JP3001924B2 - 画像記録装置 - Google Patents
画像記録装置Info
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- JP3001924B2 JP3001924B2 JP2110367A JP11036790A JP3001924B2 JP 3001924 B2 JP3001924 B2 JP 3001924B2 JP 2110367 A JP2110367 A JP 2110367A JP 11036790 A JP11036790 A JP 11036790A JP 3001924 B2 JP3001924 B2 JP 3001924B2
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は画像記録装置、特に複数の記録素子を並置さ
せた複数種類の記録ヘツドを用いて画像記録を行う画像
記録装置に関するものである。
せた複数種類の記録ヘツドを用いて画像記録を行う画像
記録装置に関するものである。
[従来の技術] 従来、例えばマルチノズルインクジエツト記録装置の
ような複数の記録素子を並置させた記録ヘツドを複数用
いて、画像記録を行う画像記録装置において、テストパ
ターンを記録し、該テストパターンに光を照射した際の
反射光量を測定して前記複数の記録素子の記録特性を把
握し、該記録特性に応じて前記各記録素子を駆動する駆
動信号を補正して、前記各記録素子の記録特性のバラツ
キから生ずる記録画像の光学濃度のバラツキ(以下濃度
ムラと記す)を防止するような画像記録装置が本出願人
より提案されている(特願平1−107744号)。
ような複数の記録素子を並置させた記録ヘツドを複数用
いて、画像記録を行う画像記録装置において、テストパ
ターンを記録し、該テストパターンに光を照射した際の
反射光量を測定して前記複数の記録素子の記録特性を把
握し、該記録特性に応じて前記各記録素子を駆動する駆
動信号を補正して、前記各記録素子の記録特性のバラツ
キから生ずる記録画像の光学濃度のバラツキ(以下濃度
ムラと記す)を防止するような画像記録装置が本出願人
より提案されている(特願平1−107744号)。
第9図に上記提案をインクジエツト記録装置に適用し
た際の概略構成図が示されている。
た際の概略構成図が示されている。
1C,1M,1Y,1BKがそれぞれシアンインク用,マゼンタイ
ンク用,イエローインク用,ブラツクインク用のマルチ
ノズルインクジエツトヘツドである。該インクジエツト
ヘツドは、密度400dpi,ノズル数4736本であり幅約300mm
であつて、定型A3サイズ(短手297mm)以下の被記録
材、例えばB4,A4等の被記録材に対しては、被記録材の
移動に伴つて選択的にインクを吐出すること(いわゆる
on demand)によつて、一度の被記録材の移動で被記録
材全面に画像を記録することができる。
ンク用,イエローインク用,ブラツクインク用のマルチ
ノズルインクジエツトヘツドである。該インクジエツト
ヘツドは、密度400dpi,ノズル数4736本であり幅約300mm
であつて、定型A3サイズ(短手297mm)以下の被記録
材、例えばB4,A4等の被記録材に対しては、被記録材の
移動に伴つて選択的にインクを吐出すること(いわゆる
on demand)によつて、一度の被記録材の移動で被記録
材全面に画像を記録することができる。
このようなインクジエツトヘツドは、半導体製造プロ
セスを利用して、高密度で長尺化が可能なバブルジエツ
ト方式(通電発熱抵抗体に電気パルスを通電してインク
を加熱発泡させ、その圧力でインク滴を吐出させる)の
バブルジエツトヘツドによつて実現される。このような
バブルジエツトヘツドを4本用いることによって、例え
ば約30cpmというような非常に高速なフルカラー画像記
録装置が構成されるわけである。第9図中の2は被記録
材3(不図示)を収納しているカセツトである。不図示
の被記録材3はピツクアツプローラ4によつてピツクア
ツプされ、第1レジローラ5,ガイド板6,第2レジローラ
7を通つて、搬送ベルト8に静電吸着され、ブラテン9
上でインクジエツト記録が行われる。
セスを利用して、高密度で長尺化が可能なバブルジエツ
ト方式(通電発熱抵抗体に電気パルスを通電してインク
を加熱発泡させ、その圧力でインク滴を吐出させる)の
バブルジエツトヘツドによつて実現される。このような
バブルジエツトヘツドを4本用いることによって、例え
ば約30cpmというような非常に高速なフルカラー画像記
録装置が構成されるわけである。第9図中の2は被記録
材3(不図示)を収納しているカセツトである。不図示
の被記録材3はピツクアツプローラ4によつてピツクア
ツプされ、第1レジローラ5,ガイド板6,第2レジローラ
7を通つて、搬送ベルト8に静電吸着され、ブラテン9
上でインクジエツト記録が行われる。
ところで、インクジエツト記録の行われる画像が所望
の画像であつた場合、ランプ光源10と光学センサ11とか
らなるテストパターン読取系は作動せず、所望の画像が
記録された被記録材3はガイド板12,排紙ローラ13を経
て、排紙トレイ14に排出される。
の画像であつた場合、ランプ光源10と光学センサ11とか
らなるテストパターン読取系は作動せず、所望の画像が
記録された被記録材3はガイド板12,排紙ローラ13を経
て、排紙トレイ14に排出される。
一方、インクジエツト記録の行われる画像が前記濃度
ムラを補正するためのテストパターンであつた場合、ラ
ンプ光源10と光学センサ11とからなるテストパターン読
取系が作動する。すなわち、ランプ光源10が点灯し、光
学センサ11は記録されたテストパターンからの反射光を
受光して、受光光量に比例した電気信号を出力するわけ
