JP2016076595A - エッチングマスクの形成方法 - Google Patents

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晋 横尾
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宏行 高橋
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Yoshiteru Nishida
吉輝 西田
健志 岡崎
Kenji Okazaki
健志 岡崎
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Tomotaka Tabuchi
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Abstract

【課題】フォトマスクを用いることなく、従来よりも簡単な工程でエッチングマスクを形成できるエッチングマスクの形成方法を提供する。
【解決手段】表面(11a)にエッチング領域とエッチング領域で区画された複数の非エッチング領域とを有する被加工物(11)の非エッチング領域を覆うエッチングマスクの形成方法であって、片面に粘着層を有し、平面視で非エッチング領域と同じ大きさの板状のマスク部材(23)を用意するマスク部材準備工程と、マスク部材の粘着層を有する面側を非エッチング領域に貼着して、非エッチング領域をマスク部材で覆いエッチング領域を露出させるエッチングマスク形成工程と、を含む構成とした。
【選択図】図6

Description

本発明は、エッチングによって板状の被加工物を加工する際の保護部材となるエッチングマスクの形成方法に関する。
ストリートと呼ばれる分割予定ラインで区画された表面側の複数の領域に、それぞれIC等のデバイスが形成された半導体ウェーハは、例えば、裏面側を研削された後に、各デバイスに対応する複数のチップに分割され、電子機器等に組み込まれる。
半導体ウェーハのような板状の被加工物を分割する際には、例えば、高速に回転する切削ブレードを被加工物の分割予定ラインに切り込ませた上で、切削ブレード及び被加工物を分割予定ラインと平行な方向に相対移動させる。しかしながら、この方法では、被加工物を分割予定ラインに沿って機械的に削り取るので、チップの抗折強度が低下しがちである。
また、この方法では、切削ブレードを分割予定ラインに対して高精度に位置合わせした上で、各分割予定ラインを個別に切削する必要があるので、加工の終了までに長い時間を要してしまう。特に、この問題は、切削すべき分割予定ラインの数が多い被加工物において深刻である。
そこで、近年では、プラズマエッチングを利用して被加工物を分割する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この方法では、プラズマエッチングでウェーハの全面を一度に加工できるので、チップの小型化、被加工物の大型化等によって分割予定ラインの数が増えても、加工に要する時間は殆ど変わらずに済む。
また、被加工物を機械的に削り取るわけではないないので、加工時の欠け等を抑制し、チップの抗折強度を高く維持できる。なお、この方法では、所望の遮光パターンが形成されたフォトマスクを用いて、被加工物の表面に保護部材となるエッチングマスクを形成している。
特開2006−114825号公報
しかしながら、上述したフォトマスクは、遮光膜の形成、レジスト膜の被覆、レジスト膜のパターン描画、遮光膜のエッチングといった複雑な工程を経て製造され、高価である。そのため、このフォトマスクを用いてエッチングマスクを形成すると、被加工物の加工コストを低く抑えるのが難しくなる。
また、上述したフォトマスクを使用するエッチングマスクの形成方法では、被加工物の表面全体をフォトレジスト材で被覆した後に、このフォトレジスト材を露光、現像して、被加工物のエッチングすべき領域を露出させるので、工程が煩雑になり易い。その上、エッチングによる膜減りを考慮してフォトレジスト材の厚みを調整しなくてはならないという煩わしさもある。
