JP2006340972A - 電気掃除機 - Google Patents
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Abstract
【課題】使用者に何ら作業負担を掛けることなく、集塵室内の塵を圧縮する。
【解決手段】吸込んだ塵を遠心分離する集塵分離室9と、遠心分離された塵を蓄積する集塵蓄積室10からなるサイクロン式集塵室5において集塵蓄積室に蓄積された塵を圧縮するための圧縮板11を配置する。そして、圧縮板の一方の側に形状記憶合金バネ13を取り付け、他方の側にバイアスバネ14を取り付け、常温状態では、バイアスバネの引っ張り力が形状記憶合金バネの引っ張り力よりも大きくなって集塵蓄積室内の塵を圧縮する方向に圧縮板を摺動させる。すなわち、掃除機の非動作時には圧縮板で集塵蓄積室内の塵を自動的に圧縮する。そして、掃除機の動作時には形状記憶合金バネの温度が上昇し、この形状記憶合金バネの引っ張り力が大きくなって塵の圧縮を解除する方向に圧縮板を摺動させる。
【選択図】 図2
【解決手段】吸込んだ塵を遠心分離する集塵分離室9と、遠心分離された塵を蓄積する集塵蓄積室10からなるサイクロン式集塵室5において集塵蓄積室に蓄積された塵を圧縮するための圧縮板11を配置する。そして、圧縮板の一方の側に形状記憶合金バネ13を取り付け、他方の側にバイアスバネ14を取り付け、常温状態では、バイアスバネの引っ張り力が形状記憶合金バネの引っ張り力よりも大きくなって集塵蓄積室内の塵を圧縮する方向に圧縮板を摺動させる。すなわち、掃除機の非動作時には圧縮板で集塵蓄積室内の塵を自動的に圧縮する。そして、掃除機の動作時には形状記憶合金バネの温度が上昇し、この形状記憶合金バネの引っ張り力が大きくなって塵の圧縮を解除する方向に圧縮板を摺動させる。
【選択図】 図2
Description
本発明は、集塵室に収集した塵を圧縮して塵の蓄積量を増加できる電気掃除機に関する。
従来、この種の電気掃除機としては、集塵室に収納された集塵袋の両側に、掃除機本体の側壁と対向して前後に移動可能な圧縮壁を配置し、この圧縮壁と側壁との間に形状記憶合金バネを取付けた構成にしている。そして、掃除機本体の吸込み口にホースのジョイント部を連結すると共に温風循環口に手元パイプを連結して空気の循環路を構成し、電動送風機の動作により集塵室内の温度を上昇させて形状記憶合金バネを伸張し、これにより、圧縮壁を動作して集塵袋を両側から圧縮して袋内の塵を圧縮するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−317215号公報
しかしながら、特許文献1記載のものは、圧縮作業を行う都度、空気の循環路を構成する必要があり、手間がかかり、作業が面倒となる欠点があった。
本発明は、このような欠点を除去するために為されたもので、使用者に何ら作業負担を掛けることなく、集塵室内の塵を圧縮することができる電気掃除機を提供する。
本発明は、このような欠点を除去するために為されたもので、使用者に何ら作業負担を掛けることなく、集塵室内の塵を圧縮することができる電気掃除機を提供する。
本発明は、吸込み口から吸込んだ塵を収集する集塵室と、集塵室に蓄積された塵を圧縮する方向及び塵の圧縮を解除する方向に摺動自在に配置された圧縮板と、この圧縮板の一方の側に形状記憶合金の弾性体を取り付け、他方の側に弾性体を取り付け、常温状態では集塵室の塵を圧縮する方向に圧縮板を摺動させ、形状記憶合金の弾性体の温度上昇によりこの弾性体の弾性力を変化させて塵の圧縮を解除する方向に圧縮板を摺動させる圧縮板駆動手段と、吸込み口からの吸気を行うとともに圧縮板駆動手段への排気可能な位置に配置した電動送風機とを備えた電気掃除機にある。
また、本発明は、吸込み口から吸込んだ塵を収集する集塵室と、集塵室に蓄積された塵を圧縮する方向及び塵の圧縮を解除する方向に摺動自在に配置された圧縮板と、この圧縮板の一方の側に、温度によって伸縮する2方向性の形状記憶合金の弾性体を取り付け、常温状態では形状記憶合金の弾性体により集塵室の塵を圧縮する方向に圧縮板を摺動させ、温度上昇により形状記憶合金の弾性体の弾性力を変化させて塵の圧縮を解除する方向に圧縮板を摺動させる圧縮板駆動手段と、吸込み口からの吸気を行うとともに圧縮板駆動手段への排気可能な位置に配置した電動送風機とを備えた電気掃除機にある。