である。ランプ光源10と光学センサ11とは、インクジエ
ツトヘツド1と同じ又はそれ以上の幅に長尺化されたも
のであってもいいし、不図示のガイドレールに沿つて第
9図の紙面に垂直な方向にスキヤンして、複数の記録素
子(この場合には複数の吐出ノズル)の記録特性を読み
取るものであつてもよい。
ムラを補正するためのテストパターンであつた場合、ラ
ンプ光源10と光学センサ11とからなるテストパターン読
取系が作動する。すなわち、ランプ光源10が点灯し、光
学センサ11は記録されたテストパターンからの反射光を
受光して、受光光量に比例した電気信号を出力するわけ
である。ランプ光源10と光学センサ11とは、インクジエ
ツトヘツド1と同じ又はそれ以上の幅に長尺化されたも
のであってもいいし、不図示のガイドレールに沿つて第
9図の紙面に垂直な方向にスキヤンして、複数の記録素
子(この場合には複数の吐出ノズル)の記録特性を読み
取るものであつてもよい。
次に、上記提案の濃度ムラ補正のアルゴリズムを第10
図(a)〜(c)及び第11図(a),(b)を参照しな
がら簡単に説明する。
図(a)〜(c)及び第11図(a),(b)を参照しな
がら簡単に説明する。
まず、複数の記録素子(ここでは吐出ノズル)の全て
を同じ条件、すなわち同じ駆動信号(ここでは仮にS0と
する)で駆動したときのテストパターンを記録する(第
10図(a)参照)。該テストパターンの光学濃度は、各
記録素子の製造上回避困難なバラツキや経時変化によつ
て生じてしまうバラツキ等のために、第10図(b)に示
したように均一にはならず、第10図(c)のように濃度
ムラが生じてしまう。そこで、この濃度ムラを読み取つ
て、その読取信号に応じて記録ヘツドの駆動信号Sを各
記録素子ごとに補正して濃度ムラを防止するわけであ
る。
を同じ条件、すなわち同じ駆動信号(ここでは仮にS0と
する)で駆動したときのテストパターンを記録する(第
10図(a)参照)。該テストパターンの光学濃度は、各
記録素子の製造上回避困難なバラツキや経時変化によつ
て生じてしまうバラツキ等のために、第10図(b)に示
したように均一にはならず、第10図(c)のように濃度
ムラが生じてしまう。そこで、この濃度ムラを読み取つ
て、その読取信号に応じて記録ヘツドの駆動信号Sを各
記録素子ごとに補正して濃度ムラを防止するわけであ
る。
具体的には、まず前記テストパターン(第10図
(a))に光を照射して、その反射光を受光し、アナロ
グからデジタルへのA/D変換を行つて反射光量分布Ei(S
0)を測定する。iはi番目のノズルが担当する記録領
域を示す。(S0)はEiがSの関数であることを示し、S
=S0のときのEiであることを示す。光量−濃度変換を行
い、反射光量分布Ei(S0)から光学濃度分布ODi(S0)
に変換する。次に、平均濃度OD(S0)を算出し、各部位
の光学濃度ODi(S0)の平均濃度▲▼(S0)に対す
る逆比▲▼(S0)/ODi(S0)をi番目の記録素子を
駆動する駆動信号に乗ずることによつて、以下に示すよ
うに濃度のムラは補正され、均一な濃度ムラのない画像
が得られることがわかる。
(a))に光を照射して、その反射光を受光し、アナロ
グからデジタルへのA/D変換を行つて反射光量分布Ei(S
0)を測定する。iはi番目のノズルが担当する記録領
域を示す。(S0)はEiがSの関数であることを示し、S
=S0のときのEiであることを示す。光量−濃度変換を行
い、反射光量分布Ei(S0)から光学濃度分布ODi(S0)
に変換する。次に、平均濃度OD(S0)を算出し、各部位
の光学濃度ODi(S0)の平均濃度▲▼(S0)に対す
る逆比▲▼(S0)/ODi(S0)をi番目の記録素子を
駆動する駆動信号に乗ずることによつて、以下に示すよ
うに濃度のムラは補正され、均一な濃度ムラのない画像
が得られることがわかる。
以下に一例を簡単に示すと、今、駆動信号Sと被記録
物の光学濃度ODi(S)との関係が比例関係にあるとす
る。尚、比例関係にない場合には、ルツクアツプテーブ
ル等を用いて、比例関係が保たれるように駆動信号Sを
補正すればよい。すなわち、第11図(a)に示したよう
な関係にあるとする。全ての記録素子を同じ駆動信号S0
で駆動したのだから、各記録素子(iの値)によつて光
学濃度は第11図(a)に示したように異なつてしまう。
ここで、2番目の記録素子i=2を例にとつて説明する
(第11図(b)参照)と、画像全面の平均濃度は▲
▼(S0)=×Sであるのに対して、2番目の記録素子
が記録を担当する部分の光学濃度はOD2(S0)=a2×S0
となり、平均濃度より薄くなつてしまう。そこで、2番
目の記録素子を駆動する駆動信号を上述したように▲
▼(S0)/OD2(S0)を乗じた▲▼(S0)/OD
2(S0)×S0に補正する。▲▼(S0)/OD2(S2)=
(×S0)/(a2×S0)=/a2であるから、2番目の
記録素子を駆動する駆動信号は、▲▼(S0)/OD
2(S0)×S0=/a2×S0となる。この補正値が正しい補
正値(濃度ムラをなくする補正値)であることが、以下
の説明からわかる。
物の光学濃度ODi(S)との関係が比例関係にあるとす
る。尚、比例関係にない場合には、ルツクアツプテーブ
ル等を用いて、比例関係が保たれるように駆動信号Sを
補正すればよい。すなわち、第11図(a)に示したよう
な関係にあるとする。全ての記録素子を同じ駆動信号S0
で駆動したのだから、各記録素子(iの値)によつて光
学濃度は第11図(a)に示したように異なつてしまう。
ここで、2番目の記録素子i=2を例にとつて説明する
(第11図(b)参照)と、画像全面の平均濃度は▲
▼(S0)=×Sであるのに対して、2番目の記録素子
が記録を担当する部分の光学濃度はOD2(S0)=a2×S0
