JP3003708U - 可動キャビネットのストッパ装置 - Google Patents

可動キャビネットのストッパ装置

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JP3003708U
JP3003708U JP1994005939U JP593994U JP3003708U JP 3003708 U JP3003708 U JP 3003708U JP 1994005939 U JP1994005939 U JP 1994005939U JP 593994 U JP593994 U JP 593994U JP 3003708 U JP3003708 U JP 3003708U
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JP1994005939U
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部 正 照 岡
原 儀 悦 園
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株式会社大東製作所
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 手動式の可動キャビネットに好適な極めて簡
単な構造でありながら、障害物との接触により可動キャ
ビネットの移動を自動停止できる可動キャビネットのス
トッパ装置を提供する。 【構成】 車輪4を装備したベースプレート3を有する
可動キャビネットにおいて、ベースプレート3に枢着さ
れてその下端部6aがベースプレート3の移動方向に向
く周面に対し接離揺動自在に弾持されたバンパ6と、こ
のバンパ6の下端部に連結されて上記車輪4の進行方向
直前位置に支持され、ベースプレート3周面に対するバ
ンパ下端部6aの接近揺動に応じて車輪4の下面に喰込
むゴム製のクサビ形ストッパ片15とを備えた可動キャ
ビネットのストッパ装置。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、車輪により前後方向または左右方向に移動できる可動キャビネット に関し、詳しくは、その移動を障害物との接触で自動停止する可動キャビネット のストッパ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
可動キャビネットには、その用途に応じて種々のものがあり、例えば図書館に 設置されて多数の書籍類を収納する大型のものから、オフィスに設置されて書類 を収納する中型のもの、あるいは一般家庭において書籍や衣類を収納するために 設置される比較的小型軽量のものなどが知られている。
【0003】 これらの可動キャビネットは、一般にベースプレートに装備された車輪により レール上を左右方向または前後方向に移動できるものであり、図書館に設置され るような大型で重量のある可動キャビネットとしては、モータにより車輪を回転 駆動して自走するモータ駆動式のものが知られている。またオフィスに設置され るような中型の可動キャビネットとしては、ハンドルの回転操作により車輪を回 転駆動するハンドル駆動式のものが知られている。これに対し、一般家庭に設置 されるような重量が比較的軽い可動キャビネットでは、あえて車輪の回転駆動系 を備えず、キャビネット自体を手で押したり引いたりして移動させる手動式のも のが一般的である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ここで、前述の各種可動キャビネットの移動中の安全対策についてみると、モ ータ駆動式のものとしては、例えばキャビネットが障害物に接触すると、これを 検知するスイッチによりモータの回転を停止してキャビネットの移動を停止する ものが知られている。またハンドル駆動式のものとしては、ハンドルに加わる負 荷が増大するとハンドルの回転駆動を不能にしてキャビネットの移動を停止する ものが知られている。
【0005】 ところで、手動式の可動キャビネットでは、障害物との接触でキャビネットの 移動を停止するような装置は従来一般に装備されておらず、その安全対策が要望 されている。
【0006】 そこで本考案は、手動式の可動キャビネットに好適な簡単な構造でありながら 、障害物との接触によりキャビネットの移動を自動停止できる可動キャビネット のストッパ装置を提供することを、その課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために考案された本考案可動キャビネットのストッパ装置 の構成は、車輪を装備したベースプレートを有する可動キャビネットにおいて、 上記ベースプレートに支持されてその移動方向に向く周面に対し接離移動自在に 弾持されたバンパと、このバンパに連繋して上記車輪の進行方向直前位置に支持 され、ベースプレート周面に対するバンパの接近移動に応じて車輪の下面に喰込 むクサビ形ストッパ片とを備えたことを特徴とするものである。
【0008】 また、本考案の他の可動キャビネットのストッパ装置の構成は、車輪を装備し たベースプレートを有する可動キャビネットにおいて、上記ベースプレートに枢 着されてその下端部がベースプレートの移動方向に向く周面に対し接離揺動自在 に弾持されたバンパと、このバンパの下端部に連結されて上記車輪の進行方向直 前位置に支持され、ベースプレート周面に対するバンパ下端部の接近揺動に応じ て車輪の下面に喰込むクサビ形ストッパ片とを備えたことを特徴とするものであ る。
