JP3003342B2 - サーマル印字ヘッドの通電制御方法 - Google Patents
サーマル印字ヘッドの通電制御方法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サーマル印字ヘッドの
印字の濃淡むらの発生を防止するようにしたサーマル印
字ヘッドの通電制御方法に関する。
印字の濃淡むらの発生を防止するようにしたサーマル印
字ヘッドの通電制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、サーマル印字ヘッドによって感熱
記録紙に加熱印字を行うようにしたサーマル印字方式が
使用されるようになって来たが、この印字方式では、ド
ットインパクトタイプの印字方式に比べて印字騒音を非
常に小さく抑えることができ、ファクシミリ装置などに
多用されている。
記録紙に加熱印字を行うようにしたサーマル印字方式が
使用されるようになって来たが、この印字方式では、ド
ットインパクトタイプの印字方式に比べて印字騒音を非
常に小さく抑えることができ、ファクシミリ装置などに
多用されている。
【0003】図7は、このようなサーマル印字方式の基
本構成例を示したもので、印字画素に対応した加熱エレ
メントTHeを印字記録紙幅だけ1列状に配列したサー
マル印字ヘッドTHを、印字ヘッド通電制御部101に
よって加熱エレメント単位で通電駆動して1ライン毎に
印字を行うようにされており、図7に示した構成では、
印字ヘッド通電制御部101の消費電力を低減させるた
めに、加熱エレメントTHeを4区分し、各々の区分を
順次駆動することによって1ライン分の印字を行うよう
になっている。
本構成例を示したもので、印字画素に対応した加熱エレ
メントTHeを印字記録紙幅だけ1列状に配列したサー
マル印字ヘッドTHを、印字ヘッド通電制御部101に
よって加熱エレメント単位で通電駆動して1ライン毎に
印字を行うようにされており、図7に示した構成では、
印字ヘッド通電制御部101の消費電力を低減させるた
めに、加熱エレメントTHeを4区分し、各々の区分を
順次駆動することによって1ライン分の印字を行うよう
になっている。
【0004】ところで、このようなサーマル印字方式で
は、例えば、黒画素の印字が連続した後と、黒画素が無
く空送りが連続した後とのサーマル印字ヘッドTH自体
の平均温度や、1ページの印字開始時点と印字途中とに
おけるサーマル印字ヘッドTH自体の平均温度が変動す
るため、各加熱エレメントに対して常に一定の通電制御
を行うような構成では、それまでの印字状態に左右され
て加熱エレメントの温度を一定に制御することができ
ず、このために印字の濃淡むらが生じていた。
は、例えば、黒画素の印字が連続した後と、黒画素が無
く空送りが連続した後とのサーマル印字ヘッドTH自体
の平均温度や、1ページの印字開始時点と印字途中とに
おけるサーマル印字ヘッドTH自体の平均温度が変動す
るため、各加熱エレメントに対して常に一定の通電制御
を行うような構成では、それまでの印字状態に左右され
て加熱エレメントの温度を一定に制御することができ
ず、このために印字の濃淡むらが生じていた。
【0005】そこで、このような印字の濃淡むらを防止
するために、サーマル印字ヘッドTHの温度を検知し、
検知した温度に応じた最適な通電制御を行なわせるよう
にしたものもある。図8は、このようなサーマル印字方
式の構成例を示したもので、サーマル印字ヘッドTHの
中央部には温度センサとしてサーミスタTSが取り付け
られ、このサーミスタTSから出力されたヘッド温度t
に応じたアナログ温度信号HAは、A/D変換回路10
2で対応したデジタル温度データHDに変換されて信号
処理部100に伝送されている。そして、信号処理部1
00では、デジタル温度データHDをサンプリングする
毎に、ROM103のデータテーブル103aを参照し
て対応した定数Cを読み出し、読み出した定数Cを、同
様にROM103から読み出した処理プログラムに代入
し、演算式(TW=K+C+M)を実行して通電制御時
間TWを求め、求めた通電制御時間TWだけ印字ヘッド
通電制御部101によって黒画素に対して通電を行い、
これによって、印字の濃淡むらを抑えた印字制御を行う
ようになっている。尚、Kは固定定数、Mはサーマルヘ
