JP3001115B2 - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JP3001115B2
JP3001115B2 JP2416196A JP41619690A JP3001115B2 JP 3001115 B2 JP3001115 B2 JP 3001115B2 JP 2416196 A JP2416196 A JP 2416196A JP 41619690 A JP41619690 A JP 41619690A JP 3001115 B2 JP3001115 B2 JP 3001115B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気記録再生装置に関
し、例えばテレビ放送局等で用いられるビデオテープレ
コーダに適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、テレビジヨン放送の放送局におい
ては、ビデオテープに収録された番組をテレビジヨン放
送として送出する際、ビデオテープ上に記録されたスト
ツプ信号を用いてビデオテープの頭出し処理を行い、番
組の先頭でビデオテープを停止させるようになされてい
る。
【0003】ここで図3に示すように、このようなビデ
オテープ1上には回転ヘツドでヘリカルスキヤンして映
像信号を記録し再生する映像トラツク2と、映像トラツ
ク2の例えば上及び下側に配され、それぞれ固定ヘツド
で音声信号及びタイムコードを記録し再生する音声トラ
ツク3及びタイムコードトラツク4とが形成されてい
る。
【0004】実際上ビデオテープ1の頭出し処理を行う
ストツプ信号としては、第1にタイムコードトラツク4
に、1フレーム80ビツト分のデータを記録し得るように
なされたタイムコードのユーザビツトに、アドレスと共
に規定データをコード化して記録するいわゆるストツプ
コードSCを用いるものがある。
【0005】また第2に音声トラツク3に、例えば 1.7
〔KHz〕の周波数信号を1フレーム毎にパターン化して
記録するいわゆるプログラムキユーPQを用いるものが
あり、さらに第3に音声トラツク3に例えば1〔KHz〕
の周波数信号を一定期間記録するいわゆるシングルキユ
ーSQを用いるものがある。
【0006】ここでストツプコードSCは図4に示すよ
うに、ビデオテープ1上の所望の停止位置PSに対し
て、1秒前から20フレーム分( すなわち2/3秒分)記
録されており、ストツプコードSCを用いるビデオテー
プレコーダでは頭出し処理を実行して、ストツプコード
SCの終了から10フレーム目(すなわち1/3秒)でビ
デオテープ1を停止させる。
【0007】このようにストツプコードSCを用いて頭
出し処理を行えば、ストツプコードSCに各フレームに
対応したアドレスが記録されていることにより、ビデオ
テープ1を所望の停止位置で正しく停止させることがで
きる。
【0008】またプログラムキユーPQは、ビデオテー
プ1上の所望の停止位置PSに対して2秒前から停止位
置PSまで記録されており、プログラムキユーPQを用
いるビデオテープレコーダでは頭出し処理を実行して、
プログラムキユーPQを検出しながらプログラムキユー
PQの終了したタイミングでビデオテープ1を停止させ
る。
【0009】さらにシングルキユーSQは、ビデオテー
プ1上の所望の停止位置PSに対して 1.5秒前から 0.5
秒後まで記録されており、シングルキユーSQを用いる
ビデオテープレコーダでは頭出し処理を実行して、シン
グルキユーSQを検出するとシングルキユーSQの開始
端から 1.5秒後にビデオテープ1を停止させる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで一般に放送局
において用いられるビデオテープ1は、異なる放送局間
で交換され、例えば中央の放送局(以下キー局と呼ぶ)
で放送されたビデオテープ1が、地方の放送局(以下系
列局と呼ぶ)に送られて放送される。
【0011】実際上ストツプ信号としてストツプコード
SCを用いるためには、タイムコード発生回路等を含ん
だ大規模なビデオテープレコーダシステムが必要であ