電気掃除機にある。
本発明によれば、使用者に何ら作業負担を掛けることなく、集塵室内の塵を圧縮することができる電気掃除機を提供できる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
なお、この実施の形態は、本発明を、サイクロン式集塵室を備えた電気掃除機に適用したものについて述べる。
(第1の実施の形態)
なお、この実施の形態は、本発明を、サイクロン式集塵室を備えた電気掃除機に適用したものについて述べる。
図1は電気掃除機の全体構成を示す図で、この電気掃除機は、先端に、例えばブラシを回転しながら床面から塵を集め、この集めた塵を空気とともに吸込み口から吸い込む床ブラシ1を取付け、この床ブラシ1に第1の延長管2を接続し、この第1の延長管2に、さらに第2の延長管3を接続し、この第2の延長管3の後端に操作部を構成する握り管4を取付けている。そして、前記第1の延長管2の側面に集塵室5と電動送風機収納室6を備えた掃除機本体7を取付けている。なお、この掃除機本体7には、電源供給のための電気コードも設けられている。
前記掃除機本体7は、図2に示すように、電動送風機収納室6内に電動送風機8を収納している。また、前記集塵室5は、吸込み口から前記第1の延長管2を経由して吸込んだ空気を旋回流にして吸込んだ塵を遠心分離する集塵分離室9と、遠心分離された塵を蓄積する集塵蓄積室10からなるサイクロン式集塵室になっている。
前記集塵蓄積室10には、この集塵蓄積室10に蓄積された塵を圧縮する方向(図中下方向)及び塵の圧縮を解除する方向(図中上方向)に摺動自在に圧縮板11が配置されている。
前記圧縮板11は、図3に示すように、一部に前記電動送風機8の動作により集塵分離室9からの旋回流が集塵蓄積室10に流れ込むとともに集塵蓄積室10からの上昇流が集塵分離室9に流れるために連通している流路部12を形成している。
前記集塵室5の一側部には、圧縮板11の一方の側、例えば、集塵分離室9側に形状記憶合金の弾性体である形状記憶合金バネ13を取り付け、他方の側に弾性体であるバイアスバネ14を取り付けた、前記圧縮板11を駆動する圧縮板駆動手段が設けられている。すなわち、前記集塵室5の第1の延長管2への取付け側とは反対側に、バネ収納室15を形成し、前記圧縮板11の周縁の一部をバネ収納室15まで延出させ、この延出部11aが圧縮板11の摺動に応じてバネ収納室15内を摺動するようになっている。
そして、前記形状記憶合金バネ13を前記バネ収納室15内の上側に収納し、その一端を前記圧縮板11の延出部11aの上面に取付け、他端を前記バネ収納室15の上端に取付けている。また、前記バイアスバネ14を前記バネ収納室15内の下側に収納し、その一端を前記圧縮板11の延出部11aの下面に取付け、他端を前記バネ収納室15の下端に取付けている。
前記圧縮板駆動手段は、常温状態では、図2に示すように、バイアスバネ14の引っ張りバネ力が形状記憶合金バネ13の引っ張りバネ力よりも充分に大きくなって前記集塵蓄積室10に蓄積された塵を圧縮する方向に前記圧縮板11を摺動させ、前記形状記憶合金バネ13の温度が上昇するとこのバネ13のバネ力が変化し、図5に示すように、形状記憶合金バネ13の引っ張りバネ力がバイアスバネ14の引っ張りバネ力よりも充分に大きくなって塵の圧縮を解除する方向に前記圧縮板11を摺動させるようになっている。
前記バネ収納室15の上端には前記電動送風機収納室6と連通する通風孔を設けている。また、前記バネ収納室15における形状記憶合金バネ13の収納部位には熱を外部に排気させるための排気孔を設けている。前記形状記憶合金バネ13として、例えば、変態温度が約50度のものを使用している。
図4は、前記電動送風機8、形状記憶合金バネ13への通電制御を行う制御部の構成を示す回路図で、この制御部は、商用交流電源のコンセントに接続される電源プラグ16に電源コード17を介して接続している。
