JP3003002B2 - 三環性カルバペネム化合物 - Google Patents

三環性カルバペネム化合物

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JP3003002B2
JP3003002B2 JP2-271288A JP27128890A JP3003002B2 JP 3003002 B2 JP3003002 B2 JP 3003002B2 JP 27128890 A JP27128890 A JP 27128890A JP 3003002 B2 JP3003002 B2 JP 3003002B2
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哲生 三輪
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武田薬品工業株式会社
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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は新規三環性カルバペネム化合物またはその塩
に関する。本発明の三環性カルバペネム化合物またはそ
の塩は抗菌剤として用いられる。
従来の技術 これまでチエナマイシンに代表されるカルバペネム系
抗生物質については多数の報告がある(例えば、Robert
B Morin,Marvin Gorman“ケミストリー アンド バイ
オロジー オブ β−ラクタム アンティバイオティッ
クス(Chemistry and Biology of β−Lactam Antibiot
ics)"2巻227頁(Academic Press Inc.)(1982))。
しかし三環性カルバペネム化合物としてはテトラヘドロ
ン レターズ(Tetrahedron Letters)22巻5027頁(198
1年)に次式で示されるような化合物が報告されている
が、本発明の化合物はこれら公知化合物とは全く構造が
異なる文献未載の新規化合物である。
発明が解決しようとする課題 カルバペネム化合物は、一般に優れた抗菌活性を示す
が、化学的安定性や腎デヒドロペプチダーゼ−I(DHP
−I)に対する安定性に問題がある。そのため優れた抗
菌活性をもつと同時に生体内で安定で優れた体内動態を
示すカルバペネム化合物の出現が強く望まれている。
本発明の目的は、このようなカルバペネム化合物を提
供することにある。
課題を解決するための手段 本発明者らは、上記目的を達成すべく種々のカルバペ
ネム化合物を検討した結果、下式(I)で示される全く
新規な構造をもつ化合物の創製に成功するとともに、そ
れらがすぐれた抗菌活性を有することを見出し、本発明
を完成するに至った。
すなわち、本発明は式(I): (式中、R1は水素原子または置換されていてもよい炭化
水素基を、COOR2はエステル化されていてもよいカルボ
キシル基を、および環Bは置換されていてもよい環状基
を示す)で表わされる三環性カルバペネム化合物(以下
単に化合物(I)と称することがある)またはその塩、
その製造法およびそれらを含有する抗菌組成物に関す
る。
本発明の化合物(I)またはその塩はグラム陽性菌か
らグラム陰性菌に至る幅広い病原菌に対し優れた抗菌作
用を示す。
上記式(I)中、R1で示される置換されていてもよい
炭化水素基としては、置換されていてもよい低級アルキ
ル、低級アルケニル、低級アルキニル、シクロアルキ
ル、アラルキル、アリール基を示す。低級アルキル基
は、直鎖状または分枝状の炭素数1から6のアルキル基
であり、たとえばメチル、エチル、n−プロピル、イソ
プロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、ter
t−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシルなどが用いら
れる。低級アルケニル基は、直鎖状または分枝状の炭素
数3から6のアルケニル基であり、たとえばプロペニ
ル、ブテニル、ペンテニルなどが用いられる。低級アル
キニル基は、直鎖状または分枝状の炭素数3から6のア
ルキニル基であり、たとえばプロピニル、ブチニル、ペ
ンチニルなどが用いられる。シクロアルキル基は炭素数
3から6のシクロアルキル基であり、たとえばシクロプ
ロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシ
ルなどが用いられる。アラルキル基は炭素数7から10の
アラルキル基で、たとえばベンジル基などが用いられ
る。アリール基は炭素数6から10のアリール基で、たと
えばフェニル基などが用いられる。これら低級アルキ
ル、低級アルケニル、低級アルキニル、シクロアルキ
ル、アラルキル、アリール基は、たとえばシアノ基、ア
ミノ基、モノまたはジ(C1〜C4)アルキル(例、メチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル等)アミ
ノ基、ヒドロキシ基、(C1〜C4)アルキルオキシ基、カ
ルバモイルオキシ基、(C1〜C4)アルキルチオ基、(C1
〜C4)アルキルスルホニル基、ハロゲン原子(例、フッ
素、塩素、臭素等)、スルファモイル基、(C1〜C4)ア
ルコキシ−カルボニル基(例、メトキシカルボニル、エ
トキシカルボニル、プロポキシカルボニル、ブトキシカ
ルボニルなどの)、スルホオキシ基などの置換基で1な
しい3個置換されていてもよい。好ましいR1は、メチ
ル、エチル、プロピル、ヒドロキシメチル、1−ヒドロ
キシエチル、1−ヒドロキシプロピル、1−ヒドロキシ
−1−メチルエチル、フルオロメチル、1−また2−フ
ルオロエチル、1,1−ジフルオロエチル、1−メチル−
1−スルホオキシエチル、1−アミノエチル等である。
上記式(I)中、COOR2で示されるエステル化された
カルボキシル基のエステル残基つまりR2としては、セフ
ァロスポリン等のβ−ラクタムの分野において、例えば
セファロスポリン4位の生体内で脱離容易なエステル
(所謂プロドラツクとなり得るエステル)を形成する基
として繁用されているエステル残基及び医薬分野でカル
ボン酸のエステル残基として慣用される基等が挙げられ
る。具体的には例えば式 (式中、R3は水素原子,アルキル基,シクロアルキル基
又はシクロアルキルアルキル基、R4は水素原子,アルキ
ル基,シクロアルキル基,アルコキシ基,シクロアルキ
ルオキシ基,シクロアルキルアルキル基,アルケニルオ
キシ基またはフェニル基を示す)で表わされる基,フタ
リジル基,(2−オキソ−5−メチル−1,3−ジオキソ
レン−4−イル)メチル基,アルコキシアルキル基,ア
ルキルチオアルキル基,第三級ブチル基,2,2,2−トリク
ロロエチル基,p−メトキシベンジル基,p−ニトロベンジ
ル基,o−ニトロベンジル基、フェネチル基、ビス(メト
キシフェニル)メチル基、3,4−ジメトキシベンジル
基、ベンズヒドリル基,トリチル基,トリメチルシリル
基、2−トリメチルシリルエチル基、アリル基等が用い
られる。
上記式中、R3およびR4で示されるアルキル基,並びに
上記エステル残基中アルコキシアルキル基及びアルキル
チオアルキル基におけるアルキル基としては、例えば炭
素数1から6の直鎖もしくは分枝状のアルキル基(例、
メチル,エチル,プロピル,イソプロピル,ブチル,2,2
−ジメチルプロピル等)が,シクロアルキル基およびシ
クロアルキルオキシ基あるいはシクロアルキルアルキル
基のシクロアルキル基としては例えば炭素数3から7の
シクロアルキル基(例、シクロプロピル,シクロブチ
ル,シクロペンチル,シクロヘキシル,シクロヘプチル
等)等が用いられる。R4で示されるアルコキシ基,並び
に上記エステル残基中アルコキシアルキル基におけるア
ルコキシ基としては、例えば炭素数1から10の直鎖もし
くは分枝状のアルコキシ基(例、メトキシ,エトキシ,
プロポキシ,イソプロポキシ,ブトキシ,ヘキシルオキ
シ,デシルオキシ等)等が用いられる。またR4で示され
るアルケニルオキシ基としては、例えば炭素数2から7
の直鎖または分枝状のアルケニルオキシ基(例、アリル
オキシ等)が用いられる。
特に好ましいR2で表わされるエステル残基としては、
経口投与に適した生物学的に不安定なエステル誘導体を
与える基が挙げられ、例えばアセトキシメチル基,1−ア
セトキシエチル基,1−アセトキシプロピル基,ピバロイ
ルオキシメチル基,1−イソプロピルオキシカルボニルオ
キシエチル基,1−シクロヘキシルオキシカルボニルオキ
シエチル基,フタリジル基,(2−オキソ−5−メチル
−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチル基等が好都合
に用いられる。
環Bで示される置換されていてもよい環状基は次式 で表わされるカルバペネム化合物の1位と2位の炭素原
子とともに形成される環状基であり、このような環状基
には、飽和又は不飽和の炭素環基及びN,S(モノ又はジ
オキシド化されていてもよい)、O等から選ばれるヘテ
ロ原子を1〜4個含んでいてもよい飽和又は不飽和の複
素環基が含まれる。それらの炭素環基、複素環基は、他
の炭素環、複素環との縮合環基であってもよい。環Bは
好ましくはカルバペネム化合物の1位と2位とで形成さ
れる5〜8員環である。
環Bは、例えば式 によって示されるようなカルバペネム1位、2位とAと
で形成される環である。
ここでAは酸素原子、硫黄原子(モノまたはジオキシ
ド化されていてもよい)、窒素原子、二価の環式炭化水
素基、二価の複素環基、カルボニル基またはカルボンイ
ミドイル基が介在していてもよく、かつ置換基を有して
もよい低級アルキレン基または低級アルケニレン基を表
す。したがって環Bとしては、上記したO,S(モノまた
はジオキシド化されていてもよい),N、二価の環式炭化
水素基、二価の複素環基、カルボニル基またはカルボン
イミドイル基が環上に介在していてもよく、置換基を有
していてもよい5〜8員環が好ましい。
Aで表わされる低級アルキレン基としてはエチレン、
トリメチレン、テトラメチレン、ペンタメチレン、ヘキ
サメチレンが用いられ、また低級アルケニレン基として
はビニレン、プロペニレン、ブテニレン、ペンテニレ
ン、ヘキセレニレンが用いられる。
上記式(I′)中、Aに含まれる二価の環式炭化水基
における環式炭化水素としては、シクロプロパン、シク
ロペンタン、シクロヘキサン等の環式飽和炭化水素類、
シクロペンテン、シクロヘキセン等の環式不飽和炭化水
素類、ベンゼン、ナフタレン等の芳香族炭化水素類が用
いられる。また二価の複素環基における複素環として
は、好ましくは窒素原子、酸素原子、硫黄原子等のヘテ
ロ原子を1〜4個含む4〜6員の複素環が用いられ、例
えば、アゼチジン、フラン、ピロール、ピロリジン、チ
オフェン、チアゾール、イソチアゾール、チアゾリン、
チアゾリジン、オキサゾール、イソオキサゾール、オキ
サゾリン、オキサゾリジン、ピラゾール、ピラゾリン、
イミダゾール、イミダゾリン、チアジアゾール、トリア
ゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピリダ
ジン、ピラン、モルホリン、ピペラジン、ペピリジン等
が用いられる。
環Bとしては、とりわけ、環構成要素としてN、O、
Sのヘテロ原子を1〜2個含む5〜7員複素環又は5〜
7員炭素環が好ましい。
これらの5〜7員複素環としては、例えばテトラヒド
ロフラン、ピロリジン、オキサゾリジン、チアゾリジ
ン、イミダゾリジン、ピラゾリジン、テトラヒドロピラ
ン、ジヒドロピラン、テトラヒドロチオピラン、ジヒド
ロチオピラン、ジオキサン、ジチアン、オキサチアン、
ピペリジン、ピペラジン、ヘキサヒドロピリミジン、ヘ
キサヒドロピリダジン、テトラヒドロオキサジン、テト
ラヒドロチアジン、オキセパン、チエパン、ペルヒドロ
アゼピン、ペルヒドロジアゼピン、ジオキセパン、ジヒ
ドロジオキサセピン、ジチエパン、オキサチエパン、ペ
ルヒドロチアアゼピン、ペルヒドロオキサゼピン等が例
示される。また5〜7員炭素環としては、シクロペンタ
ン、シクロペンテン、シクロヘキサン、シクロヘキセ
ン、シクロヘプタン、シクロヘプテン等が例示される。
これらの低級アルキレン及び低級アルケニレンの炭素
鎖、窒素原子、二価の環式炭化水素基、二価の複素環基
あるいはカルボンイミドイル基は、たとえば(C1〜C6
アルキル、(C2〜C6)アルケニル(例、ビニル、ブテニ
ル、プロペニル等)、(C6〜C10)アリール、(C7
C12)アラルキル、(C3〜C6)シクロアルキル(例、シ
クロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル等)、前
記の4〜6員の複素環、シアノ、アミノ、モノまたはジ
(C1〜C4)アルキルアミノ、ヒドロキシ、(C1〜C4)ア
ルキルオキシ、カルバモイルオキシ、(C1〜C4)アルキ
ルチオ、(C1〜C4)アルキルスルホニル、ハロゲン
(例、フッ素、塩素、臭素等)、スルファモイル、(C1
〜C4)アルコキシ−カルボニル、イミノ、(C1〜C4)ア
ルキルイミノ、カルバモイル、モノあるいはジ(C1
C4)アルキルカルバモイル等の置換基で置換されていて
もよい。上記の低級アルキレン及び低級アルケニレンの
置換基としての(C1〜C6)アルキルで示される低級アル
キルは、さらに前記の4〜6員の複素環、シアノ、アミ
ノ、モノまたはジ(C1〜C4)アルキルアミノ、ヒドロキ
シ、(C1〜C4)アルキルオキシ、カルバモイルオキシ、
(C1〜C4)アルキルチオ、(C1〜C4)アルキルスルホニ
ル、ハロゲン(例、フッ素、塩素、臭素等)、スルファ
モイル、(C1〜C4)アルコキシ−カルボニル、イミノ、
(C1〜C4)アルキルイミノ、カルバモイル、モノあるい
はジ(C1〜C4)アルキルカルバモイル等の置換基で置換
されていてもよい。かかる置換基の数は好ましくは1〜
3個であって、複数の置換基の場合はそれらは同一であ
っても異なっていてもよい。
尚、環Bが含窒素複素環を形成するか、又は環Bが置
換基としてアミノ基又は含窒素複素環を有している場
合、それらは低級アルキル基に置換され4級アンモニウ
ム塩を形成していてもよい。
化合物(I)の塩としては好ましくは薬理学的に受容
される塩が用いられる。薬理学的に受容される塩として
は、無機塩基との塩,有機塩基との塩,無機酸との塩,
有機酸との塩,塩基性または酸性アミノ酸との塩等が用
いられる。これらの塩類を生成させうる無機塩基として
はアルカリ金属(例、ナトリウム,カリウム等),アル
カリ土類金属(例、カルシウム,マグネシウム等)等
が、有機塩基としては例えばトリメチルアミン,トリエ
チルアミン,ピリジン,ピコリン,N,N′−ジベンジルエ
チレンジアミン,エタノールアミン,ジエタノールアミ
ン,トリスヒドロキシメチルアミノメタン,ジシクロヘ
キシルアミノ等が、無機酸としては例えば塩酸,臭化水
素酸,硫酸,硝酸,リン酸等が、有機酸としては例えば
ギ酸,酢酸,トリフルオロ酢酸,シュウ酸,酒石酸,フ
マール酸,マレイン酸,メタンスルホン酸,ベンゼンス
ルホン酸p−トルエンスルホン酸等が、塩基性または酸
性アミノ酸としては例えばアルギニン,リジン,オルニ
チン,アスパラギン酸,グルタミン酸等が用いられる。
これらの塩のうち塩基との塩(すなわち無機塩基との
塩,有機塩基との塩,塩基性アミノ酸との塩)は化合物
(I)の置換基のカルボキシル基と、またはR1,環Bに
カルボキシル基等の酸性基が存在する場合に形成しうる
塩を意味し、酸との塩(すなわち無機酸との塩、有機酸
との塩,酸性アミノ酸との塩)は化合物(I)の置換基
アミノ基と、またはR1,環Bにアミノ基等の塩基性基が
存在する場合に形成しうる塩を意味する。
化合物(I)またはその塩は、臨床分離株菌を含むグ
ラム陽性及びグラム陰性細菌に対して優れた抗菌活性を
示す価値ある抗生物質であり、人及び家畜の医薬として
利用され、種々の細菌によって引起される感染を治療及
び予防する抗菌剤として安全に使用される。
さらに本発明の化合物(I)またはその塩は、たとえ
ば飼料を防腐するために殺菌剤として動物用飼料に添加
することもできる。また医科及び歯科装置上の有害な細
菌を除去するための殺菌剤として用いることができる。
本発明の化合物(I)またはその塩は、単独でまたは
他の活性成分と組合せて必要により医薬として許容され
る担体とともに、又は適宜安定化剤,分散剤等の補助剤
を加えて例えばカプセル剤,錠剤,溶液,懸濁液または
乳濁液のような液剤等の製剤として使用することができ
る。これらは、非経口的に(例えば静脈もしくは筋肉内
に注射)または経口的に投与することができる。
注射用製剤は、アンプルまたは防腐剤を添加した容器
の使用形態で提供し得る。該製剤は、油性または水性溶
媒中の懸濁液、溶液または乳濁液であってもよく、公知
の懸濁剤、安定化剤及び(または)分散剤等の補助剤を
適宜含有していてもよい。また、化合物(I)またはそ
の塩は、粉末剤,散剤として使用直前に適当な溶媒、た
とえば殺菌した発熱性物質を含有していない水で溶解し
たのち使用に供することができる。
化合物(I)またはその塩は結合剤たとえばシロッ
プ,アラビアゴム,ゼラチン,ソルビトール,トラガン
トゴム,ポリビニルピロリドンなど、充填剤たとえばラ
クトース,糖類,とうもろこし澱粉,燐酸カルシウム,
ソルビトール,グリシンなど、かったく剤たとえばステ
アリン酸マグネシウム,タルク,ポリエチレングリコー
ル,シリカなど、崩かい剤たとえば馬鈴著澱粉などまた
は湿潤剤たとえばナトリウムラウリルサルフェート等と
適宜混合したのち、経口投与用の錠剤,カプセル剤,散
剤,粉末とすることができる。錠剤,散剤等は自体公知
の方法によってフィルムコーティングすることもでき
る。経口用製剤は、水性または油性懸濁液、溶液、乳濁
液、シロップ、エリキシルなどの液状製剤として用いて
もよい。
また、これらの製剤に、例えば公知の酸化防止剤、防
腐剤、結合剤、湿潤剤、滑沢剤、粘稠剤または風味剤等
の成分を混合してもよい。さらに、製剤に他の活性成分
(例えばβ−ラクタム系抗生物質)を混合してより広い
スペクトルの抗菌活性を示す製剤とすることもできる。
化合物(I)またはその塩は、細菌感染症治療剤とし
て、例えば人や他の哺乳動物の呼吸器感染症、尿路感染
症、化膿性疾患、胆道感染症、腸内感染症、産婦人科感
染症、耳鼻科感染症、外科感染症等の治療及び予防に用
いることができる。化合物(I)またはその塩の1日投
与量は、患者の状態や体重、投与の方法等により異なる
が、非経口投与では、成人体重1kg当り活性成分(化合
物(I)またはその塩)として約0.5から80mg、好まし
くは約1から40mgであり、毎日1から4回に分けて静脈
または筋肉内注射により投与するのが適当である。又経
口投与量は、1日当り1から3回にわけて成人の体重1k
g当り活性成分(化合物(I)またはその塩)約1から1
00mgが適当である。
本発明の化合物(I)は公知の方法又はそれに準じる
方法によって製造することができる。例えば、式(I)
で表わされる化合物は、式(II) (式中R1,R2およびBは前記と同意義を意味し、=Y,=
Zは互いに反応して二重結合を形成することができる官
能基を意味する)で表わされる化合物を閉環反応に付す
ことによって製造することができる。二重結合を形成す
るために要する官能基Y,Zおよび形成反応は自体公知の
反応を採用することができる。[アニュアル レポーツ
イン オーガニック シンセシス(Annual Reports i
n Organic Sythesis)1975−1989,Academic Press,In
c、San Diego]および[F.A.Carey and R.J.Sundberg、
アドバンス オーガニック ケミストリー第2版(Adva
nced Organic Chemistry Second Edition)、Plenum Pr
ess、New York and London(1983)] 具体的な方法としては、ウィテッヒ型反応(ウィテッ
ヒ,ホーナー、エモンズ反応)、ピーターソン型反応、
脱水をともなうアルドール型反応、低原子価金属を用い
るマクマリー型反応などを用いることができる。より望
ましくは、=Y,=Zとして、=O,=S,=Se,=P
(R53, (式中R5,R5′は低級アルキルオキシ基、低級アルキル
基またはアリール基を意味する。)等を用いるウィテッ
ヒ型反応があげられる。
より具体的方法としては例えば次のような製造法をあ
げることができる。
製造法1 化合物(I′)は、式(II′): (式中、R1,R2およびAは前記と同意義を意味する)で
表わされる化合物(以下化合物(II′)と略称する。以
下の化合物についても同様に略称する)と、式(IV),
(IV′): P(R5 (IV), R5′P(R5 (IV′) (式中、R5,R5′は前記と同意義である)を反応させ必
要に応じて保護基を除去することによって得られる。上
記反応は通常、不活性溶媒中加熱することによって行な
われる。
化合物(II′)の構造式中、アミノ基,ヒドロキシル
基又はカルボキシル基等の反応性基が含まれる場合に
は、これらの基は下記する保護基によって保護されてい
てもよい。
R5およびR5′で表される低級アルキルオキシ基として
は、例えばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ
等が、低級アルキル基としてはメチル、エチル、プロピ
ル、ブチル、ペンチル等が、そしてアリール基としては
フェニル基が用いられる。
反応に用いられる不活性溶媒としては、特に限定はな
いが、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水
素類、ジオキサン、ジエトキシエタン、テトラヒドロフ
ラン等のエーテル類またはジクロロメタン、クロロホル
ム等のハロゲン化炭化水素類が好ましい。
化合物(IV)または(IV′)は化合物(II′)の2モ
ル当量以上好ましくは2〜10モル当量用いるのが好まし
い。反応の温度は、原料化合物(II′)、(IV)、(I
V′)、溶媒の種類等によって異なるが、通常約20〜160
℃好ましくは約80〜140℃である。反応時間は通常30分
〜100時間好ましくは1〜72時間程度である。
製造法2 化合物(I′)は、式(II″): (式中、R1,R2,R5およびAは前記と同意義)で表される
化合物を閉環反応に付し、さらに必要に応じて保護基を
除去することにより製造される。上記閉環反応は、通常
不活性溶媒中で行なわれる。化合物(II″)の構造式
中、アミノ基,ヒドロキシル基又はカルボキシル基等の
反応性基が含まれる場合には、これらの基は下記する保
護基によって保護されていてもよい。
閉環反応は不活性溶媒中約0〜160℃の温度範囲で、
好ましくは約30〜140℃の温度範囲で加熱することによ
って行われる。好ましい不活性溶媒としては、前記の芳
香族炭化水素類、エーテル類、ハロゲン化炭化水素類が
用いられる。反応時間は化合物(II″)の種類、反応温
度にもよるが約30分〜100時間通常1時間〜72時間程度
である。
式(II′)または(II″)において、R1,R2またはA
で示される置換分中にアミノ基が存在する場合、このア
