JP2999982B2 - ディスク再生装置、及び再生回路 - Google Patents

ディスク再生装置、及び再生回路

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JP2999982B2
JP2999982B2 JP9164987A JP16498797A JP2999982B2 JP 2999982 B2 JP2999982 B2 JP 2999982B2 JP 9164987 A JP9164987 A JP 9164987A JP 16498797 A JP16498797 A JP 16498797A JP 2999982 B2 JP2999982 B2 JP 2999982B2
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吉宏 堀
敏昭 日置
浩志 渡部
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昇 間宮
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスクに形成さ
れているウォブルに同期して該ディスクの記録データを
再生する再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図10に模式的に例示するように、溝
(グルーブ)の壁部を蛇行させて或る周期と振幅を持つ
正弦波形状(ウォブル形状)に形成して成るディスク記
録媒体が知られている。このようなウォブルについて
は、例えば、特開平7−311962号公報(G11B
7/00)に記載されており、周知である。また、
このウォブルには、アドレス情報が記録されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本出願人は、先に、デ
ータ再生の同期化方式として埋め込みクロック方式を用
いるディジタルディスク再生装置の発明を出願している
(特願平9−63406号,平成9年3月17日出
願)。その出願明細書中には、ディスクの回転制御及び
データの記録/再生時のビットクロックを生成する際の
基準となる単一周波数のクロックによってウォブリング
され所定周期毎にアドレス情報が記録されたグルーブを
有するディジタルディスクと、その再生装置が記述され
ている。
【0004】上記再生装置は、ディジタルディスクに形
成されているウォブルに同期して該ディスクの記録デー
タを再生するのであるが、ウォブルの周期がデータビッ
トの周期と同程度の桁であるため、再生信号にウォブル
信号の影響が強く現れて、再生データの品質を劣化させ
るという問題がある。本発明は、この問題を解決するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、再生信号中に
含まれるウォブル成分を除去もしくは軽減することを特
徴とする再生回路である。ウォブル成分とは、図10の
如く蛇行して形成されているウォブルを走査することに
より再生信号中に重畳される成分である。除去もしくは
軽減とは、再生信号中からウォブル成分を減ずることを
いう。また、本発明は、上記構成に於いて、ウォブル成
分が周期性を有することを特徴とする再生回路である。
周期性を有するとは、前述のビットクロックを生成する
際の基準となる単一周波数のクロックのような場合であ
る。
【0006】また、本発明は、上記構成に於いて、再生
信号が記録媒体を動的に走査することにより得られるこ
とを特徴とする再生回路である。記録媒体とは、光磁気
ディスク,磁気ディスク,光ディスク,CD−R,DV
D,CD−ROM,相変化型の光ディスク等のディスク
記録媒体/再生媒体,DAT等の磁気テープや光磁気テ
ープ等の帯状の記録媒体/再生媒体,磁気や光磁気のド
ラム状記録媒体/再生媒体等をいう。動的に走査すると
は、静止したヘッドに対して記録媒体がウォブル形成さ
れたグルーブ/ランドに沿って移動することにより走査
する場合と、静止した記録媒体に対してヘッドがウォブ
ル形成されたグルーブ/ランドに沿って移動することに
より走査する場合がある。走査速度は、比走査部分が属
するゾーンの特性に応じて、例えば、ウォブルに記録さ
れているクロックにより定められる。
【0007】また、本発明は、上記構成に於いて、記録
