JP3001265B2 - 入国カード自動作成システム,航空券発券装置,入国カード自動作成装置,及び航空券 - Google Patents

入国カード自動作成システム,航空券発券装置,入国カード自動作成装置,及び航空券

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JP3001265B2
JP3001265B2 JP9520367A JP52036797A JP3001265B2 JP 3001265 B2 JP3001265 B2 JP 3001265B2 JP 9520367 A JP9520367 A JP 9520367A JP 52036797 A JP52036797 A JP 52036797A JP 3001265 B2 JP3001265 B2 JP 3001265B2
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、磁気ストライプに情報を書き込むことが可
能な航空券(Automated Ticket And Bording Pass)を
用いる入国カード自動作成システム,並びに、このシス
テムに使用される航空券発券装置,入国カード自動作成
装置,及び航空券に関する。
背景技術 従来用いられている航空券(Automated Ticket And B
ording Pass)1は、図19に示されるように、切取線2
を介して、飛行機の搭乗口にて航空会社に回収される回
収券(Coupon)1aと乗客に残される搭乗券(Bording Pa
ss)1bとに区分けされている。そして、回収券1a及び搭
乗券1bの表面には、夫々、航空会社名、便名、出発空港
名、到着空港名、経由先、料金、乗客名、座席番号、座
席クラス、座席特性等の搭乗情報の全て又はその一部が
可視的に印刷されている。一方、航空券の裏面(図19に
示される面)には、回収券1aと搭乗券1bとに跨がる様
に、一連の磁気ストライプ3が形成されている。この磁
気ストライプ3は、図20に示すように、点線2と直交す
る方向に沿ってn本のトラックに分割されており、これ
ら各トラック上に上述の搭乗情報が全て記録される。但
し、第1トラックには、この第1トラックの先頭(回収
券側)から最末端(乗客券側)まで読んでみて初めて意
味をなす所定の情報が書き込まれており、使用済判定用
トラックとして用いられる。なお、このようにして磁気
ストライプ3上に記録された情報,又は磁気ストライプ
3上に記録され得る信号形式の情報を、以下、「MSデー
タ」という。
このような航空券1を用いた座席管理システムにおい
ては、先ず、乗客は、搭乗情報を記入した予約申込み書
を航空会社支店又は旅行代理店に提出して、航空券の予
約依頼を行う。すると、航空会社支店または旅行代理店
の係員(オペレータ)は、航空券発券装置を使用して予
約申込書に記載された情報を入力するとともに通信回線
を介して航空会社本店の座席予約システムと交信するこ
とによって航空券予約の確認処理を行う。そして、航空
券発券装置は、予約が確認された場合には、座席予約シ
ステムから通知された発券データに基づいて航空券1を
発券する。このとき、航空券1には、上述した搭乗情報
の可視的印刷がなされるとともに、MSデータの記録がな
される。
搭乗時刻の所定時間前になると、乗客は、空港内にお
けるその航空会社のチェックインカウンターに、航空券
1を提出する。チェックインカウンターの係員は、チェ
ッイン確認機によってこの航空券1の磁気ストライプ3
から搭乗情報を読み出して、座席予約システムに対して
予約確認を行う。そして、最終的に確認できた場合に
は、係員は、航空券1を乗客に返却する。
搭乗時刻になると、乗客は、搭乗口において、航空券
1を航空会社の係員に手渡す。搭乗口の係員は、この航
空券1を搭乗確認機に挿入する。搭乗確認機は、磁気ス
トライプ上の搭乗情報を搭乗確認機によって読み出し、
チェックイン確認機によって読み出された搭乗情報(確
認用データ)と照合することによって搭乗確認を行う。
そして、搭乗確認が完了した場合には、係員は、切取線
2に沿って航空券1を切断し、乗客機1bを乗客に手渡す
とともに、回収券1aを回収する。このように航空券1が
切断されると、磁気ストライプ3の各トラックがその途
中で切れてしまう。従って、乗客券1bが再度搭乗確認機
に挿入されたとしても、搭乗情報は二度と読み出されな
い。従って、同じ搭乗情報が二重に確認用データと比較
され、ダブルブッキングと認定される等の問題が、防止
される。乗客は、この乗客券1bを持って航空機に搭乗
し、乗客券1bに印刷されている席番号に従って着席す
る。
一方、現在、多くの国は、外国人がその国に入国する
際に入国カードを提出することを、義務付けている。こ
の入国カードの用紙は、航空機内で乗務員によって配ら
れるので、乗客は、予め用意している場合を除き、当該
航空機がその国に到着するまでに、航空機内においてこ
の入国カードの用紙に必要事項を書き込まなければなら
ない。しかしながら、多くの場合、この入国カードの記
載要項や記載項目名は、英語及びその国の公用語で書か
れているとともに、必要事項の書き込みに使用可能な言
語も、英語及びその国の公用語に限られていた。従っ
て、この入国カードの書き込みは、それらの言語を解さ
ない人や海外旅行に不慣れな人にとっては、大変な作業
であり、それ故に書き間違いが起こり易かった。また、
殆どの国で入国カードへの書き込みが求められているパ
スポート番号を確認するために乗客が頭上の収納ボック
スを開けてパスポートを取り出すことがよくあるが、こ
の作業は、大変煩わしいばかりか、気流が不安定な時に
は大変危険である。また、航空機に乗っている間に具合
が悪くなってしまった人や、睡眠している人にとって
は、たとえばその人が言語に堪能であったとしても、入
国カードの記入は大変に過酷な作業である。そのため、
乗客の手を煩わすことなく入国カードの作成が自動的に
できるシステムの開発が要望されている。
このようなシステムとして最有力なのは、航空券1の
磁気ストライプに記録されるMSデータを使用するもので
ある。しかしながら、上述したように、従来の航空券1
の磁気ストライプ3に記録されるMSデータは、搭乗関連
の情報のみであり、入国カード作成に際して必要となる
情報は含まれていなかった。しかも、航空券1に形成さ
れている磁気ストライプ3は、同一のトラックが切取線
2を跨いで回収券1aと乗客券1bとに延びる様に、フォー
マットされている。そのため、搭乗の際に航空券1が切
断されると、磁気ストライプ3に記録されているMSデー
タが無効データとみなされてしまうので、航空機内にお
いてMSデータを入国カード作成のために利用することは
できなかった。
本発明は、このような従来の課題を解決し、航空券1
の乗客券1bに入国カード作成用情報の全項目を記録する
ことによって、航空券1から分離された乗客券1bから入
国カード作成用情報を読み出せるようにし、読み出した
入国カード作成用情報に基づいて入国カードを自動てき
に作成できるようにすることを、目的とする。
発明の開示 本発明の第1のアスペクトは、互いに分離可能な回収
券部及び乗客券部からなるとともにこれら回収券部及び
乗客券部にわたって磁気ストライプが形成された航空券
を使用する入国カード自動作成システムであって、入国
カードに書き込まれる項目の情報からなる入国カード情
報が入力されるとともに、入力された入国カード情報の
全項目を前記航空券の乗客券部の磁気ストライプに記録
してこの航空券を発券する航空券発券装置と、前記航空
券発券装置によって発券された航空券の乗客券部の磁気
ストライプから前記入国カード情報を読み出し、読み出
した入国カード情報に基づいて入国カードを自動的に作
成する入国カード自動作成装置とを備えている。
本発明の第1のアスペクトによれば、乗客が航空券の
予約時に入国カード情報を記載した予約申込み書を提出
しておけば、航空券発券装置によって乗客券部の磁気ス
トライプに入国カード情報が記録される。従って、乗客
が航空機に搭乗する際に乗客券を乗務員に渡すだけで、
乗客自身が航空機内において煩わしい入国カード情報記
入作業を行うことなく、自動的に入国カードが作成され
る。このため、より快適な空の旅ができるようになる。
本発明の第2のアスペクトは、請求項1の航空券発券
装置が、前記入国カード情報及び前記搭乗情報を入力す
る入力手段,及び前記航空券の回収券部の磁気ストライ
プに前記搭乗情報の全項目を記録するとともに前記乗客
券部の磁気ストライプに前記入国カード情報の全項目を
記録する記録手段を有することを、特徴としている。
本発明の第3のアスペクトは、請求項2の記録手段
が、前記磁気ストライプにおける前記回収券部と乗客券
