JP2006326122A - 移動棚の免震装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 レール上に移動自在に並設している複数台の移動棚において、地震発生時にはその震動エネルギーを吸収して移動棚がレール端に設けているストッパに激突するのを防止する免震装置を提供する。
【解決手段】 レール2の端部にエアダンパ8を配設してこのエアダンパ8のピストンロッド8aの先端にレール2上を転動するローラ7を軸支し、地震発生時にレール2の端部側に向かって移動する移動棚3の車輪4とレール2の上面間の楔状空間部に上記ローラ7を食い込ませて車輪4の回転力を制動しながら後退させる。
【選択図】 図7

Description

本発明はレール上に移動自在に並設された複数台の移動棚において、地震発生時に移動棚に伝達される震動エネルギーを吸収して移動棚が大きく揺れるのを防止する免震装置に関するものである。
従来から多数の書籍や各種物品を保管する装置として、床上に敷設したレール上に複数台の移動棚を走行自在に並設してこれらの移動棚内に保管しておく棚装置が採用されており、所定の移動棚から目的物を取り出す際には、レール上に沿って移動棚を移動させることによりその移動棚と隣接する移動棚間に所定幅の通路を設け、この通路を通じて目的物を取り出すように構成されている。
このように構成した移動棚において、レールの端部側に配設している移動棚がレールから外れないようにレール端にストッパが固定されているが、地震が発生して移動棚が大きく揺れた際に、該移動棚の車輪がこのストッパに激突し、その衝撃力によって移動棚から物品が落下するばかりでなく、移動棚自体が転倒する虞れがある。
このため、例えば、特許文献1に記載されているように、地震発生時に移動棚に伝達する震動エネルギーを吸収する免震装置が開発されている。この免震装置は、レール端にエアシリンダをそのピストンロッドが移動棚の走行方向に向かって伸縮するように固定し、地震が発生した時にレール端側に移動する移動棚の下端部をピストンロッドの先端面で受止させて移動棚の走行エネルギーを該ピストンロッドの後退によって吸収するように構成している。なお、エアシリンダを移動棚の下端部に装着してそのピストンロッドの先端をレール端に固定したストッパに当接させるように構成しておいても同様な免震作用を発揮する。また,エアシリンダに代えてスプリングによる弾発力を介してピストンロッドの先端で移動棚を受止するように構成しておくこともできる。
実公平5−27068号公報
しかしながら、移動棚は極めて重量が大きいため、その移動エネルギーを吸収するにはピストンロッドに大きなエア圧や弾発力を付勢させておいて移動棚を確実に受止させるように構成しておく必要があり、そのため、装置が大規模となるばかりでなく、移動棚がピストンロッドの先端に当接した時には該移動棚を急激に減速させようとする受止力が作用して移動棚が衝撃的に当接し、収納物の落下を防止することができなくなる。一方、ピストンロッドを移動棚側に押圧するエア圧や弾発力が弱いと、移動棚の移動力によってピストンロッドが急速に縮小限界位置まで後退し、移動棚の移動エネルギーを充分に吸収しきれなくなるといった問題点がある。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、簡単な構造によって、地震発生時にレール上を揺動する移動棚を大きな衝撃力を発生させることなく円滑且つ確実に制動して移動棚に伝達する震動エネルギーを吸収し、移動棚からの収納物の落下等を防止することができる移動棚の免震装置を提供するにある。
上記目的を達成するために本発明の移動棚の免震装置は、請求項1に記載したように、レール上に複数台並列状態に、且つ、底面に設けている車輪によってレール上をそれぞれ単独的に移動可能に配設された移動棚の免震装置であって、レールの端部、又は移動棚における少なくとも該レールの端部側に配設された移動棚の底面に、地震の発生時にレールと車輪間に食い込み状態に介入するローラをレールの長さ方向に移動自在に配設してなる構造を有している。
