抗の増大の原因などに応じた適切な
制御が行なえない問題があった。
本発明は、このような問題点を解決しようとするもの
で、風路内の空気の状態に応じて電動送風機の入力を可
変制御する電気掃除機において、吸込口にふとんなどが
へばりついたりしたようなとき、その状態を容易に回避
できるようにするとともに、電動送風機の過熱を防止
し、しかも、吸込抵抗の増大の原因などに応じた適切な
制御を行なうことを目的とするものである。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) 本発明の請求項1の電気掃除機は、前記目的を達成す
るために、吸込口体などに吸込部と、この吸込部に連通
するとともに集塵フィルターを内蔵した集塵部と、この
集塵部に吸気側が連通した電動送風機と、これら吸込
部、集塵部および電動送風機を含む風路内の風路抵抗に
応じた空気の状態たとえば圧力または風量を検出してこ
の空気の状態に応じた出力を行なう検出手段と、この検
出手段の出力に応じて前記電動送風機の入力を可変制御
する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記検出手段
の出力値についての入力低減判定用設定値およびこの入
力低減判定用設定値に対応する風路抵抗以下の風路抵抗
に対応する少なくとも2つの計時用設定値を予め記憶し
た記憶手段と、前記検出手段の出力値がより小さい風路
抵抗に対応する前記計時用設定値からより大きい風路抵
抗に対応する前記計時用設定値に至るまでの通過時間を
計測し、この通過時間に基づいてこの通過時間が大きく
なるほど大きくなる判定時間を演算し、前記検出手段の
出力値が前記入力低減判定用設定値に対応する風路抵抗
を越える風路抵抗に対応する範囲内にあって演算の結果
得られた前記判定時間経過したとき、前記電動送風機の
入力を所定の低減入力値まで低減させる入力制限手段と
を有するものである。
これに対して、請求項2の電気掃除機は、入力制御手
段が、前記通過時間に基づいてこの通過時間が大きくな
るほど大きくなる低減入力値を演算し、前記検出手段の
出力値が前記入力低減判定用設定値に対応する風路抵抗
を越える風路抵抗に対応する範囲内にあって所定の判定
時間経過したとき、前記電動送風機の入力を演算の結果
得られた前記低減入力値まで低減させるものである。
さらに、請求項3の電気掃除機は、前記請求項1また
は2の電気掃除機において、前記入力制限手段は、前記
通過時間に基づいてこの通過時間が大きくなるほど大き
くなる待機時間を演算し、前記電動送風機の入力が所定
の低減入力値まで低減した後、この低減入力値に前記電
動送風機の入力を演算の結果得られた前記待機時間保持
し、その後前記電動送風機の制御を入力の低減前の制御
に戻すものである。
(作用) 本発明の請求項1の電気掃除機では、掃除時、電動送
風機の運転により、吸込部から空気とともに吸込まれた
塵埃が集塵部に導かれて、ここで集塵フィルターにより
捕捉される。このとき、検出手段は、吸込部、集塵部お
よび電動送風機を含む風路内の空気の状態を検出して、
この空気の状態に応じた出力を行なうが、この出力は、
少なくとも前記風路内の風路抵抗に応じて決まることに
なる。そして、制御手段が、検出手段の出力に応じて電
動送風機の入力を可変制御する。ところで、集塵部にお
ける集塵量が多くなっていくと、集塵フィルターが目詰
りを生じることにより、風路抵抗が大きくなっていく。
また、吸込部に服やふとんなどがへばりついたり、吸込
部から集塵部までの風路中に大きさ塵埃が詰ったりした
ようなときにも、風路抵抗が大きくなる。このように風
路抵抗が異常に大きくなっていくとき、制御手段の入力
制限手段により、まず、検出手段の出力値がより小さい
風路抵抗に対応する計時用設定値からより大きい風路抵
抗に対応する計時用設定値に至るまでの通過時間が計測
され、この通過時間に基づいて判定時間が演算される。
さらに、検出手段の出力値が前記計時用設定値に対応す
る風路抵抗以上の風路抵抗に対応する入力低減判定用設
定値に対応する風路抵抗を越える風路抵抗に対応する範
囲内に入り、この状態で演算の結果得られた前記判定時
間経過すると、電動送風機の入力が所定の低減入力値ま
で低減される。これにより、電動送風機の発熱が低減さ
れるとともに、吸込部にふとんなどがへばりついたりし
たようなときには、このへばりつきなどの状態の回避が
容易に行なえるようになる。ところで、前記通過時間が
大きくなるほど判定時間も大きくなるが、たとえば、ふ
とんなどのへばりつきが緩いものであるとき、塵埃がだ
んだん溜ってきたとき、あるいは、集塵量が増大してい
くときには、風路抵抗が緩やかに増大するのに対して、
へばりつきが強烈で急なものであるとき、あるいは、大
きな塵埃が風路内に詰まったときなどには、風路抵抗は
急激に増大するので、集塵フィルターの目詰りの進行な
どに伴う電動送風機の入力の低減よりも、強烈はへばり
つきなどに伴う電動送風機の入力の低減の方がより速や
かに行なわれることになる。
これに対して、請求項2の電気掃除機では、入力制限
手段により、同様に通過時間が計測されるが、この通過
時間に基づいて低減入力値が演算される。そして、検出
手段の出力値が入力低減判定用設定値に対応する風路抵
抗を越える風路抵抗に対応する範囲内に入って、所定の
判定時間経過すると、電動送風機の入力が演算の結果得
られた前記低減入力値まで低減される。その際、前記通
過時間が大きくなるほど低減入力値も大きくなるので、
たとえば、集塵フィルターの目詰りの進行などに伴って
低減されたときの電動送風機の入力値よりも、大きな塵
埃の強烈なへばりつきなどに伴って低減されたときの電
動送風機の入力値の方がより小さくなる。
さらに、請求項3の電気掃除機では、入力制限手段に
より、前記通過時間に基づいて判定時間または低減入力
値とともに待機時間が演算される。そして、電動送風機
の入力が所定の低減入力値まで低減した後、この低減入
力値に電動送風機の入力が演算の結果得られた前記待機
時間保持され、その後電動送風機の制御が入力の低減前
の制御に自動的に戻る。その際、前記通過時間が大きく
なるほど待機時間も大きくなるので、たとえば、緩いへ
ばりつきや集塵フィルターの目詰りの進行などに伴って
電動送風機の入力が低減したときよりも、大きな塵埃の
強烈なへばりつきなどの伴って電動送風機の入力が低減
したときの方が、より早く電動送風機の制御が入力の低
減前の制御に戻ることになる。
(実施例) 以下、本発明の電気掃除機の第1実施例の構成を第1
図ないし第8図に基づいて説明する。
第6図において、11は掃除機本体で、この掃除機本体
11の内部には、電動送風機12が後部に配設されていると
ともに、この電動送風機12の吸気側に補助集塵フィルタ
ー13を介して連通する集塵部としての集塵室14が前部に
区画形成されている。また、前記掃除機本体11の上面部
前側には、前記集塵室14に臨んで、シャッター15により
開閉される差込口16が開口形成されている。一方、前記
掃除機本体11の後面部には、前記電動送風機12の排気側
に排気フィルター17を介して連通する排気口18が開口形
成されている。さらに、前記集塵室14内には、主集塵フ
ィルターである集塵袋19が着脱自在に装着されている。