媒体が、録再可能な媒体、換言すれば、記録/再生可能
な媒体であることを特徴とする再生回路である。また、
本発明は、上記構成に於いて、記録が、光磁気、光又は
磁気によりなされることを特徴とする再生回路である。
光磁気による記録は、例えば、レーザ光の照射により加
熱した記録層の磁化をデータに対応する外部磁界の方向
に向けることで行われる。光による記録は、例えば、レ
ーザ光の照射によりデータに対応する相変化を記録層に
生起させることで行われる。磁気による記録は、例え
ば、記録層の磁化をデータに対応する方向に向けること
で行われる。また、本発明は、上記構成に於いて、記録
媒体が、前述のように、帯状、円板状又は筒状であるこ
とを特徴とする再生回路である。
【0008】また、本発明は、上記構成に於いて、記録
媒体が、図10に示すようなグルーブ及び/又はランド
を有することを特徴とする再生回路である。また、本発
明は、上記構成に於いて、グルーブ及び/又はランド
が、前記走査の方向(グルーブに沿う方向)と直交する
記録媒体面内の方向に蛇行していることを特徴とする再
生回路である。この場合、蛇行とは、図10に示すよう
に、グルーブやランドの壁部が或る周期と振幅を有する
ことをいう。
【0009】また、本発明は、上記構成に於いて、ウォ
ブル成分を除去もしくは軽減するべく再生信号中からウ
ォブル成分を減ずるキャンセル信号が、前記蛇行を動的
に走査する、つまり、グルーブ/ランドに沿って走査す
る際にウォブル成分に相当する変動を検出するように走
査することにより形成されることを特徴とする再生回路
である。また、本発明は、上記構成に於いて、キャンセ
ル信号が、光学的な走査、例えば、レーザ光による走査
により得られることを特徴とする再生回路である。
【0010】また、本発明は、上記構成に於いて、キャ
ンセル信号が、ディジタルフィルタを介して分離される
ことを特徴とする再生回路である。ディジタルフィルタ
とは各種の書籍等に記載されているように、代数的な演
算(遅延,加算,乗算)によりフィルタリングや信号処
理を行う装置であり、アナログフィルタに比して高精度
・無調整であり、また、柔軟性やLSI技術との適合性
に優れている。柔軟性に優れるとは、DSPを用いるこ
とでプログラムの開発や係数の入れ換えのみで各種の信
号処理に対応可能なことをいう。このため、同一ディス
ク内に同期クロック(ウォブル信号)の周波数が相違す
る複数個のゾーンが存在するような場合でも、簡易な調
整により対応可能である。また、本発明は、上記構成に
於いて、キャンセル信号が、再生クロック、つまり、デ
ータ再生用のビットクロックを形成するために利用され
ることを特徴とする再生回路である。
【0011】また、本発明は、上記構成に於いて、ウォ
ブルの蛇行が不連続に形成されている、つまり、データ
再生用のビットクロックに対応しない部分が存在するこ
とを特徴とする再生回路である。また、本発明は、上記
構成に於いて、ウォブルの蛇行が周期的に不連続部分を
有することを特徴とする再生回路である。例えば、一定
周期毎にアドレス領域が設けられており、該アドレス領
域のウォブル形状が、他の領域(データ領域)のウォブ
ル形状と異なるような場合である。また、本発明は、上
記構成に於いて、不連続部分がアドレス情報(ディスク
内の位置情報)を含むことを特徴とする再生回路であ
る。
【0012】また、本発明は、上記構成に於いて、不連
続部分の再生に伴うキャンセル信号の欠落を補償する補
償手段を有することを特徴とする再生回路である。キャ
ンセル信号の欠落は、キャンセル信号としてウォブル信
号や該信号のバンドパスフィルタ出力を用いる場合、上
記アドレス領域でキャンセル信号として機能しなくなる
ために生ずる。補償するとは、ウォブル信号や該信号の
バンドパスフィルタ出力が信号として機能しなくなる領
域で、これらに代えて、キャンセル信号として機能する
代替信号を用いることをいう。
【0013】また、本発明は、上記構成に於いて、補償
手段が、前記キャンセル信号の欠落時に該キャンセル信
号を疑似信号、即ち、上述の代替信号で置換することを
特徴とする再生回路である。また、本発明は、上記構成
に於いて、疑似信号がディジタル合成手段により出力さ
れることを特徴とする再生回路である。ディジタル合成
手段とは、例えば、キャンセル信号とし機能しているウ
ォブル信号や該信号のバンドパスフィルタ出力を保存し