ッド固有の定数を示している。
するために、サーマル印字ヘッドTHの温度を検知し、
検知した温度に応じた最適な通電制御を行なわせるよう
にしたものもある。図8は、このようなサーマル印字方
式の構成例を示したもので、サーマル印字ヘッドTHの
中央部には温度センサとしてサーミスタTSが取り付け
られ、このサーミスタTSから出力されたヘッド温度t
に応じたアナログ温度信号HAは、A/D変換回路10
2で対応したデジタル温度データHDに変換されて信号
処理部100に伝送されている。そして、信号処理部1
00では、デジタル温度データHDをサンプリングする
毎に、ROM103のデータテーブル103aを参照し
て対応した定数Cを読み出し、読み出した定数Cを、同
様にROM103から読み出した処理プログラムに代入
し、演算式(TW=K+C+M)を実行して通電制御時
間TWを求め、求めた通電制御時間TWだけ印字ヘッド
通電制御部101によって黒画素に対して通電を行い、
これによって、印字の濃淡むらを抑えた印字制御を行う
ようになっている。尚、Kは固定定数、Mはサーマルヘ
ッド固有の定数を示している。
【0006】ところが、このような構成のサーマル印字
方式では、データテーブル103には、デジタル温度デ
ータHDが0〜aまでの範囲は定数C1、a〜bの範囲
は定数C2、b〜cの範囲は定数C3、c〜dの範囲は
定数C4というように、デジタル温度データHDの範囲
に応じて定数Cがステップ状に設定されて格納されてい
るため、結果的に図9に示したように、ヘッド温度tの
変動に応じて通電制御時間TWがステップ状に制御され
ることになり、サーマル印字ヘッドの温度状態に追従し
たきめ細かな制御を行うことができず、印字の濃淡むら
を充分に抑えることができなかった。
方式では、データテーブル103には、デジタル温度デ
ータHDが0〜aまでの範囲は定数C1、a〜bの範囲
は定数C2、b〜cの範囲は定数C3、c〜dの範囲は
定数C4というように、デジタル温度データHDの範囲
に応じて定数Cがステップ状に設定されて格納されてい
るため、結果的に図9に示したように、ヘッド温度tの
変動に応じて通電制御時間TWがステップ状に制御され
ることになり、サーマル印字ヘッドの温度状態に追従し
たきめ細かな制御を行うことができず、印字の濃淡むら
を充分に抑えることができなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情に
鑑み発明者の鋭意検討を重ねた結果到達し得たもので、
その目的とするところは、サーマル印字ヘッドの温度状
況に応じた最適な通電制御を行わせるようにして、印字
の濃淡むらの発生を効果的に抑えることのできるサーマ
ル印字ヘッドの通電制御方法を提供することを目的とし
ている。
鑑み発明者の鋭意検討を重ねた結果到達し得たもので、
その目的とするところは、サーマル印字ヘッドの温度状
況に応じた最適な通電制御を行わせるようにして、印字
の濃淡むらの発生を効果的に抑えることのできるサーマ
ル印字ヘッドの通電制御方法を提供することを目的とし
ている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に提案される本発明は、サーマル印字ヘッドに取り付け
られた温度センサから出力される検知信号に応じて定ま
る変数項と、該ヘッド固有の補正定数項とを含んで成る
演算式を演算処理して各ライン毎に通電制御時間を算出
し、算出した通電制御時間だけ各ライン毎に上記サーマ
ル印字ヘッドを通電駆動して感熱記録紙に印字を行うよ
うにされている。また、算出した通電制御時間が、サー
マル印字ヘッドに応じて定まる時間範囲を超えるときに
は、サーマル印字ヘッドを通電駆動する通電制御時間を
その時間範囲内に制限し、その範囲の上限又は下限の時
間を、通電制御時間とするようにされている。
に提案される本発明は、サーマル印字ヘッドに取り付け
られた温度センサから出力される検知信号に応じて定ま
る変数項と、該ヘッド固有の補正定数項とを含んで成る
演算式を演算処理して各ライン毎に通電制御時間を算出
し、算出した通電制御時間だけ各ライン毎に上記サーマ
ル印字ヘッドを通電駆動して感熱記録紙に印字を行うよ
うにされている。また、算出した通電制御時間が、サー
