JPH05226571A - リードフレーム固定用接着シートおよびインナーリードの固定方法 - Google Patents

リードフレーム固定用接着シートおよびインナーリードの固定方法

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JPH05226571A
JPH05226571A JP4057333A JP5733392A JPH05226571A JP H05226571 A JPH05226571 A JP H05226571A JP 4057333 A JP4057333 A JP 4057333A JP 5733392 A JP5733392 A JP 5733392A JP H05226571 A JPH05226571 A JP H05226571A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な手法で、低温かつ短時間にインナーリ
ードを固定する方法およびそのために用いる接着テープ
を提供する。 【構成】 リードフレーム固定用接着シートは、剥離性
の担持基材上に、紫外線硬化性樹脂組成物よりなるBス
テージ状に硬化されたパターン状接着剤層を担持させて
構成される。このリードフレーム固定用接着シートを用
いてインナーリードを固定するには、接着シートをリー
ドフレームのインナーリード部に載置し、加圧の下にパ
ターン状接着剤層を転写し、次いで加熱せずにまたは加
熱の下に紫外線を照射して、転写されたパターン状接着
剤層を硬化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体アセンブリに使
用されるリードフレームのインナーリードを固定する方
法およびそのために使用する接着シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、比較的ピン数の多いリードフレー
ムは、半導体アセンブリ工程での歩留まり向上の目的か
ら、多くの場合、50μm程度の厚さのポリイミド等の
耐熱性フィルムの片面に、アクリル系、NBR/フェノ
ール系、エポキシ系等のBステージ状接着剤を塗布して
作製した耐熱性、高絶縁性、高信頼性のテープを用いて
インナーリードを固定し、使用している。すなわち、上
記のテープを打ち抜き金型により必要な形状に打ち抜き
加工を施して、リードフレームのインナーリード部に、
貼り付け金型を用いて熱圧着法により固着し、インナー
リード部をテーピングした状態にして使用している。
(以降テーピング法と略す)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、最近の半導
体分野では、多品種少量生産の傾向があり、そのため、
リードフレームの形状変更や新型フレームの作製がしば
しば行われるようになっている。その際、多くの場合、
テープの打ち抜き金型や、貼り付け金型を新しく作製し
直す必要性があり、手間と時間がかかる上に、コストの
面でも高価なものになるという問題があった。また一方
で、打ち抜き、熱圧着による従来のテーピング法では、
テーピングに際して150〜250℃程度の温度が必要
であり、その結果、特に銅材リードフレームの場合に
は、熱歪による位置精度等に問題があった。そこで、イ
ンナーリード固定工程の低温化をはかると共に、リード
フレームの形状変更や新型フレームの作製の際に、打ち
抜き金型や、貼り付け金型を必要とせず、安価にかつ短
時間でインナーリードを固定して、多ピンリードフレー
ムを製造することができる手法の確立が急がれている。
【0004】したがって、本発明は、従来の技術におけ
る上記のような要請に基づいてなされたものである。す
なわち、本発明の目的は、簡単な手法で、低温かつ短時
間にインナーリードを固定する方法およびそのために用
いる接着テープを提供することにある。本発明の他の目
的は、熱歪の少ない、高信頼性のリードフレームを製造
することができることができるインナーリードの固定方
法およびそのために用いる接着テープを提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、打ち抜き、
