JP3002282B2 - エミュレーションテスタの接続装置 - Google Patents

エミュレーションテスタの接続装置

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JP3002282B2
JP3002282B2 JP3052521A JP5252191A JP3002282B2 JP 3002282 B2 JP3002282 B2 JP 3002282B2 JP 3052521 A JP3052521 A JP 3052521A JP 5252191 A JP5252191 A JP 5252191A JP 3002282 B2 JP3002282 B2 JP 3002282B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マイクロプロセッサに
より制御されて動作するプリント基板ユニットのエミュ
レーションテスタの接続装置に関する。
【0002】近年において、マイクロプロセッサ(MP
U)は目覚ましく普及しその使用量が膨大なものとな
り、これにともなって周辺素子の使用量も増加する一方
である。そのため、周辺素子のLSI化が進行し、さら
に表面実装技術(SMT)の導入によって、MPU及び
周辺素子が表面実装部品(SMD)へ移行している。
【0003】このような状況は、プリント基板ユニット
のエミュレーションテストを行うための信号線の接続箇
所を確保するという意味からは厳しいものである。この
厳しい状況の中で、プリント基板ユニットのMPUをエ
ミュレートするテストプログラム及びそれを動作可能と
するためのハードウェアが要求されており、そのため、
汎用性が高く且つ低コストのエミュレーションテスタの
接続装置が望まれている。
【0004】
【従来の技術】従来より、MPU又はその周辺素子など
を実装したプリント基板ユニットの動作確認、及びハー
ドとソフト両方のデバッグのために、エミュレーション
テスタ(以下「テスタ」という)を用いたエミュレーシ
ョンテスト(以下「エミュレーション」という)が実施
されている。
【0005】従来においては、エミュレーションを行う
に当たり、プリント基板ユニットに実装されているMP
Uチップを取り外し、取り外した後のソケット(ICソ
ケット)にテスタのコネクタを接続し、このコネクタか
らエミュレーションに必要な信号の全部又は一部の入出
力を行っていた。
【0006】また、プリント基板ユニットとテスタとを
接続するために、プリント基板ユニットにエミュレーシ
ョン専用のインタフェース又はコネクタを設けることも
行われている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】一般に、ICソケット
を省略してLSIチップなどの部品をプリント基板に直
接に半田付けする方が、信頼性、小型化、低コスト化の
いずれの面からも好ましい。
【0008】ところが、従来のようにMPUのソケット
を利用してテスタを接続する方式では、MPUのソケッ
トを省略することができず、そのため、プリント基板ユ
ニットの信頼性、小型化、低コスト化の全ての面で不利
であった。
【0009】また上述したように、MPUのカスタムL
SI化にともなってMPUの表面実装部品への移行が進
行しているが、そのような表面実装部品を用いることが
できないという問題もあった。
【0010】また、プリント基板ユニットにエミュレー
ション専用のインタフェースなどを設けることは、小型
化及び低コスト化などの面で不利であり、特に多極の専
用コネクタの存在は小型化のための大きなネックとなっ
ていた。
【0011】本発明は、上述の問題に鑑み、プリント基
板ユニットに用いるMPUを表面実装部品へ移行するこ
とが可能であり、プリント基板ユニットの信頼性、小型
化、低コスト化の面で有利となるエミュレーションテス
タの接続装置を提供することを目的としている。
【0012】請求項2乃至請求項4の発明は、プリント
基板ユニットにおいて、リセットベクタ、割込みベク
タ、ファームプログラムが、ブートROMのアドレス領
域のどこにアサインされた場合であっても、プリント基
板ユニットの電源を立ち上げたとき又はリセットしたと
きに、その直後にテスタ内のエミュレーションプログラ
ムに処理を委譲することができるエミュレーションテス
タの接続装置を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る接