なお、前記掃除機本体11には電源コード20も設けられて
いる。
そして、第5図に示すように、前記掃除機本体11の差
込口16には、吸込み用ホース21の一端部に設けられた差
込管22が着脱自在に接続され、このホース21の他端部に
設けられた握り管23に、延長管24を介して吸込部をなす
吸込口体25が着脱自在に接続されるようになっている。
こうして、この吸込口体25の下面部に形成された図示
しない吸込開口から吸込口体25内、ホース21内、集塵室
14、補助集塵フィルター13と電動送風機12の吸気側との
間の負圧空間26、電動送風機12を経て排気口18に至る風
路が連通形成されるようになっている。
なお、前記ホース21の握り管23には、入力操作手段27
(第4図図示)およびその手元操作部28が設けられてい
る。なお、前記入力操作手段27は、ホース21に内蔵され
た伝送線(図示しない)により、掃除機本体11内の電気
回路に電気的に接続されるようになっている。
つぎに、電気回路の構成を第1図ないし第4図により
説明する。
前記掃除機本体11内の電気回路を示す第1図におい
て、31は外部の商用交流電源で、この商用交流電源31
は、制御手段32に接続され、この制御手段32は、前記電
動送風機12に接続されこの電動送風機12の入力を可変制
御するものである。
この制御手段32は、商用交流電源31に降圧用の変圧器
33の一次巻線34が接続され、この変圧器33の二次巻線35
には、交流を脈流に整流する整流手段36が接続され、こ
の整流手段36には、それぞれ異なった電圧の定電圧に変
換する第1および第2の定電圧手段37,38が接続されて
いる。たとえば前記入力操作手段27に電流を供給するこ
の第1の定電流手段37は、端子Aに接続されている。ま
た、端子Bは、入力操作手段27からの電流を検出する電
流検出手段41を介して、マイクロコンピュータで構成さ
れる中央処理装置42に接続されている。
また、第1の定電圧手段37は、一定の電流値を保持す
る定電流手段43に接続され、この定電流手段43は、前記
掃除機本体11の負圧空間26内の空気の状態として負圧を
検出する風路検出手段44と、この風路検出手段44の検出
値を電気的出力に変換する変換手段45とからなる検出手
段46に接続されている。この検出手段46は、この検出手
段46の出力を増幅する増幅手段47を介して中央処理装置
42に接続されている。そして、検出手段46の出力値は、
負圧空間26内の負圧の増大に伴い単調に増大するように
なっている。したがって、先に説明した第16図から明ら
かなように、検出手段46の出力値は、風路抵抗である吸
込抵抗Rと電気送風機12の入力Pとに応じて決まり、こ
の入力Pが一定ならば、吸込抵抗Rの増大に伴い単調に
増大する。
第2の定電圧手段38は、中央処理装置42を駆動するた
めそのままこの中央処理装置42に接続されるとともに、
電源再投入時に中央処理装置42のプログラムの進行を初
期状態にするイシニャライズ手段48を介して中央処理装
置42に接続されている。
さらに、変圧器33の二次巻線35には、商用交流電源31
のゼロボルトを検出するとともに50Hzおよび60Hzの周波
数識別を行なうゼロクロス検出手段49が接続され、この
ゼロクロス検出手段49は、中央処理装置42に接続されて
いる。第1の定電圧手段37は、また、電動送風機12の入
力または入力操作手段27の操作位置を表示する発光ダイ
オードなどからなる表示手段51に接続され、その表示手
段51は中央処理装置42に接続されている。さらに中央処
理装置42から発音駆動手段52を介して目詰りなどの異常
を報知するブザーなどからなる発音手段53が接続されて
いる。
そうして、中央処理装置42から駆動手段54および絶縁
手段55に接続され、この絶縁手段55は商用交流電源31と
電動送風機12との間に接続されたトライアックなどから
なる電力制御手段57に接続されている。
ここで、中央処理装置42について第2図により説明す
る。
ゼロクロス検出手段49はゼロクロス入力手段61を介し
て、イニシャライズ手段48はイニシャライズ入力手段62
を介して、電流検出手段41および増幅手段47は電流検出
手段41と増幅手段47とからの入力を交互に切替る入力切
替手段63およびデジタル化するA/D変換手段64を介し
て、それぞれデータを読み込み読み出しさせるデータ搬
送手段65に接続されている。なお、表示手段51は、その
表示の点灯、消灯を行なう表示開閉手段66に接続されて
いる。
また、データ搬送手段65には、データ記憶手段71およ
び一次記憶手段72からなる記憶手段73が接続され、この
記憶手段73は、電流検出手段41の出力および変換手段45
の出力に対して設定される電動送風機12の入力値に対応
する出力を記憶するとともに、その変換などのためのデ
ータを記憶する。さらに、データ搬送手段65には、入力
切替手段63および記憶手段73からの出力に基づいて、電
動送風機12の入力値に対応する出力などを演算する演算
処理手段74が接続されている。
また、データ搬送手段65からは、表示開閉手段66に接
続されこの表示開閉手段66を作動させる表示出力手段7
5、発音駆動手段52に接続されこの発音駆動手段52を作
動させる発音出力手段76、駆動手段54に接続されこの駆
動手段54を作動させる出力手段77がそれぞれ接続されて
いる。この出力手段77は、前記演算処理手段74の出力に
応じて電動送風機12の入力を制御するための出力を行な
うものである。
さらに、第3図に示すように、前記中央処理装置42
は、プログラム上の機能として、前記検出手段46の変換
手段45の出力値が入力低減判定用設定値以上になって所
定の判定時間経過したとき電動送風機12の入力を予め設
定された所定の低減入力値まで低減させる入力制限手段
81を有している。これとともに、この入力制限手段81
は、検出手段46の出力値がより小さい第1計時用設定値
からより大きい第2計時用設定値に至るまでの通過時間
を計測し、この通過時間に基づいてこの通過時間が大き
くなるほど大きくなる前記判定時間を予め定められた方
式に従って演算するものである。
具体的には、前記入力制限手段81は、前記演算処理手
段74ないしデータ記憶手段71に内蔵され、このデータ記
憶手段71は、前記負圧空間26内における異常に大きくな
った負圧に対応する前記検出手段46の出力値についての
前記入力低減判定用設定値およびこの入力低減判定用設
定値以下の値の2つの計時用設定値と、前記低減入力値
に対応する出力手段77の出力値と、演算方式となどを予
め記憶している。なお、入力制限手段81は、制御出力可
変処理手段82と制御補正演算処理手段83とからなってい
る。制御出力可変処理手段82は、変換手段45の出力値が
入力低減判定用設定値以上になって演算の結果得られた
判定時間経過した後、出力手段77の出力を電動送風機12
の前記低減入力値に対応する出力にするものである。ま
た、制御補正演算処理手段83は、前記過程において、予
め設定された演算を行なうものである。
つぎに、前記手元操作部28の操作に応じた出力を行な
う入力操作手段27について第4図により説明する。
この入力操作手段27の端子A,Bは、それぞれ掃除機本
体11の制御手段32の端子A,Bに接続される。入力操作手
段27の端子A,B間にはサージ等から入力操作手段27を保