ミノ基は保護基で保護されていることが好ましく、この
アミノ基の保護基としては、例えばβ−ラクタムおよび
ペプチドの分野で使用されるものが適宜に採用されうる
が、なかでもホルミル,クロロアセチル,フェニルアセ
チル,フェノキシアセチル,第三級ブトキシカルボニ
ル,ベンジルオキシカルボニル,p−メトキシベンジルオ
キシカルボニル,p−ニトロベンジルオキシカルボニル,2
−トリメチルシリルエトキシカルボニル,2,2,2−トリク
ロロエトキシカルボニル,トリチル、アリルオキシカル
ボニル等が好ましい。また、ヒドロキシル基の存在する
場合、このヒドロキシル基は保護されていることが好ま
しく、このヒドロキシル基の保護基としては、例えばク
ロロアセチル,ベンジル,p−ニトロベンジル,o−ニトロ
ベンジル、メチルチオメチル,トリメチルシリル,第三
級ブチルジメチルシリル,第三級ブチルジフェニルシリ
ル,2−テトラヒドロピラニル,4−メトキシ−4−テトラ
ヒドロピラニル、p−ニトロベンジルオキシカルボニ
ル、o−ニトロベンジルオキシカルボニル、アリルオキ
シカルボニル等が用いられ、さらにカルボキシル基が存
在する場合、このカルボキシル基は保護されていること
が好ましく、このカルボキシル基の保護基としてはベン
ジル,ベンツヒドリル,トリチル,p−メトキシベンジ
ル,p−ニトロベンジル,o−ニトロベンジル、フェネチ
ル、2−トリメチルシリルエチル、ビス(p−メトキシ
フェニル)メチル、第三級ブチル、アリル等が用いられ
る。
前記式(II)において、=Yが=S, の化合物;=ZがS,=P(R53,=Seの化合物の場合
も、上記製造法1,2に準じた製造法で化合物(I′)を
製造することが出来る。
本発明に用いられる原料化合物(II)は、自体公知の
手段またはこれに準ずる方法によって製造することがで
きる。たとえば化合物(II′),(II″)は図式1に示
される方法あるいはこれに準ずる方法によって製造する
ことができる。
(式中、R1は前記と同意義、R6は水素原子または容易に
除去出来る保護基を、Lはアセトキシ、ベンゾイルオキ
シ、アリールスルホニルまたは低級アルキルスルホニル
基を意味する)で表わされる化合物と式(VI): (式中、Aは前記と同意義、R7は容易に除去できるエノ
ール保護基を示す)で表わされる化合物の反応はトリフ
ルオロメタンスルホン酸トリメチルシリルエステル、三
ふっ化ホウ素エーテル錯体、ヨウ化亜鉛、臭化亜鉛、塩
化亜鉛、塩化マグネシウム、四塩化チタン、三塩化チタ
ン、塩化第一スズ、塩化第二スズ、スズトリフラート、
ジエチルボロントリフラート、塩化第二鉄、塩化アルミ
ニウムなどからえらばれたルイス酸触媒の存在下に、ま
た必要に応じてジイソプロピルエチルアミン、トリエチ
ルアミン、トリメチルアミン、ピリジン等含窒素塩基の
存在下に、非プロトン性溶媒例えば、ヘキサン、ベンゼ
ン、トルエン、ジクロロメタン、クロロホルム、ジオキ
サン、テトラヒドロフラン、アセトニトリルまたはエー
テル中で行う。化合物(VI)が2−[(トリメチルシリ
ル)オキシ]−1,3−シクロヘキサジエンの場合、用い
られるルイス酸触媒としては塩化第一スズとクロロトリ
メチルシランの混合物が特に好ましい。また化合物(V
I)が4−[(トリメチルシリル)オキシ]−5,6−ジヒ
ドロ−2H−ピランの場合は、ルイス酸触媒とし臭化亜鉛
が特に好ましい。
反応温度は−100〜80℃である。
式(V)中、R6で示される容易に除去できる保護基と
しては、トリメチルシリル、t−ブチルジメチルシリ
ル、フェニルジメチルシリル等のオルガノシリル基、ベ
ンジル、p−ニトロベンジル、p−メトキシベンジル、
ベンズヒドリル、2,4−ジメトキシベンジル基等が用い
られる。
式(VI)中、R7で示される容易に除去できるエノール
保護基としては、いわゆるアルドール反応において広く
用いられているものが使用できる(向山光昭“オルガニ
ック リアクションズ(Organic Reaction)”第28巻Jo
hn Wely & Sons Inc.New York(1982)を参照)。例え
ば、トリメチルシリル、t−ブチルジメチルシリル、ジ
−n−ブチルボリル、ジメチルボリル、ジエチルボリ
ル、リチウム及び式MgQ,ZnQ,AlQ2,BQ2,SnQ,ZrQ,Zr(c
p)2Q,TiQ3(ここでQはF,Cl,Br,トリフラート,アルコ
キシド,ジアルキルアミドである。またcpはシクロペン
タジエニルである)で表わされる化合物等である。
また化合物(V)と化合物(VI′): (式中、Aは前記と同意義、Xはハロゲンを意味する)
の反応は金属末または低原子価金属塩、例えば亜鉛末な
どの存在下に、非プロトン性溶媒、例えば、ジエチルエ
ーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ベンゼン、
ヘキサン、シクロヘキサン、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、またはN,N−ジメチルアセトアミド中で行う。反応
温度は、好ましくは0〜100℃である。
化合物(V)と化合物(VI)あるいは(VI′)を反応
後、必要に応じて保護基を除去すると化合物(VII)が
得られる。
工程2 一般式(VII)の化合物に式R2OCO−COOHで表わされる
有機酸のエステルもしくは酸ハロゲン化物のような反応
誘導体を−100〜80℃の温度で、反応させることにより
化合物(II′)が得られる。酸ハロゲン化物を使用する
場合、その操作は、好ましくは酸結合剤、例えば脂肪族
3級アミン、芳香族アミンまたはアルカリ金属またはア
ルカリ土類金属の炭酸塩または重炭酸塩の存在下に行わ
れる。好ましい溶媒としては、たとえば前記のエーテル
類、ハロゲン化炭化水素類が用いられる。
工程3 一般式(VII)の化合物にR2OCO−CHOのグリオキシル
酸またはそれらの適当な誘導体、例えば水和物、半水和
物または、例えば低級アルカノール(例えばメタノー
ル、エタノール)とのヘミアセタールと反応させること
により一般式(VIII)の化合物をうることができる。こ
の反応は室温下または加熱しながら実施する。グリオキ
シル酸の水和物を用いる場合には、共沸脱水によるか、
または適当な脱水剤を用いて、水を除去しながら行われ
る。好ましくは、この反応は適当な不活性溶媒中で実施
される。
工程4 一般式(VIII)の化合物を適当な溶媒中(例えばジオ
キサン、テトラヒドロフラン)、所望により冷却しなが
ら(例えば約−30〜30℃),有機塩基(例えば、トリエ
チルアミン等の脂肪族3級アミン、ピリジン、ピコリ
ン、ルチジン)の存在下、ハロゲン化チオニル(例えば
塩化チオニル)で処理し、ハロゲン化物を得、続いて前
記の有機塩基の存在下、一般式(IV)で表される3価の
リン化合物を反応することにより、一般式(II″)の化
合物が得られる。この反応は好ましくは不活性溶媒中
(例えば、前記のエーテル類、ハロゲン化炭化水素類、
酢酸エチル、酢酸メチル等のエステル類)−10〜100℃
にて行われる。
上記化合物(II′),(II″)以外の化合物(II)
は、上記に準じる方法その他テトラヘドロン レターズ
(Tetrahedron Lett.)第25巻第2793頁(1984)に記載
の方法等に準じて製造することができる。
さらに化合物(I)のうち、環Bが置換基を有しても
よく環構成原子としてO,S,Nのヘテロ原子を1〜3個含
有していてもよい環状基である化合物は、式(III)ま
たは(III′): (式中、R1,R2は前記と同意義を、R8は水酸基、メルカ
プト基、アミノ基、モノ置換アミノ基、カルボキシル
基、置換オキシカルボニル基のいずれかの官能基かまた
はこれらの官能基を有し他に置換基を有してもよく酸素
原子、硫黄原子、窒素原子のヘテロ原子1〜2個が炭素
鎖中に介在していてもよい低級アルキル基を、R9は脱離
基かまたは水酸基、カルボキシル基、置換オキシカルボ
ニル基のいずれかの官能基か、またはこれらの官能基か
脱離基を有し置換基を有していてもよく酸素原子、硫黄
原子、窒素原子のヘテロ原子炭素鎖中に介在していても
よい低級アルキル基を意味する)で表わされる化合物自
体を閉環反応に付すかまたは他の原子団を介在させる閉
環反応に付し、さらに必要に応じて保護基を除去するこ
とにより製造される。上記閉環反応は通常不活性溶媒中
で行われる。
化合物(III)または(III′)の構造式中、アミノ
基、ヒドロキシル基またはカルボキシル基等の反応性基
が含まれる場合には、これらの基は前記の保護基によっ
て保護されていてもよい。
R9に含まれる脱離基としては塩基原子、臭素原子、ヨ
ウ素原子、メタンスルホニルオキシ基、トリフロロメタ
ンスルホニルオキシ基、ベンゼンスルホニルオキシ基、
トルエンスルホニルオキシ基、ジエチルホスホリルオキ
シ基、ジフェニルホスホリルオキシ基等が用いられる。
また置換オキシカルボニル基としてはフェニルオキシカ
ルボニル基、p−ニトロフェニルオキシカルボニル基、
2,4,6−トリクロロフェニルオキシカルボニル基、コハ
ク酸イミドオキシカルボニル基、フタル酸イミドオキシ
カルボニル基等が用いられる。
他の原子団を介在させる閉環反応の際に介在するもの
に用いられるものとしては、カルボニルジイミダゾール
等の炭酸誘導体類、ホルムアルデヒド、アセトン等のア
ルデヒド、ケトン類、1,2−ジブロモエタン、ブロモ酢
酸等の2つの官能基をもつ化合物、メチルアミン等の一
級アミン類等があげられる。
閉環反応を促進させるために反応促進剤を用いてもよ
い。そのような反応促進剤としては、R8,R9の官能基の
種類によって異なるが、トリエチルアミン、ジイソプロ
ピルエチルアミン等の有機塩基、炭酸水素ナトリウム、
炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の無機塩基、N,N′−
ジシクロヘキシルカルボジイミド、N−エチル−N′−
(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド等のカ
ルボジイミド化合物、N,N′−カルボニルジイミダゾー
ル、2−クロロ−1−メチルピリジニウムクロライド、
ジアルキルアゾジカルボキシレート(アルキルはエチ
ル、イソプロピル等)−トリフェニルホスフィン、2,
2′−ジピリジルジスルフィド−トリフェニルホスフィ
ン、ジフェニルリン酸アジド、ジエチルリン酸シアニド
等が用いられる。
閉環反応に用いられる不活性溶媒としては、R8,R9
官能基の種類によって異なるが、N,N−ジメチルホルマ
ミド、N,N−ジメチルアセトアミド等のアミド類、テト
ラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチルエーテル等のエ
ーテル類、ジクロロメタン、クロロホルム等のハロゲン
化炭化水素類、アセトニトリル、酢酸メチル、酢酸エチ
ル等のエステル類、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化
水素類、水およびこれらの混合溶媒等が用いられる。
反応温度はR8,R9の官能基の種類によって異なり特に
限定されないが、副反応を押さえるため比較的低温で行
うのが望ましく、通常−20〜100℃で行われる。反応時
間もR8,R9の官能基の種類によって異なり特に限定され
ないが、通常10分から72時間である。
本発明に用いられる原料化合物(III)及び(III′)
は特開昭55−69585,55−89285,60−202886,62−195382,
63−303981,63−170378,特開平1−93586等に記載の方
法またはそれに準じる方法によって合成される。
このようにして得られる目的化合物は公知の手段、例
えば溶媒抽出,液性変換,転溶,塩析,晶出,再結晶,
クロマトグラフィー等によって単離精製することができ
る。また反応生成物中に保護基が含まれている場合に
は、必要ならばその保護基を通常の方法により除去する
ことによって化合物(I)またはその塩が得られる。β
−ラクタム,ペプチド合成の分野でアミノ,ヒドロキシ
ルまたはカルボキシルの保護基は十分研究され、保護の
方法及び脱保護の方法は確立されている。たとえば該保
護基を除去する方法としては、酸による方法,塩基によ
る方法,ヒドラジンによる方法,還元による方法,N−メ
チルジチオカルバミン酸ナトリウムによる方法等の公知
の手段を適宜選択して用いることができる。
また、上記した方法によって得られる目的化合物を含
む反応生成物あるいはその他公知方法に従って得られる
反応生成物(I)は、通常ジアステレオアイソマー混合
物として得られる。これらの混合物は、分別再結晶また
はカラムクロマトグラフィーによって分類されうる。以
下、本明細書中で化合物(I)について述べるときは、
特にことわらない限りジアステレオマー混合物を意味す
る。
発明の効果 本発明の化合物(I)はスペクトルの広い抗菌活性を
有し、人および動物における病原性細菌により生ずる種
々の疾病の予防ならびに治療のために使用されうる。
本発明の代表化合物につき最小発育阻止濃度[MIC
(μg/m)]を下記方法により測定して下表にまとめ
た。
測定方法 試験化合物のMICは寒天希釈法(agar dilution met
hod)により決定された。即ち、順次薄められた試験化
合物の水溶液1.0mをシャーレ(petridish)に注ぎ、
次にトリプテイカーゼ ソイ アガー(Trypticase So
y agar)9.0mを注いで混ぜる。その混合寒天プレー
ト上に、試験菌の懸濁液(約108CFU/m)を塗沫する。
37℃で一夜培養(incubation)した後、試験菌の増殖を
完全に阻止する試験化合物の最低濃度を、最小阻止濃度
(MIC:minimal inhibitory concentration)とする。
実施例 以下に参考例,実施例で本発明をさらに詳しく説明す
る。しかしこれらは単なる例であって本発明を何ら限定
するものではない。
以下の参考例、実施例のカラムクロマトグラフィーに
おける溶出はTLC(薄層クロマトグラフィー)による観
察下に行なわれた。TLC観察においては、TLCプレートと
してメルク(Merck)社製の60F254を、展開溶媒として
はカラムクロマトグラフィーで溶出溶媒として用いられ
た溶媒を、検出法としてUV検出器を採用した。カラム用
シリカゲルは同じくメルク社製のキーゼルゲル60(70〜
230または230〜400メッシュ)を用いた。CHP−20樹脂は
三菱化成製である。NMRスペクトルは内部または外部基
準としてテトラメチルシランまたは3−(トリメチルシ
リル)プロピオン酸ナトリウムを用いてEM390(90MHz)
型およびGEMINI 200(200MHz)スペクトロメーターで
測定し、全δ値をppmで示した。混合溶媒において
( )内に示した数値は各溶媒の容量混合比である。混
合溶媒における%は容量パーセントを示す。参考例、実
施例中の記号は次のような意味を有する。
s :シングレット d :ダブレット t :トリプレット q :クワルテツト dd :ダブル ダブレット ddd :ダブルダブルダブレット ddt :ダブルダブルトリプレット m :マルチプレット dt :ダブル トリプレット dq :ダブル クワルテット qd :クワド ダブレット br. :幅広い J :カップリング定数 参考例1 (3S,4S)−3−[(R)−[1−(tert−ブチルジメ
チルシリル)オキシ]エチル]−4−[(RS)−2−オ
キソテトラヒドロ−2H−チオピラン−3−イル]アゼチ
ジン−2−オンの製造: (3R,4R)−4−アセトキシ−3−[(R)−[1−
(tert−ブチルジメチルシリル)オキシ]エチル]−1
−トリメチルシリルアゼジン−2−オン(9.35g)およ
び6−(トリメチルシリルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2
H−チオピラン(4.25g)のジクロロメタン溶液(25m
)に水冷下(15℃)でトリメチルシリルトリフルオロ
メタンスルホナート(690mg)のジクロロメタン溶液(5
m)を加え、室温で4時間撹拌した。反応液に2規定
炭酸カリウム水溶液を加えてpH7に調整し、水層からジ
クロロメタンで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウム
で乾燥後、減圧下溶媒を留去して得られる残渣のテトラ
ヒドロフラン−水混合溶液(7:1,80m)にピリジニウ
ムp−トルエンスルホナート(126mg)を加え、室温で
1.5時間撹拌した。減圧下溶媒を留去して得られる残渣
にエーテル(200m)を加え、有機層を水、飽和食塩水
で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下
溶媒を留去して得られる残渣をフラッシュカラムクロマ
トグラフィー(担体:シリカゲル,250g,酢酸エチル−ヘ
キサン2:3)で精製すると表題化合物(7.68g)が得られ
た(ジアステレオマー比;チオピラン環の立体配置R
体:S体=69:31)。
IR(KBr):3160,3070,2950,2860,1764,1717,1680,1656c
m-1 チオピラン環の立体配置R体:1 H−NMR(CDCl3)δ:0.08(6H,s),0.87(9H,s),1.22
(3H,d,J=6.2Hz),1.75−2.00(1H,m),2.02−2.22(3
H,m),2.77(1H,dt,J=10.8Hz,4.6Hz),3.01(1H,dd,J
=5.0Hz,2.4Hz),3.07−3.25(2H,m),4.12−4.26(1H,
m),4.27(1H,dd,J=4.6Hz,2.4Hz),5.77(1H,brs) チオピラン環の立体配置S体:1 H−NMR(CDCl3)δ:0.08(6H,s),0.88(9H,s),1.25
(3H,d,J=6.0Hz),1.50−1.75(1H,m),2.02−2.22(3
H,m),2.51−2.66(1H,m),2.71−2.78(1H,m),3.07−
3.25(2H,m),3.65(1H,dd,J=10.0Hz,2.0Hz),4.10−
4.24(1H,m),6.23(1H,brs) 参考例2 (3S,4S)−3−[(R)−1−(トリメチルシリルオ
キシ)エチル]−4−[(RS)−2−オキソテトラヒド
ロ−2H−チオピラン−3−イル]アゼチジン−2−オン
の製造: 参考例1の化合物(1.72g)のアセトニトリル懸濁液
(13m)に0℃で三フッ化ホウ素エーテラート(1.17
g)を加え、その溶液を同じ温度で3時間撹拌した。反
応液を氷水(50m)に加え、1規定水酸化ナトリウム
水溶液でpH7に中和した。塩析して酢酸エチル−テトラ
ヒドロフラン混合溶媒で抽出、無水硫酸ナトリウムで乾
燥したのち、減圧下溶媒を留去すると(3S,4S)−3−
[(R)−1−ヒドロキシエチル]−4−[(RS)−2
−オキソテトラヒドロ−2H−チオピラン−3−イル]ア
ゼチジン−2−オン(1.15g)が得られた。このものの
ジクロロメタン懸濁液(15m)に0℃でクロロトリメ
チルシラン(1.63g)、つづいてトリエチルアミン(1.5
2g)を加えた後、室温で3時間撹拌した。減圧下溶媒お
よび過剰の試薬を留去して得られる残渣にエーテル(30
m)を加え、不溶物を去し、液を減圧濃縮した。
油状残留物の酢酸エチル−メタノール(1:1)懸濁液(2
2.5m)にシリカゲル(12.6g)を加えて10時間撹拌し
た。シリカゲルを別し、減圧下溶媒を留去して得られ
る残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(担体:
シリカゲル,25g,酢酸エチル−ヘキサン1:2)で精製する
と表題化合物(874mg)が得られた(ジアステレオマー
比;チオピラン環の立体配置R体:S体=66:34)。一部
純粋に得られたそれぞれのアイソマーのスペクトルデー
タを示す。
チオピラン環の立体配置R体: IR(KBr):3220,2965,1758,1645cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:0.12(9H,s),1.24(3H,d,J=6.2H
z),1.75−2.00(1H,m),2.04−2.23(3H,m),2.77(1
H,ddd,J=10.6Hz,5.2Hz,4.6Hz),3.02(1H,dd,J=6.0H
z,2.4Hz),3.13−3.22(2H,m),4.18(1H,qd,J=6.2Hz,
6.0Hz),4.20(1H,dd,J=4.6Hz,2.4Hz),5.80(1H,br
s) チオピラン環の立体配置S体: IR(KBr):3240,2950,1760,1650cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:0.12(9H,s),1.29(3H,d,J=6.2H
z),1.48−1.80(1H,m),2.03−2.29(3H,m),2.46−2.
66(1H,m),2.74(1H,ddd,J=6.6Hz,2.0Hz,1.2Hz),3.1
3−3.23(2H,m),3.56(1H,dd,J=10.0Hz,2.0Hz),4.03
−4.20(1H,m),6.23(1H,brs) 参考例3 [(3S,4S)−2−オキソ−4−[(RS)−2−オキソ
テトラヒドロ−2H−チオピンラン−3−イル]−3−
[(R)−1−(トリメチルシリルオキシ)エチル]ア
ゼチジン−1−イル]グリオキシル酸アリルの製造: 参考例2の化合物(294mg,チオピラン環の立体配置R
体:S体=79:21)のジクロロメタン溶液(3m)にトリ
エチルアミン(395mg)のジクロロメタン溶液(2m)
を加え、つづいて−20℃でクロログリオキシル酸アリル
(145mg)のジクロロメタン溶液(2m)を15分かけて
滴下した。
さらに同じ温度で50分間撹拌後、クロログリオキシル
酸アリル(145mg)のジクロロメタン溶液(2m)を追
加し、30分間撹拌した。減圧下溶媒を留去して得られる
残渣に酢酸エチル(20m)を加え、水つづいて飽和食
塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下
溶媒を留去して得られる残渣のトルエン−ジクロロメタ
ン混合溶液(3:5,8m)にN,O−ビス(トリメチルシリ
ル)トリフルオロアセトアミド(1m)および触媒量の
4−(ジメチルアミノ)ピリジンを加えて45℃で30分間
撹拌した。減圧下溶媒を留去して得られる残渣をフラッ
シュカラムクロマトグラフィー(担体:シリカゲル,15
g,酢酸エチル−ヘキサン1:6)で精製すると表題化合物
(332mg)が得られた(ジアステレオマー比;チオピラ
ン環の立体配置R体:S体=75:25)。
IR(Neat):2955,2800,1810,1753,1700,1650,1440,1380
cm-1 チオピラン環の立体配置R体:1 H−NMR(CDCl3)δ:0.10(9H,s),1.23(3H,d,J=6.4H
z),1.73−2.30(4H,m),3.12−3.24(3H,m),3.28(1
H,dd,J=4.6Hz,3.4Hz),4.25(1H,dq,J=6.4Hz,4.8H
z),4.43(1H,dd,J=4.8Hz,3.4Hz),4.81(2H,dt,J=6.