マル印字ヘッドに応じて定まる時間範囲を超えるときに
は、サーマル印字ヘッドを通電駆動する通電制御時間を
その時間範囲内に制限し、その範囲の上限又は下限の時
間を、通電制御時間とするようにされている。
【0009】このような本発明方法では、温度センサの
温度特性を選択することによって、印字むらの発生を抑
えるためのヘッド温度に対する通電制御時間特性を得る
方法や、あるいは、予め設定された温度範囲毎に変数項
を個別に設定して、必要とする通電制御時間特性に近似
補正させるような方法を採ることができる。また、上記
演算式に、印字間隔に応じた補正係数を含ませることに
よって、印字間隔の長短に伴って生じるサーマル印字ヘ
ッドの温度変化による印字むらを抑えることも可能であ
る。
温度特性を選択することによって、印字むらの発生を抑
えるためのヘッド温度に対する通電制御時間特性を得る
方法や、あるいは、予め設定された温度範囲毎に変数項
を個別に設定して、必要とする通電制御時間特性に近似
補正させるような方法を採ることができる。また、上記
演算式に、印字間隔に応じた補正係数を含ませることに
よって、印字間隔の長短に伴って生じるサーマル印字ヘ
ッドの温度変化による印字むらを抑えることも可能であ
る。
【0010】
【作用】本発明方法では、サーマル印字ヘッドに取り付
けられた温度センサから出力される検知信号に応じた変
数項と、該ヘッド固有の補正定数項とを含んで成る演算
式を演算処理して各ライン毎に通電制御時間を算出し、
各ライン毎に算出した通電制御時間だけ上記サーマル印
字ヘッドを通電駆動して感熱記録紙に印字を行う。この
ため、サーマル印字ヘッドの温度に応じた最適な通電制
御時間だけ通電制御を行って加熱印字させることが可能
となり、従来のように、ヘッド温度に対してステップ状
に変化する通電制御が行なわれる場合に比べて、印字の
濃淡むらの発生を低減させることができる。また、算出
した通電制御時間が、サーマル印字ヘッドに応じて定ま
る時間範囲を超えるときには、サーマル印字ヘッドを通
電駆動する通電制御時間を、その時間範囲内の上限又は
下限の時間にするので、長時間加熱によるヘッドの不必
要な温度上昇や、短時間加熱による印字の欠落が防止で
きる。
けられた温度センサから出力される検知信号に応じた変
数項と、該ヘッド固有の補正定数項とを含んで成る演算
式を演算処理して各ライン毎に通電制御時間を算出し、
各ライン毎に算出した通電制御時間だけ上記サーマル印
字ヘッドを通電駆動して感熱記録紙に印字を行う。この
ため、サーマル印字ヘッドの温度に応じた最適な通電制
御時間だけ通電制御を行って加熱印字させることが可能
となり、従来のように、ヘッド温度に対してステップ状
に変化する通電制御が行なわれる場合に比べて、印字の
濃淡むらの発生を低減させることができる。また、算出
した通電制御時間が、サーマル印字ヘッドに応じて定ま
る時間範囲を超えるときには、サーマル印字ヘッドを通
電駆動する通電制御時間を、その時間範囲内の上限又は
下限の時間にするので、長時間加熱によるヘッドの不必
要な温度上昇や、短時間加熱による印字の欠落が防止で
きる。
【0011】
【実施例】以下に、図面を参照して本発明の実施例を説
明する。図1は、本発明方法を実施するためのサーマル
印字ヘッド駆動回路1の基本構成例を示したもので、図
において、10は各部の信号処理を行う信号処理部、1
1は信号処理部10から伝送される制御信号を受けてサ
ーマル印字ヘッドTHを加熱エレメントTHe単位で通
電制御する印字ヘッド通電制御部、TSはサーマル印字
ヘッドTHの中央部に取り付けられた温度センサである
サーミスタ、12はサーミスタTSから出力されるアナ
ログ温度信号HA(温度の上昇に応じて低下する信号)
を対応したデジタル温度データHDに変換するA/D変
換回路、13は後述するように通電時間を算出するため
の演算式や各種の処理プログラムなどを格納したRO
M、14は印字濃度を設定する印字濃度設定部である。
尚、サーマル印字ヘッドTHの分割駆動については、従
来と同一であるので説明を省略する。
明する。図1は、本発明方法を実施するためのサーマル
印字ヘッド駆動回路1の基本構成例を示したもので、図
において、10は各部の信号処理を行う信号処理部、1
1は信号処理部10から伝送される制御信号を受けてサ