【0009】 ここで、前記クサビ形ストッパ片は、ゴムを素材としたものが用いられる。こ の場合、ゴムの種類は各種合成ゴムから適宜選択でき、その硬度も適宜選択でき るものであるが、ストッパとしての機能を損なわないように充分な硬度を有する ことが好ましい。また、必ずしも全体をゴム製とする必要はなく、剛性のあるク サビ形ストッパ片の表面のみをゴムで覆った構造としてもよい。
【0010】 而して、前記バンパは、ベースプレートの移動方向に向く周面に対し、その左 右幅方向の全域に及ぶ長さとするのが好ましく、また、上下方向の設置位置はそ の下端部が床面付近にまで臨むようにするのが好ましく、上下方向の幅も充分な ものとするのが好ましい。
【0011】
【作用】
本考案の可動キャビネットのストッパ装置では、手動により前後方向または左 右方向に移動しているキャビネットの移動方向前方に障害物があると、バンパが 障害物に接触してベースプレート周面に接近移動(またはバンパ下端部が接近揺 動)し、これに応じてクサビ形ストッパ片が車輪の下面に喰込むことにより、キ ャビネットの移動が自動的に停止する。
【0012】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を添付の図面に基づいて具体的に説明する。 図4ないし図6は、一実施例が適用される手動式の可動キャビネットとしての ワードローブ1の概略全体構造を示している。このワードローブ1は、通常、複 数個を一組として衣類の収納用に一般家庭に設置されるもので、正面の左右幅は 約65cm、前後の奥行きは約90cm、高さは約220cmであり、正面パネ ル1aと背面パネル1bとがパイプ部材1c,1c…を介して相互に連結された 左右開放型の形態をなしている。そして、このワードローブ1の正面パネル1a には、移動用のグリップバー2が固定されている。
【0013】 前記ワードローブ1の下部を構成するベースプレート3は、図7ないし図9に 示すようなフレーム構造のものであり、正面フレーム3aの左右両端部付近と背 面フレーム3bの左右両端部付近にはそれぞれ車輪4,4…がブラケット5,5 …を介して回転自在に支持され、これらの車輪4,4…によりベースプレート3 は左右方向に移動自在となっている。そして、このようなベースプレート3の左 側面フレーム3c及び右側面フレーム3dには、後述するように、バンパ6を有 するストッパ装置7がそれぞれ付設されている。
【0014】 前記ベースプレート3に装備された各車輪4,4…は、図10に示すようなフ ランジ付きチャンネル状のレール8の溝内を転動するものであり、このレール8 は床面9上にフランジ部8aを位置させた状態でその溝内に収容したストッパブ ロック10と共に木ネジ11を介して床12に左右一対固定されている。
【0015】 ここで、前記ベースプレート3の右側面フレーム3dに付設されるストッパ装 置7を代表して説明すると、このストッパ装置7は、図11に示すように前記バ ンパ6と、このバンパ6の下端部6aに固定される支持舌片13と、この支持舌 片13にボルト14を介して連結されるクサビ形ストッパ片15とを主体に構成 されている。なお、上記右側面フレーム3dの両端部付近の周面には、緩衝用の クッション部材16がバンパ6を貫通して突設されている。
【0016】 前記バンパ6は、ベースプレート3の右側面フレーム3dの周面全域を略カバ ーする長さ及び高さを有する板金製のもので、図1,図3に示すように、その上 部内面には上記右側面フレーム3dに開口する左右一対のスリット孔17(一方 は図示省略)内に突入する左右一対の枢支舌片18(一方は図示省略)が突設さ れている。一方、上記右側面フレーム3dの内面にはブラケット19を介して枢 軸20が横架され、この枢軸20の両端部に上記左右一対の枢支舌片18が枢支 されることにより、バンパ6はその下端部6aが右側面フレーム3dの周面に対 して接近,離間方向に揺動自在、即ち接離揺動自在となっている。そして、この ようなバンパ6は、右側面フレーム3dの周面に突設された左右一対の支持突起 21(一方は図示省略)に圧入嵌合して突出するコイルスプリング22により右 側面フレーム3dの周面から離間する方向に常時付勢されている。
【0017】 また、前記支持舌片13は、図2にも示すように、バンパ6の下端部6aから 右側面フレーム3dに開口する左右一対のスリット孔23(一方は図示省略)内 を通して略水平な姿勢で車輪4側に向って延びており、その先端部は前記クサビ 形ストッパ片15に固定されてその上方に突出する前記ボルト14に余裕を以っ て嵌合している。
【0018】 ここで、前記クサビ形ストッパ片15は、車輪4が乗り上げても不用意に弾性 変形しない程度の適度な硬度を有するゴム又は合成ゴム若しくは合成樹脂を素材 とするもので、前記レール8の溝内をスムーズに摺動できる幅寸法に形成され、 車輪4側に面する端部は勾配約30度の係合斜面15aを有するクサビ形断面に 形成されている。そしてこのクサビ形ストッパ片15は、車輪4の進行方向直前 位置に2〜3mm程度のクリアランスを以ってその係合斜面15aを臨ませてい る。
【0019】 なお、前記ボルト14は、クサビ形ストッパ片15の下面に形成された凹部1 5b内にその頭部が収容された状態でクサビ形ストッパ片15の上方に貫通し、 クサビ形ストッパ片15の上面に形成された凹部15c内のナット24に螺合す ることにより、クサビ形ストッパ片15に固定されている。
