JP3003235B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP3003235B2
JP3003235B2 JP3022513A JP2251391A JP3003235B2 JP 3003235 B2 JP3003235 B2 JP 3003235B2 JP 3022513 A JP3022513 A JP 3022513A JP 2251391 A JP2251391 A JP 2251391A JP 3003235 B2 JP3003235 B2 JP 3003235B2
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信恭 北岡
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置の製造方法に
関し、特にパッシベーション膜の形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の最上層の配線層(通常はア
ルミニウム膜が用いられている)を腐蝕から防止するた
めパッシベーション膜を被着するのが普通である。
【0003】従来技術を図3を参照して説明する。ま
ず、図3(a)に示すように、半導体チップの下層部1
を形成した後に、アルミニウム配線2を形成する。次に
アルミニウム配線2の保護膜としてパッシベーション膜
3、たとえばプラズマ気相成長法によるシリコンオキシ
ナイトライド膜をアルミニウム配線2上に被着する。膜
厚はパッシベーション効果を充分確保するため少なくと
も1.0μmとする。一方、半導体装置の微細化により
アルミニウム配線間隔は1.0μm以下になっている。
このようなアルミニウム配線幅を有する半導体装置の場
合、気相成長法によりパッシベーション膜をアルミニウ
ム配線2上に被着すると、カバレッジが悪く空孔4が形
成される。
【0004】次にボンディングバッド部となるアルミニ
ム配線上のパッシベーション膜3をリソグラフィー技術
により除去するため、図3(b)に示すようにフォトレ
ジスト膜5を塗布する。フォトレジスト膜5の塗布後の
ベークにより空孔4内の空気は温度上昇により体積膨張
しアルミニウム配線の端部から噴出してフォトレジスト
膜を部分的に吹きとばしてしまうことがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のパッシ
べーション膜形成方法ではアルミニウム配線間において
空孔が発生するのでボンディングパッド部となるパッシ
べーション膜を除去するため、フォトレジストを塗布
し、その後にベ―クを行うとき、べークにより空孔内の
空気が体積膨張し、アルミニウム配線端部よりフォトレ
ジスト膜を吹きとばし噴出する。
【0006】このように本来フォトレジスト膜で被覆さ
れるべき部分にフォトレジスト膜が被覆されない状態に
なる。この部分は、ボンディングパッドとなる部分のパ
ッシベーション膜除去のときに同時に除去されてしま
う。この結果パッシベーション膜があるべき部分にパッ
シベーション膜が存在しなくなり、半導体装置の信頼性
の低下,歩留りの低下をひき起すという問題があった。
【0007】本発明の目的はパッシベーション膜を空孔
を生じさせることなく形成し、パッシベーション効果を
向上することができる半導体装置の製造方法を提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置の製
造方法は、配線層を有する半導体装置のパッシベーシヨ
ン膜を形成する工程において、第1のシリコンオキシナ
イトライド膜を前記配線層表面に被着する工程と、前記
第1のシリコンオキシナイトライド膜を異方性ドライエ
ッチング法により前記配線層の側面に残るようにエッチ
ングする工程と、第2のシリコンオキシナイトライド
を被着する工程とを含んでパッシベーション膜を形成す
るというものである。
【0009】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。
【0010】図1(a),(b),(c)は本発明の第
1の実施例を説明すための主な工程順に示した半導体チ
ップの断面図である。
【0011】まず図1(a)に示すように、半導体チッ
プの下層部11上に、アルミニウム配線12を形成す
る。アルミニウム配線間隔は1.0μm,アルミニウム
配線膜厚は1.0μmとする。次に、気相成長法、好ま
しくはプラズマ気相成長法により第1のシリコンオキシ
ナイトライド膜13を300nm被着する。
【0012】次に、図1(b)に示すように、異方性ド
ライエッチング法によりシリコンオキシナイトライド膜
13をアルミニウム配線12の側面にのみ残るようにエ