前記制御部は、電源コード17の2線間に、タイマ回路を内蔵した制御回路18を接続するとともに、例えば、前記握り管4の外周部に配置されている電源スイッチ19を介して前記電動送風機8を接続している。前記制御回路18は、電源が供給されると、先ずタイマ回路を動作してリレー20のコイル20cに通電を開始する。そして、そのリレー20の常開接点20aをオンさせる。
前記形状記憶合金バネ13は、前記電源コード17の2線間に前記常開接点20aを介して接続されており、常開接点20aがオンすると通電が開始されて自己発熱するようになる。前記電動送風機8は電源スイッチ19のオン操作によって動作を開始し、床ブラシ1から空気の吸引を開始する。すなわち、掃除機本体7が掃除動作を開始するようになる。
このような構成においては、掃除機を使用していない状態では電源プラグ16はコンセントから離れており、掃除機本体7への通電は行われない。このときには、電動送風機8は動作していないので、この電動送風機8から発生する排気熱風も無く、形状記憶合金バネ13は常温状態になっている。
従って、図2に示すように、バイアスバネ14の引っ張り力が形状記憶合金バネ13の引っ張り力よりも充分に大きく、圧縮板11はバイアスバネ14によって集塵蓄積室10に蓄積された塵を圧縮する方向に摺動され、塵を圧縮することになる。こうして、掃除機を使用していないときには集塵蓄積室10に蓄積された塵は圧縮板11によって圧縮された状態になる。これにより、集塵蓄積室10の容積を効率よく増大させることができる。
次に、掃除機を使用するために、電源プラグ16をコンセントに差し込むと、制御回路18が動作し、タイマ回路によってリレー20が動作する。これにより、常開接点20aがオンし、形状記憶合金バネ13が一定時間通電される。形状記憶合金バネ13は自己発熱して温度を上昇させる。そして、温度が約50度に達すると、形状記憶合金バネ13の引っ張り力が急激に大きくなり、形状記憶合金バネ13の引っ張り力がバイアスバネ14の引っ張り力よりも充分に大きくなる。これにより、圧縮板11は、図5に示すように、形状記憶合金バネ13により引っ張られて塵の圧縮を解除する方向に摺動する。すなわち、集塵分離室9側へ上昇する。圧縮板11を塵の圧縮を解除する方向に駆動開始するときも圧縮板駆動手段によって形状記憶合金バネ13に対して通電が行われている。
このように、電動送風機8の動作を開始させる前に、形状記憶合金バネ13の温度を高めることができるので、電源スイッチ19を操作して電動送風機8の動作を開始する時点では、すでに圧縮板11は塵の圧縮状態を解除しているか、解除していなくても電動送風機8の動作開始後まもなく圧縮状態を解除するようになり、集塵蓄積室10への新たな塵の収集がスムーズにできるようになる。電動送風機8が動作するとまもなく熱風が排出され、この熱風が電動送風機収納室6からバネ収納室15へと送られる。従って、形状記憶合金バネ13への通電が一定時間後に停止しても、形状記憶合金バネ13の温度は熱風に加熱され高い状態を維持する。こうして、塵の圧縮解除状態は維持される。
電動送風機8の動作中においては、集塵分離室9において遠心分離された塵が旋回しながら圧縮板11の流路部12の周縁部を経由して集塵蓄積室10に送り込まれ、蓄積される。そして、集塵蓄積室10の中心部において上昇流が生じ、圧縮板11の流路部12の中心部を経由して集塵分離室9から電動送風機8へ送風が行われる。
そして、掃除が終了し電源スイッチ19をオフ操作すると、電動送風機8の動作が停止する。その後、形状記憶合金バネ13の温度が低下するようになり、温度が50度よりも低下するようになると、再び、バイアスバネ14の引っ張り力が形状記憶合金バネ13の引っ張り力よりも大きくなり、圧縮板11はバイアスバネ14によって集塵蓄積室10に蓄積された塵を圧縮する方向に摺動され、塵を圧縮するようになる。
このように、掃除機の使用者に何ら作業負担を掛けることなく、掃除機の未使用時において集塵室5内の塵を自動的に圧縮することができる。
このように、掃除機の使用者に何ら作業負担を掛けることなく、掃除機の未使用時において集塵室5内の塵を自動的に圧縮することができる。