部との境界線の周辺部分にはダミーデータを記録し、前
記磁気ストライプにおける前記ダミーデータよりも前記
回収券側の部分に前記搭乗情報を記録し、前記磁気スト
ライプにおける前記ダミーデータよりも前記乗客券側の
部分に前記入国情報を記録することを、特徴としてい
る。
本発明の第4のアスペクトは、前記入国カード自動作
成装置が、前記航空券から分離された前記乗客券部の磁
気ストライプから、前記入国カード情報を読み取る読取
手段,この読取手段が読み取った入国カード情報に基づ
いて印字データを編集する印字データ編集部,及びこの
印字データ編集部が編集した印字データに基づいて入国
カードに必要項目の印字を行う印字手段を有すること
を、特徴としている。
本発明の第5のアスペクトは、互いに分離可能な回収
券部及び乗客券部からなるとともにこれら回収券部及び
乗客券部にわたって磁気ストライプが形成された航空券
を発券する航空券発券装置であって、入国カードに書き
込まれる項目の情報からなる入国カード情報及び航空券
の予約内容を特定する項目の情報からなる搭乗情報を入
力する入力手段と、入力された搭乗情報及び入国カード
情報を基に前記磁気ストライプに記録される磁気データ
を編集する磁気データ編集手段と、前記航空券の回収券
部の磁気ストライプに前記搭乗情報の磁気データの全項
目を記録するとともに前記乗客券部の磁気ストライプに
前記入国カード情報の磁気データの全項目を記録する磁
気データ記録手段とを備えている。従って、この航空券
発券装置によて発券された航空券の磁気ストライプに記
録されている入国カード情報の磁気データに基づいて、
例えば、航空機内において、入国カードが自動的に作成
され得る。
本発明の第6のアスペクトは、前記磁気データ記録手
段が、前記磁気データを記録する際、前記磁気ストライ
プにおける前記回収券部と乗客券部との境界線の周辺部
分にはダミーデータを記録し、前記磁気ストライプにお
ける前記ダミーデータよりも前記回収券側の部分に前記
搭乗情報の磁気データを記録し、前記磁気ストライプに
おける前記ダミーデータよりも前記乗客券側の部分に前
記入国カード情報の磁気データを記録することを、特徴
としている。従って、航空券から分離された後の乗客券
の磁気ストライプに記録されている入国カード情報の磁
気データに基づいて、入国カードが自動的に作成され
る。
本発明の第7のアスペクトは、入国カードに必要項目
を印字する入国カード自動作成装置であって、互いに分
離可能な回収券部及び乗客券部からなるとともにこれら
回収券部及び乗客券部にわたって磁気ストライプが形成
された航空券における前記乗客券の磁気ストライプか
ら、入国カードに書き込まれる項目の情報からなる入国
カード情報を読み取る読取手段と、この読取手段が読み
取った入国カード情報に基づいて印字データを編集する
印字データ編集部と、この印字データ編集部が編集した
印字データに基づいて入国カードに必要項目の印字を行
う印字手段とを備えている。従って、乗客券の磁気スト
ライプに記録されている入国カード情報に基づいて入国
カードを自動的に作成することができるので、乗客は乗
客券を乗務員等に渡しさえすれば良く、従来のような煩
わしい入国カード記入作業をしないで済む。
本発明の第8のアスペクトは、互いに分離可能な回収
券部及び乗客券部からなるとともにこれら回収券部及び
乗客券部にわたって磁気ストライプが形成された航空券
であって、前記磁気ストライプにおける前記回収券部と
乗客券部との境界線の周辺部分にはダミーデータが記録
され、前記磁気ストライプにおける前記ダミーデータよ
りも前記回収券側の部分には航空券の予約内容を特定す
る項目の情報からなる搭乗情報が記録され、前記磁気ス
トライプにおける前記ダミーデータよりも前記乗客券側
の部分には入国カードに書き込まれる項目の情報からな
る入国カード情報が記録されている。従って、この航空
券を使用すれば、航空機内等で煩わしい作業をすること
なく、入国カードが自動的に作成され得る。
図面の簡単な説明 図1は、本発明の実施の形態である入国カード自動作
成システムの構成図である。
図2は、図1の航空券の構成を示す平面図である。
図3は、図2磁気ストライプのフォーマットの説明図
である。
図4は、n番目のトラック及びn+1番目のトラック
に記録されるデータの構造を示す図である。
図5は、搭乗情報及び入国カード情報の具体的内容を
示す表である。
図6は、図1の航空券発券装置の概略を示すブロック
図である。
図7は、図6の発券編集部の詳細な構成を示すブロッ
ク図である。
図8は、図7の搭乗情報セーブメモリ内に格納されて
いるデータの構造を示すメモリマップである。
図9は、図7の入国カード情報セーブメモリ内に格納
されているデータの構造を示すメモリマップである。
図10は、図7のMPUによって実行される発券編集プロ
グラム中のMSデータ編集モジュールを示すフローチャー
トである。
図11は、図10のS009,S0023及びS025にて実行されるダ
ミーデータ付加サブルーチンを示すフローチャートであ
る。
図12は、図6の発券機構の詳細な構造を示す機構図で
ある。
図13は、図6の発券制御部の詳細な構成を示すブロッ
ク図である。
図14は、図13のMPUによって実行される発券制御プロ
グラムを示すフローチャートである。
図15は、図1の入国カード自動作成装置の概略の構成
を示すブロック図である。
図16は、図15の入国カード自動作成装置の印字機構の
構造を示す機構図である。
図17は、図15の入国カード自動作成装置の制御回路を
示すブロック図である。
図18は、図17のMPUによって実行される制御処理を示
すフローチャートである。
図19は、従来の航空券を示す平面図である。
図20は、図19の航空券の磁気ストライプのフォーマッ
トの説明図である。
発明を実施するための最良の形態 以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面に
基づいて説明する。
(1)入国カード自動作成システムの概要 図1は、本発明の実施するための最良の形態としての
入国カード自動作成システムを示すシステム構成図であ
る。
図1に示されるように、本システムは、航空券発券装
置11,チェックイン確認機39,搭乗確認機40及び入国カー
ド自動作成装置41から構成されている。航空券発券装置
11は、航空会社の支店FC及び旅行代理店TAに設置されて
おり、航空会社の本社が保有する座席予約システム38に
対して通信回線を介して接続されている。チェックイン
確認機39は、空港AP内のチェックインカウンタCIに設置
されており、座席予約システム38に対して通信回線を介
して接続されているとともに、搭乗確認機40に対して信
号線を通じて接続されている。搭乗確認機40は、空港AP
内の搭乗ゲートBGに設置されている。入国カード自動作
成装置41は、航空機F内に設置されている。
本システムにおいては、航空券1は、次のようにして
発券される。先ず、乗客は、航空券予約依頼の際に、搭
乗情報及び入国カード情報を記入した予約申込み書を予
約先である航空会社の支店FC又は旅行代理店TAに提出す
る。ここに、予約申込み書に記入される搭乗情報は、図
5の表に記載された項目のうちの、乗客名,航空会社
名,便名,搭乗日,搭乗時刻,出発空港名,到着空港
名,経由地,座席クラス,座席特性(喫煙席/禁煙席等
の区別)である。また、入国カード情報とは、図5の表
に示されるように、入国者氏名,年齢,性別,職業,本
籍地,パスポート番号,入国目的,滞在場所,滞在日
数,及び滞在中連絡先である。航空会社FC又は旅行代理
店TAの係員(オペレータ)は、航空券発券装置11に接続
されたキー入力端末12(図6参照)のキーを操作し、前
記予約申込み書に記載された搭乗情報(英単語)及び入
国カード情報(英単語)を入力する。すると、航空券発
券装置11は、入力された情報に基づいて、座席予約シス
テム38に対して航空券予約の確認処理を行い、座席予約
システム38から発券データを受け取り、その発券データ
に基づいて航空券1を自動的に発券する。このようにし
て発券された航空券1は、乗客に渡される。
この航空券1は、図2に示すように、切取線2を介し
て回収券(Coupon)1aと乗客券1bとに区分けされてい
る。また、航空券1の裏面には、切取線2を直交して回
収券1a及び乗客券1bの両方に跨るように、一本の磁気記
録帯である磁気ストライプ3が予め形成されている。こ
の磁気ストライプ3は、図3に示すように、切取線2と
平行な方向にn/2+1本のトラックが並んでいるマルチ
トラック構成として、フォーマットされている。これら
複数のトラックのうち、第1トラックは、磁気ストライ