ておいて、これを、疑似信号として用いる手段である。
【0014】また、本発明は、ディスクに形成されてい
るウォブルを走査して該ディスクの記録データを再生す
る装置であって、ディスクからウォブル信号を再生する
ウォブル再生手段と、同期クロック発生のためにPLL
回路に入力されるべき参照信号を前記ウォブル信号から
生成する参照信号生成手段と、ディスクからRF信号を
再生するデータ再生手段と、前記参照信号をキャンセル
信号として用いて前記RF信号のウォブル成分を除去も
しくは低減するキャンセル手段とを有するディスク再生
装置である。また、本発明は、上記構成に於いて、参照
信号生成手段がディジタルバンドパスフィルタを含むデ
ィスク再生装置である。
【0015】また、本発明は、ディスクに形成されてい
るウォブルを走査して該ディスクの記録データを再生す
るとともにウォブルのアドレス領域からディスクアドレ
スを検出する再生装置であって、ディスクからウォブル
信号を再生するウォブル再生手段と、前記ウォブル信号
からアドレス領域を検出する領域検出手段と、同期クロ
ック発生のためにPLL回路に入力されるべき参照信号
を前記ウォブル信号から生成する参照信号生成手段と、
前記アドレス領域の検出直前に前記参照信号生成手段に
より生成された参照信号に類似する疑似信号を生成する
疑似信号生成手段と、前記アドレス領域が検出された場
合は所定期間に渡り前記ウォブル信号から生成される参
照信号に換えて前記疑似信号を前記PLL回路に入力さ
れるべき参照信号とする切換手段と、ディスクからRF
信号を再生するデータ再生手段と、前記参照信号をキャ
ンセル信号として用いて前記RF信号のウォブル成分を
除去もしくは低減するキャンセル手段と、を有するディ
スク再生装置である。また、本発明は、上記構成に於い
て、参照信号生成手段がディジタルバンドパスフィルタ
を含むディスク再生装置である。
【0016】また、本発明は、上記構成に於いて、疑似
信号生成手段が参照信号生成手段内でディジタルバンド
パスフィルタの前段に設けられたレジスタであり、切換
手段がウォブル信号に代えて前記レジスタのデータを所
定期間に渡り繰り返して前記ディジタルバンドパスフィ
ルタへ入力させる、ディスク再生装置である。
【0017】また、本発明は、前記構成に於いて、疑似
信号生成手段が参照信号生成手段内でディジタルバンド
パスフィルタの後段に設けられたレジスタであり、切換
手段がディジタルバンドパスフィルタの出力に代えてレ
ジスタのデータを所定期間に渡り繰り返して出力させ
る、ディスク再生装置である。
【0018】また、本発明は、前記構成に於いて、キャ
ンセル手段がディジタルバンドパスフィルタの出力をレ
ベル変換してA/D変換後の前記RF信号から減算する
手段である、ディスク再生装置である。また、本発明
は、前記構成に於いて、キャンセル手段がレジスタの出
力をレベル変換してA/D変換後の前記RF信号から減
算する手段である、ディスク再生装置である。また、本
発明は、前記構成に於いて、前記参照信号生成手段が、
該参照信号生成手段での処理での総遅延量をウォブル信
号の一波分の整数倍に調整してRF信号とキャンセル信
号の位相を揃える遅延調整器を含む、ディスク再生装置
である。
【0019】
【発明の実施の形態】図10は、実施の形態のディジタ
ルディスク記録再生装置により記録/再生される光磁気
ディスク10の表面を模式的に示す。この光磁気ディスク
10には、グルーブがスパイラル状に所定ピッチで刻み込
まれており、この両壁を蛇行(ウォブル)させることに
より、グルーブとランドが形成されている。
【0020】ウォブルの周波数は、ディスクの回転制御
及びデータの記録/再生時のビットクロックを生成する
際の基準となる単一周波数(例:データの2バイトを1
周期とする周波数)であり、且つ、所定周期(例:2K
バイト)毎にアドレス情報が記録されている。この様子
を図8に示す。なお、いわゆるゾーンディスクの場合
は、各ゾーン間でウォブルの周波数が相違する。また、
アドレス情報は、バイフェーズ符号化方式等を用いて変
調されて記録されている。
【0021】図1は光磁気記録再生装置の再生系を省略
して示すブロック図である。記録対象のデータは、入力
端子14から入力され、変調回路16で誤り訂正符号化処理
や、DSVを少なくする変調処理等の符号変換処理を施
