JPH01246561A - 静電像現像用トナー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電子写真法、静電印刷法、静電記録法などに
おいて形成される静電像を現像するための静電像現像用
トナーに関するものである。

〔技術の背景〕

一般に、電子写真法などによって形成された静電像を現
像するための現像剤としては、トナーとキャリアからな
る二成分現像剤あるいは磁性体を含有するトナーより成
る一成分現像剤が用いられている。そして、例えばドラ
ム状感光体よりなる静電像担持体に形成された静電像が
当該現像剤によって現像されてトナー像が形成され、こ
のトナー像は紙などのシートに転写された後、加熱、加
圧などによって当該シートに定着され、また静電像担持
体は、トナー像の転写後にクリーニングされて再び静電
（象の形成に供される。

斯かる静電像現像用トナーとしては、従来、種々のもの
が知られており、また更にその特性を改冴するために種
々の添加剤を添加することが知られている。

しかしながら、従来の静電像現像用トナーにおいては、
一般に帯電特性が低いため、帯電のための混合撹拌にお
いてトナー粒子を短時間のうちに所要の帯電状態に帯電
させることが困難である。

またトナー粉末は流動性が低いため、通常、ンリカ、ア
ルミナまたはチタンホワイトなどの金属酸化物の微粉末
よりなる流動化剤がトナー粉末に添加されるが、これら
の流動化剤は研暦作用を有しており、このためいわゆる
トナーフィルミングが防止される点では好ましいが、同
時に当該流動化剤が静電像担持体の表面に傷を生じさせ
る原因となり、またキャリアとして樹脂被覆キャリアを
用いたときには、その被覆樹脂が研摩されて当該被覆キ
ャリアの特性が短時間のうちに劣化するという問題点が
ある。更に、従来の静電像現像用トナーにおいては、上
述の問題点とも関係して、トナー飛散が多くて画像形成
装置内にトナー汚れが生じ、しかも形成される画像にい
わゆるカブリが生じ易いという問題点もある。

なお、以上のような問題点に対処するために、滑剤とし
てステアリン酸亜鉛を静電像現像用トナーに添加するこ
とが知られている。

〔発明の目的〕

本発明の目的は、以上のような事情に基づき、ステアリ
ン酸亜鉛以外の新規な滑剤を添加することにより、帯電
特性が良好で容易に十分な帯電状態を得ることができる
と共に、流動化剤を添加したときに静電像担持体に傷が
発生することおよび被覆キャリアの特性が短時間のうち
に劣化することを有効に防止することができ、また飛散
が少なく、更にカブリのない良好な画像を形成すること
のできる静電像現像用トナーを提供することにある。

〔発明の構成〕

本発明の目的は、炭素数が７〜２８である脂肪族カルボ
ン酸金属塩であって、その金属部分がリチウム、ナトリ
ウムまたはアルミニウムであるものの少なくとも１種を
含有することを特徴とする静電像現像用トナーによって
達成される。

以下、本発明について具体的に説明する。

本発明においては、バインダー樹脂に、例えば着色剤、
荷電制御剤、磁性体粒子、離型剤、定着性向上剤、その
他特性改良剤などの添加成分が分散含有されたトナー粒
子よりなるトナー粉末に対し、その脂肪族基における炭
素数が７〜２８である脂肪族カルボン酸のリチウム、ナ
トリウムまたはアルミニウムによる金属塩、すなわち、
リチウム塩、ナトリウム塩およびアルミニウム塩から選
ばれた少なくとも１種を添加し、混合して静電像現像用
トナーとする。

上記脂肪族カルボン酸の金属塩は、主として滑剤として
の作用を有するものである。本発明においては、この脂
肪族カルボン酸の金属塩として、カルボン酸部分の脂肪
族基の炭素数が７〜２８のもの、具体的には、例えばス
テアリン酸、カプリル酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、
ラウリン酸、トリデカン酸、シリスチン酸およびバルミ
チン酸などであるものを用いることができるが、このう
ち炭素数が１０〜１６のものが好ましく、更にステアリ
ン酸が特に好ましい。また金属部分は、上記ようにリチ
ウム、ナトリウムまたはアルミニウムであればよいが、
このうち、特にアルミニウムが好ましい。従って、本発
明において最も好ましい脂肪族カルボン酸の金属塩はス
テアリン酸アルミニウムである。

上記の脂肪族カルボン酸の金属塩は、トナー粉末１００
重里部に対して０．０１〜１．００重１部の範囲で用い
られるが、特に０．０５〜０．２０重量部の範囲が好ま
しい。この使用■が０．０１重量部未満では本発明によ
る効果を得ることができず、一方１．００重量部を越え
ると、トナー粒子の帯電特性を却って阻害するおそれが
ある。