続装置は、上述の課題を解決するため、図1に示すよう
に、プリント基板ユニット4のエミュレーションテスト
を行うためのエミュレーションテスタ1の接続装置2で
あって、前記プリント基板ユニット4に設けられた初期
起動記憶装置11用のソケット12に接続するためのコ
ネクタ21と、エミュレーションテストのためのプログ
ラムの先頭アドレスを指定するためのリセットベクタが
格納されたベクタ記憶装置32,37と、前記初期起動
記憶装置11のリセットベクタの格納されているアドレ
スを指定するアドレス信号が入力されたときに、前記ベ
クタ記憶装置32,37内に格納されたリセットベクタ
を読み出すためのアドレス検出を行うアドレスマッチン
グ回路34,38とを有してなる。
【0014】請求項2の発明に係る接続装置は、プリン
ト基板ユニット4に設けられた初期起動記憶装置11用
のソケット12に接続するためのコネクタ21と、エミ
ュレーションテストのためのプログラムの先頭アドレス
を指定するためのリセットベクタが格納されたリセット
ベクタ記憶装置32と、割り込み処理のための割込みベ
クタが格納された割込みベクタ記憶装置37と、前記初
期起動記憶装置11のリセットベクタの格納されている
アドレスを指定するアドレス信号が入力されたときに、
前記リセットベクタ記憶装置32内に格納されたリセッ
トベクタを読み出すためのアドレス検出を行うアドレス
マッチング回路34と、割り込み処理のためのアドレス
を指定するアドレス信号が入力されたときに、前記割込
みベクタ記憶装置37内に格納された割込みベクタを読
み出すためのアドレス検出を行うアドレスマッチング回
路38とを有してなる。
【0015】請求項3の発明に係る接続装置は、エミュ
レーションテストのためのプログラムが格納されたプロ
グラム記憶装置323と、初期起動記憶装置11のリセ
ットベクタの格納されているアドレスを指定するアドレ
ス信号が入力されたときに、前記ベクタ記憶装置37内
に格納されたリセットベクタを読み出すためのアドレス
検出を行うアドレスマッチング回路38と、エミュレー
ションテストのプログラムの格納されているアドレスを
指定するアドレス信号が入力されたときに、前記プログ
ラム記憶装置32内に格納されたプログラムを読み出す
ためのアドレス検出を行うアドレスマッチング回路34
とを有してなる。
【0016】請求項4の発明に係る接続装置は、エミュ
レーションテストのためのベクタ又はプログラムが格納
された2つの記憶装置32,37と、前記コネクタ21
から入力されるアドレス信号に基づいて前記記憶装置3
2,37に格納されたベクタ又はプログラムを読み出す
ためのアドレス検出を行う2つのアドレスマッチング回
路34,38とを有してなる。
【0017】
【作用】プリント基板ユニット4の初期起動記憶装置1
1が取り外された後のソケット12から、エミュレーシ
ョンテストに必要な信号線の少なくとも一部が得られ
る。
【0018】プリント基板ユニット4の電源投入時等に
おいて、初期起動記憶装置11のリセットベクタの格納
されているアドレスを指定するアドレス信号が入力され
ると、そのアドレス信号がアドレスマッチング回路3
4,38によって検出され、エミュレーションテストの
ために設けられた記憶装置32,37内のリセットベク
タが読み出され、これによってエミュレーションのため
のプログラムに処理が委譲される。
【0019】また、同様に、割込みベクタ又はエミュレ
ーションのためのプログラムの格納されているアドレス
を指定するアドレス信号が入力されると、これがアドレ
スマッチング回路34,38によって検出され、それぞ
れ記憶装置32,37内から読み出される。
【0020】
【実施例】図1は本発明に係るテスタ1の実施例を示す
ブロック図である。
【0021】図1において、プリント基板ユニット(以
下「DUT」という)4には、MPU13、ブートRO
M11、その他の素子又は部品が実装されている。しか
し、ブートROM11はテスタ1との接続のためにソケ
ット12から取り外されている。
【0022】ブートROM11は、DUT4に電源が供
給されたときにMPU13が最初に命令の読み出しを行
うリセットベクタが格納された初期起動用のROMであ
る。ブートROM11には、種々のベクタ群、又はファ
ームプログラムなどが格納されている。
【0023】ブートROM11は、ソフトの変更、例え
ば、バージョンアップ、バグ対策、共通ハード機器の多