護する保護手段91が接続されている。
92は前記手元操作部28を構成する開閉手段で、この開
閉手段92は、強用開閉手段93、自動用開閉手段94、中用
開閉手段95、弱用開閉手段96および切用開閉手段97から
構成され、これら各開閉手段93,…,97は、それぞれ負荷
抵抗を設定する負荷手段98の強用負荷手段99、自動用負
荷手段100、中用負荷手段101、弱用負荷手段102および
切用負荷手段103に接続されている。また、これら各負
荷手段99,…,103は、それぞれ端子Aに接続されている
とともに、これら各負荷手段99,…,103の負荷抵抗値の
出力を増幅する増幅手段104の強用増幅手段105、自動用
増幅手段106、中用増幅手段107、弱用増幅手段108およ
び切用増幅手段109にそれぞれ接続されており、この切
用増幅手段109には、電源切離時に切にリセトするリセ
ット手段110が接続されている。そして、各増幅手段10
5,…,109は、各開閉手段93,…,97の操作内容を記憶する
記憶手段111の強用記憶手段112、自動用記憶手段113、
中用記憶手段114、弱用記憶手段115および切用記憶手段
116のそれぞれの記憶内容を相互にセットおよびリセッ
トする相互リセット手段117に接続され、この相互リセ
ット手段117は、それぞれ各記憶手段112,…,116に接続
され、これら各記憶手段112,…,116には、短時間の電源
開放から各記憶手段112,…,116の記憶内容を保護する電
源バックアップ手段118が接続されている。
そうして、各記憶手段112,…,116は、操作された内容
を表示する表示手段119の強用表示手段120、自動用表示
手段121、中用表示手段122および弱用表示手段123に接
続されているとともに、制御手段32への電流値を設定す
る電流可変手段124の強用電流可変手段125、自動用電流
可変手段126、中用電流可変手段127および弱用電流可変
手段128にそれぞれ接続され、入力操作手段27の端子B
に接続されている。なお、切用記憶手段116には表示手
段119および電流可変手段124は接続されていない。
つぎに、前記第1実施例の作用について説明する。
掃除時には、入力操作手段27の出力および検出手段46
の出力に応じて制御手段32により入力が可変制御される
電動送風機12の運転により、塵埃が空気とともに吸込口
体25へ吸込まれ、延長管24およびホース21を介して掃除
機本体11の集塵室14内に導かれて、集塵袋19内に捕捉さ
れる。一方、この集塵袋19により瀘過された空気は、補
助集塵フィルター13、負圧空間26、電動送風機12および
排気フィルター17を通って排気口18から掃除機本体11外
へ排出される。
このとき、使用者は、ホース21の握り管23の手元操作
部28を操作することにより、オン・オフを含めて電動送
風機12の入力を手動で調整したり、あるいは、電動送風
機12の自動運転を選択したりすることができる。
ここで、その際の処理の概要を第7図のフローチャー
トに基づいて説明する。
電源を投入すると、すなわち、電源コード20を商用交
流電源31のコンセントに接続すると、イニシャライズ手
段48により中央処理装置42がイニシャライズされる(ス
テップ1)。つぎに、入力操作手段27の出力値の判定が
行なわれ(ステップ2,3,4,5)、この出力値が強用電流
可変手段125により設定された値であれば、強処理が行
なわれ(ステップ6)、出力値が中用電流可変手段127
により設定された値であれば、中処理が行なわれ(ステ
ップ7)、出力値が弱用電流可変手段128により設定さ
れた値であれば、弱処理が行なわれ(ステップ8)、出
力値が自動用電流可変手段126により設定された値であ
れば、自動処理が行なわれ(ステップ9)、いずれでも
なければ、電動送風機12が停止される(ステップ10)。
また、ステップ6,7,8,9の後、入力制限処理が行なわれ
る(ステップ11)。そして、ステップ10,11の後、ステ
ップ2へ戻る。
ここで、ステップ11以外は、従来の処理と同様であ
る。
入力操作手段27においては、セットされている記憶手
段112,…,116に対応する電流可変手段125,…,128により
出力値が定まる。なお、切用記憶手段116がセットされ
ていれば、出力値は0である。また、開閉手段93,…,97
はたとえば常開型押しボタンスイッチからなっている
が、ある開閉手段93,…,97を操作して閉じたとき、相互
リセット手段117により、操作された開閉手段93,…,97
に対応する記憶手段112,…,116がセットされ、それまで
セットされていた記憶手段112,…116はリセットされ
る。したがって、入力操作手段27の出力値は、最後に操
作された開閉手段93,…,97に対応するものになる。な
お、電源投入直後には、リセット手段110により切用記
憶手段116がセットされている。また、セットされてい
る記憶手段122,…,115に対応する表示手段120,…,123が
点灯する。
また、制御手段32は、トライアックなどからなる電力
制御手段57の位相制御により、電動送風機12の入力を可
変制御するが、前記強処理においては、出力手段77の出
力により決まるトリガーの位相角が最小にされ、電動送
風機12の入力が最大値PHにされる(強運転)。また、前
記中処理においては、電動送風機12の入力がPMにされ
(中運転)、前記弱処理においては、電動送風機12の入
力がPLにされる(弱運転)。ここで、PH<PM<PLであ
る。また、いずれのPH,PM,PLも固定した値である。
このように強運転、中運転および弱運転時には、入力
操作手段27の出力値に対応させて設定された一定の入力
値PH,PM,PLで電動送風機12が運転するのに対して、前記
自動処理においては、検出手段46の出力に応じて、すな
わち、負圧空間26における負圧Hの値に応じて、電動送
風機12の入力PAが自動的に可変制御され、この入力P
Aは、PAL≦PA≦PHの範囲で変化し得る(自動運転)。そ
して、従来と同様に、検出手段46により検出された負圧
Hが大きくなるほど、電動送風機12の入力PAが大きくな
るように制御が行なわれる。なお、自動用開閉手段94の
操作直後には、入力PAは最小値PALになっている。
つぎに、前記入力制限処理について、第8図のフロー
チャートにより詳しく説明する。
検出された負圧Hが第1計時用設定値H1以上であるか
どうかが判定され(ステップ21)、H<H1であれば、タ
イマーをリセットして計測時間Tを0とした(ステップ
22)後、ステップ2に戻る。一方、H≧H1であれば、T
=0であるかどうかが判定され(ステップ23)、T=0
であれば、タイマーによる計時を開始する(ステップ2
4)。計時開始後には、時間の経過とともに計測時間T
が増大していく。つぎに、負圧Hが第2計時用設定値H2
(H1<H2)以上であるかどうかが判定され(ステップ2
5)、H<H2であれば、そのままステップ2に戻る。一
方、H≧H2であれば、タイマーによる計時を終了する
(ステップ26)。ここで、計測時間Tが確定し、これ
が、負圧Hが第1計時用設定値H1を通過してから第2計
時用設定値H2を通過するまでの通過時間tとして記憶さ
れる(ステップ27)。その後、演算処理が行なわれ(ス
テップ28)、a×tにより判定時間が演算される。ここ
