JP3003610B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP3003610B2 JP9027893A JP2789397A JP3003610B2 JP 3003610 B2 JP3003610 B2 JP 3003610B2 JP 9027893 A JP9027893 A JP 9027893A JP 2789397 A JP2789397 A JP 2789397A JP 3003610 B2 JP3003610 B2 JP 3003610B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化学気相成長法
(CVD法)を用いてコンタクト用チタン膜を形成する
工程を含む半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年における半導体装置の微細化に伴
い、Si基板上に形成された素子と配線とを接続する際
のコンタクト抵抗の上昇が問題となってきた。これに対
し、配線層と不純物層との接続部にシリサイド層を形成
することによりコンタクト抵抗の低減が図られている。
シリサイド用の材料としては主にチタンが使用され、接
続孔底部のSi上にチタンを堆積させた後、熱処理を行
ない基板のSiとチタンを反応させチタンシリサイド
(TiSi2)層を形成する方法が一般的に行われてい
る(例えば、ダイジェスト・オブ・テクニカルペーパー
ズ・オブ・シンポジウム・オン・ブイエルエスアイテク
ノロジー(Dig.Technical Papers Symp. on VLSI Techo
nol.)1985年、50〜51頁に記載)。具体的に
は、まずチタン(Ti)ターゲットとアルゴン(Ar)
ガスを用いたスパッタ法により接続孔底部にチタン薄膜
を堆積した後、不活性ガス中で基板を加熱し、接続孔底
部にチタンシリサイド層を形成するという方法が行われ
てきた。
【0003】しかしながら、半導体装置の微細化に伴
い、接続孔の直径が0.5ミクロン以下となり、かつ接
続孔の直径に対する深さの比(アスペクト比)が大きく
なってきた結果、従来のスパッタ法による接続孔へのチ
タンの埋め込み形状の質の劣化が問題となってきてい
る。
【0004】埋め込み形状の質の劣化とは、接続孔底部
のチタン膜厚が薄くなることをいう。すなわち、チタン
が主に接続孔上部に堆積し、本来シリサイド層を形成す
る必要がある接続孔底部のSiが露出した場所にはほと
んど堆積しなくなることをいう。このような質の劣化
は、スパッタ法における堆積種の反応性が高いため、一
度表面に飛来吸着した堆積種はその場所でチタンの堆積
に寄与すること、およびターゲットからスパッタされた
粒子の方向性が一様ではないことによって生じる。埋め
込み形状の質が劣化すると、接続孔底部でシリサイドが
形成されず、その結果、接触抵抗が高くなり良好な電極
が形成できなくなるという問題が生じる。埋め込み形状
に起因する上記問題を回避することを目的として、スパ
ッタ粒子の方向性を制御したコリメートスパッタ法(例
えば、マグロウヒル社が発行しているユーエルエスアイ
・テクノロジイ(ULSI Tecnology:TH
EMcGROW−HILL Conpanies,IN
C)385〜386頁記載)やロングスロースパッタ法
等が開発されているが、半導体装置がより微細化された
場合には、従来のスパッタ法と同様に、埋め込み形状の
質が劣化し前述の問題が生じる可能性がある。
【0005】この問題を解決するため、プラズマを用い
たCVD法によるチタン薄膜堆積技術が盛んに研究され
ている。これは、プラズマの物理的、化学的作用を利用
し、加熱された基板表面ならびに気相中での化学反応を
利用してチタンを成膜する方法である。プラズマCVD
法においては、成膜条件を最適化することによりアスペ
クト比の大きい接続孔においても底部のSiが露出した
部分にチタンを堆積させることができるため、埋め込み
形状の質に起因する先の問題を回避することができる。
プラズマCVD法においては、チタンの原料ガスとして
TiCl4が広く用いられている(例えば、スミトモ・
サーチ(The Sumitomo Search)1
992年、No49、83〜92頁記載)。さらに、成
膜時のチタン表面に存在するClを還元離脱させ最終的
にチタンを堆積させるため、H2ガスが用いられてい
る。また、安定にプラズマを維持するため、Arガス
が同時に供給される場合が多い。これらの混合ガスをプ
ラズマにより分解し反応性の高い分子(原子)あるいは
イオンを生成させ、さらに加熱した基板上での熱分解や
還元反応を利用してチタン膜を堆積させる。この時、S
iとチタンがシリサイド反応を生じ得るまで基板温度を
上昇させると、Si表面に堆積したチタンは直ちに基板
