JP3001920B2 - 電子写真用二成分トナー - Google Patents
電子写真用二成分トナーInfo
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- JP3001920B2 JP3001920B2 JP2008651A JP865190A JP3001920B2 JP 3001920 B2 JP3001920 B2 JP 3001920B2 JP 2008651 A JP2008651 A JP 2008651A JP 865190 A JP865190 A JP 865190A JP 3001920 B2 JP3001920 B2 JP 3001920B2
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- Japan
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- toner
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- low
- molecular
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は流動性を改良した小粒径電子写真用二成分ト
ナーに関するものである。
ナーに関するものである。
従来の技術 電子写真に用いられるトナーには、現像方式により、
キャリヤと混合して用いられる二成分トナーと、トナー
のみで現像を行う一成分トナーとがある。トナーが消費
されるに従って、前者の場合はデベロッパにトナーが補
給され、後者の場合は、現像スリーブ上にトナーが補給
される。従来、トナーの補給には種々の方式が考えられ
ているが、いずれの方式でもトナーが円滑に補給される
ためには、トナーの流動性が良いことが望ましい。ま
た、トナーは保存中にブロッキング,ケーキングを起こ
し易く、画像の品質を損うか、甚しい場合には、使用に
耐えない状態となる。このような現象は、特に小粒径ト
ナーや定着温度を低下させる目的で作製したトナーに起
こり易い。
キャリヤと混合して用いられる二成分トナーと、トナー
のみで現像を行う一成分トナーとがある。トナーが消費
されるに従って、前者の場合はデベロッパにトナーが補
給され、後者の場合は、現像スリーブ上にトナーが補給
される。従来、トナーの補給には種々の方式が考えられ
ているが、いずれの方式でもトナーが円滑に補給される
ためには、トナーの流動性が良いことが望ましい。ま
た、トナーは保存中にブロッキング,ケーキングを起こ
し易く、画像の品質を損うか、甚しい場合には、使用に
耐えない状態となる。このような現象は、特に小粒径ト
ナーや定着温度を低下させる目的で作製したトナーに起
こり易い。
例えば、従来、無機質微粉末をトナーに添加し、その
流動性,凝集性を改良することは良く知られているが、
トナーの種類によっては微粉末との混合が均一にいかな
い場合がある。微粉末の添加量を増せば流動性は増す
が、定着性は低下する。また、不溶融性の微粉末により
トナーが被覆されることによっても定着性は低下する。
脂肪酸金属塩などの添加により、流動性,凝集性を改良
することも知られているが、多量に添加しないと効果が
少なく、多量に添加した場合には帯電性などトナーの他
の物性を損う場合が多い。
流動性,凝集性を改良することは良く知られているが、
トナーの種類によっては微粉末との混合が均一にいかな
い場合がある。微粉末の添加量を増せば流動性は増す
が、定着性は低下する。また、不溶融性の微粉末により
トナーが被覆されることによっても定着性は低下する。
脂肪酸金属塩などの添加により、流動性,凝集性を改良
することも知られているが、多量に添加しないと効果が
少なく、多量に添加した場合には帯電性などトナーの他
の物性を損う場合が多い。
発明が解決しようとする課題 このように、従来の構成では、流動化剤の種類や外添
量により、トナーの物性を損ねるという課題があった。
量により、トナーの物性を損ねるという課題があった。
本発明はこのような課題を解決するもので、小粒径電
子写真用トナーの流動性,凝集性を改良し、それによっ
て補給性,保存性を改善して、しかも、定着性の低下を
防ぎ、安定で良好な印字品質を得る小粒径電子写真用ト
ナーを提供することを目的とするものである。
子写真用トナーの流動性,凝集性を改良し、それによっ
て補給性,保存性を改善して、しかも、定着性の低下を
防ぎ、安定で良好な印字品質を得る小粒径電子写真用ト
ナーを提供することを目的とするものである。
課題を解決するための手段 この課題を解決するために本発明は、上記トナーの表
面に、低分子量ポリプロピレンの粉末、あるいは、低分
子量ポリエチレンの粉末を付着させ、前記低分子量ポリ
プロピレンの粉末、あるいは、低分子量ポリエチレンの
粉末の平均粒径をトナーの平均粒径のほぼ1/100とし、
トナー100重量部に対し低分子量ポリプロピレンを0.5〜
1重量部の割合、または、トナー100重量部に対し低分
子量ポリエチレンを1重量部の割合で混合するものであ
る。
面に、低分子量ポリプロピレンの粉末、あるいは、低分
子量ポリエチレンの粉末を付着させ、前記低分子量ポリ
プロピレンの粉末、あるいは、低分子量ポリエチレンの
粉末の平均粒径をトナーの平均粒径のほぼ1/100とし、
トナー100重量部に対し低分子量ポリプロピレンを0.5〜
1重量部の割合、または、トナー100重量部に対し低分
子量ポリエチレンを1重量部の割合で混合するものであ
る。
作用 このように微細に粉砕された低分子量ポリプロピレン
の粉末、あるいは、低分子量ポリエチレンの粉末で前記
トナーの表面処理を行うことにより、前記低分子量ポリ
プロピレン、あるいは、低分子量ポリエチレンの固体潤
滑作用により、また、前記低分子量ポリプロピレン、あ