となり、平均濃度より薄くなつてしまう。そこで、2番
目の記録素子を駆動する駆動信号を上述したように▲
▼(S0)/OD2(S0)を乗じた▲▼(S0)/OD
2(S0)×S0に補正する。▲▼(S0)/OD2(S2)=
(×S0)/(a2×S0)=/a2であるから、2番目の
記録素子を駆動する駆動信号は、▲▼(S0)/OD
2(S0)×S0=/a2×S0となる。この補正値が正しい補
正値(濃度ムラをなくする補正値)であることが、以下
の説明からわかる。
第11図(b)からわかるように、ΔABC∝ΔADEである
から、 BC:DE=AC:AE BC:DE=a2×S0:×S0=a2: であり、 AC:AE=a2:,AC=S0 であるので、 AE=/a2×S0となる。
から、 BC:DE=AC:AE BC:DE=a2×S0:×S0=a2: であり、 AC:AE=a2:,AC=S0 であるので、 AE=/a2×S0となる。
第11図(b)から2番目の記録素子は、/a2×S0で
駆動すれば光学濃度は×S0になつて平均濃度と一致
し、その部分のムラが補正されることがわかる。したが
つて、2番目の記録素子を駆動する駆動信号の補正値は
▲▼(S0)/OD2(S0)(この値を駆動信号に乗ず
る)でよいことが確認された。同様のことが他の記録素
子に対しても当然いえるので、前述のようにi番目の記
録素子を駆動する駆動信号に▲▼/ODiを乗ずれば、
記録画像の濃度ムラは均一に補正されることがわかる。
なお、S0の値は任意の値で差し支えないことから、全て
の駆動信号値Sに対して濃度ムラは補正され、均一にな
ることも明らかである。
駆動すれば光学濃度は×S0になつて平均濃度と一致
し、その部分のムラが補正されることがわかる。したが
つて、2番目の記録素子を駆動する駆動信号の補正値は
▲▼(S0)/OD2(S0)(この値を駆動信号に乗ず
る)でよいことが確認された。同様のことが他の記録素
子に対しても当然いえるので、前述のようにi番目の記
録素子を駆動する駆動信号に▲▼/ODiを乗ずれば、
記録画像の濃度ムラは均一に補正されることがわかる。
なお、S0の値は任意の値で差し支えないことから、全て
の駆動信号値Sに対して濃度ムラは補正され、均一にな
ることも明らかである。
ようするに、第10図(a)のようなテストパターンに
光を照射してその反射光量を測定し、上述のような演算
で補正量を算出して、補正の行われた駆動信号で記録ヘ
ツドを駆動すれば、各記録素子の種々のバラツキから生
じる記録濃度のムラが補正された良好な状態で元来所望
の記録画像を得ることができるわけである。
光を照射してその反射光量を測定し、上述のような演算
で補正量を算出して、補正の行われた駆動信号で記録ヘ
ツドを駆動すれば、各記録素子の種々のバラツキから生
じる記録濃度のムラが補正された良好な状態で元来所望
の記録画像を得ることができるわけである。
[発明が解決しようとしている課題] しかしながら、例えば前述のようなシアン用,マゼン
タ用,イエロー用,ブラツク用の4本の記録ヘツドを有
し、該記録ヘツドを用いて画像記録を行うような画像記
録装置において、それぞれの記録ヘツドの記録特性を把
握して濃度ムラを補正するにあたつて、それぞれの記録
ヘツドで記録したテストパターン(すなわち、それぞれ
色が異なる)に光を照射した際、反射受光光量に比例し
た信号を光学濃度に比例した信号に変換する変換パラメ
ータが各色(つまりシアン,マゼンタ,イエロー,ブラ
ツク)共通であると、受光した反射光量を正しく光学濃
度に変換することができず、そのため濃度ムラが完全に
は補正されないという問題点が存在していた。
タ用,イエロー用,ブラツク用の4本の記録ヘツドを有
し、該記録ヘツドを用いて画像記録を行うような画像記
録装置において、それぞれの記録ヘツドの記録特性を把
握して濃度ムラを補正するにあたつて、それぞれの記録
ヘツドで記録したテストパターン(すなわち、それぞれ
色が異なる)に光を照射した際、反射受光光量に比例し
た信号を光学濃度に比例した信号に変換する変換パラメ
ータが各色(つまりシアン,マゼンタ,イエロー,ブラ
ツク)共通であると、受光した反射光量を正しく光学濃
度に変換することができず、そのため濃度ムラが完全に
は補正されないという問題点が存在していた。
又、それぞれの記録ヘツドで記録したテストパターン
(すなわち、それぞれ色が異る)に光を照射した際、反
射受光光量分布に比例したアナログデータをデジタルデ
ータに変換する場合に、A/D変換の基準となるアナログ
値をシアン用,マゼンタ用,イエロー用,ブラツク用の
各記録ヘツドに対して一定にしておくと、特にイエロー
用,マゼンタ用,シアン用の記録ヘツドの濃度ムラの読
取データの濃度に対する分解能(どれくらい小さな濃度
差を判別することができるかを示す)が悪くなり、濃度
ムラの補正精度が悪化するという問題点も存在してい
た。
(すなわち、それぞれ色が異る)に光を照射した際、反
射受光光量分布に比例したアナログデータをデジタルデ
ータに変換する場合に、A/D変換の基準となるアナログ
値をシアン用,マゼンタ用,イエロー用,ブラツク用の
各記録ヘツドに対して一定にしておくと、特にイエロー
用,マゼンタ用,シアン用の記録ヘツドの濃度ムラの読
取データの濃度に対する分解能(どれくらい小さな濃度
差を判別することができるかを示す)が悪くなり、濃度
ムラの補正精度が悪化するという問題点も存在してい
た。
本発明は、前記従来技術の欠点を除去し、並置した記
録素子の記録特性のバラツキによる記録画像のバラツキ
を、種々の色用の記録ヘツドのそれぞれについて精度よ
く無くした画像記録装置を提供する。
録素子の記録特性のバラツキによる記録画像のバラツキ
を、種々の色用の記録ヘツドのそれぞれについて精度よ