Siと反応し、後の熱処理なくしてチタンシリサイド層
が形成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、良好な膜質お
よび良好な埋め込み形状が比較的容易に得られる従来の
TiCl4/H2/Arガス系を用いたプラズマCVD法
によりチタン成膜を行うと、接続孔底部において露出し
ているSi基板が成膜の初期に大量にエッチングされる
という問題がある。Siがエッチングされるのは、原料
ガスTiCl4がプラズマ中で分解し生成される反応性
が高いエッチング種Clが気相中に多く存在するためで
ある。すなわち、ClがSi表面に到達すると、プラズ
マCVDを行う通常の温度領域(500℃程度)におい
ても、Siが容易にエッチングされるためである。半導
体装置が微細化し接続孔底部のSi基板に形成されてい
る不純物(拡散)層が薄くなってきているため、Siが
エッチングされると、薄い拡散層が除去されることとな
り、半導体素子の特性が劣化、例えば、リーク電流の増
大などの問題を引き起こす原因となる。本発明の目的
は、接続孔底部におけるSi基板のエッチングを抑制し
つつ、良好な埋め込み形状および良好な膜質を有するチ
タン膜を形成する方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述のように、TiCl
4をチタンの原料ガスとして使用したプラズマCVD法
においては、チタン薄膜の成膜初期に接続孔底部に露出
しているSi基板をエッチングされ、半導体装置の特性
が劣化する問題が生じる。
【0008】成膜の初期に最もSi基板がエッチングさ
れるのは以下の理由による。プラズマCVD法において
はチタンの堆積反応とチタンのエッチング反応の両方が
同時に進行し、実際のチタン成膜速度はこれらの反応の
差によって表される。ここで、成膜の初期においては、
基板表面はシリコン酸化膜(SiO2)等、チタン以外
の材料で覆われている。このような表面にエッチング種
Clが飛来しても、エッチング反応が生じないためCl
が消費されず、接続孔底部にまで多くのClが供給され
ることとなる。その結果、接続孔底部においてはエッチ
ング反応が堆積反応と比較して優勢となり、Siのエッ
チングが生じるのである。
【0009】これに対し、TiCVD法を開始してしば
らく時間の経過した定常状態においては、シリコン酸化
膜の上にもチタンが堆積している。すなわち、基板表面
はチタンで覆われている。この時、先のエッチング種C
lは、表面において効率良くエッチング反応に消費され
るため、接続孔底部にまで飛来到達できるClの数は大
きく減少する。この結果、接続孔底部において成膜反応
が優勢となりSi基板のエッチングが抑制される。
【0010】以上の考察を踏まえ、本発明においては以
下の手段を用いることにより課題の解決を図っている。
すなわち、本発明においてはチタンのプラズマCVDに
先立ち、基板表面にチタンを予めスパッタ法により堆積
させておく。これにより、プラズマCVD法によるチタ
ン成膜の初期においても、反応性の高いエッチング種で
あるClのほとんどが、予め表面に形成されたチタン層
のエッチングに消費され、接続孔底部に到達するClの
数を著しく減少させることができる。その結果、成膜初
期におけるSi基板(不純物層)のエッチングが抑制さ
れ、エッチングに起因する先の問題が解決される。
【0011】すなわち、本発明の半導体装置の製造方法
は、シリコン基板上に絶縁膜を形成し、該絶縁膜上の所
定の位置に該シリコン基板に達する接続孔を形成する工
程と、該シリコン基板に達することなく該絶縁膜上の所
定の部分にスパッタ法を用いてチタン膜を成膜する工程
と、CVD法により該接続孔にチタンを堆積する工程と
を有することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明は、シリコン基板上にスパ
ッタ法を用いてチタン膜を成膜する工程を含む。スパッ
タ条件は特に限定されず、通常用いられる条件で成膜さ
れる。例えば、マグネトロンスパッタ装置を用い、チタ
ンをターゲットとしてアルゴンプラズマによりチタン膜
を堆積させることができる。このときの条件の一例とし
て、アルゴン流量20sccm、高周波電力1.5k
w、ガス圧力3.6Pa、基板温度100℃、スパッタ
堆積速度約100nm/minとすることができる。
【0013】チタン膜の厚さは、チタン膜形成後の次の
工程であるプラズマCVD法によるチタン成膜の条件に
より変化させる必要があり、成膜初期に存在するClを
十分に消費できるだけの膜厚があれば良い。したがっ
て、チタン膜の厚さは特に限定されるものではないが、
作業効率等を考慮し、通常の場合は50nm以上500
nm以下とするのが妥当である。