このように構成した移動棚の免震装置において、請求項2に係る発明は、上記レールの端部にこのレールの長さ方向に進退自在な可動部材を配設し、この可動部材の先端部にレール上を転動するローラを回転自在に且つ上下方向に回動自在に軸支していることを特徴とし、請求項3に係る発明は、上記可動部材として、レールの長さ方向に伸縮するシリンダのピストンロッドから構成し、このピストンロッドをスプリングまたは流体圧によって常時、伸長する方向に付勢していることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、上記ローラを移動棚側に装着した免震装置であって、移動棚の底面にレールの長さ方向に長いガイド部材を設け、このガイド部材にスプリング力によって車輪から離間する方向に付勢されている摺動部材を摺動自在に配設し、該摺動部材に当接部材とレール上を転動するローラを装着する一方、レールの端部における一側方に上記当接部材が当接可能なストッパを固定し、このストッパに当接部材が当接した際に、スプリング力に抗して上記ローラを車輪側に移動させて該車輪とレール間に介入させるように構成している。
このように構成した移動棚の免震装置において、請求項5に係る発明は、上記摺動部材を、当接部材を固着している第1摺動部材と、ローラを回転自在に且つ上下方向に回動自在に軸支しているローラ支持部材を固着させた第2摺動部材とから構成し、これらの第1、第2摺動部材間に第1スプリングを圧入していると共に第1摺動部材を第2スプリングによって車輪から離間する方向に付勢していることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、移動棚が地震の発生によって或いはその他の理由によってレール端側に向かって急速に移動した場合、レールの端部側又は移動棚側に配設しているローラが、レールと該レール上を走行する移動棚の走行車輪との間に食い込み状態に介入して移動棚の移動に従ってレールの端部側に向かって後退しながら移動棚を制動する。この際、移動棚の走行車輪によってローラがレール上に押し付けられて該車輪とレール間に楔状に食い込むので、移動棚の移動力を確実に受止することができると共に、ローラがレールに線接触状態で接しており、且つ、走行車輪の回転によってローラが該車輪とは逆方向に摩擦回転を行うので、車輪がローラ上に乗り上げるのを防止しながらローラを車輪の回転に従ってレール端側に後退させることができ、その際に発生するローラとレールとの摩擦力を制動力の一部として免震機能を発揮させることができる。
さらに、車輪の回転方向とこの車輪に接したローラの回転方向とが上述したように逆であり、且つ、このローラの回転方向は移動棚を押し戻そうとする方向に作用するので、移動棚の移動エネルギーの大小、即ち、車輪の回転速度の大小に比例してローラが車輪とレール間に食い込む力と共にローラによる制動力が変化し、移動棚を急激に減速させることなく所定の移動距離内で円滑且つ確実に停止させることができ、移動棚から収納物が落下したり、移動棚が不測に転倒するのを防止することができる。その上、このようにレール上を転動するローラによる移動棚に対する制動力は、ローラの径等と共に該ローラを車輪側に押し付けるスプリング力或いは流体圧等によっても調整することができ、従って、移動棚の走行エネルギーを一定の距離内で吸収するための調整が簡単な構造によって精度よく行うことができる。
上記のように構成した移動棚の免震装置において、請求項2に係る発明によれば、レールの端部にこのレールの長さ方向に進退自在な可動部材を配設し、この可動部材の先端部にレール上を転動する上記ローラを回転自在に且つ上下方向に回動自在に軸支しているので、移動棚がレール端側に移動してその車輪がローラに当接した時に、ローラをレール上に積極的に圧接させて可動部材に撓み方向の無理な力を生じさせることなくその軸心方向に正確に後退させながら免震作用を発揮させることができる。
さらに、請求項3に係る発明によれば、上記可動部材として、レールの長さ方向に伸縮するシリンダのピストンロッドから構成し、このピストンロッドをスプリングまたは流体圧によって常時、伸長する方向に付勢しているので、上述したように、移動棚の走行車輪とレールその間に食い込み状態にローラを介在させることによる制動作用と共に、このローラを可動部材を介して車輪側に押し付けるこれらのスプリングまたは流体圧による制動作用と協同して移動棚の移動エネルギーを効率よく吸収することができる。
一方、請求項4に係る発明によれば、上記移動棚の底面にレールの長さ方向に長いガイド部材を設け、このガイド部材にスプリング力によって車輪から離間する方向に付勢されている摺動部材を摺動自在に配設し、該摺動部材に当接部材とレール上を転動するローラを装着する一方、レールの端部における一側方に上記当接部材が当接可能なストッパを固定し、このストッパに当接部材が当接した際に、スプリング力に抗して上記ローラを車輪側に移動させて該車輪とレール間に介入させるように構成しているので、上記と同様な免震装置としての作用効果を奏することができるのは勿論、免震装置自体は移動棚の底面に装着された構造であるから、移動棚からの物品の出し入れ等を行う際に何等の邪魔になることもなく、しかも、外部に対して隠蔽された状態で装着されているので、外観的にも体裁のよい免震装置を提供することができる。