用途化のためのプログラムの入れ換えなどに対応するた
め、DUT4に取り付けられたソケット12に差し込む
ことによって実装され、その交換が容易に可能である。
【0024】図4はMPU13とブートROM11との
アドレス関係の一例を示す図である。
【0025】DUT4に実装されたMPU13は、例え
ば型名8086のマイクロプロセッサーであり、$00
000〜$FFFFF(「$」は16進数を示す)の1
Mバイトのアドレス空間を指定可能である。電源投入直
後又はリセット時においては、リセットベクタを読み込
むためにアドレス$FFFF0を発生するが、このアド
レスはDUT4の内部でアドレス変換されてブートRO
M11のアドレス$03FF0を指定する。
【0026】ブートROM11は、記憶領域が例えば1
6Kワード(アドレス$0000〜$3FFF)であ
り、その中の領域$3FF0〜$3FFFにリセットベ
クタが格納されている。
【0027】また、マイクロプロセッサー8086は、
割り込み要求(IRQ)、ノンマスカブルな割り込み要
求(NMI)、その他の割り込み要求などが発生した場
合には、割り込み処理のための割込みベクタを読み込む
ために$00000〜$003FFの範囲のアドレスを
発生するが、これによって上述と同じブートROM11
のアドレス領域$00000〜$003FFを指定す
る。
【0028】このように、マイクロプロセッサー808
6は、リセットベクタと割込みベクタを指定するアドレ
スが相互に不連続であり、1個のチップであるブートR
OM11からそれらを読み出すために、DUT4内に設
けられたデコーダなどによってアドレス変換が行われて
いる。
【0029】つまり、DUT4に電源を供給した時点に
おいては、MPU13はブートROM11のアドレス$
03FF0を最初に指定し、割り込み要求がきた場合に
は、その内容に応じてブートROM11のアドレス$0
0000〜$003FFを指定する。
【0030】さて、テスタ1は接続装置2及びテスタ本
体3からなる。
【0031】接続装置2は、コネクタ21、テスタイン
タフェース22、補助入力部25、アドレスマッチング
回路34、デコード回路35、タイミング制御回路3
6、ベクタROM37、アドレスマッチング回路38、
ピンマッチング回路39などから構成されている。
【0032】コネクタ21は、ソケット12に差し込ま
れて接続されており、これによって、DUT4のアドレ
スバス、データバス、その他の信号ラインと接続装置2
との接続が行われ、アドレス、データ、ブートROM1
1のチップセレクト信号CE(ロウアクティブ)、及び
読み出し信号などの入出力が行われる。
【0033】本実施例においては、コネクタ21は32
ピンのものであり、ソケット12が32ピン以外のピン
数、例えば28ピン、24ピンなどである場合には、ピ
ンマッチング回路39によって、DUT4と接続装置2
との間におけるバス又は信号ラインのマッチングがとら
れるようになっている。
【0034】テスタインタフェース22は、テスタ本体
3との間のインタフェースを行うものであり、PIA
(ペリフェラルインタフェースアダプタ)31、ROM
32、RAM33、及びこれらの周辺回路素子からな
る。
【0035】補助入力部25は、先端にクリップが設け
られた信号線であり、クリップをDUT4の所定の箇所
に接続することによって、DUT4が周辺素子に対して
読み書きを指示する読み書き信号R/W,DT/R、デ
ータ転送のためのストローブ信号AS,RD,WT、周
辺素子をリセットするためのリセット信号Resが入力
される。
【0036】補助入力部25は、テスタ1の動作に必要
であるにもかかわらずコネクタ21からは得られない信
号を補うためのものである。
【0037】PIA31は、DUT4及びテスタ本体3
との間でデータやプログラムなどを通信するためのポー
トである。
【0038】ROM32には、エミュレーションを実行
するための最小限のプログラム、そのプログラムの先頭
アドレスを指定するためのリセットベクタ、PIA31
による通信を制御するためのプログラムなどが格納され
ている。
【0039】RAM33は、ROM32に格納されたプ
ログラムを実行するに当たってのワークエリア又はスタ
ックの役目を果たす。
【0040】これらROM32及びRAM33には、D
UT4からのアドレスバスAD1〜10が接続されてお
り、またPIA31はアドレスバスをデコードすること
によって適当なアドレス領域に割り当てられているとと
