JP3003786U - 内部止水バンド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目 的】 地下埋設管渠のジョイント部のシール、あ
るいは補修作業が管内部側から簡単に、かつ、熟練を必
要とせずに施工できる止水用部材を得る。 【構 成】 外周に細い溝を設けた弾力性のある円筒状
のシールバンド１と、これを管渠の内壁に圧接するため
に拡げることができる拡張バンド２をシールバンド１の
内側に装着して管渠のジョイント部８をシールする構
造。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

地下埋設管渠のジョイント部の止水用部材に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

下水道用の地下埋設管渠のジョイント部の水密性は、管渠自体の端面に設けら れている溝等にシール材をはめ込む、あるいは充填等の方法によって確保されて いる。ジョイント部、その他の漏水個所の補修は、急結セメントや専用の補修用 シール材を充填して施工する。 この補修作業は狭い管渠内という環境下で行われ、しかも熟練を要するもので ある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

管同士の接続の際に、シール材が傷付いたり、ずれたりすることがあると漏水 の原因となる。漏水個所の補修には多くの手間と熟練を必要とする。 本考案はこれら管同士を接続した後で施工できるシール材を提供すること、お よび漏水個所の補修が管内部から簡単に施工できるようにするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

外周に溝を設けた弾力性のある円筒状のシールバンド１と、これを管渠の内壁 に圧接するために拡がることができる拡張バンド２をシールバンド１の内側に装 着して管渠のジョイント部８をシールする構造とする。

【０００５】

【作 用】

１）シールバンド１の幅の中央付近が管渠のジョイント部８の上に重なるように 当て、拡張バンド２をシールバンド１の内側に装着する。 ２）向かい合っているくさび３のボルト・ナット４を締め込むとくさび３が拡張 バンド２の端にある三角板５を押し拡げる。 これによって拡張バンド２が拡がる。 ３）拡張バンド２がシールバンド１を広げて管内壁に圧接する。

【０００６】

【実 施 例】

本考案を図面にもとづいて説明すれば （１）弾力性をもつ、ゴム製のシールバンド１の外周の両端近くに数本の細い溝 ６を設ける。ちょうど、その裏側（シールバンド１の内側となる）にも拡張バン ド２がずれないための幅広の溝７を設ける。 （２）拡張バンド２は金属その他、弾力性のある帯板を丸めて、その両端には矢 形をした三角板５を設ける。更に片端の外側には両端の間隙を覆うためのカバー 板を２ａを設ける。 そして、この三角板５の両側周縁に溝３ａと、中心にボルトの通し穴３ｂがある くさび３とこれを締め込むためのボルト・ナット４がある。 これら１式を組み立てた後、シールバンド１の内側に装着する。 （３）ボルト・ナット４を締め込むと２個のくさび３が溝にはまった三角板５を 押すことによって、拡張バンド２を拡げ、シールバンド１を管渠の内壁に圧接す る。 この実施例のものでは拡張バンドを２本としているが使用部位、用途によっては 、シールバンド１の幅を違ったものとして１本あるいは３本とするものである。

【０００７】

【考案の効果】

本考案により次のような効果が得られる。 （１）管渠への装着に熟練を必要とせず、また、手工具だけで簡単に施工でき る。 （２）従来のシール材と違って、装着状況が目で確認できるので施行不良が早 期に発見できる。 （３）拡張バンド２を管渠のジョイント部８の位置で使用すると管同士のずれ 止の効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図 １】本考案の正面断面図である。

【図 ２】図１のＢ部拡大断面図である。

【図 ３】図１のＣ部斜視図である。

【符号の説明】 Ａ マンホール本体 １ シールバンド ２ 拡張バンド ２ａカバー板 ３ くさび ３ａ溝 ３ｂボルト通し穴 ４ ボルト・ナット ５ 三角板 ６ 細い溝 ７ 幅広の溝 ８ ジョイント部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 外周に溝を設けた弾力性のある円筒状の
   シールバンド１と、これを管渠の内側に圧接するために
   拡げることができる拡張バンド２を、シールバンド１の
   内側に装着していることを特徴とする内部止水バンド。