プ3の全長(券全長)と同じ長さを有し、トラックの全
長に渡る所定の一連のデータが予め記録されており、当
該航空券1が使用済みであるかどうかを判定するための
使用済判定用トラックとしてに用いられる。第1トラッ
ク以外のトラックは、図4に示されるように、切取線2
の前後に形成されたギャップによって二分されている。
二分されて独立した各トラックは、夫々独自にデータが
書き込まれ且つ読み出され得る単独のトラックとして使
用される。即ち、ギャップよりも回収券1a側に位置する
トラックには、偶数番号(2〜n)が付され、ギャップ
よりも乗客券1b側に位置するトラックには、奇数番号
(3〜n+1)が付されている。
そして、航空券発券装置11は、偶数トラック(トラッ
ク2〜トラックn)には図5に示す搭乗情報(料金及び
座席番号を含む)を記録し、奇数トラック(トラック3
〜トラックn+1)には図5に示す入国カード情報を記
録し、それらの間のギャップにはダミーデータを書き込
む。このようにすれば、航空券1が回収券1aと乗客券1b
とに分離された後も、それぞれ独立してMSデータの読み
取りが可能となる。また、航空券発券装置11は、回収券
1a及び乗客券1bの夫々における表面に、料金及び座席番
号を含む搭乗情報の各項目を、可視的に印刷する。
搭乗日における搭乗時刻の数時間前になると、乗客
は、発券された航空券1を持って空港APへ出向き、航空
機Fに搭乗する手続きを行う。即ち、乗客は、先ず、チ
ェックインカウンタCIの係員に航空券1を手渡し、予約
の確認を依頼する。これに対して、係員は、チェックイ
ン確認機39にこの航空券1の搭乗情報を読み取らせて、
この航空券1の情報確認を行う。即ち、チェックイン確
認機39は、航空券1の磁気トラック3における回収券1a
に対応する部分から搭乗情報を読み取ると、座席予約シ
ステム38に問い合わせて、航空券1の搭乗情報を確認す
るための確認用データ(座席予約システム38に登録され
ていた搭乗情報)を受け取り、航空券1の搭乗情報との
照合を行う。そして、両者が一致していた場合には、係
員は、予約が確認できたものとして、航空券1をそのま
ま乗客に返却する。
その後、搭乗時刻が近付くと、乗客は、航空券1を持
って搭乗ゲートBGへ行き、搭乗ゲートの係員にこの航空
券1を手渡す。これに応じて、係員は、この航空券1を
搭乗確認機40に通して、搭乗確認を行う。即ち、搭乗確
認機40は、航空券1の磁気トラック3における回収券1a
に対応する部分から搭乗情報を読み取ると、チェックイ
ン確認機39から確認用データ(チェックイン確認機39に
て同じ航空券1から読み出された搭乗情報)を受け取
り、航空券1の搭乗情報との照合を行うことによって搭
乗確認を行う。そして、係員は、両情報が一致している
ことによって搭乗確認が完了すると、航空券1を切り取
り線2に沿って分離し、乗客券1bを乗客に渡し、回収券
1aを回収する。
次に、乗客は、渡された乗客券1bを持って航空機Fに
搭乗し、乗客券1bに印刷されている座席番号に従って着
席する。その後、フライト中の航空機F内において、乗
務員は、乗客が持っている乗客券1bを回収し、回収した
乗客券1bを入国カード自動作成装置41に挿入する。する
と、この入国カード自動作成装置41は、挿入された乗客
券1bの磁気トラック3から入国カード情報を読み出し、
読み出した入国カード情報を基に入国カードを自動的に
作成する。そして、乗務員は、自動作成された入国カー
ドと乗客券1bとを乗客に返却する。乗客は、受け取った
入国カードに署名し、入国カードの作成を完了する。そ
の後、乗客は、入国カードを持って航空機から降り、こ
の入国カードを入国先国のイミグレーションに提出して
入国手続を行う。
以下、本システムを構成する各装置の説明を行う。
(2)航空券発券装置 図6は、航空券発券装置の概要説明図である。図6に
示すように、航空券発券装置11は、キー操作によってデ
ータ(即ち、搭乗情報及び入国カード情報)や制御情報
を入力するためのキー入力端末(例えば、パーソナルコ
ンピュータ)12に接続されていると共に、座席予約シス
テム38に対して通信回線を介して接続されている。この
航空券発券装置11は、大きく分けて、電気回路である発
券編集部13及び発券制御部14,ならびに発券制御部14に
よって制御されるメカニズムである発券機構15から構成
されている。
(2−1) 発券編集部13は、キー入力端末12に直接接続されてい
て、このキー入力端末12から、予約申込書の記載に基づ
いて係員(オペレータ)のキー入力操作によって入力さ
れた搭乗情報(英単語)及び入国カード情報(英単語)
を、受信する。また、発券編集部13は、座席予約システ
ム38と通信を行うことにより、座席予約の確認を行い、
発券データを受信する。そして、発券編集部13は、この
発券データと搭乗情報及び入国カード情報とを基に、印
字データ及びMSデータ(航空券1の磁気ストライプ3に
記録される磁気情報)を編集し、これら印字データ及び
MSデータを、発券制御部14へ送信する。発券制御部14
は、これら印字データ及びMSデータを受信すると、これ
ら印字データ及びMSデータに基づいて発券機構15を制御
する。発券機構15は、発券制御部14による制御に応じ
て、印字データに対応する可視情報を航空券1の表面に
印字するとともにMSデータを航空券1の磁気ストライプ
3に記録し、航空券1を発券する。以下、これら発券編
集部13,発券制御部14,及び発券機構15の構成を、夫々、
詳細に説明する。
図7は、発券編集部13の構成を詳細に示すブロック図
である。図7に示すように、発券編集部13は、相互にバ
スBによって接続されたMPU20,基本プログラム用ROM45,
伝送制御部21,キー入力制御部22,P/S変換部23,1トラッ
クデータ作成用ワークメモリ46,パラレルデータキャラ
クタ変換部24,搭乗情報セーブメモリ26,入国カード情報
セーブメモリ47,シリアルデータ長累積カウンタ27,MSデ
ータ作成部28,印字データ作成用ワークメモリ48,及び印
字データ作成部29から、構成されている。これら各部の
機能は、次の通りである。
伝送制御部21は、座席予約システム38に対して通信制
御を介して接続されている通信インタフェースであり、
この座席予約システム38との間で電文の交信を行う。
キー入力制御部22は、キー入力端末12に接続されてい
るインタフェースであり、オペレータの操作によってキ
ー入力端末12から入力された搭乗情報/入国カード情報
等のデータの入力制御を行う。
搭乗情報セーブメモリ26は、キー入力制御部22を介し
てキー入力端末12から入力された搭乗情報が格納される
RAM(ランダム・アクセス・メモリ)である。図8に示
すように、搭乗情報セーブメモリ26内においては、搭乗
情報を構成する各項目のデータは、夫々、その項目の先
頭を示す先頭マーク,その項目の内容を構成する各文字
(アルファベット,数字,記号)を夫々示す複数のパラ
レルフォーマットデータ(ASCIIコード),及び、終了
マークから、構成される。このように、先頭マーク/複
数のパラレルデータ/終了マークを一組とする各項目の
データが、搭乗情報セーブメモリ26内の夫々別々の領域
に格納される。
入国カード情報セーブメモリ47は、キー入力制御部22
を介してキー入力端末12から入力された入国カード情報
が格納されるRAMである。図9に示すように、入国カー
ド情報セーブメモリ47内においては、入国カード情報を
構成する各項目のデータは、夫々、その項目の先頭を示
す先頭マーク,その項目の内容を構成する各文字(アル
ファベット,数字,記号)を夫々示す複数のパラレルフ
ォーマットデータ(ASCIIコード),及び、終了マーク
から、構成される。このように、先頭マーク/複数のパ
ラレルフォーマットデータ/終了マークを一組とする各
項目のデータが、入国カード情報セーブメモリ47内の夫
々別々の領域に格納される。
P/S変換部23は、搭乗情報セーブメモリ26内に格納さ
れているパラレルフォーマットの搭乗情報,及び入国カ
ード情報セーブメモリ47内に格納されているパラレルフ
ォーマットの入国カード情報を、シリアルフォーマット
のデータに変換する。
シリアルデータ長累積カウンタ27は、P/S変換部23に
おいてシリアルフォーマットに変換されたデータのデー
タ長を計測するためのカウンタである。
1トラックデータ作成用ワークメモリ46は、P/S変換
部23において変換されたシリアルデータを1トラック分
格納して、MSデータ作成部28へ転送するために用意して
おくメモリである。
MSデータ作成部28は、1トラックデータ作成用ワーク
メモリ46から次々に転送されて来る1+n/2行のシリア
ルデータを平行に並べて、一枚の航空券1用のMSデータ