もに、後述するようにデコード回路35からのセレクト
信号S1〜3によって、これらの内の1つのみがセレク
トされてアクセスされるようになっている。
【0041】例えば、ブートROM11のリセットベク
タの格納されているアドレスを指定するアドレス信号が
コネクタ21から入力されたときには、アドレスマッチ
ング回路34がそのアドレス信号を検出してROM32
をチップセレクトするためのセレクト信号S1を出力す
る。
【0042】セレクト信号S1が出力されると、ROM
32内に格納されたリセットベクタが、同じくコネクタ
21から入力されるアドレスバスによってアドレス指定
されてデータバス上に読み出される。
【0043】つまり、DUT4においてMPU13が読
み込むべきリセットベクタに代えて、エミュレーション
のために準備したROM32のリセットベクタを読み込
ませるのである。
【0044】アドレスマッチング回路34は、ブートR
OM11のリセットベクタの格納されているアドレスを
指定するアドレス信号が入力されたときに、ROM32
内に格納されたリセットベクタを読み出すためのアドレ
ス検出を行う。
【0045】図2はアドレスマッチング回路34の一例
を示す図である。
【0046】アドレスマッチング回路34は、オンオフ
の設定が可能な5個のスイッチSW1〜5、これらスイ
ッチSW1〜5によって「H」又は「L」を取り得るア
ドレス設定ラインAC12〜16とDUT4からのアド
レス信号AD12〜16とのそれぞれの排他的論理和を
出力する排他オア素子EOR1〜5、各排他オア素子E
OR1〜5からの出力の論理和を出力するオア素子OR
1などからなっている。
【0047】したがって、スイッチSW1〜5によって
設定されたアドレス設定ラインAC12〜16とアドレ
ス信号AD12〜16とが完全に一致したときに、ノッ
ト素子NOT1からイネーブル信号S4(ロウアクティ
ブ)が出力される。
【0048】図3はデコード回路35の一例を示す図で
ある。
【0049】デコード回路35は、デコード用のROM
41、タイミング用のアンド素子AND2,3からなっ
ている。
【0050】ROM41は、入力端子A0〜8に加えら
れたアドレス信号AD8〜11、ソケット12からのチ
ップセレクト信号CE、及びアドレスマッチング回路3
4からのイネーブル信号S4のそれぞれの状態によって
定まるデータに応じて、出力端子O0〜2からセレクト
信号S1〜3を出力する。その論理は次の通りである。
【0051】入力されるデータが$000〜$006の
ときにはセレクト信号S2が「L」に、同じく$007
のときにセレクト信号S3が「L」に、同じく$008
〜$00Fのときにはセレクト信号S1が「L」にな
り、他の場合には「H」になる。
【0052】セレクト信号S1〜3は、それぞれROM
32、RAM33、PIA31に接続されており、それ
ぞれ「L」のときにのみ、それぞれのチップをセレクト
するように作用する。
【0053】したがって、ROM32、RAM33、P
IA31は、イネーブル信号S4及びチップセレクト信
号CEが共に「L」のときにのみセレクトされるとも
に、アドレス信号AD8〜11の状態によって、それら
のいずれか1つのみがセレクトされる。
【0054】タイミング制御回路36は、補助入力部2
5から入力されるDUT4の読み書き信号R/W、アド
レスストローブ信号AS、リセット信号Res(以上6
8000の場合)、データのディレクション信号DT/
R、読込み信号RD、書込み信号WT、リセット信号R
es(以上8086の場合)に基づいて、種々のタイミ
ング信号S5,6を作成する。
【0055】ベクタROM37には、割り込み処理のた
めの割込みベクタが格納されている。
【0056】アドレスマッチング回路38は、ブートR
OM11の割込みベクタの格納されているアドレスを指
定するアドレス信号が入力されたときに、ベクタROM
37内に格納された割込みベクタを読み出すためのアド
レス検出を行う。
【0057】アドレスマッチング回路38の回路構成
は、上述のアドレスマッチング回路34と同様である。
しかし、スイッチSW1〜5の設定は異なる。
【0058】テスタ本体3は、DUT4のエミュレーシ
ョンを行い、DUT4の各部の動作確認又はハード及び
ソフトのデバッグなど、必要な処置を実行するためのも
のであり、DUT4のMPU13と同程度以上のMPU
を用いた制御部、補助記憶装置、キーボード、ディスプ