り、このようなシステムを持たない放送局にビデオテー
プ1を送るためには、ストツプコードSCに加えてプロ
グラムキユーPQ又はシングルキユーSQでなるキユー
信号も記録したビデオテープ1が用いられる。
【0012】ところがビデオテープ1上にストツプコー
ドSCに加えて、キユー信号PQ、SQを記録するため
には、ビデオテープ1の停止位置PSに基づいてストツ
プコードSC及びキユー信号PQ、SQの記録開始位置
をそれぞれ割り出し、ビデオテープ1をストツプコード
SCの記録開始位置まで巻き戻してストツプコードSC
を記録した後、再度ビデオテープ1をキユー信号PQ、
SQの記録開始位置まで巻き戻してキユー信号PQ、S
Qを記録しなければならない。
【0013】またすでにストツプコードSC又はキユー
信号PQ、SQが記録されている場合でも、例えばスト
ツプコードSC又はキユー信号PQ、SQに応じた頭出
し処理時におけるビデオテープ1の停止位置PSに基づ
いて、キユー信号PQ、SQ又はストツプコードSCの
記録開始位置を割り出し、ビデオテープ1をキユー信号
PQ、SQ又はストツプコードSCの記録開始位置まで
巻き戻してキユー信号PQ、SQ又はストツプコードS
Cを記録しなければならず、結局何れの場合も煩雑な手
間が必要とされるわりに、正確な位置精度は得られない
という問題があつた。
【0014】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、従来の問題を一挙に解決して、簡易な操作かつ高い
位置精度で磁気テープ上にキユー信号及ストツプコード
を記録し得る磁気記録再生装置を提案しようとするもの
である。
【0015】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、磁気ヘツドによつて映像信号が記
録される映像トラツク2と、第1の周波数信号でなる第
1のキユー信号SQ及び又は第2の周波数信号をパター
ン化してなる第2のキユー信号PQが記録される長手ア
ナログ信号トラツク3と、タイムコードが記録されるタ
イムコードトラツク4とが形成される磁気テープ1を用
いる磁気記録再生装置10において、トリガ信号S1に
応じて、所望停止で磁気テープ1が停止することを指示
する第1のキユー信号SQ及び又は第2のキユー信号P
Qを発生するキユー信号発生手段14と、トリガ信号S
1に応じて、所望停止で上記磁気テープ1が停止するこ
とを指示するストツプコードSCをタイムコードのユー
ザビツトとして発生するストツプコード発生手段13
と、制御信号EDに応じて、キユー信号発生手段14の
出力を長手アナログ信号トラツク3に記録するキユー信
号記録手段17と、制御信号EDに応じて、ストツプコ
ード発生手段13の出力を含んだタイムコードをタイム
コードトラツク4に記録するタイムコード記録手段16
とを設け、制御信号EDに応じて、第1のキユー信号S
Q及び又は第2のキユー信号PQとストツプコードSC
とを、制御信号EDの発生期間内に、磁気テープ1の異
なる領域に、磁気テープ1の所望停止位置が同一となる
ように記録するようにした。
【0016】
【作用】磁気テープ1の頭出し位置PSに基づいて、長
手アナログ信号トラツク3及びタイムコードトラツク4
にキユー信号SQ、PQ及びコード化されたストツプコ
ードSCを同時に記録するようにしたことにより、簡易
な操作かつ高い位置精度で磁気テープ1上にキユー信号
SQ、PQ及ストツプコードSCを記録し得る。
【0017】
【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。
【0018】図1において、10は全体として本発明に
よるビデオテープレコーダを示し、VTR本体11の編
集動作を制御し得るようになされたストツプ信号発生装
置12を含んで構成されている。
【0019】この実施例の場合、ストツプ信号発生装置
12はタイムコードトラツク4に記録するストツプコー
ドSCを発生するようになされたストツプコード発生回
路13、音声トラツク3に記録するプログラムキユーP
Qを発生するようになされたキユー信号発生回路14及
びこれらの記録編集動作を制御する編集信号EDを発生