で、aは正定数である。
つぎに、負圧Hが入力低減判定用設定値でもある第2
計時用設定値H2を越えてからの時間τが前記演算の結果
得られた判定時間atに達したかどうかが判定され(ステ
ップ29)、τ<atであれば、負圧Hが入力低減判定用設
定値H2以上であるかどうかが判定され(ステップ30)、
H≧H2であれば、ステップ29に戻り、H<H2であれば、
そのままステップ2に戻る。そして、τ≧atとなると、
電動送風機12の入力が低減入力値POに低減される(ステ
ップ31)。なお、POは、十分小さい値になっており、た
とえばPO<PLである。さらに、電動送風機12を停止させ
るために切用開閉手段97が操作されたかどうか、すなわ
ち、入力操作手段27の出力値が0であるかどうかが判定
される(ステップ32)ことにより、切用開閉手段97が操
作されるまで、電動送風機12の入力がPOに保持される。
なお、フローチャートには図示していないが、負圧H
が入力低減判定用設定値H2を越えてからの時間τの判定
のために、H<H2である状態からH≧H2になった時点で
タイマーによる計時が開始される。
ところで、集塵袋19内における塵埃の貯溜量すなわち
集塵量が多くなっていくと、この集塵袋19が目詰りを生
じることにより、吸込抵抗が大きくなっていき、負圧空
間26における負圧Hも大きくなっていく。また、吸之口
体25、延長管24またはホース21内に大きな塵埃が詰った
ようなとき、あるいは、吸込口体25の吸込開口やホース
21の先端に紙やビニールや服やふとんの表布などが不用
意に吸付いてへばりついたようなときにも、吸込抵抗が
大きくなって、負圧空間26における負圧Hも大きくな
る。なお、一般的に、集塵量の増大に伴う吸込抵抗およ
び負圧Hの増大は緩やかなものであり、また、へばりつ
きの程度が低いとき、すなわち、ふとんの表布などのへ
ばりつきが緩いものであるときや、塵埃がだんだん溜ま
っていくようなときにも負圧Hの増大は比較的緩やかで
ある。一方、へばりつきの程度が高いとき、すなわち、
ふとんの表布などが急に強烈にへばりついたとき、ある
いは、大きな塵埃が詰ったようなときには、吸込抵抗お
よび負圧Hの増大はより急激なものである。いずれにせ
よ、このようにして吸込抵抗および負圧Hが異常に増大
したとき、前述のような入力低減処理により、電動送風
機12の入力が自動的に低減されることになる。
ここで、入力制限処理における制御によって、負圧H
がどのように変化するかを第12図により説明する。同図
において、横軸は時間、縦軸は検出される負圧Hであ
る。また、横軸の下方に、強運転および自動運転時の電
動送風機12の入力変化を図示してある。後述の第13図な
いし第15図も同様である。
第12図(a)に示すように、たとえば、吸込口体25の
吸込開口にふとんなどが強烈にへばりついたような場合
には、負圧Hが急激に増大するので、この負圧Hが第1
計時用設定値H1および第2計時用設定値H2を次々に越え
ていくとき、負圧Hが第1計時用設定値H1から第2計時
用設定値H2に至るまでの通過時間t1は短くなる。一方、
第12図(b)に示すように、集塵量の増大により集塵袋
19の目詰りが進行していく場合などには、負圧Hが緩や
かに増大するので、負圧Hが第1計時用設定値H1から第
2計時用設定値H2に至るまでの通過時間t2は長くなる。
そして、いずれにせよ、負圧Hが入力低減判定用設定値
H2を越えて判定時間at1,at2経過すると、電動送風機12
の入力が設定入力値POに低減することにより、負圧Hが
急激に減少することになるが、at1<at2なので、集塵袋
19の目詰りの進行などに伴う電動送風機12の入力低減よ
りも、強烈な塵埃の詰りやへばりつきなどに伴う電動送
風機12の入力低減の方がより速やかに行なわれることに
なる。
前記構成によれば、吸込抵抗が異常に増大したとき、
電動送風機12の入力を増大させるのではなく、低減させ
るので、この電動送風機12の過熱を低減できる。したが
って、電動送風機12の過熱によってこの電動送風機12や
たとえば合成樹脂で成形された掃除機本体11などが悪影
響を受けることを防止でき、電動送風機12の寿命を伸長
できるとともに、回路部品や掃除機本体11などの成形品
について信頼性を確保できる。
これとともに、電動送風機12の入力が低減して吸込能
力がなくなることにより、前述のようなへばりつきなど
の状態からの回避が容易に行なえ、不用意にへばりつき
などが生じた際にも、良好な操作性を確保できる。ま
た、いったん過度に増大した負圧Hが減少することによ
り、塵埃の詰りやへばりつきが生じたときに操作者が感
じる不快感を減少できる。すなわち、へばりつきが生じ
たときには、へばりついたものが振動して異音を発した
り、へばりついた紙などがしわくちゃになったりして、
不快なものであるが、その不快感を低減でき、操作性も
向上する。
なお、紙やビニール片がへばりついたりしたときに
は、紙やビニール片を手で取り除かなければならない
が、全体としてある程度の重量のあるふとんやざぶとん
の表布がへばりついたときには、電動送風機12の入力が
低減するのみで、自然にへばりつきが解除される。
また、通常掃除時における電動送風機12の自動運転の
ための検出手段46を利用しており、また、入力制限手段
81はマイクロコンピュータにおけるプログラムにより構
成できるので、製造上、コストアップをきたすことがな
い。
ところで、掃除中には負圧Hが大きく変動し、過度の
集塵袋19の目詰り、塵埃の詰りやへばりつきが生じてい
ないときにも、負圧Hが設定値H1,H2を極短時間越える
ことはある。ところが、負圧Hが入力低減判定用設定値
H2を越えてから判定時間at経過して初めて、電動送風機
12の入力を低減させるので、誤動作を防止できる。すな
わち、過度の集塵袋19の目詰り、塵埃の詰りやへばりつ
きが生じていないときに、電動送風機12の入力が妄りに
低減してしまうことがない。
また、過度の集塵袋19の目詰り、塵埃の詰りやへばり
つきが生じていて、吸込能力を発生させる必要がないと
きに、電動送風機12の入力を低減させることにより、省
エネルギーにもなる。
さらに、前記第1実施例の構成によれば、負圧Hの増
大の原因などに応じた適切な制御を行なうことができ
る。
より具体的に説明すると、負圧Hが第1計時用設定値
H1を通過した後早く第2計時用設定値H2を通過したと
き、すなわち、強烈なふとんなどのへばりつきが生じた
ようなときには、判定時間atが短くなることにより、へ
ばりつきなどの状態からの回避を速やかに行なえる。な
お、へばりつき状態も経時的に進行していくが、へばり
つき状態が完全なものになってしまう前に、電動送風機
12の入力が低減することも、早い回避のために有利な点
である。
一方、集塵袋19の目詰りが過度でないような場合に
は、まだ掃除を行なえるが、集塵袋19の目詰りが進行し
てきたようなときには、通過時間tが長くなって、判定
時間atが長くなることにより、このatの間、吸込能力の
ある大きな入力のままで掃除を行なうことができる。す
なわち、入力低減前に、とりあえず少し長い間、塵埃を
吸込む能力が残ることになる。もちろん、その後入力が
低減することにより、過熱は防止される。なお、このと
き、表示手段51や発音手段53を作動させて、塵埃を捨て
