JP2006245211A - 粘着シート及びこの粘着シートを用いた半導体装置の製造方法 - Google Patents

粘着シート及びこの粘着シートを用いた半導体装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 半導体装置の製造過程における粘着シートの利用例としては、ウエハ表面を粘着テープで貼り付け、しかる後に劈開するか、ダイシングソー等で切削してチップに分割して他の基板に貼り付けたりする例があるが、ウエハ表面の処理に利用できるものがなかった。
【解決手段】 貫通孔204が形成された基材202と基材上に形成された所定形状の粘着層パターン3とを有する粘着シート201を用い、例えばこれをエッチング対象基材に貼り付け、外部から貫通孔204を介してエッチング剤を投入することによって、粘着層パターン3が接着してマスキングされた以外のエッチング対象基材の表面を選択的にエッチングすることができる。
【選択図】 図11

Description

本発明は、粘着シートの構造、及びこの粘着シートを用いた半導体装置の製造方法に関する。
IC、LSI、圧電装置、発光半導体等の半導体装置をウエハ状等に形成し、しかる後に各部品に分割することにより、ウエハから個々の部品を形成する方法がある。この部品分割の際には、例えば引用文献1に開示されるように、ウエハ表面を粘着テープで貼り付け、しかる後に劈開するか、ダイシングソー等で切削してチップに分割する。この様な粘着テープは、ウエハ或いはチップをしっかり保持するためにウエハの表面全体に粘着している。
特開平11−298190号公報(第3−4頁、図1)
従来の粘着テープの応用では、上記した様にウエハ或いはチップを保持したり、分割したチップを他の基板に貼り付けたりするために用いられる。従って、粘着テープはウエハ或いはチップ表面全体に接着されており、この状態で、例えばウエハの表面を加工することは困難であった。
本発明の粘着テープは、
基材と、前記基材上に、粘着性を有して所定のパターン状に形成された粘着層パターンとを有することを特徴とする。
本発明の別の粘着テープは、
基材と、前記基材上に、第1の基材の厚さの領域と第2の基材の厚さの領域を設けた所定のパターン形状を備え、少なくとも前記基材のパターン形状を備えた側の第2の基材の厚さの領域上に粘着層を備えていることを特徴とする。
また、本発明の半導体装置の製造方法は、
その厚み方向に形成された開孔、又はその表面部に形成されて表面端部まで延在する凹部を有する基材と、前記基材上に粘着性を有して所定のパターン状に形成された粘着層パターンとを有する粘着シートを、加工対象の基板表面に貼り付ける工程と、
前記粘着シートが貼り付けられた基板を液体からなる作用液に浸漬する工程と
を有することを特徴とする。
本発明の粘着テープによれば、例えばウエハ等の被加工部材の表面に貼り付けることによって、粘着層パターンによってマスクされていない部分に、選択的にエッチング等の表面加工を施すことができる。また、粘着層パターンを所定のパターン形状に形成することによって、別途保持部材上に配列された構造体を選択的に接着して保持部材から剥離することができる。
実施の形態1.
