JP2958912B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2958912B2
JP2958912B2 JP2085035A JP8503590A JP2958912B2 JP 2958912 B2 JP2958912 B2 JP 2958912B2 JP 2085035 A JP2085035 A JP 2085035A JP 8503590 A JP8503590 A JP 8503590A JP 2958912 B2 JP2958912 B2 JP 2958912B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は複数の印刷素子を配列した印刷ヘツドアレイ
により記録媒体上に画像の形成を行う画像形成装置に関
するものである。
【従来の技術】
従来より、複数の印刷素子を並置するよう配列した構
成の印刷ヘツドアレイを用いて記録媒体上に画像を形成
する画像形成装置が提案されている。また、この画像形
成装置を用いて、CCD等の光電変換素子を駆動走査する
ことにより原稿を読み取り、画像信号に変換し、その画
像信号に基づいて複数の印刷素子を並置構成した印刷ヘ
ツドアレイを複数本駆動させることにより、再生画像を
印刷出力する画像複写装置が提案されている。 この種の装置の印刷素子を複数個並べた印刷ヘツドア
レイ、例えば、インクジエツト方式による印刷の場合の
印刷ヘツドアレイにおいては、ヘツドの製造上の精度や
使用条件等により各ノズルから吐出されるインク滴の大
きさや用紙に対する吐出角度を均一にする事は難しく、
またこれらの条件は時間経過や環境変動によつて変化し
てしまう。
【発明が解決しようとしている課題】
しかし、従来はこのような不均一な印刷特性を有効に
補正する手段が備えられていかなつた。 印刷特性が各印刷素子ごとに著しくばらついている場
合には、印刷を行つた際、不均一な印刷特性がそのまま
画像上のムラとして見えてしまうという問題があつた。 また、このムラは印刷濃度により見え方が違うことが
知られている。 また、各印刷素子の印刷特性のばらつきを低減するた
めに、テストパターンを印刷して各印刷素子毎の印刷濃
度を検出し、検出結果に基づいて各印刷素子に対応した
補正データを作成することが提案されているが、印刷ヘ
ツドアレイを用いてテストパターンを形成する場合に、
ヘツドの駆動によつてヘツドアレイに温度変化が生じ、
その温度変化が影響して印刷されたテストパターンがヘ
ツドアレイの各印刷素子の印刷特性を正確に反映してい
ない場合があつた。 また、テストパターンを読み取つた結果と印刷ヘツド
アレイの位置、つまりは検出した濃度を各印刷素子に対
応させることが困難であつた。
【課題を解決するための手段】 本発明は、上述の課題を解決し、テストパターンの印
刷に伴うヘツドの温度変化の影響を軽減し、各印刷素子
に対応した適正な補正データを作成することができ、印
刷ヘツドアレイの各印刷素子のバラツキ等によつて起こ
る濃度ムラを低減して優れた印刷画像を得ることのでき
る画像形成装置を提供することを目的としたものであ
り、上述の目的を達成する一手段として以下の構成を備
える。 即ち、記録媒体上に画像記録を行うために複数の印刷
素子を配列した印刷ヘツドアレイを用いて記録媒体上に
画像形成を行う画像形成装置において、前記印刷ヘツド
アレイを前記複数の印刷素子の配列方向とは異なる方向
に沿つて走査する走査手段と、前記走査手段により前記
印刷ヘツドアレイを少なくとも3回走査し、各走査によ
つて形成するパターンを前記複数の印刷素子の配列方向
に沿つて隣接させたテストパターンを形成するテストパ
ターン形成手段と、前記テストパターンを読取り、前記
少なくとも3回の走査のうち最初の走査と最後の走査を
除く所定の走査によつて形成された領域の濃度に基づい
て、前記複数の印刷素子の配列の範囲の濃度分布を検出
する手段と、前記検出手段により検出された濃度分布に
基づいて、画像形成時の濃度を均一化するための補正デ
ータを前記複数の印刷素子に対応して作成する補正デー
タ作成手段とを備えることを特徴とする。 また、本発明のさらなる目的は、印刷ヘツドアレイに
より印刷されたテストパターンに対する印刷ヘツドアレ
イの位置に正確に特定し、印刷ヘツドアレイの各印刷素
子の印刷特性のムラを有効に補正して濃度ムラのない優
れた印刷画像を得ることができる画像形成装置を提供す
ることにあり、例えば、前記検出手段は、前記テストパ
ターンの端部を定め、定められた前記テストパターンの
両端部から前記テストパターンの中心位置を決定し、前