このように構成した移動棚の免震装置において、請求項5に係る発明によれば、上記摺動部材を、当接部材を固着させている第1摺動部材と、ローラを回転自在に且つ上下方向に回動自在に軸支しているローラ支持部材を固着させた第2摺動部材とから構成し、これらの第1、第2摺動部材間に第1スプリングを圧入していると共に第1摺動部材を第2スプリングによって車輪から離間する方向に付勢しているので、移動棚がレールの端部側に向かって移動して第1摺動部材に固着している当接部材がストッパに当接した際に、第1、第2スプリングを圧縮させながら第1摺動部材を介して第2姑を部材を車輪側に移動させることができ、この第2摺動部材に固着しているローラ支持部材に上下回動自在に支持されたローラを車輪とレール間に食い込み状に介入させて上述したような制動作用を発揮させることができる。
この際、当接部材がストッパに当接した当初においては、ローラを車輪に押し付ける第1、第2スプリングの圧縮量が少ないので、当初の制動力が小さくて移動棚を緩衝的に制動することができ、次いで、移動棚がレール端に向かって移動するに従ってスプリングの圧縮量が増大して制動力を徐々に増強させることができ、従って、衝撃力により移動棚から収納物品が落下したり、移動棚が不測に転倒するのを防止しながら所定の移動距離内で確実に移動棚の走行エネルギーを吸収して停止させることができると共に停止後にはスプリング力によって移動棚を元の位置まで押し戻すことができる。
次に、本発明の具体的な実施の形態を図面について説明すると、図1、図2において、倉庫等の建物の床1上に所定長さを有するレール2、2を互いに平行に敷設してあり、このレール2、2上に複数台の移動棚3、3・・・を並列状態にして移動可能に配設している。これらの移動棚3はその底部に台枠3aを一体に設けてあり、この台枠3aの底面に上記レール2、2上を走行する車輪4、4を回転自在に軸支5して各移動棚3をそれぞれ単独的にレール2、2上を互いに接離自在に移動可能として、隣接する移動棚3、3間を離間させることにより、これらの移動棚3、3間に出入りが可能な通路を設けて移動棚3から物品等の出し入れが行えるように構成している。
上記レール2、2の端部には地震発生時に、レール2上におけるレール端側に配設している移動棚3が、レール2端の一側面に沿って固定しているストッパ6に衝撃的に当接するのを防止する免震装置Aが配設されている。この免震装置Aは、レール2、2の端部上にレール2の長さ方向に転動自在なローラ7を配設してこのローラ7を常時、上記ストッパ6に対して移動棚3側に所定距離離間した位置で該レール端側の移動棚3に向かう方向に付勢しておき、地震発生時にレール2の端部側に移動する移動棚3の上記車輪4とレール2との間に食い込み状態に介入して移動棚3を制動するように構成している。
詳しくは、この免震装置Aは、図3〜図6に示すように、レール2の端部上にエアダンパ8を、そのシリンダ8aから伸縮自在に突出したピストンロッド8bを移動棚3側に向けた状態にして固定し、該ピストンロッド8bの先端に平面コ字状の支持金具9を固着してこの支持金具9の両側先端部間に、上記ローラ7を回転自在に支持した平面コ字状の支持枠10の両側中央部を支軸11によって上下回動自在に支持している。この場合、上記ローラ7は上記支持金具9の先端から突出しているこの支持枠10の両側先端部間に軸12によって回転自在に支持されていると共に支持枠10の両側基端部間に規制ピン13を架設し、該支持枠10の両側基端部から外側に突出するこの規制ピン13の突出端部を上記支持金具9の両側部に上記支軸11を中心として上下方向に円弧状に湾曲した状態で貫設している長孔14、14に上下動自在に挿通している。
なお、上記ローラ7の外径は車輪4の数分の1の小さな径に形成されていて、上述したように、レール2の上面と車輪4の下周部とで形成される楔状の空間部に食い込み状態で介入可能に形成されている。また、上記ストッパ6はこのエアダンパ8のシリンダ8aの先端面の一側方から前方(移動棚側)に向かって突出した状態でレール2の一側方にボルト等によって固着されていると共にこのストッパ6の先端(前端)は、上記エアダンパ8のピストンロッド8bの先端(前端)に設けている上記ローラ7よりも一定距離だけ後方に位置している。