を編集する。このMSデータ作成部28にて編集されたMSデ
ータは、発券制御部14へ転送される。
パラレルデータキャラクタ変換部24は、搭乗情報セー
ブメモリ26内に格納されているパラレルフォーマットの
搭乗情報,及び入国カード情報セーブメモリ47内に格納
されているパラレルフォーマットの入国カード情報を、
キャラクタデータ(印字用文字データ)に変換する。
印字データ作成用ワークメモリ48は、パラレルデータ
キャラクタ変換部24によって夫々キャラクタデータに変
換されたデータを格納するとともに、これらのキャラク
タデータを印字データに変換する作業を行うためのメモ
リである。
印字データ作成部29は、印字データ作成用ワークメモ
リ48内に格納されている各キャラクタデータを、夫々、
プリンタにて印字される印字データ(ドットデータ)に
変換する。この印字データ作成部29にて作成された印字
データは、発券制御部14へ転送される。
MPU20は、基本プログラム用ROM45内に格納されている
発券編集プログラムを実行することにより、発券編集部
13内における各機構の制御を行う。基本プログラム用RO
M45は、MPU20の制御に必要な発券編集プログラム(MSデ
ータ編集モジュール及び印字データ編集モジュールから
成る)等の基本プログラムを格納している。
図10は、基本プログラム用ROM45内に格納されてると
ともにMPU20によって実行される発券編集プログラム中
のMSデータ編集モジュールを示すフローチャートであ
る。このMSデータ編集モジュールは、キー入力制御部22
を介して入力された搭乗情報が搭乗情報セーブメモリ26
に書き込まれて入国カード情報が入国カード情報セーブ
メモリ47に書き込まれるとともに、伝送制御部21を介し
て発券データを受信することを契機として、スタートす
る。
このMSデータ編集モジュールによると、スタート後最
初のS000では、MPU20は、磁気トラック3の使用判定用
トラック(トラック1)に書き込まれる判定用データ
(シリアルデータ)を、MSデータ作成部28へ送信して、
改行の指示を行う。
次のS001では、MPU20は、搭乗情報セーブメモリ26か
らパラレルデータを一つ獲得する。次のS002では、MPU2
0は、獲得したパラレルデータが1件目の項目の先頭マ
ークに相当しているかどうかをチェックする。そして、
このパラレルデータが1件目の項目の先頭マークに相当
していない場合には、MPU20は、処理をS001に戻し、次
のパラレルデータを獲得する。
これらS001及びS002を繰り返した結果1件目の項目の
先頭マークに相当するパラレルデータが獲得できた場合
には、MPU20は、S003において、獲得したパラレルデー
タをP/S変換部23に転送して、このP/S変換部23に対して
パラレルデータをシリアルデータにフォーマット変換さ
せる。
次のS004では、MPU20は、シリアルデータ長累積カウ
ンタ27に対して、S003での変換部におけるシリアルデー
タ長をカウント(カウント値に加算)させる。
次のS005では、MPU20は、P/S変換部23にてフォーマッ
ト変換されたシリアルデータを、1トラックデータ作成
用ワークメモリ46に追記する。
次のS006では、MPU20は、最新に搭乗情報セーブメモ
リ26から獲得したパラレルデータが終了マークに相当す
るかどうかをチェックする。そして、終了マークに相当
しない場合には、MPU20は、S007において、シリアルデ
ータ長累積カウンタ27のカウンタ値が回収券1a側の1ト
ラック分(図4に示す回収券データ長)に相当する値ま
で達したか否かをチェックする。そして、カウンタ値が
回収券1a側の1トラック分に相当する値まで達していな
い場合には、MPU20は、S008において搭乗情報セーブメ
モリ26からパラレルデータを一つ獲得した後に、処理を
S003に戻す。
これに対して、最新に獲得したパラレルデータが終了
マークに相当するとS006にて判断した場合、及び、カウ
ンタ値が回収券1a側の1トラック分に相当する値まで達
したとS007にて判断した場合には、MPU20は、S009にお
いて、ダミーデータ付加処理を実行する。このダミーデ
ータ付加処理により、カウンタ値が回収券1a側の1トラ
ック分(回収券データ量)に相当する値に達する以前に
終了マークが獲得された場合にはそのトラックの残余及
びギャップに相当するダミーデータが、カウンタ値が回
収券1a側の1トラック分(回収券データ量)に相当する
値に達した場合にはギャップ(図4参照)に相当するダ
ミーデータが、搭乗情報の全項目がMSデータ作成部28へ
転送され終わっている場合(S020参照)には回収券1a側
の1トラック分及びギャップに相当するダミーデータ
が、夫々1トラックデータ作成用ワークメモリ46に追記
される。このダミーデータ付加処理の詳細は、図11を参
照して、後で説明する。
S009を完了すると、MPU20は、S010において、入国カ
ード情報セーブメモリ47中に格納されている入国カード
情報の全項目をMSデータ作成部28へ転送し終わっている
か否かをチェックする。そして、未だ入国カード情報の
全項目を転送し終わっていない場合には、MPU20は、処
理をS011へ進める。
S011では、MPU20は、入国カード情報の1件目の項目
の先頭マークの獲得を完了しているか否かをチェックす
る。そして、未だ完了していない場合には、MPU20は、S
021において、入国カード情報セーブメモリ47からパラ
レルデータを一つ獲得する。次のS022では、MPU20は、
獲得したパラレルデータが1件目の項目の先頭マークに
相当しているかどうかをチェックする。そして、このパ
ラレルデータが1件目の項目の先頭マークに相当してい
ない場合には、MPU20は、処理をS021に戻し、次のパラ
レルデータを獲得する。これらS001及びS002を繰り返し
た結果、1件目の項目の先頭マークに相当するパラレル
データが獲得できた場合には、MPU20は、処理をS013へ
進める。
一方、入国カード情報の1件目の項目の先頭マークの
獲得を完了しているとS011にて判断した場合には、MPU2
0は、S012において入国カード情報セーブメモリ47から
パラレルデータを一つ獲得した後に、処理をS013へ進め
る。
S013では、MPU20は、S012又はS021にて獲得したパラ
レルデータをP/S変換部23に転送して、このP/S変換部23
に対してパラレルデータをシリアルデータにフォーマッ
ト変換させる。
次のS014では、MPU20は、シリアルデータ長累積カウ
ンタ27に対して、S013での変換後におけるシリアルデー
タ長をカウント(カウント値に加算)させる。
次のS015では、MPU20は、P/S変換部23にてフォーマッ
ト変換されたシリアルデータを、1トラックデータ作成
用ワークメモリ46に追記する。
次のS016では、MPU20は、最新に搭乗情報セーブメモ
リ26から獲得したパラレルデータが終了マークに相当す
るかどうかをチェックする。そして、終了マークに相当
しない場合には、MPU20は、S017において、シリアルデ
ータ長累積カウンタ27のカウンタ値が乗客券1b側の1ト
ラック分(図4に示す乗客券データ長)に相当する値ま
で達したか否かをチェックする。そして、カウンタ値が
乗客券1b側の1トラック分(乗客券データ長)に相当す
る値まで達していない場合には、MPU20は、処理をS012
に戻す。
これに対して、S012乃至S017のループ処理を繰り返し
た結果、カウンタ値が乗客券1b側の1トラック分(乗客
券データ長)に相当する値まで達したとS017にて判断し
た場合には、MPU20は、処理をS018へ進める。このS018
では、MPU20は、1データトラック作成用ワークメモリ4
6に記載されているシリアルデータ(回収券1a側の1ト
ラック分のシリアルデータ,ギャップ相当分のダミーデ
ータ,及び乗客券1b側の1トラック分のシリアルデータ
からなる一連のシリアルデータ)を、MSデータ作成部28
へ転送する。MPU20は、S018の完了後、処理をS019へ進
める。
また、S012乃至S017のループ処理を繰り返した結果、
最新に獲得したパラレルデータが終了マークに相当する
とS016にて判断した場合には、MPU20は、S023におい
て、ダミーデータ付加処理を実行する。このダミーデー
タ付加処理により、そのトラックの残余に相当するダミ
ーデータが1トラックデータ作成用ワークメモリ46に追
記される。このダミーデータ付加処理の詳細は、図11を
参照して、後で説明する。
次のS024では、MPU20は、1データトラック作成用ワ
ークメモリ46に記載されているシリアルデータを、MSデ
ータ作成部28へ転送する。MPU20は、S024の完了後、処
