JP3000050U - 軌道用電気融雪器の取付け構造 - Google Patents

軌道用電気融雪器の取付け構造

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義勝 浅羽
勝 岩井
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株式会社渡辺電機製作所
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Abstract

(57)【要約】 【目的】電気融雪器による軌道分岐器の融雪を、従来よ
りも小電力で行なえるようにする。 【構成】電気融雪器5を、隣接する枕木4,4の間で基
本軌条2の底面2eに密着して取付ける。電気融雪器5
の加熱管8を、基本軌条2の底面2e中央からトングレ
ール3側に寄せて配置する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、軌道の分岐器に設けられる電気融雪器の取付け構造に係り、特に 積雪や氷結に対する熱効率を高めて低電力で融雪することのできる軌道用電気融 雪器の取付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
鉄道軌道の分岐器では、冬季に基本軌条とトングレールとの間に積雪が固まっ たり結氷を生じて、トングレールの移動を困難にさせることがあるため、枕木回 りや枕木と枕木との間の基本軌条にそれぞれ電熱式の融雪器を設けて、融雪や解 凍(以下、これらをまとめて単に融雪という)している。
【0003】 このうち、隣接する枕木間の融雪には、電気融雪器が基本軌条のトングレール と反対側の腹部外側面に取付けられ、加熱管内の発熱体を通電によって発熱させ ることにより、軌条を温めて雪を融かし、分岐器の操作が確実に行なえるように している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
この電気融雪器には、設置場所や最大積雪量,最低外気温,風速等を勘案して 、出力が200Wや300Wのものが用いられているが、上述の取付けでは、電 気融雪器がトングレールの作動に拘りの少ない基本軌条の腹部外側面や頭部をも 加熱し、また電気融雪器や取付け金具の表面の多くが大気に露出していて、電気 融雪器の熱が大気中に逸散するため、電力の大半が無駄に消費されていた。 そこで本考案は、従来よりも小電力で有効に融雪することのできる軌道用電気 融雪器の取付け構造を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、第1の考案では、軌道分岐器の基本軌条に電気融 雪器を取付け、該基本軌条とトングレールとの間の積雪を、加熱管内の発熱体に て融雪する軌道用電気融雪器の取付け構造において、前記電気融雪器を、隣接す る枕木の間で前記基本軌条の底面に密着して取付ける。
【0006】 また第2の考案では、上述の加熱管を基本軌条の底面中央よりもトングレール 側に配置する。
【0007】
【作 用】
かかる構成によれば、加熱管からの発熱が、基本軌条の底面に直接吸収され、 基本軌条の底部を有効に加熱する。加熱管からの発熱の一部は、電気融雪器下方 の道床を加熱するほか、輻射熱となって基本軌条の底部を加熱する。そして、こ のように熱損失の少ない取付けから、発熱体に用する電力量が小さく抑えられる 。また、電気融雪器の加熱管を、基本軌条の底面中央よりもトングレール側に限 定して配置することにより、融雪する必要のない基本軌条の外側を加熱する電力 が一層節約される。
【0008】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。 軌道の分岐器1は、基本軌条2の一側部にトングレール3が横移動可能に設け られており、隣接する2つの枕木4,4の間には、電気融雪器5が基本軌条2の 底部2bの底面2eに取付け具6にて取付けられている。基本軌条2及びトング レール3は、従来から公知の断面T字型で、図示しない鉄道車両の車輪が転動す る頭部2a,3aと、枕木4の上面に支承される幅広の底部2b,3bと、これ らをつなぐ板状の腹部2c,3cとからなっている。
【0009】 電気融雪器5は、薄箱状のケース7内に加熱管8を収容したヒータ9と、該ヒ ータ9の一端部に配設される小径円筒状の端子箱10とからなっている。ヒータ 9のケース7は、横方向の長さが基本軌条2の底部2bの横幅よりもやや短く形 成されており、ケース7の内部には、長さ方向の中心線から一側部寄りの半分の スペースに、上述の加熱管8が配設されている。
【0010】 加熱管8は、ステンレス管等の外パイプ11と中央の発熱体12との間に絶縁 材13を配設したもので、発熱体12にはニクロム線やニッケル線等が用いられ る。この加熱管8は、上述のように、ケース7内の一側部寄りの半分のスペース につづら折りに収容され、発熱体12の端部に連続するターミナルピン14は、 端子箱10の内部でリード線15と圧着端子16にて結着されている。
【0011】 前記取付け具6は、上述の電気融雪器5を収容する受皿17と、基本軌条2の 下首2dと係合する押し金具18と、受皿17及び押し金具18とを挟み方向へ 付勢する弾発機構19とからなっている。受皿17は、底板17aの両側に、一 対の側板17b,17bを基本軌条2の底部2bの横幅と同一の間隔で対向させ た断面コ字形に形成されており、底板17aの下面には、同じく断面コ字形の連 結板20が受皿17と背中合わせに固着されている。連結板20は、受皿17の 一側方へ突出して設けられており、この突出部分に開口した小孔20aの下面に ロックナット21が固着されると共に、連結板20の突出端部には、側片22a と底片22bとを持ったガイド板22が固着されている。
【0012】 押し金具18はL字形の板材で、長片18aには差込み孔18cが穿設され、 その先端18dは外側へ円弧状に折り曲げられており、該押し金具18は、長片 18aを受皿17の上方へ突出させながら、短片18bを連結板20の切欠き2 0bに差込み、該短片18bの先端を、ガイド板22の側片22aと底片22b の内側に押し当てて取付けられる。