ッチングを行う。これによりアルミニウム配線12の側
面に側壁13aが形成される。
【0013】次に、図1(c)に示すように、気相成長
法、好ましくはプラズマ気相成長法により第2のシリコ
ンオキシナイトライド膜14を1.0μm被着する。従
来はアルミニウム配線上に側壁13aを形成することな
しに直接シリコンオキシナイトライド膜を厚く被着する
と、カバレッジが悪く配線間隔部に空孔が発生していた
が、本実施例ではアルミニウム配線の側面に幅300n
mの側壁13aが形成され、約75°のテーパーが形成
されたことにより第2のシリコンオキシナイトライド膜
14を被着しても空孔が発生しない。
【0014】次にリソグラフィー工程によりフオトレジ
ストを塗布後ボンディングパッド(図示しない)上のシ
リコンオキシナイトライド膜14を除去する。
【0015】次に本発明の第2の実施例を図2(a),
(b),(c)を参照して説明する。
【0016】まず図2(a)に示すように、半導体チッ
プの下層部21にアルミニウム配線22を形成する。第
2の実施例の場合はアルミニウム配線間隔が第1の実施
例の場合よりきびしく0.8μmで、アルミニウム配線
膜厚は1.0μmである。
【0017】次に気相成長法、好ましくはプラズマ気相
成長法により第1のシリコンオキシナイトライド膜23
を300nm被着し、異方性ドライエッチング法により
第1のシリコンオキシナイトライド膜23をアルミニウ
ム配線22の側面にのみ残るようエッチバックして側壁
23aを形成する。
【0018】次に図2(b)に示すようにシリケートガ
ラスを塗布し、異方性ドライエッチング法によりアルミ
ニウム配線間隔部にシリケートガラス膜26が残るよう
エッチングを行う。
【0019】第2の実施例の場合はアルミニウム配線間
隔が狭く、アルミニウム配線側面の側壁23aのみでは
次に被着する第2のシリコンオキシナイトライド膜に空
孔の発生を完全には防止できない。これを防ぐためにア
ルミニウム配線間隔部にシリケートガラス膜26を被着
させるのである。
【0020】次に図2(c)に示すように、気相成長
法、好ましくはプラズマ気相成長法により第2のシリコ
ンオキシナイトライド膜24を1.0μm被着する。
【0021】次にリソグラフィー技術により図示しない
ボンディングパッド上の第2のシリコンオキシナイトラ
イド膜25を除去する。
【0022】以上、第1,第2の絶縁膜はともにシリコ
ンオキシナイトライド膜として説明したが、これらは、
酸化シリコン膜や窒化シリコン膜でよい。第1,第2の
絶縁膜の種類は同じでなくてもよい。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、アルミニ
ウム配線の側面に絶縁性の側壁を形成した後にパッシベ
ーション膜を形成することにより、アルミニウム配線間
隔部に空孔を発じさせることがないので次のボンディン
グパッド部のバッシベーション膜を除去するリソグラフ
ィー工程でのフォトレジスト膜のパターン異常が生じる
ことがなく、本来あるべき部分のパッシベーション膜が
除去されるということがないので半導体装置の信頼性,
歩留りを向上させることができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を説明するため工程順に
(a),(b),(c)に分図して示す断面図である。
【図2】本発明の第2の実施例を説明するため工程順に
(a),(b),(c)に分図して示す断面図である。
【図3】従来例を説明するため工程順に(a),(b)
に分図して示す断面図である。
【符号の説明】
1,11,21 半導体チップの下層部 2,12,22 アルミニウム配線 3 パッシベーション膜 13,23 第1のシリコンオキシナイトライド膜 13a,23a 側壁 4 空孔 5 フォトレジスト膜 26 シリケートガラス膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/318 H01L 21/316

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配線層を有する半導体装置のパッシベー
    シヨン膜を形成する工程において、第1のシリコンオキ
    シナイトライド膜を前記配線層表面に被着する工程と、
    前記第1のシリコンオキシナイトライド膜を異方性ドラ
    イエッチング法により前記配線層の側面に残るようにエ
    ッチングする工程と、第2のシリコンオキシナイトライ
    膜を被着する工程とを含むことを特徴とする半導体装
    置の製造方法。
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