JP3011229U - 片面粘着テープを両面粘着テープとする器具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 一般に使用されているセロハンテープ、紙粘
着テープ等を粘着面を外側にリング状に巻くことによ
り、両面粘着テープとして従来と異なる利用法が出来
る、片面粘着テープを両面粘着テープとする器具を提供
する。 【構成】 糸切り鋏またはピンセットの柄のような、バ
ネ性の復元力を持たせた把手部３の先端の一方を断面形
状がコバン形のテープ巻取り部１とし、もう一方の先端
を、挟んだ際にテープ巻取り部１のコバン形の凸部に合
致するような形状の凹部を設け、更に鋸歯状のカッター
部２を備えた構成を特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、市販のセロハンテープ、紙粘着テープ等の片面粘着テープの利用法 に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、ポスター等の掲示物を壁に貼る場合や、写真を台紙に貼る場合は、画鋲、 糊、または両面粘着テープ等を利用していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

これには次のような欠点があった。 （イ）画鋲で貼ると、貼付物に穴があいたり、画鋲の頭が目障りである。 （ロ）糊や両面粘着テープの場合は、貼付物を剥がす場合に、破損する恐れが あるので貼付物を保存したい場合に不便である。 本考案は、これらの欠点を除くために成されたものである。

【０００４】

【問題を解決するための手段】

糸切鋏またはピンセットの柄のような、バネ性の復元力を持たせた把手部（３） の先端の一方を断面形状がコバン形のテープ巻取り部（１）とし、もう一方の先 端を、挟んだ際にテープ巻取り部（１）のコバン形の凸部に合致するような形状 の凹部を設け、更に鋸歯状のカッター部（２）と最先端を刃状にした、エッジ部 （４）を備えた構成である。材質は合成樹脂、または金属で製作される。

【０００５】

【使用法】

図２に示すように、把手部（３）を握り、片面粘着テープの粘着面が外側にして 巻かれるような向きにして、テープの端末を数ミリメートル出して本器で挟む。 次に、しっかり挟んだままテープをテープ巻取り部（１）に密着するように本器 の回りを回転させて巻き付ける。次に、図３に示す鋸歯状のカッター部（２）に あてがいテープをカットする。握った手を緩め、そのままの状態で図４に示すよ うに貼付物の貼付箇所に押し当てて本器を抜き取ると、粘着面を外側にして巻か れたリング状のテープが貼付箇所に接着される。以上の操作を繰り返して貼付物 の必要と思われる箇所に本器で製作されたテープを接着したのち、被貼付物に貼 りつける。テープの端末がテープ巻の本体に密着して端末を引き出せない場合は 図５に示すように、本器先端のエッジ部（４）で起こして端末を引き出す。

【０００６】

【考案の効果】

本考案による器具を使用すれば、各、学校、事務所、家庭等に常備されている、 セロハンテープ等が簡単に両面粘着テープとして転用できるので、便利である。 またテープがリング状になっているので非常に剥がしやすく紙を傷めないので、 貼付物を斜めに貼った場合の修正が容易であり、貼付物の保存にも適している。 テープの端末がテープ巻の本体に密着して端末が引き出せない場合は、本器先端 のエッジ部（４）を利用して起こせば簡単に引き出せる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の斜視図である。

【図２】 本考案の使用説明図である。

【図３】 本考案の使用説明図である。

【図４】 本考案の使用説明図である。

【図５】 本考案の使用説明図である。

【符号の説明】

１．テープ巻取り部 ２．カッター部 ３．把手部 ４．エッジ部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】糸切り鋏またはピンセットの柄のような、
   バネ性の復元力を持たせた把手部（３）の先端の一方を
   断面形状がコバン形のテープ巻取り部（１）とし、もう
   一方の先端を、挟んだ際にテープ巻取り部（１）のコバ
   ン形の凸部に合致するような形状の凹部を設け、更に鋸
   歯状のカッター部（２）を備えた構成による、片面粘着
   テープを両面粘着テープとする器具。