ーマル印字ヘッドTHを加熱エレメントTHe単位で通
電制御する印字ヘッド通電制御部、TSはサーマル印字
ヘッドTHの中央部に取り付けられた温度センサである
サーミスタ、12はサーミスタTSから出力されるアナ
ログ温度信号HA(温度の上昇に応じて低下する信号)
を対応したデジタル温度データHDに変換するA/D変
換回路、13は後述するように通電時間を算出するため
の演算式や各種の処理プログラムなどを格納したRO
M、14は印字濃度を設定する印字濃度設定部である。
尚、サーマル印字ヘッドTHの分割駆動については、従
来と同一であるので説明を省略する。
【0012】ROM13には、通電制御時間TWを算出
する次式(1)を演算処理するための処理プログラムが
格納されている。 TW=T×(K×HD+M+A)・・・・・・・・・・(1) 但し、Kはデジタル温度データの係数であり、K×HD
で1次変数項を成している。また、Mはサーマル印字ヘ
ッドTH固有の補正定数(本実施例では負の値に設
定)、Aは印字濃度設定部14で設定された濃度補正定
数Aであり、係数Tは1.5[マイクロ秒]に設定され
ている。
する次式(1)を演算処理するための処理プログラムが
格納されている。 TW=T×(K×HD+M+A)・・・・・・・・・・(1) 但し、Kはデジタル温度データの係数であり、K×HD
で1次変数項を成している。また、Mはサーマル印字ヘ
ッドTH固有の補正定数(本実施例では負の値に設
定)、Aは印字濃度設定部14で設定された濃度補正定
数Aであり、係数Tは1.5[マイクロ秒]に設定され
ている。
【0013】また、この処理プログラムは、算出された
通電制御時間TWが略0.2[ミリ秒]よりも短いと
き、言い換えれば、(K×HD+M+A)<133のと
きには、通電制御時間TW=0.2[ミリ秒]とする一
方、算出された通電制御時間TWが略0.6[ミリ秒]
よりも大きいとき、言い換えれば、(K×HD+M+
A)>400のときには、通電制御時間TW=0.6
[ミリ秒]とし、これによって、通電制御時間TWをサ
ーマル印字ヘッドTHに応じて定まる0.2〜0.6
[ミリ秒]に制限して、長時間加熱によるヘッドの不必
要な温度上昇や、短時間加熱による印字の欠落を防止す
るようになっている。
通電制御時間TWが略0.2[ミリ秒]よりも短いと
き、言い換えれば、(K×HD+M+A)<133のと
きには、通電制御時間TW=0.2[ミリ秒]とする一
方、算出された通電制御時間TWが略0.6[ミリ秒]
よりも大きいとき、言い換えれば、(K×HD+M+
A)>400のときには、通電制御時間TW=0.6
[ミリ秒]とし、これによって、通電制御時間TWをサ
ーマル印字ヘッドTHに応じて定まる0.2〜0.6
[ミリ秒]に制限して、長時間加熱によるヘッドの不必
要な温度上昇や、短時間加熱による印字の欠落を防止す
るようになっている。
【0014】次に、このような構成のサーマル印字ヘッ
ド駆動回路1の動作を、図2のフローチャートを参照し
て説明する。 印字が開始されると、信号処理部10では、サーミス
タTSから出力されたアナログ温度信号HAに対応して
A/D変換回路12から出力されるデジタル温度データ
HDをサンプリングする毎に、印字濃度設定部14から
濃度補正定数Aを読み込む(図2ステップ1000〜1
002参照)。 この後、信号処理部10では、ROM13に格納され
ている処理プログラムに従い、デジタル温度データHD
および濃度補正定数Aを(1)式に代入して通電制御時
間TWを算出する(図2ステップ1003参照)。 信号処理部10では、算出した通電制御時間TWだけ
印字ヘッド通電制御部11にゲート信号を送出し、これ
によって、画像データの黒画素信号に対応したサーマル
印字ヘッドTHの加熱エレメントTHeを通電制御時間
TWだけ加熱して印字を行なわせる(図2ステップ10
04参照)。 上記〜の処理を印字が終了するまで繰り返して行
う(図2ステップ1005参照)。
ド駆動回路1の動作を、図2のフローチャートを参照し
て説明する。 印字が開始されると、信号処理部10では、サーミス
タTSから出力されたアナログ温度信号HAに対応して
A/D変換回路12から出力されるデジタル温度データ
HDをサンプリングする毎に、印字濃度設定部14から