このように、従来のエッチングマスクの形成方法には、工程が煩雑で、加工コストを低く抑えるのに向いていないという問題があった。本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、フォトマスクを用いることなく、従来よりも簡単な工程でエッチングマスクを形成できるエッチングマスクの形成方法を提供することである。
本発明によれば、表面にエッチング領域と該エッチング領域で区画された複数の非エッチング領域とを有する被加工物の該非エッチング領域を覆うエッチングマスクの形成方法であって、片面に粘着層を有し、平面視で該非エッチング領域と同じ大きさの板状のマスク部材を用意するマスク部材準備工程と、該マスク部材の該粘着層を有する面側を該非エッチング領域に貼着して、該非エッチング領域を該マスク部材で覆い該エッチング領域を露出させるエッチングマスク形成工程と、を含むことを特徴とするエッチングマスクの形成方法が提供される。
本発明において、該マスク部材準備工程は、該非エッチング領域よりも大きいマスク部材材料の一方の面側全体に粘着材を塗布して第1の粘着層を形成する第1の粘着層形成工程と、該マスク部材材料の該第1の粘着層側を板状の保持部材の表面に貼着し、切削装置で該マスク部材材料を分割して、該第1の粘着層の一部でなる該粘着層をそれぞれ有する複数の該マスク部材を形成する分割工程と、形成された複数の該マスク部材を該保持部材から剥離する剥離工程と、を含むことが好ましい。
また、本発明において、該エッチングマスク形成工程は、該マスク部材の該粘着層を有する面の反対の面側を、先端に吸着部を有する棒状の吸着手段で吸着して保持し、該マスク部材の該粘着層を有する面側を該非エッチング領域に貼着することが好ましい。
また、本発明において、該マスク部材準備工程は、該被加工物と同等以上の大きさのマスク部材材料の一方の面側全体に粘着材を塗布して第1の粘着層を形成する第1の粘着層形成工程と、該マスク部材材料の該第1の粘着層側を板状の保持部材の表面に貼着し、該エッチング領域と複数の該非エッチング領域とに対応させて該マスク部材材料を切削装置で分割する分割工程と、該マスク部材材料の該一方の面の反対の他方の面側の複数の該非エッチング領域に対応する部分に粘着材を塗布して第2の粘着層を形成する第2の粘着層形成工程と、該保持部材から該マスク部材材料の該エッチング領域に対応する部分を剥離して除去することで、該第2の粘着層の一部でなる該粘着層をそれぞれ有する複数の該マスク部材を形成する除去工程と、を含み、該エッチングマスク形成工程は、該保持部材に貼着されている複数の該マスク部材の該粘着層を有する面側を該非エッチング領域にまとめて貼着するマスク部材貼着工程と、複数の該マスク部材を該保持部材から剥離して被加工物に移す保持部材剥離工程と、を含むことが好ましい。
本発明に係るエッチングマスクの形成方法では、平面視で被加工物の非エッチング領域と同じ大きさの板状のマスク部材を用意して、このマスク部材を非エッチング領域に貼着するので、高価なフォトマスクを用いることなく、従来よりも簡単な工程でエッチングマスクを形成できる。
被加工物の構成例を模式的に示す斜視図である。 マスク部材準備工程の第1の粘着層形成工程を説明するための斜視図である。 マスク部材準備工程の分割工程でマスク部材材料を保持部材に貼着する様子を模式的に示す斜視図である。 分割工程で用いられる切削装置を模式的に示す斜視図である。 図5(A)は、分割工程で分割されたマスク部材材料を模式的に示す斜視図であり、図5(B)は、マスク部材準備工程の剥離工程で剥離されたマスク部材を模式的に示す斜視図である。 エッチングマスク形成工程を説明するための図である。 変形例に係るマスク部材準備工程の分割工程で分割されたマスク部材材料を模式的に示す斜視図である。 変形例に係るマスク部材準備工程の第2の粘着層形成工程を説明するための斜視図である。 変形例に係るマスク部材準備工程の除去工程を説明するための斜視図である。 変形例に係るエッチングマスク形成工程のマスク部材貼着工程を説明するための図である。 変形例に係るマスク部材貼着工程の保持部材剥離工程で複数のマスク部材を保持部材から剥離した状態を模式的に示す斜視図である。