記中心位置に基づいて、テストパターンの所定の走査で
形成された領域の濃度と前記印刷ヘツドアレイの位置と
を特定させることを特徴とする。さらには、前記検出手
段は、複数のレベルの濃度を基準にして前記テストパタ
ーンの端部を定め、前記テストパターンの中心を決定す
ることを特徴とする。
【作用】
以上の構成において、テストパターンの印刷に伴うヘ
ツドの温度変化の影響を軽減し、各印刷素子に対応した
適正な補正データを作成することができ、印刷ヘツドア
レイの各印刷素子のバラツキ等によつて起こる濃度ムラ
を低減して優れた印刷画像を得ることのできる画像形成
装置を提供できる。
【実施例】
以下、本発明に係る一実施例を図面を用いて詳細に説
明する。
【第1実施例】 第1図は本発明に係る一実施例を示す画像複写装置の
ブロツク図である。 第1図において、入力センサ部1はCCD等の光電変換
素子及び、これを走査する駆動装置より構成され、原稿
の読み取り走査を行う。入力センサ部1で読み取られた
原稿の画像データ(各画素8ビツト)は逐次入力補正回
路2に送られる。入力補正回路2では、各画素毎の画像
データを対応するデジタルデータに量子化し、デジタル
演算処理によりCCDセンサの感度ムラや照明光源による
照度ムラを補正するためのシエーデイング補正等を行
う。 3はテストパターンを発生させるパターン発生回路、
4は入力画像データとテストパターンとのいずれかを選
択するセレクタである。また、5はRGB→CMY変換回路で
あり、セレクタ4により選択されたR(レツド)、G
(グリーン)、B(ブルー)の画像データを、内蔵する
ルツクアツプテーブル5aにより、対応するC(シア
ン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の画像データに
変換する。6は黒抽出演算を行う黒抽出回路、7は印刷
インクの発色特性に対応したマスキング処理を行うマス
キング回路、8は複数の補正テーブルを持ち、その補正
テーブルのうちの1つを選んで印刷濃度特性を補正する
γ補正回路であり、補正テーブルには、テストパターン
の各印刷色に応じて独立したγ補正カーブ群を記憶する
各色γ補正テーブル8a(シアン用)、8b(マゼンタ
用)、8c(イエロー用)、8d(ブラツク用)を備えてい
る。各テーブルにおけるγ補正カーブ群はインクの発色
特性テストパターン印刷時の2値化手法による濃度特性
及び印刷ヘツドアレイの各印刷素子間のバラツキの特性
により算出されたものである。よつて、例えば2値化手
法を2種類持つような画像複写装置においては、更に4
つの補正テーブルを備える。9は多値画像データを2値
データに量子化する2値化回路である。10は2値化回路
9から送られてくる2値データに基づき記録ドツトをオ
ン/オフ制御して、入力センサ部1での読み取り画像を
再現して印刷出力する印刷ヘツドアレイ、11は入力補正
回路2よりの各画素8ビツトの読み取り画像情報を記憶
する画像メモリである。 また、12はROM14に格納された制御手順に従い、補正
データの演算を含む本実施例装置全体の制御を行うCPU
である。13はCPU12の作業領域として使用されるRAM、14
は上述したプログラム等を記憶するROM、15は装置の電
源断等があつても記憶内容を保持するムラ補正データバ
ツクアツプRAMであり、CPU12で演算されたムラ補正デー
タが、装置の電源断等でも消えない様に、バツクアツプ
をする。 以上の構成を備える本実施例の内部構成を第2図に示
す。 第2図において、原稿読み取り装置200は第1図の入
力センサ部1に対応し、原稿載置ガラス201上に置かれ
た原稿を照明ランプ204で照明し、その反射光をレンズ2
05を介して光電変換素子(CCD)206で光電変換して画像
信号を得る。 本実施例のCCD206は、第2図の手前から奥に256画素
分並んでおり、CCD206の各画素はR(レツド)、G(グ
リーン)、B(ブルー)のフイルタをそれぞれにはりつ
けた3素子によつて構成されている。ランプ204、レン
ズ205、CCD206の載つた読み取りユニツト203は、レール
207上を左右に移動することができ、さらにレール207は
レール208とレール209上を手前から奥に移動出来る。 つまり、原稿台ガラス201上の原稿を左右に移動しな
がら、256画素の帯に分割して読み取り、次に奥方向に2
56画素分移動して、また左右に読み取るという動作を繰
り返して全原稿を読み取る事を可能としている。なお、
原稿圧板202は原稿を原稿台ガラス201に押しつけるため
のものである。 次に、各種画像処理のなされた画像信号は、第1図の
印刷ヘツドアレイ10に対応するヘツドアレイ218を備え