貼り付け金型を用いずにリードフレームのインナーリー
ドを固定する工程について検討した結果、Bステージ状
の接着樹脂パターンを剥離性を有する担持基材上に形成
した接着シートを使用することによって、上記の目的を
達成することができることを見出し、本発明を完成する
に至った。本発明のリードフレーム固定用接着シート
は、剥離性の担持基材上に、紫外線硬化性樹脂組成物よ
りなるBステージ状に硬化されたパターン状接着剤層を
担持させたことを特徴とする。
【0006】本発明のリードフレームのインナーリード
の固定方法は、上記のリードフレーム固定用接着シート
を、リードフレームのインナーリード部に載置して、加
圧の下にパターン状接着剤層を転写し、次いで加熱せず
にまたは加熱の下に紫外線を照射して、転写されたパタ
ーン状接着剤層を硬化させることを特徴とする。
【0007】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
接着シートにおいて、剥離性の担持基材は、その上に形
成されるパターン状接着剤層を剥離可能に一時的に担持
するためのものであって、熱転写によって容易にインナ
ーリード部に転写できるようなものであれば、如何なる
もので形成されていてもよい。例えば、シリコーン樹
脂、アルキッド樹脂等により離型性を付与した紙、合成
樹脂フィルム、金属箔等が使用できる。合成樹脂フィル
ムとしては、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピ
レン、ポリエチレン、ポリイミド、ポリエーテルスルホ
ン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフェニルスルホ
ン等が使用でき、金属箔としては、銅、アルミニウム、
鉄、ステンレス鋼等の金属箔が使用可能である。上記剥
離性の担持基材は、必要に応じてシート状、テープ状に
加工され、さらに場合により、搬送用、位置決め用の穴
開け加工を行うことができる。特にテープ状の場合は、
パターン形成時、およびリードフレームへの転写時にお
ける搬送、位置決めを兼ねたスプロケットホールを開け
ておくのが好ましい。
【0008】上記離型性の担持基材の上には、紫外線硬
化性樹脂組成物よりなるBステージ状に硬化されたパタ
ーン状接着剤層が設けられる。本発明において使用する
紫外線硬化性樹脂組成物は、紫外線ラジカル重合系の樹
脂組成物または紫外線カチオン重合系の樹脂組成物の少
なくとも一方であるのが好ましい。紫外線ラジカル重合
系の樹脂組成物としては、ポリエステルアクリレート、
エポキシアクリレート、ウレタンアクリレート、アルキ
ッド樹脂アクリレート、スピラン樹脂アクリレート、シ
リコーン樹脂アクリレート等のアクリレート類のモノマ
ーまたは、オリゴマー状態のものに、ベンゾイン系また
はベンゾフェノン系の光重合開始剤を添加したものを主
成分とし、場合により反応性稀釈剤、溶剤、増感剤、熱
重合禁止剤、着色剤、カップリング剤、消泡剤等を適宜
添加したものが使用される。また、紫外線カチオン重合
性樹脂組成物としては、エピビス型エポキシ樹脂、ノボ
ラック型エポキシ樹脂、ポリフェノール型エポキシ樹脂
等のエポキシ樹脂に光重合開始剤として、ジアゾニウム
塩、ジアリールヨウドニウム塩、トリアリールスルホニ
ウム塩、トリアリールセレノニウム塩、シラノール/ア
ルミニウム錯体、スルホン酸エステル類、イミドスルホ
ネート類等を添加して主成分とし、これに場合により、
反応性稀釈剤、溶剤、増感剤、熱重合禁止剤、着色剤、
カップリング剤、消泡剤等を適宜添加したものが使用さ
れる。
【0009】本発明において、紫外線硬化性樹脂組成物
は、担持基材の上にパターン状接着剤層を形成する際に
は液状であり、また、リードフレームのインナーリード
部にパターン状に転写されてパターンを形成した後、B
ステージ化された状態では、室温で固形または、半固形
であることが必要である。したがって、紫外線硬化性樹
脂組成物には、その様な性状を示すようなものが使用さ
れ、具体的には、固形または半固形のプレポリマー状の
ものを、熱硬化性の反応性稀釈剤、または溶剤を添加
