JP2999055B2 - 高圧液体処理装置 - Google Patents

高圧液体処理装置

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JP2999055B2
JP2999055B2 JP4056039A JP5603992A JP2999055B2 JP 2999055 B2 JP2999055 B2 JP 2999055B2 JP 4056039 A JP4056039 A JP 4056039A JP 5603992 A JP5603992 A JP 5603992A JP 2999055 B2 JP2999055 B2 JP 2999055B2
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pressure
pressurized
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lid
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恵一 堀
保 山根
喜雄 杉本
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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  • Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)
  • Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液状の食品、医薬品又は
ペースト状の食品、医薬品等の被処理物を高圧容器内で
高圧殺菌し、腐食性物を物性変化させる高圧液体処理装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2は従来の高圧液体処理装置の概要を
示す。図において1は高圧処理用の圧力容器本体、2は
同容器本体1内に組込まれた高耐食材製のインナースリ
ーブ、3,4は同インナースリーブ2と容器本体1に嵌
合される上蓋と下蓋、5,6は上蓋3及び下蓋4と容器
本体1及びインナースリーブ2間のシール、7はインナ
ースリーブ2内にシール8で接して上下動するフリーピ
ストンである。9は容器本体1とインナースリーブ2間
に形成した加圧水室、10はインナースリーブ2内で上
蓋3とフリーピストン7間に形成された加圧水室、11
はインナースリーブ内で下蓋4とフリーピストン7間に
形成された加圧処理室、12,13は高圧弁14から上
蓋3経由で加圧水室10へ、また下蓋4経由で加圧水室
9へ高圧水を供給する加圧水供給管、15は高圧弁16
を備える加圧水室10への低圧水供給管、17は高圧弁
18を備える加圧処理室11への被処理液体の供給管で
ある。
【0003】例えば、果汁を処理するとき、高圧弁18
及び管17から下蓋4を通って果汁が加圧処理室11へ
流入される。この時下蓋4に接していたフリーピストン
7を、前記の如く流入した果汁によって上方に押上げ、
フリーピストン7が上蓋3に接した状態で果汁の供給を
停止し、高圧弁18を閉じる。加圧処理室11への高圧
負荷は、先ず高圧弁16を閉じ、その後高圧弁14を開
き、管12と上蓋3経由で加圧水室10へ、また管13
と下蓋4経由で下から加圧水室9へ図示しない高圧ポン
プにより同時に高圧水を供給する。これによりフリーピ
ストン7を介して加圧処理室11内の果汁が高圧処理さ
れる。また所定圧力、保持時間の高圧処理を終えると、
高圧ポンプを停止し、高圧弁14を開放し減圧して閉
じ、管15の高圧弁16を開いて図示しない低圧ポンプ
で低圧水を上蓋3経由で加圧水室10へ供給し、更に管
17の高圧弁18を開にすると、フリーピストン7が下
降して加圧処理室11内の果汁は、管17、高圧弁18
を通って回収され、フリーピストン7が下蓋4に接して
排出完了となり、以下同様のサイクルが繰り返される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の加圧処理では、
高圧弁14から管12,13を経て加圧水室10,9へ
等圧の高圧水を供給するけれども、現実的には配管ルー
ト12と13には差圧があり、またフリーピストン7の
シール8の抵抗により加圧水室10と加圧処理室11間
にも差圧があるため、インナースリーブ側の加圧水室9
と加圧処理室11の間に差圧が生じる。このためインナ
ースリーブ2に対してもある程度強度を持たせる肉厚が
必要であった。また加圧水室9は行き止まりとなってい
て水の置換が難しく、食品用加圧処理機として衛生上の
