JP3001626U - ロール状梱包体 - Google Patents
ロール状梱包体Info
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- JP3001626U JP3001626U JP1994002904U JP290494U JP3001626U JP 3001626 U JP3001626 U JP 3001626U JP 1994002904 U JP1994002904 U JP 1994002904U JP 290494 U JP290494 U JP 290494U JP 3001626 U JP3001626 U JP 3001626U
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- roll
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 シート状物を周囲に巻き取ってもシート状物
に段差が生じず、かつ使用後の廃棄物処理が簡単なロー
ル状梱包体を提供するものである。 【構成】ガスバリヤー性フィルムと、ヒートシール性フ
ィルムが積層された積層フィルムからなる荷重に対して
ほとんど変形しない空気圧がゲージ圧にして0.1〜
0.5kg/cm2のチューブにシート状物が巻き付け
られ、該シート状物の切断端がチューブ内側にその厚さ
だけ沈んでシートの2巻目が平滑となることを特徴とす
るロール状梱包体。
に段差が生じず、かつ使用後の廃棄物処理が簡単なロー
ル状梱包体を提供するものである。 【構成】ガスバリヤー性フィルムと、ヒートシール性フ
ィルムが積層された積層フィルムからなる荷重に対して
ほとんど変形しない空気圧がゲージ圧にして0.1〜
0.5kg/cm2のチューブにシート状物が巻き付け
られ、該シート状物の切断端がチューブ内側にその厚さ
だけ沈んでシートの2巻目が平滑となることを特徴とす
るロール状梱包体。
Description
【0001】
本願考案は嵩が低く、廃棄に好適で、段差の生じないロール状梱包体に関す る。
【0002】
近年環境保護の為産業廃棄物を少なくしようとする傾向が強くなり、廃棄物 に対する規制を強化しようとする傾向になる。 このためシート状内装材の梱包に使用された紙管や硬質PVC管が嵩ばり処 分に困っている現状である。
【0003】 またシート床材を梱包する時、「図4」の床材梱包体断面図に示されるよう に、紙管1にシート床材2を巻きつけると、巻きつけ始めた切断端部3の位 置でシート床材の自重により厚さ4方向に、シート床材が変形5を受けた。 この状態で梱包されたものを「図5」のような従来床材の斜視図のように開 梱すると、シート床材2に巻き段跡6のしわが発生し、外観上見苦しく苦情 の原因となった。
【0004】 そこで「図6」に示されるようにシート床材先端に鋭角に斜めの切込部7を 形成したが、巻き段対策としてはほとんど効果がなかった。
【0005】 この欠点を解決するために「図7」の従来紙管断面図に示すように紙管1’ に凹部8を形成し、ここへ切断端を嵌め込む方法、または「図8」の従来紙 管断面図に示されるように紙管1の周囲に一部養生紙9等を取付け、この養 生紙を巻込んで床材を梱包した。 しかしいずれの場合も紙管の準備が煩雑で梱包作業能率が低下した。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】 本願考案の課題は梱包物の廃棄処分が簡単で、巻心のどの位置から巻始めて もシート端部のシート厚さの巻き段跡がシートの2巻目以後に出ない梱包可 能なシート床材を提供することにある。
【0007】
本願考案は上記課題を解決した梱包体でガスバリヤー性フィルムと、ヒート シールフィルムが積層された積層フィルムからなる荷重に対してほとんど変 形しないチューブにシート状物が巻きつけられ、該シート状物の切断端がチ ューブ内側にその厚さだけ凹んでシートの2巻目が平滑となることを特徴と するロール状梱包体、をその要旨とするものである。
【0008】 「図1」は本願考案に使用するチューブの断面図で、10は内側のヒートシ ール性フィルムである。ヒートシール性フィルムとしては、ポリエチレン、 ポリプロピレン、軟質PVC、低融点ナイロン等の融点80℃以下の好まし くは0.02〜0.29mmの低軟質化点プラスチックフィルムである。