レイなどから構成されている。これには例えばパーナル
コンピュータなどが用いられる。
【0059】次にテスタ1の作用について説明する。
【0060】テスタ1が動作可能な状態において、DU
T4に電源が供給されると、MPU13がリセットベク
タを読み込むためのアドレス$FFFF0を発生し、ア
ドレスバスAD0〜16にはアドレス$03FF0が出
力される。
【0061】すると、アドレスマッチング回路34から
は、アドレス信号AD12〜16とアドレス設定ライン
AC12〜16とが一致するためにイネーブル信号S4
が出力される(「L」となる)。
【0062】また、デコード回路35は、アドレス信号
AD8〜11のデータ値が$Fであり、且つイネーブル
信号S4及びチップセレクト信号CEがともに「L」で
あるため、セレクト信号S1を出力する。
【0063】これによって、テスタインタフェース22
においてはROM32がセレクトされ、且つROM32
に接続されたアドレス信号AD0〜10によってアドレ
ス$FF0が指定され、ROM32に格納されたエミュ
レーション用のリセットベクタがデータバスD0〜15
上に読み出される。
【0064】ROM32から読み出されたリセットベク
タにより、同じくROM32内に格納されたエミュレー
ションのためのプログラムが最初から実行され、以降は
ROM32内のプログラム及びテスタ本体3による制御
によって、DUT4のエミュレーションが実行される。
【0065】また、割り込み要求が発生した場合には、
MPU13が割込みベクタを読み込むためのアドレス
($00000〜003FF)を発生し、アドレスバス
AD0〜16にはそのアドレスが出力される。
【0066】すると、今度は、他のアドレスマッチング
回路38において、アドレス信号AD12〜16とアド
レス設定ラインAC12〜16とが一致することにな
り、アドレスマッチング回路38からイネーブル信号S
7が出力される。
【0067】これによって、ベクタROM37に格納さ
れた割込みベクタがデータバスD0〜15上に読み出さ
れ、これによって指定されるアドレスに格納されたエミ
ュレーション用のプログラムが実行される。
【0068】上述の実施例によると、テスタ1によるエ
ミュレーションを行うために、DUT4にエミュレーシ
ョン専用のコネクタを設ける必要がないので、DUT4
の小型化及び低コスト化を図ることができる。
【0069】また、DUT4のMPU13を取り外す必
要がないので、そのためのソケットを省略して直接に半
田付けをすることができ、したがって表面実装部品を採
用することができ、DUT4の信頼性、小型化、低コス
ト化の面で有利である。また、MPU13を取り付けた
状態でエミュレーションを行うことができるので、それ
の全部のテストが可能である。
【0070】したがって、テスタ1は、DUT4に実装
される種々のMPU13に対するエミュレーションが簡
素化された状態で可能となりその性能の向上が図られ
る。
【0071】なお、コネクタ21を接続するためにブー
トROM11用のソケット12を利用しており、このソ
ケット12を省略することはできないが、ブートROM
11は、先に述べたようなソフトの変更に対応するため
一般には必ずソケット12を介して実装されるので、エ
ミュレーションのためにソケット12を設けなければな
らないということはなく、何ら不利にはならない。
【0072】なお、ブートROM11を取り外してエミ
ュレーションを行っているが、取り外したブートROM
11をテスタ1に取り付け、これのエミュレーションも
同時に行うことも可能である。但し、エミュレーション
のためのプログラムが格納された領域についてはブート
ROM11のエミュレーションを行うことができないか
ら、ROM32にはエミュレーション(又は通信)のた
めに必要な最小限のプログラムのみを格納しておくこと
が好ましい。
【0073】上述の実施例においては、MPU13とし
て型名8086のマイクロプロセッサーを用いた例につ
いて説明したが、他の型のマイクロプロセッサーを用い
ることが可能である。
【0074】図5はMPU13とブートROM11との
アドレスの関係の他の例を示す図である。
【0075】図5は、MPU13として型名68000
のマイクロプロセッサーを用いた場合を示している。マ
イクロプロセッサー68000では、リセットベクタと
割込みベクタとが同じアドレス領域$00000000
〜$000003FFに連続してある。