問題が残されていた。本発明は加圧水室と加圧処理室間
の差圧による強度的な安全性と、食品機械としての衛生
面での安全性を向上させることができる高圧液体処理装
置を提供し、前記従来の課題を解決しようとするもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、円筒
容器と同容器内部に組み込んだインナースリーブ、同容
器の両端に嵌着する一対の蓋及び同インナースリーブ内
を液密に移動可能なフリーピストンからなる高圧液体処
理装置において、インナースリーブと円筒容器の間に形
成される加圧水室と、インナースリーブ、フリーピスト
ン及び一方の容器蓋によって形成される加圧水室をイン
ナースリーブの一端において連通し、同インナースリー
ブとフリーピストン及び他方の容器蓋によって形成され
る加圧処理室を前記容器蓋側の加圧水室と液密に隔絶
し、同加圧処理室を形成する他方の蓋を貫通して同加圧
処理室に連通する被加圧処理液供給管及び同蓋を貫通し
てインナースリーブと円筒容器の間の加圧水室に連通す
る高圧水供給管と、前記容器蓋側の加圧水室を形成する
同蓋を貫通し同加圧水室に連通する高圧水通路を設けて
なるもので、これを課題解決のための手段とするもので
ある。
【0006】
【作用】本発明はインナースリーブと容器本体間の加圧
水室を、一方の蓋とフリーピストン間の加圧水室と連通
させて形成し、高圧水を他方の蓋経由でインナースリー
ブ、容器本体間の加圧水室へ供給し、前記一方の蓋とフ
リーピストン間加圧水室から同蓋経由で排水減圧する高
圧加圧水管系を設ける。インナースリーブ側の高圧水室
と一方の蓋側の高圧水室が、容器内の一端で連通するか
ら両加圧水室間での差圧は生じなくなり、解消される。
従ってインナースリーブ側加圧水室と加圧処理室間の差
圧は、フリーピストンシールの抵抗によるものだけとな
って非常に小さくなり、インナースリーブの肉厚を薄く
できる。また高圧水を他方の蓋を経由してインナースリ
ーブ側加圧水室へ送り、同インナースリーブ側加圧水室
から一方の蓋側の加圧水室へ流れる高圧水を、同一方の
蓋経由で排水減圧するから、高圧処理の都度両加圧水室
の高圧水が入れ替わり、衛生的になる。
【0007】
【実施例】以下本発明を図面の実施例について説明する
と、図1は本発明の実施例を示す。なお、図1において
図2と同一の部分は同一の符号で示すことにする。さて
図中1は高圧容器本体、2はインナースリーブ、3は上
蓋、4は下蓋、5,6,8はシール、7はフリーピスト
ン、11は加圧処理室、14,16,18は高圧弁、1
5は低圧水供給管、17は被加圧処理液供給管である。
次に本発明の実施例において、従来の図2と相違する点
について説明すると、圧力容器本体1とインナースリー
ブ2間の加圧水室29と、上蓋3、フリーピストン7間
の加圧水室30とを、インナースリーブ2の上端に設け
た連通開口31で連通させる。また図2の供給管12を
無くし、図示しない高圧ポンプに高圧弁14を介して接
続した管32から下蓋4を経由して加圧水室29へ高圧
水を供給し、加圧水室29から前記連通開口31を経て
加圧水室30へ流れる高圧水を、上蓋3経由で高圧弁3
4を設けた別の管33へ排水減圧するように高圧加圧水
管系を設ける。なお、低圧水供給管15系及び被加圧処
理液体供給管17系は、それぞれ高圧弁16,18を備
えて従来と同様に設ける。
【0008】次に作用を説明すると、加圧処理される食
品液体、例えば果汁を加圧処理室11へ注入するには、
先ず高圧弁14を閉じ、高圧弁16を開にした後、高圧
弁18も開にして同高圧弁18及び管17を経て果汁を
加圧処理室11へ流入させる。このとき下蓋4に接して
いたフリーピストン17は、流入する果汁によって上方
へ押し上げられ、やがてフリーピストン7が上蓋3に接
した時高圧弁18を閉じる。また加圧処理室11への加
圧処理は、高圧弁16を閉にした後、高圧弁14を開に
操作し、図示されない高圧ポンプから高圧弁14、管3
2、下蓋4を通して、インナースリーブ2裏側の加圧水
室29へ高圧水を供給する。この高圧水は加圧水室29
から連通開口31を通って上部加圧水室30へ入り、こ
れによりフリーピストン7を介して加圧処理室11内の
果汁が加圧処理される。このとき加圧水室29,30は
連通開口31で連通していて、常時等圧に保たれてお
り、加圧処理室11内の圧力は、フリーピストン7のシ
ール8の抵抗による分だけ加圧水室29,30側に対し
差圧を生じるが、この差圧は前記従来装置のものと比較
すると非常に小さくなる。
【0009】次に所定の圧力、保持時間の高圧処理を終
えると、高圧ポンプを停止して高圧弁14を閉じ、高圧