【0014】本発明は、CVD法により接続孔にチタン
を堆積する工程を含む。ここで、CVD法として減圧C
VD法もしくはプラズマCVD法が用いられるが、特に
プラズマCVD法が好ましい。また、プラズマCVD法
のプラズマ源としては、ECRプラズマの他、平行平
板、ヘリコン、ICP等が用いられる。CVD法の原料
ガスとしては、ハロゲン化チタンが好適に用いられる
が、特にTiCl4が好ましい。
【0015】接続孔の形成後、チタン膜の成膜前に接続
孔底部を逆スパッタする工程を含めても良い。逆スパッ
タとは基板をカソードとし、基板表面をスパッタするこ
とをいう。これにより、接続孔底部のシリコン表面の自
然酸化膜を除去することができる。逆スパッタの条件は
上記目的を達成するように適宜決定されるが、例えば、
アルゴン流量20sccm、高周波電力1.5kw、ガ
ス圧力3.6Pa、スパッタ時間を約30秒とすれば、
基板表面を良好にスパッタすることができる。逆スパッ
タに用いられるガスとしては、水素および希ガスを含む
ガスが好適に用いられるが、特にアルゴンおよび水素を
含むガスが好ましい。
【0016】
【実施例】
(実施例1)次に、本発明について図面を参照して説明
する。図1は本発明の第1の実施例を説明するためのチ
タン薄膜形成装置を示す模式図である。装置は、五つの
チャンバーから構成されている。第1チャンバー11
は、基板を装置内部に導入するためのロードロック室で
ある。第2チヤンバー12は、基板をそれぞれのチャン
バーに搬送するためのロボット13を有する。本ロボッ
ト13を用いてチャンバー12を介して、基板は大気に
さらされることなく各チャンバーに搬送される。第3チ
ャンバー14は、チタンターゲットとArガスによるチ
タンのスパッタ用である。第四のチャンバー15は、T
iCl4/H2/Arガス系を用いたプラズマCVD用で
ある。第五のチャンバー16は、成膜が終了した基板を
取り出すためのアンロード室である。
【0017】本実施例において使用した基板の構造の一
部を図2に示す。露光、現像、イオン打ち込み、拡散、
熱酸化など通常LSIを作成するプロセスにより、Si
基板21にn型MOSトランジスタを形成した。その
後、シリコン酸化膜2をCVD法により堆積させ、レジ
スト塗布、露光、酸化膜エッチング、アッングにより、
接続孔2ならびに拡散層2を形成した。これらプロセス
はすべて当業者には容易に実行できる方法である。ここ
で、接続孔の直径は0.5ミクロン、深さは2ミクロン
(アスペクト比4)とした。
【0018】図2に示す基板21をロードロック室11
(第1チャンバー)内部にセットした後、チャンバー内
部をターボポンプにより排気した。十分にチャンバー内
部が排気された後、第2チャンバー12を経由して搬送
ロボット13により、第3チャンバー14内に基板21
を搬送した。
【0019】第3チャンバーは、マグネトロンスパッタ
装置である。CVD法による成膜に先立ち、本チャンバ
ー内で、アルゴンプラズマによりチタンターゲットをス
パッタし、基板上にチタンを10nm堆積させた。この
時、基板の加熱は行わなかった。スパッタ成膜後に得ら
れたチタン膜の形状は図4(a)に示したように、接続
孔上部に主にチタンが堆積し、接続孔底部にはほとんど
チタンは堆積していない。本実施例においては、スパッ
タ堆積させたチタンの膜厚は10nmとしたが、成膜初
期に存在するClを十分に消費できるだけの膜厚があれ
ば良く、具体的には次のTiプラズマCVD法における
チタン成膜条件に依存し変化させる必要がある。
【0020】スパッタ法により表面にチタンを堆積させ
た基板を第四のチャンバー15に、第2チャンバー12
を経由して搬送ロボット13により搬送した。プラズマ
CVD法装置の概略を図3に示す。本装置は、ECRプ
ラズマを利用した成膜装置である。チタンの原料ガスと
しては、TiCl4を使用した。また、還元ガスとして
2の他にArガスを使用した。チャンバー301は、
基板302、サセプタ303、マイクロ波電源304、
電磁石305、H2ガスを供給するためのバルブ306
およびマスフローコントローラ307、Arガスを供給
するためのバルブ308およびマスフローコントロラー
309、TiCl4を供給するためのバルブ310およ
びマスフローコントローラ311、排気用ポンプ31
2、成長中の圧力を制御するバルブ313、基板を加熱
するための加熱機構314、シャッター315から構成
されている。室温においてはTiCl4の蒸気圧力が低
いため、TiCl4供給ラインおよびチャンバーはそれ
ぞれ約80℃ならびに100℃に加熱した状態でチタン
成膜を行った。搬送した基板302を裏面の基板過熱機
構314により所定の成膜温度まで加熱した後、H2
よびArガスのみをバルブ306、308およびマスフ