(第2の実施の形態)
なお、この実施の形態は、本発明を、紙パック式集塵室を備えた電気掃除機に適用したものについて述べる。
図6は掃除機本体21の構成を示し、吸引機構取り付け部22に取り付けられる集塵パック23を収納した集塵室24、この集塵室24に対して吸気を行う電動送風機25を収納した送風機収納室26、電気コードを巻き取るコードリール27を収納したコードリール収納室28が横一列に配置されている。
なお、この実施の形態は、本発明を、紙パック式集塵室を備えた電気掃除機に適用したものについて述べる。
図6は掃除機本体21の構成を示し、吸引機構取り付け部22に取り付けられる集塵パック23を収納した集塵室24、この集塵室24に対して吸気を行う電動送風機25を収納した送風機収納室26、電気コードを巻き取るコードリール27を収納したコードリール収納室28が横一列に配置されている。
前記集塵室24と送風機収納室26はフィルタ(図示せず)を使用した通風孔29を介して連通し、送風機収納室26とコードリール収納室28は通風孔30によって連通している。そして、前記コードリール収納室28の後端面に風を排出するための複数の通風孔31を設けている。
前記集塵室24には、塵を収納する前記集塵パック23を圧縮する方向(図中左方向)及び前記集塵パック23の圧縮を解除する方向(図中右方向)に摺動自在に圧縮板32が配置されている。前記圧縮板32の中央部には通風孔32aが開けられている。
前記集塵室24から送風機収納室26に跨った両側部には、それぞれバネ収納室33,34が形成され、その各バネ収納室33,34に前記圧縮板32の周縁の一部を延出させ、圧縮板32の摺動によりその各延出部32b,32cが各バネ収納室33,34内を摺動する構成になっている。そして、前記バネ収納室33に前記圧縮板32の一方の延出部32bを間にして、その両側に第1の形状記憶合金バネ35と第1のバイアスバネ36を配置し、前記バネ収納室34に前記圧縮板32の他方の延出部32cを間にして、その両側に第2の形状記憶合金バネ37と第2のバイアスバネ38を配置して圧縮板駆動手段を構成している。
すなわち、前記圧縮板32の一方の延出部32bの送風機収納室25側に、前記第1の形状記憶合金バネ35の一端を取り付け、その一方の延出部32bの送風機収納室26側とは反対側に前記第1のバイアスバネ36の一端を取付けている。前記第1の形状記憶合金バネ35の他端はバネ収納室33の一端である送風機収納室26側端に取付け、前記第1のバイアスバネ36の他端は前記バネ収納室33の他端に取付けている。
また、前記圧縮板32の他方の延出部32cの送風機収納室26側に、前記第2の形状記憶合金バネ37の一端を取り付け、その他方の延出部32cの送風機収納室26側とは反対側に前記第2のバイアスバネ38の一端を取付けている。前記第2の形状記憶合金バネ37の他端はバネ収納室34の一端である送風機収納室26側端に取付け、前記第2のバイアスバネ38の他端は前記バネ収納室34の他端に取付けている。
前記各バネ収納室33,34の一端である送風機収納室26側端はその送風機収納室26に連通しており、前記電動送風機25の動作によって排気される熱風が送風機収納室26から各バネ収納室33,34に送り込まれるようになっている。
前記圧縮板駆動手段は、常温状態では、図6に示すように、各バイアスバネ36,38の引っ張りバネ力が各形状記憶合金バネ35,37の引っ張りバネ力よりも充分に大きくなって前記集塵パック23を圧縮する方向に前記圧縮板32を摺動させ、前記各形状記憶合金バネ35,37の温度が上昇するとこのバネ35,37のバネ力が変化し、図7に示すように、各形状記憶合金バネ35,37の引っ張りバネ力が各バイアスバネ36,38の引っ張りバネ力よりも充分に大きくなって集塵パック23の圧縮を解除する方向に前記圧縮板32を摺動させるようになっている。
前記バネ収納室33,34における各形状記憶合金バネ35,37の収納部位には熱を外部に排気させるための排気孔を設けている。前記各形状記憶合金バネ35,37として、例えば、変態温度が約50度のものを使用している。