トナー粒子を構成するバインダー樹脂は、特に制限され
るものではなく、例えばポリエステル樹脂、スチレン−
アクリル樹脂、エポキシ樹脂、その他を挙げることがで
きる。

着色剤としては、例えばカーボンブラック、マグネタイ
トなどの無機顔料、銅フタロシアニン、アゾ系色素、ニ
グロンン染料、アニリンブルー、カルコオイルブルー、
クロームイエロー、ウルトラマリンブルー、デュポンオ
イルレッド、キノリンイエロー、メチレンブルークロラ
イド、フタロシアニンブルー、マラカイトグリーンオフ
サレート、ランプブラック、ローズベンガルなどの有機
顔料若しくは染料を、単独であるいは混合して用いるこ
とができる。

また、荷電制御剤、磁性体粒子、離型剤、定着性向上剤
、特性改良剤などとしては、従来公知の物質を用いるこ
とができる。

更に、前記トナー粉末には、上記脂肪族力ルボン酸の金
属塩と共に、流動化剤を添加することができる。この流
動化剤としては、従来公知のシリカ、アルミナ、チタン
ホワイトなどよりなる微粉末を用いることができるが、
本発明においては、これらをシランカップリング剤ある
いはチタンカップリング剤などによって疎水化処理した
ものが好適であり、特にシランカップリング剤によって
疎水化処理した疎水性シリカおよびチタンホワイトの微
粉末の両方を混合して用いることが好ましい。これは、
両者を併用することによって、優れた流動性と適度の研
磨効果が共に得られるからである。

本発明の静電像現像用トナーは、通常、キャリアと混合
されて二成分現像剤として静電像の現像に供される。こ
こにキャリアとしては種々のものを用いることができる
が、特にその表面に樹脂被覆を施した被覆キャリアを用
いるのが好ましい。

被覆キャリアのためのコア材としては、鉄、ニッケル、
コバルト、これらの合金、稀土類元素による合金、ホイ
スラー合金、または銅、亜鉛、マグネシウム、ニッケル
、コバルト、リチウム、ノくリウム、ストロンチウム、
鉛、鉄などを含有するフェライト、その他が用いられる
。またこのようなコアを被覆するための被覆用樹脂きし
ては、スチレン−アクリル樹脂、ふっ素樹脂、シリコ−
７１＋脂、その他を好ましいものとして挙げることがで
きる。勿論、本発明の静電像現像用トナーは、上記のよ
うな被覆キャリアと共に使用されることが必須の条件と
されるものではない。

本発明の静電像現像用トナーによって現像される静電像
は、例えば光導電性感光体よりなる静７像担持体に形成
されたものである。特にこの静電像担持体が限定される
ものではなく、種々のものを用いることができる。

〔効果〕

本発明の静電像現像用トナーは、以上のように特定の脂
肪族カルボン酸の金属塩が含有されているため、トナー
粒子が滑り易くなって例えばキャリアとの撹拌による摩
擦帯電性能が向上し、その結果、現像器における短時間
の撹拌によってトナー粒子をその飽和帯電量に帯電させ
ることが容易であり、従ってカブリのない、そして十分
に高い画像濃度の可視画像を常に安定に形成することが
できる。また、このように帯電のための撹拌時間が短時
間で十分であるため、十分に帯電していないトナーの割
合が小さくなり、従ってトナーの飛散を抑止することが
できる。そして、本発明において用いる脂肪族カルボン
酸のリチウム塩、ナトリウム塩またはアルミニウム塩は
それ自体が難水溶性であるため、現像が高温高湿度雰囲
気で行われるときにも、トナー粒子が吸湿することが抑
止されて良好な現像を達成することができる。

更に、本発明静電像現像用トナーにおいては、上述のよ
うに脂肪族カルボン酸の金属塩が含有されることにより
、流動化剤の研磨効果が緩和され、このため、被覆キャ
リアと混合されて二成分現像剤として使用される場合に
おいて、当該被覆キャリアの被覆樹脂が研磨されること
が防止される結果、当該被覆キャリアの特性を長期間に
わたって安定に発揮させることができ、従って当該現像
前の使用寿命を長くすることができる。同様に、例えば
光導電性感光体よりなる静電像担持体の表面に、流動化
剤によって傷が発生することが抑止され、当該静電像担
持体の使用寿命を長いものとすることができる。