く無くした画像記録装置を提供する。
[課題を解決するための手段] この課題を解決するために、本発明の画像記録装置
は、複数の記録素子を並置させた複数の記録ヘッドを用
い、前記複数の記録ヘッドそれぞれにより互いに異なる
色の画像を記録する画像記録装置において、前記記録ヘ
ッドにより記録したテストパターンの反射光量に基づい
て、前記複数の記録素子それぞれに対応した濃度データ
を得るための手段と、前記濃度データに基づいて、前記
複数の記録素子それぞれに対応する補正データを演算す
る演算手段と、前記補正データに応じて前記記録ヘッド
の各記録素子に対応する画像信号を補正する補正手段
と、前記補正手段によって補正された画像信号に基づい
て前記記録ヘッドの各記録素子を駆動して記録を行う駆
動手段とを備え、前記濃度データを得るための手段は、
前記テストパターンを読み取って前記濃度データを得る
条件を、前記複数の記録ヘッドそれぞれに対応する記録
色に対応させて異ならせることを特徴とする。
は、複数の記録素子を並置させた複数の記録ヘッドを用
い、前記複数の記録ヘッドそれぞれにより互いに異なる
色の画像を記録する画像記録装置において、前記記録ヘ
ッドにより記録したテストパターンの反射光量に基づい
て、前記複数の記録素子それぞれに対応した濃度データ
を得るための手段と、前記濃度データに基づいて、前記
複数の記録素子それぞれに対応する補正データを演算す
る演算手段と、前記補正データに応じて前記記録ヘッド
の各記録素子に対応する画像信号を補正する補正手段
と、前記補正手段によって補正された画像信号に基づい
て前記記録ヘッドの各記録素子を駆動して記録を行う駆
動手段とを備え、前記濃度データを得るための手段は、
前記テストパターンを読み取って前記濃度データを得る
条件を、前記複数の記録ヘッドそれぞれに対応する記録
色に対応させて異ならせることを特徴とする。
ここで、前記濃度データを得るための手段は、前記テ
ストパターンを光学的に読み取って得た光量データを濃
度データに変換する変換手段を有し、前記変換手段によ
り、前記記録ヘッドの記録色に対応した変換パラメータ
に基づいて光量データを濃度データに変換する。また、
前記濃度データを得るための手段は、反射光量のアナロ
グデータを基準レベルに従ってデジタルの光量データに
変換するA/D変換手段と、前記光量データを前記濃度デ
ータに変換する変換手段とを有し、前記A/D変換手段に
おける前記基準レベルを、前記記録ヘッドの記録色に対
応させて変更する。また、前記記録ヘッドはインクを吐
出して記録を行うインクジェットヘッドである。
ストパターンを光学的に読み取って得た光量データを濃
度データに変換する変換手段を有し、前記変換手段によ
り、前記記録ヘッドの記録色に対応した変換パラメータ
に基づいて光量データを濃度データに変換する。また、
前記濃度データを得るための手段は、反射光量のアナロ
グデータを基準レベルに従ってデジタルの光量データに
変換するA/D変換手段と、前記光量データを前記濃度デ
ータに変換する変換手段とを有し、前記A/D変換手段に
おける前記基準レベルを、前記記録ヘッドの記録色に対
応させて変更する。また、前記記録ヘッドはインクを吐
出して記録を行うインクジェットヘッドである。
[作用] かかる構成において、各色の記録ヘッドごとに、光量
データから濃度データに変換する変換パラメータやA/D
変換の才の基準となる基準レベルを変化させることによ
って、全ての色の記録ヘッドに対して濃度ムラの補正精
度を向上させる。
データから濃度データに変換する変換パラメータやA/D
変換の才の基準となる基準レベルを変化させることによ
って、全ての色の記録ヘッドに対して濃度ムラの補正精
度を向上させる。
[実施例] 以下図面を参照しながら、本発明の実施例を詳細に説
明する。
明する。
本実施例の濃度ムラ補正シーケンスを第1図に示した
ブロツク図を参照しながら以下に説明する。本実施例で
は、記録ヘツドがシアン用,マゼンタ用,イエロー用,
ブラツク用の4本である第9図に示したようなカラー画
像記録装置の例について説明する。尚、淡黒インク用ヘ
ツドと濃黒インク用ヘツドとを有するような、白黒画像
記録装置等においても、同様の効果が得られる。
ブロツク図を参照しながら以下に説明する。本実施例で
は、記録ヘツドがシアン用,マゼンタ用,イエロー用,
ブラツク用の4本である第9図に示したようなカラー画
像記録装置の例について説明する。尚、淡黒インク用ヘ
ツドと濃黒インク用ヘツドとを有するような、白黒画像
記録装置等においても、同様の効果が得られる。
<光量−濃度変換の実施例> 第4図に本実施例の補正手順のフローチヤートを示
す。
す。
濃度ムラ補正は、まず何色用のヘツドについて濃度ム
ラ補正を行うかを指定する補正ヘツド指定部101の濃度
ムラ補正ヘツド指定キーを押すことによって開始される
(ステツプS1)。変換パラメータ変更指示部102は、補
正ヘツド指定部101からの指定信号に応じて、光量−濃
度変換部103に記録保持されている第2図に示したよう
なシアン用,マゼンタ用,イエロー用,ブラツク用の4
本のルツクアツプテーブルのうち、指定された色用のル
ツクアツプテーブルが用いられるべく、光量−濃度変換
部103へ信号を出力する(ステツプS2)。
ラ補正を行うかを指定する補正ヘツド指定部101の濃度
ムラ補正ヘツド指定キーを押すことによって開始される
(ステツプS1)。変換パラメータ変更指示部102は、補
正ヘツド指定部101からの指定信号に応じて、光量−濃
度変換部103に記録保持されている第2図に示したよう
なシアン用,マゼンタ用,イエロー用,ブラツク用の4
本のルツクアツプテーブルのうち、指定された色用のル
ツクアツプテーブルが用いられるべく、光量−濃度変換