0Hz,1.2Hz),5.32(1H,ddd,J=10.2Hz,2.4Hz,1.2Hz),
5.41(1H,ddd,J=17.2Hz,2.4Hz,1.2Hz),5.97(1H,ddd,
J=17.2Hz,10.2Hz,6.0Hz) チオピラン環の立体配置S体:1 H−NMR(CDCl3)δ:0.09(9H,s),1.23(3H,d,J=6.4H
z),1.73−2.30(4H,m),3.12−3.24(3H,m),3.12−3.
24(3H,m),3.40−3.52(1H,m),4.17−4.32(1H,m),
4.81(2H,dt,J=6.0Hz,1.2Hz),4.86(1H,dd,J=4.0Hz,
3.8Hz),5.32(1H,ddd,J=10.2Hz,2.4Hz,1.2Hz),5.41
(1H,ddd,J=17.2Hz,2.4Hz,1.2Hz),5.97(1H,ddd,J=1
7.2Hz,10.2Hz,6.0Hz) 参考例4 (3S,4S)−3−[(R)−[1−(tert−ブチルジメ
チルシリル)オキシ]エチル]−4−[(RS)−2−オ
キソテトラヒドロチオフェン−3−イル]アゼチジン−
2−オンの製造: 参考例1と同様にして(3R,4R)−4−アセトキシ−
3−[(R)]−[1−(tert−ブチルジメチルシリ
ル)オキシ]エチル]−2−トリメチルシリルアゼチジ
ン−2−オン(7.14g)および4,5−ジヒドロ−2−(ト
リメチルシリルオキシ)チオフェン(4.51g)から表題
化合物(6.00g)が得られた(ジアステレオマー比;チ
オフェン環の立体配置R体:S体=66:34)。一部純粋に
得られたそれぞれのアイソマーのスペクトルデータを示
す。
チオフェン環の立体配置R体: IR(KBr):3180,3100,2960,2940,2865,1763,1728,1700c
m-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:0.08(6H,s),0.87(9H,s)1.23
(3H,d,J=6.4Hz),2.17−2.34(1H,m),2.37−2.54(1
H,m),2.80(1H,ddd,J=11.0Hz,7.0Hz,4.0Hz),2.96(1
H,dd,J=5.2Hz,2.6Hz),3.34−3.41(2H,m),4.14−4.2
6(2H,m),5.71(1H,brs) チオフェン環の立体配置S体: IR(KBr):3200,2970,2940,2865,1770,1734,1700cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:0.08(6H,s),0.88(9H,s),1.23
(3H,d,J=6.2Hz),1.91−2.23(1H,m),2.40−2.65(2
H,m),2.79−2.83(1H,m),3.29−3.40(2H,m),3.62
(1H,dd,J=9.2Hz,2.0Hz),4.20(1H,qd,J=6.2Hz,5.4H
z),6.42(1H,brs) 参考例5 (3S,4S)−3−[(R)−1−(トリメチルシリルオ
キシ)エチル]−4−[(RS)−2−オキソテトラヒド
ロチオフェン−3−イル]アゼチジン−2−オンの製
造: 参考例2と同様にして参考例4の化合物(1.32g)か
ら表題化合物(1.07g)が得られた(ジアステレオマー
比;チオフェン環の立体配置R体:S体=64:36)。一部
純粋に得られたそれぞれのアイソマーのスペクトルデー
タを示す。
チオフェン環の立体配置R体: IR(KBr):3225,2960,1763,1720,1690cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:0.13(9H,s),1.25(3H,d,J=6.2H
z),2.16−2.54(2H,m),2.81(1H,ddd,J=11.2Hz,7.0H
z,4.2Hz),2.97(1H,dd,J=6.0Hz,2.4Hz),3.34−3.41
(2H,m),4.12(1H,dd,J=4.2Hz,2.4Hz),4.18(1H,qd,
J=6.2Hz,6.0Hz),5.71(1H,brs) チオフェン環の立体配置S体: IR(KBr):3280,2960,1760,1690cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:0.13(9H,s),1.27(3H,d,J=6.2H
z),1.09−2.14(1H,m),2.41−2.68(2H,m),2.81(1
H,ddd,J=7.0Hz,2.0Hz,1.4Hz),3.29−3.40(2H,m),3.
52(1H,qd,J=9.4Hz,2.0Hz),4.13(1H,dq,J=7.0Hz,6.
2Hz),6.42(1H,brs) 参考例6 [(3S,4S)−2−オキソ−4−[(R)−2−オキソ
テトラヒドロチオフェン−3−イル]−3−[(R)−
1−(トリメチルシリルオキシ)エチル]アゼチジン−
1−イル]グリオキシル酸アリルの製造: 参考例3と同様にして参考例5の化合物(710mg)か
ら表題化合物(499mg)が得られた。そのほか表題化合
物のジアステレオマー(120mg)が得られた。
IR(KBr):2980,1803,1753,1700,1690,1395cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:0.10(9H,s),1.24(3H,d,J=6.4H
z),2.20−2.60(2H,m),3.07(1H,dt,J=10.0Hz,6.6H
z),3.23−3.56(3H,m),4.28(1H,dq,J=6.4Hz,4.4H
z),4.40(1H,dd,J=6.4Hz,3.2Hz),4.81(2H,brd,J=
6.0Hz),5.32(1H,brd,J=10.2Hz),5.41(1H,brs,J=1
7.2Hz),5.97(1H,ddt,J=17.2Hz,10.2Hz,6.0Hz) 参考例7 参考例2で分離した2つのジアステレオマーそれぞれ
を参考例3と同様に反応すると[(3S,4S)−2−オキ
ソ−4−[(R)−2−オキソテトラヒドロ−2H−チオ
ピラン−3−イル]−3−[(R)−1−(トリメチル
シリルオキシ)エチル)アゼチジン−1−イル]グリオ
キシル酸アリル(R体)と[(3S,4S)−2−オキソ−
4−[(S)−2−オキソテトラヒドロ−2H−チオピラ
ン−3−イル]−3−[(R)−1−(トリメチルシリ
ルオキシ)エチル]アゼチジン−1−イル]グリオキシ
ル酸アリル(S体)が得られた。
チオピラン環の立体配置 R体:無色結晶(mp.82−84
℃), IR(KBr):2970,2910,1800,1756,1697,1655,1397cm-1 チオピラン環の立体配置 S体:無色油状物, IR(KBr):2950,1800,1750,1697,1650cm-1 参考例8 (3R,4R)−4−アセトキシ−3−[(R)−1−
[(tert−ブチルジメチルシリル)オキシ]エチル]−
1−アゼチジン−2−オン(4.0g)および1−[(トリ
メチルシリル)オキシ]−3,4−ジヒドロナフタレン
(3.34g)のジクロメタン溶液(15m)に0℃でトリメ
チルシリルトリフルオロメタンスルホナート(311mg)
のジクロロメタン溶液を加え2.5時間かき混ぜた。反応
液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて10分間かけ
混ぜた後、水層からジクロロメタンで抽出した。有機層
を無水硫酸ナトリウムで乾燥したのち、減圧下溶媒を留
去して得られる残渣をフラッシュカラムクロマトグラフ
ィー(担体:シリカゲル,200g,エーテル−トルエン1:
4)で精製すると(3S,4R)−3−[(R)−1−[(te
rt−ブチルジメチルシリル)オキシ]エチル]−4−
[(R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−オキソナフタ
レン−2−イル]アゼチジン−2−オン(R体)および
(3S,4R)−3−[(R)−1−[(tert−ブチルジメ
チルシリル)オキシ]エチル]−4−[(S)−1,2,3,
4−テトラヒドロ−1−オキソナフタレン−2−イル]
アゼチジン]−2−オン(S体)がそれぞれ無色結晶と
して1.77gおよび1.59g得られた。
R体:IR(KBr):2965,2940,2865,1765,1718,1683,1603c
m-1 S体:IR(KBr):3220,2960,2940,2865,1764,1730,1688,
1600cm-1 同様にして以下の化合物が得られた。
参考例9 塩化第一スズ(379mg)にクロロトリメチルシラン(2
17mg)のジクロロメタン溶液(10m)つづいて(3R,4
R)−4−アセトキシ−3−[(R)−1−[(tert−
ブチルジメチルシリル)オキシ]エチル]−1−トリメ
チルシリルアゼチジン−2−オン(7.19g)のジクロロ
メタン溶液(10m)を加えた。この懸濁液に室温で2
−[(トリメチルシリル)オキシ]−1,3−シクロヘキ
サジエン(4.05g)のジクロロメタン溶液(10m)を1
時間かけて滴下した。25℃で2時間撹拌した後、反応液
に再び2−[(トリメチルシリル)オキシ]−1,3−シ
クロヘキサジエン(5.38g)のジクロロメタン溶液(10m
)を1時間かけて滴下し、さらに5時間撹拌し、0℃
で終夜放置した。減圧下溶媒を留去して得られる残渣に
エーテル(100m)および重曹水(30m)を加え、10
分間撹拌した。不溶物をろ去し、水層からエーテルで抽
出した。エーテル層は飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去して得られた残
渣のTHF−水混合溶液(95m;17:2)に、ピリジニウム
p−トルエンスルホナート(610mg)を加え室温で1時
間撹拌した。減圧下溶媒を留去して得られた残渣にエー
テル(150m)を加え、有機層を水、飽和食塩水で順次
洗浄し無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留
去して得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフ
ィー(担体:シリカゲル,300g,エーテル−ヘキサン5:
1)で精製すると(3S,4R)−3−[(R)−1−[(te
rt−ブチルジメチルシリル)オキシ]エチル]−4−
[(R)−2−オキソ−3−シクロヘキセン−1−イ
ル]アゼチジン−2−オン(R体)(1.01g)および(3
S,4R)−3−[(R)−1−[(tert−ブチルジメチル
シリル)オキシ]エチル]−4−[(S)−2−オキソ
−3−シクロヘキセン−1−イル]アゼチジン−2−オ
ン(S体)(0.96g)が得られた。
R体:IR(KBr):3000〜3100,2960,2940,2860,1760,171
0,1677cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:0.08(6H,s),0.87(9H,s),1.23
(3H,d,J=6.2Hz),1.60−2.60(5H,m),3.02(1H,dd,J
=5.2&2.4Hz),4.23(1H,qd,J=6.2&6.0Hz),4.29(1
H,dd,J=4.4&2.4Hz),5.69(1H,brs),6.05(1H,dt,J
=10.2&1.8Hz),6.96−7.70(1H,m) S体:IR(KBr):3260,2960,2940,2860,1760,1730,1678c
m-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:0.07(3H,s),0.08(3H,s),0.88
(9H,s),1.25(3H,d,J=6.2Hz),1.60−1.87(1H,m),
2.08−2.53(4H,m),2.76(1H,ddd,J=5.8,2.0&1.0H
z),3.60(1H,dd,J=10.2&2.0Hz),4.18(1H,qd,J=6.
2&6.0Hz),6.03(1H,dd,J=10.0&1.8Hz),6.36(1H,b
rs),6.96−7.80(1H,m) 参考例10 参考例8、9および12で得られた化合物を参考例2と
同様に反応すると以下の化合物が得られた。
参考例11 参考例10で得られた化合物を参考例3と同様に反応す
ると以下の化合物が得られた。
参考例12 1) スズ(II)トリフラート(4.58g)をジクロロメ
タン(40m)に懸濁させ、−15℃で1−エチルピペリ
ジン(1.70m)を加え、続いてテトラヒドロ−4H−ピ
ラン−4−オン(1.00g)を加えた。同温で25分間撹拌
した後、(3R,4R)−4−アセトキシ−3−[(R)−
[1−(tert−ブチルジメチルシリル)オキシ]エチ
ル]アゼチジン−2−オン(2.59g)のジクロロメタン
溶液(20m)を加えた。−10〜−15℃で7.5時間撹拌し
た後、氷冷下重曹水を加えて10分間撹拌した。有機層を
分取し、食塩水で洗浄後乾燥した。減圧下に溶媒を留去
し、残渣をカラムクロマトグラフィー(担体:シリカゲ
ル,100g;酢酸エチル−ヘキサン1:1)で精製すると(3S,
4R)−3−[(R)−[1−(tert−ブチルジメチルシ
リル)オキシ]エチル]−4−[(RS)−4−オキソテ
トラヒドロピラン−3−イル]アゼチジン−2−オンが
1.04g得られた。
mp.97−98℃ IR(Neat):3300,2955,2930,2885,1760,1715cm-1 Anal Calcd for C16H29NO4Si:C,58.68;H,8.93;N,4.28 Found C,58.45;H,8.97;N,3.90 2) (3R,4R)−4−アセトキシ−3−[(R)−1
−(tert−ブチルジメチルシリル)オキシ]エチル]ア
ゼチジン−2−オン(2.87g)をジクロロメタン(50m
)に溶かし、4−[(トリメチルシリル)オキシ]−
5,6−ジヒドロ−2H−ピラン(3.4g)を加えた。氷冷下
臭化亜鉛(0.76g)を加え30分間撹拌後、室温で16時間
撹拌した。飽和炭酸水素ナトリウム水(50m)を加
え、10分間撹拌後ジクロロメタンで抽出した。抽出液を
食塩水で洗浄し、乾燥後減圧下に溶媒を留去した。残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製すると
(3S,4R)−3−[(R)−[1−(tert−ブチルジメ
チルシリル)オキシ]エチル]−4−(RS)−4−オキ
ソテトラヒドロ−4H−ピラン−3−イル]アゼチジン−
2−オンが3.26g得られた。
参考例13 1,4−ジチアン−2−オン(8.05g)のジクロロメタン
溶液(40m)に0℃でトリエチルアミン(6.68g)のジ
クロロメタン溶液(5m)つづていトリメチルシリルト
フルオロメタンスルホナート(16.0g)のジクロロメタ
ン溶液(20m)を加えて2.5時間撹拌した。反応後に
(3R,4R)−4−アセトキシ−3−[(R)−[1−(t
ert−ブチルジメチルシリル)オキシ]エチル]アゼチ
ジン−2−オン(17.25g)のジクロロメタン溶液(30m
)を加え、0℃で4時間撹拌した。反応液に飽和炭酸
水素ナトリウムおよび氷水を加え撹拌した後、ジクロロ
メタンで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、減圧下溶媒を留去して得られる残渣のTHF−水混合
溶媒(7:1、160m)にピリジニウムp−トルエンスル
ホナート(252mg)を加え、室温で1時間撹拌した。減
圧下溶媒を留去して得られる残渣をエーテルに溶かし、
水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾
燥した。減圧下溶媒を留去して得られる残渣をフラッシ
ュカラムクロマトグラフィー(担体、シリカゲル;酢酸
エチル−ヘキサン2:3)で精製すると(3S,4S)−3−
[(R)−1−[(tert−ブチル−メチルシリル)オキ
シ]エチル]−4−[(RS)−3−オキソ−1,4−ジチ
アン−2−イル]アゼチジン−2−オンが16.74gが得ら
れた。
IR(KBr):3400,3210,2930,2895,1755,1718,1670cm-1 参考例14 参考例13の化合物を参考例2と同様にして(3S,4S)
−3−[(R)1−(トリメチルシリルオキシ)エチ
ル]−4−[(R)−3−オキソ−1,4−ジチアン−2
−イル]アゼチジン−2−オン(R体)と(3S,4S)−
3−[(R)−1−(トリメチルシリルオキシ)エチ
ル]−4−[(S)−3−オキソ−1,4−ジチアン−2
−イル]アゼチジン−2−オン(S体)が得られた。
R体:IR(Neat):3260,2955,1760,1683cm-1 S体:IR(KBr):3340,2975,2950,2925,2860,1765,1670c
m-1 参考例15 参考例14で得られた(3S,4S)−3−[(R)−1−
(トリメチルシリルオキシ)エチル]−4−[(R)−
3−オキソ−1,4−ジチアン−2−イル]アゼチジン−
2−オン(650mg)のジクロロメタン溶液(10m)に0
℃でピリジン(483mg)のジクロロメタン溶液(2m)
つづいてクロログリオキシル酸アリル(603mg)のジク
ロロメタン溶液(3m)を加え、同温度で24時間撹拌し
た。0℃でエタノール(187mg)を加え10分間撹拌後、
エーテル(30m)を加えた。有機層を水、飽和硫酸銅
溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウム
で乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をフラッシュカ
ラムクロマトグラフィー(担体:シリカゲル、10g;酢酸
エチル−エキサン1:5)で精製すると[(3S,4S)−2−
オキソ−4−[(R)−3−オキソ−1,4−ジチアン−
2−イル]−3−[(R)−1−(トリメチルシリルオ
キシ)エチル]アゼチジン−1−イル]グリオキシル酸
アリルが無色油状物として853mg得られた。
IR(Neat):2950,1817,1750,1680cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:0.10(9H,s),1.23(3H,d,J=6.4H
z),3.05−3.55(5H,m),4.18−4.35(1H,m),4.45−4.
55(2H,m),4.73−4.85(2H,m),5.27−5.50(2H,m),
5.87−6.08(1H,m) 同様にして[(3S,4S)−2−オキソ−4−[(S)
−3−オキソ−1,4−ジチアン−2−イル]−3−
[(R)−1−(トリメチルシリルオキシ)エチル]ア
ゼチジン−1−イル]グリオキシル酸アリルが得られ
た。1 H−NMR(CDCl3)δ:0.90(9H,s),1.33(3H,d,J=6.4H
z),3.05−3.55(5H,m),4.18−4.35(1H,m),4.45−4.
55(1H,m),4.73−4.85(2H,m),4.98(1H,dd,J=3.6
& 2.8Hz),5.27−5.50(2H,m),5.87−6.08(1H,m) 参考例16 2−メルカプトエタノール(25.0g)およびピリジニ
ウムp−トルエンスルホナート(8.04g)のジクロロメ
タン溶液(400m)に氷冷下3,4−ジヒドロ−2H−ピラ
ン(70g)を徐々に加えた後、室温で3時間撹拌した。
3,4−ジヒドロ−2H−ピラン(10.8g)を追加し、さらに
3時間撹拌した。反応液にエーテル(1)を加え、有
機層を食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、
減圧下に溶媒を留去するとテトラヒドピラン−2−イル
2−[(テトラヒドロピラン−2−イル)チオ]エチル
エーテルが無色油状物として78.8g得られた。
IR(Neat):2940,2860,1460,1448,1437,1347,1320cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:1.42−2.02(12H,m),2.68−3.01
(2H,m),3.45−3.75(3H,m),3.82−3.99(2H,m),4.0
1−4.16(1H,m),4.61−4.68(1H,m),4.87−4.97(1H,
m) 参考例17 参考例16で得られた化合物(78.8g)のエタノール溶
液(1.5)にピリジニウムp−トルエンスルホナート
(8.04g)を加え、55℃で4時間撹拌した。反応液に1
規定水酸化ナトリウム(約30m)を加えた後、減圧下
溶媒を留去した。得られる残渣にエーテル(300m)を
加え、懸濁液は無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、不溶
物をろ去した。ろ液を減圧下濃縮し、得られた残渣を減
圧留去すると2−[(テトラヒドロピラン−2−イル)
チオ]エタノールが42.4g得られた。
bp93−94℃/0.2mmHg IR(Neat):3400,2940,2860cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:1.46−2.03(6H,m),2.79(1H,dd
d,J=14.8Hz,8.2Hz,4.2Hz),2.91(1H,ddd,J=14.8Hz,
5.0Hz,3.4Hz),3.45−3.91(4H,m),4.06−4.18(1H,
m),4.73(1H,dd,J=7.8Hz,3.2Hz) 参考例18 クロロ酢酸(22.7g)のテトラヒドロフラン−DMPU混
合溶液(5:1 300m)に−78℃でブチルリチウム(0.2
4mol)のヘキサン溶液(150m)を加えて得られた懸濁
液を室温に昇温した。一方2−[(テトラヒドロピラン
−2−イル)チオ]エタノール(38.9g)のテトラヒド
ロフラン溶液(200m)にブチルリチウム(0.24mol)
のヘキサン溶液(150m)を−78℃で加えて得られる溶
液も室温に昇温した。両者を混合し18時間加熱還流し
た。反応液を冷却後、氷食塩水(水−飽和食塩水3:1 4
00m)に加えエーテルで未反応の2−[(テトラヒド
ロピラン−2−イル)チオ]エタノールを抽出(200m
×6)した。水層を4規定塩酸でpH2に調整し、エーテ
ルで抽出(200m×3)した。有機層は食塩水(飽和食
塩水−水1:1、200m×2)、飽和食塩水(100m)で
順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶
媒を留去すると[2−[(テトラヒドロピラン−2−イ
ル)チオ]エトキシ]酢酸27.0gが無色油状物として得
られた。
IR(Neat):3500−2400,2950,2870,1740,1400cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:1.50−2.05(6H,m),2.75−3.02
(2H,m),3.47−3.62(1H,m),3.68−3.85(2H,m),4.0
5−4.18(3H,m),4.91(1H,dd,J=6.2Hz,3.6Hz),6.30
(1H,br s) 参考例19 [2−[(テトラヒドロピラン−2−イル)チオ]エ
トキシ]酢酸(1.54g)のアセトン溶液(35m)に1規
定硝酸銀溶液(35m)を加え、室温で3時間撹拌し
た。生成した白色沈澱物を濾取し、水、アセトンで洗浄
した。得られた白色粉末のジクロロメタン懸濁液(20m
)に硫化水素ガスを15分間通じた。生じた黒色沈澱物
を濾取し、濾液を減圧濃縮すると(2−メルカプトエト
キシ)酢酸807mgが無色油状物として得られた。
IR(Neat):3500−2400,2950,2560,1738cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:1.62(1H,t,J=8.2Hz),2.76(2H,
dt,J=8.2Hz,6.2Hz),3.72(2H,t,J=6.2Hz),4.20(2
H,s),8.33(1H,br s) 参考例20 (2−メルカプトエトキシ)酢酸800mgのジクロロメ
タン溶液(5m)に0℃でジシクロヘキシルカルボジイ
ミド1.21gのジクロロメタン溶液(8m)を加え、室温
で1時間撹拌した。反応液に1規定硫酸水素ナトリウム
(6m)を加え10分間撹拌した後、セライトを用いて不
溶物を濾去した。濾液は水、飽和炭酸水素ナトリウム、
水で順次洗浄した後無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減
圧下溶媒を留去して得られる残渣をフラッシュカラムク
ロマトグラフィー(酢酸エチル−ヘキサン1:5)で精製
すると1,4−オキサチアン−3−オン694mgが無色油状物
として得られた。
IR(Neat):2960,2870,1663,1453,1420,1310,1230,1125
cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:3.34(1H,d,J=10.4Hz),3.34(1
H,t,J=1.6Hz),4.05(1H,d,J=10.4Hz),4.05(1H,t,J
=1.6Hz),4.27(2H,s) 参考例21 参考例13において1,4−ジチアン−2−オンの代わり
に1,4−オキサチアン−3−オンを用いて同様に反応す
ると(3S,4S)−3−[(R)−1−[(tert−ブチル
ジメチルシリル)オキシ]エチル]−4−[(RS)−3
−オキソ−1,4−オキサチアン−2−イル]アゼチジン
−2−オン(ジアステレオマー比、1:1)が得られた。
IR(KBr):3230,3100,2955,2930,2900,2860,1768,1720,
1675cm-1 参考例22 参考例21で得られた化合物(3.46g)のアセトニトリ
ル溶液(20m)に0℃で三フッ化ホウ素エーテラート
(2.23m)を加え、同温度で4時間撹拌した。反応液
を氷水にあけ、pH7.0に調整した後、酢酸エチルで抽出
した。抽出液を乾燥し、減圧下に溶媒を留去し得られた
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:
酢酸エチル)で精製した。得られた油状物(2.20g)を
ジクロロメタン(35m)に溶かし、0℃でクロロトリ
メチルシラン(3.1g)つづいてピリジン(2.63g)を加
え、同温度で1.5時間撹拌した。減圧下溶媒を留去し、
残渣にエーテル(50m)を加え不溶物をろ去した後、
溶媒を留去した。残渣に酢酸エチル−メタノール(1:1,
50m)およびシリカゲル(15g)を加え、室温で5時間
撹拌した後濾過した。ろ液を減圧下濃縮し、残渣をフラ
ッシュカラムクロマトグラフィー(担体:シリカゲル,5
0g:酢酸エチル−ヘキサン2:3)で精製すると(3S,4S)
−3−[(R)−1−(トリメチルシリルオキシ)エチ
ル]−4−[(RS)−3−オキソ−1,4−オキサチアン
−2−イル]アゼチジン−2−オン(ジアステレオマー
比、1:1)が無色油状物として1.73g得られた。
IR(Neat):3480,3200,2955,2880,1760,1660cm-1 参考例23 参考例22で得られた化合物を参考例15と同様に反応す
ると[(3S,4S)−2−オキソ−4−[(R)−3−オ
キソ−1,4−オキサチアン−2−イル]−3−[(R)
−1−(トリメチルシリルオキシ)エチル)アゼチジン
−1−イル]グリオキシル酸アリル(R体)と[(3S,4
S)−2−オキソ−4−[(S)−3−オキソ−1,4−オ
キサチアン−2−イル]−3−[(R)−1−(トリメ
チルシリルオキシ)エチル]アゼチジン−1−イル]グ
リオキシル酸アリル(S体)が得られた。
R体:IR(Neat):2970,2875,1805,1765,1705,1668cm-1 S体:IR(Neat):2950,2860,1810,1755,1663cm-1 参考例24 2−(2−ヒドロキシエチル)シクロヘキサノン(7.