された後、アンプ18を介して磁気ヘッド20に出力され、
これにより、光磁気ディスク10への記録が行われる。
【0022】記録対象のデータは、光磁気ディスク10に
記録されているウォブルから再生されるクロックに同期
して、光磁気ディスク10のデータ領域に記録される。こ
のための書込タイミングと記録用クロックは、システム
コントローラ22とPLL回路24から供給される。
【0023】光磁気ディスク10に刻まれているウォブル
からのウォブル信号は、光学ヘッド26からの出力をマト
リクス回路28を経て出力することで得られる。マトリク
ス回路28からは、ウォブル信号の他、トラッキングエラ
ー信号、フォーカスエラー信号、RF信号が出力され
る。トラッキングエラー信号は、トラッキング制御回路
30へ送られて、トラッキング制御信号として光学ヘッド
26に返される。フォーカスエラー信号は、フォーカス制
御回路32へ送られて、フォーカス制御信号として光学ヘ
ッド26に返される。RF信号は、再生時には、再生系の
回路で復調される。
【0024】ウォブル信号は、スピンドルサーボ回路34
に入力される。スピンドルサーボ回路34は、ウォブル信
号と、基準発振器からの1.1[MHz] の基準信号とを比
較して、モータ38の回転を制御する。つまり、ウォブル
信号と1.1[MHz] の基準信号とが同期するように、モ
ータ38を回転制御する。
【0025】ウォブル信号は、また、アドレス検出回路
40にも入力される。これにより、ウォブル信号にバイフ
ェーズで多重されているアドレス情報が検出される。検
出されたアドレスと検出タイミングは、システムコント
ローラ22に送られる。
【0026】ウォブル信号は、また、バンドパス回路23
を経てPLL回路24にも入力される。これにより、PL
L回路24からは、1.1[MHz] のウォブル信号に位相同
期した17.6[MHz] のクロックが出力される。バンド
パス回路23については後述する。
【0027】このように、図1に示す光磁気記録再生装
置では、光磁気ディスク10から再生されたウォブル信号
に同期するクロック信号に同期して、記録対象のデータ
が光磁気ディスク10に記録される。つまり、記録対象の
データは、ウォブル形状に同期して記録される。
【0028】図2は光磁気記録再生装置の記録系を省略
して示すブロック図である。データは、前述のように、
光磁気ディスク10のウォブルに同期してデータ領域に記
録されている。マトリクス回路28からは、ウォブル信号
の他、トラッキングエラー信号、フォーカスエラー信
号、RF信号が出力される。トラッキングエラー信号
は、トラッキング制御回路30へ送られて、トラッキング
制御信号として光学ヘッド26に返される。フォーカスエ
ラー信号は、フォーカス制御回路32へ送られて、フォー
カス制御信号として光学ヘッド26に返される。
【0029】ウォブル信号は、スピンドルサーボ回路34
に入力される。スピンドルサーボ回路34は、ウォブル信
号と、基準発振器からの1.1[MHz] の基準信号とを比
較して、モータ38の回転を制御する。つまり、ウォブル
信号と1.1[MHz] の基準信号とが同期するように、モ
ータ38を回転制御する。
【0030】ウォブル信号は、また、アドレス検出回路
40にも入力される。これにより、ウォブル信号にバイフ
ェーズで多重されているアドレス情報が検出される。検
出されたアドレスと検出タイミングは、システムコント
ローラ22に送られる。
【0031】ウォブル信号は、また、バンドパス回路23
を経てPLL回路24にも入力される。これにより、PL
L回路24からは、1.1[MHz] のウォブル信号に位相同
期した17.6[MHz] のクロックが出力される。バンド
パス回路23については後述する。
【0032】RF信号は、バンドパス回路23から後述の
如く出力されるキャンセル信号(ウォブル成分に相当す
る信号)をOPアンプ41で減じられた後、A/D変換回
路42で2値化される。キャンセル信号を減ずることによ
り、図7に示すように、RF信号からウォブル成分が除
去されて、良好な再生信号を得ることができる。2値化
されたデータは、復調回路44で復調されて元のデータに
復元される。
【0033】このように、図2に示す光磁気記録再生装
置では、光磁気ディスク10から再生されたウォブル信号
に同期するクロック信号に同期して、記録データの再生