理をS019に進める。
一方、S010にて入国カード情報の全項目のMSデータ作
成部28へ転送され終わっていると判断した場合には、MP
U20は、S025にてダミーデータ付与処理を実行する、こ
のダミーデータ付与処理により、乗客券1b側の1トラッ
ク分に相当するダミーデータが1トラックデータ作成用
ワークメモリ46に追記される。このダミーデータ付加処
理の詳細は、図11を参照して、後で説明する。
次のS026では、MPU20は、1データトラック作成用ワ
ークメモリ46に記載されているシリアルデータを、MSデ
ータ作成部28へ転送する。
次のS027では、MPU20は、搭乗情報セーブメモリ26中
に格納されている搭乗情報の全項目をMSデータ作成部28
へ転送し終わっているか否かをチェックする。そして、
搭乗情報の全項目を転送し終わっていない場合には、処
理をS019へ進める。
S019では、MPU20は、シリアルデータ長累積カウンタ2
7のカウンタ値をクリアする。
次のS020では、MPU20は、搭乗情報セーブメモリ26中
に格納されている搭乗情報の全項目をMSデータ作成部28
へ転送し終わっているか否かをチェックする。そして、
搭乗情報の全項目を転送し終わっていない場合には、MP
U20は、S029にてMSデータ作成部28内におけるシリアル
データの転送位置を改行した後に、処理をS008に戻す。
これに対して、搭乗情報の全項目を転送し終わっている
場合には、MPU20は、処理をS009に戻す。
一方、入国カード情報の全項目をMSデータ作成部28へ
転送し終わっているとS010にて判断した後で、搭乗情報
の全項目をMSデータ作成部28へ転送し終わっているとS0
27にて判断した場合には、MSデータ作成部28内において
は、1+n/2行のシリアルデータが平行に書き込まれて
いる。そこで、MPU20は、S028において、この1+n/2行
のシリアルデータ(MSデータ)を並行に発券制御部14へ
転送する。この1+n/2行のシリアルデータの並行転送
を可能とするために、発券編集部13と発券制御部14とを
結ぶ信号線は、少なくとも1+n/2本の信号線から構成
されている。
S028を完了すると、このMSデータ編集モジュールが終
了し、続いて印字データ編集モジュールが実行されて、
印字データ作成部29にて作成された印字データが発券制
御部14へ転送される。
次に、図10のS009,S023及びS025にて実行されるダミ
ーデータ付加処理サブルーチンを説明する。このサブル
ーチンに入って最初のS101では、MPU20は、最新に獲得
したパラレルデータが終了マークに相当するか否かをチ
ェックする。そして、終了マークに相当していない場合
には、MPU20は、処理をそのままS103へ進める。これに
対して、最新に獲得したパラレルマークが終了マークに
相当している場合には、MPU20は、S102において、シリ
アルデータ長累積カウンタ27のカウント値に基づいて、
そのトラックの残余に相当するダミーデータ長を算出す
る。S102の完了後、MPU20は、処理をS103へ進める。
S103では、MPU20は、最新に獲得したパラレルデータ
が搭乗情報(若しくはその先頭マーク又は終了マーク)
であるかどうかをチェックする。そして、最新に獲得し
たパラレルデータが搭乗情報でない場合には、MPU20
は、S106において、搭乗情報の全項目をMSデータ作成部
28へ転送し終わっているか否かをチェックする。そし
て、MPU20は、転送し終わっている場合には、処理をそ
のままS109へ進め、未だ転送し終わっていない場合に
は、S107において回収券1a側の1トラック分に相当する
ダミーデータ長を算出した後に処理をS109へ進める。
これに対して、最新に獲得したパラレルデータが搭乗
情報である場合には、MPU20は、S104において、ギャッ
プの長さに相当するダミーデータ長を算出する。次のS1
05では、MPU20は、入国カード情報の全項目をMSデータ
作成部28へ転送し終わっているか否かをチェックする。
そして、MPU20は、転送し終わっている場合には、処理
をそのままS109へ進め、未だ転送し終わっていない場合
には、S108において乗客券1b側の1トラック分に相当す
るダミーデータ長を算出した後に処理をS109へ進める。
S109では、MPU20は、S102,S104,S107,又はS108にて算
出した全てのダミーデータ長を加算する。
次のS110では、MPU20は、S109にて算出したダミーデ
ータ長に基づき、シリアルデータフォーマットのダミー
データを作成する。
次のS111では、MPU20は、シリアルデータ長累積カウ
ンタ27に対して、S109にて算出したダミーデータ長をカ
ウント(カウント値に加算)させる。
次のS112では、MPU20は、S110にて作成したダミーデ
ータを1トラックデータ作成用ワークメモリ46に追記す
る。S112を完了すると、MPU20は、このダミーデータ付
加サブルーチンを終了して、図10における元の処理位置
へ処理を戻す。
以上に説明したように、発券編集部13のMPU20は、発
券編集プログラム中のMSデータ編集モジュールを実行す
ることにより、1トラック長(回収券側の1トラック
長、及び乗客券側の1トラック長)の単位で、搭乗情報
セーブメモリ26中の搭乗情報(パラレルデータ)及び入
国カード情報セーブメモリ47中の入国カード情報(パラ
レルデータ)を交互に読み出す。そして、1トラックデ
ータ作成用ワークメモリ46上に、順番に、回収券側の1
トラック長に相当するシリアルデータフォーマットの搭
乗情報,ギャップに相当するダミーデータ,及び乗客券
側の1トラック長に相当するシリアルデータフォーマッ
トの入国カード情報を書き込む。この時、搭乗情報又は
入国カード情報の各項目が1トラック長を満たさずに終
了している場合には、各項目の不足分に相当するダミー
データが補充される。また、搭乗情報及び入国カード情
報の一方が残っているのに他方の全項目が終了してしま
った場合には、他方のシリアルデータが書き込まれる位
置にダミーデータが補充される。
(2−2)発券機構 図12は、発券機構15の機械的構造を示す概略図であ
る。図12に示すように、発券機構15の最下部には、印刷
前の航空券1の用紙Pを連続紙の状態で保管している3
個の券格納部42a,42b,42cが設置されている。この航空
券発券装置11が航空会社支店FCに設置される場合には、
座席クラス別に、互いに色が異なる用紙Pが各券格納部
42a,42b,42cに夫々保管される。また、この航空券発券
装置11が旅行代理店TAに設置される場合には、航空会社
別に、互いに異なった模様の用紙Pが各券格納部42a,42
b,42cに夫々保管される。また、各用紙Pには、航空券
1同士の境界線の位置,及び切取線2の位置に、夫々ミ
シン目が形成されている。
第1の券格納部42aに保管されている用紙Pは、第1
の券繰出モータ34aによって回転される第1の券繰出ロ
ーラ341aによって繰り出されて、搬送路43に向けて送り
出される。同様に、第2の券格納部42bに保管されてい
る用紙Pは、第2の券繰出モータ34bによって回転され
る第2の券繰出ローラ341bによって繰り出されて、搬送
路43に向けて送り出される。同様に、第3の券格納部42
cに保管されている用紙Pは、第3の券繰出モータ34cに
よって回転される第3の券繰出ローラ341cによって繰り
出されて、搬送路43に向けて送り出される。なお、各券
繰出ローラ341a〜cと搬送路43との間には、券切離しカ
ッター301a,301b,301cが夫々設けられている。これら券
切離しカッター301a〜cは、切離しカッター動作モータ
30によって動作して、各券繰出ローラ341a〜cによって
繰り出された用紙Pを、航空券1の単位で切断する。
搬送路43の中間には、発券制御部14から受け取ったMS
データを、この搬送路43上に在る用紙P(航空券1)の
磁気ストライプ3へ書き込むための磁気ヘッド35が、配
置されている。この磁気ヘッド35は、MSデータを構成す
る1+n/2行のシリアルデータを並行に磁気ストライプ
3へ書き込めるように、夫々シリアルデータの書き込み
を独立して行う1+n/2個の磁気コアを含んでいる。こ
れらの磁気コアは、搬送路43の方向に対して直交する方
向に並んでいる。
この磁気ヘッド35の近傍における搬送路43上には、用
紙P(航空券1)を搬送路43に沿って搬送する第1券搬
送用クローラー371aが設置されている。この第1券搬送
用クローラー371aは、第1券搬送駆動モータ37aによっ
て駆動される。
搬送路43の各基端と第1券搬送用クローラー371aとの
間には、券切離しカッター301a〜cによって切断された
航空券1を搬送路43に沿って第1券搬送用クローラー37