【0076】また、ファームプログラムのアドレス領域
は、DUT4の設計者が任意に決めることができるが、
図5ではファームプログラムがアドレス領域$0080
0000〜$00802000にある。
【0077】したがって、図1に示すテスタ1において
は、ROM32にはエミュレーション用のプログラム
を、ベクタROM37にはリセットベクタ及び割込みベ
クタを、それぞれ格納しておくことになる。
【0078】そして、MPU13がアドレス$0000
0000〜$000003FFを指定してリセットベク
タ又は割込みベクタを読み込もうとしたときには、ベク
タROM37に格納された所定のベクタが読み込まれ、
アドレス$00800000〜$00802000を指
定してファームプログラムを読み込もうとしたときには
ROM32に格納されたプログラムが読み込まれる。
【0079】アドレスマッチング回路34,38におい
ては、このようなそれぞれのアドレスが検出されるよう
に、スイッチSW1〜5を設定しておき、また検出が可
能なような回路とされている。
【0080】上述のいずれの実施例においても、リセッ
トベクタ、割込みベクタ、ファームプログラムが、1つ
のチップであるブートROM11のアドレス領域のどこ
にアサインされた場合であっても、DUT4の電源を立
ち上げたとき又はリセットしたときに、その直後にテス
タ1のROM32又は他の記憶装置に格納されたエミュ
レーションプログラムに処理を委譲することができ、エ
ミュレーションを実行することができる。
【0081】上述の実施例において、ブートROM11
におけるベクタなどのアドレス領域は、上述以外のアド
レス領域であってもよい。その領域に応じて、スイッチ
SW1〜5を設定し、又は回路を変更すればよい。
【0082】アドレス設定ラインAC12〜16の状態
を設定するために、スイッチSW1〜5以外の手段を用
いてもよい。ROM41の内容は上述した以外に種々変
更することが可能である。アドレスマッチング回路3
4,38、デコード回路35、ベクタROM37、テス
タインタフェース22、その他の回路の構成は上述した
以外に種々変更することができる。
【0083】上述の実施例において、補助入力部25の
先端のクリップを接続するための端子台をDUT4に設
けておいてもよい。この場合でも、端子台は極めて低コ
ストであり且つ場所を取らないので、小型化及び低コス
ト化に関して不利にはならない。また、補助入力部25
からの入力信号の種類を増減することも可能である。例
えば、リセット信号Resは容易に省略するこができ
る。
【0084】上述の実施例において、接続装置2とテス
タ本体3とは、一体に構成してもよいし別体に構成して
もよい。
【0085】
【発明の効果】本発明に係る接続装置によると、プリン
ト基板ユニットに用いるMPUを表面実装部品へ移行す
ることが可能となり、しかもエミュレーション専用の大
型のコネクタを省略することが可能であるため、プリン
ト基板ユニットの信頼性、小型化、低コスト化の面で有
利となる。
【0086】請求項2乃至請求項4の発明に係る接続装
置によると、リセットベクタ、割込みベクタ、ファーム
プログラムが、ブートROMのアドレス領域のどこにア
サインされた場合であっても、プリント基板ユニットの
電源を立ち上げたとき又はリセットしたときに、その直
後にテスタ内のエミュレーションプログラムに処理を委
譲することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るテスタの実施例を示すブロック図
である。
【図2】アドレスマッチング回路の一例を示す図であ
る。
【図3】デコード回路の一例を示す図である。
【図4】MPUとブートROMとのアドレスの関係の一
例を示す図である。
【図5】MPUとブートROMとのアドレスの関係の他
の例を示す図である。
【符号の説明】
1 テスタ(エミュレーションテスタ) 2 接続装置 4 DUT(プリント基板ユニット) 11 ブートROM(初期起動記憶装置) 12 ソケット 21 コネクタ 32 ROM(記憶装置、ベクタ記憶装置、リセットベ
クタ記憶装置、プログラム記憶装置) 37 ベクタROM(記憶装置、ベクタ記憶装置、割込
みベクタ記憶装置) 34 アドレスマッチング回路 38 アドレスマッチング回路

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プリント基板ユニット(4)のエミュレー