なお、この実施の形態においても前述した第1の実施の形態と同様に電源プラグ(図示せず)をコンセントに差し込んだときに前記各形状記憶合金バネ35,37に対して一定時間通電を行う制御回路が組み込まれている。
このような構成においては、掃除機を使用していない状態では電源プラグはコンセントから離れており、掃除機本体21への通電は行われない。このときには、電動送風機25は動作していないので、この電動送風機25から発生する排気熱風も無く、各形状記憶合金バネ35,37は常温状態になっている。
従って、図6に示すように、各バイアスバネ36,38の引っ張り力が各形状記憶合金バネ35,37の引っ張り力よりも充分に大きく、圧縮板32は各バイアスバネ36,38によって集塵パック23を圧縮する方向に摺動される。こうして、掃除機を使用していないときには集塵パック23内に収納されている塵は圧縮板32によって圧縮された状態になる。これにより、集塵パック23の容積を効率よく増大させることができる。
次に、掃除機を使用するために、電源プラグをコンセントに差し込むと、各形状記憶合金バネ35,37が一定時間通電される。各形状記憶合金バネ35,37は自己発熱して温度を上昇させる。そして、温度が約50度に達すると、各形状記憶合金バネ35,37の引っ張り力が急激に大きくなり、各形状記憶合金バネ35,37の引っ張り力が各バイアスバネ36,38の引っ張り力よりも充分に大きくなる。これにより、圧縮板32は、図7に示すように、各形状記憶合金バネ35,37により引っ張られて集塵パック23の圧縮を解除する方向に摺動する。
このように、電動送風機25の動作を開始させる前に、各形状記憶合金バネ35,37の温度を高めることができるので、電源スイッチ(図示せず)を操作して電動送風機25の動作を開始する時点では、すでに圧縮板32は集塵パック23の圧縮状態を解除しているか、解除していなくても電動送風機25の動作開始後まもなく圧縮状態を解除するようになり、集塵パック23への新たな塵の収集がスムーズにできるようになる。電動送風機25が動作するとまもなく熱風が排出され、この熱風が電動送風機収納室26から各バネ収納室33,34へと送られる。従って、各形状記憶合金バネ35,37への通電が一定時間後に停止しても、各形状記憶合金バネ35,37の温度は熱風に加熱され高い状態を維持する。こうして、集塵パック23の圧縮解除状態は維持される。
このように、この実施の形態においても掃除機の使用者に何ら作業負担を掛けることなく、掃除機の未使用時において集塵室24の集塵パック23を自動的に圧縮することができる。
このように、この実施の形態においても掃除機の使用者に何ら作業負担を掛けることなく、掃除機の未使用時において集塵室24の集塵パック23を自動的に圧縮することができる。
(第3の実施の形態)
なお、この実施の形態は、本発明を、サイクロン式集塵室を備えた電気掃除機に適用したものについて述べる。従って、構成は基本的には前述した第1の実施の形態と同一であり、異なる点についてのみ述べる。
なお、この実施の形態は、本発明を、サイクロン式集塵室を備えた電気掃除機に適用したものについて述べる。従って、構成は基本的には前述した第1の実施の形態と同一であり、異なる点についてのみ述べる。
前述した第1の実施の形態が、形状記憶合金バネ13とバイアスバネ14によって圧縮板駆動手段を構成したのに対して、この実施の形態では、温度によって伸縮する2方向性の形状記憶合金バネ131を使用している。
すなわち、図8に示すように、圧縮板11の延出部11aの一方の側に前記2方向性形状記憶合金バネ131の一端を取付けている。そして、この2方向性形状記憶合金バネ131の他端をバネ収納室15の上端に取付けている。また、バイアスバネ14を不用にしている。
前記2方向性形状記憶合金バネ131は、常温状態では押圧バネ力が発生し、図8に示すように、圧縮板11を押圧し集塵蓄積室10に蓄積された塵を圧縮する方向にこの圧縮板11を摺動させる。また、前記2方向性形状記憶合金バネ131は、例えば、50度以上に加熱されると、バネ力が押圧バネ力から引っ張りバネ力に変化し、図9に示すように、塵の圧縮を解除する方向にこの圧縮板11を摺動させる。