86g)を乾燥DMF(200m)に溶解し、イミダゾール(9.
53g)とtert−ブチルジメチルクロロシラン(10g)を加
えて、室温で3日間撹拌した。反応液にヘキサン(500m
)を加え、重曹水、希塩酸、重曹水、食塩水で順次洗
浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留
去して得られた残渣を減圧蒸留すると2−[2−(tert
−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]シクロヘキサ
ノンが無色油状物として7.55g得られた。
bp110−115℃/0.3mmHg IR(Neat):2940,2860,1720cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:0.03(6H,s),0.88(9H,s),1.3−
2.5(11H,m),3.65(2H,dt,J=1.6 & 6.4Hz) 参考例25 ジイソプロピルアミン(4.5m)の乾燥THF溶液(64m
)を−78℃に冷却し、1.6Mブチルリチウムヘキサン溶
液(17.5m)を加えた後、0℃で30分間撹拌した。反
応液を−78℃に冷却し、参考例24で得られた化合物(6.
8g)の乾燥THF溶液(5m)を10分間で滴下した。同温
度で1時間撹拌後クロロトリメチルシラン(5.9m)を
加え、室温で1時間撹拌した。減圧下に溶媒を留去して
得られた残渣をヘキサンに溶かし、重曹水、希塩酸、重
曹水、食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾
燥した。減圧下に溶媒を留去すると6−[2−(tert−
ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−1−トリメチ
ルシリルオキシ−1−シクロヘキセンが無色油状物とし
て9.18g得られた。
IR(Neat):2960,2930,2860,1660cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:0.05(6H,s),0.18(9H,s),0.90
(9H,s),1.3−2.2(9H,m),3.68(2H,,dd,J=6.1 &
7.7Hz),4.82(1H,dt,J=1.2 & 3.9Hz) 参考例26 参考例25で得られた化合物(3.19g)と(3R,4R)−4
−アセトキシ−3−[(R)−1−(アリルオキシカル
ボニルオキシ)エチル]アゼチジン−2−オン(1.29
g)を乾燥ジクロロメタン(25m)に溶解し、臭化亜鉛
(1.35g)を加えて室温で24時間撹拌した。反応液に重
曹水を加え、ジクロロメタンで抽出して、抽出液を食塩
水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶
媒を留去して得られた残渣をカラムクロマトグラフィー
(担体:シリカゲル50g:酢酸エチル−ヘキサン1:4)で
精製すると(3S,4R)−3−[(R)−1−(アリルオ
キシカルボニルオキシ)エチル]−4−[(1R)−3−
[2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]
−2−オキソシクロヘキサン−1−イル]アゼチジン−
2−オン(S体)および(3S,4R)−3−[(R)−1
−(アリルオキシカルボニルオキシ)エチル]−4−
[(1R)−3−[2−(tert−ブチルジメチルシリルオ
キシ)エチル]−2−オキソシクロヘキサン−1−イ
ル]アゼチジン−2−オン(R体)がそれぞれ無色油状
物として1.15gと0.57g得られた。
S体:IR(Neat):2940,2860,1770,1750,1710cm-1 R体:IR(Neat):2950,2860,1760,1710cm-1 参考例27 参考例26で得られた(3S,4R)−3−[(R)−1−
(アリルオキシカルボニルオキシ)エチル]−4−
[(1S)−3−[2−(tert−ブチルジメチルシリルオ
キシ)エチル]−2−オキソシクロヘキサン−1−イ
ル]アゼチジン−2−オンを参考例3と同様に反応する
と[(3S,4R)−3−[(R)−1−(アリルオキシカ
ルボニルオキシ)エチル]−4−[(1S)−3−[2−
(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−2−
オキソシクロヘキサン−1−イル]−2−オキソアゼチ
ジン−1−イル]グリオキシル酸アリルが得られた。
IR(Neat):2950,2860,1810,1750,1710,1660cm-1 同様にして[(3S,4R)−3−[(R)−1−(アリ
ルオキシカルボニルオキシ)エチル]−4−[(1R)−
3−[2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチ
ル]−2−オキソシクロヘキサン−1−イル]−2−オ
キソアゼチジン−1−イル]グリオキシル酸アリルを得
た。
IR(Neat):2940,2860,1815,1755,1710,1660cm-1 実施例1 (5S,6S,7RS)−5−[(R)−1−(トリメチルシリ
ルオキシ)エチル]−4−オキソ−11−チア−3−アザ
トリシクロ[5.4.0.03,6]ウンデカ−1−エン−2−カ
ルボン酸アリル 参考例3の化合物(322mg,チオピラン環の立体配置R
体:S体=75:25)のトルエン溶液(3m)にヒドロキノ
ン(3mg)つづいてトリエチルホスファイト(647mg)を
加えて90℃で2時間、さらに加熱還流温度で24時間撹拌
した。減圧下溶媒を留去して得られる残渣をフラッシュ
カラムクロマトグラフィー(担体:シリカゲル,15g,酢
酸エチル−ヘキサン1:6)で精製すると表題化合物(212
mg)が得られた(ジアステレオマー比;7R:7S=69:3
1)。
IR(KBr):2955,1782,1713,1660,1560,1440,1370cm-1 7R体:1 H−NMR(CDCl3)δ:0.13(9H,s),1.25(3H,d,J=6.2H
z),1.50−2.30(4H,m),2.62−2.97(2H,m),3.00−3.
24(1H,m),3.29(1H,dd,J=6.8Hz,4.0Hz),4.20(1H,d
q,J=6.2Hz,6.2Hz),4.24(1H,dd,J=11.2Hz,4.0Hz),
4.71(1H,brdd,J=13.4Hz,5.4Hz),4.80(1H,brdd,J=1
3.4Hz,5.4Hz),5.25(1H,brd,J=10.6Hz),5.45(1H,br
d,J=17.2Hz),5.86−6.40(1H,m) 7S体:1 H−NMR(CDCl3)δ:0.13(9H,s),1.29(3H,d,J=6.2H
z),1.50−2.30(4H,m),2.62−2.97(2H,m),3.00−3.
24(1H,m),3.09(1H,dd,J=7.4Hz,2.2Hz),2.64(1H,d
d,J=9.0Hz,2.2Hz),4.20(1H,dq,J=6.2Hz,6.2Hz),4.
71(1H,brdd,J=13.4Hz,5.4Hz),4.80(1H,brdd,J=13.
4Hz,5.4Hz),5.25(1H,brd,J=10.6Hz),5.45(1H,brd,
J=17.2Hz),5.86−6.40(1H,m) 実施例2 (5S,6S,7RS)−5−[(R)−1−ヒドロキシエチ
ル]−4−オキソ−11−チア−3−アザトリシクロ[5.
4.0.03,6]ウンデカ−1−エン−2−カルボン酸アリル 実施例1の化合物(208mg)にピリジニウムp−トル
エンスルホナート(1.0mg)のテトラヒドロフラン−水
混合溶液(2:1,6m)を室温で加え、25分間撹拌した。
反応液に酢酸エチル(30m)および水(5m)を加
え、酢酸エチルで抽出した。有機層は水、飽和食塩水で
順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶
媒を留去して得られる残渣をフラッシュカラムクロマト
グラフィー(担体:シリカゲル,12g,酢酸エチル−ヘキ
サン3:2)で精製すると表題化合物(130mg)が得られた
(ジアステレオマー比;7R体:7S体=66:34)。
IR(KBr):3500,2975,2940,1770,1693,1568cm-1 7R体:1 H−NMR(CDCl3)δ:1.32(3H,d,J=6.4Hz),1.50−2.3
2(4H,m),1.79(1H,brs),2.62−2.95(2H,m),3.03−
3.30(1H,m),3.32(1H,dd,J=6.4Hz,3.6Hz),4.17−4.
34(1H,m),4.33(1H,dd,J=10.8Hz,3.6Hz),4.70(1H,
ddt,J=13.4Hz,5.6Hz,1.2Hz),4.82(1H,ddt,J=13.4H
z,5.6Hz,1.2Hz),5.26(1H,brd,J=10.4Hz),5.46(1H,
brd,J=17.2Hz),5.98(1H,ddt,J=17.2Hz,10.4Hz,5.6H
z) 7S体:1 H−NMR(CDCl3)δ:1.35(3H,d,J=6.4Hz),1.50−2.3
2(4H,m),1.79(1H,brs),2.62−2.95(2H,m),3.03−
3.30(1H,m),3.13(1H,dd,J=6.6Hz,2.2Hz),3.77(1
H,dd,J=9.4Hz,2.2Hz),4.17−4.34(1H,m),4.70(1H,
ddt,J=13.4Hz,5.6Hz,1.2Hz),4.82(1H,ddt,J=13.4H
z,5.6Hz,1.2Hz),5.26(1H,brd,J=10.4Hz),5.46(1H,
brd,J=17.2Hz),5.98(1H,ddt,J=17.2Hz,10.4Hz,5.6H
z) 実施例3 (5S,6S,7RS)−5−[(R)−1−ヒドロキシエチ
ル]−4−オキソ−11−チア−3−アザトリシクロ[5.
4.0.03,6]ウンデカ−1−エン−2−カルボン酸ナトリ
ウム 実施例2の化合物(126mg)のテトラヒドロフラン−
ジクロロメタン混合溶液(1:1,2m)にトリフェニルホ
スフィン(10.7mg)のテトラヒドロフラン−ジクロロメ
タン混合溶液(1:1,2m)、つづいて2−エチルヘキサ
ン酸ナトリウム(67.6mg)およびテトラキス(トリフェ
ニルホスフィン)パラジウム(0)(15.7mg)のテトラ
ヒドロフラン−ジクロロメタン混合溶液(1:1,4m)を
加え、室温で30分間撹拌した。反応液に乾燥エーテル
(8m)を加え0℃に冷却したのち、生成した沈澱物を
取し、エーテル−テトラヒドロフランで洗浄した。得
られた白色粉末を真空乾燥すると表題化合物(97mg)が
得られた(ジアステレオマー比;7R体:7S体=70:30)。
IR(KBr):3400,2970,2940,1775,1608,1598,1400cm-1 7R体:1 H−NMR(C2O)δ:1.27(3H,d,J=6.4Hz),1.40−1.70
(1H,m),1.90−2.30(3H,m),2.60−2.97(2H,m),3.1
5−3.34(1H,m),3.50(1H,dd,J=5.8Hz,3.6Hz),4.10
−4.32(1H,m),4.30(1H,dd,J=5.4Hz,3.6Hz) 7S体:1 H−NMR(CDCl3)δ:1.29(3H,d,J=6.4Hz),1.40−1.7
0(1H,m),1.90−2.30(3H,m),2.60−2.97(2H,m),3.
15−3.34(1H,m),3.37(1H,dd,J=6.0Hz,2.2Hz),3.76
(1H,dd,J=9.2Hz,2.2Hz),4.10−4.32(1H,m) 実施例4 (5S,6S,7R)−5−[(R)−1−(トリメチルシリル
オキシ)エチル]−4−オキソ−10−チア−3−アザト
リシクロ[5.3.0.03,6]デカ−1−エン−2−カルボン
酸アリル 参考例6の化合物(491mg)のトルエン溶液(6m)
にヒドロキノン(4mg)つづいてトリエチルホスファイ
ト(1.02g)を加えて90℃で2時間、さらに加熱還流温
度で66時間撹拌した。減圧下溶媒を留去して得られる残
渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(担体:シリ
カゲル,15g,酢酸エチル−ヘキサン1:6)で精製すると表
題化合物(36mg)が得られた。
IR(Neat):2975,1783,1705,1660,1590cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:0.13(9H,s),1.24(3H,d,J=6.2H
z),1.70−1.93(1H,m),2.14−2.26(1H,m),3.40(1
H,dd,J=6.0Hz,4.6Hz),3.44(1H,dd,J=11.8Hz,6.6H
z),3.61(1H,ddd,J=11.8Hz,11.8Hz,4.8Hz),3.73(1
H,ddd,J=13.4Hz,11.0Hz,5.8Hz),4.20(1H,qd,J=6.4H
z,6.0Hz),4.30(1H,dd,J=11.0Hz,4.6Hz),4.76(2H,
d,J=6.0Hz),5.33(1H,d,J=10.4Hz),5.42(1H,brd,J
=16.8Hz),5.97(1H,ddt,J=16.8Hz,10.4Hz,6.0Hz) 実施例5 (5S,6S,7R)−5−[(R)−1−ヒドロキシエチル]
−4−オキソ−10−チア−3−アザトリシクロ[5.3.0.
03,6]デカ−1−エン−2−カルボン酸アリル 実施例2と同様にして実施例4の化合物(33mg)から
表題化合物(14mg)が得られた。
IR(CHCl3):3300,1785,1718,1600cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:1.30(3H,d,J=6.4Hz),1.61(1H,
brs),1.72−1.94(1H,m),2.19−2.32(1H,m),3.40
(1H,dd,J=6.0Hz,4.6Hz),3.44(1H,dd,J=11.8Hz,6.6
Hz),3.62(1H,ddd,J=11.8Hz,11.8Hz,4.8Hz),3.77(1
H,ddd,J=13.4Hz,11.0Hz,4.8Hz),4.17−4.32(1H,m),
4.35(1H,dd,J=11.0Hz,4.6Hz),4.71(1H,ddt,J=14.2
Hz,5.6Hz,1.4Hz),4.78(1H,ddt,J=14.2Hz,5.6Hz,1.4H
z),5.26(1H,ddd,J=10.4Hz,1.4Hz,1.4Hz),5.44(1H,
ddd,J=17.4Hz,1.4Hz,1.4Hz),5.97(1H,ddt,J=17.4H
z,10.4Hz,5.6Hz) 実施例6 (5S,6S,7R)−5−[(R)−1−ヒドロキシエチル]
−4−オキソ−10−チア−3−アザトリシクロ[5.3.0.
03,6]デカ−1−エン−2−カルボン酸ナトリウム 実施例5の化合物(14mg)のテトラヒドロフラン−ジ
クロロメタン混合溶液(1:1,0.2m)にトリフェニルホ
スフィン(1.2mg)つづいて2−エチルヘキサン酸ナト
リウム(7.9mg)およびテトラキス(トリフェニルホス
フィン)パラジウム(0)(1.8mg)のテトラヒドロフ
ラン−ジクロロメタン混合溶液(1:1,0.2m)を加え、
室温で30分間撹拌した。反応液に乾燥エーテル(5m)
を加え0℃に冷却したのち、生成した沈澱物を遠心分離
し、エーテル−テトラヒドロフランで洗浄した。得られ
た白色粉末を真空乾燥すると表題化合物(8.5mg)が得
られた。
IR(KBr):3440,2930,1780,1620,1580,1400cm-1 1 H−NMR(D2O)δ:1.25(3H,d,J=6.4Hz),1.70−1.94
(1H,m),2.04−2.30(1H,m),3.2(1H,dd,J=11.4Hz,
7.0Hz),3.52−3.68(2H,m),3.79(1H,ddd,J=13.2Hz,
11.2Hz,5.4Hz),4.24(1H,qd,J=6.4Hz,6.0Hz),4.34
(1H,dd,J=11.2Hz,4.2Hz) 実施例7 参考例7で得られた立体異性体それぞれを実施例1、
2、3を同様に反応すると実施例1、2、3で得られた
ジアステレオマー混合物のそれぞれの立体異性体が得ら
れた。以下にIRデータを示す。
実施例8 (10S,11R,12S)−12−[(R)−1−ヒドロキシエチ
ル]−13−オキソ−14−アザテトラシクロ[8.5.0.
02,7.011,14]ペタンダカ−2,4,6,15(1)−テトラエ
ン−15−カルボン酸ナトリウム (1)参考例11で得られた[(3S,4R)−2−オキソ−
4−[(R)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−オキソナ
フタレン−2−イル]−3−[(R)−1−(トリメチ
ルシリルオキシ)エチル]アゼチジン−1−イル]グリ
オキシル酸アリル(530mg)のトルエン溶液(12m)に
ヒドロキノン(5mg)続いてトリエチルホスファイト(9
93mg)を加えて90℃で2時間、さらに加熱還流下42時間
撹拌した。減圧下溶媒を留去して得られた残渣をフラッ
シュカラムクロマトグラフィー(担体:シリカゲル,20
g,酢酸エチル−ヘキサン1:10)で精製すると(10S,11R,
12S)−12−[(R)−1−(トリメチルシリルオキ
シ)エチル]−13−オキソ−14−アザテトラシクロ[8.
5.0.02,7.011,14]ペンタデカ−2,4,6,15(1)−テト
ラエン−15−カルボン酸アリル(R1=SiMe3,R2=CH2CH2
=CH2)が無色針状結晶として299mg得られた。
融点122−125℃. IR(KBr):2960,1770,1730,1643,1605cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:0.15(9H,s),1.28(3H,d,J=6.2H
z),1.75−2.20(2H,m),3.07(2H,dd,J=8.8Hz,3.4H
z),3.19(1H,ddd,J=13.8Hz,10.2Hz,4.0Hz),3.29(1
H,dd,J=6.4Hz,3.4Hz),4.25(1H,qd,J=6.4Hz,6.2H
z),4.28(1H,dd,J=10.2Hz,3.4Hz),4.73(1H,ddt,J=
13.4Hz,5.8Hz,1.4Hz),4.82(1H,ddt,J=13.4Hz,5.8Hz,
1.4Hz),5.26(1H,ddd,J=10.4Hz,2.6Hz,1.4Hz),5.41
(1H,ddd,J=17.2Hz,2.6Hz,1.4H),5.98(1H,ddt,J=1
7.2Hz,10.4Hz,5.8Hz),7.09−7.26(3H,m),7.76(1H,d
d,J=7.4Hz,1.8Hz) (2)(1)で得られた化合物(219mg)のTHF−水混合
溶液(2:1,7m)にピリジニウムp−トルエンスルホナ
ート(0.9mg)のTHF−水混合溶液(2:1,1m)を室温で
加え、1時間撹拌した。反応液に酢酸エチル(40m)
および水(10m)を加え、酢酸エチルで抽出した。有
機層は水、食塩水で順次洗浄した後無水硫酸ナトリウム
で乾燥した。減圧下溶媒を留去して得られる残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル−ヘキサ
ン2:3)で精製するると(10S,11R,12S)−12−[(R)
−1−ヒドロキシエチル]−13−オキソ−14−アザテト
ラシクロ[8.5.0.02,7.011,14]ペンタデカ−2,4,6,15
(1)−テトラエン−15−カルボン酸アリル(R1=H,R2
=CH2CH2=CH2)が無色プリズム状結晶として153mg得ら
れた。
融点133−134℃。
IR(KBr):3460,2945,1790,1723,1648,1600cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:1.37(3H,d,J=6.2Hz),1.77(1H,
d,J=4.8Hz),1.80−2.20(2H,m),3.04−3.14(2H,
m),3.23(1H,ddd,J=13.6Hz,10.4Hz,4.0Hz),3.33(1
H,dd,J=6.6Hz,3.4Hz),4.20−4.36(1H),4.35(1H,d
d,J=10.4Hz,3.4Hz),4.73(1H,ddt,J=13.2Hz,5.8Hz,
1.4Hz),4.84(1H,ddt,J=13.2Hz,5.8Hz,1.4Hz),5.27
(1H,ddd,J=10.4Hz,2.6Hz,1.4Hz),5.41(1H,ddd,J=1
7.2Hz,2.6Hz,1.4Hz),5.98(1H,ddt,J=17.2Hz,10,4Hz,
5.8Hz),7.09−7.30(3H,m),7.77(1H,dd,J=7.8Hz,1.