処理が行われる。また、その際、RF信号に重畳されて
いるウォブル成分が、ウォブル信号に基づいて後述のよ
うに生成されるキャンセル信号によって除去もしくは低
減されるため、再生信号の特性も良好となる。また、R
F信号中にクロック成分を含ませておき、該クロック成
分に基づいてクロックを作成しなくとも再生データに同
期したクロックを得ることができるため、セルフクロッ
クを考慮することなく、十分な記録再生を実現すること
ができる効果もある。
【0034】以下、バンドパス回路23について説明す
る。図3は、図1及び図2の再生回路内のバンドパス回
路23の一例を示すブロック図である。ウォブル信号は、
A/D変換器231 でA/D変換された後、ディジタルバ
ンドパスフィルタ233 でウォブル信号の周波数付近の周
波数成分付近を抽出され、さらに遅延器235 でRF信号
との位相差分程度を遅延された後、D/A変換器236 で
D/A変換される。この出力が、参照用信号としてPL
L回路24に入力され、これにより、PLL回路24は再生
用クロックを生成して、図2のA/D変換器42と復調回
路44へ送る。なお、記録時であれば、PLL回路24は記
録用クロックを生成して、図1の変調回路16へ送る。ま
た、PLL回路24の出力は、分周器238 で1/nに分周
されて平滑化された後、前記A/D変換器231 、ディジ
タルバンドパスフィルタ233 、遅延器235 、D/A変換
器236 に供給される。
【0035】また、上記D/A変換器236 の出力(上記
PLL回路24の参照信号)は、所定レベルまで増幅され
た後、キャンセル信号としてOPアンプ41へ供給され
る。これにより、OPアンプ41は、図7のようにRF信
号からキャンセル信号(ウォブル成分)を減じた信号を
再生信号として出力する。また、上記遅延器235 は、R
F信号とキャンセル信号の波形位相を揃えるために、A
/D変換器231 からD/A変換器236 までの総遅延量が
ウォブルの一波分の総サンプル数の整数倍になるように
挿入される。なお、いわゆるゾーンディスクのようにク
ロックが途中で変わる場合には、遅延量(α)も適宜に
変更される。かかる遅延器235 は、フリップフロップを
用いて容易に構成できる。また、上記のようにディジタ
ルバンドパスフィルタ233 を用いているため、上記ゾー
ンディスクのようにクロックが途中で変わる場合でも、
サンプルクロックの周波数を変えるという簡単な操作で
対応でき、回路規模も小さくて足りる。
【0036】図4は、アドレス領域では、上述のキャン
セル信号が得られなくなることを考慮して構成された回
路である。即ち、図8に示すように、アドレス領域のウ
ォブル信号波形とデータ領域のウォブル信号波形は異な
る。このため、上述の処理を行った場合には、アドレス
領域では、ウォブル信号に適合するようにセットされて
いるディジタルバンドパスフィルタ233 からの出力が、
図9に示すように略無くなって、キャンセル信号を生成
できなくなる。このため、アドレス領域と該アドレス領
域の影響が及ぶ領域(ディジタルバンドパスフィルタ23
3 では前後のデータを用いて演算を行っているため或る
範囲に渡って影響が及ぶ)については疑似的なキャンセ
ル信号を用いるようにしたものである。
【0037】即ち、アドレス領域検出回路239 によりア
ドレス領域の先端(SYNC)が検出されると、その
後、所定期間に渡って、レジスタ232 の出力が繰り返し
て出力されるようにスイッチが切り換えられる。このた
め、レジスタ232 からはアドレス領域検出直前のデータ
(例えば、ウォブル信号の一波分)が繰り返して出力さ
れ、これにより、擬似的なキャンセル信号が出力され
る。その他の構成は、図3と同じである。
【0038】図5は、図4に於いて、レジスタ232 をデ
ィジタルバンドパスフィルタ233 の後段に設けたもので
ある。この場合も、図4と同様の効果を得る。
【0039】図6は、図4に於いて、A/D変換後のR
F信号にキャンセル信号を作用させた例である。即ち、
全てをディジタルデータで処理する例である。このよう
に全てをディジタルデータで処理しているため、ディジ
タルバンドパスフィルタ233の出力は、遅延器235 にて
遅延され、さらに、レベル変換器234 にてRFデータに
適合するようにレベル変換された後、減算器41a に入力
されて、RFデータから減算される。これにより、ウォ