るべきことを使用者に報知することもできる。
なお、前記入力制限処理においては、PO=0としても
よい。すなわち、電動送風機12を停止させてもよい。
つぎに、本発明の第2実施例を第9図のフローチャー
トに基づいて説明する。
この第2実施例は、入力制御手段81が、第1計時用設
定値から第2計時用設定値までの通過時間に基づいて、
この通過時間が大きくなるほど大きくなる低減入力値を
予め定められた方式に従って演算し、検出手段46の出力
値が入力低減判定用設定値を越えて、予め設定され記憶
手段73に記憶されている所定の判定時間経過したとき、
電動送風機12の入力を演算の結果得られた前記低減入力
値まで低減させるものである。
ステップ41,42,43,44,45,46,47,50,52は、前記第1実
施例におけるステップ21,22,23,24,25,26,27,30,32とそ
れぞれ同様である。そして、ステップ48を演算処理にお
いて、検出手段46により検出される負圧Hが第1計時用
設定値H1から第2計時用設定値H2に至るまでの通過時間
tに基づき、b×t×PHにより低減入力値が演算され
る。ここで、bは正定数、PHは前述の最大入力値であ
る。つぎに、負圧Hが入力低減判定用設定値H2を越えて
からの時間τが予め設定された所定の判定時間Δtに達
したかどうかが判定され(ステップ49)、τ<Δtであ
れば、負圧Hが入力低減判定用設定値H2以上であるかど
うかが判定され(ステップ50)、H≧H2であれば、ステ
ップ49に戻り、H<H2であれば、そのままステップ2に
戻る。そして、τ≧Δtとなると、電動送風機12の入力
が演算の結果得られた前記低減入力値btPHに低減される
(ステップ51)。
第13図(a)に示すように、負圧Hが第1計時用設定
値H1から第2計時用設定値H2に至るまでの通過時間t1
短いときには、bt1PHも小さくなるので、電動送風機12
の入力低減後負圧は大幅に減少し、第13図(b)に示す
ように、同通過時間t2がより長くなると、bt2PHもより
大きくなるので、電動送風機12の入力低減後の負圧減少
はより小さくなる。
したがって、集塵袋19の目詰りの進行などに伴って低
減されたときの電動送風機12の入力値btPHおよび負圧H
よりも、大きな塵埃の詰りやへばりつきなどに伴って低
減されたときの電動送風機12の入力値btPHおよび負圧H
の方がより小さくなる。
前記第2実施例の構成によれば、やはり、塵埃の詰り
方やへばりつきのし方などの悪条件の程度に応じた最適
な制御を行なうことができる。すなわち、強烈なへばり
つきが生じたようなときには、第1計時用設定値H1から
第2計時用設定値H2までの通過時間tが短くなることに
より、低減入力値btPHが小さくなり、電動送風機12の入
力が大きく低減するので、へばりつきなどの状態からの
回避を容易に行なえる。これに対して、通過時間tが長
いとき、すなわち、へばりつきの程度が低いとき、ある
いは、集塵袋19の目詰りが進行してきたようなときに
は、過度の温度上昇の心配がない程度にまで電動送風機
12の入力を低減させればよいのである。また、集塵袋19
の目詰りが過度でない場合には、まだ掃除を行なえる
が、このときは、通過時間tが長くなり、低減入力値bt
PHが大きくなるので、実際に掃除を続けることができ
る。
なお、自動運転の場合には、たとえば、入力低減直前
の電動送風機12の入力値PAに基づいて、低減入力値をbt
PAとするようなことも可能である。
つぎに、本発明の第3実施例を第10図のフローチャー
トに基づいて説明する。
この第3実施例は、前記第1実施例と第2実施例とを
組み合わせたものである。すなわち、ステップ61,62,6
3,64,65,66,67,69,70,72は、前記第1実施例におけるス
テップ21,22,23,24,25,26,27,29,30,32とそれぞれ同様
であり、ステップ71は、前記第2実施例におけるステッ
プ51と同様である。また、ステップ68の演算処理におい
て、検出手段46により検出される負圧Hが第1計時用設
定値H1から第2計時用設定値H2に至るまでの通過時間t
に基づき、a×tにより判定時間が演算されるととも
に、b×t×PHにより低減入力値が演算される。
これにより、負圧Hが入力低減判定用設定値H2以上に
なってから、演算の結果得られた判定時間at経過したと
きに、電動送風機12の入力が演算の結果得られた低減入
力値btPHまで低減される。
第14図は、第3実施例の入力制限処理に伴う負圧Hの
変化を示している。t1<t2<t3なるt1,t2,t3について、
同図(a)は通過時間がt1の場合で、たとえば強烈なへ
ばりつきが急に生じた場合、また、同図(b)は通過時
間がt2の場合、さらに、同図(c)は通過時間がt3の場
合で、たとえば集塵袋19の目詰りが進行する場合を示し
ているが、各々の場合の判定時間にはat1<at2<at3
る関係、低減入力値にはbt1PH<bt2PH<bt3PHなる関係
があり、この低減入力値が小さくなるほど、電動送風機
12の入力低減後の負圧はより小さくなる。
前記第3実施例の構成によれば、前記第1実施例の効
果と第2実施例の効果とを複合した効果が得られる。
つぎに、本発明の第4実施例を第11図のフローチャー
トに基づいて説明する。
この第4実施例は、前記第3実施例において、入力制
限手段81が、第1計時用設定値から第2計時用設定値ま
での通過時間に基づいて、この通過時間が大きくなるほ
ど大きくなる待機時間を予め定められた方式に従って演
算し、電動送風機12の入力が所定の低減入力値まで低減
した後、この低減入力値に電動送風機12の入力を演算の
結果得られた前記待機時間保持し、その後電動送風機12
の制御を入力の低減前の制御に戻すものである。
ステップ81,82,83,84,85,86,87,89,90,91は、前記第
3実施例におけるステップ61,62,63,64,65,66,67,69,7
0,71とそれぞれ同様である。そして、ステップ88の演算
処理において、判定時間atおよび低減入力値btPHに加え
て、c×tにより待機時間が演算される。ここで、cは
正定数である。また、第3実施例におけるステップ72の
判定を、電動送風機12の入力が低減入力値btPHに低減さ
れた後、演算の結果得られた前記待機時間ct経過したか
どうかの判定(ステップ92)に代えている。
すなわち、電動送風機12の入力がbtPHに低減された
後、待機時間ct経過したら、ステップ2に戻ることによ
り、電動送風機12の制御は、入力の低減前の制御に自動
的に戻る。たとえば、入力低減前の制御が強運転であれ
ば強運転に戻り、自動運転であれば自動運転に戻る。な
お、入力低減前の制御が自動運転で、電動送風機12の入
力がPHであったとしても、戻る入力はPHに限るものでは
なく、PAL≦PA≦PHなるPAになる。
第15図は、第4実施例の入力制限処理に伴う負圧Hの
変化を示している。t1<t2なるt1,t2について、同図
(a)は通過時間がt1の場合、同図(b)は通過時間が
t2の場合を示しているが、各々の場合の待機時間にはct
1<ct2なる関係がある。いずれにせよ、負圧Hが入力低
減判定用設定値H2以上になって、判定時間at1,at2経過
することにより、電動送風機12の入力が低減入力値bt1P