8Hz) (3)(2)で得られた化合物(149mg)のTHF−ジクロ
ロメタン混合溶液(1:1,2.5m)にトリフェニルホスフ
ィン(11.5mg)つづいて2−エチルヘキサン酸ナトリウ
ム(73mg)およびテトラキス(トリフェニルホスフィ
ン)パラジウム(0)(16.9mg)のTHF−ジクロロメタ
ン混合溶液(1:1,3.31m)を加え、室温で30分間撹拌
した。反応液に乾燥エーテル(15m)を加え0℃に冷
却した後、生成した沈澱物をろ取し、エーテル−THFで
洗浄した。得られた粉末をダイヤイオンCHP−20クロマ
トグラフィー(aq.MeOH,0→5%)で精製した後凍結乾
燥すると表題化合物(R1=H,R2=Na)が粉末として115m
g得られた。
IR(KBr):3400,2930,1750,1588,1390cm-1 1 H−NMR(D2O)δ:1.31(3H,d,J=6.4Hz),1.72−1.96
(1H,m),2.14(1H,ddd,J=12.2Hz,7.4Hz,3.8Hz),2.98
−3.08(2H,m),3.26(1H,ddd,J=13.6Hz,10.6Hz,3.8H
z),3.58(1H,dd,J=5.6Hz,3.6Hz),4.28(1H,qd,J=6.
4Hz,5.6Hz),4.38(1H,dd,J=10.6Hz,3.6Hz),7.10−7.
27(3H,m),7.46(1H,d,J=7.4Hz) 実施例9 (10R,11R,12S)−12−[(R)−1−ヒドロキシエチ
ル]−13−オキソ−14−アザテトラシクロ[8.5.0.02,7
11,14]ペンタデカ−2,4,6,15(1)−テトラエン−1
5−カルボン酸ナトリウム 実施例8と同様にして以下の化合物が得られた。
(1)(10R,11R,12S)−12−[(R)−1−(トリメ
チルシリルオキシ)エチル]−13−オキソ−14−アザテ
トラシクロ[8.5.0.02,7.011,14]ペンタデカ−2,4,6,1
5(1)−テトラエン−15−カルボン酸アリル(R1=SiM
e3,R2=CH2CH=CH2) IR(Neat):2960,2940,1772,1710,1650,1600cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:0.16(9H,s),1.31(3H,d,J=6.2H
z),1.74−2.04(1H,m),2.17−2.32(1H,m),2.99(2
H,dd,J=8.6Hz,4.0Hz),3.21(1H,dd,J=7.2Hz,2.6H
z),3.30(1H,ddd,J=12.4Hz,8.0Hz,4.8Hz),3.74(1H,
dd,J=8.0Hz,2.6Hz),4.21(1H,dd,J=7.2Hz,6.2Hz),
4.74(1H,ddt,J=13.6Hz,5.6Hz,1.4Hz),4.83(1H,ddt,
J=13.6Hz,5.6Hz,1.4Hz),5.27(1H,ddd,J=10.6Hz,2.8
Hz,1.4Hz),5.47(1H,ddd,J=17.2Hz,2.8Hz,1.4Hz),6.
00(1H,ddt,J=17.2Hz,10.6Hz,5.6Hz),7.12−7.33(3
H,m),8.46(1H,dd,J=8.0Hz,1.8Hz) (2)(10R,11R,12S)−12−[(R)−1−ヒドロキ
シエチル]−13−オキソ−14−アザテトラシクロ[8.5.
0.02,7.011,14]ペンタデカ−2,4,6,15(1)−テトラ
エン−15−カルボン酸アリル(R1=H,R2=CH2CH=CH2) mp.93−95℃ IR(KBr):3460,2945,1790,1723,1648,1600cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:1.38(3H,d,J=6.2Hz),1.80(1H,
brs),1.80−2.06(1H,m),2.28(1H,ddd,J=12.8Hz,8.
8Hz,4.4Hz),3.00(2H,dd,J=8.8Hz,4.4Hz),3.26(1H,
dd,J=6.4Hz,2.6Hz),3.32(1H,ddd,J=12.8Hz,8.2Hz,
4.6Hz),3.84(1H,dd,J=8.2Hz,2.6Hz),4.20−4.37(1
H,m),4.75(1H,ddt,J=13.4Hz,5.6Hz,1.4Hz),4.85(1
H,ddt,J=13.4Hz,5.6Hz,1.4Hz),5.28(1H,ddd,J=10.8
Hz,2.6Hz,1.4Hz),5.46(1H,ddd,J=17.2Hz,2.6Hz,1.4H
z),6.00(1H,ddt,J=17.2Hz,10.8Hz,5.6Hz),7.10−7.
35(3H,m),8.44(1H,dd,J=8.6Hz,1.6Hz) (3)表題化合物(R1=H,R2=Na) IR(KBr):3400,2940,1755,1590,1400cm-1 1 H−NMR(D2O)δ:1.33(3H,d,J=6.2Hz),1.66−1.93
(1H,m),2.22−2.38(1H,m),2.96(2H,dd,J=8.2Hz,
3.6Hz),3.39(1H,ddd,J=13.0Hz,8.4Hz,4.4Hz),3.49
(1H,dd,J=5.6Hz,2.2Hz),3.90(1H,dd,J=8.4Hz,3.6H
z),4.27(1H,qd,J=6.2Hz,5.6Hz),7.15−7.22(3H,
m),7.96(1H,d,J=6.6Hz) 実施例10 (5S,6R,7S)−5−[(R)−1−ヒドロキシエチル]
−4−オキソ−3−アザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウン
デカ−1−エン−2−カルボン酸ナトリウム 実施例8と同様にして以下の化合物が得られた。
(1)(5S,6R,7S)−5−[(R)−1−(トリメチル
シリルオキシ)エチル]−4−オキソ−3−アザトリシ
クロ[5.4.0.03,6]ウンデカ−1−エン−2−カルボン
酸アリル(R1=SiMe3,R2=CH2CH=CH2) IR(Neat):2930,2860,1780,1720,1635cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:0.13(9H,s),1.26(H,d,J=6.0H
z),1.2−2.2(7H,m),2.7−2.9(1H,m),3.16(1H,dd,
J=3.2&6.8Hz),3.4−3.5(1H,m),4.08(1H,dd,J=3.
2&10.2Hz),4.18(1H,dq,J=6.8&6.0Hz),4.67(1H,d
dt,J=5.5,13.6&1.4Hz),4.80(1H,ddt,J=5.5,13.6&
1.4Hz),5.25(1H,dq,J=10.4&1.4Hz),5.43(1H,dq,J
=17.2&1.4Hz),5.97(1H,ddt,J=10.4,17.2&5.5Hz) (2)(5S,6R,7S)−5−[(R)−1−ヒドロキシエ
チル]−4−オキソ−3−アザトリシクロ[5.4.0.
03,6]ウンデカ−1−エン−2−カルボン酸アリル(R1
=H,R2=CH2CH=CH2) IR(Neat):3480,2930,2860,1755,1715,1630cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:1.33(3H,d,J=6.2Hz),1.2−2.2
(7H,m),1.74(1H,d,J=4.8Hz),2.8−2.9(1H,m),3.
21(1H,dd,J=3&6.6Hz),3.4−3.4(1H,m),4.18(1
H,dd,J=3&10.2Hz),4.24(1H,ddq,J=4.8,6.6&6.2H
z),4.68(1H,ddt,J=5.5,13.4&1.5Hz),4.81(1H,dd
t,J=5.5,13.4&1.5Hz),5.26(1H,dq,J=10.4&1.5H
z),5.42(1H,dq,J=17.2&1.5Hz),5.98(1H,ddt,J=1
0.4,17.2&5.5Hz) (3)表題化合物(R1=H,R2=Na) IR(KBr):3410,2900,2830,1740,1630,1580cm-1 1 H−NMR(D2O)δ:1.28(3H,d,J=6.6Hz),1.2−2.2(7
H,m),2.8−3.0(1H,m),3.1−3.3(1H,m),3.34(1H,d
d,J=3&6.2Hz),4.13(1H,dd,J=3&10Hz),4.23(1
H,dq,J=6.2&6.6Hz) Anal Calcd for C13H6NNaO4・H2O C,53.61;H,6.23;N,4.81 Found C,53.73;H,6.11;N,4.66 実施例11 (5S,6R,7R)−5−[(R)−1−ヒドロキシエチル]
−4−オキソ−3−アザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウン
デカ−1−エン−2−カルボン酸ナトリウムとその誘導
実施例8と同様にして以下の化合物が得られた。
(1)(5S,6R,7R)−5−[(R)−1−(トリメチル
シリルオキシ)エチル]−4−オキソ−3−アザトリシ
クロ[5.4.0.03,6]ウンデカ−1−エン−2−カルボン
酸アリル(R1=SiMe3,R2=CH2CH=CH2) IR(Neat):2930,2860,1780,1715,1630cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:0.13(9H,s),1.27(3H,d,J=6.2H
z),1.3−2.2(7H,m),2.8−2.9(1H,m),3.08(1H,dd,
J=2.8&7.6Hz),3.4−3.5(1H,m),3.60(1H,dd,J=2.
8&7.6Hz),4.15(1H,dq,J=7.6&6.2Hz),4.66(1H,dd
t,J=5.5,13.5&1.4Hz),4.80(1H,ddt,J=5.5,13.5&
1.4Hz),5.25(1H,dq,J=10.4&1.4Hz),5.43(1H,dq,J
=17.2&1.4Hz),5.97(1H,ddt,J=10.4,17.2&5.5Hz) (2)(5S,6R,7R)−5−[(R)−1−ヒドロキシエ
チル]−4−オキソ−3−アザトリシクロ[5.4.0.
03,6]ウンデカ−1−エン−2−カルボン酸アリル mp.120−121℃ IR(KBr):3430,2930,2850,1765,1720,1630cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:1.33(3H,d,J=6.2Hz),1.2−2.3
(7H,m),1.76(1H,d,J=4.8Hz),2.8−3.0(1H,m),3.
13(1H,dd,J=2.8&6.6Hz),3.4−3.5(1H,m),3.71(1
H,dd,J=2.8&7.6Hz),4.22(1H,ddq,J=4.8,6.6&6.2H
z),4.68(1H,ddt,J=5.513.4&1.5Hz),4.81(1H,ddt,
J=5.5,13.4&1.5Hz),5.26(1H,dq,J=10.4&1.5Hz),
5.42(1H,dq,J=17.5&1.5Hz),5.98(1H,ddt,J=10.4,
17.2&5.5Hz) Anal Calcd for C15H21NO4 C,65.96;H,7.27;N,4.81 Found C,66.00;H,7.40;N,4.66 (3)表題化合物(R1=H,R2=Na) IR(KBr):3430,2920,2850,1745,1630,1590cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:1.28(3H,d,J=6.4Hz),1.2−2.2
(7H,m),2.9−3.2(2H,m),3.34(1H,dd,J=2.6&5.8H
z),3.69(1H,dd,J=2.6&7.4Hz),4.21(1H,dq,J=5.8
&6.4Hz) Anal Calcd for C13H16NNaO4・H2O C,53.61;H,6.23;N,4.81 Found C,53.70;H,6.20;N,4.68 実施例12 (5S,6R,7S)−5−[(R)−1−ヒドロキシエチル]
−4−オキソ−3−アザトリシクロ[5.5.0.03,6]ドデ
カ−1−エン−2−カルボン酸ナトリウム 実施例8と同様にして以下の化合物が得られた。
(1)(5S,6R,7S)−5−[(R)−1−(トリメチル
シリルオキシ)エチル]−4−オキソ−3−アザトリシ
クロ[5.5.0.03,6]ドデカ−1−エン−2−カルボン酸
アリル(R1=SiMe3,R2=CH2CH=CH2) IR(Neat):2920,2850,1780,1715,1650,1610cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:0.13(9H,s),1.27(3H,d,J=6.2H
z),1.2−2.2(8H,m),2.6−3.2(3H,m),3.23(1H,dd,
J=3.2&7.0Hz),4.10(1H,dd,J=3.2&10.4Hz),4.18
(1H,dq,J=7.0&6.2Hz),4.67(1H,ddt,J=5.4,13.6&
1.5Hz),4.80(1H,ddt,J=5.4,13.6&1.5Hz),5.25(1
H,dq,J=10.4&1.5Hz),5.44(1H,dq,J=17.2&1.5H
z),5.98(1H,ddt,J=10.4,17.2&5.4Hz) (2)(5S,6R,7S)−5−[(R)−1−ヒドロキシエ
チル]−4−オキソオ−3−アザトリシクロ[5.5.0.0
3,6]ドデカ−1−エン−2−カルボン酸アリル(R1
H,R2=CH2CH=CH2)mp.75−79℃ IR(KBr):3410,2960,2920,2850,1755,1710,1610cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:1.34(3H,d,J=6.2Hz),1.2−2.0
(8H,m),1.74(1H,d,J=4.8Hz),2.6−3.2(3H,m),3.
28(1H,dd,J=3.0&6.8Hz),4.19(1H,dd,J=3.0&10.2
Hz),4.25(1H,ddq,J=4.8,6.6&6.2Hz),4.67(1H,dd
t,J=5.4,13.4&1.5Hz),4.82(1H,ddt,J=5.4,13.4&
1.5Hz),5.26(1H,dq,J=10.6&1.5Hz),5.44(1H,dq,J
=17.2&1.5Hz),5.98(1H,ddt,J=10.6,17.2&5.4Hz) Anal Calcd for C17H23NO4 C,66.86;H,7.59;N,4.59 Found C,66.92;H,7.78;N,4.32 (3)表題化合物(R1=H,R2=Na) IR(KBr):3420,2920,2850,1745,1615,1580cm-1 1 H−NMR(D2O)δ:1.29(3H,d,J=6.4Hz),1.2−2.0(8
H,m),2.4−2.6(1H,m),2.8−3.0(1H,m),3.1−3.3
(1H,m),3.38(1H,dd,J=2.7&6.1Hz),4.12(1H,dd,J
=2.7&9.9Hz),4.23(1H,dq,J=6.1&6.4Hz), Anal Calcd for C14H18NNaO4・H2O C,55.08;H,6.60;N,4.59 Found C,55.24;H,6.69;N,4.38 実施例13 (5S,6R,7R)−5−[(R)−1−ヒドロキシエチル]
−4−オキソ−3−アザトリシクロ[5.5.0.03,6]ドデ
カ−1−エン−2−カルボン酸ナトリウム 実施例8と同様にして以下の化合物が得られた。
(1)(5S,6R,7R)−5−[(R)−1−(トリメチル
シリルオキシ)エチル]−4−オキソ−3−アザトリシ
クロ[5.5.0.03,6]ドデカ−1−エン−2−カルボン酸
アリル(R1=SiMe3,R2=CH2CH=CH2) IR(Neat):2920,2850,1770,1705,1645,1610cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:0.14(9H,s),1.29(3H,d,J=6.2H
z),1.4−1.9(8H,m),2.8−2.9(2H,m),3.07(1H,dd,
J=2.4&7.8Hz),3.1−3.3(1H,m),3.58(1H,dd,J=2.
4&8.8Hz),4.14(1H,dq,J=7.8&6.2Hz),4.66(1H,dd
t,J=5.4,13.6&1.5Hz),4.80(1H,ddt,J=5.4,13.6&
1.5Hz),5.25(1H,dq,J=10.4&1.5Hz),5.44(1H,dq,J
=17.2&1.5Hz),5.97(1H,ddt,J=10.4,17.2&5.4Hz) (2)(5S,6R,7R)−5−[(R)−1−ヒドロキシエ
チル]−4−オキソ−3−アザトリシクロ[5.5.0.
03,6]ドデカ−1−エン−2−カルボン酸アリル(R1
H,R2=CH2CH=CH2) mp.86−88℃ IR(KBr):3410,2920,2850,1760,1720,1610cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:1.35(3H,d,J=6.4Hz),1.4−2.8
(8H,m),1.78(1H,d,J=5.0Hz),2.7−2.9(2H,m),3.
12(1H,dd,J=2.4&6.8Hz),3.1−33(1H,m),3.69(1
H,dd,J=2.4&8.8Hz),4.22(1H,ddq,J=5.0,6.8&6.2H
z),4.66(1H,ddt,J=5.4,13.4&1.5Hz),4.81(1H,dd
t,J=5.4,13.4&1.5Hz),5.26(1H,dq,J=10.4&1.5H
z),5.44(1H,dq,J=17.2&1.5Hz),5.98(1H,ddt,J=1
0.4,17.2&5.4Hz) Anal Calcd for C17H23NO4・0.1H2O C,66.47;H,7.61;N,4.56 Found C,66.47;H,7.67;N,4.51 (3)表題化合物(R1=H,R2=Na) IR(KBr):3420,2920,2850,1745,1590cm-1 1 H−NMR(D2O)δ:1.29(3H,d,J=6.4Hz),1.2−2.0(8
H,m),2.5−2.9(2H,m),3.31(1H,dd,J=2.2&6.0H
z),3.3−3.4(1H,m),3.71(1H,dd,J=2.2&9.0Hz),
4.21(1H,dd,J=6.0&6.4Hz) Anal Calcd for C14H18NNaO4・1.3H2O C,54.04;H,6.67;N,4.50 Found C,53.73;H,6.47;N,4.88 実施例14 (5S,6R,7S)−5−[(R)−1−ヒドロキシエチル]
−4−オキソ−3−アザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウン
デカ−1,10−ジエン−2−カルボン酸ナトリウム 実施例8と同様にして以下の化合物が得られた。
(1)(5S,6R,7S)−5−[(R)−1−(トリメチル
シリルオキシ)エチル]−4−オキソ−3−アザトリシ
クロ[5.4.0.03,6]ウンデカ−1,10−ジエン−2−カル
ボン酸アリル(R1=SiMe3,R2=CH2CH=CH2) mp.80−90℃ IR(KBr):2960,1780,1710,1602,1575cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:0.14(9H,s),1.24(3H,d,J=6.2H
z),1.60−1.80(1H,m),1.90−2.03(1H,m),2.33−2.
45(2H,m),3.16(1H,ddd,J=13.4Hz,11.2Hz,4.6Hz),
3.29(1H,dd,J=6.0Hz,4.4Hz),4.21(1H,dq,J=6.2Hz,
6.0Hz),4.26(1H,dd,J=11.2Hz,4.4Hz),4.71(1H,dd
t,J=13.4Hz,5.8Hz,1.4Hz),4.82(1H,ddt,J=13.4Hz,
5.8Hz,1.4Hz),5.26(1H,ddd,J=10.4Hz,2.6Hz,1.4H
z),5.43(1H,ddd,J=17.2Hz,2.6Hz,1.4Hz),5.98(1H,
ddt,J=17.2Hz,10.4Hz,5.8Hz),6.02−6.10(1H,m),6.
96(1H,dt,J=10.0Hz,2.0Hz) (2)(5S,6R,7S)−5−[(R)−1−ヒドロキシエ
チル]−4−オキソ−3−アザトリシクロ[5.4.0.
03,6]ウンデカ−1,10−ジエン−2−カルボン酸アリル
(R1=H,R2=CH2CH=CH2) IR(Neat):3450,2940,1775,1710,1650,1618,1580,1543
cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:1.32(3H,d,J=6.4Hz),1.63−1.7
7(2H,m),2.00(1H,ddd,J=12.0Hz,7.0Hz,3.0Hz),2.3
4−2.47(2H,m),3.19(1H,ddd,J=14.0Hz,11.2Hz,3.6H
z),3.33(1H,dd,J=6.2Hz,4.0Hz),4.18−4.34(1H,
m),4.32(1H,dd,J=11.2Hz,4.0Hz),4.71(1H,ddt,J=
13.4Hz,5.6Hz,1.4Hz),4.83(1H,ddt,J=13.4Hz,5.8Hz,
1.4Hz),5.26(1H,ddd,J=10.2Hz,3.0Hz,1.6Hz),5.42
(1H,ddd,J=17.4Hz,3.0Hz,1.6Hz),5.98(1H,ddt,J=1
7.4Hz,10.2Hz,5.8Hz),6.07(1H,dt,J=10.0Hz,4.4H
z),6.97(1H,dt,J=10.0Hz,1.8Hz) (3)表題化合物(R1=H,R2=Na) IR(KBr):3410,2930,1760,1598,1570,1405,1380cm-1 1 H−NMR(D2O)δ:1.27(3H,d,J=6.4Hz),1.53−1.80
(1H,m),1.94−2.08(1H,m),2.30−2.42(2H,m),3.2
1(1H,ddd,J=14.4Hz,11.0Hz,4.2Hz),3.51(1H,dd,J=
5.2Hz,4.0Hz),4.25(1H,dq,J=6.4Hz,5.2Hz),4.29(1
H,dd,J=11.0Hz,4.0Hz),6.03(1H,dt,J=10.2Hz,4.0H
z),6.79(1H,d,J=10.2Hz) Anal Calcd for C13H14NNaO4・1.2H2O C,53.31;H,5.64;N,4.78 Found C,53.40;H,5.56;N,5.07 実施例15 (5S,6R,7R)−5−[(R)−1−ヒドロキシエチル]
−4−オキソ−3−アザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウン
デカ−1,10−ジエン−2−カルボン酸ナトリウム 実施例8と同様にして以下の化合物が得られた。
(1)(5S,6R,7R)−5−[(R)−1−(トリメチル
シリルオキシ)エチル]−4−オキソ−3−アザトリシ
クロ[5.4.0.03,6]ウンデカ−1,10−ジエン−2−カル
ボン酸アリル(R1=SiMe3,R2CH2CH=CH2) IR(Neat):2950,1775,1715,1660,1608,1578cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:0.14(9H,s),1.30(3H,d,J=6.0H
z),1.60−1.80(1H,m),2.07−2.23(1H,m),2.27−2.
42(2H,m),3.08−3.38(1H,m),3.11(1H,dd,J=7.6H
z,2.4Hz),3.68(1H,dd,J=9.2Hz,2.4Hz),4.16(1H,d
q,J=7.6Hz,6.0Hz),4.70−4.82(2H,m),5.26(1H,dd
d,J=10.2Hz,1.4Hz,0.8Hz),5.42(1H,ddd,J=17.4Hz,
1.4Hz,0.8Hz),5.97(1H,ddt,J=17.4Hz,10.2Hz,5.4H
z),6.21(1H,ddd,J=10.2Hz,4.6Hz,3.6Hz),6.97(1H,
dt,J=10.2Hz,1.8Hz) (2)(5S,6R,7R)−5−[(R)−1−ヒドロキシエ
チル]−4−オキソ−3−アザトリシクロ[5.4.0.
03,6]ウンデカ−1,10−ジエン−2−カルボン酸アリル
(R1=H,R2=CH2CH=CH2) mp.109−110℃ IR(KBr):3410,2920,1767,1718,1645,1608,1580cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:1.36(3H,d,J=6.2Hz),1.62−1.8
4(2H,m),2.10−2.25(1H,m),2.30−2.42(2H,m),3.
15(1H,dd,J=6.8Hz,2.4Hz),3.18(1H,ddd,J=13.2Hz,
9.2Hz,4.0Hz),3.80(1H,dd,J=9.2Hz,2.4Hz),4.14−
4.22(1H,m),4.70(1H,ddt,J=13.4Hz,5.6Hz,1.4Hz),
4.80(1H,ddt,J=13.4Hz,5.6Hz,1.4Hz),5.26(1H,ddd,
J=10.4Hz,2.8Hz,1.4Hz),5.42(1H,ddd,J=17.2Hz,2.8
zH,1.4Hz),5.97(1H,ddt,J=17.2Hz,10.4Hz,5.6Hz),
6.17−6.28(1H,m),6.98(1H,dt,J=10.2Hz,1.6Hz) (3)表題化合物(R1=H,R2=Na) IR(KBr):3400,2930,1745,1598,1570,1408,1380cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:1.31(3H,d,J=6.4Hz),1.54−1.7
7(1H,m),2.10−2.26(1H,m),2.26−2.40(2H,m),3.
29(1H,ddd,J=14.4Hz,9.2Hz,4.0Hz),3.37(1H,dd,J=
6.2Hz,2.2Hz),3.79(1H,dd,J=9.2Hz,2.2Hz),4.23(1
H,qd,J=6.4Hz,6.2Hz),6.23(1H,dt,J=10.2Hz,3.6H
z),6.86(1H,d,J=10.2Hz) Anal Calcd for C13H14NNaO4・1.5H2O C,52.35;H,5.74;N,4.70 Found C,51.96;H,5.36;N,5.03 実施例16 (5S,6S,7S)−5−[(R)−1−ヒドロキシエチル]
−4−オキソ−9−チア−3−アザトリシクロ[5.4.0.
03,6]ウンデカ−1−エン−2−カルボン酸ナトリウム 実施例8と同様にして以下の化合物が得られた。
(1)(5S,6S,7S)−5−[(R)−1−(トリメチル
シリルオキシ)エチル]−4−オキソ−9−チア−3−
アザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウンデカ−1−エン−2
−カルボン酸アリル(R1=SiMe3,R2=CH2CH=CH2) IR(Neat):2950,2900,1780,1720,1650,1630cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:0.13(9H,s),1.26(3H,d,J=6.2H
z),2.3−2.9(5H,m),3.17(1H,dd,J=3.4&6.8Hz),
3.1−3.3(2H,m),3.82(1H,dt,J=13&3Hz),4.14(1
H,dd,J=3.4&10.2Hz),4.18(1H,dq,J=6.8&6.2Hz),
4.68(1H,ddt,J=5.4,13.6&1.4Hz),4.80(1H,ddt,J=
5.4,13.6&1.4Hz),5.26(1H,dq,J=10.4&1.4Hz),5.4
3(1H,dq,J=17.2&1.4Hz),5.96(1H,ddt,J=10.4,17.
2&5.4Hz) (2)(5S,6S,7S)−5−[(R)−1−ヒドロキシエ
チル]−4−オキソ−9−チア−3−アザトリシクロ
[5.4.0.03,6]ウンデカ−1−エン−2−カルボン酸ア
リル(R1=H,R2=CH2CH=CH2 mp.85−95℃ IR(KBr):3430,2970,2910,1770,1710,1635cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:1.34(3H,d,J=6.2Hz),1.72(1H,
d,J=5.6Hz),2.3−3.0(5H,m),3.20(1H,dd,J=2.8&
6.6Hz),3.1−3.3(1H,m),3.74(1H,dd,J=2.8&7.4H
z),3.86(1H,dt,J=15&2.6Hz),4.24(1H,ddq,J=5.
6,6.6&6.2Hz),4.43(1H,ddt,J=5.4,13.2&1.4Hz),
4.82(1H,ddt,J=5.4,13.2&1.4Hz),5.28(1H,dq,J=1
0.4&1.4Hz),5.43(2H,dq,J=17.2&1.4Hz),5.97(1
H,ddt,J=10.4,17.2&5.4Hz) (3)表題化合物(R1=H,R2=Na) IR(KBr):3400,2960,2910,1750,1630,1590cm-1 1 H−NMR(D2O)δ:1.28(3H,d,J=6.4Hz),2.3−2.8(5
H,m),3.1−3.3(1H,m),3.42(1H,dd,J=3.2&5.9H
z),3.5−3.6(1H,m),4.22(1H,dd,J=3.2&9.8Hz),
4.24(1H,dq,J=5.9&6.4Hz) Anal Calcd for C12H14NNaO4S・1.4H2O C,45.54;H,5.35;N,4.43 Found C,45.72;H,5.23;N,4.29 実施例17 (5S,6S,7R)−5−[(R)−1−ヒドロキシエチル]
−4−オキソ−9−チア−3−アザトリシクロ[5.4.0.
03,6]ウンデカ−1−エン−2−カルボン酸ナトリウム 実施例8と同様にして以下の化合物が得られた。
(1)(5S,6S,7R)−5−[(R)−1−(トリメチル
シリルオキシ)エチル]−4−オキソ−9−チア−3−
アザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウンデカ−1−エン−2
−カルボン酸アリル(R1=SiMe3,R2=CH2CH=CH2) IR(Neat):2950,2900,1780,1720,1650 1625cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:0.13(9H,s),1.27(3H,d,J=6.2H
z),2.2−3.0(5H,m),3.15(1H,dd,J=2.8&7.0Hz),
3.2−3.3(1H,m),3.63(1H,dd,J=2.8&7.6Hz),3.8−
3.9(1H,m),4.16(1H,dq,J=7.0&6.2Hz),4.69(1H,d
dt,J=5.4,13.4&1.4Hz),4.80(1H,ddt,J=5.4,13.4&
1.4Hz),5.26(1H,dq,J=10.4&1.4Hz),5.43(1H,dq,J
=17.2&1.4Hz),5.97(1H,ddt,J=10.4,17.2&5.4Hz) (2)(5S,6S,7R)−5−[(R)−1−ヒドロキシエ
チル]−4−オキソ−9−チア−3−アザトリシクロ
[5.4.0.03,6]ウンデカ−1−エン−2−カルボン酸ア
リル(R1=H,R2=CH2CH=CH2) mp.150−153℃ IR(KBr):3420,2960,2930,1780,1710,1625cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:1.34(3H,d,J=6.4Hz),1.75(1H,
d,J=5.6Hz),2.4−2.9(5H,m),3.1−3.3(1H,m),3.2
2(1H,dd,J=3.2&6.4Hz),3.83(1H,dt,J=12.6&3.3H
z),4.24(1H,dd,J=3.2&10.1Hz),4.25(1H,d,quinte
t,J=5.6&6.4Hz),4.69(1H,ddt,J=5.4,13.4&1.4H
z),4.82(1H,ddt,J=5.4,13.4&1.4Hz),5.28(1H,dq,
J=10.4&1.4Hz),5.43(1H,dq,J=17.2&1.4Hz),5.98
(1H,ddt,J=10.4,17.2&5.4Hz) Anal Calcd for C15H19NO4S・0.5H2O C,56.59;H,6.33;N,4.40 Found C,56.79;H,6.26;N,4.42 (3)表題化合物(R1=H,R2=Na) IR(KBr):3400,2960,2910,1735,1620,1590cm-1 1 H−NMR(D2O)δ:1.28(3H,d,J=6.4Hz),2.2−3.1(5
H,m),3.2−3.4(1H,m),3.44(1H,dd,J=2.8&5.7H
z),3.5−3.6(1H,m),3.74(1H,dd,J=2.8&7.3Hz),
4.23(1H,dq,J=5.7&6.4Hz) Anal Calcd for C12H14NNaO4S・1.4H2O C,65.54;H,5.34;N,4.42 Found C,65.68;H,5.30;N,4.28 実施例18 (9S,10R,11S)−11−[(R)−1−ヒドロキシエチ
ル]−12−オキソ−5−チア−13−アザテトラシクロ
[7.5.0.02,6.010,13]テトラデカ−2(6),3,14
(1)−トリエン−14−カルボン酸ナトリウム 実施例8と同様にして以下の化合物が得られた。
(1)(9S,10R,11S)−11−[(R)−1−(トリメチ
ルシリルオキシ)エチル]−12−オキソ−5−チア−13
−アザテトラシクロ[7.5.0.02,6.010,13]テトラデカ
−2(6),3,14(1)−トリエン−14−カルボン酸ア
リル(R1=SiMe3,R2=CH2CH=CH2) mp.103−104℃ IR(KBr):2955,1777,1718,1647,1610cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:0.15(9H,s),1.27(3H,d,J=6.2H
z),1.86−2.22(2H,m),2.95−3.32(3H,m),3.32(1
H,dd,J=6.2Hz,4.0Hz),4.23(1H,dq,J=6.2Hz,6.2H
z),4.28(1H,dd,J=11.2Hz,4.0Hz),4.74(1H,ddt,J=
13.4Hz,5.4Hz,1.4Hz),4.82(1H,ddt,J=13.4Hz,5.4Hz,
1.4Hz),5.27(1H,ddd,J=10.6Hz,2.6Hz,1.4Hz),5.46
(1H,ddd,J=17.2Hz,2.6Hz,1.4Hz),6.00(1H,ddt,J=1
7.2Hz,10.6Hz,5.4Hz),7.11(1H,d,J=5.4Hz),7.78(1
H,d,J=5.4Hz) (2)(9S,10R,11S)−11−[(R)−1−ヒドロキシ
エチル]−12−オキソ−5−チア−13−アザテトラシク
ロ[7.5.0.02,6.010,13]テトラデカ−2(6),3,14
(1)−トリエン−14−カルボン酸アリル(R1=H,R2
CH2CH=CH2) IR(Neat):3450,2940,1780,1713,1650,1600cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:1.36(3H,d,J=6.2Hz),1.75(1H,
d,J=4.6Hz),1.87−2.26(2H,m),3.06−3.20(2H,
m),3.16−3.35(1H,m),3.35(1H,dd,J=6.4Hz,3.8H
z),4.20−4.35(1H,m),4.36(1H,dd,J=11.2Hz,3.8H
z),4.74(1H,ddt,J=13.4Hz,5.8Hz,1.4Hz),4.85(1H,
ddt,J=13.4Hz,5.8Hz,1.4Hz),5.28(1H,ddd,J=10.4H
z,2.8Hz,1.4Hz),5.45(1H,ddd,J=17.2Hz,2.8Hz,1.4H
z),6.00(1H,ddt,J=17.2Hz,10.4Hz,5.8Hz),7.12(1
H,d,J=5.4Hz),7.78(1H,d,J=5.4Hz) (3)表題化合物(R1=H,R2=Na) IR(KBr):3400,2975,1760,1650,1590cm-1 1 H−NMR(D2O)δ:1.30(3H,d,J=6.4Hz),1.80−2.06
(1H,m),2.10−2.20(1H,m),2.85−3.12(2H,m),3.3
0(1H,ddd,J=13.6Hz,10.5Hz,3.2Hz),3.56(1H,dd,J=
6.4Hz,4.0Hz),4.28(1H,dq,J=6.4Hz,6.4Hz),4.38(1
H,dd,J=10.6Hz,4.0Hz),7.22(1H,d,J=5.4Hz),7.37
(1H,d,J=5.4Hz) Anal Calcd for C15H14NNaO4S・1.5H2O C,50.84;H,4.84;N,3.95 Found C,50.77;H,4.53;N,3.66 実施例19 (9R,10R,11S)−11−[(R)−1−ヒドロキシエチ
ル]−12−オキソ−5−チア−13−アザテトラシクロ
[7.5.0.2,6.010,13]テトラデカ−2(6),3,14
(1)−トリエン−14−カルボン酸ナトリウム 実施例8と同様にして以下の化合物が得られた。
(1)(9R,10R,11S)−11−[(R)−1−(トリメチ
ルシリルオキシ)エチル]−12−オキソ−5−チア−13
−アザテトラシクロ[7.5.0.02,6.010,13]テトラデカ
−2(6),3,14(1)−トリエン−14−カルボン酸ア
リル(R1=SiMe3,R2=CH2CH=CH2) IR(Neat):3080,2960,1765,1705,1640,1570,1500cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:0.16(9H,s),1.32(3H,d,J=6.2H
z),1.75−2.06(1H,m),2.05−2.40(1H,m),2.97(1
H,ddd,J=17.2Hz,5.2Hz),3.06−3.20(1H,m),3.15(1
H,dd,J=7.6Hz,2.4Hz),3.29(1H,ddd,J=12.6Hz,9.4H
z,4.2Hz),3.72(1H,dd,J=9.2Hz,2.2Hz),4.20(1H,d
q,J=7.6Hz,6.2Hz),4.73(1H,ddt,J=13.6Hz,5.4Hz,1.
4Hz),4.83(1H,ddt,J=13.6Hz,5.4Hz,1.4Hz),5.27(1
H,ddd,J=10.6Hz,3.0Hz,1.4Hz),5.47(1H,ddd,J=17.2
Hz,3.0Hz,1.4Hz),6.00(1H,ddt,J=17.2Hz,10.6Hz,5.4
Hz),7.11(1H,d,J=5.4Hz),8.16(1H,d,J=5.4Hz) (2)(9R,10R,11S)−11−[(R)−1−ヒドロキシ
エチル]−12−オキソ−5−チア−13−アザテトラシク
ロ[7.5.0.02,6.010,13]テトラデカ−2(6),3,14
(1)−トリエン−14−カルボン酸アリル(R1=H,R2
CH2CH=CH2) IR(KBr):3410,3100,2925,1760,1710,1650,1575cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:1.39(3H,d,J=6.2Hz),1.75(1H,
d,J=4.6Hz),1.97(1H,dddd,J=13.0,12.4Hz,11.8Hz,
5.4Hz),2.36(1H,dddd,J=12.4Hz,5.4Hz,4.2Hz,2.2H
z),2.98(1H,ddd,J=17.6Hz,11.8Hz,5.4Hz),3.14(1
H,ddd,J=17.6Hz,5.4Hz,2.2Hz),3.19(1H,dd,J=6.8H
z,2.4Hz),3.31(1H,ddd,J=13.0Hz,9.0Hz,4.2Hz),3.8
4(1H,dd,J=9.0zH,2.4Hz),4.20−4.36(1H,m),4.75
(1H,ddt,J=13.4Hz,5.6Hz,1.4Hz),4.86(1H,ddt,J=1
3.4Hz,5.6Hz,1.4Hz),5.27(1H,ddd,J=10.6Hz,2.8Hz,
1.4Hz),5.48(1H,ddd,J=17.2Hz,2.8Hz,1.4Hz),6.00
(1H,ddt,J=17.2Hz,10.6Hz,5.6Hz),7.12(1H,d,J=5.
4Hz),8.17(1H,d,J=5.4Hz) (3)表題化合物(R1=H,R2=Na) IR(KBr):3400,2925,1745,1600cm-1 1 H−NMR(D2O)δ:1.33(3H,d,J=6.2Hz),1.65−1.94
(1H,m),2.28−2.44(1H,m),2.92(1H,ddd,J=16.8H
z,12.0Hz,4.8Hz),3.08(1H,ddd,J=16.8Hz,5.0Hz,2.0H
z),3.40(1H,ddd,J=13.2Hz,9.2Hz,4.6Hz),3.43(1H,
dd,J=6.2Hz,2.0Hz),3.85(1H,dd,J=9.2Hz,4.6Hz),
4.26(1H,dq,J=6.2Hz,6.2Hz),7.25(1H,d,J=5.4H
z),7.81(1H,d,J=5.4Hz) Anal Calcd for C15H14NNaO4S・2.0H2O C,49.58;H,4.99;N,3.85 Found C,49.78;H,4.76;N,3.71 実施例20 (5S,6S,7S)−5−[(R)−1−ヒドロキシエチル]
−4−オキソ−8−オキサ−3−アザトリシクロ[5.4.
0.03,6]ウンデカ−1−エン−2−カルボン酸ナトリウ
実施例8と同様にして以下の化合物が得られた。
(1)(5S,6S,7S)−5−[(R)−1−(トリメチル
シリルオキシ)エチル]−4−オキソ−8−オキサ−3
−アザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウンデカ−1−エン−
2−カルボン酸アリル(R1=SiMe3,R2=CH2CH=CH2 IR(Neat):2960,2850,1790,1710,1650cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:0.13(9H,s),1.22(3H,d,J=6.2H
z),1.7−1.9(2H,m),2.3−2.5(1H,m),3.4−3.5(1
H,m),3.59(1H,dd,J=3.6&5.4Hz),3.6−3.7(1H,
m),4.0−4.1(1H,m),4.13(1H,dd,J=3.6&8.6Hz),
4.26(1H,dq,J=5.4&6.2Hz),4.37(1H,d,J=8.6Hz),
4.70(1H,ddt,J=5.4,13.4&1.4Hz),4.81(1H,ddt,J=
5.4,13.4&1.4Hz),5.26(1H,dq,J=10.4&1.4Hz),5.4
3(1H,dq,J=17.2&1.4Hz),5.97(1H,ddt,J=10.4,17.
2&5.4Hz) (2)(5S,6S,7S)−5−[(R)−1−ヒドロキシエ
チル]−4−オキソ−8−オキサ−3−アザトリシクロ
[5.4.0.03,6]ウンデカ−1−エン−2−カルボン酸ア
リル(R1=H,R2=CH2CH=CH2) IR(KBr):3500,2960,2940,2920,1770,1705,1640cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:1.32(3H,d,J=6.2Hz),1.4−1.9
(3H,m),2.3−2.5(1H,m),3.4−3.5(1H,m),3.6−3.
8(1H,m),3.65(1H,dd,J=3.6&6.2Hz),4.0−4.1(1
H,m),4.18(1H,dd,J=3.6&8.4Hz),4.2−4.3(1H,
m),4.42(1H,d,J=8.4Hz),4.71(1H,ddt,J=5.4,13.4
&1.4Hz),4.83(1H,ddt,J=5.4,13.4&1.4Hz),5.28
(1H,dq,J=10.4&1.4Hz),5.43(1H,dq,J=17.2&1.4H
z),5.98(1H,ddt,J=10.4,17.2&5.4Hz) Anal Calcd for C15H19NO5 C,61.42;H,6.53;N,4.78 Found C,61.22;H,6.62;N,4.50 (3)表題化合物(R1=H,R2=Na) IR(KBr):3420,2960,2920,2850,1770,1590,1400cm-1 1 H−NMR(D2O)δ:1.27(3H,d,J=6.6Hz),1.6−1.9(2
H,m),2.42(1H,dd,J=5.4&12.6Hz),3.2−3.3(1H,
m),3.53(1H,dd,J=3.5&5.2Hz),3.79(1H,dt,J=3.0
&11.7Hz),4.0−4.1(1H,m),4.18(1H,dd,J=3.5&8.
4Hz),4.29(1H,dq,J=5.2&6.6Hz),4.60(1H,d,J=8.
4Hz) Anal Calcd for C12H14NNaO5・0.9H2O C,49.45;H,5.46;N,4.81 Found C,49.66;H,5.21;N,4.59 実施例21 (5S,6S,7R)−5−[(R)−1−ヒドロキシエチル]
−4−オキソ−8−オキサ−3−アザトリシクロ[5.4.
0.03,6]ウンデカ−1−エン−2−カルボン酸ナトリウ
実施例8と同様にして以下の化合物が得られた。
(1)(5S,6S,7R)−5−[(R)−1−(トリメチル
シリルオキシ)エチル]−4−オキソ−8−オキサ−8
−アザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウンデカ−1−エン−
2−カルボン酸アリル(R1=SiMe3,R2=CH2CH=CH2) IR(Neat):2950,2850,1780,1720,1600cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:0.14(9H,s),1.28(3H,d,J=6.2H
z),1.7−1.9(2H,m),2.2−2.4(1H,m),3.15(1H,dd,
J=3.1&6.6Hz),3.3−3.6(2H,m),3.90(1H,dd,J=3.
1&5.8Hz),4.0−4.1(1H,m),4.20(1H,dq,J=6.6Hz&
6.2Hz),4.64(1H,d,J=5.8Hz),4.70(1H,dd,J=5.4,1
3.6&1.4Hz),4.80(1H,ddt,J=5.4,13.6&1.4Hz),5.2
6(1H,dq,J=10.4&1.4Hz),5.43(1H,dq,J=17.2&1.4
Hz),5.97(1H,ddt,J=10.4,17.2&5.4Hz) (2)(5S,6S,7R)−5−[(R)−1−ヒドロキシエ
チル]−4−オキソ−8−オキサ−3−アザトリシクロ
[5.4.0.03,6]ウンデカ−1−エン−2−カルボン酸ア
リル(R1=H,R2=CH2CH=CH2) IR(KBr):3430,2960,2940,2930,2850,1780,1720,1635c
m-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:1.36(3H,d,J=6.4Hz),1.6−1.9
(3H,m),2.2−2.4(1H,m),3.23(1H,dd,J=3.2&6.4H
z),3.4−3.5(1H,m),3.5−3.7(1H,m),3.95(1H,dd,
J=3.2&5.8Hz),4.0−4.1(1H,m),4.22(1H,quinet,J
=6.4Hz),4.68(1H,d,J=5.8Hz),4.70(1H,ddt,J=5.
6,13.4&1.4Hz),4.82(1H,ddt,J=5.6,13.4&1.4Hz),
5.28(1H,dq,J=10.6&1.4Hz),5.43(1H,dq,J=17.2&
1.4Hz),5.98(1H,ddt,J=10.6,17.2&5.6Hz) Anal Calcd for C15H19NO5 C,61.42;H,6.53;N,4.78 Found C,61.45;H,6.38;N.45 (3)表題化合物(R1=H,R2=Na) IR(KBr):3400,2970,2930,2850,1740,1590,1400cm-1 1 H−NMR(D2O)δ:1.29(3H,d,J=6.2Hz),1.6−1.9(2
H,m),2.2−2.4(1H,m),3.0−3.2(1H,m),3.51(1H,d
d,J=3.2&5.4Hz),3.71(1H,dt,J=2.4&12.0Hz),3.9
1(1H,dd,J=3.2&5.2Hz),4.0−4.1(1H,m),4.27(1
H,dd,J=5.4Hz&6.2Hz),4.95(1H,d,J=5.4Hz) Anal Calcd for C12H14NNaO5・1H2O C,49.15;H,5.50;N,4.78 Found C,49.16;H,5.33;N,4.69 実施例22 (5S,6S,7S)−5−[(R)−1−ヒドロキシエチル]
−4−オキソ−8−チア−3−アザトリシクロ[5.4.0.
