JP2842523B2 - 荷電制御剤 - Google Patents

荷電制御剤

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JP2842523B2
JP2842523B2 JP8129378A JP12937896A JP2842523B2 JP 2842523 B2 JP2842523 B2 JP 2842523B2 JP 8129378 A JP8129378 A JP 8129378A JP 12937896 A JP12937896 A JP 12937896A JP 2842523 B2 JP2842523 B2 JP 2842523B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は荷電制御剤に関する。 【0002】 【従来の技術】静電気を利用した静電記録、静電写真等
の画像形成プロセスはセレン、硫化カドミ、アモルファ
スシリコン等をAl、等の基材上に塗布することによっ
て得られた感光体上に光信号により静電潜像を形成する
過程とトナーと称される10〜50μに調整された着色
微粒子をキャリヤー(鉄粉、フエライト粉等)により接
触帯電させ、該静電潜像に作用せしめ顕像化させる過程
から構成されている。 【0003】一般にトナーと称される着色微粒子はバイ
ンダー樹脂を主体に荷電制御剤、着色剤等から構成され
ており、この内キャリアーとの摩擦帯電による電荷の保
持、及びトナーの荷電特性を制御する働きを持つ荷電制
御剤はトナー成分中、特に重要な成分となっている。 【0004】このトナーに要求される品質特性としては
帯電性、流動性、定着性等に優れていることが要求され
るが、これらの特性はトナーに用いられる荷電制御剤に
よって大きく影響されるものである。 【0005】従来トナーに用いられる荷電制御剤として
は、(1)負荷電制御剤として、2:1型含金錯塩染料
(特公昭45−26478、特公昭59−7385、特
公昭41−20153)、フタロシアニン顔料(特開昭
52−45931)、(2)正荷電制御剤としてはニグ
ロシン系染料、各種4級アンモニウム塩(静電気学会
誌、第4巻 第3号 p−144、1980)が知られ
ているが、これらを荷電制御剤として用いたトナーは、
帯電性、経時安定性等トナーに要求される品質特性を充
分に満足させるものではない。例えば負荷電制御剤とし
て知られる2:1型含金錯塩染料を用いたものは帯電性
については一応の水準にあるもののバインダー樹脂に対
する分散性が劣っている。バインダー樹脂中へ均一に分
布しない欠点があることから得られたトナーの帯電量分
布も極めてシャープさに欠けるものであった。その結果
こうしたトナーを使用して得られる画像は、階調の低い
画像形成に劣るものであった。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】荷電制御剤のバインダ
ー樹脂中における分散性が良好で階調性に優れたトナー
の開発が望まれている。 【0007】 【課題を解決する為の手段】本発明者らは前記したよう
な問題点を改良すべく鋭意努力した結果、式(1)の化
合物 【0008】 【化2】 【0009】(式(1)中、XはCl、Br、SO2 N
H2 、SO2 CH3 又はSO2 C2 H5 を、〔A〕+ は
水素イオン、アンモニウムイオン、1個の酸素原子で中
断されていてもよい炭素数8〜28の直鎖又は枝別れし
てもよいアルキルアンモニウムをそれぞれ表す。)と金
属石けんとを混合、粉砕処理して得られる混合粉砕物を
荷電制御剤としてトナ−に含有させることにより式
(1)の化合物のバインダ−樹脂中における分散性が向
上し、トナ−の帯電量分布がシャ−プとなり帯電特性が
大幅に改善されることを見出し、本発明を完成させた。 【0010】本発明で用いられる式(1)の化合物の具
体例としては、表1に示す化合物が挙げられる。表1に
おいてX,Aは式(1)の化合物のXとAを表す。 【0011】 【表1】表1 【0012】又、金属石けんの具体例としては以下のよ
うなもの、即ち、ステアリン酸リチウム、ステアリン酸
マグネシウム、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン
酸カルシウム、ラウリン酸カルシウム、ステアリン酸亜
鉛、ステアリン酸バリウム、ラウリル酸バリウム、ラウ