るいは、低分子量ポリエチレンの強い帯電性により、ト
ナー粒子が反発しあうことで、前記トナーの流動性が向
上し、凝集性が改善される。なお特に上記作用は体積基
準積算50%径が7.0〜9.0μmで、4μm以下のトナーが
3重量%以下、16μm以上のトナーが1重量%以下の粒
度分布を有する電子写真用二成分トナーに対して顕著に
現れる。また、流動性を向上させるために多重の疎水性
シリカや脂肪酸金属塩を添加する必要がなく、定着性や
帯電量など、トナーとしての諸物性を保持することがで
きる。
の粉末、あるいは、低分子量ポリエチレンの粉末で前記
トナーの表面処理を行うことにより、前記低分子量ポリ
プロピレン、あるいは、低分子量ポリエチレンの固体潤
滑作用により、また、前記低分子量ポリプロピレン、あ
るいは、低分子量ポリエチレンの強い帯電性により、ト
ナー粒子が反発しあうことで、前記トナーの流動性が向
上し、凝集性が改善される。なお特に上記作用は体積基
準積算50%径が7.0〜9.0μmで、4μm以下のトナーが
3重量%以下、16μm以上のトナーが1重量%以下の粒
度分布を有する電子写真用二成分トナーに対して顕著に
現れる。また、流動性を向上させるために多重の疎水性
シリカや脂肪酸金属塩を添加する必要がなく、定着性や
帯電量など、トナーとしての諸物性を保持することがで
きる。
実施例 (実施例1) スチレン−アクリル共重合体(ブライオライトACLグ
ッドイヤー社製)100重量部、カーボンブラック(MA−1
00,三菱化成社製)6重量部、クロム含有油溶性染料
(ボントロンS−34,オリエント化学工業製)2重量部
を、ヘンシェルミキサにて混合撹拌した後、加熱ニーダ
にて溶融混練後冷却固化し、ジェット式粉砕機、および
気流分級機を用いて、粉砕分級を行い、1〜20μmの粒
度分布をもつ、体積基準演算50%径が8μmのトナーを
得た。得られたトナー100重量部に対し、疎水性シリカ
粉末(アエロジルR−972,日本アエロジル社製)0.3重
量部とトナーの粒径の約1/100に微粉砕した低分子量ポ
リプロピレン(ビスコール550−P,三洋化成工業社製)
1重量部を加え、ヘンシェルミキサにて、羽根の周速25
m/Sとなるような回転数にて、1分間混合撹拌し、トナ
ーの表面処理を行った。
ッドイヤー社製)100重量部、カーボンブラック(MA−1
00,三菱化成社製)6重量部、クロム含有油溶性染料
(ボントロンS−34,オリエント化学工業製)2重量部
を、ヘンシェルミキサにて混合撹拌した後、加熱ニーダ
にて溶融混練後冷却固化し、ジェット式粉砕機、および
気流分級機を用いて、粉砕分級を行い、1〜20μmの粒
度分布をもつ、体積基準演算50%径が8μmのトナーを
得た。得られたトナー100重量部に対し、疎水性シリカ
粉末(アエロジルR−972,日本アエロジル社製)0.3重
量部とトナーの粒径の約1/100に微粉砕した低分子量ポ
リプロピレン(ビスコール550−P,三洋化成工業社製)
1重量部を加え、ヘンシェルミキサにて、羽根の周速25
m/Sとなるような回転数にて、1分間混合撹拌し、トナ
ーの表面処理を行った。
得られたトナー2重量部を、フェライトキャリヤ(LC
OO2,TDK社製)98重量部に加え、V型ブレンダを用いて
混合撹拌し、二成分用デベロッパを得た。
OO2,TDK社製)98重量部に加え、V型ブレンダを用いて
混合撹拌し、二成分用デベロッパを得た。
(実施例2) 実施例1において、低分子量ポリプロピレンを0.5重
量部加えることのほかは、実施例1と同様にして二成分
デベロッパを得た。
量部加えることのほかは、実施例1と同様にして二成分
デベロッパを得た。
(実施例3) 実施例1で、低分子量ポリプロピレンの代わりに低分
子量ポリエチレン(サンワックスLEL−250をトナーの粒
径の約1/100に微粉砕したもの、三洋化成工業社製)1
重量部を加えることのほかは、実施例1と同様にして二
成分デベロッパを得た。
子量ポリエチレン(サンワックスLEL−250をトナーの粒
径の約1/100に微粉砕したもの、三洋化成工業社製)1
重量部を加えることのほかは、実施例1と同様にして二
成分デベロッパを得た。
(比較例1) 実施例1で微細に粉砕した低分子量ポリプロピレンを
加えないことのほかは、実施例1と同様にして二成分デ
ベロッパを得た。
加えないことのほかは、実施例1と同様にして二成分デ
ベロッパを得た。
(比較例2) 比較例1で疎水性シリカ粉末を0.6重量部加えたこと
のほか、実施例1と同様にして二成分デベロッパを得
た。
のほか、実施例1と同様にして二成分デベロッパを得
た。
以上、実施例と比較例において得られたトナーおよび
デベロッパを用いて、負帯電性有機感光体を備えたレー
ザプリンタを用いて印字テストを実施した。
デベロッパを用いて、負帯電性有機感光体を備えたレー
ザプリンタを用いて印字テストを実施した。
なお、前記レーザプリンタは、感光体および、その感
光体と対向して配置されたマグネットローラを内蔵する
スリーブおよび、デベロッパとトナーを混合して摩擦帯
電するバケットより成る。印字スピードはA4紙で10枚/
分である。
光体と対向して配置されたマグネットローラを内蔵する
スリーブおよび、デベロッパとトナーを混合して摩擦帯
電するバケットより成る。印字スピードはA4紙で10枚/
分である。
印加結果を表1,表2に示す。
また、補給性,保存性については、実施例1〜実施例
3と比較例2については何等問題はなかったが、比較例
1は、印字テスト中、トナーホッパの壁付近にトナーが
たまり補給性に問題が生じた。
3と比較例2については何等問題はなかったが、比較例
1は、印字テスト中、トナーホッパの壁付近にトナーが
たまり補給性に問題が生じた。
発明の効果 本発明は、微粉砕した低分子量ポリプロピレン、ある
いは、低分子量ポリエチレンでトナーを表面処理するこ
とにより、小粒径トナーの補給性,保存性を改善でき、