濃度補正定数Aを読み込む(図2ステップ1000〜1
002参照)。 この後、信号処理部10では、ROM13に格納され
ている処理プログラムに従い、デジタル温度データHD
および濃度補正定数Aを(1)式に代入して通電制御時
間TWを算出する(図2ステップ1003参照)。 信号処理部10では、算出した通電制御時間TWだけ
印字ヘッド通電制御部11にゲート信号を送出し、これ
によって、画像データの黒画素信号に対応したサーマル
印字ヘッドTHの加熱エレメントTHeを通電制御時間
TWだけ加熱して印字を行なわせる(図2ステップ10
04参照)。 上記〜の処理を印字が終了するまで繰り返して行
う(図2ステップ1005参照)。
【0015】このように、本発明のサーマル印字ヘッド
の通電制御方法によれば、印字の濃淡むらを抑えるため
のヘッド温度tに対する通電制御時間TWの特性が、図
3に示したような特性(L,L’など)を有する場合に
は、その特性を得ることのできる温度センサ(サーミス
タ)TSを選定することによって、印字むらを抑えた最
適な印字を行わせることが可能となる。
の通電制御方法によれば、印字の濃淡むらを抑えるため
のヘッド温度tに対する通電制御時間TWの特性が、図
3に示したような特性(L,L’など)を有する場合に
は、その特性を得ることのできる温度センサ(サーミス
タ)TSを選定することによって、印字むらを抑えた最
適な印字を行わせることが可能となる。
【0016】尚、上記(1)式では、ノーマルモードお
よびファインモードで読み取られた画像データを印字す
る場合について述べたが、サーマル印字ヘッドを現在の
ものよりも更に半分の細かいピッチの加熱エレメントを
有したものに変えて、スーパーファインモードで読み取
られた画像データを印字するような場合には、上記
(1)式の係数Tの値を半分の0.75[ミリ秒]に設
定することによって対応することも可能である。
よびファインモードで読み取られた画像データを印字す
る場合について述べたが、サーマル印字ヘッドを現在の
ものよりも更に半分の細かいピッチの加熱エレメントを
有したものに変えて、スーパーファインモードで読み取
られた画像データを印字するような場合には、上記
(1)式の係数Tの値を半分の0.75[ミリ秒]に設
定することによって対応することも可能である。
【0017】ところで、上述した本発明の通電制御方法
では、温度むらを抑えるためのヘッド温度tに対する通
電制御時間TWの特性に適合した温度センサを用いれ
ば、印字の濃淡むらを有効に抑えることができるが、サ
ーマル印字ヘッドによっては、印字むらを抑えるための
ヘッド温度tに対する通電制御時間TWの関係が複雑な
曲線を呈するものがある。
では、温度むらを抑えるためのヘッド温度tに対する通
電制御時間TWの特性に適合した温度センサを用いれ
ば、印字の濃淡むらを有効に抑えることができるが、サ
ーマル印字ヘッドによっては、印字むらを抑えるための
ヘッド温度tに対する通電制御時間TWの関係が複雑な
曲線を呈するものがある。
【0018】図4は、このような、サーマル印字ヘッド
に適用される通電制御方法を実施するためのサーマル印
字ヘッド駆動回路2の構成例を示したもので、上述した
サーマル印字ヘッド駆動回路1とは、ROM13’が異
なり、他の構成については同一であるので同一の符号を
付して説明を省略する。
に適用される通電制御方法を実施するためのサーマル印
字ヘッド駆動回路2の構成例を示したもので、上述した
サーマル印字ヘッド駆動回路1とは、ROM13’が異
なり、他の構成については同一であるので同一の符号を
付して説明を省略する。
【0019】ROM13’には、予め、デジタル温度デ
ータHDの所定範囲毎に定められた重みを示す1次式C
(HD)がデータテーブル13a’として格納されてい
るとともに、この1次式C(HD)を含む通電制御時間
TWを算出するための次式が格納されている。 TW=F+C(HD)+M+IT・・・・・・・・・(2) ここに、Fは固定定数、Mはサーマル印字ヘッド固有の
定数、ITは前ライン印字から次ライン印字までの印字
間隔に応じたインターバル補正係数である。
ータHDの所定範囲毎に定められた重みを示す1次式C
(HD)がデータテーブル13a’として格納されてい
るとともに、この1次式C(HD)を含む通電制御時間