また、上記エアダンパ8のシリンダ8aは固定カバー15によって被覆されている。この固定カバー15は、レール2の端部上から両側方に向かって下方に湾曲したドーム形状に形成されていてその両側下端縁部をレール2の端部下面側に敷設、固定した取付ベース16におけるレール2の両側方に突出した両側端部にボルト等によって固着している。
さらに、この固定カバー15の内面(下面)に沿って該固定カバー15と断面略同一形状に形成された可動カバー17がレールの長さ方向である前後方向に摺動自在に配設されていると共に、上記エアダンパ8のシリンダ8aの後半部一側方における固定カバー15で囲まれた空間部内において、この可動カバー17の後端面と上記固定カバー15の後端面間にスプリング18を圧縮状態で介在させて常態においてはこのスプリング18の弾発力によってこの可動カバー17の前端が上記エアダンパ8のピストンロッド8bの先端(前端)に設けている上記ローラ7から一定長さだけ前方に突出するようにその前半部を固定カバー15の前端から前方に向かって押し出してあり、この可動カバー17の前端面を上記ローラ7が移動棚の車輪4に当接する前に移動棚3の台枠3aの後端面下端部に当接させるように構成している。19は上記移動棚3の台枠3aにおける後端面下端部に上記ストッパ6と対向させて固着した当接片である。
このように構成したので、レール2上の端部側に配設している移動棚3が地震の発生によって、或いは、人為的な押圧等によってレール2上を該レール端に向かって後方に急速に移動した場合、まず、この移動棚3の後端面下端部がエアダンパ8のピストンロッド8bからこのピストンロッド8bの先端部に装着しているローラ7まで被覆している上記可動カバー17の前端面に当接して図7、図8に示すように、この可動カバー17をスプリング18の力に抗して該スプリング18を圧縮させながら後退させる。この際、移動棚3はこのスプリング18の圧縮による弾発力に応じた制動作用を受けて減速され、この状態を保持しながら該移動棚3は瞬時に後方に減速移動してその車輪4の後部下周面がエアダンパ8のピストンロッド8bの先端に支持金具9と支持枠10を介して回転自在に軸支されているローラ7の前部上周面に当接する。
そうすると、ローラ7がレール2の端部上とこの移動棚3の車輪4との間で形成される楔状空間部に食い込み状態に介入して回転する車輪4によりレール2上に押し付けられながらレール2の端部側に向かって移動する移動棚3によってエアダンパ8の空気圧に抗して後退する。この際、車輪4とローラ7との摺接摩擦力によって車輪4の回転力がローラ7に伝達されて該ローラ7が車輪4の回転方向と反対方向に回転し、そのため、車輪4がローラ7上に乗り上げようとするのをローラ7の回転によって逃げながらローラ7を後退させてピストンロッド8bの収縮によるエアダンパ8の空気圧に応じた制動力を車輪4を介して移動棚3に作用させると共に、レール2上を転動するローラ7の回転方向は移動棚3を押し戻そうとする方向であり、従って、このローラ7とレール2との滑り摩擦力によっても移動棚3が制動力を受けて移動棚3の台枠3aの後端面下端部に固着している当接片19がストッパ6に当接するまでに移動棚3の走行エネルギーが大きく減衰され、移動棚3に伝達される震動エネルギーを吸収して当接片19がストッパ6に激突することなく、受止させることができる。
このように、地震動等によって移動棚3がレール2上で揺動してレール2の端部側に向かって急速に移動した時に、まず、該移動棚3の後端面下端部が免震装置Aの可動カバー17の前端面に当接して該可動カバー17をスプリング18の力に抗して後退させながら移動棚3の走行エネルギーを吸収して減速させ、次いで、移動棚3の車輪4をローラ7に当接させて、該ローラ7をエアダンパ8の空気圧に抗して後退させることによって移動棚3の走行エネルギーをさらに吸収させると共にこの後退時におけるレール2とローラ7との摺動摩擦力を制動力として作用させて移動棚3の走行エネルギーを吸収することにより、地震の震動エネルギーが移動棚3に伝達するのを防止しているが、上記可動カバー17を押圧しているスプリング18は必ずしも使用する必要はなく、ローラ7とエアダンパ8とによる制動力によって移動棚3の走行エネルギーを吸収させるように構成しておけばよい。
さらに、ローラ7を移動棚3の車輪4側に押圧する手段としては、上記エアダンパ8に限らずその他の流体圧、例えば、油圧シリンダやエアシリンダ、或いはスプリングや弾性ゴムを採用してもよく、また、ローラ7を回転自在に支持している部材としては、シリンダのピストンロッドに限らず、スプリング力や流体圧によって移動棚3側に押圧されているレール2の長さ方向に移動可能な可動部材であればよい。