H,bt2PHまで低減した後、待機時間ct1,ct2経過すると、
電動送風機12の制御が元の制御に戻る。すなわち、この
電動送風機12の入力が、bt1PH,bt2PHから、強運転の場
合PHに、自動運転の場合PAに変更されるが、それに伴
い、一般的に、負圧Hは上昇する。その際、通過時間
t1,t2が大きくなるほど、待機時間ct1,ct2も大きくなる
ので、たとえば、集塵袋19の目詰りの進行などに伴って
電動送風機12の入力が低減したときよりも、大きな塵埃
の強烈なへばりつきなどに伴って電動送風機12の入力が
低減したときの方が、より早く電動送風機12の制御が元
の制御に戻ることになる。
前記第4実施例の構成によれば、使用者は、電動送風
機12の入力低減後、電動送風機12の制御を元に戻すため
に、手元操作部28をとくに操作する必要はない。そし
て、強烈なへばりつきなどが原因で電動送風機12の入力
が低減したときには、待機時間ct後、その間にへばりつ
きなどが回避されていれば、手元操作部28を操作し直す
ことなく、通常の掃除を行なうことができ、使い勝手が
よい。とくに、ふとんの表布がへばりついたときなどに
は、前述のようにへばりつきが自然に解除されるので、
効果的である。
ところで、へばりつきにおいても、大きなふとんの表
布がへばりついたようなときには、一般的に負圧Hは急
激に増大し、比較的小さな紙やビニール片がへばりつい
たりしたときには、一般的に負圧Hは緩やかに増大す
る。そして、前述のように、大きなふとんの表布がへば
りついたようなときには、この状態を簡単にすぐに回避
でき、比較的小さな紙がへばりついたりしたようなとき
には、手作業が必要でへばりつきの回避に時間がかかる
が、大きなふとんの表布がへばりついたようなときに
は、前記通過時間tが短いことにより、待機時間ctが短
くなり、比較的小さな紙がへばりついたりしたようなと
きには、前記通過時間tが長いことにより、待機時間ct
が長くなるので、へばりつきの程度に応じて待機時間ct
が適切に設定されることになる。すなわち、へばりつき
の回避に時間がかからない場合は、実際に早めに掃除に
復帰することができ、へばりつきの回避に時間がかかる
場合は、そのために十分な待機時間ctが確保され、へば
りつき状態を確実に回避できる。
また、集塵袋19が強い目詰りを生じたようなときに
は、塵捨てなどを行なわないかぎり、吸込抵抗の大きく
なった状態を回避できず、電動送風機12の入力が不必要
に繰り返し上下してしまうおそれがあるが、集塵袋19の
目詰りの進行に伴う前記通過時間tは長く、待機時間ct
も長くなり、なかなか復帰しないので、電動送風機12の
入力が不必要に繰り返し上下してしまうことを軽減でき
る。
さらに、電動送風機12の入力が上昇するときには、大
きな電力が必要であり、また、電動送風機12自体にかか
る負担も大きくなるが、これらの問題を解消する上で
も、電動送風機12の入力上昇が繰り返されるおそれのあ
る場合に待機時間ctを長くすることは有利である。な
お、前記通過時間tが長いときに低減入力値btPHを大き
くすることにも同様の利点がある。
もちろん、前記第1実施例あるいは第2実施例におい
て、ステップ32,52をステップ92で置き換えることも可
能である。
なお、判定時間、低減入力値あるいは待機時間は、負
圧Hが第1計時用設定値H1から第2計時用設定値H2に至
るまでの通過時間tに比例させる他、a(t+ta),b
(t+tb)PH,c(t+tc)により演算してもよい。ここ
で、ta,tb,tcは、正定数である。とくにc(t+tc)と
することには、通過時間tが短いときのへばりつきの回
避を確実にする効果がある。
もちろん、判定時間、低減入力値あるいは待機時間と
通過時間tとの関係は、さらに別のものにすることもで
きる。たとえば、待機時間の通過時間tに対する増加率
は、この通過時間が大きくなるほど段階的または連続的
に小さくなるようにしてもよい。さらに、集塵袋19の目
詰りが進行したときの電動送風機12の入力の不用意な昇
降の繰り返しを防止するために、通過時間tが相当に大
きいある値以上のときは、電動送風機12を停止させる操
作が行なわれるまで、入力低減状態が保持されるように
してもよい。
また、通過時間tが、予め設定されたごく短い時間t0
に対して、t<t0のとき、判定時間を0ともよい。すな
わち、負圧Hがt0未満で第1計時用設定値H1から第2計
時用設定値H2まで急激に上昇することは、へばりつきな
どの異常の生じていない通常掃除ではけっして起こり得
ないとして、このとき、必ず強制的に電動送風機12の入
力を低減させるようにしてもよい。
また、前記各実施例では、計時用設定値H1,H2を2つ
のみ設定したが、計時用設定値を3つ以上設定し、たと
えば、負圧Hが第1計時用設定値から第2計時用設定値
に至るまでの通過時間と第2計時用設定値から第3計時
用設定地に至るまでの通過時間とに基づいて、判定時
間、低減入力値あるいは待機時間を演算するようにして
もよい。
さらに、前記各実施例では、電動送風機12および集塵
室14を含む風路内の空気の状態として圧力を検出してい
たが、空気の状態として風量を検出するようにしてもよ
い。
また、空気の状態を検出する位置も、電動送風機12と
集塵フィルター13との間に限るものではなく、風路内の
他の位置で検出を行なうことも可能である。
〔発明の効果〕
本発明によれば、風路内の空気の状態を検出する検出
手段の出力値が、入力低減判定用設定値に対応する風路
抵抗を越える風路抵抗に対応する範囲内にあって所定の
判定時間経過したとき、電動送風機の入力を所定の低減
入力値まで低減させる入力制限手段があるので、集塵量
の増大に伴う集塵フィルターの目詰り、吸込部および集
塵部間の風路における大きな塵埃の詰り、あるいは、吸
込部へのふとんや紙などのへばりつきにより風路抵抗が
異常に増大したとき、電動送風機の過熱を防止すること
ができるとともに、前述のようなへばりつきなどの状態
からの回避が容易に行なえ、操作性が向上する。これと
ともに、検出手段の出力値が前記範囲内に入ってから所
定の判定時間経過して初めて、電動送風機の入力を低減
させるので、誤動作を防止できる。さらに、請求項1の
電気掃除機では、検出手段の出力値がより小さい風路抵
抗に対応する計時用設定値からより大きい風路抵抗に対
応する計時用設定値に至るまでの通過時間を計測し、こ
の通過時間に基づいてこの通過時間が大きくなるほど大
きくなる判定時間を演算するので、前記通過時間が短い
とき、すなわち、ふとんなどの強烈なへばりつきが急に
生じたようなときには、判定時間が短くなることによ
り、へばりつきなどの状態からの回避を速やかに行なう
ことができ、一方、前記通過時間が長いとき、すなわ
ち、へばりつきが緩いものであるとき、あるいは、集塵
量の増大により集塵フィルターの目詰りが進行していく
ようなときには、判定時間が長くなることにより、入力
が低減するまである程度長い時間大きな入力で掃除が行
なえるなど、風路抵抗の増大の原因などに応じた適切な
制御を行なうことができる。
これに対して、請求項2の電気掃除機では、前記通過
時間に基づいてこの通過時間が大きくなるほど大きくな
る低減入力値を演算するので、強烈なへばりつきが生じ
たようなときには、低減入力値が小さくなり、電動送風
機の入力が大きく低減することにより、へばりつきなど