添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。本実施形態に係るエッチングマスクの形成方法は、マスク部材準備工程(図2、図3、図4、図5(A)及び図5(B)参照)、及びエッチングマスク形成工程(図6参照)を含む。
マスク部材準備工程では、被加工物の非エッチング領域と同じ大きさの板状のマスク部材を用意する。エッチングマスク形成工程では、このマスク部材を非エッチング領域に貼着する。なお、本実施形態のマスク部材準備工程は、第1の粘着層形成工程、分割工程、及び剥離工程をさらに含んでいる。以下、本実施形態に係るエッチングマスクの形成方法について詳述する。
はじめに、エッチングマスクが形成される被加工物について説明する。図1は、被加工物の構成例を模式的に示す斜視図である。図1に示すように、本実施形態の被加工物11は、例えば、シリコン等の材料でなる円盤状のウェーハであり、表面11aは、格子状に配列された分割予定ライン(ストリート)13で複数の領域に区画されている。
この分割予定ライン13及び外周近傍の領域が、エッチングによって加工されるエッチング領域となる。一方、分割予定ライン13で区画された複数の領域は、それぞれ、エッチングで加工されない非エッチング領域となる。各非エッチング領域には、IC等のデバイス15が形成されている。なお、被加工物11の裏面11b側は、略平坦である。
本実施形態に係るエッチングマスクの形成方法では、まず、被加工物11の非エッチング領域と同じ大きさの板状のマスク部材を用意するマスク部材準備工程を実施する。このマスク部材準備工程では、はじめに、マスク部材のベースとなるマスク部材材料に粘着材を塗布して第1の粘着層を形成する第1の粘着層形成工程を実施する。図2は、マスク部材準備工程の第1の粘着層形成工程を説明するための斜視図である。
第1の粘着層形成工程は、例えば、図2に示す粘着材塗布装置1で実施される。粘着材塗布装置1は、板状のマスク部材材料21を保持した状態で回転可能なテーブル3を備えている。テーブル3の上方には、粘着性のある液状の粘着材Aを滴下するノズル5が配置されている。
マスク部材材料21は、エッチングに耐性のある任意の材料(樹脂、ガラス等)で円盤状に形成されており、略平坦な表面(一方の面)21a及び裏面(他方の面)21bを備えている。
このマスク部材材料21は、平面視で被加工物11の非エッチング領域よりも大きく、また、エッチングによって失われない程度に厚い。なお、本実施形態では、円盤状のマスク部材材料21を用いているが、マスク部材材料の形状は特に限定されない。
第1の粘着層形成工程では、まず、表面21aが上方に露出するようにマスク部材材料21をテーブル3で保持する。次に、テーブル3とともにマスク部材材料21を回転させて、ノズル5から粘着材Aを滴下する。これにより、マスク部材材料21の表面21a全体に粘着材Aを塗布して、第1の粘着層(不図示)を形成できる。
第1の粘着層形成工程を実施した後には、マスク部材材料21を分割して複数のマスク部材を形成する分割工程を実施する。この分割工程では、マスク部材材料21を保持部材に貼着し、その後、切削装置で切削して複数のマスク部材に分割する。図3は、マスク部材準備工程の分割工程でマスク部材材料21を保持部材に貼着する様子を模式的に示す斜視図である。
図3に示すように、保持部材31は、マスク部材材料21と略同径の円盤状に形成されており、略平坦な表面31a及び裏面31bを備えている。保持部材31としては、例えば、樹脂等でなる板状物やフィルムを用いることができる。後にマスク部材材料21を剥離し易いように、保持部材31の表面31aを離型剤等で処理しておいても良い。