従って、この実施の形態においても、電源プラグがコンセントから離れていて形状記憶合金バネ131が常温状態になっているときには、この形状記憶合金バネ131に押圧バネ力が発生し圧縮板11を押圧する。これにより、集塵蓄積室10に蓄積された塵は圧縮板11によって圧縮され、集塵蓄積室10の容積を増大させる。
そして、掃除機を使用するために、電源プラグをコンセントに差し込むと、形状記憶合金バネ131が一定時間通電され、自己発熱して温度を上昇させる。そして、温度が約50度に達すると、形状記憶合金バネ131に発生するバネ力が押圧する方向から引っ張り方向に反転する。すなわち、引っ張りバネ力が発生するようになる。これにより、圧縮板11は、図9に示すように、形状記憶合金バネ131により引っ張られて塵の圧縮を解除する方向に摺動する。
このように、この実施の形態においても掃除機の使用者に何ら作業負担を掛けることなく、掃除機の未使用時において集塵室5内の塵を自動的に圧縮することができる。
このように、この実施の形態においても掃除機の使用者に何ら作業負担を掛けることなく、掃除機の未使用時において集塵室5内の塵を自動的に圧縮することができる。
なお、前述した各実施の形態においては、掃除機の電源プラグをコンセントに差し込むことで一定時間、形状記憶合金バネに対して通電を行って自己発熱を行うようにしたが、この通電制御は無くてもよい。この場合は、電動送風機が動作し、この送風機からの排気熱のみによって形状記憶合金バネが加熱されるため、圧縮板による圧縮を解除するまでには多少の時間が掛かることになる。
また、通電の開始を、電源プラグをコンセントに差し込むタイミングで行うのでなく、電動送風機への通電を開始させる電源スイッチのオン操作のタイミングで行うようにしてもよい。
また、前述した各実施の形態においては、形状記憶合金バネの変態温度を例えば約50度としたがこれに限定するものでないのは勿論である。
また、前述した各実施の形態においては、形状記憶合金バネの変態温度を例えば約50度としたがこれに限定するものでないのは勿論である。
5…集塵室、7…掃除機本体、8…電動送風機、11…圧縮板、13…形状記憶合金バネ、14…バイアスバネ。
Claims (4)
- 吸込み口から吸込んだ塵を収集する集塵室と、
前記集塵室に蓄積された塵を圧縮する方向及び塵の圧縮を解除する方向に摺動自在に配置された圧縮板と、
この圧縮板の一方の側に形状記憶合金の弾性体を取り付け、他方の側に弾性体を取り付け、常温状態では前記集塵室の塵を圧縮する方向に前記圧縮板を摺動させ、前記形状記憶合金の弾性体の温度上昇によりこの弾性体の弾性力を変化させて塵の圧縮を解除する方向に前記圧縮板を摺動させる圧縮板駆動手段と、
前記吸込み口からの吸気を行うとともに前記圧縮板駆動手段への排気可能な位置に配置した電動送風機とを備えたことを特徴とする電気掃除機。 - 吸込み口から吸込んだ塵を収集する集塵室と、
前記集塵室に蓄積された塵を圧縮する方向及び塵の圧縮を解除する方向に摺動自在に配置された圧縮板と、
この圧縮板の一方の側に、温度によって伸縮する2方向性の形状記憶合金の弾性体を取り付け、常温状態では前記形状記憶合金の弾性体により前記集塵室の塵を圧縮する方向に前記圧縮板を摺動させ、温度上昇により形状記憶合金の弾性体の弾性力を変化させて塵の圧縮を解除する方向に前記圧縮板を摺動させる圧縮板駆動手段と、
前記吸込み口からの吸気を行うとともに前記圧縮板駆動手段への排気可能な位置に配置した電動送風機とを備えたことを特徴とする電気掃除機。 - 形状記憶合金弾性体は、電動送風機からの排気熱風の供給を一端側から受け、他端側を圧縮板に取付けたことを特徴とする請求項1又は2記載の電気掃除機。
- 請求項1又は2記載の電気掃除機において、
さらに、電動送風機への電源供給回路を電源に接続したときに形状記憶合金弾性体への通電を開始し、圧縮板駆動手段が圧縮板を塵の圧縮を解除する方向に駆動開始するときも通電している通電手段を備えたことを特徴とする電気掃除機。
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