JP3000155B2 - 射出成形用金型 - Google Patents

射出成形用金型

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JP3000155B2 JP2305371A JP30537190A JP3000155B2 JP 3000155 B2 JP3000155 B2 JP 3000155B2 JP 2305371 A JP2305371 A JP 2305371A JP 30537190 A JP30537190 A JP 30537190A JP 3000155 B2 JP3000155 B2 JP 3000155B2
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弘義 田中
浩一 内山
与志広 高瀬
康夫 田野崎
富雄 久保
黎至 田村
淳男 寺岡
象三 本山
晃 四ッ辻
浩之 石見
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TAIYO MANUFACTURING CO., LTD.
Nachi Fujikoshi Corp
Japan Steel Works Ltd
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TAIYO MANUFACTURING CO., LTD.
Nachi Fujikoshi Corp
Japan Steel Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、射出成形用金型、特に光学系多面体の精
密成形等に適する射出成形用金型に関するものである。
(従来の技術) 射出成形用金型は、材料を充填して成形品を得るため
の凹凸面で構成されるキャビティ部を有している。この
キャビティ部は、金型に直接機械加工によって形成した
り、あるいは分割された入れ子(キャビティブロック)
によって構成される。キャビティブロックは、通常、要
求精度によって、ワイヤカット、放電加工、研磨等の工
程を経て仕上げされ、射出成形金型に組み込まれる。
射出成形金型はその組込み精度から分類すると、一般
的金型:±0.03mm、高精度金型(機械部品):±0.01m
m、超高精度金型:±0.002〜0.005mmではめ合いされ
る。
当然のことながら、組立精度要求値が高くなるほど、
金型製作コスト、製作時間等が膨大となり、超高精度金
型では最終的には人手による超精密仕上げも必要なのが
現状である。
光学部品を製作する金型は当然のことながら、超高精
度領域の金型(合わせ精度:±0.002〜0.005、面精度0.
0002程度)が必要である。
一般的な超高精度金型は、金型本体あるいはスライド
ブロックにフライス加工、放電加工、ワイヤカット、研
磨ラッピングといった手法でキャビティブロックを装顛
する凹部を通常、直線面構成で掘り込んで製作される。
例えば、厚さ10mmの六角凹を掘り込むとすれば、フラ
イス加工、ワイヤカット、研磨、放電加工等を用いて凹
を形成するが、この形状精度は使用した加工器の精度が
そのまま部品の加工精度となる。また仕上げの研磨工程
を機械仕上げするには、金型部品を角度割り出しして順
次研磨しなければならない。この工程で、通常さらに大
きな精度低下をもたらすことが多い。
(発明が解決しようとする課題) 上記従来の一般的な金型のキャビティ形成に採用され
ている設計手法や上述の放電加工やワイヤカット、フラ
イス加工などの方法では、光学系多面体を射出成形する
ための金型の成形面に要求される平坦面の面角度が得ら
れないという問題があった。
この発明は以上の問題に鑑みてなされたもので、キャ
ビティを形作る多面体形状の成形面を、従来金型のキャ
ビティ面形成方法である掘込み加工や切抜き加工によら
ずに、その成形面における平坦面の面角度を超精密に仕
上げられる形状にすることの可能な射出成形用金型を提
供することを目的とする。
(課題を提供するための手段) 本発明の射出成形用金型は、精度が要求される周面が
円形の凹入部を備えたサポート部材と、上記凹入部の円
形の周面に対応する円形の周面を有し、かつその凹入部
に嵌入される金型本体とを具備し、金型本体に多面体形
状の成形面(直線、曲面、非球面)で囲まれたキャビテ