さらに、疎水性シリカなどの流動化剤を多量に添加しな
くても、良好で安定した印字品質を得ることができる優
れた小粒径電子写真用二成分トナーを実現できるという
効果がある。
いは、低分子量ポリエチレンでトナーを表面処理するこ
とにより、小粒径トナーの補給性,保存性を改善でき、
さらに、疎水性シリカなどの流動化剤を多量に添加しな
くても、良好で安定した印字品質を得ることができる優
れた小粒径電子写真用二成分トナーを実現できるという
効果がある。
フロントページの続き (72)発明者 伊藤 俊郁 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 岩永 秀明 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−300245(JP,A) 特開 昭57−84460(JP,A) 特開 昭63−37357(JP,A) 特開 昭64−54458(JP,A) 特開 昭61−42665(JP,A) 特開 昭60−6951(JP,A) 特開 昭59−33459(JP,A) 特開 昭63−73274(JP,A) 特開 昭57−168253(JP,A) 特開 昭63−96665(JP,A) 特開 昭48−47346(JP,A) 特開 昭46−5782(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】少なくとも樹脂および着色剤を含む二成分
トナーであって、トナー表面に、低分子量ポリプロピレ
ンの粉末、または、低分子量ポリエチレンの粉末が付着
しており、前記低分子量ポリプロピレンの粉末、また
は、低分子量ポリエチレンの粉末の平均粒径がトナーの
平均粒径のほぼ1/100であり、トナー100重量部に対し低
分子量ポリプロピレンを0.5〜1重量部の割合、また
は、トナー100重量部に対し低分子量ポリエチレンを1
重量部の割合で混合することを特徴とする電子写真用二
成分トナー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008651A JP3001920B2 (ja) | 1990-01-18 | 1990-01-18 | 電子写真用二成分トナー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008651A JP3001920B2 (ja) | 1990-01-18 | 1990-01-18 | 電子写真用二成分トナー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03212650A JPH03212650A (ja) | 1991-09-18 |
JP3001920B2 true JP3001920B2 (ja) | 2000-01-24 |
Family
ID=11698843
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008651A Expired - Fee Related JP3001920B2 (ja) | 1990-01-18 | 1990-01-18 | 電子写真用二成分トナー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3001920B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5609198B2 (ja) * | 2010-03-24 | 2014-10-22 | 富士ゼロックス株式会社 | 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び、画像形成方法 |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5784460A (en) * | 1980-11-13 | 1982-05-26 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Dry type developer |
JPS5933459A (ja) * | 1982-08-20 | 1984-02-23 | Konishiroku Photo Ind Co Ltd | 静電荷像現像用トナ− |
JPS606951A (ja) * | 1983-06-24 | 1985-01-14 | Canon Inc | 磁性トナ− |
JPS6142665A (ja) * | 1984-08-07 | 1986-03-01 | Toyo Ink Mfg Co Ltd | 一成分系絶縁性磁性トナ− |
JPS6337357A (ja) * | 1986-08-01 | 1988-02-18 | Ricoh Co Ltd | 乾式熱定着用トナ− |
JPS6373274A (ja) * | 1986-09-17 | 1988-04-02 | Minolta Camera Co Ltd | フイニツシヤ付きソ−タ |
JPH07120069B2 (ja) * | 1987-05-30 | 1995-12-20 | 三田工業株式会社 | 熱定着用トナ−の製造方法 |
JPS6454458A (en) * | 1987-08-25 | 1989-03-01 | Ricoh Kk | Heat fixable dry toner |
-
1990
- 1990-01-18 JP JP2008651A patent/JP3001920B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03212650A (ja) | 1991-09-18 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |