JP3002657U - 高圧洗浄車の高圧放水装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 放水停止時にエンジン回転数を低くするよう
に確実に制御でき、しかもアンロード弁の漏れ・作動不
良の状態でもアクセル制御が良好に行えるという優れた
高圧洗浄車の高圧放水装置を提供する。 【構成】 車の走行駆動源のエンジン１の動力により高
圧ポンプ２を駆動し、同高圧ポンプ２の高圧水をアンロ
ード弁６と開閉操作弁７とを介して放水ノズル８に接続
し、アンロード弁６と放水ノズル８との間の高圧水路９
の途中に流量センサ１２を設け、同流量センサ１２の信
号を入力して流量が低くなるとエンジン１のアクセルを
低下させるように制御する制御回路１０を設けた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、建築物・コンクリート建造物・機械・船舶・車両等の表面・内部を 高圧水で洗浄・清掃を行う高圧洗浄車の高圧放水装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の高圧洗浄車の高圧放水装置としては、実開昭６３−１８９３８０号公報 の高圧放水装置の駆動制御装置が知られている。これは、高圧ポンプの高圧水を アンロード弁・開閉制御弁を介して放水ノズルに接続するとともに、高圧ポンプ とアンロード弁との間に圧力スイッチを設け、同圧力スイッチで高圧を感知すれ ばアクチュエータを作動させ、内燃機関のスロットルを絞るようにしてエンジン 回転数を低下させる。これによって、放水を一時停止したときの騒音を低下し、 燃費を悪くせず、又機械寿命の低下を防いでいる。又、圧力スイッチに代え、ア ンロード弁の弁杆の動きをリミットスイッチで感知させる方法もある。 しかしながら、上記の高圧放水装置の駆動制御装置では、アンロード弁の漏れ 量の変化で、高圧ポンプとアンロード弁との間の圧力が大巾に変動し、圧力スイ ッチ・リミットスイッチが誤操作してエンジン回転数の制御が正常になされなく なる。又、圧力を検知しても設定がくるうと、アクセル作動が悪くなるものであ った。更に、水を使用しているので、アンロード弁が水アカ・サビ等によって動 きが悪くなって、アクセル作動が悪くなるといった問題点があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案が解決しようとする課題は、従来のこれらの問題点を解消し、放水停止 時にエンジン回転数を低くするように確実に制御でき、しかもアンロード弁の漏 れ・作動不良の状態でもアクセル制御が良好に行えるという優れた高圧洗浄車の 高圧放水装置を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】 かかる課題を解決した本考案の構成は、車の走行駆動源の内燃機関の動力によ り高圧ポンプを駆動し、同高圧ポンプの高圧水をアンロード弁と開閉操作弁とを 介して放水ノズルに接続した高圧洗浄車の高圧放水装置において、アンロード弁 と放水ノズルとの間の高圧水路の途中に流量センサを設け、同流量センサの信号 を入力して流量が低くなると内燃機関のアクセルを低下させるように制御する制 御回路を設けたことを特徴とする高圧洗浄車の高圧放水装置にある。

【０００５】

【作用】

本考案では、放水ノズルからの放水の停止をアンロード弁と放水ノズルとの間 に設けた流量センサによって感知するので、アンロード弁の漏れ量及び作動の状 態にかかわらず放水の有無を直接正確に検出できる。 放水ノズルからの放水の停止で、この流量センサが感知すると、制御回路が働 いて内燃機関のアクセルをアクセルが低減される方向に作用させて、放水停止時 は、エンジンの回転数を低下させ、騒音を小さくし、又放水回路に不要な高圧が 作用しないようにする。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図１は実施例を示す説明図、図２は実施例の制御回路を示す回路図である。 図中、１はエンジン、２は同エンジンの駆動力の一部を使って作動させられる 高圧ポンプ、４は水タンク、６はアンロード弁、７は開閉操作弁、８は放水ノズ ル、９は高圧水路、１０は制御回路、１１はアンロード弁６から水を水タンク４ へ戻す復水路、１２はアンロード弁６と放水ノズル８との間に設けた流量センサ で、設定流量以下になると開路するスイッチ機能を有する。１３はコンピュータ を使ったエンジン１のコントロール部、１４はエンジン１のスロットルを操作す るスロットルサーボモータ、１５はリレー、１６は同リレー接点、１７はスロッ トルアクセル制御入力部、１８はフロートスイッチ、１９はリレー、２０はリレ ー１９のリレー接点、２１は電磁クラッチ、２２，２３，２４はランプである。

