JP3004167B2 - ピンヘッダー - Google Patents

ピンヘッダー

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JP3004167B2
JP3004167B2 JP6093499A JP9349994A JP3004167B2 JP 3004167 B2 JP3004167 B2 JP 3004167B2 JP 6093499 A JP6093499 A JP 6093499A JP 9349994 A JP9349994 A JP 9349994A JP 3004167 B2 JP3004167 B2 JP 3004167B2
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terminal pin
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勇次郎 菅谷
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  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基板同士を雄コネクタ
と雌コネクタで接続する際の両コネクタの位置誤差を吸
収する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】基板と基板を雄コネクタ(一般にピンヘ
ッダーと呼ばれている)と雌コネクタで接続するについ
ては、両コネクタに比較的大きな位置誤差を生じ勝ち
で、基板同士の接続に際してこの両コネクタの位置誤差
を吸収できるようにしておく必要がある。
【0003】この位置誤差の吸収については、例えば特
開昭53−131492号公報や特公昭60−8590
号公報などに開示の技術が既に知られている。これらは
何れも雌コネクタの端子に可動性を与え、この端子の可
動性により位置誤差の吸収を行なうようにしており、一
応の目的は達成している。
【0004】しかし、雌コネクタの端子に可動性を与え
る構造には、第1に、雌コネクタの端子はプレス加工が
不可欠であるが、可動性を与えるためにその形状が複雑
になり、プレス加工の煩雑化や金型の複雑化を招いてコ
ストアップにつながるという問題があり、第2に、雌コ
ネクタの場合にはインシュレータの構造が複雑になるの
を避けられないので端子の可動範囲つまり吸収できる位
置誤差の範囲を余り大きく取ることがでないという欠点
があり、第3に、端子ピッチの狭小化に対応し難いとい
う欠点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、雄コネクタと雌コネクタを用いて基板同士を接続す
る際の両コネクタの位置誤差を吸収するについて上記の
ような従来の技術における諸問題を解消することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的のために
本発明では、比較的その構造が簡単でまた加工も容易で
ある雄コネクタつまりピンヘッダーの特性に着目し、こ
のピンヘッダーに位置誤差の吸収を行なえる構造を与え
るようにしている。具体的には本発明では、一定の配列
状態で複数の挿通孔を有するインシュレータの各挿通孔
に端子ピンを挿通・保持させてなり、端子ピンの基端側
を介して一方の基板に固定した状態で他方の基板に固定
の相手方コネクタに端子ピンの先端側を嵌合させて基板
同士の接続を行なうピンヘッダーについて、端子ピンの
先端側を保持する先端側インシュレータと端子ピンの基
端側を保持する基端側インシュレータとを少なくとも設
け、且つ先端側インシュレータと基端側インシュレータ
の間隔一定以上の広さとするようにしている。この一定
以上の間隔は、先端側インシュレータと基端側インシュ
レータの間で端子ピンに適度な撓み性を与えることがで
きるような間隔であり、実験によると端子ピンの太さサ
イズの10倍以上とするのが好ましい。
【0007】このピンヘッダーは、先端側インシュレー
タと基端側インシュレータの間における端子ピンの撓み
性により位置誤差を吸収するもので、このようにピンヘ
ッダーに位置誤差の吸収を行なわせるようにした結果、
以下のような利点が得られる。
【0008】第1に、ピンヘッダーの端子ピンは角形や
丸形の断面形状を持つワイヤを切断して得ることができ
るので、撓み性を与えるために長くしても加工としては
従来の何ら変わることがなく、位置誤差の吸収化のため
に加工の複雑化を招くことがない。第2に、インシュレ
ータが単に挿通孔を有するだけの単純な構造であるため
インシュレータによる制約が小さいので端子ピンの可動
範囲を大きく取ることができ、従って位置誤差の吸収範
囲を大きく取ることができる。第3に、位置誤差吸収の
ために端子ピンの形状が複雑化することがないので端子