部103へ信号を出力する(ステツプS2)。
又、補正ヘツド指定部101で濃度ムラの補正を行いた
い色のヘツドの指定が行われると、不図示のパターン発
生器によつて記録ヘツドの全ての記録素子を同一の駆動
信号で駆動するようなパターンが発生され、濃度ムラ補
正を行いたいヘツドが用いられてテストパターンが記録
される(ステツプS3)。テストパターン読取系104はそ
のテストパターンに光を照射し、その反射光を受光して
受光光量に比例した信号をA/D変換部107でA/D変換した
後、光量−濃度変換部103へ出力する(ステツプS4)。
光量−濃度変換部103では、指定された色用の前述した
ルツクアツプテーブルを用いて、光量に比例した信号を
濃度に比例した信号に変換する(ステツプS5)。この第
2図に示したルツクアツプテーブルは8ビツトの光量信
号を8ビツトの濃度信号に変換するルツクアツプテーブ
ルである。
い色のヘツドの指定が行われると、不図示のパターン発
生器によつて記録ヘツドの全ての記録素子を同一の駆動
信号で駆動するようなパターンが発生され、濃度ムラ補
正を行いたいヘツドが用いられてテストパターンが記録
される(ステツプS3)。テストパターン読取系104はそ
のテストパターンに光を照射し、その反射光を受光して
受光光量に比例した信号をA/D変換部107でA/D変換した
後、光量−濃度変換部103へ出力する(ステツプS4)。
光量−濃度変換部103では、指定された色用の前述した
ルツクアツプテーブルを用いて、光量に比例した信号を
濃度に比例した信号に変換する(ステツプS5)。この第
2図に示したルツクアツプテーブルは8ビツトの光量信
号を8ビツトの濃度信号に変換するルツクアツプテーブ
ルである。
ここで、このルツクアツプテーブルの作成法を第3図
を参照しながら簡単に説明する。
を参照しながら簡単に説明する。
まず、シアン,マゼンタ.イエロー,ブラツクの各階
調パターンをそれぞれ記録し、人間の眼の濃度認識度に
近い濃度測定器(通常の濃度測定器でよい、通常の場合
はシアン,マゼンタ,イエロー各色用の色フイルタを用
いている)を用いて、シアン,マゼンタ,イエロー,ブ
ラツクの各色について各階調の濃度を測定する。次に、
それぞれの階調パターンを前述のテストパターン読取系
104で読み取り、反射光量を測定する。前者を横軸に、
後者(ただし、A/D変換後)を縦軸にプロツトした図が
第3図である。このようにして得られた第3図の横軸と
縦軸を入れかえることによつて、第2図のようなルツク
アツプテーブルが作成されるわけである。
調パターンをそれぞれ記録し、人間の眼の濃度認識度に
近い濃度測定器(通常の濃度測定器でよい、通常の場合
はシアン,マゼンタ,イエロー各色用の色フイルタを用
いている)を用いて、シアン,マゼンタ,イエロー,ブ
ラツクの各色について各階調の濃度を測定する。次に、
それぞれの階調パターンを前述のテストパターン読取系
104で読み取り、反射光量を測定する。前者を横軸に、
後者(ただし、A/D変換後)を縦軸にプロツトした図が
第3図である。このようにして得られた第3図の横軸と
縦軸を入れかえることによつて、第2図のようなルツク
アツプテーブルが作成されるわけである。
このように作成されたルツクアツプテーブルを用いて
光量−濃度変換が光量−濃度変換部103で行われ、従来
例で前述したような補正値の算出が補正値演算部105で
行われる(ステツプS6〜S8)。記録素子駆動信号補正部
106では、補正値演算部105において各記録素子ごと又は
数記録素子ごとに算出された補正値が補正値記憶部106a
に記憶され(ステツプS9)、入力されてくる画像信号は
この補正値で補正されて、各記録素子を駆動する。この
ように各記録素子を駆動することによつて、濃度ムラ補
正を行いたいヘツドが何色用のヘツドであるかに関係な
く、濃度ムラは精度よく補正され、濃度ムラのない良好
な画像を得ることが可能になつた。
光量−濃度変換が光量−濃度変換部103で行われ、従来
例で前述したような補正値の算出が補正値演算部105で
行われる(ステツプS6〜S8)。記録素子駆動信号補正部
106では、補正値演算部105において各記録素子ごと又は
数記録素子ごとに算出された補正値が補正値記憶部106a
に記憶され(ステツプS9)、入力されてくる画像信号は
この補正値で補正されて、各記録素子を駆動する。この
ように各記録素子を駆動することによつて、濃度ムラ補
正を行いたいヘツドが何色用のヘツドであるかに関係な
く、濃度ムラは精度よく補正され、濃度ムラのない良好
な画像を得ることが可能になつた。
前記実施例で濃度ムラ補正を行いたいヘツドを指定し
ていたが、本実施例ではそのような手間を省いた例につ
いて述べる。
ていたが、本実施例ではそのような手間を省いた例につ
いて述べる。
濃度ムラ補正は一定記録枚数ごとに行われる(記録枚
数はカウンタでカウントされ、カウントの値が一定値に
なつたところで自動的に濃度ムラ補正は開始される)。
記録されるテストパターンは前記実施例と同様のもので
あるが、第5図に示したように、シアン,マゼンタ,イ
エロー,ブラツクのパターンが一枚の被記録材に記録さ
れる。テストパターン読取系104は、シアンのパター
ン,マゼンタのパターン,イエローのパターン,ブラツ
クのパターンと順にパターンを読み取っていく。これに
同期して変換パラメータ変更指示部102は、変換テーブ
ルの変更信号を光量−濃度変換部に出力し、光量−濃度
変換部103では、各色用のルツクアツプテーブルが用い
られて光量−濃度の変換が行われる。このようなシーケ
ンスにすることによつて濃度ムラ補正を行いたいヘツド
を指定する手間なく、前記実施例と同様の効果を得るこ
とができる。
数はカウンタでカウントされ、カウントの値が一定値に
