JP3004058U - ワンタッチ型粘着テープケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来のテープカッターと異なり、ケースを移
動してテープを送り出しながら貼り、貼った位置にてテ
ープをカット可能な、ワンタッチ型の粘着テープケース
の提供を目的とする。 【構成】 本体ケース１の一端に回転ガイド板７ａ、７
ｂを形成し、その間にテープカッター刃８を、粘着テー
プ１３の反粘着剤塗布面に接するように設け、更に本体
ケースＩの上面部に指挿入口６、下端部にテープ粘着部
１４を設けた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、粘着テープのホルダーに使用し、被粘着体を粘着しながらワンタッ チに、その位置にて簡単に粘着テープをカットできる、能率的な粘着テープケー スに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、市販の粘着テープのホルダーは、粘着テープの粘着剤の塗布着面にテー プカッターの刃面を押し付け粘着テープを切断し、張り付けに必要な長さだけテ ープを引出して張る方式が多い。そのため、粘着テープ粘着剤塗布面が手に粘着 し、張るのに苦労が多かった。また、粘着テープの粘着剤がカッターの刃面に塗 着し、刃の切れ味が鈍り、しばしば掃除をしなければならなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は従来と異なり反粘着剤塗布面にて粘着テープをカット可能容易とし、 従来の市販のように粘着テープをあらかじめ必要な長さだけ引き出してカットす ることなく、先端を張り付け部分にセツト後、粘着テープケースを保持し移動し ながら張り付け、必要な長さだけ張り付け後にカットできる、しかも粘着剤にて 手を汚さず、カッター刃面の切れ味が鈍らない実用的な粘着テープケースの提供 を目的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、ワンタツチ型の粘着テープケースであって、ケース本体１の上面部 分に指挿入口６を穿設し、指を挿入して粘着テープの上面を指圧して、テープ引 き出し時とテープカット時と、指圧を使い勝手に自由に張力を調整可能とし、ケ ース本体１の先端部にテープカッター刃８を回転ガイド板７ａ、７ｂの間に内設 するとともに、ケース本体１の底部にテープ導出切欠部５に隣接してテープ粘貼 部１４を切り溝型式にて設け、カッター刃８にてカットされた後の、粘着テープ １３ｂの先端部を次回の使用時まで保持する部分を設けた。

【０００５】

【作用】

本考案は、上記の手段を講じたので、粘着テープを張付けに必要な長さだけ引 出して使用でき、従来のテープカッターと異なり、張付けに余分な長さの引出し もなくなり、張付け後の余分部分を再び手にてカットする手間もなくなった。 また従来の使用時に張付後に発生するテープの縮んで皺になる微妙なテープの 伸びも、指圧により微妙な張力の調整が可能となり、テープの張付け後の縮みを 防止することができた。

【０００６】

【実施例】

以下、図面に基づいて本考案の実施例についてさらに詳細に説明する。

【０００７】 図１において粘着テープ１３を本体ケース１に収納し、これをケース蓋体２にて 蓋をする。本体ケース１の一端には金属材料にて製作されたテープカッター刃８ をカッターセットネジ９にて取替え可能に固着し、使用に当たり安全なように本 体ケース１とケース蓋体２に設けられた回転ガイド板７ａ、７ｂにて刃８をガイ ドするようになっている、同時に使用にあたり粘着テープ１３をカツトする時に 粘着テープ１３の切断効果を容易にするため、本体ケース１を回転させるための ガイドの役目もつかさどる。また、使用後カットされた粘着テープ１３の先端部 １３ｂは本体ケース１の下端部のテープ粘着部１４に一部密着保持され、再度使 用時に容易に手により引出せるように、カット後の垂下がった粘着テープ１３の 先端部１３ｂが、粘着部１４の先端よりも数ミリ突出するように、粘着部１４の 位置が設定されている。

【０００８】 また、図２において、本体ケース１の上面部分には、使用にあたり指が容易に 挿入可能なように、指挿入口６が設けられ、本体ケース１とケース蓋体２は本体 嵌合部３蓋体嵌合部４にて、またセット用ガイドピン１０、１２により組合わさ れ、図１のように一体のケースを形成する。