図1は、本発明による実施の形態1の粘着シートの構成を示す構成図で、同図(a)はその平面図、同図(b)は同図(a)のA−A線に沿った断面図である。
粘着シート1は、基材2及び粘着層パターン3を有し、基材2は例えばポリエチレンテレフタレート(PET:polyethylene terephthalate)で形成されている。粘着層パターン3は、この基材2の表面上に設けられた後述する粘着性材料によって形成されたパターンで、例えば同等の矩形形状の粘着層3cが2次元的に繰り返し配列された繰り返しパターンとなっている。
粘着層パターン3の1つの粘着層3cは、例えば、幅aをa=100μm、長さbをb=10mm、厚さdをd=30μmの矩形とし、各粘着層3c間のスペース幅cを例えばc=100μmとする。
尚、これ等の各数値は、例えば、幅aは20μm≦a≦1mm、粘着層3c間のスペースcは20μm≦cとすることができる。この粘着層間のスペースcが20μmより小さくなると、パターン形成が困難となり、また粘着剤の流動によってスペースが埋まる可能性が高くなる。一方、スペース領域での基材2のたわみが問題となる場合には、スペースcを、例えば1mm以下としてもよい。この場合、繰り返しパターンの配列ピッチpは40μm≦p≦2mmとなる。
次に、粘着シートの作製方法について説明する。
(作製方法1)
図2は、上記した粘着シート1に対して粘着層パターンのパターン形状以外は同構成の粘着シート21(図3(e))を形成するための基材22を示している。同図(a)はその平面図、同図(b)は同図(a)のB−B線に沿った断面図である。尚、同図(a)に点線で示す領域は、最終的に粘着層パターン23(図3(e))が形成されるパターン形成領域25を示している。
図3は、粘着シート21の製造工程を説明するための工程図であり、図2(b)に示す断面図の断面位置での各工程の様子を示している。先ず、同図(a)に示すように基材22の上にスクリーンマスク26を設置し、次いで粘着剤23aを塗布する(同図(b))。次にスキージ(squeezee)27により、粘着剤23aをスクリーンマスク26上より基材22側へ押し出し、基材22上に粘着層パターン23を転写する。(同図(c)、(d))。次にスクリーンマスク26を取り外し、適宜ベーキングするなどして溶剤を飛ばし、基材22上の粘着層パターン23を完成する(同図(e))。
ここで使用する粘着剤として、例えばワックス剤を使用することができる。ワックス剤は加熱によってタック性が得られるので、粘着剤パターンを加熱することによって後述する被着体に接着することができる。
(作製方法2)
図4は、上記した粘着シート1(図1)に対して粘着層パターンのパターン形状以外は同構成の粘着シート31(図5(b))を形成するための基材32を示している。同図(a)はその平面図、同図(b)は同図(a)のC−C線に沿った断面図である。尚、同図(a)に点線で示す領域は、最終的に粘着層パターン33(図5(b))が形成されるパターン形成領域35を示している。
図5は、前記した作製方法1とは異なる方法による、粘着シート31の製造工程を説明するための工程図であり、図4(b)に示す断面図の断面位置での各工程の様子を示している。先ず、同図(a)に示すように基材32の上にディスペンサ36によって、所定のパターン領域35に順次粘着剤33aを射出して粘着層パターン33を形成する。次いで適宜ベーキングするなどして溶剤を飛ばし、基材32上の粘着層パターン33を完成する(同図(b))。
(作製方法3)
図6は、前記した作製方法1及び2とは異なる方法による、上記した粘着シート1と同等の粘着シート41(図6(f))の製造工程を説明するための工程図である。
先ず、同図(a)に示すように粘着層パターンを形成するための第1の鋳型45を用意する。この第1の鋳型45に形成された凸部45aは、後述するように粘着シート41の粘着層パターン43(同図(f))が形成される領域に相当する。次いでこの鋳型の上面を覆うように粘着剤43aを塗布する(同図(b))。次いで第1の鋳型45の凹凸部と嵌合する凸凹部を有する第2の鋳型46で粘着剤43aを押圧し、第1の鋳型45の凸部45aの表面に粘着層パターン43を残す(同図(c))。
次に第2の鋳型46を除去する(同図(d))。次に基材42を、その表面に凸部45aの粘着層パターン43が均等に接着するように貼付し(同図(e))、粘着層パターン43を基材42側に転写する(同図(f))。このため、粘着層パターン43と第1の鋳型45の凸部45aの表面との接着力に対して、粘着層パターン43と基材42の表面との接着力が強くなるように、第1の鋳型の表面及び基材42の表面を予め表面処理しているものとする。