するVTR制御回路15より構成されている。
【0020】このストツプ信号発生装置12のストツプ
コード発生回路13及びキユー信号発生回路14は、外
部から入力されたトリガ信号S1のタイミングで、それ
ぞれストツプコードSC及びプログラムキユーPQを発
生し、これをVTR本体11のタイムコード記録回路1
6及び音声信号記録回路17に送出する。
【0021】これと共にVTR制御回路15もトリガ信
号S1のタイミングで編集信号EDを発生し、これをV
TR本体11のタイムコード記録回路16及び音声信号
記録回路17に送出する。
【0022】この結果タイムコード記録回路16及び音
声信号記録回路17は、編集信号EDが論理「H」レベ
ルを有する間記録可能状態に制御され、これによりスト
ツプ信号発生装置12のストツプコード発生回路13及
びキユー信号発生回路14からそれぞれ入力されたスト
ツプコードSC及びプログラムキユーPQを所定のタイ
ミングで、ビデオテープ1のタイムコードトラツク4及
び音声トラツク3に記録する。
【0023】以上の構成において、実際上このビデオテ
ープレコーダ10で、ストツプコードSC及びプログラ
ムキユーPQを記録するためには、VTR制御回路15
は、まずビデオテープ1を所望の停止位置PSで停止さ
せ例えば5秒分だけ巻き戻す。
【0024】この後、ストツプ信号発生装置12にトリ
ガ信号S1を入力すれば、VTR制御回路15はストツ
プコードSC及びプログラムキユーPQの記録開始位置
の直前の位置PBにおいて、編集信号EDを論理「L」
レベルから論理「H」レベルに立ち上げ、この結果VT
R本体11のタイムコード記録回路16及び音声信号記
録回路17が記録可能状態に制御される。
【0025】続いてストツプ信号発生装置12のストツ
プコード発生回路13及びキユー信号発生回路14は、
トリガ信号S1のタイミングに基づいて、それぞれ所定
期間の間ストツプコードSC及びプログラムキユーPQ
を発生し、タイムコード記録回路16及び音声信号記録
回路17に送出する。
【0026】この結果、ビデオテープ1のタイムコード
トラツク4及び音声トラツク3上に、それぞれストツプ
コードSC及びプログラムキユーPQが記録される。
【0027】この後、VTR制御回路15はストツプコ
ードSC及びプログラムキユーPQの記録終了位置の直
後の位置PCにおいて、編集信号EDを論理「H」レベ
ルから論理「L」レベルに立ち下げ、この結果VTR本
体11のタイムコード記録回路16及び音声信号記録回
路17が記録不可状態に制御される。
【0028】このようにしてこの実施例のビデオテープ
レコーダ10の場合、ビデオテープ1を所望の停止位置
PSで停止させて、例えば5秒分だけ巻き戻した後、ト
リガ信号S1を入力するだけの簡易な操作で、ビデオテ
ープ1のタイムコードトラツク4及び音声トラツク3上
に、それぞれストツプコードSC及びプログラムキユー
PQを同時に記録することができる。
【0029】以上の構成によれば、ビデオテープ1の頭
出し位置PSに基づいて、簡易な操作かつ高い位置精度
で、ビデオテープ1上の音声トラツク3及びタイムコー
ドトラツク4にプログラムキユーPQ及びストツプコー
ドSCを同時に記録し得るビデオテープレコーダ10を
実現できる。かくするにつき、放送局間でビデオテープ
1を交換した場合でも、プログラムキユーPQ又はスト
ツプコードSCの何れを用いても、正確に頭出し処理を
実行し得るビデオテープ1を作成することができ使い勝
手を格段的に向上し得る。
【0030】なお上述の実施例においては、ビデオテー
プ1上の音声トラツク3にプログラムキユーPQでなる
キユー信号を記録した場合について述べたが、これに限
らず、図2に示すように、ストツプ信号発生装置12の
キユー信号発生回路14でシングルキユーSQを発生
し、これを記録するようにしても良く、さらに音声トラ
ツクが複数存在する場合には双方を同時記録するように
しても良い。
【0031】また上述の実施例においては、プログラム
キユー及びシングルキユーでなるキユー信号を、ビデオ
テープ上の音声トラツクに記録した場合について述べた
が、これに限らず、ビデオテープの長手方向でアナログ