の状態からの回避を容易に行なうことができ、一方、集
塵フィルターの目詰りが進行していくようなときには、
低減入力値がより大きくなることにより、入力低減後も
ある程度の吸込能力をもって掃除を続けることができる
とともに、過熱は防止できるなど、風路抵抗の増大の原
因などに応じた適切な制御を行なうことができる。これ
とともに、電動送風機の入力を必要以上に低減させない
ことにより、電動送風機にかかる負担を低減できるなど
の効果もある。
さらに、請求項3に電気掃除機では、前記通過時間に
基づいてこの通過時間が大きくなるほど大きくなる待機
時間を演算し、電動送風機の入力が所定の低減入力値ま
で低減した後、この低減入力値に電動送風機の入力を前
記待機時間保持し、その後電動送風機の制御を入力を低
減前の制御に戻すので、使用者は、入力低減後電動送風
機の制御を元に戻すために、操作部を操作する必要はな
く、使い勝手がよい。また、大きなふとんがへばりつい
たようなときには、へばりつき状態からの回避を簡単に
行なえ、比較的小さな紙がへばりついたりしたようなと
きには、へばりつき状態からの回避に時間がかかるが、
大きなふとんがへばりついたようなときには、前記通過
時間が短く、待機時間も短くなることにより、入力低減
状態が必要以上に長く続くことなく、早めに掃除に復帰
でき、一方、小さな紙がへばりついたりしたようなとき
には、前記通過時間が長く、待機時間も長くなることに
より、へばりつき状態からの回避のために十分な待機時
間を確保することができる。これとともに、集塵フィル
ターの目詰りが進行したようなとき、待機時間が長くな
ることにより、電動送風機の入力が不必要に繰り返し上
下してしまうことを軽減でき、電動送風機にかかる負担
も軽減できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の電気掃除機の第1実施例を示す制御手
段のブロック図、第2図は同上中央処理装置のブロック
図、第3図は同上入力制限手段のブロック図、第4図は
同上入力操作手段のブロック図、第5図は同上全体の斜
視図、第6図は同上掃除機本体の断面図、第7図は同上
フローチャート、第8図は同上入力制限処理のフローチ
ャート、第9図は本発明の第2実施例を示すフローチャ
ート、第10図は本発明の第3実施例を示すフローチャー
ト、第11図は本発明の第4実施例を示すフローチャー
ト、第12図は本発明の第1実施例における負圧を変化を
示すグラフ、第13図は本発明の第2実施例における負圧
の変化を示すグラフ、第14図は本発明の第3実施例にお
ける負圧の変化を示すグラフ、第15図は本発明の第4実
施例における負圧の変化を示すグラフ、第16図は風量対
負圧特性図、第17図は風量対温度上昇特性図である。 12……電動送風機、13……集塵フィルター、14……集塵
部としての集塵室、19……集塵フィルターである集塵
袋、25……吸込部をなす吸込口体、27……入力操作手
段、28……操作部、32……制御手段、46……検出手段、
73……記憶手段、81……入力制限手段。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】吸込部と、 この吸込部に連通するとともに集塵フィルターを内蔵し
    た集塵部と、 この集塵部に吸気側が連通した電動送風機と、 これら吸込部、集塵部および電動送風機を含む風路内の
    風路抵抗に応じた空気の状態を検出してこの空気の状態
    に応じた出力を行なう検出手段と、 この検出手段の出力に応じて前記電動送風機の入力を可
    変制御する制御手段とを備え、 前記制御手段は、 前記検出手段の出力値についての入力低減判定用設定値
    およびこの入力低減判定用設定値に対応する風路抵抗以
    下の風路抵抗に対応する少なくとも2つの計時用設定値
    を予め記憶した記憶手段と、 前記検出手段の出力値がより小さい風路抵抗に対応する
    前記計時用設定値からより大きい風路抵抗に対応する前
    記計時用設定値に至るまでの通過時間を計測し、この通
    過時間に基づいてこの通過時間が大きくなるほど大きく
    なる判定時間を演算し、前記検出手段の出力値が前記入
    力低減判定用設定値に対応する風路抵抗を越える風路抵
    抗に対応する範囲内にあって演算の結果得られた前記判
    定時間経過したとき、前記電動送風機の入力を所定の低
    減入力値まで低減させる入力制限手段とを有する ことを特徴とする電気掃除機。
  2. 【請求項2】吸込部と、 この吸込部に連通するとともに集塵フィルターを内蔵し
    た集塵部と、 この集塵部に吸気側が連通した電動送風機と、 これら吸込部、集塵部および電動送風機を含む風路内の
    風路抵抗に応じた空気の状態を検出してこの空気の状態
    に応じた出力を行なう検出手段と、 この検出手段の出力に応じて前記電動送風機の入力を可
    変制御する制御手段とを備え、 前記制御手段は、 前記検出手段の出力値についての入力低減判定用設定値
    およびこの入力低減判定用設定値に対応する風路抵抗以
    下の風路抵抗に対応する少なくとも2つの計時用設定値
    を予め記憶した記憶手段と、 前記検出手段の出力値がより小さい風路抵抗に対応する
    前記計時用設定値からより大きい風路抵抗に対応する前
    記計時用設定値に至るまでの通過時間を計測し、この通
    過時間に基づいてこの通過時間が大きくなるほど大きく
    なる低減入力値を演算し、前記検出手段の出力値が前記
    入力低減判定用設定値に対応する風路抵抗を越える風路
    抵抗に対応する範囲内にあって所定の判定時間経過した
    とき、前記電動送風機の入力を演算の結果得られた前記
    低減入力値まで低減させる入力制限手段とを有する ことを特徴とする電気掃除機。
  3. 【請求項3】前記入力制限手段は、前記通過時間に基づ
    いてこの通過時間が大きくなるほど大きくなる待機時間
    を演算し、前記電動送風機の入力が所定の低減入力値ま
    で低減した後、この低減入力値に前記電動送風機の入力
    を演算の結果得られた前記待機時間保持し、その後前記
    電動送風機の制御を入力の低減前の制御に戻すことを特
    徴とする請求項1または2記載の電気掃除機。
JP24443690A 1990-09-14 1990-09-14 電気掃除機 Expired - Lifetime JP2577819B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24443690A JP2577819B2 (ja) 1990-09-14 1990-09-14 電気掃除機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24443690A JP2577819B2 (ja) 1990-09-14 1990-09-14 電気掃除機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04122343A JPH04122343A (ja) 1992-04-22
JP2577819B2 true JP2577819B2 (ja) 1997-02-05