03,6]ウンデカ−1−エン−2−カルボン酸ナトリウム 実施例8と同様にして以下の化合物が得られた。
(1)(5S,6S,7S)−5−[(R)−1−(トリメチル
シリルオキシ)エチル]−4−オキソ−8−チア−3−
アザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウンデカ−1−エン−2
−カルボン酸アリル(R1=SiMe3,R2CH2CH=CH2) IR(KBr):2950,1780,1715,1630,1570cm-1 (2)(5S,6S,7S)−5−[(R)−1−ヒドロキシエ
チル]−4−オキソ−8−チア−3−アザトリシクロ
[5.4.0.03,6]ウンデカ−1−エン−2−カルボン酸ア
リル(R1=H,R2=CH2CH=CH2) IR(Neat):3480,2940,1770,1710,1630cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:1.32(3H,d,J=6.2Hz),1.73(1H,
d,J=5.0Hz),1.7−2.3(3H,m),2.7−3.0(2H,m),3.4
0(1H,dd,J=3&6Hz),3.6−3.7(1H,m),4.05(1H,d,
J=9.2Hz),4.24(1H,ddq,J=5.0,6.0&6.2Hz),4.3(1
H,dd,J=3.0&9.2Hz),4.69(1H,ddt,J=5.6,13.4&1.6
Hz),4.83(1H,ddt,J=5.6,13.4&1.6Hz),5.27(1H,d
q,J=10.4&1.6Hz),5.44(1H,dq,J=17.2&1.6Hz),5.
98(1H,ddt,J=10.4,17.2&5.6Hz) (3)表題化合物(R1=H,R2=Na) IR(KBr):3430,2920,1760,1630,1580cm-1 1 H−NMR(D2O)δ:1.28(3H,d,J=6.4Hz),1.4−2.3(3
H,m),2.8−3.1(2H,m),3.3−3.4(1H,m),3.40(1H,d
d,J=2.8&5.8Hz),4.19(1H,d,J=9.2Hz),4.23(1H,d
q,J=5.8&6.4Hz),4.32(1H,dd,J=2.8&9.2Hz) 実施例23 (5S,6S,7R)−5−[(R)−1−ヒドロキシエチル]
−4−オキソ−8−チア−3−アザトリシクロ[5.4.0.
03,6]ウンデカ−1−エン−2−カルボン酸ナトリウム 実施例8と同様にして以下の化合物が得られた。
(1)(5S,6S,7R)−5−[(R)−1−(トリメチル
シリルオキシ)エチル]−4−オキソ−8−チア−3−
アザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウンデカ−1−エン−2
−カルボン酸アリル(R1=SiMe3,R2=CH2CH=CH2) IR(KBr):2690,1790,1710cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:0.14(9H,s),1.26(3H,d,J=6.2H
z),1.8−2.3(3H,m),2.6−2.9(2H,m),3.25(1H,dd,
J=3.1&6.6Hz),3.6−3.7(1H,m),3.74(1H,dd,J=3.
1&7.0Hz),4.15(1H,d,J=7.0Hz),4.16(1H,dq,J=6.
6&6.2Hz),4.70(1H,ddt,J=5.4,13.5&1.4Hz),4.81
(1H,ddt,J=5.4,13.5&1.4Hz),5.26(1H,dq,J=10.4
&1.4Hz),5.44(1H,dq,J=17.2&1.4Hz),5.97(1H,dd
t,J=104,17.2&5.4) (2)(5S,6S,7R)−5−[(R)−1−ヒドロキシエ
チル]−4−オキソ−8−チア−3−アザトリシクロ
[5.4.0.03,6]ウンデカ−1−エン−2−カルボン酸ア
リル(R1=H,R2=CH2CH=CH2) mp.107−117℃ IR(KBr):3440,2940,1780,1720,1620cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:1.33(3H,d,J=6.4Hz),1.78(1H,
d,J=4.8Hz),1.8−2.3(3H,m),2.6−3.0(2H,m),3.3
2(1H,dd,J=3.1&6.1Hz),3.6−3.7(1H,m),3.83(1
H,dd,J=3.1&6.5Hz),4.17(1H,d,J=6.5Hz),4.24(1
H,ddq,J=4.8Hz,6.1&6.4Hz),4.70(1H,ddt,J=5.4,1
3.4&1.6Hz),4.82(1H,ddt,J=5.6,13.4&1.6Hz),5.2
7(1H,dq,J=10.6&1.6Hz),5.43(1H,dq,J=17.2&1.6
Hz),5.98(1H,ddt,J=10.4,17.2&5.4Hz) Anal Calcd for C15H19NO4S・0.2H2O C,57.56;H,6.25;N,4.48 Found C,56.67;H,6.10;N,4.44 (3)表題化合物(R1=H,R2=Na) IR(KBr):3400,2930,1755,1620,1590cm-1 1 H−NMR(D2O)δ:1.28(3H,d,J=6.4Hz),1.6−2.3(3
H,m),2.6−2.8(2H,m),2.93(1H,dt,J=2.0&13.1H
z),3.3−3.4(1H,m),3.58(1H,dd,J=3.0&5.7Hz),
3.80(1H,dd,J=3.0&6.2Hz),4.23(1H,dq,J=5.7&6.
4Hz),4.40(1H,d,J=6.2Hz) 実施例24 (5S,6R,7R)−9−アリル−5−[(R)−1−ヒドロ
キシエチル]−4−オキソ−3,9−ジアザトリシクロ
[5.4.0.03,6]ウンデカ−1−エン−2−カルボン酸 実施例8と同様にして以下の化合物が得られた。
(1)(5S,6R,7R)−9−アリルオキシカルボニル−5
−[(R)−1−(トリメチルシリルオキシ)エチル]
−4−オキソ−3,9−ジアザトリシクロ[5.4.0.03,6
ウンデカ−1−エン−2−カルボン酸アリル(R1=SiMe
3,R2=CH2CH=CH2,R3=COOCH2CH=CH2) IR(Neat):2960,1785,1710cm-1 (2)(5S,6R,7R)−9−アリルオキシカルボニル−5
−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−4−オキソ−3,
9−ジアザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウンデカ−1−エ
ン−2−カルボン酸アリル(R1=H,R2=CH2CH=CH2,R3
=COOCH2CH=CH2) IR(KBr):3450,2930,1780,1705,1650cm-1 (3)表題化合物(R1=R2=H,R3=CH2CH=CH2) IR(KBr):3430,2980,2930,1760,1650,1590cm-1 1 H−NMR(D2O)δ:1.26(3H,d,J=6.2Hz),2.5−2.9(3
H,m),3.2−3.8(6H,m),3.41(1H,dd,J=3.4&5.4H
z),4.24(1H,dq,J=5.4&6.2Hz),4.29(1H,dd,J=3.4
&10.6Hz),5.51(1H,dd,J=1.2&17.4Hz),5.51(1H,d
d,J=1.2&9.8Hz),5.94(1H,ddt,J=9.8,17.4&6.8H
z) 実施例25 (5S,6R,7S)−9−アリル−5−[(R)−1−ヒドロ
キシエチル]−4−オキソ−3,9−ジアザトリシクロ
[5.4.0.03,6]ウンデカ−1−エン−2−カルボン酸 実施例8と同様にして以下の化合物が得られた。
(1)(5S,6R,7S)−9−アリルオキシカルボニル−5
−[(R)−1−(トリメチルシリルオキシ)エチル]
−4−オキソ−3,9−ジアザトリシクロ[5.4.0.03,6
ウンデカ−1−エン−2−カルボン酸アリル(R1=SiMe
3,R2=CH2CH=CH2,R3=COOCH2CH=CH2) IR(Neat):2960,1785,1710cm-1 (2)(5S,6R,7S)−9−アリルオキシカルボニル−5
−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−4−オキソ−3,
9−ジアザトリシクロ[5.4.0.036]ウンデカ−1−エン
−2−カルボン酸アリル(R1=H,R2=CH2CH=CH2,R3=C
OOCH2CH=CH2) IR(KBr):3430,2940,2880,1785,1710,1640cm-1 (3)表題化合物(R1=R2=H,R3=CH2CH=CH2) IR(KBr):3430,2970,2930,1760,1600cm-1 1 H−NMR(D2O)δ:1.28(3H,d,J=6.4Hz),2.4−2.6(1
H,m),2.7−3.0(2H,m),3.3−3.8(6H,m),3.50(1H,d
d,J=2.8&5.8Hz),3.86(1H,dd,J=2.8&7.4Hz),4.24
(1H,dq,J=5.8&6.4Hz),5.55(1H,d,J=17.4Hz),5.5
6(1H,d,J=9.6Hz),5.95(1H,ddt,J=9.6,17.4&7.2H
z) 実施例26 (10S,11R,12S)−5−(2−アミノエトキシ)−12−
[(R)−1−ヒドロキシエチル]−13−オキソ−14−
アザテトラシクロ[8.5.0.02,7.011,14]ペンタデカ−
2,4,6,15(1)−テトラエン−15−カルボン酸 実施例8(1)、(2)と同様にして以下の化合物が
得られた。
(1)(10S,11R,12S)−5−[2−[(アリルオキシ
カルボニル)アミノ]エトキシ]−12−[(R)−1−
(トリメチルシリルキシ)エチル]−13−オキソ−14−
アザテトラシクロ[8.5.0.02,7.011,14]ペンタデカ−
2,4,6,15(1)−テトラエン−15−カルボン酸アリル
(R1=SiMe3,R2=CH2CH=CH2,R3=COOCH2CH=CH2) IR(Neat):3350,3080,2950,1780,1720,1650,1605cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:0.15(9H,s),1.28(3H,d,J=6.2H
z),1.73−2.20(2H,m),2.97−3.25(3H,m),3.26(1
H,dd,J=6.8Hz,3.2Hz),3.58(1H,t,J=5.2Hz),3.60
(1H,t,J=5.2Hz),4.04(2H,t,J=5.2Hz),4.16−4.31
(2H,m),4.59(2H,d,J=5.2Hz),4.65−4.90(2H,m),
5.08−5.50(5H,m),5.80−6.10(2H,m),6.64(1H,d,J
=2.2Hz),6.71(1H,dd,J=8.8Hz,2.2Hz),7.83(1H,d,
J=8.8Hz) (2)(10S,11R,12S)−5−[2−[(アリルオキシ
カルボニル)アミノ]エトキシ]−12−[(R)−1−
ヒドロキシエチル]−13−オキソ−14−アザテトラシク
ロ[8.5.0.02,7.011,14]ペンタデカ−2,4,6,15(1)
−テトラエン−15−カルボン酸アリル(R1=H,R2=CH2C
H=CH2,R3=COOCH2CH=CH2) IR(Neat):3390,2940,1773,1718,1650,1610cm-1 1H−NMR(CDCl3)δ:1.36(3H,d,J=6.4Hz),1.60−2.2
0(3H,m),2.96−3.10(2H,m),3.19(1H,ddd,J=14.2H
z,10.4Hz,4.0Hz),3.30(1H,dd,J=6.8Hz,3.2Hz),3.56
(1H,t,J=5.2Hz),3.61(1H,t,J=5.4Hz),4.04(2H,
t,J=5.2Hz),4.20−4.37(1H,m),4.32(1H,dd,J=10.
4Hz,3.2Hz),4.58(2H,d,J=6.0Hz),4.65−4.92(2H,
m),5.10−5.48(5H,m),5.82−6.12(2H,m),6.64(1
H,d,J=2.2Hz),6.72(1H,dd,J=8.6Hz,2.2Hz),7.84
(1H,d,J=8.6Hz) (3)表題化合物(R1=R2=R3=H) (2)で得られた化合物(443mg)、トリフェニルホ
スフィン(72mg)、ジメドン(257mg)およびテトラキ
ス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(31.8
mg)のTHF−エタノール混合溶液(2:1,6m)をアルゴ
ン雰囲気下室温で4時間撹拌した。析出した沈澱物をろ
取し、THF−エタノールで洗浄すると表題化合物が黄土
色粉末として316mg得られた。
IR(KBr):3400,2970,2940,1760,1640−1570,1500cm-1 1 H−NMR(Me2SO−d6−D2O)δ:1.16(3H,d,J=6.2Hz),
1.50−2.25(2H,m),2.75−3.10(2H,m),3.10−3.20
(1H,m),3.23(1H,dd,J=6.2Hz,3.6Hz),3.62(2H,t,J
=6.4Hz),3.98(1H,dq,J=6.2Hz,6.2Hz),4.00−4.20
(2H,m),4.16(1H,dd,J=10.8Hz,3.6Hz),6.62(1H,d
d,J=8.8Hz,2.2Hz),6.68(1H,d,J=2.2Hz),7.59(1H,
d,J=8.8Hz) 実施例27 (10S,11R,12S)−5−[2−(1−イミノエチル)ア
ミノ]エトキシ]−12−[(R)−ヒドロキシエチル]
−13−オキソ−14−アザテトラシクロ[8.5.0.02,7.0
11,14]ペンタデカ−2,4.6,15(1)−テトラエン−15
−カルボン酸 実施例26で得られた化合物(100mg)の水懸濁液(10m
)に0℃で2規定炭酸カリウム水溶液を滴下してpH8.
5に保ちつつ、ベンジルアセトアミダート塩酸塩(1.554
g)を数回に分けて加えた。さらに20分間撹拌した後、
反応液を酢酸エチル−THF(9:1)で洗浄し、水層を減圧
下濃縮した。残留物をダイヤイオンCHP−20カラムクロ
マトグラフィー(溶媒:水→5%エタノール/水→10%
エタノール/水)で精製したのち凍結乾燥すると表題化
合物が粉末として30mg得られた。
IR(KBr):3380,2960,2925,1755,1680,1600−1580,1495
cm-1 1 H−NMR(D2O)δ:1.30(3H,d,J=6.2Hz),1.70−1.95
(1H,m),2.00−2.30(1H,m),2.23(3H,s),3.01(2H,
brs,J=6.0Hz),3.20(1H,ddd,J=14.0Hz,10.6Hz,3.0H
z),3.55(1H,dd,J=5.4Hz,3.6Hz),3.62−3.74(2H,
m),4.20−4.30(3H,m),4.35(1H,dd,J=10.6Hz,3.6H
z),6.76−6.86(2H,m),7.46(1H,d,J=8.6Hz) 実施例28 (10S,11R,12S)−5−[2−(イミノメチルアミノ)
エトキシ]−12−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−
13−オキソ−14−アザテトラシクロ[8.5.0.02,7.0
11,14]ペンタデカ−2,4,6,15(1)−テトラエン−15
−カルボン酸 実施例27におけるベンジルアセトアミダート塩酸塩の
代わりにベンジルホルムアミダート塩酸塩を用いて同様
に反応させると表題化合物が得られた。
IR(KBr):3400,2970,2930,1778,1718,1610,1593,1500c
m-1 1 H−NMR(DMSO−d6−D2O)δ:1.15(3H,d,J=6.4Hz),
1.40−1.80(1H,m),1.82−2.30(1H,m),2.76−3.08
(2H,m),3.15−3.27(1H,m),3.45−3.72(3H,m),3.8
0−4.10(2H,m),3.99(1H,dq,J=6.4Hz,6.4Hz),4.12
(1H,dd,J=10.8Hz,3.2Hz),6.50−6.70(2H,m),7.73
(1H,d,J=8.2Hz),7.95−7.99(1H,brs) 実施例29 (5S,6S,7S)−5−[(R)−1−ヒドロキシエチル]
−4−オキソ−11−チア−3−アザトリシクロ[5.4.0.
03,6]ウンデカ−1−エン−2−カルボン酸ピバロイル
オキシメチル 実施例7−6)で得られた化合物(50mg)のDMF溶液
(1m)に、0℃でピバリン酸ヨードメチル(62.3mg)
のDMF溶液(0.5m)を加えた。1時間撹拌後、反応液
にエーテルを加え、有機層は水、飽和食塩水で順次洗浄
した。無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下溶媒を
留去して得られる残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(溶媒:エーテル)で精製すると表題化合物が無
色アモルファス粉末とした40mg得られた。
IR(KBr):3450,2975,2930,1780,1785,1720,1550cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:1.22(9H,s),1.34(4H,d,J=6.2H
z),1.42−1.70(1H,m),1.70−2.00(1H,m),1.97(1
H,brs),2.12−2.34(2H,m),2.48−2.84(2H,m),3.11
(1H,ddd,J=11.6Hz,9.4Hz,1.6Hz),3.12(1H,dd,J=6.
4Hz,2.2Hz),3.77(1H,dd,J=9.4Hz,2.2Hz),4.14−4.3
2(1H,m),5.86(1H,d,J=5.4Hz),5.9(1H,d,J=5.4H
z) 実施例30 (5S,6R,7S)−5−[(R)−1−ヒドロキシエチル]
−4−オキソ−3,9−ジアザトリシクロ[5.4.0.03,6
ウンデカ−1−エン−2−カルボン酸 実施例25−(2)で得られた(5S,6R,7S)−9−アリ
ルオキシカルボニル−5−[(R)−1−ヒドロキシエ
チル]−4−オキソ−3,9−ジアザトリシクロ[5.4.0.0
3,6]ウンデカ−1−エン−2−カルボン酸アリルを実
施例26−(3)と同様に反応すると表題化合物が得られ
た。
IR(KBr):3430,2970,,2930,1760,1590cm-1 1 H−NMR(D2O)δ:1.28(3H,d,J=6.2Hz),2.4−2.6(1
H,m),2.99(1H,dt,J=3.6&13.0Hz),3.08(1H,t,J=1
3.0Hz),3.3−3.6(4H,m),3.8−3.9(2H,m),4.24(1
H,quintet,J=6.2Hz) 実施例31 (5S,6R,7R)−5−[(R)−1−ヒドロキシエチル]
−4−オキソ−3,9−ジアザトリシクロ[5.4.0.03,6
ウンデカ−1−エン−2−カルボン酸 実施例24−(2)で得られた(5S,6R,7R)−9−アリ
ルオキシカルボニル−5−[(R)−1−ヒドロキシエ
チル]−4−オキソ−3,9−ジアザトリシクロ[5.4.0.0
3,6]ウンデカ−1−エン−2−カルボン酸アリルを実
施例26−(3)と同様に反応すると表題化合物が得られ
た。
IR(KBr):3420,2960,1765,1600cm-1 1 H−NMR(D2O)δ:1.26(3H,d,J=6.2Hz),2.5−2.7(1
H,m),2.9−3.2(2H,m),3.3−3.8(4H,m),3.42(1H,d
d,J=3.5&5.6Hz),4.24(1H,dq,J=6.2&5.6Hz),4.33
(1H,dd,J=3.5&10.3Hz) 実施例32 (5S,6R,7S)−9−アリル−5−[(R)−1−ヒドロ
キシエチル]−4−オキソ−3,9−ジアザトリシクロ
[5.4.0.03,6]ウンデカ−1−エン−2−カルボン酸ピ
バロイルオキシメチル 実施例25で得られた化合物を実施例29と同様に反応さ
せると表題化合物が得られた。
IR(Neat):2970,2930,2800,1780,1755cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:1.22(9H,s),1.33(3H,d,J=6.2H
z),2.3−2.5(1H,m),3.0−3.4(8H,m),3.17(1H,dd,
J=2.8&6.6Hz),3.74(1H,dd,J=2.8&7.4Hz),4.21
(1H,dq,J=6.2&6.6Hz),5.2−5.3(2H,m),5.7−5.9
(1H,m),5.83(1H,d,J=5.4Hz),5.94(1H,d,J=5.4H
z) 実施例33 (5S,6R,7S)−5−[(R)−1−ヒドロキシエチル]
4−オキソ−9−イミノメチル−3,9−ジイザトリシク
ロ[5.4.0.03,6]ウンデカ−1−エン−2−カルボン酸 実施例30で得られた化合物を実施例28と同様に反応す
ると表題化合物が得られた。
IR(KBr):3420,1760,1715,1640,1590cm-1 1 H−NMR(D2O)δ:1.30(3H,d,J=6.4Hz),2.3−2.6(1
H,m),3.1−3.6(4H,m),3.8−4.0(1H,m),3.82and3.7
8(each0.5H,dd,J=3.0&7.4Hz),4.0−4.2(1H,dd,J=
5.8&14.0Hz),4.21and4.22(each0.5H,quintet,J=6.4
Hz),4.36(1H,dd,J=5.8&12.8Hz),7.87and7.89(eac
h0.5H,s) 実施例34 (5S,6R,7R)−5−[(R)−1−ヒドロキシエチル]
−4−オキソ−9−イミノメチル−3,9−ジアザトリシ
クロ[5.4.0.03,6]ウンデカ−1−エン−2−カルボン
実施例31で得られた化合物を実施例28と同様に反応す
ると表題化合物が得られた。
IR(KBr):3350,1780,1710,1580cm-1 1 H−NMR(D2O)δ:1.28and1.29(each1.5H,d,J=6.4H
z),2.3−2.6(1H,m),3.0−3.6(5H,m),3.9−4.3(4
H,m),7.86and7.92(each0.5H,s) 実施例35 (5S,6R,7S)−5−[(R)−1−ヒドロキシエチル]
−9−(1−イミノエチル)−4−オキソ−3,9−アザ
トリシクロ[5.4.0.03,6]ウンデカ−1−エン−2−カ
ルボン酸 実施例30で得られた化合物を実施例27と同様に反応す
ると表題化合物が得られた。
IR(KBr):3400,1760,1680,1625,1580cm-1 1 H−NMR(D2O)δ:1.30(3H,d,J=6.4Hz),2.3−2.6(1
H,m),2.37(3H,s),3.1−3.4(4H,m),3.46and3.47(e
ach0.5H,dd,J=2.8&5.8Hz),3.84and3.87(each0.5H,d
d,J=2.8&5.4Hz),4.0−4.5(2H,m),4.25(1H,dq,J=
6.4&5.8Hz) 実施例36 (5S,6R,7RS)−5−[(R)−1−(トリメチルシリ
ルオキシ)エチル]−4−オキソ−9−オキサ−3−ア
ザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウンデカ−1−エン−2−
カルボン酸アリル 実施例8と同様にして表題化合物が得られた。
IR(KBr):2980,2950,2860,1770,1745,1725,1660cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:0.13(9H,s),1.26(3H,m),2.32
〜2.57(1H,m),3.04〜3.64(7H,m),4.80〜4.34(2H,
m),4.64〜4.88(2H,m),5.24〜5.48(2H,m),5.94(1
H,m) 実施例37 (5S,6S,7R)−5−[(R)−1−ヒドロキシエチル]
−4−オキソ−8,11−ジチア−3−アザトリシクロ[5.