し、液状化した状態で使用するのが好ましい。
【0010】紫外線硬化性樹脂組成物には、硬化前後の
パターン状接着剤層に靭性を付与する目的で、エストラ
マー、または、熱硬化性のエラストマープレポリマーを
添加することができる。エストラマーとしては、ポリエ
ステル、NBR、ポリイミド、ポリウレタン、ポリアラ
ミドその他のポリアミド等が使用可能である。これらの
エラストマーを添加することにより、硬化前後のパター
ン状接着剤層に靱性を付与して、リードフレームの搬送
工程時の振動、衝撃等による応力から転写されたパター
ン状接着剤層内部、または、接着界面に発生するクラッ
クを防止することができる。また、熱硬化性のエラスト
マープレポリマーが添加された場合には、熱硬化させる
ことにより、同様にパターン状接着剤層に靭性を与える
ことができる。
【0011】また、パターン状接着剤層の形成をスクリ
ーン印刷によって行うように、スクリーン印刷適性を付
与するために、紫外線硬化性樹脂組成物には、溶剤また
は、反応性稀釈剤を添加し、比較的低粘度(好ましく
は、50〜1,000cp)の液状樹脂組成物にするの
が好ましい。その場合、樹脂組成物にチクソトロピー性
を付与する目的で、シリカ、アルミナ、窒素ケイ素、酸
化亜鉛、炭酸カルシウムなどの無機フィラー類、および
印刷パターンの有無を確認する目的で、カーボン等のフ
ィラーを添加、分散させるのが好ましい。フィラーの添
加量は、フィラーの種類によって異なるが、一般に樹脂
100重量部に対して0.1〜100重量部の範囲で添
加される。
【0012】本発明の接着テープは次のようにして作製
するのが好ましい。まず、上記の紫外線硬化性樹脂組成
物を用いて作製されたインクを、剥離性の担持基材の表
面に、スクリーン印刷法により所定のパターンが形成さ
れるように印刷を施す。次いで溶剤を除去し、場合によ
り熱硬化性成分を熱硬化させて、Bステージ状のパター
ン状接着剤層を形成する。本発明の接着テープにおいて
は、パターン状接着剤層は通常5〜1000μm程度の
膜厚を有するのが好ましい。
【0013】次に、本発明のインナーリードの固定方法
について説明すると、上記のようにして作製された接着
テープを、リードフレームのインナーリード部に位置決
めして載置し、加圧の下にパターン状接着剤層を転写す
る。その際、50〜120℃程度の熱を併用して熱転写
することもできる。転写されたパターン状接着剤層は、
次いで紫外線を照射して硬化させる。その際、硬化時間
短縮の目的で熱を併用することもできる。一般に硬化時
間は生産性を考慮して1分以内であることが好ましい。
【0014】本発明の接着テープは、さらに、次のよう
な分野への応用も可能である。 (1)リードフレームへの応用 インナーリードのファインピッチ化が進行するにつれ
て、ダムカット工程が難しさを増しているが、本発明に
よるパターン状接着剤層を、樹脂モード時のダムとして
使用することができる。 (2)薄型モールドへの応用 TAB等を用いた薄型パッケージの樹脂モールドは、従
来液状モールド材を用いて行なわれているが、本発明に
よるパターン状接着剤層をモールド材として用い、熱転
写することによりフレキシビリティーを有する超薄型パ
ッケージの製造が可能になる。
【0015】
【実施例】以下に本発明の実施例および比較例を示す。
なお、以下の実施例においては、全て、以下の手順によ
り実施した。 a)紫外線硬化性の液状樹脂組成物の作製。 b)スクリーン印刷法によるパターン状接着剤層の形
成。 c)パターン状接着剤層のBステージ化。 d)Bステージ化したパターン状接着剤層のリードフレ
ームインナーリード部への転写と紫外線照射による硬
化。
【0016】実施例1 1)紫外線硬化性の液状樹脂組成物の作製 紫外線硬化性樹脂として、フェノールノボラック型エポ
キシ樹脂(アデカオプトマーKRM2610、旭電化工
業株式会社製)100重量部を使用し、これにカチオン
系光重合開始剤(アデカオプトマーSP−170、旭電
化工業株式会社製)5重量部を添加した。さらにBステ
ージ状態および硬化後の靭性を付与する目的で、ポリブ
タジエン−アクリロニトリル共重合体(CTBN100
8SP、宇部興産株式会社製)100重量部を添加し