マスク部材材料21を保持部材31に貼着する際には、第1の粘着層が形成されたマスク部材材料21の表面21a側を保持部材31の表面31a側に対面させて、マスク部材材料21と保持部材31とを重ね合せる。これにより、保持部材31は、第1の粘着層の粘着力によってマスク部材材料21の表面21a側に貼着される。
保持部材31に貼着されたマスク部材材料21は、切削装置で切削され、複数のマスク部材へと分割される。図4は、マスク部材準備工程の分割工程で用いられる切削装置を模式的に示す斜視図である。
図4に示すように、切削装置2は、各構造を支持する基台4を備えている。基台4の上面には、X軸方向(前後方向、加工送り方向)に長い矩形状の開口4aが形成されている。この開口4a内には、X軸移動テーブル6、X軸移動テーブル6をX軸方向に移動させるX軸移動機構(加工送り手段)(不図示)、及びX軸移動機構を覆う防塵防滴カバー8が設けられている。
X軸移動テーブル6上には、上述したマスク部材材料21を吸引保持する保持テーブル10が設けられている。保持テーブル10は、モータ等の回転駆動源(不図示)と連結されており、Z軸方向(鉛直方向)に平行な回転軸の周りに回転する。また、保持テーブル10は、上述のX軸移動機構でX軸移動テーブル6とともにX軸方向に加工送りされる。
保持テーブル10の表面(上面)は、保持部材31を介してマスク部材材料21を吸引保持する保持面10aとなっている。この保持面10aは、保持テーブル10の内部に形成された流路(不図示)を通じて吸引源(不図示)と接続されている。
開口4aと近接する位置には、マスク部材材料21及び保持部材31を保持テーブル10へと搬送する搬送機構(不図示)が設けられている。搬送機構で搬送されたマスク部材材料21及び保持部材31は、マスク部材材料21の裏面21b側が上方に露出するように保持テーブル10に載置される。
基台4の上面には、マスク部材材料21を切削する切削ユニット12を支持する門型の支持構造14が、開口4aを跨ぐように配置されている。支持構造14の前面上部には、切削ユニット12をY軸方向(割り出し送り方向)及びZ軸方向(鉛直方向)に移動させる切削ユニット移動機構16が設けられている。
切削ユニット移動機構16は、支持構造14の前面に配置されY軸方向に平行な一対のY軸ガイドレール18を備えている。Y軸ガイドレール18には、切削ユニット移動機構16を構成するY軸移動プレート20がスライド可能に設置されている。
Y軸移動プレート20の裏面側(後面側)には、ナット部(不図示)が設けられており、このナット部には、Y軸ガイドレール18と平行なY軸ボールネジ22が螺合されている。Y軸ボールネジ22の一端部には、Y軸パルスモータ(不図示)が連結されている。Y軸パルスモータでY軸ボールネジ22を回転させれば、Y軸移動プレート20は、Y軸ガイドレール18に沿ってY軸方向に移動する。
Y軸移動プレート20の表面(前面)には、Z軸方向に平行な一対のZ軸ガイドレール24が設けられている。Z軸ガイドレール24には、Z軸移動プレート26がスライド可能に設置されている。
Z軸移動プレート26の裏面側(後面側)には、ナット部(不図示)が設けられており、このナット部には、Z軸ガイドレール24と平行なZ軸ボールネジ28が螺合されている。Z軸ボールネジ28の一端部には、Z軸パルスモータ30が連結されている。Z軸パルスモータ30でZ軸ボールネジ28を回転させれば、Z軸移動プレート26は、Z軸ガイドレール24に沿ってZ軸方向に移動する。
Z軸移動プレート26の下部には、マスク部材材料21を切削する切削ユニット12が設けられている。また、切削ユニット12と隣接する位置には、マスク部材材料21の上面側(裏面21b側)を撮像するカメラ32が設置されている。切削ユニット移動機構16で、Y軸移動プレート20をY軸方向に移動させれば、切削ユニット12及びカメラ32は割り出し送りされ、Z軸移動プレート26をZ軸方向に移動させれば、切削ユニット12及びカメラ32は昇降する。