るプリンタ210に送られる。プリンタ210は、A1幅のロー
ル紙211をローラ212、214、215により印刷プラテン216
上に搬送し、256個の印刷素子(インクジエツトノズ
ル)が縦方向に並んでヘツドアレイ218より画像信号に
従つて吐出されるインクにより画像を再生する。 ヘツドアレイ218は手前から奥方向にC(シアン)、
M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の4
個が並んでおり、キヤリツジ220上にインクタンク219と
共に配設されており、キヤリツジ220はレール221上を手
前から奥に印刷させながら移動することで、前記読み取
り動作に対応して印刷を行う。そして1行印刷を行うと
搬送ローラにより1行分の用紙搬送が行なわれ、次の印
刷にそなえる。なお、カツタ213はロール紙を必要な長
さでカツトするためのものである。全行の印刷が終了し
た用紙は、排紙ローラ217より排紙口を通つて排紙トレ
イ222上に排出される。 以上の構成を備える本実施例の読み取り画像データの
補正を行う処理を以下に説明する。 先ず、パターン発生回路3が画像濃度ムラを検出する
ためのテストパターンである50%(階調の中間値)均一
パターンを発生する。このパターンは読み取り画像デー
タと同じく1画素8ビツトのデータであり、セレクタ4
により画像信号として選択され、第1図に示す各画像処
理回路を通り(不必要な処理はスルーとなる)、2値化
回路9に入力される。2値化回路9は誤差拡散法により
2値化処理を行い、2値データを出力する。印刷ヘツド
アレイ10(218)は、この2値データを駆動信号として
3ライン分の印刷を行う。このテストパターンの印刷状
態を第3図に示す。 ここで、第3図の様に3ライン分のテストパターン印
刷をするのは、テストパターン印刷によつてヘツドが駆
動されると、ヘツドの温度変化が発生する事が考えられ
るので、この温度変化の影響を軽減するためであり、用
紙送りのムラを軽減するためである。更に、同時にライ
ン間のつなぎムラの影響を読み取るためでもある。 そして、このテストパターンの印刷が終了すると、プ
リンタより排出された用紙を原稿載置ガラス201上に載
せて、CDD206の走査により画像を読み込む。このテスト
パターン読み込み状態を第4図に示す。 本実施例のCCD206は、前述したように256画素分の読
み取りを行うものであり、第4図に示すようにCCD206を
移動させてテストパターンを読み取ることで、256画素
分の幅に対応したテストパターンが3ライン分読み取ら
れることになる。 入力されたテストパターン画像データは、画像メモリ
11に記憶される。このとき、γ補正回路8において、補
正テーブルとしてテストパターンの各印刷色に応じて独
立したγ補正カーブ群を記憶する各色γ補正テーブル8a
を選択する場合には、C(シアン)のヘツドアレイのム
ラ補正を行う場合はR(レツド)信号を、Y(イエロ
ー)のヘツドアレイのムラ補正を行う場合はB(ブル
ー)信号を、M(マゼンタ)、K(ブラック)のヘツド
アレイのムラ補正を行う場合にはG(グリーン)信号を
それぞれ画像メモリ11中に記憶する。 そして、以後この画像メモリ11に記憶された画像デー
タより補正値を演算する(演算の詳細は後述する)。そ
して演算処理により算出された補正データはバツクアツ
プRAM15に記憶される。 この演算処理において、通常の画像複写の際、γ補正
回路8がバツクアツプRAM15に記憶されている補正デー
タに基づいて、例えば印刷色がシアンならば、補正テー
ブル8a中の各印刷素子(インクジエツトノズル)に対し
ての最適なγカーブのテーブルを選んで濃度変換を行う
ことにより、印刷ヘツドアレイ自体の印刷濃度特性を補
正すると同時に、各印刷素子間のバラツキによる濃度ム
ラを補正し、濃度階調全域で濃度ムラのない高品位な画
像が得られる。 以下、演算方法の詳細について説明する。 画像メモリ11に記憶された画像データは、本実施例の
場合、256×1024個の画素データf(i,j)から成り、各
画素データは8ビツトデータで構成され、“0"から“25
5"の値をとる。 この演算前の画像データf(i,j)は、輝度データで
あるため、まず濃度データg(i,j)に変換される。変
換は下に示す(1)式によつて作られた2値化手法の種
類に応じて独立したγ補正カーブ群により成る補正テー
ブル8bにより行われる。 次に、g(i,j)のiについて加算平均を行い、下に
示す(2)式によつてh(j)に変換する。 このように、印刷の際にヘッドを移動する方向にあた
るiについて加算平均を行うことで、各印刷素子の特性