ィが形成されていると共に、その金型本体が上記成形面
における隣接する個々の面の各境界箇所で複数のブロッ
クに分割されているものである。
(作用) この構成において、周面が円形でかつ成形面が多面体
形状になるように複数のブロックを環状に並べてサポー
ト部材の凹入部に嵌め込み、上記成形面で囲まれたキャ
ビティに成形材料を注入すると、多面体形状の成形品が
射出成形される。そして上記成形面は複数のブロックに
個々に具備された面が多面体形状に連続したものであっ
て、個々のブロックの上記面は、掘込み加工や切抜き加
工によらずに、その面粗度や平面度を超精密に仕上げら
れる公知の加工方法で形成することができるため、その
ようにしておくことにより、上記成形品の各面が超高精
度に成形されたものになる。
またサポート部材の凹入部周面と金型本体の周面とを
円形にしてあることから、その加工は容易なものとな
り、また各ブロックの位置決め精度も向上する。
(実施例) 次にこの発明の射出成形用金型の具体的な実施例につ
いて、図面を参照しつつ詳細に説明する。
第1図はこの発明の射出成形用金型を分割型として構
成した実施例の平面図、第2図はその使用状態の断面図
である。
この金型Aは、周面21が円形の凹入部2を備えたサポ
ート部材1と、同じ形状の6つのブロック4・・に分割
された金型本体3とを具備している。
サポート部材1はその凹入部2の中心を通る平面で左
型11と右型12とに分割されており、それぞれが一対のガ
イド5、5により案内されて矢符X、Xのように左右に
スライドし得るようになっている。そして左型11と右型
12とを型合わせすると凹入部2(第2図)の周面21が円
形に連続し、左型11と右型12とを離反させるとその周面
21が左右に分割されるようになっている。
ブロック4は外面が円弧面41a、内面が平坦な面42aに
なっていて、6つのブロック4・・を環状に並べること
により個々のブロック4の円弧面41が連続した円形の周
面41と、個々のブロック4の平坦な面42aが連続した六
角形状の成形面42と、その六角形状の成形面42によって
囲まれたキャビティSとが形成される。そして6つのブ
ロック4・・により形成された金型本体3をサポート部
材1の凹入部2に嵌め込むと、それぞれのブロック4の
円弧面41aが凹入部2の周面21により外側から支持さ
れ、かつ個々のブロック4の端面同士の接触により複数
のブロック4・・の相互位置関係が定まるようになって
いる。
個々のブロック4は取付ボルト6によってサポート部
材1に取付けられると共に、図示していない位置決めピ
ンで位置決めがなされている。なお射出成形時の温度上
昇によりブロック4が熱膨張して相互に干渉するおそれ
があるときは、熱膨張に伴う干渉を回避し得るだけの隙
間をブロック4、4の相互間に形成しておけばよい。
サポート部材1の凹入部2に6つのブロック4よりな
る金型本体3を上述したようにしてセットし、第2図の
ように射出成形機(不図示)のノズル7からキャビティ
Sに成形材料を注入すると、六角形状の成形品が成形さ
れる。
ところで、上記ブロック4の平坦な面42aは小さなブ
ロックなので、これを公知の手法により超高精度に仕上
げることは容易である。例えば、その平坦な面42aを光
学的多面体の各面に要求される面粗度0.02μmRmax、平
面度を1/8〜1/10λ以下に仕上げることができる。そし
て多面体形状の上記成形品の各面は平坦な面42aによっ
て成形されるから、その成形品は、光学的多面体の反射
面などに要求される面粗度や平面度を満足したものにな
る。
以上説明した金型Aにおいて、成形品の離型は左型11
と右型12とをガイド5、5に沿って離反方向にスライド
させることにより行われる。したがって、金型本体3の
成形面42に成形品の抜き勾配を付与しておく必要はな
い。
第3図と第4図は金型Aを一体型にした実施例を示し
ている。この実施例では、サポート部材1が一体である
から、金型本体3の多面体形状の成形面42に成形品の抜
き勾配θを形成してある。金型本体3が同じ形状の6つ
のブロック4・・に分割されている点などのその他の構
成は第1図と第2図で説明したとろこと同様であるか
ら、同一部分に同一符号を付して詳細な説明を省略す
る。
第5図はさらに他の実施例を示している。この実施例
は多種類のブロックを組み合わせて用いる点が第1図の
実施例と異なる。すなわち、この実施例では、正六角形