弁34を開として上部加圧水室30から上蓋3、管3
3、高圧弁34経由で排水減圧する。このとき加圧水室
29へ下から供給された高圧水が、上部加圧室30から
上蓋3経由で排水されるから、加圧水室29内の高圧水
は高圧水供給、排出の都度入れ替わることになる。また
管33からの排水が終わると、高圧弁34を閉じ、高圧
弁16,18を開にし、図示しない低圧ポンプから高圧
弁16、管15を通し上部加圧水室30へ低圧水を供給
する。そしてこの低圧水の圧力でフリーピストン7が押
し下げられ、加圧処理室11内の果汁が管17及び高圧
弁18を通って回収され、フリーピストン7が下蓋4に
接して果汁の回収が終了し、低圧ポンプを停止して1回
の加圧処理サイクルが終了する。
【0010】上述した作用において、加圧水室29と加
圧処理室11の差圧が減少すると、インナースリーブ2
の強度負担は減少するから、同インナースリーブ2の肉
厚を薄く構成でき、それによって加圧処理室11の容積
が相対的に増大し、加圧処理容量を高めることができ
る。また高圧加圧水が管32、下蓋4から側部加圧水室
29、連通開口31、上部加圧水室30と、上蓋3及び
排水管33へ通り抜けることにより、同高圧水が加圧処
理サイクル毎に入れ替わるようになり、またそれによっ
て強制的な入れ替え洗浄等もできるようになり、食品処
理機械として充分な衛生管理が可能になる。
【0011】
【発明の効果】以上詳細に説明した如く本発明による
と、インナースリーブと容器本体間の加圧水室と、一方
の蓋とフリーピストン間の加圧水室との2つの加圧水室
の差圧を解消し、側部加圧水室と加圧処理室との差圧を
大幅に減少して、インナースリーブの強度負担及び肉厚
を減じ、それによって加圧処理容量を高める効果を得る
ことができる。また高圧加圧水が他方の蓋側から供給さ
れ、前記2つの加圧水室を通り、前記一方の蓋を経て通
り抜けて排水されるようになり、食品機械としてこの種
高圧液体処理装置の衛生管理を確実に高めることができ
る等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る高圧液体処理装置の縦断
面図である。
【図2】従来の高圧液体処理装置の縦断面図である。
【符号の説明】
1 高圧容器本体 2 インナースリーブ 3 上蓋 4 下蓋 5,6,8 シール 7 フリーピストン 11 加圧処理室 14,16,18,34 高圧弁 15 低圧水供給管 17 被加圧液体供給管 29 容器本体とインナースリーブ間の加圧水室 30 上蓋とフリーピストン間の加圧水室 31 両加圧水室の連通開口 32 高圧水供給管 33 高圧水排水管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−192097(JP,A) 特開 平4−299968(JP,A) 特開 平5−15353(JP,A) 特開 平3−94662(JP,A) 特開 平3−80066(JP,A) 特開 平5−227926(JP,A) 実開 平3−12793(JP,U) 実開 平3−71792(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23L 3/015 A61L 2/02 A23L 1/025

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒容器と同容器内部に組み込んだイン
    ナースリーブ、同容器の両端に嵌着する一対の蓋及び同
    インナースリーブ内を液密に移動可能なフリーピストン
    からなる高圧液体処理装置において、インナースリーブ
    と円筒容器の間に形成される加圧水室と、インナースリ
    ーブ、フリーピストン及び一方の容器蓋によって形成さ
    れる加圧水室をインナースリーブの一端において連通
    し、同インナースリーブとフリーピストン及び他方の容
    器蓋によって形成される加圧処理室を前記容器蓋側の加
    圧水室と液密に隔絶し、同加圧処理室を形成する他方の
    蓋を貫通して同加圧処理室に連通する被加圧処理液供給
    管及び同蓋を貫通してインナースリーブと円筒容器の間
    の加圧水室に連通する高圧水供給管と、前記容器蓋側の
    加圧水室を形成する同蓋を貫通し同加圧水室に連通する
    高圧水通路を設けたことを特徴とする高圧液体処理装
    置。
JP4056039A 1992-02-07 1992-02-07 高圧液体処理装置 Expired - Lifetime JP2999055B2 (ja)

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