を正確に反映した濃度データh(j)が得られる。 次に、h(j)は第5図に示すように、複数のレベル
でスライスされ、このスライスレベルにあたる画像デー
タの前端、後端より下に示す式により中心値Jcenter
求める。 この中心値Jcenterを基準として印刷ヘツドアレイの
位置Jstart〜Jend)の特定を行う。 これは、Jstart=Jcenter−128, Jend =Jcenter+127により特定する。 次に、読み取りにおける位置の誤差等を軽減するため
に、以下に示す(3)式により、3画素のスムージング
を行う。 p(J)={h(j−1)+h(j)+h(j+1)}
/3 …(3) 続いて、下式により印刷ヘツドアレイの各印刷素子に
対応した濃度データの切り出しを行う。 q(k)=p(Jstart+k) 但し(k=0〜25
5) この各印刷素子の濃度に対応するデータq(k)より
下式を用いて濃度補正値γ(k)を求める。 r(k)=100−{100×q(k)/T}+S(k) 但し、T;基準となる補正テーブル8aのγ補正カーブの
特性に合う印刷素子で印刷した時の濃度、 S(k);テストパターン印刷の際にバツクアツプRA
M15にセツトされていた値であり、前回、補正を行つた
時の補正データか、もしくは均一なデータをセツトする
か、選択により決められる値である。 つまり、所定の値Tに対する濃度の増減を百分率で表
し、その割合だけ補正値を増減させる。 以上説明したように本実施例によれば、原稿を読み取
り画像に変換し、その画像信号に基づいて印刷ヘツドア
レイを駆動し、再生画像を得る画像複写装置において、
均一なパターンを印刷させ、そこで発生した濃度ムラを
読み取り判別し、補正データを演算してその補正データ
に基づき各印刷素子ごとに最適なγ補正カーブを選択
し、印刷濃度特性を補正することにより、濃度階調全域
で濃度ムラのない高品位な画像が得られるようになつ
た。
【第2実施例】 以上の説明においては、印刷ヘツドアレイを走査して
記録出力を行ない、テストパターンを記録した用紙もい
ちいち原稿載置ガラス201上に載置して読み込まさなけ
ればならなかたが、本発明は以上の例に限定されるもの
ではなく、印刷ヘツドアレイを1行分揃え、ヘツド走査
を不要といてもよい。 第6図に印刷ヘツドアレイを1行分揃える本発明に係
る第2の実施例の構成を示す。第2実施例においても、
電気的ブロツク構成は第1図に示す構成と同様の構成で
あり、機構部を中心に第1実施例との差異を説明する。 第6図において、601は、密度400dpi、ノズル数4736
本のC,M,Y,Kの各色毎のマルチノズルインクジエツトヘ
ツドである。該各マルチインクジエツトヘツド601は幅
約300mmであり、定型A3サイズ(短手297mm)以下の被記
録材に対して、該被記録材の移動に伴つて選択的にイン
クを吐出することによつて被記録材全面に画像を記録す
ることができる。 602は被記録材である記録用紙を格納しているカセツ
トであり、記録用紙はピツクアツプローラ603によつて
ピツクアツプされ、第1レジストローラ604、ガイド板6
05、第2レジストローラ606を通つて搬送ベルト607に静
電吸着され、プラテン608上でインクジエツト記録が行
われる。記録済み用紙は排紙ローラ614を経て、排紙ト
レイ615に排出される。 上記構成を備える第2実施例においては、ムラ補正を
行う場合、第1実施例のように、テストパターンが印刷
され排紙された記録用紙を原稿台に乗せるという作業を
省くため、読み取り系ユニツト610を被記録材搬送系上
に設けている。 読み取り系ユニツト610は、光源611、光電変換素子61
2、レンズ613とで構成されている。 インクジエツトヘツドアレイ601でテストパターンが
印刷された記録用紙は、搬送ベルト607により読み取り
ユニツト610の下に運ばれる。 ここで、光源611が点灯し、印刷されたテストパター
ンからの反射光はレンズ613を介して光電変換素子612に
受光される。光電変換素子612は受光光量に応じて画像
信号を出力する。該画像信号に第1実施例で示した演算
を行うことにより、濃度ムラを補正することができる。 上記のような第2実施例の構成とすることにより、ム
ラ補正の動作を全て自動で行うことができる。 以上説明した様に第1実施例又は第2実施例によれ
ば、原稿を読み取り画像に変換し、その画像信号に基づ
いて印刷ヘツドアレイを駆動し、再生画像を得る画像複
写装置において、均一なパターンを印刷させ、そこで発
生した濃度ムラを読み取り判別し、補正データを演算し
てその補正データに基づき各印刷素子ごとに最適なγカ
ーブを選択し、印刷濃度特性を補正することにより、濃