なつたところで自動的に濃度ムラ補正は開始される)。
記録されるテストパターンは前記実施例と同様のもので
あるが、第5図に示したように、シアン,マゼンタ,イ
エロー,ブラツクのパターンが一枚の被記録材に記録さ
れる。テストパターン読取系104は、シアンのパター
ン,マゼンタのパターン,イエローのパターン,ブラツ
クのパターンと順にパターンを読み取っていく。これに
同期して変換パラメータ変更指示部102は、変換テーブ
ルの変更信号を光量−濃度変換部に出力し、光量−濃度
変換部103では、各色用のルツクアツプテーブルが用い
られて光量−濃度の変換が行われる。このようなシーケ
ンスにすることによつて濃度ムラ補正を行いたいヘツド
を指定する手間なく、前記実施例と同様の効果を得るこ
とができる。
なお、本実施例はインクジエツト方式の記録装置以外
の記録装置にも適用可能であるのは明らかである。ま
た、本実施例ではテストパターン読取手段の読取信号か
ら補正値を算出する際、色に応じて光量−濃度変換の変
換パラメータを変更する例について述べたが、それ以外
の演算方法を色に応じて変更するようにしてもよい。
の記録装置にも適用可能であるのは明らかである。ま
た、本実施例ではテストパターン読取手段の読取信号か
ら補正値を算出する際、色に応じて光量−濃度変換の変
換パラメータを変更する例について述べたが、それ以外
の演算方法を色に応じて変更するようにしてもよい。
以上説明してきたように、本実施例によれば、複数の
記録ヘツドの記録色の違いに関わりなく、正確に光量−
濃度の変換が行えるため、何色用の記録ヘツドであろう
とも正確に濃度ムラの補正が行え、濃度ムラのない良好
な画像の出力が可能になつた。
記録ヘツドの記録色の違いに関わりなく、正確に光量−
濃度の変換が行えるため、何色用の記録ヘツドであろう
とも正確に濃度ムラの補正が行え、濃度ムラのない良好
な画像の出力が可能になつた。
<A/D変換の実施例> 第7図にシアン用,マゼンタ用,イエロー用,ブラツ
ク用の各インクジエツトヘツドで記録した階調パターン
を、前記テストパターン読取系で読み取った際の読取ア
ナログデータを示す。グラフの横軸は、階調パターンの
各階調の反射光学濃度を人間の眼の濃度認識度に近い濃
度測定器(通常の濃度測定器、シアン,マゼンタ,イエ
ロー各色用の色フイルターが用いられている)で測定し
た際のOD値を示しており、縦軸はテストパターン読取系
で受光された各階調パターンの各階調からの反射光に比
例した(具体的には増幅器を用いて増幅している)アナ
ログ電気信号値を示している。
ク用の各インクジエツトヘツドで記録した階調パターン
を、前記テストパターン読取系で読み取った際の読取ア
ナログデータを示す。グラフの横軸は、階調パターンの
各階調の反射光学濃度を人間の眼の濃度認識度に近い濃
度測定器(通常の濃度測定器、シアン,マゼンタ,イエ
ロー各色用の色フイルターが用いられている)で測定し
た際のOD値を示しており、縦軸はテストパターン読取系
で受光された各階調パターンの各階調からの反射光に比
例した(具体的には増幅器を用いて増幅している)アナ
ログ電気信号値を示している。
濃度ムラ補正のために記録されるテストパターンの記
録デユーデイーは50%程度が適当であることが本発明者
たちの検討によつて明らかになつているので、濃度ムラ
補正の際に記録されるこのデユーテイー50%のテストパ
ターンからの反射光光量に比例したアナログ電気信号値
は、ブラックで0.5V程度、シアン,マゼンタで2V程度、
イエローで4V程度の値となる(第7図に●,■等で示
す)。このアナログデータをデジタルデータに変換する
際、各色によらず一定の基準値をもとに、例えば8ビツ
トのデジタルデータにA/D変換を行うとすると、前記実
施例で示した第3図のようになる。
録デユーデイーは50%程度が適当であることが本発明者
たちの検討によつて明らかになつているので、濃度ムラ
補正の際に記録されるこのデユーテイー50%のテストパ
ターンからの反射光光量に比例したアナログ電気信号値
は、ブラックで0.5V程度、シアン,マゼンタで2V程度、
イエローで4V程度の値となる(第7図に●,■等で示
す)。このアナログデータをデジタルデータに変換する
際、各色によらず一定の基準値をもとに、例えば8ビツ
トのデジタルデータにA/D変換を行うとすると、前記実
施例で示した第3図のようになる。
ところで、前記濃度に対する分解能は、第3図中の曲
線の傾きが急であればあるほど高い。なぜならば、濃度
差に対する出力値の差が大きくなるからである。第3図
中の曲線の傾きがゆるやかであると、濃度差が多少あつ
ても出力値に差がほとんどあらわれず、微妙な濃度差の
濃度ムラが読み取れないことになり、濃度ムラの補正精
度は高くならない。したがつて、A/D変換の際の基準値
を各色によらず一定にすると、特に、イエロー,マゼン
タ,シアンで補正精度が悪くなつてしまう。
線の傾きが急であればあるほど高い。なぜならば、濃度
差に対する出力値の差が大きくなるからである。第3図
中の曲線の傾きがゆるやかであると、濃度差が多少あつ
ても出力値に差がほとんどあらわれず、微妙な濃度差の
濃度ムラが読み取れないことになり、濃度ムラの補正精
度は高くならない。したがつて、A/D変換の際の基準値
を各色によらず一定にすると、特に、イエロー,マゼン
タ,シアンで補正精度が悪くなつてしまう。
そこで、第1図に示したように補正ヘツド指示部101
の指定に対応して基準レベル記憶部108内の値を変更し
て、各記録ヘツドごとに(ここでは各色ごとに)A/D変
換の際の基準値を変えるわけである。第6図にブラック
の“0"を0Vで“255"を1V、シアン,マゼンタの“0"を1.
5Vで“255"を2.5V、イエローの“0"を3.5Vで“255"を4.