Family

ID=17118627

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24443690A Expired - Lifetime JP2577819B2 (ja) 1990-09-14 1990-09-14 電気掃除機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2577819B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04122343A (ja) 1992-04-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101327628B1 (ko) 전기 청소기 및 그 조정 방법
JP2577819B2 (ja) 電気掃除機
JP2683443B2 (ja) 電気掃除機
JP4322576B2 (ja) 電気掃除機
JP3505957B2 (ja) 電気掃除機
JPH10276947A (ja) 電気掃除機
JP2912927B2 (ja) 電気掃除機
JP2003000503A (ja) 電気掃除機
JP2007068690A (ja) 電気掃除機
US20220104671A1 (en) A cleaning system comprising a system for preventing the motor from overheating and a method threfore
JP6078791B2 (ja) 電気掃除機
JPH0711726Y2 (ja) 充電式のポータブルクリーナー
JPH04231924A (ja) 電気掃除機
JPH0377527A (ja) 電気掃除機
KR101948676B1 (ko) 청소기 및 그의 제어방법
JP7265442B2 (ja) 電気掃除機
JP3141493B2 (ja) 電気掃除機の制御装置
JP3303450B2 (ja) 電気掃除機
KR102603006B1 (ko) 진공 청소기
JP2004024491A (ja) 充電式電気掃除機
JP3874175B2 (ja) 電気掃除機
JPH0458930A (ja) 電気掃除機
JPH04240428A (ja) 電気掃除機
JP2005328876A (ja) 電気掃除機
JPH04343827A (ja) 電気掃除機

Legal Events

Date Code Title Description
S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 12

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081107

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081107

Year of fee payment: 12

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 12

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081107

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081107

Year of fee payment: 12

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 12

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081107

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 12

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081107

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081107

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091107

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 14

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101107

EXPY Cancellation because of completion of term