た。また、スクリーン印刷適性を制御する目的で、粘度
低下のための溶剤としてブチルセルソルブ100重量
部、チクソトロピー性向上のためのフィラーとして、シ
リカ(タラノックス500、Tulco社製)20重量
部を添加した。得られた混合物を、3本ロールを用い充
分に分散させ、紫外線硬化性の液状樹脂組成物を得た。 2)パターン状接着剤層の形成 剥離性の担持基材として、アルキッドシリコーン系樹脂
により離型処理を施した、厚さ38μmのポリエチレン
テレフタレートフィルム(PETフィルム)を使用し、
この上に上記紫外線硬化性の液状樹脂組成物をスクリー
ン印刷法により塗布した。その際、スクリーン印刷用マ
スクとして、ナイロン系樹脂製マスクを使用し、図1に
示すような形状のスクリーン印刷パターンを形成した。
次いで、150℃で15分間乾燥することにより膜厚5
0μmのパターン状の接着剤層を形成した。なお、図1
において、1は担持基材であり、2はスクリーン印刷に
よって形成されたパターン状接着剤層である。 3)パターン状接着剤層のBステージ化 上記のようにして形成されたパターン状の接着剤層を、
熱風循環型乾燥機中に入れ、紫外光を遮断した条件で、
150℃において15分間乾燥し、パターン状の接着剤
層をBステージ化した。それにより、Bステージ状に硬
化されたパターン状接着剤層を有する接着シートが得ら
れた。
【0017】4)リードフレームのインナーリード部へ
の転写および紫外線照射による硬化 リードフレームとして、銅アロイ製の、40ピンDIP
タイプのオープンフレームを用い、上記のようにして作
製された接着シートを、リードフレームのインナーリー
ド部に載置した。次いで、80℃にて熱圧着して、パタ
ーン状接着剤層をインナーリード部に転写した。次い
で、紫外線硬化用水銀ランプ(H015−L312、岩
崎電気社製)を用い、120℃に加熱しながら30秒間
紫外線を照射し、パターン状接着剤層を硬化した。パタ
ーン状硬化物のリードフレームに対する密着性は良好で
あり、リードフレームのインナーリードを固定するに十
分なものであった。また、上記のようにしてインナーリ
ードが固定されたリードフレームに樹脂モールドを施し
た後、信頼性評価として、プレッシャークッカーテスト
(PCT)(121℃、2気圧、1000時間)後の電
流リーグ特性を調査したところ、何等問題がなく、充分
に実用に耐え得るものであることが確認された。
【0018】実施例2 1)紫外線硬化性の液状樹脂組成物の作製 紫外線硬化性樹脂として、エポキシアクリレート樹脂
(KAYARAD R−712、日本化薬株式会社製)
100重量部を使用し、これにラジカル系光重合開始剤
として、3,3−ジメチル−4−メトキシ−ベンゾフェ
ノン(KAYACURE MBP、日本化薬株式会社
製)10重量部、および光重合促進剤として、p−ジメ
チル安息香酸イソアミルエステル(KAYACURE
DMBI、日本化薬株式会社製)5重量部を添加した。
さらにBステージ状態および硬化後の靭性を付与する目
的で、飽和ポリエステル樹脂(バイロン200、東洋紡
株式会社製)50重量部を添加した。また、スクリーン
印刷適性を制御する目的で、粘度低下のための溶剤とし
てメチルイソブチルケトン100重量部、チクソトロピ
ー性向上のためのフィラーとして、アルミナ(UA51
05、昭和電工株式会社製)20重量部を添加した。得
られた混合物を、3本ロールを用い充分に分散させた。
揮発した溶媒を再添加して粘度調整を行い、紫外線硬化
性の液状樹脂組成物を得た。 2)パターン状接着剤層の形成 上記のようにして得られた紫外線硬化性の液状樹脂組成
物を用いる以外は、実施例1におけると同様にして、パ
ターン状接着剤層の形成を行なった。 3)パターン状接着剤層のBステージ化 次いで、実施例1と全く同様にしてパターン状接着剤層
のBステージ化を行い、Bステージ状に硬化されたパタ
ーン状接着剤層を有する接着シートを得た。
【0019】4)リードフレームのインナーリード部へ
の転写および紫外線照射による硬化 上記のようにして作製された接着シートを、実施例1と
同一のリードフレームのインナーリード部に載置した。