5Vにした際の第3図と同様のグラフを示す。このグラフ
からわかるように、各色ごとにA/D変換の際の基準値を
変化させることによつて、各色とも濃度に対する分解能
が向上し、実際に濃度ムラの補正精度も向上した。
の指定に対応して基準レベル記憶部108内の値を変更し
て、各記録ヘツドごとに(ここでは各色ごとに)A/D変
換の際の基準値を変えるわけである。第6図にブラック
の“0"を0Vで“255"を1V、シアン,マゼンタの“0"を1.
5Vで“255"を2.5V、イエローの“0"を3.5Vで“255"を4.
5Vにした際の第3図と同様のグラフを示す。このグラフ
からわかるように、各色ごとにA/D変換の際の基準値を
変化させることによつて、各色とも濃度に対する分解能
が向上し、実際に濃度ムラの補正精度も向上した。
次に、白黒のインクジエツト記録装置の例について示
す。主に2値記録方式のインクジエツト記録装置におい
て、2本のインクジエツトヘツドを用いて、1本は淡黒
インク用とし1本は濃黒インク用として、粒状性を改善
するインクジエツト記録装置が提案されている。このよ
うな、インクジエツト記録装置において、濃度ムラを補
正する場合、50%デユーテイーで記録されたテストパタ
ーンの光学濃度は各記録ヘツドによつて大きく異なり、
したがつて、テストパターン読取系が読み取るアナログ
出力値も淡黒インク用ヘツドと濃黒インク用ヘツドとで
は大きく異なる。したがつて、このような白黒のインク
ジエツト記録装置に対しても、前記実施例と同様に、各
記録ヘツドごとにA/D変換の際の基準となるアナログ値
を切り換えることは非常に有効であり、実際に濃度ムラ
の補正も大きく向上した。
す。主に2値記録方式のインクジエツト記録装置におい
て、2本のインクジエツトヘツドを用いて、1本は淡黒
インク用とし1本は濃黒インク用として、粒状性を改善
するインクジエツト記録装置が提案されている。このよ
うな、インクジエツト記録装置において、濃度ムラを補
正する場合、50%デユーテイーで記録されたテストパタ
ーンの光学濃度は各記録ヘツドによつて大きく異なり、
したがつて、テストパターン読取系が読み取るアナログ
出力値も淡黒インク用ヘツドと濃黒インク用ヘツドとで
は大きく異なる。したがつて、このような白黒のインク
ジエツト記録装置に対しても、前記実施例と同様に、各
記録ヘツドごとにA/D変換の際の基準となるアナログ値
を切り換えることは非常に有効であり、実際に濃度ムラ
の補正も大きく向上した。
尚、実施例では、光源の光量変化や光学センサの出力
特性の変化を補正するための、いわゆるシエーデイング
補正を行つていない例について記したが、標準白板及び
標準黒板の濃度を読み取つて、上述のシエーデイング補
正を行うような例について記す。
特性の変化を補正するための、いわゆるシエーデイング
補正を行つていない例について記したが、標準白板及び
標準黒板の濃度を読み取つて、上述のシエーデイング補
正を行うような例について記す。
このシエーデイング補正の際、一般的には標準白板の
濃度をテストパターン読取系が読み取つた際のアナログ
出力値を“255"、標準黒板の濃度を読み取つた際のアナ
ログ出力値を“0"としてA/D変換を行うわけであるが、
これら得られる2つの電圧値を第8図に示すような電気
回路によつて変換させて、その変換された電圧値をA/D
変換の際の基準値として用いることによつて、各記録ヘ
ツドごとにA/D変換の際の基準となるアナログ値を換え
て、前記各実施例と同様の効果を得るように構成したも
のである。
濃度をテストパターン読取系が読み取つた際のアナログ
出力値を“255"、標準黒板の濃度を読み取つた際のアナ
ログ出力値を“0"としてA/D変換を行うわけであるが、
これら得られる2つの電圧値を第8図に示すような電気
回路によつて変換させて、その変換された電圧値をA/D
変換の際の基準値として用いることによつて、各記録ヘ
ツドごとにA/D変換の際の基準となるアナログ値を換え
て、前記各実施例と同様の効果を得るように構成したも
のである。
このような構成にすることによって、光源の光量変化
等のノイズをシエーデイング補正によつて補正するよう
な系についても、前記各実施例と同様の効果を得ること
ができた。
等のノイズをシエーデイング補正によつて補正するよう
な系についても、前記各実施例と同様の効果を得ること
ができた。
以上説明してきたように、本実施例によれば、A/D変
換の際の基準となるアナログ値をテストパターンを記録
した各記録ヘツドごとに可変にし、各記録ヘツドが記録
したテストパターンに最適な値にそれぞれ設定すること
によつて、濃度に対する分解能が向上し、読み取り可能
な濃度差の値が小さくなつて、濃度ムラの補正精度の向
上が可能になつた。
換の際の基準となるアナログ値をテストパターンを記録
した各記録ヘツドごとに可変にし、各記録ヘツドが記録
したテストパターンに最適な値にそれぞれ設定すること
によつて、濃度に対する分解能が向上し、読み取り可能
な濃度差の値が小さくなつて、濃度ムラの補正精度の向
上が可能になつた。
[発明の効果] 本発明により、並置した記録素子の記録特性のバラツ
キによる記録画像のバラツキを、種々の色用の記録ヘツ
ドのそれぞれについて精度よく無くした画像記録装置を
提供できる。
キによる記録画像のバラツキを、種々の色用の記録ヘツ
ドのそれぞれについて精度よく無くした画像記録装置を
提供できる。
第1図は本実施例の画像記録装置の構成を示すブロツク
図、 第2図は光量−濃度変換部に記憶保持されているルツク
アツプテーブルを示した図、 第3図は第2図に示したルツクアツプテーブルの作成法
を説明するための図、 第4図は本実施例の画像記録装置の補正手順を示すフロ
ーチヤート、 第5図は他の実施例におけるテストパターンを示した
図、 第6図はA/D変換部の基準値を変更した場合の光量濃度
変換テーブルを示す図、 第7図はテストパターン読取系が階調パターンを読み取
つた際に出力する電圧と反射濃度との関係を示す図、 第8図はA/D変換基準電圧変換回路によるA/D変換の基準
値変更の例を示す図、 第9図は本発明を適用可能なカラー画像記録装置の一例
としてのインクジエツト記録装置の概略断面図、 第10図(a)〜(c)及び第11図(a),(b)は濃度
ムラの補正アルゴリズムを説明するための説明図であ
る。 図中、1……記録ヘツド、2……カセツト、4……ピツ
クアツプローラ、5……第1レジローラ、6,12……ガイ
ド板、7……第2レジローラ、8……搬送ベルト、9…
…プラテン、10……ランプ、11……光学センサ、13……
排紙ローラ、14……排紙トレイ、101……補正ヘツド指
定部、102……変換パラメータ変更指示部、103……光量
−濃度変換部、104……テストパターン読取系、105……
補正値演算部、106……記録素子駆動信号補正部、107…