1aまで搬送するためのローラ372及びクローラ373が設け
られている。
搬送路43の末端近傍には、発券制御部14から受け取っ
た印字データを、この搬送路43上に在る用紙P(航空券
1)の表面へ印字するためのプリンタ36が、配置されて
いる。
このプリンタ36の近傍における搬送路43上には、航空
券1を搬送路43に沿って搬送する第2券搬送用クローラ
ー371bが設置されている。この券搬送用クローラー371b
は、第2券搬送駆動モータ37bによって駆動される。
搬送路43の末端は、航空券発券装置11の筐体外面に形
成された券収納部19に面している。従って、第2券搬送
用クローラー371bによって搬送された航空券1は、この
券収納部19内へ排出される。
(2−3)発券制御部 次に、発券編集部13から受け取ったMSデータ及び印字
データに基づいて発券機構15を制御する発券制御部14の
説明を行う。図13は、発券制御部14の構成を詳細に示す
ブロック図である。図13に示すように、発券制御部14
は、相互にバスによって接続されたMPU31,通信用RAM32,
ROM50,DMA制御部51,及びI/O制御ドライバ33から、構成
されている。これら各部の機能は、次の通りである。
通信用RAM32は、MPU31と発券編集部13内のMPU20との
間でDMA(ダイレクトメモリアクセス)制御によってデ
ータ通信を行う際に、バッファの役目を果たす。すなわ
ち、通信用RAM32は、これら2つのMPU31,20間で通信す
る際に通信用の情報が書き込まれたり読み出されたりす
るメモリである。
DMA制御部51は、DMA制御により通信用RAM32にアクセ
スしてデータ転送制御を行う。
I/O制御ドライバ33は、MPU31の指示に従って、発券機
構15を構成する券繰出モータ群34a〜c,券搬送駆動モー
タ群37a〜b,磁気ヘッド35,プリンタ36,及び切離しカッ
ター動作モータ30をドライブする。
MPU31は、ROM50内の発券制御プログラムを実行するこ
とにより、発券制御部14内の各部の制御を行う。ROM50
は、MPU31の発券制御に必要な発券制御プログラムや、
基本CGパターンを格納している。
次に、ROM50に格納されているとともにMPU31によって
実行される発券制御プログラムを、図14のフローチャー
トに基づいて説明する。この発券制御プログラムによる
と、MPU31は、最初のS201において、通信用RAM32にMSデ
ータが書き込まれるのを待つ。
通信用RAM32にMSデータが書き込まれると、MPU31は、
S202において、DMA制御部51に対して、DMA制御によって
通信用RAM32からMSデータを読み出させる。
次のS203では、MPU31は、読み出されたMSデータから
航空会社名及び座席クラスを識別する。そして、何れか
の券繰り出しモータ34a〜cを制御し、識別した航空会
社名又は座席クラスに対応した用紙Pを、航空券一枚分
だけ繰り出す。
次のS204では、MPU31は、切離しカッター動作モータ3
0を制御し、S203にて繰り出した用紙Pを、券切離しカ
ッター301a〜cによって切断する。
次のS205では、MPU31は、図示せぬ駆動モータによっ
て搬送路43の途中のローラ372やクローラ373を駆動し
て、S204にて切断した用紙P(航空券1)を、第1券搬
送クローラ371aに接する位置まで搬送する。
次のS206では、MPU31は、磁気ヘッド35へのMSデータ
の送信及び第1券搬送駆動モータ37aの駆動制御を同期
して行い、1+n/2行のシリアルデータからなるMSデー
タを、用紙P(航空券1)の磁気ストライプ3へ同時に
書き込む。
次のS207では、MPU31は、第1券搬送駆動モータ37aに
よって第1券搬送クローラ371aを更に駆動し、用紙P
(航空機1)を、第2券搬送ローラ371bに接する位置ま
で搬送する。
次のS208では、MPU31は、通信用RAM32に印字データが
書き込まれるのを待つ。
通信用RAM32に印字データが書き込まれると、MPU31
は、S209において、DMA制御部51に対して、DMA制御によ
って通信用RAM32から印字データを読み出させる。
次のS210では、MPU31は、プリンタ36への印字データ
の送信及び第2券搬送駆動モータ37bの駆動制御を同期
して行い、用紙P(航空券1)の表面に、印字データに
対応する文字を印字する。
次のS211では、MPU31は、第2券搬送駆動モータ37bに
よって第2券搬送クローラ371bを更に駆動し、MSデータ
の記録及び印字のなされた航空券1を、券収納部19へ排
出する。
以上のようにして、表面に可視情報が印字され、かつ
裏面の磁気ストライプ3にMSデータが記録された航空券
1が発券される。この場合、MSデータのギャップは、航
空券1の切取線2に重なり、搭乗情報を示すシリアルデ
ータの全項目は、磁気ストライプ3の回収券1a側に位置
する部分(複数番目のトラック)にのみ書き込まれ、入
国カード情報を示すシリアルデータの全項目は、磁気ス
トライプ3の乗客券1b側に位置する部分(奇数番目のト
ラック)にのみ書き込まれる。従って、切取線2に沿っ
て航空券1が回収券1aと乗客券1bとに分離された後で
も、入国カード情報単独の読み出しが可能となる。
(2−4)航空券発券装置全体の処理説明 以下、航空券発券装置11全体の処理を説明する。係員
(オペレータ)がキー入力端末12を操作して乗客により
提出された予約申込み書のデータ(搭乗情報、及び入国
カード情報等)を入力すると、このデータはキー入力端
末2から航空券発券装置11へ送られる。航空券発券装置
11内において、このデータがキー入力制御部22によって
受け取られると、このデータはMPU20へ通知される。
データを受け取ったMPU20は、このデータに含まれる
搭乗情報を搭乗情報セーブメモリ26に格納すると共に、
入国カード情報を入国カード情報セーブメモリ47に格納
する。その後、MPU20は、座席予約をするため、伝送制
御部21に指示して、搭乗情報を座席予約システム38へ送
信する。この座席予約システム38は、搭乗情報と予約状
況とを照合し、予約を行った場合は、発券データを航空
券発券装置11へ返送する。
このようにして返送された発券データを受信した航空
券発券装置11の発券編集部13は、この発券データを基に
発券編集処理を行う。この発券編集処理では、前記搭乗
情報セーブメモリ26にセーブされている搭乗情報及び入
国カード情報セーブメモリ47にセーブされている入国カ
ード情報を基に、MSデータ及び可視情報を印字するため
の印字データが編集される。
次に、航空券発券装置11の発券制御部14は、航空券1
の用紙Pを繰り出して、編集されたMSデータを用紙Pの
裏面に設られた磁気ストライプ3へ記録し、編集された
印字データを用紙Pの表面へ印字する。発券制御部14
は、MSデータの記録及び印字のなされた航空券1を、券
収納部19へ放出する。このようにして、航空券1は自動
的に発券される。
(3)入国カード自動作成装置 図15は、入国カード自動作成装置41の概要説明図であ
る。また、図16は、この入国カード自動作成装置41内の
印字機構を示す構成図である。また、図17は、この入国
カード自動作成装置41内の制御回路を示すブロック図で
ある。以下、これらの図面に基づいて、入国カード自動
作成装置41を説明する。
この入国カード自動作成装置41は、航空機F内に設置
され、乗客券1bの磁気ストライプ3に記録されている入
国カード情報に基づいて自動的に入国カードを作成す
る。
(3−1)印字機構 まず、この入国カード自動作成装置41内の印刷機構70
の構造を説明する。
この入国カード自動作成装置41の側面には、乗客券1b
が挿入される乗客券挿入口65が形成されている。この乗
客券挿入口65の内側には、乗客券搬送モータ66によって
駆動される乗客券引き込みローラ661が設けられてい
る。乗客券挿入口65に挿入されてから乗客券引き込みロ
ーラ661によって引き込まれた乗客券1bは、乗客券搬送
路67aに沿って搬送される。なお、この乗客券引き込み
ローラ661の内側には、乗客券1bが挿入されたことを検
出する乗客券挿入監視センサ68が設けられている。
乗客券搬送路67aの中間には、この乗客券搬送路67a上
に在る乗客券1bの磁気ストライプ3からMSデータ(入国
カード情報)を読み出すための磁気ヘッド61が配置され
ている。この磁気ヘッド61は、MSデータを構成する1+
n/2行のシリアルデータを並行に読み出せるように、夫
々シリアルデータの読み出しを独立して行う1+n/2個
の磁気コアを含んでいる。これらの磁気コアは、乗客券
搬送路67aの方向に対して直交する方向に並んでいる。
