JP3002406B2 - グラフィックプロセッサ - Google Patents

グラフィックプロセッサ

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JP3002406B2
JP3002406B2 JP7175670A JP17567095A JP3002406B2 JP 3002406 B2 JP3002406 B2 JP 3002406B2 JP 7175670 A JP7175670 A JP 7175670A JP 17567095 A JP17567095 A JP 17567095A JP 3002406 B2 JP3002406 B2 JP 3002406B2
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史彦 板垣
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、データバスから取り込
んだ画像処理コマンド情報に基づいて画像処理演算を行
う演算回路が備えられ、その演算回路が、表示用画像の
一部を構成するためのテクスチュア情報を記憶するテク
スチュアバッファメモリに対して読み書き可能に構成さ
れたグラフィックプロセッサに関する。
【0002】
【従来の技術】かかるグラフィックプロセッサは、一般
的に、いわゆるホストプロセッサと協働で一連の画像処
理を実行するに際し、各種図形の描画コマンド等の画像
処理コマンドをホストプロセッサに代わって実行するも
のである。従来、グラフィックプロセッサが画像処理コ
マンドを受け取る形態としては、ホストプロセッサから
受け取るか、あるいは、グラフィックプロセッサ用に画
像処理コマンドを記憶するための補助的なメモリを設
け、ホストプロセッサが管理する主メモリ内に格納され
ている画像処理コマンドを、その補助的なメモリにDM
A転送する形態が考えられている。
【0003】ところで、上記の画像処理コマンドによる
処理の一つに、例えば、物体の表面の模様を2次元画像
として予め作成してテクスチュア情報として記憶してお
き、3次元物体の画像の表面にその2次元画像を貼り込
むいわゆるテクスチュア・マッピングという処理があ
る。このような処理のために、従来から、上記のテクス
チュア情報を記憶するためのテクスチュアバッファメモ
リが備えられており、グラフィックプロセッサの演算回
路は、このテクスチュアバッファメモリに対して読み書
き可能に構成されているが、グラフィックプロセッサと
テクスチュアバッファメモリとの情報の遣り取りは、上
記の画像処理コマンドの遣り取りとは無関係であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構成の如く、
グラフィックプロセッサがホストプロセッサから画像処
理コマンドを受け取る場合では、ホストプロセッサは、
グラフィックプロセッサによる画像処理コマンドの実行
を監視しながら新たな画像処理コマンドを送るので、そ
の間ホストプロセッサは他の処理を実行できず、ホスト
プロセッサの処理能率を低下させていた。一方、グラフ
ィックプロセッサ用に画像処理コマンドを記憶するため
の補助的なメモリを設け、ホストプロセッサが管理する
主メモリ内に格納されている画像処理コマンドを、その
補助的なメモリにDMA転送する場合では、グラフィッ
クプロセッサの画像処理コマンドの実行状況にかかわら
ず画像処理コマンドを送ることができるので、上記のよ
うなホストプロセッサの処理能率の低下を防止できる
が、補助的なメモリを設ける等により構成が複雑化し、
製造コストの上昇を招く不都合があった。本発明は、上
記実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、構
成の複雑化を抑制しながら、ホストプロセッサの処理能
率の低下を防止する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のグラフィックプ
ロセッサは、データバスから取り込んだ画像処理コマン
ド情報に基づいて画像処理演算を行う演算回路が備えら
れ、その演算回路が、表示用画像の一部を構成するため
のテクスチュア情報を記憶するテクスチュアバッファメ
モリに対して読み書き可能に構成されたものであって、
その特徴構成は、前記データバス上の情報を、前記テク
スチュア情報と前記コマンド情報とを区別した状態で、
前記テクスチュアバッファメモリに書き込み、且つ、前
記テクスチュアバッファメモリに書き込まれた情報を、
前記テクスチュア情報と前記コマンド情報とを区別した
状態で、前記演算回路に送るメモリ制御回路が備えられ
た点にある。