ピッチの狭小化に対応し易い。
【0009】上記のようなピンヘッダーについては、基
端側インシュレータの挿通孔に端子ピンの太さサイズよ
り大きな幅サイズで形成したルーズ部を設け、このルー
ズ部で端子ピンに自由な動きを許容するような構造を付
加すると好ましい。
【0010】即ち、基端側インシュレータから突出して
いる部分は基板にハンダ付けされることになるが、基端
側インシュレータの挿通孔内において端子ピンに自由な
動きを許容させることにより、位置誤差吸収のための撓
みによる応力のハンダへの影響を緩和することができ、
ハンダクラックの発生を有効に防止することができるか
らである。
【0011】また上記のようなピンヘッダーについて
は、先端側インシュレータに脚部を設けると共にこの脚
部の先端に係止爪を設け、この係止爪を遊びを与えて基
板の係止孔に係合させることで、端子ピンに必要な範囲
の撓みを許容しつつそれ以上の撓みは規制するようにす
ることも可能で、このようにすると、必要以上の撓みを
与えて端子ピンを変形させてしまうようなトラブルを未
然に防止できる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を説明する。本実施
例によるピンヘッダー1は、図1及び図2に示すよう
に、基端側よりでL字形に曲折させた複数の端子ピン
2、2、……の先端側を先端側インシュレータ3で保持
し、また基端側を基端側インシュレータ4で保持してな
っている。
【0013】各端子ピン2は、角形が用いられており、
その長さはその太さサイズに較べ十分に長くなるように
され、この例では先端側インシュレータ3と基端側イン
シュレータ4の間が約50倍になる長さとしてある。
【0014】先端側及び基端側の各インシュレータ3、
4は、それぞれ端子ピン2、2、……の数に応じた数の
挿通孔5、5、……及び6、6、……が形成されてお
り、この各挿通孔5、5、……及び6、6、……に挿通
させることで端子ピン2、2、……を保持している。こ
の保持について特に基端側インシュレータ4では、その
挿通孔6を図3に示すような構造としてあり、挿通孔6
内で端子ピン2に自由な動きを許容するようにしてあ
る。具体的には挿通孔6は、端子ピン2の外周を全面に
密着状態で保持するサイズで入口近辺に形成された保持
部7とそこから先のルーズ部8からなっており、ルーズ
部8は端子ピン2の外形サイズより大きな内形サイズと
され、そこにおいて端子ピン2に自由な動きを許容する
ようになっている。この結果、端子ピン2の撓みによる
応力が端子ピン2を固定しているハンダNに直接影響す
るのを緩和でき、ハンダクラックの発生を有効に防止す
ることができる。
【0015】また基端側インシュレータ4には係止爪9
を左右に一つずつ設け、この係止爪9、9を図2に示す
ようにして基板Pmの係合孔Haに係合させることによ
り基端側インシュレータ4の基板Pmへの固定を行い易
くしている。
【0016】一方、先端側インシュレータ3には支持脚
10を左右各端に垂設してその下端に係止爪11を設け
ている。この先端側インシュレータ3の支持脚10、1
0及び係止爪11、11は、端子ピン2、2、……に上
下方向及び横方向の可動性を一定の範囲で与えつつ、そ
れ以上の動きを防止して端子ピン2、2、……の変形な
どを未然に防止するためのもので、特に上下方向につい
ては先端側インシュレータ3の自重などで垂れ下がるの
を支えるためにも機能する。そのために支持脚10は、
先端側インシュレータ3に若干の垂れ下がりを許容する
長さに形成され、また図2に示すようにして基板Pmの
係合孔Hbに係合係止爪11は、その径が係止孔Hbの
径より細くその長さが基板Pmの厚みより長いサイズの
細径部11n、この細径部11nの先に係止孔Hbの径
より大きい径で形成した係止部11h、及び係止孔Hb
に係合させる際に係止部11hを縮めるためのスリット
11sを有した構造とされている。
【0017】この結果、基板Pmに接続した状態で先端
側インシュレータ3が矢示Xの如く垂れ下がると支持脚
10の下面が基板Pmに当たってそれ以上先端側インシ
ュレータ3が垂れ下がるのを防止でき、また係止孔Hb
と細径部11nのサイズ関係により、端子ピン2、2、
……の上下方向及び横方向での可動性のための遊びを与
えつつもそれ以上の動きを規制できる。
【0018】さらに先端側インシュレータ3について
は、ガイドポスト12を左右に一つずつ設けており、こ
のガイドポスト12に対応するガイド孔を相手側コネク
タMが接続されている基板Pdに設けることにより、相
手側コネクタMとの嵌合をスムーズに行なえるようにさ
れている。
【0019】以上の実施例ではインシュレータを先端側
と基端側の2個としていたが、端子ピンの長さをさらに
長くする場合には必要に応じて両インシュレータの中間
に別のインシュレータを一つあるいはそれ以上設けるよ