この磁気ヘッド61の近傍における乗客券搬送路67a上
には、乗客券1bを乗客券搬送路67aに沿って搬送する乗
客券搬送用クローラー662が設置されている。この乗客
券搬送用クローラー662は、乗客券搬送駆動モータ66に
よって駆動される。
乗客券搬送路67aの末端は、下方向に90度曲げられて
いる。乗客券搬送路67aにおける90度曲げられた箇所の
先の部分は、乗客券1bを一次待避させる待避路67bとな
っている。この待避路67b上には、乗客券1bを待避路67b
に沿って進退させる乗客券待避用クローラー663が設置
されている。この乗客券待避用クローラー663は、乗客
券搬送駆動モータ66によって駆動される。
乗客券1bは、乗客券待避用クローラー662によって逆
方向(乗客券1bを乗客券搬送路67aから待避路67bへ搬送
する方向とは逆の方向)に搬送されると、この待避路67
bに対して直線的に接続されている連絡路67cを通って、
排出路67dに入る。
一方、入国カード自動作成装置41における乗客券挿入
口65が形成されている側面とは反対側の側面には、入国
カードFを収納した入国カード格納ホッパー78が挿入さ
れるホッパー挿入口60が形成されている。この入国カー
ド格納ホッパー78は複数個用意されており、入国カード
自動作成装置41が設置されている航空機Fの経由国及び
行先国のうちの何れかの国の入国カードFは、夫々別個
の入国カード格納ホッパー78に収容されている。
この入国カード格納ホッパー78に収容されている入国
カードFは、入国カード繰出機構80によって、一枚づつ
繰り出される。具体的には、この入国カード繰出機構80
には、ゴムから構成されていて入国カード格納ホッパー
78内の入国カードFの表面に強く接している入国カード
繰出ローラ691,及びこの入国カード繰出ローラ691を回
転駆動するカード繰出モータ69が内蔵されているので、
カード繰出モータ69によって入国繰出ローラ691が回転
駆動されると、入国カード格納ホッパー78から入国カー
ドFが一枚づつ繰り出されるのである。このように繰り
出された入国カードFは、カード搬送路67eに向けて送
り出される。このカード搬送路67eの基端近傍には、カ
ード繰出モータ69によって駆動される第1入国カード搬
送用クローラ692が設置されている。従って、繰り出さ
れた入国カードFは、この第1入国カード搬送用クロー
ラ692によって、カード搬送路67eに沿って搬送される。
カード搬送路67eの中間には、このカード搬送路67e上
に在る入国カードF上に可視的に印字を行うプリンタ63
が配置されている。
このプリンタ63の近傍におけるカード搬送路67e上に
は、入国カードFをカード搬送路67eに沿って搬送する
第2乗客券搬送用クローラー621が設置されている。こ
の第2乗客券搬送用クローラー621は、カード搬送モー
タ62によって駆動される。
カード搬送路67eの末端は、上方向に90度曲げられて
いる。カード搬送路67eにおける90度曲げられた箇所の
先の部分は、連絡路67cと一緒になって、排出路67dに繋
がっている。
この排出路67dの基端近傍及び末端近傍にはカード・
乗客券搬送ローラ771,773が夫々設置されており、この
排出路67dの中間にはカード・乗客券搬送用クローラー7
72が設置されている。これらカード・乗客券搬送ローラ
771,773及びカード・乗客券搬送用クローラー772は、夫
々、カード・乗客券排出モータ77によって回転駆動され
る。従って、排出路67dまで搬送されてきた乗客券1b及
び入国カードFは、この排出路67dに沿って搬送され、
カード収納部64へ排出される。
(3−2)制御回路 次に、上記した印字機構70を制御することによってこ
の印字機構70に入国カード情報を読み出させるとともに
入国カードFへの印字を行わせる制御回路の説明を行
う。図17に示すように、この制御回路は、相互にバスB
を介して接続されたMPU71,センサ信号検出部72,入国カ
ード情報読取部53,言語自動変換部64,印字データ編集部
54,繰出し制御部73,カード搬送制御部74,乗客券搬送制
御部75,印字制御部55,及び排出制御部76と、言語自動変
換部64に接続されているメモリ79とから、構成されてい
る。
センサ信号検出部72は、券挿入監視センサ68に接続さ
れており、この券挿入監視センサ68からの信号に基づい
て、乗客券挿入口65に乗客券1bが挿入されたか否かを検
知する。
入国カード情報読取部53は、磁気ヘッド61に接続され
ており、この磁気ヘッド61からの信号に基づいて、乗客
券1bの磁気ストライプ3に記録されたMSデータ(入国カ
ード情報)を読み取る。
メモリ79には、入国カード情報の各項目に記載される
可能性のある各英単語毎に、その英単語に対応する複数
言語の単語を対応付けた入国先言語対応テーブルが格納
されている。
言語自動変換部64は、入国カード情報読取部53によっ
て読み取られたMSデータをキャラクタデータに変換し
て、入国カード情報を英単語として認識する。そして、
言語変換部64は、入国先の公用語が英語である場合に
は、そのまま印字データ編集部54へ送信する。これに対
して、入国先の公用語が英語でない場合には、言語変換
部64は、認識した英単語に対応する入国先の公用語にお
ける単語をメモリ79内の入国先言語対応テーブルから検
索し、検索した単語のキャラクタデータを印字データ編
集部54へ送信する。なお、入国先の公用語は、入国カー
ド格納ホッパー78をホッパー挿入口60へ挿入する際に、
乗務員によって特定される。
印字データ編集部54は、言語自動変換部64から送信さ
れたキャラクタデータを印字データ(ドットデータ)へ
変換するとともに、入国カード格納ホッパー78に収容さ
れた入国カードFのフォーマットに従って編集する。
繰出し制御部73は、カード繰出モータ69に接続されて
おり、このカード繰出モータ69を制御する。
カード搬送制御部74は、カード搬送モータ62に接続さ
れており、このカード搬送モータ62を制御する。
乗客券搬送制御部75は、乗客券搬送モータ66に接続さ
れており、この乗客券搬送モータ66を制御する。
印学制御部55は、プリンタ63に接続されており、プリ
ンタ63を制御することにより、前記印字データ編集部54
が編集した印字データを入国カードFの表面に印字させ
る。
MPU71は、以上に述べた制御回路内の各部を制御し
て、入国カードの発行を行わせる。図18は、MPU71によ
って実行される制御の内容を示すフローチャートであ
る。MPU71の制御における最初のS301では、MPU71は、セ
ンサ信号検出部72からの通知に基づいて、乗客券1bが乗
客券挿入口65に挿入されたことが券挿入監視センサ68に
よって検出されたか否かを監視する。
そして、乗客券1bが乗客券挿入口65に挿入されたこと
が券挿入監視センサ68によって検出されると、MPU71
は、次のS302において、乗客券搬送制御部75対して、乗
客券1bを待避路67bまで搬送する様指示する。この指示
を受けた乗客券搬送制御部75は、乗客券搬送モータ66を
制御して、乗客券挿入口65から装置内に挿入された乗客
券1bを待避路67bまで搬送する。MPU71は、この指示を出
した後では、乗客券1bが磁気ヘッド61と接触する位置ま
で搬送されるのを監視する。
乗客券1bが磁気ヘッド61と接触する位置まで達する
と、MPU71は、S303において、入国カード情報読取部53
に対して、MSデータの読み取りを指示する。この指示を
受けた入国カード情報読取部53は、磁気ヘッド61によっ
て乗客券1bの磁気ストライプ3に記録されているMSデー
タの読み取りを行い、読み取ったMSデータを言語自動変
換部64へ送信する。
次のS304では、MPU71は、言語自動変換部64に対し
て、MSデータ(シリアルデータ)から入国カード情報
(ASCIIコードに従ったパラレルデータ)を取り出す様
指示する。
次のS305では、MPU71は、言語自動変換部64に対し
て、入国カード情報のキャラクタデータへの変換及び自
動変換を指示する。この指示を受けた言語自動変換部64
は、入国カード情報をキャラクタデータへ変換すること
によって入国カード情報の各項目を英単語として認識す
る。そして、言語自動変換部64は、乗務員によって指定
された公用語が英語である場合には、英単語のキャラク
タデータをそのまま印字データ編集部54へ送信し、乗務
員によって指定された公用語が英語でない場合には、こ
の英単語に相当するこの公用語における単語のキャラク
タデータをメモリ79中の入国先言語対応テーブルから検
索し、検索したキャラクタデータを印字データ編集部54
へ送信する。
次のS306では、MPU71は、印字データ編集部54に対
し、印字データの編集を指示する。この指示を受けた印