【0006】
【作用】本発明の特徴構成によれば、グラフィックプロ
セッサが実行する画像処理コマンドは、メモリ制御回路
によって、一旦、テクスチュアバッファメモリに記憶さ
れる。メモリ制御回路によって、コマンド情報とテクス
チュア情報とを区別した状態でテクスチュアバッファメ
モリに書き込めるので、テスクチュアバッファメモリに
コマンド情報とテクスチュア情報とを混在させることが
できるのである。又、グラフィックプロセッサが画像処
理コマンドを実行する場合には、メモリ制御回路を経由
して、適宜、テクスチュアバッファメモリからコマンド
情報を取り出せる。すなわち、本来的に備えられている
テクスチュアバッファメモリを利用しながら、グラフィ
ックプロセッサによる画像処理コマンドの実行状況にか
かわらず画像処理コマンドを送ることができるのであ
る。
【0007】
【発明の効果】上記特徴構成によれば、本来的に備えら
れているテクスチュアバッファメモリを利用しながら、
グラッフィクプロセッサによる画像処理コマンドの実行
状況にかかわらず画像処理コマンドを送ることができる
ので、構成の複雑化を抑制しながら、ホストプロセッサ
の処理能率の低下を防止することができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明のグラフィックプロセッサを適
用した3次元グラフィックス装置の実施例を図面に基づ
いて説明する。3次元グラフィックス装置TDは、図1
に示すように、装置全体の制御を行うホストプロセッサ
1、画像処理コマンド情報(以下、単に「コマンド情
報」と略記する場合がある)を含む3次元グラフィック
ス装置TDの動作プログラムを記憶する主メモリ2、主
メモリ2に記憶されている各種のコマンドのうちの画像
処理コマンド情報を実行するグラフィックプロセッサ
3、データバスDB及びアドレスバスABを経由してホ
ストプロセッサ1又は主メモリ2とグラフィックプロセ
ッサ3とつなぐインターフェース回路4、3次元物体の
画像の表面に貼り付けるための2次元画像等の情報であ
るテクスチュア情報を記憶するテクスチュアバッファメ
モリ5、表示用の画像を記憶するフレームバッファメモ
リ6、隠面消去処理のためのZバッファメモリ7、グラ
フィックプロセッサ3が作成したデジタル画像データを
アナログ信号に変換するD/Aコンバータ8、D/Aコ
ンバータ8がアナログ信号に変換した画像データを表示
するモニタ9が備えられて構成されている。
【0009】3次元グラフィックス装置TDには、上記
以外に、各種の入出力装置及び記憶装置等が備えられて
いるが、図示を省略している。グラフィックプロセッサ
3は、図2に示すように、コマンド情報の入力径路を切
換えるコマンド切換回路30、コマンド切換回路30か
ら送られてくるコマンド情報をFIFO形式で一時的に
保持するコマンド入力ポート31、コマンド入力ポート
31から送られてくるコマンド情報に基づいて各種の画
像処理演算を行う演算回路32、テクスチュアバッファ
メモリ5に対してコマンド情報及びテクスチュア情報を
読み書きする場合のデータの流れを管理するメモリ制御
回路33及びメモリ制御回路33から送られるコマンド
情報をコマンド切換回路30にDMA転送するためのD
MAコントローラ34が備えられて構成されている。
【0010】次に、上記構成の3次元グラフィックス装
置TDの作動を概略説明する。ホストプロセッサ1から
グラフィックプロセッサ3にコマンド情報を送る方法と
しては、ホストプロセッサ1がテクスチュアバッファメ
モリ5に直接的にコマンド情報を書き込む方法と、ホス
トプロセッサ1がコマンド入力ポート31に直接的にコ
マンド情報を書き込む方法とがあり、テクスチュアバッ
ファメモリ5の使用状況等を考慮して任意に指定でき
る。ホストプロセッサ1がテクスチュアバッファメモリ
5に直接的にコマンド情報を書き込む方法を採る場合を
説明すると、先ず、主メモリ2の中に、所望の3次元図
形を描画させるためのコマンド情報及びその3次元図形
に対してシェーディングやテクスチュア・マッピング等
の処理をさせるためのコマンド情報が記憶されており、
テクスチュアバッファメモリ5には、テクスチュア情報
が既に記憶されているものとする。これらのコマンド情
報は、各種の入力手段から入力可能である。この状態か
ら、ホストプロセッサ1が、主メモリ2に記憶されてい
る上記の如きコマンド情報をテクスチュアバッファメモ
リ5のアドレスを指定してデータバスDBに出力する。
このコマンド情報は、インターフェース回路4を経由し
てメモリ制御回路33に入力される。
【0011】メモリ制御回路33は、指定されたアドレ
スに送られてくるコマンド情報を書き込んで行く。そし