TWを算出するための次式が格納されている。 TW=F+C(HD)+M+IT・・・・・・・・・(2) ここに、Fは固定定数、Mはサーマル印字ヘッド固有の
定数、ITは前ライン印字から次ライン印字までの印字
間隔に応じたインターバル補正係数である。
【0020】このようなサーマル印字ヘッド駆動回路2
では、図5のフローチャート(ステップ2000〜20
05参照)に示したように、ヘッド温度tに対応して出
力されるデジタル温度データHDに応じた1次式C(H
D)をデータテーブル13a’から読み出して1次式C
(HD)の値を算出し、処理プログラムに従って、上記
(2)式にC(HD)を代入して通電制御時間TWを算
出するようになっている。
では、図5のフローチャート(ステップ2000〜20
05参照)に示したように、ヘッド温度tに対応して出
力されるデジタル温度データHDに応じた1次式C(H
D)をデータテーブル13a’から読み出して1次式C
(HD)の値を算出し、処理プログラムに従って、上記
(2)式にC(HD)を代入して通電制御時間TWを算
出するようになっている。
【0021】図6は、このような構成のサーマル印字ヘ
ッド駆動回路2のヘッド温度tに対する通電制御時間T
Wの関係を示したもので、上記図3に示したような特性
の合致する温度センサが得られない場合でも、所定の温
度範囲毎に適当な1次式C(HD)を定めておけば、特
性を折れ線グラフのように近似させることができ、印字
むらをなくした最適な通電制御を行なうことが可能とな
る。
ッド駆動回路2のヘッド温度tに対する通電制御時間T
Wの関係を示したもので、上記図3に示したような特性
の合致する温度センサが得られない場合でも、所定の温
度範囲毎に適当な1次式C(HD)を定めておけば、特
性を折れ線グラフのように近似させることができ、印字
むらをなくした最適な通電制御を行なうことが可能とな
る。
【0022】尚、上記説明では、サーマル印字ヘッドT
Hの中央部に1つだけ温度センサ(サーミスタ)を設け
た構成として述べているが、このような構成に限らず、
サーマルヘッドに複数のサーミスタを取り付けておき、
各サーミスタから取り込んだ温度データに基づいて印字
ヘッドの温度を割り出すようにして一層きめ細かい制御
を行わせることも可能である。
Hの中央部に1つだけ温度センサ(サーミスタ)を設け
た構成として述べているが、このような構成に限らず、
サーマルヘッドに複数のサーミスタを取り付けておき、
各サーミスタから取り込んだ温度データに基づいて印字
ヘッドの温度を割り出すようにして一層きめ細かい制御
を行わせることも可能である。
【0023】また、上記説明では、温度センサとして負
の温度特性を有するサーミスタを用いたものとして述べ
たが、本発明方法は、正の温度特性を有するポジスタな
どを用いて行なうことも可能である。
の温度特性を有するサーミスタを用いたものとして述べ
たが、本発明方法は、正の温度特性を有するポジスタな
どを用いて行なうことも可能である。
【0024】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように、本発
明のサーマル印字ヘッドの通電制御方法によれば、サー
マル印字ヘッドの温度状況に応じた最適な通電制御を行
うことが可能となり、従来のように、サーマル印字ヘッ
ドの温度に対して離散的に設定された通電制御を行う場
合に比べて印字の濃淡むらの発生を効果的に低減させる
ことが可能となる。また、長時間加熱によるヘッドの不
必要な温度上昇や、短時間加熱による印字の欠落が防止
できる。
明のサーマル印字ヘッドの通電制御方法によれば、サー
マル印字ヘッドの温度状況に応じた最適な通電制御を行
うことが可能となり、従来のように、サーマル印字ヘッ
ドの温度に対して離散的に設定された通電制御を行う場
合に比べて印字の濃淡むらの発生を効果的に低減させる
ことが可能となる。また、長時間加熱によるヘッドの不
必要な温度上昇や、短時間加熱による印字の欠落が防止
できる。
【図1】本発明のサーマル印字ヘッドの通電制御方法を
実施するためのサーマル印字ヘッド駆動回路の基本構成
例図である。
実施するためのサーマル印字ヘッド駆動回路の基本構成
例図である。
【図2】図1の動作を説明するフローチャートである。