度階調全域で濃度ムラのない高品位な画像が得られる画
像複写装置が提供できる。 また、この時、γ補正回路Sはテストパターン印刷の
各色に応じて独立したγ補正カーブ群を使用、又は、テ
ストパターン印刷の2値化手法の種類に応じて独立した
γ補正カーブ群を使用することにより、濃度階調全域で
濃度ムラのない高品位な画像が得られる。
【第3実施例】 以上の各実施例においては、γ補正回路8において備
えたγ補正カーブを選択して印刷濃度特性を補正する例
について述べたが、本発明は以上の例に限定されるもの
ではなく、印刷濃度ムラを別途設けたムラ補正回路によ
り各印刷ヘツドアレイに対して最適の直線を選択して印
刷データの濃度変換を行なうことにより、濃度ムラの無
い、高品位な画像を得るよう構成してもよい。この様に
構成した本発明に係る第3実施例のブロツク構成を第7
図に示す。第7図において、第1図に示す第1実施例と
同様構成には同一番号を付し、詳細説明は省略する。 なお、機構部は第2図、又は第6図に示すいずれの機
構を採用するものであつても良い。 第7図に示す第3実施例においては、γ補正回路18に
より印刷濃度特性を補正し、更に続くムラ補正回路19で
印刷濃度ムラを補正する。 以下、第3実施例の印刷濃度ムラ補正の詳細を説明す
る。 本実施例においても、CPU12は第1実施例同様、パタ
ーン発生回路3が発生したテストパターンを印刷出力
し、これを読み取り、画像メモリ11に記憶する。このと
き、C(シアン)のヘツドアレイのムラ補正を行う場合
はR(レツド)信号を、Y(イエロー)のヘツドアレイ
のムラ補正を行う場合はB(ブルー)信号を、M(マゼ
ンタ)、K(ブラック)のヘツドアレイのムラ補正を行
う場合にはG(グリーン)信号をそれぞれ画像メモリ11
中に記憶する。 そして、以後この画像メモリ11に記憶された画像デー
タより補正データを演算して演算処理により算出された
補正データをバツクアツプRAM15に記憶する。 そして、通常の画像複写の際、ムラ補正回路19がバツ
クアツプRAM15に記憶されている補正データに基づい
て、各印刷素子(インクジエツトノズル)に対しての最
適な直線を選んで濃度変換を行うことにより、濃度ムラ
のない高品位な画像が得られる。 以下、第3実施例における演算方法の詳細について説
明する。 最初は第1実施例と同様に画像メモリ11に記憶された
8ビツトの輝度データである画像データf(i,j)を濃
度データg(i,j)に変換する。続いて、g(i,j)のi
について加算平均を行い、各印刷素子の特性を正確に反
映した濃度データh(j)に変換する。 そして、中心値Jcenterを求め、この中心値Jcenter
基準として印刷ヘツドアレイの位置(Jstart〜Jend)の
特定を行い、続いて上述した(3)式により、3画素の
スムージングを行なつた後、下に示す式により印刷ヘツ
ドアレイの各印刷素子に対応した濃度データq(k)の
切り出しを行う。 q(k)=p(Jstart+k);但し(k=0〜255) 続いて、第3実施例においては、各印刷素子の濃度に
対するデータq(k)より、下式により印刷素子の平均
濃度ΣQを算出する。 この平均値を用いて濃度補正値γ(k)を求める。即
ち、 r(k)=100−{100×q(k)/ΣQ}+s(k) 但し、S(k)はテストパターン印刷の際にバツクア
ツプRAM15にセツトされていた値であり、前回、補正を
行つた時の補正データをセツトするか、もしくは均一な
データをセツトするか、選択により決められる値であ
る。 つまり、濃度の増減を百分率で表し、その割合だけ補
正値を増減させることになり、各印刷素子に対して最適
な直線を選んで濃度変換を行なうことができる。 以上説明したように本実施例によれば、補正値の書き
換えと、前回の補正値に今回演算したものとの加算を新
たな補正値とし、ムラ補正回路19で各印刷ヘツドアレイ
に対して最適の直線を選択して印刷データの濃度変換を
行なうことにより、短時間で容易に濃度ムラの補正がで
き、高品位な画像が得られるようになつた。 このように、原稿を読み取り画像に変換し、その画像
信号に基づいて印刷ヘツドアレイを駆動し、再生画像を
得る画像複写装置において、均一なパターンを印刷さ
せ、そこで発生した濃度ムラを読み取り判別し、補正デ
ータを演算してその補正データに基づき各印刷素子ごと
に画像データを補正することにより、短時間で容易に濃
度ムラの補正ができ、高品位な画像が得られるようにな
つた。
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、テストパターン
の印刷に伴うヘツドの温度変化の影響を軽減し、各印刷