(作製方法4)
図7は、前記した粘着シート1(図1)に対して粘着層パターンのパターン形状以外は同構成の粘着シート51(図8(c))を形成するための基材52を示している。同図(a)はその平面図、同図(b)は同図(a)のD−D線に沿った断面図である。尚、同図(a)に点線で示す領域は、最終的に粘着層パターン53(図8(c))が形成されるパターン形成領域55を示している。
図8は、前記した作製方法1〜3とは異なる方法による、粘着シート51の製造工程を説明するための工程図であり、図7(b)に示す断面図の断面位置での各工程の様子を示している。先ず、同図(a)に示すように基材52の上に感光性の粘着剤53aを塗布して均一な粘着層を形成する。次いで、パターン形成のための遮光マスク56を用いて、発光装置57から出力される光によって粘着層を選択的に露光して粘着層パターン53を形成する(同図(b))。その後、粘着層パターン53を現像して粘着層パターン53を形成する。
この方法では、粘着剤53aとして、例えば感光性を有する液状レジストなどを使用することができる。液状レジストは現像後にもタック性を備えているので、後述する被着体に接着した後ベーキングして硬化させることにより、接着を完了することができる。
(作製方法5)
図9は、前記した作製方法1〜4とは異なる方法による、上記した粘着シート1と同等の粘着シート61(図9(d))の製造工程を説明するための工程図である。
先ず、同図(a)に示すように粘着層パターンを形成するための鋳型65を用意する。この鋳型65に形成された凹部65aは、後述するように粘着シート61の粘着層パターン63(同図(d))が形成される領域に相当する。次いでこの鋳型の上面を覆うように粘着剤63aを塗布する(同図(b))。次いで基材62を、その表面に鋳型65の凸部が当接すると共に凹部65aの粘着層パターン63が均等に接着するように圧接し(同図(c))、粘着層パターン63を基材62側に転写する(同図(d))。このため、粘着層パターン63と鋳型65の凹部65aの表面との接着力に対して、粘着層パターン63と基材62の表面との接着力が強くなるように、鋳型65の表面及び基材62の表面を予め表面処理しているものとする。
次に、以上のようにして形成された粘着シートの使用例について説明する。
図10は、前記した粘着シート1(図1)に対して粘着層パターンのパターン形状以外は同構成の粘着シート101の使用例を説明するための説明図である。同図(a)において、保持部材である例えばUV(ultraviolet)剥離性を備えた別の粘着シート106上には、所定の配列位置に例えば半導体素子チップ107からなる構造体が接着して配列されている。一方、粘着シート101は、前記したように例えばポリエチレンテレフタレートで形成された基材102に、粘着性材料によって形成された粘着層パターン103が形成されている。
粘着層パターン103は、基板106上に配列された半導体素子チップ107の配列と関連して形成されるもので、例えば粘着シート106に対して粘着シート101が所定の対応位置に位置決められた際に、所望の半導体素子チップ107の群に対向する位置に形成されている。
次に粘着シート101を粘着シート106に対して所定の対応位置に位置決めし、同図(b)に示すように、粘着層パターン103を所定の半導体素子チップ107の一群に接着させる。その後、同図(c)に示すように粘着シート101を粘着シート106から離間させることによって、所望の導体素子チップ107の群を、粘着シート106から一括して剥離し、例えば粘着シート101に接着した状態で搬送することが可能となる。
尚、この時の粘着層パターン103の材料としては、レジスト材料、光剥離性又は熱剥離性を有する粘着材料、更にワックス材料などを使用することができ、また粘着シート106から半導体素子チップ107を剥離する際には、必要に応じてUV(ultraviolet)剥離性を備えた粘着シート106に紫外線を照射するものとする。
以上のように、実施の形態1の粘着シートによれば、保持部材上の所定の配列位置に保持された複数の構造体から、所望の構造体のみを選択的に粘着剤で接着し、保持部材上から一括して剥離することができる。
実施の形態2.