【０００７】 この実施例では、放水する場合はエンジン１の駆動力の一部によって高圧ポン プ２が作動し、水タンク４の水は同高圧ポンプ２によってアンロード弁６に送ら れ、同アンロード弁から流量センサ１２・開閉操作弁７を経て放水ノズル８から 放水される。このとき流量センサ１２は多量の流量を感知し、ＡＣＣ１２Ｖから ＧＮＤへ電気が流れリレー１５が作動し、そのリレー接点１６が開き、スロット ルアクセル制御入力部１７はアクセル動作させて、コントロール部１３の働きに よってスロットルサーボモータ１４が作動し、エンジン１はアクセルされ、高圧 ポンプ２を強く働いて放水圧を確保する。 次に、開閉操作弁７を閉じて放水を停止させると、流量センサ１２はその流量 が低下したのを感知し、電気的に開路し、リレー１５には通電されず、リレー接 点１６が閉じてスロットルアクセル制御入力部１７は作動せず、エンジン１のア クセル動作がなされなくなり、エンジン１の騒音は低下し、又高圧ポンプ２・油 圧モータ３・アンロード弁６等に高圧・大きな負荷がかからないようにできる。 又、本実施例では、アンロード弁６がサビ・水アカ等によって動作不良となっ ても、流量センサ１２は放水ノズル８からの放水されている流量を正確に且つ変 動少なく感知でき、アンロード弁６の不良に関係なく、エンジン１のアクセル制 御を行うことができる。

【０００８】

【考案の効果】

以上の様に、本考案によれば、流量センサを使うことで放水を停止すれば、確 実に内燃機関のアクセルを低下でき、騒音を少なくし、燃費を悪くせず、高圧ポ ンプ・油圧モータ・アンロード弁等の高圧による大きな負荷をなくして損傷を確 実に防ぐことができる。又、アンロード弁と放水ノズルとの間の放水路に流量セ ンサを設けているので、アンロード弁が水アカ・サビ等で動作不良となったり、 又アンロード弁の漏れ量が変動しても確実にアクセル制御を行える。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示す説明図である。

【図２】実施例の制御回路を示す回路図である。

【符号の説明】

１ エンジン ２ 高圧ポンプ ３ 欠番 ４ 水タンク ５ 欠番 ６ アンロード弁 ７ 開閉操作弁 ８ 放水ノズル ９ 高圧水路 １０ 制御回路 １１ 復水路 １２ 流量センサ １３ コントロール部 １４ スロットルサーボモータ １５ リレー １６ リレー接点 １７ スロットルアクセル制御入力部 １８ フロートスイッチ １９ リレー ２０ リレー接点 ２１ 電磁クラッチ ２２ ランプ ２３ ランプ ２４ ランプ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 車の走行駆動源の内燃機関の動力により
   高圧ポンプを駆動し、同高圧ポンプの高圧水をアンロー
   ド弁と開閉操作弁とを介して放水ノズルに接続した高圧
   洗浄車の高圧放水装置において、アンロード弁と放水ノ
   ズルとの間の高圧水路の途中に流量センサを設け、同流
   量センサの信号を入力して流量が低くなると内燃機関の
   アクセルを低下させるように制御する制御回路を設けた
   ことを特徴とする高圧洗浄車の高圧放水装置。