〔実施例〕

以下本発明の実施例について説明するが、本発明はこれ
らにより限定されるものではない。なお実施例中の部数
は、特に限定しない限り重量部である。

実施例１ バインダーとしてポリエステル樹脂１００部と、着色剤
としてカーボンブラック「モーガルし」１０部と、離型
剤としてポリプロピレン「ビスコール６６０ＰＪ　　２
部とをエクストルーダーにより加熱混練し、冷却した後
粗粉砕し、更に微粉砕した上、分級を行って平均粒径が
１１μｓのトナー粉末を得た。

このトナー粉末１００部に、ステアリン酸アルミニウム
０．０５部と、疎水性シリカｒＲ−９７２ｊ０．５部お
よびチタンホワイ）　’Ｔ　　８０５」（１，５ｉ１を
添加し混合して、本発明の静電像現像用トナーを得た。

一方、平均粒径１００ＪＬＩＩ＋の銅および亜鉛を含有
するフェライト粉末粒子をコア材とし、これをメチルメ
タクリレート対スチレンの割合が７：３のメチルメタク
リレート−スチレン共重合体によって被覆して、被覆キ
ャリアを得た。

そして、上記静電像現像用トナーの４部と、上記被覆キ
ャリアの９６部とを混合して二成分現像剤を調製した。

画像Ｊし成テスト 実施例１で得られた二成分現像剤を用い、アモルファス
シリコンよりなる感光体を搭載してなる電子写真複写機
ｒ　ｒＪ　−Ｂｉｘ　２８００Ｊ　（コニカ社製）の改
造機において、形成された静電像を現像することにより
、画像形成テストを行った。

その結果、画像形成回数が５００００回に到達するまで
の間、最高画像濃度Ｄｌ＋　Ａｘが１．１以上でかつカ
ブリの程度が０．０２以下の良好な画質の可視画像が安
定に形成された。そしてこの時点において、トナーの帯
電量はなお２ｈｃ／ｇ以上であり、また感光体の表面状
態を観察したところ、傷の発生は殆ど認められなかった
。

実験例１ 上記実施例１に準じて、ステアリン酸アルミニウムの添
加量を変化させて種々の静電像現像用トナーを製造して
二成分現像剤をｍ製し、その各々を用いて静電像を現像
し、形成される可視画像についてカブリの程度および最
高画像濃度ＤＭＡＸの変化を調べた。

このようにして得られた、ステアリン酸アルミニウムの
添加量に対する可視画像のカブリの程度および最高画像
濃度Ｄ　Ｍ　Ａ　Ｘの関係を第１図に示す。

この図において、曲線■がカブリの程度、曲線■が画像
濃度を表わす。

この曲線図から、トナー粉末１００部に対するステアリ
ン酸アルミニウムの添加量が０．０１〜１．０部の範囲
においては、可視画像においてカブリの程度が小さく、
かつ、高い画像濃度が得られることが明らかである。

実施例２〜３ ステアリン酸アルミニウムの代わりに、各々ステアリン
酸リチウムおよびステアリン酸ナトリウムを用いたほか
は、実施例１と同様にして静電像現像用トナーを製造し
、更に二成分現像剤を調製した。

そして、実施例１と同様の画像形成テストを行ったとこ
ろ、画像形成回数が５００００回に到達するまでの間、
最高画像濃度Ｄ　Ｘ　Ａ　Ｘが１．１以上でかつカブリ
の程度が０．０２以下の良好な画質の可視画像が形成さ
れた。また、この時点において、トナーの帯電量はなお
２０ｇ／ｇ以上であり、また感光体の表面状態を観察し
たところ、傷の発生は殆ど認められなかった。

比較例１ ステアリン酸アルミニウムを添加しないこと以外は、実
施例１と同様にして静電像現像用トナーを製造し、更に
二成分現像剤を調製した。

そして、実施例１と同様の画像形成テストを行ったとこ
ろ、画像形成回数が１００００回に到達する以前に可視
画像の最高画像濃度Ｄｉ＋ＡＸが１．０以下に低下し、
カブリの程度が０．０３以上となった。また、この時点
において、電子写真複写機の内部にはトナー飛散による
汚れが認められ、またトナーの帯電量はｌｈｃ／ｇ以下
であり、また感光体の表面状態を観察したところ、全面
にわたって細かい傷の発生が認められた。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明静電像現像用トナーの一例におけるス
テアリン酸アルミニウムの債とカブリの程度および最高
画像濃度との関係を示す曲線図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １）炭素数が７〜２８である脂肪族カルボン酸金属塩で
   あって、その金属部分がリチウム、ナトリウムまたはア
   ルミニウムであるものの少なくとも１種を含有すること
   を特徴とする静電像現像用トナー。