次いで、120℃にて熱圧着して、パターン状接着剤層
をインナーリード部に転写した。次いで、紫外線硬化用
水銀ランプ(H015−L312、岩崎電気社製)を用
い、120℃に加熱しながら30秒間紫外線を照射し、
パターン状接着剤層を硬化した。パターン状硬化物のリ
ードフレームに対する密着性は良好であり、リードフレ
ームのインナーリードを固定するに十分なものであっ
た。また、上記のようにしてインナーリードが固定され
たリードフレームに樹脂モールドを施した後、信頼性評
価として、実施例1と同様にPCT後の電流リーグ特性
を調査したところ、何等問題がなく、充分に実用に耐え
得るものであることが確認された。
【0020】実施例3 1)紫外線硬化性の液状樹脂組成物の作製 紫外線硬化性樹脂として、ノボラックエポキシ樹脂(E
OCN1027、日本化薬株式会社製)100重量部を
使用し、これにカチオン系光重合開始剤(アデカオプト
マーSP−170、旭電化工業株式会社製)5重量部を
添加した。また、Bステージ状態および硬化後の靭性を
付与するおよび樹脂のスクリーン印刷適性向上の目的
で、ウレタンアクリレート系樹脂(KAYARAD C
L−50、日本化薬株式会社製)50重量部を添加し、
熱重合開始剤として、有機過酸化物(パーロイルEE
P、日本油脂株式会社製)5重量部、また、スクリーン
印刷性を制御する目的で、粘度低下のための溶剤とし
て、エチルセロソルブアセテート50重量部、チクソト
ロピー性向上の目的で、フィラーとして、アルミナ(U
A5105、昭和電工株式会社製)20重量部を添加し
た。さらにパターン位置の確認を容易にする目的で、黒
色着色剤として、カーボンフィラー(#3250、三菱
化成社製)1重量部を添加した。得られた混合物を、3
本ロールを用い十分に分散させた。揮発した溶媒を再添
加して粘度調整を行い、紫外線硬化性の液状樹脂組成物
を得た。 2)パターン状接着剤層の形成 上記のようにして得られた紫外線硬化性の液状樹脂組成
物を用いる以外は、実施例1におけると同様にして、パ
ターン状接着剤層の形成した。 3)パターン状接着剤層のBステージ化 次いで、乾燥時間を10分にした以外は、実施例1と同
様にしてBステージ化を行い、Bステージ状に硬化され
たパターン状接着剤層を有する接着シートを得た。
【0021】4)リードフレームのインナーリード部へ
の転写および紫外線照射による硬化 上記のようにして作製された接着シートを、実施例1と
同一のリードフレームのインナーリード部に載置した。
次いで、120℃にて熱圧着して、パターン状接着剤層
をインナーリード部に転写した。次いで、紫外線硬化用
水銀ランプ(H015−L312、岩崎電気社製)を用
い、120℃に加熱しながら30秒間紫外線を照射し、
パターン状接着剤層を硬化した。パターン状硬化物のリ
ードフレームに対する密着性は良好であり、リードフレ
ームのインナーリードを固定するに十分なものであっ
た。また、上記のようにしてインナーリードが固定され
たリードフレームに樹脂モールドを施した後、信頼性評
価として、実施例1と同様にPCT後の電流リーク特性
を調査したところ、何等問題がなく、充分に実用に耐え
得るものであることが確認された。
【0022】比較例 熱硬化性樹脂として、エポキシ/アミン/イミダゾール
系を使用し、これに、靭性付与剤としてCTBNを添加
し、さらにスクリーン印刷適性制御の目的で、シリカフ
ィラーを添加した系を比較例とした。 1)熱硬化性樹脂組成物の作製 熱硬化性樹脂として、エポキシ樹脂として、(エピコー
ト828、油化シェルエポキシ社製)100重量部を使
用し、これにBステージ化のための硬化剤として、ジア
ミノジフェニルメタン10重量部を添加し、さらに本硬
化用触媒としてイミダゾール化合物(イミダゾール2M
A−OK、四国化成社製)5重量部を添加し、これにス
クリーン印刷適性を制御する目的で、フィラーとして、
シリカ(タラノックス500、Tclco社製)10重
量部を添加した。得られた樹脂組成物を、3本ロールを
用い充分に分散し、スクリーン印刷用の熱硬化性樹脂組
成物を得た。 2)パターン形成 上記のようにして得られた熱硬化性樹脂組成物を用いる
以外は、実施例1におけると同様にして、パターン状接