図9〜図11は本発明の別な実施の形態を示すもので、上記実施の形態においては免震装置Aをレール2の端部側に設置しているが、この実施の形態においては移動棚3側に配設した構造としている。
具体的には、レール2の端部側上に配設された移動棚3の台枠3aにおける前後車輪間の底面に固定金具20の天板部20a を固着し、この天板部20a の前後端から下方に直角に屈折した前後垂直板部20b 、20c 間にレール2の長さ方向に長い棒状物からなる2本のガイド部材21、21をレール2の幅方向に互いに平行に配設してその前後端部を前後垂直板部20b 、20c に固定、支持させていると共に、これらのガイド部材21、21の前部に移動棚3の前側の車輪4に対向するローラ7を装着した第1摺動部材22を、後部にレール2の端部側面に固定しているストッパ6に当接可能な当接部材29を装着した第2摺動部材23をそれぞれガイド部材21、21の長さ方向に摺動自在に支持させている。
さらに、これらの第1、第2摺動部材22、23の対向面間に第1スプリング24を圧入状態で介在させていると共に第1摺動部材22と上記固定金具20の前側垂直板部20b 間に第2スプリング25を圧入、介在させて、常態においてはこの第2スプリング25の弾発力により第1摺動部材22を所定距離だけ固定金具20の前側垂直板部20b から後方に離間させ、この第1摺動部材22に装着しているローラ7を前側の車輪3から後方に所定距離だけ離間させている。
上記第1摺動部材22の下面には上記レール2上を転動するローラ7の支持部材26が固着されている。この支持部材26はその前端部を平面コ字状の枠部26a に形成してこの枠部26a 内に上記ローラ7を回転自在に支持した軸受部材27の後部を介在させて支軸28により上下回動自在に支持させていると共に、軸受部材27の後端部両側に外側方に向かって規制ピン30を突設し、この規制ピン30を、上記支持部材26の枠部26a の両側部に上記支軸28を中心として上下方向に円弧状に湾曲した状態で貫設している長孔31、31に上下動自在に挿通している。一方、上記第2摺動部材23の下面には上記当接部材29がローラ7の後方延長線上に対してレール2の一側方に偏位した状態で下方に向かって突設してあり、ストッパ6に当接可能に構成している。
このように構成したので、常態においては移動棚3の下面側に配設している上記ローラ7は、該移動棚3の前側の車輪4から後方に所定間隔だけ離間してあり、この状態でレール2上を前後方向に移動させることができる。次に、地震の発生によって移動棚3が揺動してレール2上をレール端に向かって移動した場合、この移動棚3の下面側に設けている当接部材29がレール端の一側部に固定しているストッパ6に当接すると共にこの当接状態からさらに移動棚3が後方に移動すると、図12に示すように、上記当接部材29と一体の第2摺動部材23が第1スプリング24を圧縮させながら前方に摺動すると共に、この第2スプリング24を介して第1摺動部材22が第2スプリング25を圧縮させながら前方に摺動する。この時、これらの第1、第2スプリング24、25の圧縮による弾発力が固定金具20を介して移動棚3の台枠3aに該移動棚3が後方へ移動するのを阻止しようとする制動力として作用する。
さらに、上記第1摺動部材22の前方への摺動によってこの第1摺動部材22の下面に固着している支持部材26の前端に装着した上記ローラ7がレール2上を転動しながら前側の車輪4の後部下周面に直ちに当接して該ローラ7がレール2の端部上とこの移動棚3の車輪4との間で形成される楔状空間部に食い込み状態に介入し、車輪4を制動する。即ち、上記当接部材29がストッパ6に当接した状態からさらに後方に移動すると、その移動量に応じて当接部材29を固着させている第2摺動部材23が第1、第2スプリング24、25をさらに圧縮させながらガイド部材21に沿って相対的に前方に摺動し、第1スプリング24による第1摺動部材22に対する前方への押圧力を増大させて該第1摺動部材22の下面に装着している上記ローラ7の、前側の車輪4とレール2との間への食い込み力を比例的に大きくして車輪4の回転を制動し、移動棚3の走行エネルギー(震動エネルギー)を吸収する。
この際、上記実施の形態と同様に、車輪4とローラ7との摺接摩擦力によって車輪4の回転力がローラ7に伝達されて該ローラ7が車輪4の回転方向と反対方向に回転し、そのため、車輪4がローラ7上に乗り上げようとするのを防止することができると共に、ローラ7の回転方向は移動棚3を押し戻そうとする方向であり、従って、このローラ7とレール2との滑り摩擦力によっても移動棚3が制動力を受けて移動棚3の走行エネルギー、即ち、移動棚3に伝達される震動エネルギーを吸収することができる。