【0013】 連結板20の突出部下面に固着されたロックナット21には、押し金具18の 差込み孔18cと連結板20の小孔20aを通して差込まれたガイドボルト23 が螺着される。ガイドボルト23の頭部23aと押し金具18の長片18aとの 間にはコイルスプリング24が縮設され、該コイルスプリング24によって、押 し金具18が受皿17方向へ付勢されており、またこのコイルスプリング24と ロックナット21とガイドボルト23とによって、上述の弾発機構19が構成さ れる。押し金具18は、前述の如く、短片18bの先端をガイド板22の内側に 押し当ててガイドされるのみであるため、コイルスプリング24の弾発力によっ て、短片18bの先端を支点とする若干の回動を許容されるが、それ以上の動き は、ガイド板22と連結板20の切欠き20bとによって規制されている。
【0014】 このように構成される本実施例は、取付け具6の受皿17に、加熱管8を押し 金具18と反対側にして電気融雪器5を収容し、隣接する枕木4,4の間で、取 付け具6を基本軌条2のトングレール3と反対側の下方(図1において、基本軌 条2の右下方)から、押し金具18をコイルスプリング24の弾発力に抗して押 し広げながら、受皿17の側板17b,17bを基本軌条2の底部2bの両側に 挟み込み、押し金具18の押し広げを解除して、先端18dをコイルスプリング 24の弾発力にて基本軌条2の下首2dへ圧接することにより、基本軌条2の底 部2bを、受皿17の側板17b,17bと押し金具18の先端18dとで挟持 するように取付けられる。
【0015】 この取付けにより、電気融雪器5は、基本軌条2の底部2bの底面2eに密着 して配設され、ケース7の一側部寄りに収容された加熱管8は、底面2eの中央 からトングレール側に配置される。加熱管8からの発熱は、基本軌条2の底面2 eに直接吸収され、基本軌条2の底部2b,特にトングレール側が有効に加熱さ れる。加熱管8からの発熱の一部は、電気融雪器5下方の道床を加熱するほか、 輻射熱となって基本軌条2の底面2eを再加熱する。
【0016】 この電気融雪器5には、出力100W乃至は80Wが設定されるが、100W の電気融雪器5を基本軌条2に取付けて行なった加熱試験では、温度上昇値(測 定温度値から周囲温度を差引いた数値)が、温度上昇値が飽和した状態において 、基本軌条2の頭部2aで21℃,同じく腹部2cで36℃,同じく底部2bで 47℃という結果を得た。また、200W出力の電気融雪器を、基本軌条2のト ングレール3と反対側の腹部2c外側面に取付けて温度を計測したところ、基本 軌条2の頭部2aで44℃,同じく腹部2cで54℃,同じく底部2bで45℃ となった。図6は上述の実験結果を対比したもので、従来の取付けでは、消費電 力の多くを、融雪にあまり拘りのない基本軌条2の頭部2aや腹部2cに費して おり、融雪に効果的な基本軌条2の底部2bでは、出力が100Wと少ない本実 施例の電気融雪器5が、2倍の出力を持つ電気融雪器よりも優れていることが分 った。
【0017】 このように本実施例では、電気融雪器5の加熱管8を、基本軌条2の底面2e のトングレール側へ集中させることによって、従来の1/2の消費電力で効果的 な融雪が可能となったが、本考案は加熱管を基本軌条底面の全体に対応して配設 しても、基本軌条のトングレールと反対側の腹部外側面に取付ける従来のものよ りも、数段の節電効果がある。
【0018】
【考案の効果】
本考案は上述のように、電気融雪器を、隣接する枕木の間で基本軌条の底面に 密着して取付けることにより、融雪に効果的な基本軌条の底部を少ない消費電力 で有効に融雪するので、節電の効果多大である。また、この電気融雪器の加熱管 を、基本軌条の底面中央からトングレール側へ集中して配置することにより、融 雪に必要な温度を従来の1/2の消費電力で賄うことができるので、無駄な電力 消費をなくして一層の節電が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図3のI−I断面図
【図2】本考案の一実施例を示す電気融雪器を軌道分岐
器に取付けた斜視図
【図3】図2の要部平面図
【図4】本考案の一実施例に用いた電気融雪器の一部切
欠き平面図
【図5】図4に示す電気融雪器の一部切欠き正面図
【図6】本考案の一実施例に用いた電気融雪器と従来の
電気融雪器による加熱温度の比較図
【符号の説明】
1…軌道の分岐器 2…基本軌条 2a…基本軌条2の頭部 2b…基本軌条2の底部 2c…基本軌条2の腹部 2d…基本軌条2の下首 2e…基本軌条2の底面 3…トングレール 3a…トングレール3の頭部 3b…トングレール3の底部 3c…トングレール3の腹部 4…枕木 5…電気融雪器 6…取付け具 7…ケース 8…加熱管 9…ヒータ 12…発熱体 17…電気融雪器5を収容する受皿 18…基本軌条2の下首2dと係合する押し金具 19…押し金具18を受皿17方向へ付勢する弾発機構 20…連結板 21…ロックナット 22…ガイド板 23…ガイドボルト 24…コイルスプリング

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軌道分岐器の基本軌条に電気融雪器を取
    付け、該基本軌条とトングレールとの間の積雪を、加熱
    管内の発熱体にて融雪する軌道用電気融雪器の取付け構
    造において、前記電気融雪器を、隣接する枕木の間で前
    記基本軌条の底面に密着して取付けたことを特徴とする
    軌道用電気融雪器の取付け構造。
  2. 【請求項2】 前記加熱管を、前記基本軌条の底面中央
    よりもトングレール側に配置したことを特徴とする請求
    項1記載の軌道用電気融雪器の取付け構造。
JP2594U 1994-01-07 1994-01-07 軌道用電気融雪器の取付け構造 Expired - Lifetime JP3000050U (ja)

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