リル酸亜鉛が挙げられる。 【0013】式(1)の化合物は、4−クロル−アミノ
フェノール、4−スルホアミド−2−アミノフェノー
ル、4−ブロム−2−アミノフェノール、4−スルホメ
チル−2−アミノフェノール、又は4−スルホエチル−
2−アミノフェノール等のアミン類を公知の方法でジア
ゾ化し、β−ナフトールにカップリングして得たモノア
ゾ化合物を公知の方法でクロム錯塩化し得られたクロム
錯塩のアルカリ金属塩を塩酸、硫酸、醋酸等のプロトン
附与剤で処理すると式(1)においてA+ が水素イオン
のものが得られる。さらにこれをアンモニア水で処理す
ると式(1)においてA+ がアンモニウムイオンとな
り、アンモニア水の変わりはオクチルアミン、デシルア
ミン、ラウリルアミン、シリスチルアミン、パルミチル
アミン、セチルアミン、2−エチルヘキシルオキシプロ
ピルアミン、ラウロキシプロピルアミン、カプロキシプ
ロピルアミン、ステアリルアミンで処理することによっ
て式(1)においてA+ がアルキルアンモニウムのもの
が得られる。 【0014】本発明の荷電制御剤を電子写真用トナ−に
含有せしめるには、予め、式(1)の化合物と金属石け
んとを混合、粉砕処理して混合粉砕物を得、これを本発
明の荷電制御剤としてバインダ−樹脂に添加する。混合
粉砕物を得る方法としては、例えば式(1)の化合物と
金属石けんを混合し、更にヤリヤ粉砕機にて粉砕する方
法があげられる。式(1)の化合物と金属石けんの割合
(重量比)は式(1)の化合物1に対して金属石けん
0.1〜1.5、より好ましくは0.2〜1.0であ
る。 【0015】式(1)の化合物と金属石けん又は式
(1)の化合物と金属石けんとからなる本発明の荷電制
御剤を用いて電子写真用トナーを製造するにあたっては
それらと着色剤、バインダー樹脂とを加熱ニーダー、二
本ロール等の加熱混合処理可能な装置によりバインダー
樹脂の溶融下に混練し冷却固化したものをジェットミ
ル、ポールミル等の粉砕機により1〜50μの粒径に粉
砕するというのが最も好都合な方法である。前記におい
てバインダー樹脂としてはアクリル樹脂、ポリスチレン
樹脂、スチレンーメタアクリレート共重合体、エポキシ
樹脂、ポリエステル樹脂等が、又着色剤としてはカーボ
ンブラック、顔料類等が挙げられるが、これらに限定さ
れるものではない。又、本発明の荷電制御剤の使用量は
式(1)の化合物がバインダー100重量部に対して
0.5〜30部、好ましくは0.5〜10部となるよう
な量である。なお本発明の荷電制御剤を使用した電子写
真用トナーには酸化硅素の如き流動剤、鉱物油の如きか
ぶり防止剤等を必要に応じて加えてもよい。 【0016】本発明の荷電制御剤を使用した電子写真用
トナーは常法により鉄粉等によって調製されるキャリア
と3:97〜50:50(トナー:キャリア重量比)に
混合し電子写真用の現像剤として使用される。この電子
写真用トナーは、従来の荷電制御剤を用いたトナーに比
べシャープな帯電量分布を有しているという特徴があり
その結果極めて階調性の高い画像が得られ、画像形成能
が極めて良好であることが特徴である。 【0017】 【実施例】以下実施例により本発明を更に具体的に説明
する。実施例中「部」は特に限定しない限り重量部を表
す。 【0018】実施例1.式(2)の化合物60部、ステ
アリン酸亜鉛40部を配合機にて30分間処理しついで
ヤリヤ粉砕機にて粉砕処理することによって、式(2)
の化合物とステアリン酸亜鉛の混合物(混合比60:4
0)からなる本発明の荷電制御剤を得た。 【0019】 【化3】 【0020】スチレンメタアクリレート共重合体 10
0部、カーボンブラック 4部、上記で得られた本発明
の荷電制御剤(式(2)の化合物とステアリン酸亜鉛の
混合物) 6.7部を加熱ニーダにてスチレン−メタア
クリレート共重合体(バインダー樹脂)を溶融せしめ全
体を混合したのち冷却し、ハンマーミルにて粗粉砕し、
ついでジェットミルにて微粉砕した。得られた微粉体を
気流式精密分級装置にて分級し10〜12μの本発明の
荷電制御剤を粒子中に含有する電子写真用トナーを得
た。得られたトナーを約200meshの鉄粉キャリアと
4:96(トナー:鉄粉キャリア)の重量比で混合し、
現像剤を得、次にブローオフ装置によりこの現像剤の初
期比帯電量を測定したところ−26μc/gであった。
更に前記の現像剤を用いて複写機にてコピーしたところ