図11は、本発明による実施の形態2の粘着シートの構成を示す構成図で、同図(a)はその平面図、同図(b)は同図(a)のE−E線に沿った断面図である。
この粘着シート201が、前記した図1に示す実施の形態1の粘着シート1と主に異なる点は、基材202の所定位置に複数の貫通孔204が形成されている点である。従って、この粘着シート201が、前記した実施の形態1の粘着シート1(図1)と共通する部分には同符号を付して、或いは図面を省いて説明を省略し、異なる点を重点的に説明する。
図11に示すように、貫通孔204は、基材202の粘着層パターン3が形成されないスペース領域に形成され、例えば、幅a=100μm、長さb=10mm、厚さd=30μmの各粘着層3c間のスペース(スペース幅c=100μm)に設けられた貫通孔204の内径eは、例えばe=50μmである。
この貫通孔204の内径は、粘着層パターン3のスペース領域のスペース幅cに適合する径にすることができ、例えば、50μm以上、1mm以下とすることができる。また、基材202に設ける貫通孔204間のピッチは、貫通孔の内径に適合するように適宜ピッチを定めることができる。
以上のように構成された貫通孔204を有する粘着シート201の作製方法については、基材として、予め上記した貫通孔204が形成された基材を用いる他は、前記した実施の形態1で説明した各作製方法1〜5までと同じ方法とすることができるため、ここでの説明は省略する。
次に、以上のような構成の粘着シート201を、例えばエッチング時のマスキングとして使用する使用例について説明する。
図12は、この使用例を説明するための説明図である。先ず、同図(a)に示すように、エッチング対象基材206のエッチンング対象面上に、そのマスク領域に粘着層パターン3が接着するように粘着シート201を貼り付ける。このため、粘着層パターン3は、エッチング対象基材206のエッチングパターンに関連して予め形成されるもので、エッチンング対象面の所望のマスク領域と一致するように形成される。
次に、同図(b)に矢印で示すように、粘着シート201の基材202に形成された貫通孔204を介して、エッチング対象基材206、基材202、及び粘着層パターン3とで囲まれた領域に、外部からエッチング用の気体又は液体を通過(透過、浸透)させる。これにより、同図(c)に示すように、粘着層パターン3でマスクされたマスク領域外の所定のエッチング領域206aにエッチングを施すことが可能となる。
このため、粘着シート201の基材202及び粘着層パターン3は、このエッチング処理で使用されるエッチング剤によって侵されない素材、例えば耐酸性を有して、弗酸、塩酸、燐酸、及び過酸化水素酸の、何れか又は混合した酸等に耐える素材で形成されているものとする。
ここで、基材202及び粘着層パターン3が耐酸性を有する、とは次の特性を具えていることを意味する。即ち、基材202及び粘着層パターン3を所定のエッチング液に浸漬した時に、
・所定のエッチング条件下(エッチング液の温度、エッチングを行う際の環境、浸漬時間など)で各材料の溶解に起因するなどの、基材及び粘着層におけるパターン形状及び基材形状の変形、
・粘着層の粘性減少やエッチング液の浸漬に起因するなどの、表面の基材からの剥離または粘着対象表面からの剥離、
・粘着層がエッチング液の浸漬前に具えていた熱剥離特性やUV硬化特性などの機能の消失、
・エッチング液に浸漬する前に具えていたタック性(粘着力)の変化(タック性の減少または増加)、
の各現象の、少なくとも1つの現象が発生しない、という特性である。
図13は、粘着シート201を用いて行なった他のエッチング例を示す説明図である。この場合、同図に示すように、エッチング対象基材210のエッチング領域210aが、粘着層パターン3でマスクする領域以外となっている。この場合でも、矢印で示すように粘着シート201の基材202に形成された貫通孔204を介して外部からエッチング用の気体又は液体を通過(透過、浸透)させることによって、エッチング対象基材210に、レジスト211や粘着層パターン3から露出したエリア、即ちエッチング領域210aをエッチングすることが可能である。
図14は、粘着シート201を用いて行なった更に他のエッチング例を示す説明図である。ここでは、エッチング対象基材215のエッチング対象面に予めパターン215aが形成されている。この場合でも、粘着層パターン3をパターン215aに合うように形成することによって、パターン215aに粘着層パターン3をアラインメントしてエッチングすることによって、同様の構造体を形成することができる。
尚、基材202に設けた貫通孔204の液体の浸透性をよくするために、例えば基材表面をプラズマ処理して親水性の表面状態にしてもよい。また、貫通孔204の断面形状も円形に限定されるものではなく、矩形としてもよいなど適宜形状設計することができる。
また、上記した粘着シート201の使用例では、基板表面に作用する作用液としてエッチング液を用い、エッチング対象基材206の表面を選択的にエッチッグする例を示したが、この使用方法に限定されるものではなく、例えばコーティング対象基材に粘着シート201を貼り付けて、作用液としてコーティング液を貫通孔204からが浸透させてその表面を選択的にコーティングするのに使用してもよいなど、種々の使用態様を取り得るものである。
以上のように、実施の形態2の粘着シートによれば、例えばウエハ等の被加工部材の表面に貼り付けることによって、粘着層パターンでマスクされていない部分に、選択的にエッチング等の表面加工を施すことができる。
実施の形態3.