信号を記録し得るトラツクに記録するようにしても良
い。
【0032】さらに上述の実施例においては、本発明を
テレビ放送局で用いられるビデオテープレコーダに適用
した場合について述べたが、これに限らず、要は長手ア
ナログ信号トラツクやタイムコードトラツクにストツプ
信号を記録して頭出し等に利用するものであれば、種々
の磁気記録再生装置に広く適用し得る。
【0033】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、頭出し位
置を示す異なる種類の信号であるキユー信号及びストツ
プコードを、頭出し位置が同一となるように、磁気テー
プの異なる領域にある長手アナログ信号トラツク及びタ
イムコードトラツクに、同時に記録するようにしたこと
により、簡易な操作でかつ高い位置精度で磁気テープ上
のキユー信号及びストツプコードを記録することがで
き、このように記録した磁気テープを放送局間で交換し
た場合、どの放送局も、プログラムキユーPQ及び又は
シングルPQとストツプコードのいずれかを用いて、正
確に頭出し処理を行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるビデオテープレコーダの一実施例
を示すブロツク図である。
【図2】ビデオテープレコーダの動作の説明に供するタ
イミングチヤートである。
【図3】ビデオテープの記録フオーマツトの説明に供す
る略線図である。
【図4】種々のストツプ信号の説明に供するタイミング
チヤートである。
【符号の説明】
1……ビデオテープレコーダ、2……映像トラツク、3
……音声トラツク、4……タイムコードトラツク、10
……ビデオテープレコーダ、11……ビデオテープレコ
ーダ本体、12……ストツプ信号発生装置、13……ス
トツプコード発生回路、14……キユー信号発生回路、
15……VTR制御回路、16……タイムコード記録回
路、17……音声信号記録回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 15/087 101 G11B 27/22

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気ヘツドによつて映像信号が記録される
    映像トラツクと、第1の周波数信号でなる第1のキユー
    信号及び又は第2の周波数信号をパターン化してなる第
    2のキユー信号が記録される長手アナログ信号トラツク
    と、タイムコードが記録されるタイムコードトラツクと
    が形成される磁気テープを用いる磁気記録再生装置にお
    いて、トリガ信号に応じて、所望停止位置で上記磁気テープが
    停止することを指示する上記第1のキユー信号及び又は
    上記第2のキユー信号を発生するキユー信号発生手段
    と、 上記トリガ信号に応じて、上記所望停止位置で上記磁気
    テープが停止することを指示するストツプコードを上記
    タイムコードのユーザビツトとして発生するストツプコ
    ード発生手段と、 制御信号に応じて、上記キユー信号発生手段の出力を上
    記長手アナログ信号トラツクに記録するキユー信号記録
    手段と、 上記制御信号に応じて、上記ストツプコード発生手段の
    出力を含んだタイムコードを上記タイムコードトラツク
    に記録するタイムコード記録手段と、 上記トリガ信号の発生に先立つて上記磁気テープを上記
    所望停止位置から所定時間分巻き戻すように制御すると
    共に、上記トリガ信号に応じて上記制御信号を発生し、
    上記磁気テープへの信号の記録及び編集の動作を制御す
    る制御手段と を具え、 上記制御信号に応じて、上記第1のキユー信号及び又は
    上記第2のキユー信号と上記ストツプコードとを、上記
    制御信号の発生期間内に、上記磁気テープ上の異なる領
    域に、上記磁気テープの上記所望停止位置が同一となる
    ように記録する ことを特徴とする磁気記録再生装置。
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