ローコントローラー307、309を介して供給し、チ
ャンバー301内部の圧力を排気ポンプ312と圧力調
整バルブ313により所定の値にした。その後、マイク
ロ波電源304よりマイクロ波電力を供給し、チャンバ
ー301内部にプラズマを生成した。プラズマが安定し
た後、バルブ310およびマスフローコントローラー3
11を介してTiCl4を供給し、プラズマが再び安定
した時点でシャッター315を開けて成膜を開始した。
代表的な成膜条件としては、基板温度550℃、圧力1
0mTorr、TiCl4/H2/Ar流量はそれぞれ5
sccm/20sccm/50sccm、である。所定
の成膜時間後、シャッター315を閉じ、プラズマ電力
の供給、各種ガスの供給を停止した。その後、基板を第
四のチャンバー15に搬送し、基板を装置から取り出し
た。得られた基板をSEM観察し、電極孔底部でのSi
基板のエッチングの様子を調べた。
【0021】予めチタンを堆積しない基板に直接プラズ
マCVD法によりチタンを堆積させた場合には、図4の
(b)に示すように電極孔底部のSi基板が約10nm
エッチングされた。これに対し、スパッタによりチタン
を表面に予め堆積させた基板を用いた場合、成膜の初期
においてSi基板のエッチングはほとんど生じなかった
(図4(a))。
【0022】本実施例においては、プラズマ源としてE
CRプラズマを使用したが、他のプラズマ源、例えば、
平行平板、ヘリコン、ICP等を使用しても同様な効果
が得られる。それぞれのプラズマ源およびTiCVD法
条件において、成膜の初期に生じる接続孔底部のSiが
エッチングされるのを抑制できるだけのチタンを予め基
板表面に堆積させておけば良い。
【0023】(実施例2)次に、本発明の第2の実施例
を図面を参照して説明する。装置構成に関しては、実施
例1と同じである。また、本実施例において使用した基
板は、実施例1に使用した図2の構造を有する。本実施
例においては、チタンのスパッタのために第3チャンバ
ーに搬送した後、接続孔底部のクリーニングを目的とし
て、チタンのスパッタに先立ち、逆スパッタを行った。
逆スパッタのガスとしては、H2とArの比が1対5の
組成の混合ガスを用いた。約2分間逆スパッタした後、
実施例1と同様にチタンを基板表面にスパッタ堆積させ
た。逆スパッタの時間等、逆スパッタの条件は、接続孔
底部のSi表面の自然酸化膜等が十分に除去されるよう
に決定される。その後、第2チャンバー12を経由して
搬送ロボット13を用いて、基板を第四のチャンバー1
5に搬送した。搬送した基板を基板過熱機構を用いて所
定の成膜温度まで加熱した後、H2およびArガスのみ
を供給し、チャンバー内部の圧力を排気ポンプと圧カ調
整バルブにより所定の値にした。その後、マイクロ波電
力を供給してプラズマを生成した。プラズマが安定した
後、TiCl4を供給し、プラズマが再び安定した時点
でシャッター315を開けてチタンの成膜を開始した。
所定の時間後、シャッターを閉じ、プラズマ電力の供
給、各種ガスの供給を停止した。その後、第4のチャン
バー15に搬送し、基板を取り出した。上記のチタン堆
積プロセスに続き、TiNをCVD法により堆積させ、
さらにはAlの埋め込みならびに配線形成し完成した半
導体装置の特性を調ベたところ、スパッタに先立ち、接
続孔底部を逆スパッタして作成した半導体装置の特性
は、そうでない半導体装置と比較し良好であった。
【0024】(実施例3)次に、本発明の第3の実施例
を図面を参照して説明する。本実施例における装置構成
としては、実施例1および2と異なり、通常使用されて
いるスパッタ装置およびCVD法によるチタン薄膜堆積
装置を用いた。また、図2に示す構造を有す基板を使用
した。スパッタ装置は、マグネトロンを用いた構造を有
し、Arガスを装置内部に導入し、Arプラズマを発生
させた。発生させたプラズマによりチタンターゲットを
スパッタし、基板表面にチタンをスパッタ堆積させた。
この時、チタン膜の厚さは、20nmとなるように条件
を設定した。その後、スパッタ装置から取り出し、チタ
ンのCVD法装置に搬送した。CVD法装置の基本的な
構造は、図2における装置と同様である。ただし、CV
D法室に搬送する前に、ロードロック室を専用で有して
おり、一度ロードロック室に基板を保持し中を真空排気
した後、成長室内のサセプタ上に基板を搬送した。その
後、基板を基板過熱機構を用いて所定の成膜温度まで加
熱した後、H2およびArガスのみを供給し、チャンバ
ー内部の圧力を排気ポンプと圧力調整バルブにより所定
の値にした。その後、マイクロ波電力を供給してプラズ
マを生成した。基板においてSi自然酸化膜が露出した
部分ならびに先にスパッタ堆積させたチタン上の酸化膜
層をAr/H2プラズマにより除去した後、TiCl4