の6個のブロック4aと、略三角形状の6個のブロック4b
と、略矩形の6個のブロック4cとを組み合わせてある。
なおこれらのブロック4a、4b、4cを並べた形成された金
型本体3の周面が円形であることは勿論である。第5図
において、第1図と相応する部分には同一符号を付して
詳細な説明を省略してある。
以上説明した3つの実施例は六角形状の光学形多面体
を射出成形するための金型Aであるが、第6図には五角
形状の光学系多面体を射出成形するための金型本体3の
変形例を示している。この金型本体3が第3図のものと
異なる主な点はブロック4の数が5つである点だけであ
る。したがって同一部分に同一符号を付して詳細な説明
を省略する。
第7図は円弧形状の2つのブロック4d、4dと略扇形の
2つのブロック4e、4eとを組み合わせて形成した金型本
体3を示している。この金型本体3は、2つの円弧状の
面と2つの平坦な面とを有する光学形多面体を射出成形
することができる。その他の事項は第6図の場合と同様
であり、同一部分に同一符号を付してある。
(発明の効果) この発明によるば、キャビティを形作っている成形面
の各面を超精密に仕上げられるという効果がある。その
結果、この発明の精密射出成形金型で射出成形された他
面体形状の成形品は、その光学形多面体に要求される平
坦面の面粗度や平面度を十分に満足することのできるも
のになる。
またサポート部材の凹入部周面と金型本体の周面とを
円形にしてあることから、その加工は容易なものとな
り、また各ブロックの位置決め精度も向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施例の平面図、第2図はその使用
状態の断面図、第3図は他の実施例の平面図、第4図は
第2図の断面図、第5図はさらに他の実施例の平面図、
第6図は金型本体の変形例の平面図、第7図は金型本体
の他の変形例の平面図である。 A……金型、S……キャビティ、1……サポート部材、
2……凹入部、3……金型本体、4、4a、4b、4c、4d、
4e……ブロック、21……凹入部の周面、41……金型本体
の周面、42……成形面。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 弘義 富山県富山市石金20 株式会社不二越本 社工場内 (72)発明者 内山 浩一 富山県富山市石金20 株式会社不二越本 社工場内 (72)発明者 高瀬 与志広 富山県富山市石金20 株式会社不二越本 社工場内 (72)発明者 田野崎 康夫 大阪府大阪市北区梅田1―12―17 梅田 ビル 株式会社不二越大阪支店内 (72)発明者 久保 富雄 大阪府大阪市北区梅田1―12―17 梅田 ビル 株式会社不二越大阪支店内 (72)発明者 田村 黎至 広島県広島市安芸区船越南1丁目6番1 号 株式会社日本製鋼所内 (72)発明者 寺岡 淳男 広島県広島市安芸区船越南1丁目6番1 号 株式会社日本製鋼所内 (72)発明者 本山 象三 埼玉県入間市宮寺字宮の台4102―142 株式会社日本製鋼所内 (72)発明者 四ッ辻 晃 大阪府大阪市中央区内平野町2丁目3番 11―1101号 有限会社コーキエンジニア リング内 (72)発明者 石見 浩之 大阪府大阪市旭区森小路1丁目2番27号 株式会社太洋工作所内 (56)参考文献 特開 昭56−77117(JP,A) 特開 平1−320123(JP,A) 実開 昭61−911(JP,U) 実開 昭61−107508(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/26 - 45/44

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】周面が円形の凹入部を備えたサポート部材
    と、上記凹入部の円形の周面に対応する円形の周面を有
    し、かつその凹入部に嵌入される金型本体とを具備し、
    金型本体に多面体形状の成形面で囲まれたキャビティが
    形成されていると共に、その金型本体が上記成形面にお
    ける隣接する個々の面の各境界箇所で複数のブロックに
    分割されていることを特徴とする射出成形用金型。
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