…A/D変換部、108……基準レベル記憶部である。
図、 第2図は光量−濃度変換部に記憶保持されているルツク
アツプテーブルを示した図、 第3図は第2図に示したルツクアツプテーブルの作成法
を説明するための図、 第4図は本実施例の画像記録装置の補正手順を示すフロ
ーチヤート、 第5図は他の実施例におけるテストパターンを示した
図、 第6図はA/D変換部の基準値を変更した場合の光量濃度
変換テーブルを示す図、 第7図はテストパターン読取系が階調パターンを読み取
つた際に出力する電圧と反射濃度との関係を示す図、 第8図はA/D変換基準電圧変換回路によるA/D変換の基準
値変更の例を示す図、 第9図は本発明を適用可能なカラー画像記録装置の一例
としてのインクジエツト記録装置の概略断面図、 第10図(a)〜(c)及び第11図(a),(b)は濃度
ムラの補正アルゴリズムを説明するための説明図であ
る。 図中、1……記録ヘツド、2……カセツト、4……ピツ
クアツプローラ、5……第1レジローラ、6,12……ガイ
ド板、7……第2レジローラ、8……搬送ベルト、9…
…プラテン、10……ランプ、11……光学センサ、13……
排紙ローラ、14……排紙トレイ、101……補正ヘツド指
定部、102……変換パラメータ変更指示部、103……光量
−濃度変換部、104……テストパターン読取系、105……
補正値演算部、106……記録素子駆動信号補正部、107…
…A/D変換部、108……基準レベル記憶部である。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−22178(JP,A) 特開 昭64−55248(JP,A) 特開 平2−172755(JP,A) 特開 昭63−264359(JP,A) 特開 昭57−159661(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 29/46 B41J 3/54
Claims (4)
- 【請求項1】複数の記録素子を並置させた複数の記録ヘ
ッドを用い、前記複数の記録ヘッドそれぞれにより互い
に異なる色の画像を記録する画像記録装置において、 前記記録ヘッドにより記録したテストパターンの反射光
量に基づいて、前記複数の記録素子それぞれに対応した
濃度データを得るための手段と、 前記濃度データに基づいて、前記複数の記録素子それぞ
れに対応する補正データを演算する演算手段と、 前記補正データに応じて前記記録ヘッドの各記録素子に
対応する画像信号を補正する補正手段と、 前記補正手段によって補正された画像信号に基づいて前
記記録ヘッドの各記録素子を駆動して記録を行う駆動手
段とを備え、 前記濃度データを得るための手段は、前記テストパター
ンを読み取って前記濃度データを得る条件を、前記複数
の記録ヘッドそれぞれに対応する記録色に対応させて異
ならせることを特徴とする画像記録装置。 - 【請求項2】前記濃度データを得るための手段は、前記
テストパターンを光学的に読み取って得た光量データを
濃度データに変換する変換手段を有し、 前記変換手段により、前記記録ヘッドの記録色に対応し
た変換パラメータに基づいて光量データを濃度データに
変換することを特徴とする請求項1に記載の画像記録装
置。 - 【請求項3】前記濃度データを得るための手段は、反射
光量のアナログデータを基準レベルに従ってデジタルの
光量データに変換するA/D変換手段と、前記光量データ
を前記濃度データに変換する変換手段とを有し、 前記A/D変換手段における前記基準レベルを、前記記録
ヘッドの記録色に対応させて変更することを特徴とする
請求項1に記載の画像記録装置。 - 【請求項4】前記記録ヘッドはインクを吐出して記録を
行うインクジェットヘッドであることを特徴とする請求
項1乃至3のいずれか1つに記載の画像記録装置。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2110367A JP3001924B2 (ja) | 1990-04-27 | 1990-04-27 | 画像記録装置 |
SG1996006827A SG46626A1 (en) | 1990-04-27 | 1991-04-26 | Recording apparatus for performing recording using recording head |
US07/692,291 US5276459A (en) | 1990-04-27 | 1991-04-26 | Recording apparatus for performing uniform density image recording utilizing plural types of recording heads |
EP91303790A EP0454479B1 (en) | 1990-04-27 | 1991-04-26 | Recording apparatus for performing recording using recording head |
DE69132304T DE69132304T2 (de) | 1990-04-27 | 1991-04-26 | Aufzeichnungsgerät mit Aufzeichnungsköpfen |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2110367A JP3001924B2 (ja) | 1990-04-27 | 1990-04-27 | 画像記録装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH048571A JPH048571A (ja) | 1992-01-13 |
JP3001924B2 true JP3001924B2 (ja) | 2000-01-24 |
Family
ID=14533999
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2110367A Expired - Lifetime JP3001924B2 (ja) | 1990-04-27 | 1990-04-27 | 画像記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3001924B2 (ja) |
-
1990
- 1990-04-27 JP JP2110367A patent/JP3001924B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH048571A (ja) | 1992-01-13 |
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