字データ編集部54は、受信したキャラクタデータを印字
データに変換するとともに、入国カード格納ホッパー78
に収容されている入国カードFのフォーマットに従っ
て、この印字データを編集する。そして、印字データ編
集部54は、これらの処理を終了すると、MPU71へ処理終
了を通知する。
前記通知を受け取ると、MPU71は、次のS307におい
て、繰出制御部73に対して入国カードFの繰り出しを指
示すると共に、カード搬送制御部74に対して入国カード
Fの搬送指示を行う。この指示を受けた繰出制御部73
は、カード繰出モータ69の制御を行い、入国カード繰出
ローラ691によって入国カード格納ホッパー78に格納さ
れている入国カードFをカード搬送路67e上へ1枚ずつ
繰り出す。また、前記指示を受けたカード搬送制御部74
は、カード搬送モータ62を制御し、入国カード繰出機構
80によって繰り出された入国カードFを、排出路67dま
で搬送する。MPU71は、これらの指示を出した後では、
入国カードFがプリンタ63による印字位置まで搬送され
るのを監視する。
入国カードFがプリンタ63による印字位置まで達する
と、MPU71は、次のS308において、印字制御部55に対し
て印字開始指示を出す。この時MPU71は、印字データ編
集部54が編集した印字データ(入国カード情報)を印学
制御部55へ送信する。この印字開始指示を受けた印学制
御部55は、プリンタ63へ印字データを転送する。する
と、プリンタ63は、入国カードFの所定の位置に、入国
カード情報を印字する。
印字が完了した時点では、入国カードFは排出路67d
まで達しているので、MPU71は、次のS309において、排
出制御部76に対して入国カードFの排出を指示する。こ
の指示を受けた排出制御部76は、カード・乗客券排出モ
ータ77を制御して、入国カードFをカード収納部64まで
搬送し、このカード収納部64内に排出する。この処理が
完了すると、排出制御部67は、入国カードの排出完了
を、MPU71へ通知する。
このカード放出通知を受け取ると、MPU71は、次のS31
0において、乗客券搬送制御部75に対して、乗客券1bの
逆方向への搬送を指示する。この指示を受けた乗客券搬
送制御部75は、乗客券搬送モータ66を逆転させることに
より、待避路67bに待避している乗客券1bを、連絡路67c
経由で排出路67dへ搬送する。
乗客券1bが排出路67dに達すると、MPU71は、次のS311
において、排出制御部76に対して乗客券1bの排出を指示
する。この指示を受けた排出制御部76は、カード・乗客
券排出モータ77を制御して、乗客券1bをカード収納部64
まで搬送し、このカード収納部64内に排出する。この処
理が完了すると、排出制御部67は、入国カードの排出完
了を、MPU71へ通知する。この処理が終了すると、制御
回路は、次の乗客券1bの挿入を待つ。
(4)他の実施の形態 以上実施の形態について説明したが、本発明は次のよ
うにしても実施可能である。
上述の形態では、入国カード情報を航空券1の乗客券
1bのみに記録するようにしているが、このような例に限
らず、回収券1aにも搭乗情報に加えて入国カード情報を
記録しても良い。
上述の形態では、航空機F内に入国カード自動作成装
置41が設置されているが、このような例に限らず、空港
AP内の任意の場所、例えば、空港AP内の搭乗口BGに入国
カード自動作成装置41が設置されても良い。この場合、
乗客の搭乗確認時に、入国カードFが作成される。

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに分離可能な回収券部及び乗客券部か
    らなるとともにこれら回収券部及び乗客券部にわたって
    磁気ストライプが形成された航空券を使用する入国カー
    ド自動作成システムであって、 入国カードに書き込まれる項目の情報からなる入国カー
    ド情報が入力されるとともに、入力された入国カード情
    報の全項目を前記航空券の乗客券部の磁気ストライプに
    記録してこの航空券を発券する航空券発券装置と、 前記航空券発券装置によって発券された航空券の乗客券
    部の磁気ストライプから前記入国カード情報を読み出
    し、読み出した入国カード情報に基づいて入国カードを
    自動的に作成する入国カード自動作成装置と を備えた入国カード自動作成システム。
  2. 【請求項2】前記航空券発券装置は、 前記入国カード情報及び前記搭乗情報を入力する入力手
    段と、 前記航空券の回収券部の磁気ストライプに前記搭乗情報
    の全項目を記録するとともに前記乗客券部の磁気ストラ
    イプに前記入国カード情報の全項目を記録する記録手段
    と を有する請求項1による入国カード自動作成システム。
  3. 【請求項3】前記航空券発券装置の記録手段は、 前記磁気ストライプにおける前記回収券部と乗客券部と
    の境界線の周辺部分にはダミーデータを記録し、前記磁
    気ストライプにおける前記ダミーデータよりも前記回収
    券側の部分に前記搭乗情報を記録し、前記磁気ストライ
    プにおける前記ダミーデータよりも前記乗客券側の部分
    に前記入国カード情報を記録する 請求項2による入国カード自動作成システム。
  4. 【請求項4】前記入国カード自動作成装置であって、 前記航空券から分離された前記乗客券部の磁気ストライ
    プから、前記入国カード情報を読み取る読取手段と、 この読取手段が読み取った入国カード情報に基づいて印
    字データを編集する印字データ編集部と、 この印字データ編集部が編集した印字データに基づいて
    入国カードに必要項目の印字を行う印字手段と を有する請求項1による入国カード自動作成システム。
  5. 【請求項5】互いに分離可能な回収券部及び乗客券部か
    らなるとともにこれら回収券部及び乗客券部にわたって
    磁気ストライプが形成された航空券を発券する航空券発
    券装置であって、 入国カードに書き込まれる項目の情報からなる入国カー
    ド情報及び航空券の予約内容を特定する項目の情報から
    なる搭乗情報を入力する入力手段と、 入力された搭乗情報及び入国カード情報を基に前記磁気
    ストライプに記録される磁気データを編集する磁気デー
    タ編集手段と、 前記航空券の回収券部の磁気ストライプに前記搭乗情報
    の磁気データの全項目を記録するとともに前記乗客券部
    の磁気ストライプに前記入国カード情報の磁気データの
    全項目を記録する磁気データ記録手段と を備えている航空券発券装置。
  6. 【請求項6】前記磁気データ記録手段は、前記磁気デー
    タを記録する際、前記磁気ストライプにおける前記回収
    券部と乗客券部との境界線の周辺部分にはダミーデータ
    を記録し、前記磁気ストライプにおける前記ダミーデー
    タよりも前記回収券側の部分に前記搭乗情報の磁気デー
    タを記録し、前記磁気ストライプにおける前記ダミーデ
    ータよりも前記乗客券側の部分に前記入国情報の磁気カ
    ードデータを記録する 請求項5による航空券発券装置。
  7. 【請求項7】入国カードに必要項目を印字する入国カー
    ド自動作成装置であって、 互いに分離可能な回収券部及び乗客券部からなるととも
    にこれら回収券部及び乗客券部にわたって磁気ストライ
    プが形成された航空券における前記乗客券の磁気ストラ
    イプから、入国カードに書き込まれる項目の情報からな
    る入国カード情報を読み取る読取手段と、 この読取手段が読み取った入国カード情報に基づいて印
    字データを編集する印字データ編集部と、 この印字データ編集部が編集した印字データに基づいて
    入国カードに必要項目の印字を行う印字手段と を備えている入国カード自動作成装置。
  8. 【請求項8】互いに分離可能な回収券部及び乗客券部か
    らなるとともにこれら回収券部及び乗客券部にわたって
    磁気ストライプが形成された航空券であって、 前記磁気ストライプにおける前記回収券部と乗客券部と
    の境界線の周辺部分にはダミーデータが記録され、 前記磁気ストライプにおける前記ダミーデータよりも前
    記回収券側の部分には航空券の予約内容を特定する項目
    の情報からなる搭乗情報が記録され、 前記磁気ストライプにおける前記ダミーデータよりも前
    記乗客券側の部分には入国カードに書き込まれる項目の
    情報からなる入国カード情報が記録されている航空券。
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