【0020】 このように構成された可動キャビネットとしてのワードローブ1は、正面パネ ル1aに固定されたグリップバー2を握ってこれを左右方向に押し引きすること で、ベースプレート3の各車輪4が左右一対のレール8,8内を転動して左右方 向に移動する。その際、ストッパ装置7のクサビ形ストッパ片15は車輪4との 間に所定のクリアランスを保った状態でレール8の溝内をスムーズに摺動する。
【0021】 このワードローブ1の移動中、その移動方向前方に、例えば足などの障害物が あると、ストッパ装置7のバンパ6は障害物に接触し、その下端部6aがコイル スプリング22の弾力に抗してベースプレート3の例えば右側面フレーム3dの 周面に対して接近揺動する(図12参照)。このように接近揺動すると、クサビ 形ストッパ片15は、支持舌片13,ボルト14を介して図12の左側に押動さ れ、その係合斜面15aが車輪4に係合して車輪4の下面に喰込むのであり、こ うしてワードローブ1の移動が自動的に停止する。
【0022】 なお、本考案は以上説明した実施例のものに限らず、あらゆる用途の手動式の 可動キャビネット適用でき、また移動方向が開口面の左右方向の可動キャビネッ トにも適用できる。また、レ−ル8は図10に示したものに限られず、いかなる断 面形状のものも適用できる。
【0023】
【考案の効果】
本考案は上述のとおりであって、本考案によれば、手動により前後方向または 左右方向に移動している可動キャビネットの移動方向前方に障害物があると、バ ンパが障害物に接触してベースプレート周面に接近移動(またはバンパ下端部が 接近揺動)し、これに応じてクサビ形ストッパ片が車輪の下面に喰込むから、可 動キャビネットの移動を自動的に停止することができる。
【0024】 また、構造的にみると、ベースプレートの移動方向に向く周面に対し接離移動 自在(または下端部が接離揺動自在)に弾持されたバンパと、このバンパに連繋 して上記車輪の進行方向直前位に支持されたクサビ形ストッパ片とを主体に構成 されたものであり、構造が極めて簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例によるストッパ装置の全体構
造を示す正面縦断面図。
【図2】同ストッパ装置の右側面図。
【図3】同ストッパ装置の平面図。
【図4】一実施例によるストッパ装置が適用される可動
キャビネットとしてのワードローブの概略構造を示す正
面図。
【図5】同ワードローブの概略構造を示す右側面図。
【図6】同ワードローブの概略構造を示す平面図。
【図7】同ワードローブの下部を構成するベースプレー
トの概略構造を示す正面図。
【図8】同ベースプレートの概略構造を示す右側面図。
【図9】同ベースプレートの概略構造を示す平面図。
【図10】一実施例におけるレールの敷設状況を示す断
面図。
【図11】一実施例によるストッパ装置の主要部を概略
的に示す部分拡大断面図。
【図12】同ストッパ装置の作用を示す図1に対応した
正面縦断面図。
【符号の説明】
1 ワードローブ(可動キャビネット) 1a 正面パネル 1b 背面パネル 1c パイプ部材 2 グリップバー 3 ベースプレート 3a 正面フレーム 3b 背面フレーム 3c 左側面フレーム 3d 右側面フレーム 4 車輪 5 ブラケット 6 バンパ 6a 下端部 7 ストッパ装置 8 レール 8a フランジ部 9 床面 10 ストッパブロック 11 木ネジ 12 床 13 ブラケット 14 ボルト 15 クサビ形ストッパ片 15a 係合斜面 15b 凹部 15c 凹部 16 クッション部材 17 スリット孔 18 枢支舌片 19 ブラケット 20 枢軸 21 支持突起 22 コイルスプリング 23 スリット孔 24 ナット

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪を装備したベースプレートを有する
    可動キャビネットにおいて、 上記ベースプレートに支持されてその移動方向に向く周
    面に対し接離移動自在に弾持されたバンパと、 上記バンパに連繋して上記車輪の進行方向直前位置に支
    持され、ベースプレート周面に対するバンパの接近移動
    に応じて車輪の下面に喰込むクサビ形ストッパ片とを備
    えたことを特徴とする可動キャビネットのストッパ装
    置。
  2. 【請求項2】 車輪を装備したベースプレートを有する
    可動キャビネットにおいて、 上記ベースプレートに枢着されてその下端部がベースプ
    レートの移動方向に向く周面に対し接離揺動自在に弾持
    されたバンパと、 上記バンパの下端部に連結されて上記車輪の進行方向直
    前位置に支持され、ベースプレート周面に対するバンパ
    下端部の接近揺動に応じて車輪の下面に喰込むクサビ形
    ストッパ片とを備えたことを特徴とする可動キャビネッ
    トのストッパ装置。
  3. 【請求項3】 上記クサビ形ストッパ片は、ゴム又は合
    成樹脂を素材としたことを特徴とする請求項1または2
    記載の可動キャビネットのストッパ装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006326122A (ja) * 2005-05-30 2006-12-07 Meiko Kogyo Kk 移動棚の免震装置
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