【０００９】 この実施例のものは、上記のように構成したので、図Ｉに示すように右手にて 本体ケース１を保持しつつ、指挿入口６に挿入した親指等の指圧により、粘着テ ープ１３の引張り張力に微妙な変化を与えることができ、またテープカッター刃 ８のカット時には強力な張力を与えることも可能で、回転ガイド板７ａ、７ｂが 使用時にあたり、丁度釘抜きのような作用を与え、使い勝手のよい粘着テープケ ースを形成している。

【００１０】 また、図３に示すように、テープ粘着部１４の先端部にカツター刃１５をセッ トすることにより、従来のテープカッターのように使用することも可能であり。 また、テープ導出切欠部５を設置することにより、粘着テープ１３の使用状態も 確認でき、併せて、テープ先端部１３ｂの引出しも容易になる利点がある。

【００１１】 しかも、本考案は、従来の構造型式の、単にテープを保存し使用にあたり必要 長さだけ取出して使用する構造的に重い、どっしりとしたテープカッターと異な り、軽量に構成されているため、使い勝手のよいワンタッチの軽便、軽量の粘着 テープケースを提供できた。

【００１３】

【考案の効果】

本考案は、従来の粘着テープの粘着剤塗布面にカッター刃面を当て、テープを 部分的に切断して使用する粘着テープケースと異なり、ケース本体を手に持って 移動させながら粘着テープをケースより必要な長さだけ引出し、被粘着物体にテ ープを粘着時の張力を調整しながら粘着することができ、貼着後は回転ガイド板 を利用してケース本体を手で回転させながら簡単に粘着テープを切断でき、かつ 切断は粘着テープを非粘着剤塗布面にて切断するため、粘着テープカッター刃の 部分に粘着剤を塗着させることなく、カッター刃の切れ味を長時間保持できる効 果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示す斜視図である。

【図２】本考案の分解斜視図である。

【図３】本考案の他の実施例を示す斜視図である。

【符号の説明】

１・・・・・・・・・・・・ケース本体 ２・・・・・・・・・・・・ケース蓋体 ３・・・・・・・・・・・・本体嵌合部 ４・・・・・・・・・・・・蓋体嵌合部 ５・・・・・・・・・・・・テープ導出切欠部 ６・・・・・・・・・・・・指挿入口 ７ａ・・・・・・・・・・・回転ガイド板Ａ ７ｂ・・・・・・・・・・・回転ガイド板Ｂ ８・・・・・・・・・・・・テープカッター刃 ９・・・・・・・・・・・・カッターセットネジ １０・・・・・・・・・・・セット用ガイドピンＡ １１・・・・・・・・・・・ガイドピン嵌入孔 １２・・・・・・・・・・・セット用ガイドピンＢ １３・・・・・・・・・・・粘着テープ １３ｂ・・・・・・・・・・粘着テープ先端部 １４・・・・・・・・・・・テープ粘着部 １５・・・・・・・・・・・カッター刃

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】本体ケース（１）とケース蓋体（２）を一
   体に組合わせた粘着テープケース上面部分に指挿入口
   （６）を設け、本体ケース（１）の一端に回転ガイド板
   （７ａ）、（７ｂ）を形成し、両回転ガイド板（７
   ａ）、（７ｂ）の間にテープカッター刃（８）が粘着テ
   ープ（１３）の反粘着剤塗布面に接するように設け、更
   に、本体ケース（１）の下端部に、テープ粘着部（１
   ４）が、カットされた粘着テープ（１３）の先端部（１
   ３ｂ）が、粘着部（１４）の先端部よりも数ミリ突出す
   るように設定されたワンタッチ型粘着テープケース。
2. 【請求項２】本体ケース（１）の下端部のテープ粘着部
   （１４）の先端部に、カッター刃（１５）を設けた請求
   項１記載のワンタッチ型粘着テープケース。