【0009】 11は外側のガスバリヤーフィルムでEVAと低透湿ポリオレフィン、ポリ エステル、ポバール、ポリアミド、ポリアクリロニトリル、塩化ビニリデン 等の樹脂フィルムが好適で0.01〜0.05mm厚が望ましい。
【0010】 ヒートシール性フィルムとガスバリヤー性フィルムを積層して好ましくは 0.03〜0.3mmのフィルムを形成する。なおガスバリヤーフィルムと ヒートシール性フィルムの位置が表裏逆転していてもよい。
【0011】 このフィルムにゲージ圧で0.1〜0.5kg/cm2の空気圧とするよう 圧搾空気が注入された後空気導入部を閉塞し、充填後、密封される。このよ うに高能率で得られたチューブは搬送中自然減圧せず、また伸びて変形しな い。 チューブ直径は50〜150cmが好適で、長さは100〜400cmが好 適である。 このようにして、梱包用チューブ12が得られる。
【0012】 「図2」は本願考案梱包体横断面図であり、チューブ12の外側にシート状 床材等のシート状物13が巻付けられたロール14が形成され、ロール14 はその断面端15を一端としてシートが巻取られる。 この時切断端15はチューブ内側へその厚さだけ沈むので、チューブにシー トが巻付けられた2巻目は、境界16で巻き段跡が生じずスムーズに巻取ら れ、以後シート状物に段差が発生することなくロール体が得られる。 得られたロール体の表面は、包装紙17で包まれて、ロール状梱包体18が 得られる。
【0013】 チューブ12は空気が充填密封されており、ロール状物の内壁支持体とし て、緩衝保護し、積み重ねてもチューブ芯材が変形することはない。
【0014】 「図3」は本願考案梱包体縦断面図であり、バリヤーフィルム10とヒート シール性フィルム11との積層フィルムからなるチューブ12の周囲にシー ト状物13が巻き付けられたロール状物梱包体18が得られる。 積層フイルムの厚さは0.03〜0.3mmが好ましく、この厚さにするこ とにより、ロール状物梱包体が積重ねられても大きく変形しない。 またガスバリヤー性フィルムが積層されているので、ガスの洩れがなく、自 然減圧にならず、常に良好な状態でロール状物を支持する。
【0015】 チューブの長さはシート状物の巾と同じか、やや長い目が望ましい。 チューブは梱包体に上から荷重がかかっても、チューブが長さ方向に伸びて 変形せず、好適な輸送状態が保てる。 なおチューブが長さ方向に伸びると、空気圧が減少して、芯材とシートのロ ール体に遊びが生じたり、荷重によりシートが変形して折れたり、甚だしい 場合にはチューブが破損する。
【0016】 チューブ内に空気を充填した後、導入路を閉塞して本願考案に使用する梱包 用芯材とする。 このチューブを中心として、その周囲にシート状物を巻き付ける。 チューブはシート状物の緩衝内壁として機能し、シート状物とチューブ間に 遊び(すきま)は発生しない。このようにチューブは積重ねても荷重によっ て変形せず、運搬、積み重ねに便利である。 シート状物を運搬後はチューブ内の空気を抜いて嵩を小さくすることがで き、廃棄に便利である。
【0017】
ガスバリアー性があり、空気封入後大きく変形しないチューブを芯材に使用 すると、シート切断端がチューブの内側にその厚さだけ沈んだ状態で2巻目 以降を巻取り、チューブが圧迫されながらシート体を支持するので、切断端 縁近傍のシートが変形することがないので、巻き段跡が生じない。
【0018】
チューブの空気を抜くと単なるプラスチックフィルムとして廃棄でき、嵩ば らず産業廃棄物対策として好適であった。 シート床材梱包時に巻き段跡が生じないので、解梱後、せっかく施工した床 材の外観が見苦しいとの苦情を皆無にすることができた。 またシート床材の梱包作業の能率が向上した。
【0019】
【実施例1〜2】 実施例1は内側にポリエチレンフィルムで外側にポリエステルフィルムを積 層した「表1」の厚さの積層フィルムのチューブに「表1」のゲージ圧で空 気を充填後密封して本願考案ロール状物梱包用チューブを得た。得られたチ ューブを芯材として厚さ3.5mm全巾180cmの発泡シート床材(東リ CFHD・東リ社製)を巻き付けた。上記梱包用チューブに巻き付けると、 シート床材は端部がわずかにチューブの内側に沈み、かつ支持され、2巻目 以降の床材表面が平滑なロール状梱包体が得られ、この梱包体の輸送、積み 上げを行なった。