素子に対応した適正な補正データを作成することがで
き、印刷ヘツドアレイの各印刷素子のバラツキ等によつ
て起こる濃度ムラを低減して優れた印刷画像を得ること
のできる画像形成装置を提供できる。 また、印刷したテストパターンと印刷ヘツドアレイと
の位置を正確に特定することができ、その結果各印刷素
子に対応した適正な補正データを作成することができ、
印刷ヘツドアレイの各印刷素子のバラツキ等によつて起
こる濃度ムラを低減して優れた印刷画像を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る第1実施例を示すブロツク構成
図、 第2図は第1実施例の内部構成図、 第3図は実施例のテストパターンの印刷状態を示す図、 第4図は本実施例の印刷されたテストパターンの読み取
り状態を示す図、 第5図はテストパターン印刷における濃度ムラデータを
示す図、 第6図は本発明に係る第2実施例を示す内部構成図、 第7図は本発明に係る第3実施例のブロツク構成図であ
る。 図中、1……入力センサ、2……入力補正回路、3……
パターン発生回路、5……RGB→CMY変換回路、5b……ル
ツクアツプテーブル、6……黒抽出回路、7……マスキ
ング回路、8……γ補正回路、8a,8b……補正テーブ
ル、9……2値化回路、10……印刷ヘツドアレイ、11…
…画像メモリ、12……CPU、13……RAM、14……ROM、15
……ムラ補正データバツクアツプRAM、19……ムラ補正
回路、200……原稿読み取り装置、206……光電変換素
子、210……プリンタである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04N 1/40 - 1/409

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録媒体上に画像記録を行うために複数の
    印刷素子を配列した印刷ヘツドアレイを用いて記録媒体
    上に画像形成を行う画像形成装置において、 前記印刷ヘツドアレイを前記複数の印刷素子の配列方向
    とは異なる方向に沿つて走査する走査手段と、 前記走査手段により前記印刷ヘツドアレイを少なくとも
    3回走査し、各走査によつて形成するパターンを前記複
    数の印刷素子の配列方向に沿つて隣接させたテストパタ
    ーンを形成するテストパターン形成手段と、 前記テストパターンを読取り、前記少なくとも3回の走
    査のうち最初の走査と最後の走査を除く所定の走査によ
    つて形成された領域の濃度に基づいて、前記複数の印刷
    素子の配列の範囲の濃度分布を検出する手段と、 前記検出手段により検出された濃度分布に基づいて、画
    像形成時の濃度を均一化するための補正データを前記複
    数の印刷素子に対応して作成する補正データ作成手段と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】前記検出手段は、前記テストパターンの端
    部を定め、定められた前記テストパターンの両端部から
    前記テストパターンの中心位置を決定し、前記中心位置
    に基づいて、テストパターンの所定の走査で形成された
    領域の濃度と前記印刷ヘツドアレイの位置とを特定させ
    ることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】前記検出手段は、複数のレベルの濃度を基
    準にして決められる前記テストパターンの端部により、
    前記テストパターンの中心を決定することを特徴とする
    請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】前記印刷ヘツドアレイは多色カラー記録を
    行なうために色を異にする記録剤に対応して複数設けら
    れていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいず
    れかに記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】前記印刷ヘツドアレイは記録媒体上にイン
    クを吐出して画像形成を行うインクジェツトヘツドであ
    り、該インクジェツトヘツドはインクに膜沸騰を生じさ
    せてインクを吐出させるために利用される電気熱変換素
    子を前記印刷素子として有することを特徴とする請求項
    1乃至請求項4のいずれか記載の画像形成装置。
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