図15は、本発明による実施の形態3の粘着シートの構成を示す構成図で、同図(a)はその平面図、同図(b)は同図(a)のF−F線に沿った断面図である。
この粘着シート221が、前記した図1に示す実施の形態1の粘着シート1と主に異なる点は、基材222に凹凸パターンを設け、その凸部222aの表面に粘着層パターン3が形成されている点である。従って、この粘着シート221が、前記した実施の形態1の粘着シート1(図1)と共通する部分には同符号を付して、或いは図面を省いて説明を省略し、異なる点を重点的に説明する。
図16は、粘着シート221の製造工程を説明するための工程図であり、図15(b)に示す断面図の断面位置での各工程の様子を示している。先ず、同図(a)に示すように粘着層パターンを形成するための鋳型225を用意する。この鋳型225に形成された凹部225aは、後述するように粘着シート221の粘着層パターン3(同図(f))が形成される領域に相当する。次いでこの鋳型の上面を覆うように粘着剤3aを塗布し、別の鋳型226を押し当てて鋳型225の凹部225aに粘着剤3aが残るようにする(同図(b)、(c))。
次に鋳型225の凹部225aに嵌合する凸部222aを有する基材222を用意し、基材222のパターンと鋳型225のパターンを位置合わせして、鋳型225の凹部225aに所定量の粘着剤3aが残る位置まで基材222の凸部222aを押し込む(同図(d)、(e))。次いで基材225を外して、粘着層パターン3を基材225側に転写する(同図(f))。このため、粘着層パターン3と鋳型225の凹部225a表面との接着力に対して、粘着層パターン3と基材222の凸部222a表面との接着力が強くなるように、鋳型226の表面及び基材222の表面を予め表面処理しているものとする。
次に、以上のようにして形成された粘着シート221の使用例について説明する。
図17は、粘着シート221の使用例を説明するための説明図である。同図(a)に示すように、保持部材である例えばUV(ultraviolet)剥離性を備えた別の粘着シート227上には、所定の配列位置に例えば半導体素子チップ228からなる構造体が接着して配列されている。粘着シート221の粘着層パターン3は、粘着シート227上に配列された半導体素子チップ228の配列と関連して形成されるもので、例えば粘着シート227に対して粘着シート221が所定の対応位置に位置決められた際に、所望の半導体素子チップ228の群に対向する位置に形成されている。
次に粘着シート221を粘着シート227に対して所定の対応位置に位置決めし、同図(b)に示すように、粘着層パターン3を所定の半導体素子チップ228の一群に接着させる。その後、同図(c)に示すように粘着シート221を粘着シート227から離間させることによって、所望の導体素子チップ228の群を、粘着シート227から一括して剥離し、例えば粘着シート221に接着した状態で搬送することが可能となる。
尚、この時の粘着層パターン3の材料としては、レジスト材料、光剥離性又は熱剥離性を有する粘着材料、更にワックス材料などを使用することができ、また粘着シート227から半導体素子チップ228を剥離する際には、必要に応じてUV(ultraviolet)剥離性を備えた粘着シート227に紫外線を照射するものとする。
次に、粘着シート221の別の使用例、即ちエッチング時のマスキングとして使用する場合について説明する。
図18は、この使用例を説明するための説明図である。先ず、同図(a)に示すように、エッチング対象基材230のエッチンング対象面上に、そのマスク領域に粘着層パターン3が接着するように粘着シート221を貼り付ける。このため、粘着層パターン3は、エッチング対象基材230のエッチングパターンに関連して予め形成されるもので、エッチンング対象面の所望のマスク領域と一致するように形成される。
次に、粘着シート221の基材222に形成された凹凸パターンの凹部222bを介して、エッチング対象基材230、基材222、及び粘着層パターン3とで囲まれた領域に、外部からエッチング用の気体又は液体を通過(透過、浸透)させる。これにより、同図(b)に示すように、粘着層パターン3でマスクされたマスク領域外の所定のエッチング領域230aにエッチングを施すことが可能となる。