切削ユニット12は、Y軸方向に平行な回転軸を構成するスピンドル(不図示)の一端側に装着された円環状の切削ブレード34を備えている。スピンドルの他端側にはモータ等の回転駆動源(不図示)が連結されており、スピンドルに装着された切削ブレード34を回転させる。
図5(A)は、分割工程で分割されたマスク部材材料21を模式的に示す斜視図である。図5(A)に示すように、マスク部材材料21を切削ブレード34で切削し、平面視で非エッチング領域と同じ大きさの複数の小片に分割することで、上述した第1の粘着層の一部でなる粘着層をそれぞれ備えた複数のマスク部材23を形成できる。
分割工程を実施した後には、複数のマスク部材23を保持部材31から剥離する剥離工程を実施する。図5(B)は、マスク部材準備工程の剥離工程で剥離されたマスク部材23を模式的に示す斜視図である。
以上のように、第1の粘着層形成工程、分割工程、及び剥離工程を含むマスク部材準備工程を実施した後には、マスク部材23を被加工物11の非エッチング領域に貼着するエッチングマスク形成工程を実施する。図6は、エッチングマスク形成工程を説明するための図である。
エッチングマスク形成工程は、例えば、図6に示すマスク部材貼着装置42で実施される。マスク部材貼着装置42は、マスク部材を吸着する吸着部を先端(下端)に備えた棒状の吸着ユニット(吸着手段)44を含む。吸着ユニット44の基端側には、吸引源46が接続されている。
エッチングマスク形成工程では、このマスク部材貼着装置42の吸着ユニット44でマスク部材23を吸着、保持して、被加工物11の非エッチング領域に貼着する。具体的には、粘着層が形成された第一の面(粘着層を有する面)23aとは反対の第二の面(反対の面)23b側を吸着ユニット44で吸着し、第一の面23a側の粘着層を非エッチング領域に接触させる。
これにより、エッチングマスクとなるマスク部材23を非エッチング領域に貼着できる。被加工物11の全ての非エッチング領域にマスク部材23を貼着し、非エッチング領域が覆われエッチング領域が露出すると、エッチングマスク形成工程は終了する。
このように、本実施形態に係るエッチングマスクの形成方法では、平面視で被加工物11の非エッチング領域と同じ大きさの板状のマスク部材23を用意して、このマスク部材23を非エッチング領域に貼着するので、高価なフォトマスクを用いることなく、従来よりも簡単な工程でエッチングマスクを形成できる。
特に、本実施形態では、エッチングに耐性のある材料で形成された十分に厚い板状のマスク部材23を用いるので、エッチングマスクを形成する際にエッチングによる膜減りを考慮する必要がない。
なお、本発明は上記実施形態の記載に限定されず、種々変更して実施可能である。例えば、上記実施形態では、複数のマスク部材23をそれぞれ吸着ユニット44で吸着、保持して、被加工物11の非エッチング領域に貼着しているが、本発明のエッチングマスクの形成方法はこれに限定されない。
例えば、複数のマスク部材をまとめて(一括して)被加工物11に貼着することもできる。この変形例では、例えば、マスク部材準備工程を、第1の粘着層形成工程、分割工程、第2の粘着層形成工程、及び除去工程で構成し、エッチングマスク形成工程を、マスク部材貼着工程、及び除去工程で構成する。
変形例に係るマスク部材準備工程の第1の粘着層形成工程は、上記実施形態の第1の粘着層形成工程と同様である。ただし、変形例では、被加工物11と同等以上の大きさのマスク部材材料21を使用する。このようなマスク部材材料21を用いることで、複数のマスク部材をまとめて被加工物11の非エッチング領域に貼着できる。
第1の粘着層形成工程を実施した後には、マスク部材材料21を分割する分割工程を実施する。図7は、変形例に係るマスク部材準備工程の分割工程で分割されたマスク部材材料21を模式的に示す斜視図である。