ブル成分がキャンセルされる。なお、RF信号とウォブ
ル信号を同一のクロックで処理する関係上、分周器238
は設けられていない。図6の場合も、図4、図5と同等
の効果を奏するとともに、回路構成がより簡易となる。
【0040】以上、本発明の種々の実施例について説明
したが、本発明は、これに限定されるものではない。例
えば、データが光又は磁気を用いて記録されているデー
タ記録媒体を再生するための他の方式の回路もしくは装
置や、形状が筒状である記録媒体を再生するための他の
方式の回路もしくは装置にも適用され得る。
【0041】
【発明の効果】本発明によると、ディスクに形成されて
いるウォブルに同期して該ディスクの記録データを再生
するとともにウォブルのアドレス領域からディスクアド
レスを検出する再生装置に於いて、再生信号に現れるウ
ォブル信号の影響を、ウォブル信号のディジタルフィル
タ出力によってキャンセルできるため、再生データの品
質を劣化させるという問題を解決できる。また、ディジ
タルフィルタを用いているため、ゾーンディスクのよう
にクロックが途中で変わる場合でも、サンプルクロック
の周波数と、遅延量(α)のみを変えればよいため、回
路規模を大きくすることなく容易に対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】光磁気記録再生装置の再生系を省略して示すブ
ロック図。
【図2】光磁気記録再生装置の記録系を省略して示すブ
ロック図。
【図3】図1及び図2の再生回路内のバンドパス回路23
の一例を示すブロック図。
【図4】図1及び図2の再生回路内のバンドパス回路23
の図3とは異なる一例を示すブロック図。
【図5】図1及び図2の再生回路内のバンドパス回路23
の図3及び図4とは異なる一例を示すブロック図。
【図6】図1及び図2の再生回路内のバンドパス回路23
の全体をディジタル回路で構成してA/D変換後の再生
データから減算する例を示すブロック図。
【図7】RF信号からキャンセル信号を減じて再生信号
を得る様子の説明図。
【図8】ウォブル信号のアドレス領域とデータ領域を示
す説明図。
【図9】ウォブル信号のアドレス領域をデータ領域の疑
似ウォブル信号で置換する様子の説明図。
【図10】グルーブとランドを模式的に示す説明図。
【符号の説明】
23 バンドパス回路 24 PLL回路 40 アドレス検出回路 239 アドレス領域検出回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅野 賢二 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内 (72)発明者 間宮 昇 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−147709(JP,A) 特開 平6−243468(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 20/10 G11B 7/00

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蛇行したグルーブ及び/又はランドを再
    生した再生信号中に含まれるウォブル成分を除去もしく
    は軽減する再生回路であって、 前記蛇行を動的に走査することにより前記ウォブル成分
    を除去もしくは軽減するキャンセル信号を生成するキャ
    ンセル信号生成手段と、 前記蛇行の不連続部分を識別する不連続部分識別手段
    と、 前記不連続部分の再生に伴うキャンセル信号の欠落を補
    償する補償手段とを有することを特徴とする再生回路。
  2. 【請求項2】 請求項1に於いて、 前記キャンセル信号生成手段は、ディジタルフィルタを
    含むことを特徴とする再生回路。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に於いて、 前記キャンセル信号は、再生クロックを形成するために
    利用されることを特徴とする再生回路。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れかに於いて、 前記不連続部分には、アドレス情報が記録されているこ