着剤層の形成した。 3)Bステージ化 上記のようにして形成されたパターン状の接着剤層を、
熱風循環型乾燥機中に入れ、80℃において5時間乾燥
してBステージ化した。それにより、Bステージ状に硬
化されたパターン状接着剤層を有する接着シートが得ら
れた。
【0023】4)リードフレームのインナーリード部へ
の転写および紫外線照射による硬化 リードフレームとして、銅アロイ製の、40ピンDIP
タイプのオープンフレームを用い、上記のようにして作
製された接着シートを、リードフレームのインナーリー
ド部に載置した。次いで、100℃にて熱圧着して、パ
ターン状接着剤層をインナーリード部に転写した。次い
で、熱風循環型乾燥機を用い、150℃において2時間
加熱硬化した。得られたパターン状硬化物のリードフレ
ームに対する密着性は良好であり、リードフレームのイ
ンナーリードを固定するに十分なものであったが、硬化
条件が高温で長いため、リードフレームに銅の酸化物の
発生が認められた。
【0024】
【発明の効果】以上述べたように、リードフレーム固定
用接着シートは、上記のように紫外線硬化性樹脂組成物
よりなるBステージ状に硬化されたパターン状接着剤層
を有するから、リードフレームへの転写性が良好であ
り、リードフレームに接着した後の硬化時間の低温化、
および短縮化をはかることができる。例えば、熱硬化性
樹脂を用いた場合の硬化温度150〜350℃に比べ
て、はるかに低温の室温〜120℃程度の温度で、しか
も短時間で硬化することができる。したがってまた、熱
歪の少ない、高信頼性のリードフレームを製造すること
が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の接着テープの説明図である。
【符号の説明】
1…担持基材、2…パターン状接着剤層。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 剥離性の担持基材上に、紫外線硬化性樹
    脂組成物よりなるBステージ状に硬化されたパターン状
    接着剤層を担持させたことを特徴とするリードフレーム
    固定用接着シート。
  2. 【請求項2】 紫外線硬化性樹脂組成物が、ポリエステ
    ルアクリレート、エポキシアクリレート、ウレタンアク
    リレート、アルキッド樹脂アクリレート、スピラン樹脂
    アクリレート、シリコーン樹脂アクリレート、エピビス
    型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂、およびポ
    リフェノール型エポキシ樹脂から選択された少なくとも
    1種を含有する樹脂組成物である請求項1記載のリード
    フレーム固定用接着シート。
  3. 【請求項3】 紫外線硬化性樹脂組成物が、フィラーと
    して、シリカ、窒化ケイ素、アルミナ、酸化亜鉛、炭酸
    カルシウム、およびカーボンから選択された少なくとも
    1種を含有する請求項1記載のリードフレーム固定用接
    着シート。
  4. 【請求項4】 剥離性の担持基材が、離型処理を施した
    紙、合成樹脂フィルム、有機フィルムおよび金属箔から
    選択されたシート状物またはテープ状物である請求項1
    記載のリードフレーム固定用接着シート。
  5. 【請求項5】 パターン状接着剤層が、スクリーン印刷
    法により形成されてなることを特徴とする請求項1記載
    のリードフレーム固定用接着シート。
  6. 【請求項6】 請求項1記載のリードフレーム固定用接
    着シートを、リードフレームのインナーリード部に載置
    し、加圧の下にパターン状接着剤層を転写し、次いで加
    熱せずにまたは加熱の下に紫外線を照射して、転写され
    たパターン状接着剤層を硬化させることを特徴とするイ
    ンナーリードの固定方法。
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Cited By (6)

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