変形例に係る分割工程では、保持部材31に貼着したマスク部材材料21を上述の切削装置2で切削して、図7に示すように、被加工物11の各非エッチング領域に対応するマスク部25と、被加工物11のエッチング領域に対応する余剰部27とに分割する。各マスク部25は、各非エッチング領域と同じ大きさ、対応する位置に形成される。
分割工程を実施した後には、マスク部材材料21のマスク部25に粘着材を塗布して第2の粘着層を形成する第2の粘着層形成工程を実施する。図8は、変形例に係るマスク部材準備工程の第2の粘着層形成工程を説明するための斜視図である。第2の粘着層形成工程は、例えば、第1の粘着層形成工程と同じ粘着材塗布装置1で実施される。
第2の粘着層形成工程では、まず、マスク部材材料21の裏面21bが上方に露出するようにマスク部材材料21及び保持部材31をテーブル3で保持する。次に、テーブル3とともにマスク部材材料21を回転させて、ノズル5から粘着材Aを滴下する。これにより、マスク部材材料21の裏面21b全体に粘着材Aを塗布して、第2の粘着層(不図示)を形成できる。
なお、ここでは、マスク部材材料21の裏面21b全体に粘着材Aを塗布して、第2の粘着層を形成しているが、第2の粘着層は、少なくともマスク部材材料21の裏面21bのマスク部25に形成されれば良い。
第2の粘着層形成工程を実施した後には、保持部材31からマスク部材材料21の余剰部27を除去して複数のマスク部材を形成する除去工程を実施する。図9は、変形例に係るマスク部材準備工程の除去工程を説明するための斜視図である。
マスク部材材料21の余剰部27を保持部材31から剥離、除去することで、図9に示すように、保持部材31の表面31aにマスク部25を残存させて、上述した第2の粘着層の一部でなる粘着層をそれぞれ備えた複数のマスク部材29を形成できる。
すなわち、変形例に係るエッチングマスクの形成方法では、第一の粘着層によって保持部材31に貼着される第一の面29aとは反対の第二の面(粘着層を有する面)29b側に、被加工物11との貼着に用いる粘着層が形成される。
以上のように、第1の粘着層形成工程、分割工程、第2の粘着層形成工程、及び除去工程を含むマスク部材準備工程を実施した後には、被加工物11の非エッチング領域にマスク部材29を貼着するエッチングマスク形成工程のマスク部材貼着工程を実施する。図10は、変形例に係るエッチングマスク形成工程のマスク部材貼着工程を説明するための図である。
このマスク部材貼着工程では、複数の非エッチング領域と複数のマスク部材29とがそれぞれ対応するように、被加工物11の表面11a側と保持部材31の表面31a側とを対面させて、各非エッチング領域に各マスク部材29を接触させる。これにより、複数のマスク部材29及び保持部材31は、マスク部材29の第二の面29b側に形成された粘着層を介して被加工物11に貼着される。
マスク部材貼着工程を実施した後には、複数のマスク部材29を保持部材31から剥離して被加工物11に移す保持部材剥離工程を実施する。図11は、変形例に係るマスク部材貼着工程の保持部材剥離工程で複数のマスク部材29を保持部材31から剥離した状態を模式的に示す斜視図である。図11に示すように、被加工物11の全ての非エッチング領域が複数のマスク部材29で覆われ、エッチング領域が露出すると、エッチングマスク形成工程は終了する。
このように、変形例に係るエッチングマスクの形成方法でも、平面視で被加工物11の非エッチング領域と同じ大きさの板状のマスク部材29を用意して、このマスク部材29を非エッチング領域に貼着するので、高価なフォトマスクを用いることなく、従来よりも簡単な工程でエッチングマスクを形成できる。
また、このエッチングマスクの形成方法では、エッチングに耐性のある材料で形成された十分に厚い板状のマスク部材29を用いるので、エッチングマスクを形成する際にエッチングによる膜減りを考慮する必要がない。
その他、上記実施形態に係る構成、方法等は、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施できる。