    ションテストを行うためのエミュレーションテスタ
    (1)の接続装置(2)であって、前記プリント基板ユ
    ニット(4)に設けられた初期起動記憶装置(11)用
    のソケット(12)に接続するためのコネクタ(21)
    と、エミュレーションテストのためのプログラムの先頭
    アドレスを指定するためのリセットベクタが格納された
    ベクタ記憶装置(32)(37)と、前記初期起動記憶
    装置(11)のリセットベクタの格納されているアドレ
    スを指定するアドレス信号が入力されたときに、前記ベ
    クタ記憶装置(32)(37)内に格納されたリセット
    ベクタを読み出すためのアドレス検出を行うアドレスマ
    ッチング回路(34)(38)とを有してなることを特
    徴とするエミュレーションテスタの接続装置。
  2. 【請求項2】プリント基板ユニット(4)のエミュレー
    ションテストを行うためのエミュレーションテスタ
    (1)の接続装置(2)であって、前記プリント基板ユ
    ニット(4)に設けられた初期起動記憶装置(11)用
    のソケット(12)に接続するためのコネクタ(21)
    と、エミュレーションテストのためのプログラムの先頭
    アドレスを指定するためのリセットベクタが格納された
    リセットベクタ記憶装置(32)と、割り込み処理のた
    めの割込みベクタが格納された割込みベクタ記憶装置
    (37)と、前記初期起動記憶装置(11)のリセット
    ベクタの格納されているアドレスを指定するアドレス信
    号が入力されたときに、前記リセットベクタ記憶装置
    (32)内に格納されたリセットベクタを読み出すため
    のアドレス検出を行うアドレスマッチング回路(34)
    と、割り込み処理のためのアドレスを指定するアドレス
    信号が入力されたときに、前記割込みベクタ記憶装置
    (37)内に格納された割込みベクタを読み出すための
    アドレス検出を行うアドレスマッチング回路(38)と
    を有してなることを特徴とするエミュレーションテスタ
    の接続装置。
  3. 【請求項3】プリント基板ユニット(4)のエミュレー
    ションテストを行うためのエミュレーションテスタ
    (1)の接続装置(2)であって、前記プリント基板ユ
    ニット(4)に設けられた初期起動記憶装置(11)用
    のソケット(12)に接続するためのコネクタ(21)
    と、エミュレーションテストのためのプログラムの先頭
    アドレスを指定するためのリセットベクタが格納された
    ベクタ記憶装置(37)と、エミュレーションテストの
    ためのプログラムが格納されたプログラム記憶装置(3
    2)と、前記初期起動記憶装置(11)のリセットベク
    タの格納されているアドレスを指定するアドレス信号が
    入力されたときに、前記ベクタ記憶装置(37)内に格
    納されたリセットベクタを読み出すためのアドレス検出
    を行うアドレスマッチング回路(38)と、エミュレー
    ションテストのプログラムの格納されているアドレスを
    指定するアドレス信号が入力されたときに、前記プログ
    ラム記憶装置(32)内に格納されたプログラムを読み
    出すためのアドレス検出を行うアドレスマッチング回路
    (34)とを有してなることを特徴とするエミュレーシ
    ョンテスタの接続装置。
  4. 【請求項4】プリント基板ユニット(4)のエミュレー
    ションテストを行うためのエミュレーションテスタ
    (1)の接続装置(2)であって、前記プリント基板ユ
    ニット(4)に設けられた初期起動記憶装置(11)用
    のソケット(12)に接続するためのコネクタ(21)
    と、エミュレーションテストのためのベクタ又はプログ
    ラムが格納された2つの記憶装置(32)(37)と、
    前記コネクタ(21)から入力されるアドレス信号に基
    づいて前記記憶装置(32)(37)に格納されたベク
    タ又はプログラムを読み出すためのアドレス検出を行う
    2つのアドレスマッチング回路(34)(38)とを有
    してなることを特徴とするエミュレーションテスタの接
    続装置。
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