供給し、成膜を開始した。代表的な成膜条件としては、
基板温度550℃、圧力10mTorr、TiCl 4
2/Ar流量はそれぞれ5sccm/20sccm/
50sccm、である。所定の成膜時間後、各ガスの供
給および高周波電力の供給を停止した。その後、基板を
装置から取り出し、バリアメタルの堆積、Wの埋め込み
などの工程を行いコンタクトを形成した。本実施例にお
いては、チタンのスパッタによる堆積およびチタンのC
VD法による堆積を異なる装置を用いて行っているが、
チタンのCVD法を行う直前のプラズマ処理により、良
好なコンタクトが形成できた。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、TiCl4を原料ガス
として用いたプラズマCVD法によりTi薄膜を堆積さ
せる際、予めスパッタ法により基板表面にチタンを堆積
させておくことにより、成膜初期に生じる接続孔底部に
おけるSiのエッチングを抑制し、良好な半導体装置を
実現することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置の製造方法を実施するため
の装置の概略図である。
【図2】本発明の実施例を説明するための基板構造の一
部を示す模式図である。
【図3】プラズマCVD法装置の概略図である。
【図4】予め堆積させたチタンがプラズマCVD法の初
期において接続孔底部のSiのエッチングを抑制するこ
とを説明するための図である。
【符号の説明】
11 第1チャンバー(基板を装置内部に導入するた
めのロードロック室) 12 第2チャンバー 13 基板をそれぞれのチャンバーに搬送するための
ロボット 14 第3チャンバー(TiターゲットとArガスに
よるTiのスパッタ用チヤンバー) 15 第4チャンバー(TiCl4/H2/Arガスを
用いたプラズマCVD用チヤンバー) 16 第5チャンバー(アンロード室) 17 シリコン基板 21 シリコン基板 22 シリコン酸化膜 23 接続孔 24 拡散層 301 チャンバー 302 基板 303 サセプタ 304 マイクロ波電源 305 電磁石 306 H2ガスを供給するためのバルブおよびマス
フローコントローラ 307 H2ガスを供給するためのバルブおよびマス
フローコントローラ 308 Arガスを供給するためのバルブおよびマス
フローコントローラ 309 Arガスを供給するためのバルブおよびマス
フローコントローラ 310 TiCl4を供給するためのバルブおよびマ
スフローコントローラ 311 TiCl4を供給するためのバルブおよびマ
スフローコントローラ 312 排気用ポンプ 313 成長中の圧力を制御するバルブ 314 基板を加熱するための加熱機構 315 シャッター 316 マッチングボックス 41 スパッタTi層 42 接続孔 43 シリコン酸化膜 44 CVDTi層 45 エッチングされたSiの領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/28

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコン基板上に絶縁膜を形成し、該絶
    縁膜上の所定の位置に該シリコン基板に達する接続孔を
    形成する工程と、該シリコン基板に達することなく該絶
    縁膜上の所定の部分にスパッタ法を用いてチタン膜を成
    膜する工程と、CVD法により該接続孔にチタンを堆積
    する工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 前記CVD法の原料ガスとしてTiCl
    4を用いる請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記CVD法がプラズマCVD法である
    請求項1または2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記接続孔を形成する工程の後、前記接
    続孔底部を逆スパッタする工程を含む請求項1乃至3い
    ずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 アルゴンまたは水素を含むガスを用いた
    高周波放電により前記逆スパッタを行う請求項4に記載
    の半導体装置の製造方法。
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CN1046829C (zh) * 1994-04-08 1999-11-24 亚瑞亚·勃朗勃威力有限公司 具有外环的支座绝缘子

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