11 被加工物
11a 表面
11b 裏面
13 分割予定ライン(ストリート)
15 デバイス
21 マスク部材材料
21a 表面(一方の面)
21b 裏面(他方の面)
23 マスク部材
23a 第一の面(粘着層を有する面)
23b 第二の面(反対の面)
25 マスク部
27 余剰部
29 マスク部材
29a 第一の面
29b 第二の面(粘着層を有する面)
31 保持部材
31a 表面
31b 裏面
1 粘着材塗布装置
3 テーブル
5 ノズル
2 切削装置
4 基台
4a 開口
6 X軸移動テーブル
8 防塵防滴カバー
10 保持テーブル
10a 保持面
12 切削ユニット
14 支持構造
16 切削ユニット移動機構
18 Y軸ガイドレール
20 Y軸移動プレート
22 Y軸ボールネジ
24 Z軸ガイドレール
26 Z軸移動プレート
28 Z軸ボールネジ
30 Z軸パルスモータ
32 カメラ
34 切削ブレード
42 マスク部材貼着装置
44 吸着ユニット(吸着手段)
46 吸引源
A 粘着材

Claims (4)

  1. 表面にエッチング領域と該エッチング領域で区画された複数の非エッチング領域とを有する被加工物の該非エッチング領域を覆うエッチングマスクの形成方法であって、
    片面に粘着層を有し、平面視で該非エッチング領域と同じ大きさの板状のマスク部材を用意するマスク部材準備工程と、
    該マスク部材の該粘着層を有する面側を該非エッチング領域に貼着して、該非エッチング領域を該マスク部材で覆い該エッチング領域を露出させるエッチングマスク形成工程と、を含むことを特徴とするエッチングマスクの形成方法。
  2. 該マスク部材準備工程は、
    該非エッチング領域よりも大きいマスク部材材料の一方の面側全体に粘着材を塗布して第1の粘着層を形成する第1の粘着層形成工程と、
    該マスク部材材料の該第1の粘着層側を板状の保持部材の表面に貼着し、切削装置で該マスク部材材料を分割して、該第1の粘着層の一部でなる該粘着層をそれぞれ有する複数の該マスク部材を形成する分割工程と、
    形成された複数の該マスク部材を該保持部材から剥離する剥離工程と、を含むこと特徴とする請求項1に記載のエッチングマスクの形成方法。
  3. 該エッチングマスク形成工程は、
    該マスク部材の該粘着層を有する面の反対の面側を、先端に吸着部を有する棒状の吸着手段で吸着して保持し、該マスク部材の該粘着層を有する面側を該非エッチング領域に貼着することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のエッチングマスクの形成方法。
  4. 該マスク部材準備工程は、
    該被加工物と同等以上の大きさのマスク部材材料の一方の面側全体に粘着材を塗布して第1の粘着層を形成する第1の粘着層形成工程と、
    該マスク部材材料の該第1の粘着層側を板状の保持部材の表面に貼着し、該エッチング領域と複数の該非エッチング領域とに対応させて該マスク部材材料を切削装置で分割する分割工程と、
    該マスク部材材料の該一方の面の反対の他方の面側の複数の該非エッチング領域に対応する部分に粘着材を塗布して第2の粘着層を形成する第2の粘着層形成工程と、
    該保持部材から該マスク部材材料の該エッチング領域に対応する部分を剥離して除去することで、該第2の粘着層の一部でなる該粘着層をそれぞれ有する複数の該マスク部材を形成する除去工程と、を含み、
    該エッチングマスク形成工程は、
    該保持部材に貼着されている複数の該マスク部材の該粘着層を有する面側を該非エッチング領域にまとめて貼着するマスク部材貼着工程と、
    複数の該マスク部材を該保持部材から剥離して被加工物に移す保持部材剥離工程と、を含むこと特徴とする請求項1に記載のエッチングマスクの形成方法。
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