階調性に優れた鮮明な画像が得られた。 【0021】実施例2 実施例1と同様にして式(3)の化合物とステアリン酸
Mgの混合物(混合比80:20)からなる本発明の荷
電制御剤を得た。 【0022】 【化4】 【0023】スチレンオリゴマー樹脂 100部、カー
ボンブラック 4部、上記で得られた本発明の荷電制御
剤(式(3)の化合物とステアリン酸Mgの混合物)
3.75部を二本ロールにてスチレンオリゴマー樹脂の
溶融下に混合し、冷却後、ハンマーミルにて粗粉砕し、
ついでジェットミルにて微粉砕した。得られた粉体を気
流式精密分級機にて分級し10〜15μの本発明の荷電
制御剤を粒子中に含有する電子写真用トナーを得た。得
られたトナーについて実施例1と同様にして現像剤を調
製し初期比帯電量を測定したところ−25.6μc/g
であった。更に実施例1と同様にコピーしたところ階調
性の高い鮮明な画像が得られた。 【0024】実施例3 実施例1と同様にして式(4)の化合物とステアリン酸
Caの混合物(混合比70:30)からなる本発明の荷
電制御剤を得た。 【0025】 【化5】【0026】ポリエステル樹脂 100部、カーボンブ
ラック 5部、上記で得られた本発明の荷電制御剤(式
(4)の化合物とステアリン酸Caの混合物) 7.2
部を加熱ニーダーにて、ポリエステル樹脂の溶融下に混
合し、冷却後ハンマーミルにて粗粉砕しついでボールミ
ルにて微粉砕をした。得られた粉体を気流式精密分級機
にて分級し10〜15μの本発明の荷電制御剤を粒子中
に含有する電子写真用トナーを得た。得られたトナーに
ついて実施例1と同様にして現像剤を調製し初期比帯電
量を測定したところ−23.8μc/gであった。更に
実施例1と同様に複写機にてコピーしたところ階調性の
高い鮮明な画像が得られた。 【0027】実施例4〜10 実施例1と同様にして表2に示されるような式(1)の
化合物および金属石けんの混合物からなる本発明の荷電
制御剤を製造し、又、電子写真用トナーを調製し(ただ
し表2中の荷電制御剤の組成比は実施例1で用いたバイ
ンダー樹脂100部に対する組成比)更に、実施例1と
同様にして現像剤を調製し、比帯電量を測定し、その結
果も表2に示した。いずれの本発明の荷電制御剤を用い
て得られたトナーから調製された現像剤も階調性の高い
鮮明な画像を有したコピーを与えた。 【0028】比較例1 実施例1において式(2)の化合物とステアリン酸亜鉛
の混合物の代わりに式(2)の化合物のみを用いて(た
だし使用量は、4.02部)、実施例1と同様の処理を
して現像剤を調製した。このものについて比帯電量を測
定したところ、表2の如く低いレベルであった。又、こ
の現像剤を用いて実施例1と同様にコピーしたところ、
不鮮明な画像しか得られなかった。 【0029】比較例2 実施例2において用いた式(3)の化合物とステアリン
酸Mgの混合物の代わりに式(3)の化合物のみを用い
て(ただし使用量は3部)実施例2と同様の処理をして
現像剤を調製した。このものの比帯電量を測定したとこ
ろ表2の如くであった。又この現像剤を用いて実施例1
と同様にコピーしたところ、実施例2で得られた画像に
比べ著しく階調性に劣る画像しか得れなかった。 【0030】 【表2】表2【0031】 【発明の効果】本発明の荷電制御剤を使用した電子写真
用トナーは帯電特定にすぐれるので電子写真コピーにお
いて階調性がたかく、鮮明度にすぐれた画像をもったコ
ピーを与える。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−93457(JP,A) 特開 昭59−78361(JP,A) 特開 昭61−6658(JP,A) 特開 昭56−101150(JP,A)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.式(1)の化合物と金属石けんとを混合、粉砕処理
    して得られるトナ−用荷電制御剤。 【化1】(式(1)中、XはCl、Br、SO2 NH2 、SO2
    CH3 又はSO2 C2H5 を、〔A〕+ は水素イオン、
    アンモニウムイオン、1個の酸素原子で中断されていて
    もよい炭素数8〜28の直鎖又は枝別れしてもよいアル
    キルアンモニウムをそれぞれ表す。)
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