尚、粘着シート221を上記したようにエッチング時のマスキングとして使用する場合、その基材222に形成された凹凸パターンの少なくとの凹部は、基材の端部までつながって形成されているものとする。このように凹部が基材の端部までつながって形成されることによって、基材側面からこの凹部を介してエッチング溶剤を供給してエッチングすることが可能となる。
以上のように、実施の形態3の粘着シートによれば、保持部材上の所定の配列位置に保持された複数の構造体から、所望の構造体のみを選択的に粘着剤で接着し、保持部材上から一括的に剥離することができる。又前記した実施の形態1の場合に比べ、この時の粘着シート221と粘着シート227(図17)との間の空隙をより大きくとることができるので、構造体の選択的な剥離を、より容易に行なうことができる。
更に、実施の形態3の粘着シートによれば、例えばウエハ等の被加工部材の表面に貼り付けることによって、粘着剤でマスクされていない部分に、選択的にエッチング等の表面加工を施すことができる。
尚、前記した各実施の形態では、粘着層パターンの形状を矩形の繰り返しパターンとしたが、これに限定されるものではなく、そのパターン形状は適宜設計することができる。
例えば、シート上の端から端までに至る連続したパターンでもよいし、適当な間隔を設けたパターンであってもよい。また円形であってもよいし楕円形であってもよいし、パターンが互いに交差するパターンであってもよい。さらに、実施の形態3において、基材222に設けたパターンのない領域(凹凸のパターンの粘着層3を形成しない凹部222b)に図11でもうけたような基材を貫通する孔を設けてもよい。また、上記実施の形態において、粘着層が形成されている面と反対側の基材の表面から粘着層が基材と接している面と反対側の粘着層表面までの厚さ(基材の厚さと粘着層の厚さ)のばらつきを、粘着層の厚さ以下または±10μm以下とすることが好適例である。
また、前記した各実施の形態では、粘着シートの基材としてPETを用いた例を示したが、これに限定されるものではなく、例えば、他の有機材料で構成される基材であってもよいし、金属材料、半導体材料、或いは、有機材料で被覆された金属材料であっても良い。更に、ガラス、セラミックス、紙、布、或いは不織布であってもよいし、これ等を弾性変形可能に構成することもできる。ここで、弾性変形可能に構成、とは以下のことを意味する。即ち、厚さが薄いプラスチックや金属のように自由に変形が可能で(いわゆるフレキシブルな性質を備え)、外力による変形の後にも、基材には亀裂が発生するなどの欠陥が発生せず、変形前の状態に復帰することが可能な構成を意味する。
本発明による実施の形態1の粘着シートの構成を示す構成図で、(a)はその平面図、(b)は(a)のA−A線に沿った断面図である。 粘着シートを形成するための基材を示し、(a)はその平面図、(b)は(a)のB−B線に沿った断面図である。 粘着シートの製造工程を説明するための工程図であり、(a)〜(e)は各工程での構成を示している。 粘着シートを形成するための基材を示し、(a)はその平面図、(b)は(a)のC−C線に沿った断面図である。 別方法による粘着シートの製造工程を説明するための工程図であり、(a)及び(b)は各工程での構成を示している。 更に別方法による粘着シートの製造工程を説明するための工程図であり、(a)〜(f)は各工程での構成の様子を示している。 粘着シートを形成するための基材を示し、(a)はその平面図、(b)は(a)のD−D線に沿った断面図である。 別方法による粘着シートの製造工程を説明するための工程図であり、(a)〜(c)は各工程での構成を示している。 更に別方法による粘着シートの製造工程を説明するための工程図であり、(a)〜(d)は各工程での構成を示している。 実施の形態1の粘着シートの使用例を説明するための説明図で、(a)〜(c)は、使用手順の各段階での状態を示している。 本発明による実施の形態2の粘着シートの構成を示す構成図で、(a)はその平面図、(b)は(a)のE−E線に沿った断面図である。 実施の形態2の粘着シートの使用例を説明するための説明図で、(a)〜(c)は、使用手順の各段階での状態を示している。 実施の形態2の粘着シートを用いて行なった他のエッチング例を示す説明図である。 