なお、この実施の形態においては、ガイド部材21に沿って摺動する摺動部材を、ローラ7を備えた第1摺動部材22と当接部材29を備えた第2摺動部材23とから構成しているが、図13に示すように、移動棚3の台枠3aの下面に固着している固定金具20に支持されたガイド部材21に1つの摺動部材22' を摺動自在に配設し、この摺動部材22' の前面と固定金具20の前側垂直板部20b との間に1つのスプリング24' を圧入状態で介在して常態においてはこのスプリング力により摺動部材22' を固定金具20の後側垂直板部20b に受止させておき、さらに、この摺動部材22' の下面にストッパ6に当接可能な当接部材29' を固着すると共に、この当接部材29' の前面に、前端にレール2上を転動するローラ7を回転自在に軸支した支持部材26' を固着してなる免震装置としておいてもよい。
このように構成した免震装置によれば、常態においてはスプリング24' の弾発力によって摺動部材22' が固定金具20の後端部側に位置してローラ7を移動棚3の前側車輪4から後方に一定の距離だけ離間させてあり、地震が発生して移動棚3が後方に移動し、上記摺動部材22' の下面に固着している当接部材29' がストッパ6に当接した時に、その状態から移動棚3が後方に移動するに従って摺動部材22' がスプリング24' を圧縮させながらガイド部材21' に沿って前方に移動し、上記同様にローラ7が直ちにレール2の端部上と車輪4との間で形成される楔状空間部に食い込み状態に介入して制動作用を発揮し、移動棚3に伝達される震動エネルギーを吸収するものである。その他の構造については上記実施の形態と同様であるので、同一部分には同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
レール端に配設している状態の簡略側面図。 その簡略平面図。 免震装置の縦断側面図。 その横断面図。 縦断面図。 当接片がストッパに当接した状態の一部の簡略側面図。 車輪にローラが当接した状態の縦断側面図。 その一部切欠横断面図。 本発明の別な免震装置一部を断面した側面図。 その一部切欠平面図。 その背面図。 車輪にローラが当接した状態の縦断側面図。 変形例を示す側面図。
符号の説明
1 床
2 レール
3 移動棚
4 車輪
6 ストッパ
7 ローラ
8 エアダンパ
18 スプリング
19 当接片
21 ガイド部材
22、23 摺動部材
24、25 スプリング
29 当接部材

Claims (5)

  1. レール上に複数台並列状態に、且つ、底面に設けている車輪によってレール上をそれぞれ単独的に移動可能に配設された移動棚の免震装置であって、レールの端部、又は移動棚における少なくとも該レールの端部側に配設された移動棚の底面に、地震の発生時にレールと車輪間に食い込み状態に介入するローラをレールの長さ方向に移動自在に配設していることを特徴とする移動棚の免震装置。
  2. レールの端部にこのレールの長さ方向に進退自在な可動部材を配設し、この可動部材の先端部にレール上を転動するローラを回転自在に且つ上下方向に回動自在に軸支していることを特徴とする請求項1に記載の移動棚の免震装置。
  3. 可動部材はレールの長さ方向に伸縮するシリンダのピストンロッドであり、このピストンロッドをスプリングまたは流体圧によって常時、伸長する方向に付勢していることを特徴とする請求項2に記載の移動棚の免震装置。
  4. 移動棚の底面にレールの長さ方向に長いガイド部材を設け、このガイド部材にスプリング力によって車輪から離間する方向に付勢されている摺動部材を摺動自在に配設し、該摺動部材に当接部材とレール上を転動するローラを装着する一方、レールの端部における一側方に上記当接部材が当接可能なストッパを固定し、このストッパに当接部材が当接した際に、スプリング力に抗して上記ローラを車輪側に移動させて該車輪とレール間に介入させるように構成していることを特徴とする請求項1に記載の移動棚の免震装置。
  5. 摺動部材は当接部材を固着させた第1摺動部材と、ローラを回転自在に且つ上下方向に回動自在に軸支しているローラ支持部材を固着させた第2摺動部材とからなり、これらの第1、第2摺動部材間に第1スプリングを圧入していると共に第1摺動部材を第2スプリングによって車輪から離間する方向に付勢していることを特徴とする請求項4に記載の移動棚の免震装置。
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