て、メモリ制御回路33内に備えられたレジスタに、コ
マンド情報を書き込んだ先頭アドレス及びそのコマンド
情報のコマンド長を記憶しておく。従って、テクスチュ
アバッファメモリ5には、コマンド情報とテクスチュア
情報とが混在することになるが、メモリ制御回路33に
よってそれら区別された状態で書き込まれ、又、読み出
されるのである。テクスチュアバッファメモリ5に記憶
されたコマンド情報は、上記のメモリ制御回路33のレ
ジスタの記録情報に基づき、DMAコントローラ34に
よって、コマンド切換回路30を経由してコマンド入力
ポート31にDMA転送される。
【0012】コマンド入力ポート31は、演算回路32
が一つの演算処理を終了する毎に、先に入力されたコマ
ンド情報から順次演算回路32にコマンド情報を送る。
演算回路32では、コマンド入力ポート31から受け取
ったコマンド情報を順次演算処理し、必要に応じて、テ
クスチュアバッファメモリ5のテクスチュア情報を読み
込む。この場合、コマンド入力ポート31に対して情報
を送るか、又は、演算回路32に対して情報を送るかの
切り換えを行う必要があるが、この処理はメモリ制御回
路33が実行する。ホストプロセッサ1がコマンド入力
ポート31に直接的にコマンド情報を書き込む方法を採
った場合は、ホストプロセッサ1がコマンド入力ポート
31のアドレスを指定してコマンド情報をデータバスD
Bに出力する。コマンド入力ポート31がコマンド情報
を受け取った後の動作は、上記のホストプロセッサ1が
テクスチュアバッファメモリ5に直接的にコマンド情報
を書き込む方法を採った場合と同様である。
【0013】〔別実施例〕以下、別実施例を列記する。 上記実施例では、主メモリ2からテクスチュアバッ
ファメモリ5へのコマンド情報の転送は、ホストプロセ
ッサ1が主メモリ2のコマンド情報を読み出し、その読
み出したコマンド情報をデータバスDBに出力している
が、ホストプロセッサ1を介さずDMA転送する構成と
しても良い。 上記実施例では、テクスチュアバッファメモリ5内
に混在するコマンド情報とテクスチュア情報とを区別す
るためのレジスタを、メモリ制御回路33に設けている
が、メモリ制御回路33とは独立に設けても良い。
【0014】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構造に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のグラフィックプロセッサを適用した実
施例にかかる概略構成図
【図2】本発明の実施例にかかる要部構成図
【符号の説明】
5 テクスチュアバッファメモリ 32 演算回路 33 メモリ制御回路 DB データバス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 別府 正章 大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47 号 株式会社クボタ内 (56)参考文献 特開 平6−203170(JP,A) 特開 平4−112386(JP,A) 特開 平8−328952(JP,A) 特開 平8−212377(JP,A) 特開 平8−161511(JP,A) 特開 平8−110951(JP,A) 特開 平7−282269(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 1/00 - 1/60 G06T 11/00 - 15/70 JICSTファイル(JOIS) 特許ファイル(PATOLIS)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データバス(DB)から取り込んだ画像
    処理コマンド情報に基づいて画像処理演算を行う演算回
    路(32)が備えられ、 その演算回路(32)が、表示用画像の一部を構成する
    ためのテクスチュア情報を記憶するテクスチュアバッフ
    ァメモリ(5)に対して読み書き可能に構成されたグラ
    フィックプロセッサであって、 前記データバス(DB)上の情報を、前記テクスチュア
    情報と前記コマンド情報とを区別した状態で、前記テク
    スチュアバッファメモリ(5)に書き込み、且つ、前記
    テクスチュアバッファメモリ(5)に書き込まれた情報
    を、前記テクスチュア情報と前記コマンド情報とを区別
    した状態で、前記演算回路(32)に送るメモリ制御回
    路(33)が備えられたグラフィックプロセッサ。
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