実施の形態2の粘着シートを用いて行なった更に他のエッチング例を示す説明図である。 本発明による粘着シートの実施の形態3の構成を示す構成図で、(a)はその平面図、(b)は(a)のF−F線に沿った断面図である。 実施の形態3の粘着シートの製造工程を説明するための工程図であり、(a)〜(f)は各工程での構成を示している。 実施の形態3の粘着シートの使用例を説明するための説明図で、(a)〜(c)は、使用手順の各段階での状態を示している。 実施の形態3の粘着シートの別の使用例を説明するための説明図で、(a)及び(b)は、使用手順の各段階での状態を示している。
符号の説明
1,21,31,41,51,61,101,106,201,221,227 粘着シート
2,22,32,42,52,62,102,202,222 基材
3,23,33,43,53,63,103 粘着層パターン
3a,23a,33a,43a,53a,63a 粘着剤
3c 粘着層
25,35,55 パターン形成領域
26 スクリーンマスク
27 スキージ
36 ディスペンサ
45 第1の鋳型
45a,222a 凸部
46 第2の鋳型
56 遮光マスク
57 発光装置
65,225,226 鋳型
65a,222b,225a 凹部
107,228 半導体素子チップ
204 貫通孔
206,210,215,230 エッチング対象基材
206a,210a,230a エッチング領域
211 レジスト
215a パターン
229 空隙。

Claims (14)

  1. 基材と、
    前記基材上に、少なくとも前記基材と反対側の面に粘着性を有し、所定のパターン形状に形成された粘着層パターンと
    を有することを特徴とする粘着シート。
  2. 基材と、
    前記基材上に、第1の基材の厚さの領域と第2の基材の厚さの領域を設けた所定のパターン形状を備え、
    少なくとも前記基材のパターン形状を備えた側の第2の基材の厚さの領域上に粘着層を備えていることを特徴とする粘着シート。
  3. 前記基材は、その厚み方向に貫通する開孔、又はその表面部に形成されて表面端部まで延在する凹部を有し、
    前記粘着層パターンは、前記開孔又は前記凹部以外の部分に設けられたことを特徴とする請求項1又は2記載の粘着シート。
  4. 前記基材が、有機材料、紙、金属、ガラス、セラミックス、及び、有機材料で被覆された金属の何れかの材料で構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の粘着シート。
  5. 前記基材が弾性変形できることを特徴とする請求項1又は2記載の粘着シート。
  6. 前記基材及び前記粘着層パターンが所定の酸に対して耐酸性を具えていることを特徴とする請求項1又は2記載の粘着シート。
  7. 前記所定の酸が、弗酸、塩酸、燐酸、又は過酸化水素酸の、何れかの酸又は混合した酸であることを特徴とする請求項6記載の粘着シート。
  8. 前記粘着層パターンが、接着物に対して光剥離性又は熱剥離性を有することを特徴とする請求項1又は2記載の粘着シート。
  9. 前記粘着層パターン表面と前記基材の粘着層と反対側の基材表面との間の厚さのばらつきが、前記粘着層の厚さ以下又は±10μm以下であることを特徴とする請求項1又は2記載の粘着シート。
  10. 前記粘着層パターンが所定形状の繰り返しパターンであることを特徴とする請求項1又は2記載の粘着シート。
  11. 前記所定形状が矩形であることを特徴とする請求項10記載の粘着シート。
  12. 前記矩形の形状の幅aが20μm≦a≦1mm、繰り返しパターンの配列ピッチpが40μm≦p≦2mmであることを特徴とする請求項11記載の粘着シート。
  13. 前記開孔の内径が1mm以下であることを特徴とする請求項3記載の粘着シート。
  14. 請求項3記載の粘着シートを、加工対象の基板表面に貼り付ける工程と、
    前記粘着シートが貼り付けられた基板を液体からなる作用液に浸漬する工程と
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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