【図3】図1に示した回路の通電制御時間の制御特性例
図である。
図である。
【図4】本発明のサーマル印字ヘッドの通電制御方法を
実施するための別のサーマル印字ヘッド駆動回路の基本
構成例図である。
実施するための別のサーマル印字ヘッド駆動回路の基本
構成例図である。
【図5】図4に示した回路の動作を説明するフローチャ
ートである。
ートである。
【図6】図4に示した回路の通電制御時間の制御特性例
図である。
図である。
【図7】サーマル印字ヘッドの基本動作の説明図であ
る。
る。
【図8】従来のサーマル印字ヘッド駆動回路の基本構成
例図である。
例図である。
【図9】図8に示した回路の通電制御時間の制御特性例
図である。
図である。
TH・・・サーマル印字ヘッド TS・・・温度センサ(サーミスタ) C・・・変数項 M・・・ヘッド固有の補正定数項 TW・・・通電制御時間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−126564(JP,A) 特開 平1−156081(JP,A) 特開 平2−34364(JP,A) 特開 昭63−173665(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/365
Claims (2)
- 【請求項1】サーマル印字ヘッドに取り付けられた温度
センサから出力される検知信号に応じた変数項と、該ヘ
ッド固有の補正定数項とを含んで成る演算式を演算処理
して各ライン毎に通電制御時間を算出し、算出した通電
制御時間だけ各ライン毎に上記サーマル印字ヘッドを通
電駆動して感熱記録紙に印字を行うようにしたサーマル
印字ヘッドの通電制御方法において、 上記算出した通電制御時間が、上記サーマル印字ヘッド
に応じて定まる時間範囲を超えるときには、上記サーマ
ル印字ヘッドを通電駆動する通電制御時間を上記時間範
囲内に制限し、その範囲の上限又は下限の時間を、上記
通電制御時間とすることを特徴とするサーマル印字ヘッ
ドの通電制御方法。 - 【請求項2】上記演算式は1次式であることを特徴とす
る請求項1に記載のサーマル印字ヘッドの通電制御方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32864191A JP3003342B2 (ja) | 1991-12-12 | 1991-12-12 | サーマル印字ヘッドの通電制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32864191A JP3003342B2 (ja) | 1991-12-12 | 1991-12-12 | サーマル印字ヘッドの通電制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05169710A JPH05169710A (ja) | 1993-07-09 |
JP3003342B2 true JP3003342B2 (ja) | 2000-01-24 |
Family
ID=18212538
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32864191A Expired - Fee Related JP3003342B2 (ja) | 1991-12-12 | 1991-12-12 | サーマル印字ヘッドの通電制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3003342B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004351899A (ja) * | 2003-05-30 | 2004-12-16 | Casio Comput Co Ltd | 電子装置 |
-
1991
- 1991-12-12 JP JP32864191A patent/JP3003342B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05169710A (ja) | 1993-07-09 |
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