    とを特徴とする再生回路。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れかに於いて、 前記補償手段は、前記キャンセル信号の欠落時に該キャ
    ンセル信号を疑似信号で置換することを特徴とする再生
    回路。
  6. 【請求項6】 請求項5に於いて、 前記疑似信号は、ディジタル合成手段により出力される
    ことを特徴とする再生回路。
  7. 【請求項7】 ディスクに形成されているウォブルを走
    査して該ディスクの記録データを再生する再生装置であ
    って、 ディスクからウォブル信号を再生するウォブル再生手段
    と、 再生クロック発生のためにPLL回路に入力されるべき
    参照信号を前記ウォブル信号から生成する参照信号生成
    手段と、 ディスクからRF信号を再生するデータ再生手段と、 前記参照信号をキャンセル信号として用いて前記RF信
    号のウォブル成分を除去もしくは低減するキャンセル手
    段と、 を有するディスク再生装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に於いて、 前記参照信号生成手段はディジタルバンドパスフィルタ
    を含む、 ディスク再生装置。
  9. 【請求項9】 ディスクに形成されているウォブルを走
    査して該ディスクの記録データを再生するとともにウォ
    ブルのアドレス領域からディスクアドレスを検出する再
    生装置であって、 ディスクからウォブル信号を再生するウォブル再生手段
    と、 前記ウォブル信号からアドレス領域を検出する領域検出
    手段と、 同期クロック発生のためにPLL回路に入力されるべき
    参照信号を前記ウォブル信号から生成する参照信号生成
    手段と、 前記アドレス領域の検出直前に前記参照信号生成手段に
    より生成された参照信号に類似する疑似信号を生成する
    疑似信号生成手段と、 前記アドレス領域が検出された場合は所定期間に渡り前
    記ウォブル信号から生成される参照信号に換えて前記疑
    似信号を前記PLL回路に入力されるべき参照信号とす
    る切換手段と、 ディスクからRF信号を再生するデータ再生手段と、 前記参照信号をキャンセル信号として用いて前記RF信
    号のウォブル成分を除去もしくは低減するキャンセル手
    段と、 を有するディスク再生装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に於いて、 前記参照信号生成手段はディジタルバンドパスフィルタ
    を含む、 ディスク再生装置。
  11. 【請求項11】 請求項10に於いて、 前記疑似信号生成手段は、前記参照信号生成手段内で前
    記ディジタルバンドパスフィルタの前段に設けられたレ
    ジスタであり、 前記切換手段は、前記ウォブル信号に代えて前記レジス
    タのデータを前記所定 期間に渡り繰り返して前記ディジ
    タルバンドパスフィルタへ入力させる、 ディスク再生装置。
  12. 【請求項12】 請求項10に於いて、 前記疑似信号生成手段は、前記参照信号生成手段内で前
    記ディジタルバンドパスフィルタの後段に設けられたレ
    ジスタであり、 前記切換手段は、前記ディジタルバンドパスフィルタの
    出力に代えて前記レジスタのデータを前記所定期間に渡
    り繰り返して出力させる、 ディスク再生装置。
  13. 【請求項13】 請求項11に於いて、 前記キャンセル手段は、前記ディジタルバンドパスフィ
    ルタの出力をレベル変換して、A/D変換後の前記RF
    信号から減算する手段である、 ディスク再生装置。
  14. 【請求項14】 請求項12に於いて、 前記キャンセル手段は、前記レジスタの出力をレベル変
    換して、A/D変換後の前記RF信号から減算する手段
    である、 ディスク再生装置。
  15. 【請求項15】 請求項7〜請求項14の何れかに於い
    て、 前記参照信号生成手段は、該参照信号生成手段での処理
    での総遅延量をウォブル信号の一波分の整数倍に調整し
    てRF信号とキャンセル信号の位相を揃える遅延調整器
    を含む、 ディスク再生装置。
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