4.0.03,6]ウンデカ−1−エン−2−カルボン酸ナトリ
ウム 実施例8と同様にして以下の化合物が得られた。
(1) (5S,6S,7R)−5[(R)−1−(トリメチル
シリルオキシ)エチル]−4−オキソ−8,11−ジチア−
3−アザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウンデカ−1−エン
−2−カルボン酸アリル(R1=SiMe3,R2=CH2CH=CH2) IR(KBr)::2960,2890,1777,1698,1643,1563cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:0.13(9H,s),1.22(3H,d,J=6.2H
z),2.92−3.20(3H,m),3.34−3.44(1H,m),3.58(1
H,ddd,J=5.2Hz,2.2Hz,0.6Hz),4.24(1H,qd,J=6.2Hz,
5.2Hz),4.40(1H,dd,J=10.0Hz,2.2Hz),4.43(1H,d,J
=10.0Hz),4.65−4.88(2H,m),5.25(1H,ddd,J=10.6
Hz,2.6Hz,1.2Hz),5.47(1H,ddd,J=17.2Hz,3.0Hz,1.6H
z),5.97(1H,ddt,J=17.2Hz,10.6Hz,5.6Hz) (2) (5S,6S,7R)−5−[(R)−1−ヒドロキシ
エチル]−4−オキソ−8,11−ジチア−3−アザトリシ
クロ[5.4.0.03,6]ウンデカ−1−エン−2−カルボン
酸アリル(R1=H,R2=CH2CH=CH2) IR(KBr):3360,3300,2980,2930,1783,1705,1648,1550,
1518cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:1.32(3H,d,J=6.4Hz),1.88(1H,
d,J=5.0Hz),2.96−3.22(3H,m),3.33−3.52(1H,
m),3.61(1H,ddd,J=5.8Hz,2.0Hz,1.0Hz),4.18−4.34
(1H,m),4.46(1H,dd,J=10.0Hz,2.0Hz),4.48(1H,d,
J=10.0Hz),4.72(1H,ddt,J=13.4Hz,5.6,1.4Hz),4.8
4(1H,ddt,J=13.4Hz,5.6Hz,1.4Hz),5.27(1H,ddd,J=
10.6Hz,2.8Hz,1.4Hz),5.46(1H,ddd,J=17.2Hz,2.8Hz,
1.4Hz),5.98(1H,ddt,J=17.2Hz,10.6Hz,5.6Hz) (3) 表題化合物(R1=H,R2=Na) IR(KBr):3410,2960,2920,1760,1595,1560,1390cm-1 1 H−NMR(D2O)δ:1.28(3H,d,J=6.6Hz),2.95−3.28
(3H,m),3.38−3.52(1H,m),3.58(1H,dd,J=5.6Hz,
3.0Hz),4.26(1H,qd,J=6.6Hz,5.6Hz),4.45(1H,dd,J
=9.8Hz,3.0Hz),4.62(1H,d,J=9.8Hz) 実施例38 (5S,6S,7S)−5−[(R)−1−ヒドロキシエチル]
−4−オキソ−8,11−ジチア−3−アザトリシクロ[5.
4.0.03,6]ウンデカ−1−エン−2−カルボン酸ナトリ
ウム 実施例8と同様にして以下の化合物が得られた。
(1) (5S,6S,7S)−5−[(R)−1−(トリメチ
ルシリルオキシ)エチル]−4−オキソ−8,11−ジチア
−3−アザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウンデカ−1−エ
ン−2−カルボン酸アリル(R1=SiMe3,R2=CH2CH=C
H2) IR(Neat):2950,1780,1710,1674,1560cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:0.14(9H,s),1.27(3H,d,J=6.0H
z),2.88−3.20(4H,m),3.26(1H,dd,J=7.0Hz,2.8H
z),3.82(1H,dd,J=8.0Hz,2.8Hz),4.24(1H,dq,J=7.
0Hz,6.0Hz),4.34(1H,d,J=8.0Hz),4.65−4.89(2H,
m),5.21−5.31(1H,m),5.38−5.52(1H,m),5.82−6.
07(1H,m) (2) (5S,6S,7S)−5−[(R)−1−ヒドロキシ
エチル]−4−オキソ−8,11−ジチア−3−アザトリシ
クロ[5.4.0.03,6]ウンデカ−1−エン−2−カルボン
酸アリル(R1=H,R2=CH2CH=CH2) IR(Neat):3450,2960,2925,1780,1713,1650,1560cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:1.34(3H,d,J=6.4Hz),1.89(1H,
d,J=4.4Hz),2.89−3.29(4H,m),3.32(1H,dd,J=6.0
Hz,2.8Hz),3.91(1H,dd,J=8.0Hz,2.8Hz),4.18−4.31
(1H,m),4.36(1H,d,J=8.0Hz),4.72(1H,ddt,J=13.
4Hz,5.6Hz,1.4Hz),4.83(1H,ddt,J=13.4Hz,5.6Hz,1.4
Hz),5.27(1H,ddd,J=10.4Hz,2.8Hz,1.4Hz),5.45(1
H,ddd,J=17.2Hz,2.8Hz,1.4Hz),5.97(1H,ddt,J=17.2
Hz,10.4Hz,5.6Hz) (3) 表題化合物(R1=H,R2=Na) IR(KBr):3425,2960,2920,1760,1600,1560,1390cm-1 1 H−NMR(D2O)δ:1.28(3H,d,J=6.4Hz),2.90−3.35
(4H,m),3,60(1H,dd,J=5.8Hz,2.8Hz),3.87(1H,dd,
J=7.6Hz,2.8Hz),4.25(1H,qd,J=6.4Hz,5.8Hz),4.60
(1H,d,J=7.6Hz) 実施例39 (5S,6S,7R)−5−[(R)−1−ヒドロキシエチル]
−4−オキソ−8−オキサ−11−チア−3−アザトリシ
クロ[5.4.0.03,6]ウンデカ−1−エン−2−カルボン
酸ナトリウム 実施例8と同様にして以下の化合物が得られた。
(1) (5S,6S,7R)−5−[(R)−1−(トリメチ
ルシリルオキシ)エチル]−4−オキソ−8−オキサ−
11−チア−3−アザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウンデカ
−1−エン−2−カルボン酸アリル(R1=SiMe3,R2=CH
2CH=CH2) IR(KBr):2960,2890,1772,1695,1640,1575cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:0.14(9H,s),1.20(3H,d,J=6.2H
z),2.80−3.02(2H,m),3.70(1H,t,J=4.0Hz),4.18
−4.29(3H,m),4.32(1H,dd,J=9.6Hz,4.0Hz),4.66−
4.88(2H,m),4.77(1H,d,J=9.6Hz),5.27(1H,ddd,J
=10.6Hz,2.8Hz,1.4Hz),5.48(1H,ddd,J=17.2Hz,3.2H
z,1.4Hz),5.98(1H,ddt,J=17.2Hz,10.6Hz) (2) (5S,6S,7R)−5−[(R)−1−ヒドロキシ
エチル]−4−オキソ−8−オキサ−11−チア−3−ア
ザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウンデカ−1−エン−2−
カルボン酸アリル IR(KBr):3530,2965,2940,2920,2880,1765,1693,1643,
1577cm-1 NMR(CDCl3)δ:1.31(3H,d,J=6.4Hz),1.84(1H,d,J
=5.0Hz),2.80−3.06(2H,m),3.75(1H,dd,J=6.0Hz,
4.0Hz),4.15−4.36(3H,m),4.33(1H,dd,J=9.2Hz,4.
0Hz),4.74(1H,ddt,J=13.4Hz,5.6Hz,1.4Hz),4.82(1
H,d,J=9.2Hz),4.83(1H,ddt,J=13.4Hz,5.6Hz,4Hz),
5.28(1H,ddd,J=10.6Hz,2.8Hz,1.4Hz),5.46(1H,ddd,
J=17.2Hz,2.8Hz,1.4Hz),5.98(1H,ddt,J=17.2Hz,10.
6Hz,5.6Hz) (3) 表題化合物(R1=H,R2=Na) IR(KBr):3410,2960,2925,2860,1780,1610,1400cm-1 1 H−NMR(D2O)δ:1.27(3H,d,J=6.4Hz),2.84−3.10
(2H,m),3.71(1H,dd,J=5.2Hz,3.8Hz),4.20−4.30
(3H,m),4.34(1H,dd,J=9.0Hz,3.8Hz),4.92(1H,d,J
=9.0Hz) 実施例40 (5S,6S,7S)−5−[(R)−1−ヒドロキシエチル]
−4−オキソ−8−オキサ−11−チア−3−アザトリシ
クロ[5.4.0.03,6]ウンデカ−1−エン−2−カルボン
酸ナトリウム 実施例8と同様にして以下の化合物が得られた。
(1) (5S,6S,7S)−5−[(R)−1−(トリメチ
ルシリルオキシ)エチル]−4−オキソ−8−オキサ−
11−チア−3−アザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウンデカ
−1−エン−2−カルボン酸アリル(R1=SiMe3,R2=CH
2CH=CH2) IR(Neat):2955,2865,1780,1718,1645,1565cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:0.14(9H,s),1.29(3H,d,J=6.2H
z),2.51(1H,dt,J=13.0Hz,2.6Hz),3.03(1H,ddd,J=
13.0Hz,11.4Hz,3.8Hz),3.18(1H,dd,J=6.6Hz,2.8H
z),3.85−4.00(2H,m),4.20(1H,dq,J=6.2Hz,4.4H
z),4.33(1H,ddd,J=12.4Hz,3.8Hz,2.8Hz),4.64−4.8
8(2H,m),4.82(1H,d,J=7.8Hz),5.26(1H,ddd,J=1
0.2Hz,2.8Hz,1.4Hz),5.45(1H,ddd,J=17.2Hz,2.8Hz,
1.4Hz),5.96(1H,ddt,J=17.2Hz,10.2Hz,5.4Hz) (2) (5S,6S,7S)−5−[(R)−1−ヒドロキシ
エチル]−4−オキソ−8−オキサ−11−チア−3−ア
ザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウンデカ−1−エン−2−
カルボン酸アリル(R1=H,R2=CH2CH=CH) IR(Neat):3440,2975,2945,2900,2850,1780,1715,165
0,1568cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:1.37(3H,d,J=6.4Hz),1.94(1H,
d,J=4.6Hz),2.53(1H,dt,J=13.2Hz,2.8Hz),3.04(1
H,ddd,J=13.0Hz,11.6Hz,3.8Hz),3.24(1H,dd,J=6.6H
z,2.6Hz),3.95(1H,ddd,J=12.4Hz,11.6Hz,2.6Hz),4.
00(1H,dd,J=7.8Hz,2.6Hz),4.18−4.33(1H,m),4.34
(1H,dd,J=12.4Hz,4.0Hz,2.6Hz),4.72(1H,ddt,J=1
3.4Hz,5.6Hz,1.4Hz),4.85(1H,ddt,J=13.4Hz,5.6Hz,
1.4Hz),4.85(1H,d,J=7.8Hz),5.28(1H,ddd,J=10.4
Hz,2.8Hz,1.4Hz),5.45(1H,ddd,J=17.2Hz,2.8Hz,1.4H
z),5.97(1H,ddt,J=17.2Hz,10.4Hz,5.6Hz) (3) 表題化合物(R1=H,R2=Na) IR(KBr):3420,2960,2920,2855,1760,1603,1395cm-1 1 H−NMR(D2O)δ:1.30(3H,d,J=6.4Hz),2.64(1H,d
t,J=13.4Hz,2.6Hz),3.00(1H,ddd,J=13.4Hz,11.4Hz,
3.8Hz),3.53(1H,dd,J=5.4Hz,2.6Hz),3.92−4.07(2
H,m),4.27(1H,qd,J=6.4Hz,5.4Hz),4.36(1H,ddd,J
=12.4Hz,3.8Hz,2.6Hz),5.01(1H,d,J=5.2Hz) 実施例41 (5S,6R,7R)−5−[(R)−1−ヒドロキシエチル]
−4−オキソ−9−オキサ−3−アザトリシクロ[5.4.
0.03,6]ウンデカ−1−エン−2−カルボン酸ナトリウ
実施例36で得られた化合物を実施例8の(2)、
(3)と同様に反応すると表題化合物が得られた。
IR(KBr):3400,2965,2910,2850,1740,1635,1595cm-1 1 H−NMR(D2O)δ:1.27(3H,d,J=6.5Hz),2.38(1H,
m),3.06〜3.48(5H,m),3.72(1H,dd,J=6.9&2.5H
z),4.02〜4.39(3H,m) 実施例42 (5S,6R,7R)−5−[(R)−1−ヒドロキシエチル]
−11−(2−ヒドロキシエチル)−4−オキサ−3−ア
ザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウンデカ−1−エン−2−
カルボン酸ナトリウム (1) 参考例27で得られた[(3S,4R)−3−
[(R)−1−(アリルオキシカルボニルオキシ)エチ
ル]−4−[(1S)−3−[2−(tert−ブチルジメチ
ルシリルオキシ)エチル]−2−オキソシクロヘキサン
−1−イル]−2−オキソアゼチジン−1−イル]グリ
オキシル酸アリル(770mg)とヒドロキノン(6mg)を乾
燥キシレン(14m)に溶解、亜りん酸トリエチル(1.2
m)を加えて92時間加熱還流した。減圧下溶媒を留去
して得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(担体:
シリカゲル,20g;酢酸エチル−ヘキサン1:7)で精製する
と(5S,6R,7R)−5−[(R)−1−(アリルオキシカ
ルボニルオキシ)エチル]−11−[2−(tert−ブチル
ジメチルシリルオキシ)エチル]−4−オキソ−3−ア
ザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウンデカ−1−エン−2−
カルボン酸アリル(R1=COOCH2CH=CH2,R2=CH2CH=C
H2,R3=SiMe2 tBu)が淡黄色油状物として129mg得られ
た。
IR(Neat):2930,2850,1780,1745,1720,1650cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:0.04(6H,s),0.88(9H,s;),1.3
−2.2(8H,m),1.45(3H,d,J=6.4Hz),3.0−3.1(1H,
m),3.27(1H,dd,J=2.8&8.2Hz),3.5−3.8(3H,m),
3.69(1H,dd,J=2.8&7.2Hz),4.63(2H,dt,J=5.6&1.
4Hz),4.68(1H,ddt,J=5.6,13.4&1.4Hz),4.79(1H,d
dt,J=5.6,13.4&1.4Hz),5.11(1H,dq,J=8.2&6.4H
z),5.26(1H,dq,J=10.4&1.4Hz),5.28(1H,dq,J=1
0.4&1.4Hz),5.36(1H,dq,J=17.2&1.4Hz),5.42(1
H,dq,J=17.2&1.4Hz),5.94(1H,ddt,J=10.4,17.2&
5.6Hz),5.97(1H,ddt,J=10.4,17.2&5.6Hz) (2) (1)で得られた化合物(123mg)に0.25Mフッ
化テトラブチルアンモニウムと0.75M酢酸のTHF溶液(1m
)を加え室温で3時間撹拌した。反応液を酢酸エチル
(20m)で希釈し、pH7りん酸緩衝液、食塩水で順次洗
浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留
去して得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(担
体:シリカゲル、10g;酢酸エチル−ヘキサン1:1)で精
製すると(5S,6R,7R)−5−[(R)−1−(アリルオ
キシカルボニルオキシ)エチル]−11−(2−ヒドロキ
シエチル)−4−オキソ−3−アザトリシクロ[5.4.0.
03,6]ウンデカ−1−エン−2−カルボン酸アリル(R1
=COOCH2CH=CH2,R2=CH2CH=CH2,R3=H)が淡黄色油
状物として83mg得られた。
IR(Neat):3500,2930,2850,1775,1740,1715cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:1.44(3H,d,J=6.4Hz),1.3−2.2
(9H,m),2.9−3.1(1H,m),3.29(1H,dd,J=2.8&8.0H
z),3.4−3.7(3H,m),3.74(1H,dd,J=2.8&7.4Hz),
4.63(2H,dt,J=5.4&1.4Hz),4.71(1H,ddt,J=5.4,1
3.6&1.4Hz),4.83(1H,ddt,J=5.4,13.6&1.4Hz),5.1
2(1H,dq,J=8.1&6.4Hz),5.2−5.5(4H,m),5.94(1
H,ddt,J=10.4,17.2&5.4Hz),5.98(1H,ddt,J=10.4,1
7.2&5.4Hz) (3) (2)で得られた化合物(81mg)とトリフェニ
ルホスフィン(5.1mg)を乾燥THF−ジクロロメタン混合
溶媒(1:1,1m)に溶解し、テトラキス(トリフェニル
ホスフィン)パラジウム(0)(15mg),2−エチルヘキ
サン酸(54.8mg)および2−エチルヘキサン酸ナトリウ
ム(63.2mg)の乾燥THF−ジクロロメタン混液(1:1,2.8
m)を加えた。反応液は室温で2時間撹拌した後、減
圧下溶媒を留去した。残渣にエーテルおよび水を加え、
振り混ぜた後、水層を分取し、エーテルで洗浄した。減
圧濃縮し残留物をCHP−20(40m)カラムクロマトグラ
フィーに付し、水で溶出した。溶出液を減圧濃縮後凍結
乾燥すると表題化合物(R1=R3=H,R2=Na)が淡黄色粉
末として24mg得られた。
IR(KBr):3400,2970,2860,1755cm-1 1 H−NMR(D2O)δ:1.2−1.9(8H,m),1.28(3H,d,J=6.
4Hz),3.0−3.2(1H,m),3.34(1H,dd,J=2.6&6.0H
z),3.4−3.7(3H,m),3.71(1H,dd,J=2.6&7.0Hz),
4.22(1H,dq,J=6.0&6.4Hz) 実施例43 (5S,6R,7S)−5−[(R)−1−ヒドロキシエチル]
−11−(2−ヒドロキシエチル)−4−オキソ−3−ア
ザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウンデカ−1−エン−2−
カルボン酸ナトリウム 実施例42と同様にして以下の化合物が得られた。
(1) (5S,6R,7S)−5−[(R)−1−(アリルオ
キシカルボニルオキシ)エチル]−11−[2−(tert−
ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−4−オキソ−
3−アザトリシクロ[5.4.0.03,6]ウンデカ−1−エン
−2−カルボン酸アリル(R1=COOCH2CH=CH2,R2=CH2C
H=CH2,R3=SiMe2 tBu) IR(Neat):2940,2860,1780,1745,1720,1660cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:0.02(6H,s),0.88(9H,s),1.3−
2.0(8H,m),1.45(3H,d,J=6.2Hz),3.0−3.2(1H,
m),3.34(1H,dd,J=3.0&8.2Hz),3.4−3.8(3H,m),
4.10(1H,dd,J=3.0&10Hz),4.6−4.9(4H,m),5.12
(1H,dq,J=8.2&6.4Hz),5.2−5.5(4H,m),5.94(1H,
ddt,J=10.4,17.2&5.4Hz),5.97(1H,ddt,J=10.4,17.
2&5.4Hz) (2) (5S,6S,7S)−5−[(R)−1−(アリルオ
キシカルボニルオキシ)エチル]−11−(2−ヒドロキ
シエチル)−4−オキソ−3−アザトリシクロ[5.4.0.
03,6]ウンデカ−1−エン−2−カルボン酸アリル(R1
=COOCH2CH=CH2,R2=CH2CH=CH2,R3=H) IR(Neat):3500,2920,2850,1775,1740,1710cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:1.3−2.0(8H,m),1.45(3H,d,J=
6.4Hz),2.72(1H,dd,J=4.3&9.1Hz),3.00(1H,ddd,J
=5.0,10.4&12.4Hz),3.38(1H,dd,J=3.2&7.8Hz),
3.4−3.8(3H,m),4.14(1H,dd,J=3.2&10.4Hz),4.63
(2H,dt,J=5.4&1.4Hz),4.69(1H,ddt,J=5.4,13.6&
1.4Hz),4.83(1H,ddt,J=5.4,13.6&1.4Hz),5.13(1
H,dq,J=7.8&6.4Hz),5.2−5.3(2H,m),5.36(1H,dq,
J=17.2&1.4Hz),5.48(1H,dq,J=17.2&1.4Hz),5.94
(1H,ddt,J=10.4,17.2&5.4Hz),5.99(1H,ddt,J=10.
4,17.2&5.4Hz) (3) 表題化合物(R1=R3=H,R2=Na) IR(KBr):3400,2960,2860,1750cm-1 1 H−NMR(D2O)δ:1.2−2.0(8H,m),1.28(3H,d,J=6.
2Hz),3.10(1H,ddd,J=4.6,10.2&13.0Hz),3.37(1H,
dd,J=3.0&6.2Hz),3.5−3.6(3H,m),4.12(1H,dd,J
=3.0&10.2Hz),4.23(1H,quintet,J=6.2Hz)
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C07D 491/147 C07D 495/14 C 495/14 F 497/14 497/14 487/04 134 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F07D 471/14,487/04,491/147 F07D 495/14,497/14 A61K 31/40,31/435

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 (式中、R1は水素原子または置換されていてもよい炭化
    水素基を、COOR2はエステル化されていてもよいカルボ
    キシル基を示し、環Bは、Aが酸素原子、モノまた
    はジオキシド化されていてもよい硫黄原子、窒素原
    子、二価の環式飽和、不飽和または芳香族炭化水素
    基、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子より選ばれた1
    〜4個を含む4〜6員の二価の複素環基、カルボニル
    基もしくはカルボンイミドイルが介在していてもよい
    低級アルキレンまたは低級アルケニレンの炭素鎖である
    5ないし8員環であり、(1)(C1〜C6)アルキル、
    (2)(C2〜C6)アルケニル、(3)(C6〜C10)アリ
    ール、(4)(C7〜C12)アラルキル、(5)(C3
    C6)シクロアルキル、(6)窒素原子、酸素原子及び硫
    黄原子より選ばれた1〜4個を含む4〜6員の複素環、
    (7)シアノ、(8)アミノ、(9)モノまたはジ(C1
    〜C4)アルキルアミノ、(10)ヒドロキシ、(11)(C1
    〜C4)アルキルオキシ、(12)カルバモイルオキシ、
    (13)(C1〜C4)アルキルチオ、(14)(C1〜C4)アル
    キルスルホニル、(15)ハロゲン、(16)スルファモイ
    ル、(17)(C1〜C4)アルコキシ−カルボニル、(18)
    イミノ、(19)(C1〜C4)アルキルイミノ、(20)カル
    バモイルまたは(21)モノまたはジ(C1〜C4)アルキル
    カルバモイルで置換されていてもよく、そしてAで示さ
    れる低級アルキレンまたは低級アルケニレンに置換する
    (C1〜C6)アルキルは上記(6)ないし(21)でさらに
    置換されていてもよく、環Bが含窒素複素環を形成する
    か、または環Bが置換基としてアミノ基または含窒素複
    素環を有している場合、それらは低級アルキル基に置換
    され4級アンモニウム塩を形成していてもよい)で表わ
    される三環性カルバペネム化合物またはその塩(ただ
    し、式: 〔式中、R1は置換されていてもよいヒドロキシル基を、
    R2は置換されていてもよいカルボキシル基を、R3は水素
    原子または置換基を示す。〕で表される化合物を除
    く)。
  2. 【請求項2】請求項(1)記載の化合物を含有すること
    を特徴とする抗菌組成物。
JP2-271288A 1989-10-11 1990-10-08 三環性カルバペネム化合物 Expired - Lifetime JP3003002B2 (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1-264345 1989-10-11
JP26434589 1989-10-11
JP17711890 1990-07-03
JP2-177118 1990-07-03

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04178389A JPH04178389A (ja) 1992-06-25
JP3003002B2 true JP3003002B2 (ja) 2000-01-24

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