うにしてもよい。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によるとピ
ンヘッダーの端子ピンの可動性を与えるようにしている
ので、従来のように雌コネクタに可動性を与える場合に
比較して加工が容易になり、また可動範囲を大きく取る
ことができ、さらに端子ピッチの狭小化に対応し易いと
いう効果を得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるピンヘッダーの斜視
図。
【図2】図1中のSA−SA線に沿う断面図。
【図3】基端側インシュレータの部分拡大断面図。
【符号の説明】
1 ピンヘッダー 2 端子ピン 3 先端側インシュレータ 4 基端側インシュレータ 5 挿通孔 6 挿通孔 8 ルーズ部 10 脚部 11 係止爪 Pd 基板 Pm 基板 Hb 係止孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 13/631 H01R 23/68 302 - 303

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定の配列状態で複数の挿通孔を有する
    インシュレータの各挿通孔に端子ピンを挿通・保持させ
    てなり、端子ピンの基端側を介して一方の基板に固定し
    た状態で他方の基板に固定の相手方コネクタに端子ピン
    の先端側を嵌合させて基板同士の接続を行うピンヘッダ
    ーにおいて、 端子ピンの先端側を保持する先端側インシュレータと端
    子ピンの基端側を保持する基端側インシュレータを同一
    基板上に係止し、且つ先端側インシュレータと基端側イ
    ンシュレータの間隔を両者の間で端子ピンに適度な撓み
    性を与えることができる広さとしたことを特徴とするピ
    ンヘッダー。
  2. 【請求項2】 先端側インシュレータと基端側インシュ
    レータの間隔を端子ピンの太さサイズの10倍以上とし
    た請求項1記載のピンヘッダー。
  3. 【請求項3】 基側インシュレータの挿通孔に端子ピ
    ンの太さサイズより大きな幅サイズで形成したルーズ部
    を設け、このルーズ部において端子ピンに自由な動きを
    許容するようにした請求項1に記載のピンヘッダー。
  4. 【請求項4】 一定の配列状態で複数の挿通孔を有する
    インシュレータの各挿通孔に端子ピンを挿通・保持させ
    てなり、端子ピンの基端側を介して一方の基板に固定し
    た状態で他方の基板に固定の相手方コネクタに端子ピン
    の先端側を嵌合させて基板同士の接続を行うピンヘッダ
    ーにおいて、 端子ピンの先端側を保持する先端側インシュレータと端
    子ピンの基端側を保持する基端側インシュレータを同一
    基板上に係止し、且つ先端側インシュレータと基端側イ
    ンシュレータの間隔を両者の間で端子ピンに適度な撓み
    性を与えることのできる広さとしてあり、さらに、前記
    基端側インシュレータの挿通孔に端子ピンの太さサイズ
    より大きな幅サイズで形成したルーズ部を設け、このル
    ーズ部において端子ピンに自由な動きを許容するように
    したことを特徴とするピンヘッダー。
  5. 【請求項5】 先端側インシュレータに脚部を設けると
    共に、この脚部の先端に係止爪を設け、この係止爪を遊
    びを与えて基板の係止孔に係合させることで、端子ピン
    に必要な範囲の撓みを許容しつつそれ以上の撓みは規制
    できるようにした請求項1〜請求項の何れか1項に記
    載のピンヘッダー。
  6. 【請求項6】 一定の配列状態で複数の挿通孔を有する
    インシュレータの各挿通孔に端子ピンを挿通・保持させ
    てなり、端子ピンの基端側を介して一方の基板に固定し
    た状態で他方の基板に固定の相手方コネクタに端子ピン
    の先端側を嵌合させて基板同士の接続を行うピンヘッダ
    ーにおいて、 端子ピンの先端側を保持する先端側インシュレータと端
    子ピンの基端側を保持する基端側インシュレータを同一
    基板上に係止し、且つ先端側インシュレータと基端側イ
    ンシュレータの間隔を両者の間で端子ピンに適度な撓み
    性を与えることのできる広さとしてあり、さらに、先端
    側インシュレータに脚部を設けると共に、この脚部の先
    端に係止爪を設け、この係止爪を遊びを与えて基板の係
    止孔に係合させることで、端子ピンに必要な範囲の撓み
    を許容しつつそれ以上の撓みは規制できるようにしたこ
    とを特徴とするピンヘッダー。
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