【0020】 また実施例2では、同組成で「表1」のフィルムをゲージ圧で空気を封入し たチューブを使用し他は実施例1と同様に実験した。
【0021】
【比較例1】 ポリエチレンのみからなる「表1」の厚さで他は実施例1と同様の構成のチ ューブを使用した以外は実施例1と同様の実験を行なった。
【0022】
【比較例2】 実施例と同じシート床材を紙管に巻き付けて梱包し同じ期間放置した。 得られた床材を開梱すると、紙管の周囲10周目の位置まで巻き段跡が認め られ、外観上見苦しかった。また紙管は廃棄するのに嵩高く不都合であっ た。 実施例1から比較例2までの結果を「表1」に示す。
【0023】
【表1】 実施例1 実施例2 比較例1 比較例2 厚さ(mm) 0.05 0.10 0.05 3.00(紙管) 空気圧(kg/cm2) 0.3 0.5 0.5 − 結果 変形なし 変形なし チューブが シートに巻段が 楕円に変形 生じた し、シート に折れ目が 生じた
【0024】 実施例1〜2では梱包体は長さ方向に伸びる変形はせず、解梱しても巻き段 跡は生じず良好な状態で梱包体が輸送できた。
【0025】 比較例1では輸送中チューブが伸びて変形し、この結果チューブが破損し、 シート材に折目が付いた。
【0026】 比較例2では紙管を使用していたのでシートに巻き段跡が生じ、また使用後 の紙管は嵩ばり、廃棄に不便であった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願考案チューブ断面図。
【図2】 本願考案梱包体横断面図。
【図3】 本願考案梱包体縦断面図。
【図4】 従来床材梱包体断面図。
【図5】 従来床材の斜視図。
【図6】 シート床材先端の斜めの切込部。
【図7】 従来紙管断面図。
【図8】 従来紙管断面図。
2・・・シート床材、6・・・巻き段跡、10・・・ヒートシー
ル性フィルム、11・・・ガスバリヤーフィルム、12・・・
本願考案チューブ、17・・・包装紙、18・・・本願考案ロ
ール状梱包体
ル性フィルム、11・・・ガスバリヤーフィルム、12・・・
本願考案チューブ、17・・・包装紙、18・・・本願考案ロ
ール状梱包体
Claims (4)
- 【請求項1】 ガスバリヤー性フィルムと、ヒートシー
ル性フィルムが積層された積層フィルムからなる荷重に
対してほとんど変化しないチューブにシート状物が巻き
つけられ、シートの2巻目が平滑となることを特徴とす
るロール状梱包体。 - 【請求項2】 積層フィルム厚が0.03〜0.3mm
である請求項1のロール状梱包体。 - 【請求項3】 チューブの空気圧がゲージ圧で0.1〜
0.5kg/cm2である請求項1のロール状梱包体。 - 【請求項4】 シート状物の先端がチューブの内側にそ
の厚さだけ沈んだ請求項1のロール状梱包体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994002904U JP3001626U (ja) | 1994-03-02 | 1994-03-02 | ロール状梱包体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994002904U JP3001626U (ja) | 1994-03-02 | 1994-03-02 | ロール状梱包体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3001626U true JP3001626U (ja) | 1994-09-06 |
Family
ID=43137603
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1994002904U Expired - Lifetime JP3001626U (ja) | 1994-03-02 | 1994-03-02 | ロール状梱包体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3001626U (ja) |
-
1994
- 1994-03-02 JP JP1994002904U patent/JP3001626U/ja not_active Expired - Lifetime
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