JP2998258B2 - スイッチ回路 - Google Patents

スイッチ回路

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JP2998258B2
JP2998258B2 JP7622891A JP7622891A JP2998258B2 JP 2998258 B2 JP2998258 B2 JP 2998258B2 JP 7622891 A JP7622891 A JP 7622891A JP 7622891 A JP7622891 A JP 7622891A JP 2998258 B2 JP2998258 B2 JP 2998258B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2種類のアナログ信号
を切り換えて、切り換えられた出力信号を1つの出力端
に出力するスイッチ回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の高性能化に伴い、スイ
ッチ回路は、信号切り換え時オフセット電圧の小さいも
の、又は、高速で信号が切り換えられるものが要求され
るようになってきた。
【0003】以下に、従来のスイッチ回路について説明
する。図5は従来のスイッチ回路の構成図であり、1,
2は入力端子、3〜7はトランジスタ、8,9はダイオ
ード、10〜13は電流源、14はインバータ、15は
切換信号端子、16は出力端子、17は電源端子であ
る。
【0004】エミッタが共通接続されたトランジスタ
3,4は第1の差動回路19を構成し、エミッタが共通
接続されたトランジスタ5,6は第2の差動回路20を
構成する。そして、第1の差動回路19のエミッタ共通
接続点aに電流源10を接続し、第2の差動回路20の
エミッタ共通接続点bに電流源11を接続し、そのエミ
ッタ共通接続点a,bにダイオード8および9のカソー
ドをそれぞれ接続し、ダイオード8,9のアノードの共
通接続点に電流源12を接続する。エミッタホロワ用の
トランジスタ7と電流源13は、ボルテイジホロワ回路
18を構成し、ダイオード8,9のアノードの共通接続
点の出力電圧を出力端子16に低インピーダンスで出力
するものである。トランジスタ3のベースに入力端子1
を接続し、トランジスタ4のベースに入力端子2を接続
する。そして、トランジスタ4のベースには切換端子1
5からの切換信号が与えられ、トランジスタ6のベース
には切換信号をインバータ14で反転された信号が与え
られる。
【0005】以上のように構成されたスイッチ回路につ
いて、以下その動作を説明する。まず、第1の差動回路
19の動作について説明する。トランジスタ3または4
のうち、ベースに印加される電位の高い方のトランジス
タが導通し、エミッタ共通接続点aの電位は高い方の電
位からVbe(ベース・エミッタ間電圧)だけ下がった
電位になる。すなわち、切換端子15の電圧が高レベル
(ハイレベル)のとき、エミッタ共通接続点aの電位も
高レベルとなり、トランジスタ3のベース・エミッタ間
が逆バイアスされるため、トランジスタ3がオフ状態と
なり、入力端子1の入力信号はエミッタ共通接続点aに
は伝わらない。逆に、切換端子15の電圧が低レベル
(ローレベル)のとき、トランジスタ3がオン状態とな
り、入力端子1の入力信号はエミッタ共通接続点aに伝
えられる。
【0006】次に、第2の差動回路20の動作について
説明する。第2の差動回路20は第1の差動回路と同じ
ように動作するが、切り換えを制御するトランジスタ6
のベースには切換端子15の反転信号が入力されるた
め、切換端子15の電圧が高レベルのとき、トランジス
タ6がオフ状態に、トランジスタ5がオン状態になり、
入力端子2の入力信号はエミッタ共通接続点bに伝えら
れる。逆に、切換端子15の電圧が低レベルのとき、ト
ランジスタ5がオフ状態となり、入力端子1の入力信号
はエミッタ共通接続点bには伝わらない。
【0007】次に、ダイオード8および9の動作につい
て説明する。ダイオード8および9は、共通接続された
アノードに電流源12からの電流が流れ込んでくるた
め、2つのダイオードの内カソードの電位が低い方が導
通し、もう一方が非導通になる。即ち、切換端子15の
電圧が高レベルのとき、エミッタ共通接続点bがaに比
べて低電位になるため、ダイオード9が導通し、逆に、
切換端子15の電圧が低レベルのとき、エミッタ共通接
続点aがbに比べて低電位になるため、ダイオード8が
導通する。
【0008】このことから、切換端子15の電圧が高レ
ベルのとき、トランジスタ3と6がオフ状態に、トラン
ジスタ4と5がオン状態になり、入力端子2の入力信号
はエミッタ共通接続点bに伝えられる。そして、その信
号は、導通状態のダイオード9を介してダイオード8,
9の共通接続点に出力され、さらにエミッタホロワ用の
トランジスタ7を介して出力端子16に低インピーダン
スで出力される。
【0009】逆に、切換端子15の電圧が低レベルのと
き、トランジスタ3と6がオン状態に、トランジスタ4
と5がオフ状態になり、入力端子1の入力信号はエミッ
タ共通接続点aに伝えられる。そして、その信号は、導
通状態のダイオード8を介してダイオード8,9の共通
接続点に出力され、さらにエミッタホロワ用のトランジ
スタ7を介して出力端子16に低インピーダンスで出力
される。このように、スイッチ回路は、入力端子1およ
び2に印加される2つの入力信号の内1つを、切換信号
レベルで選択し、出力端子16に出力する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では、第1の差動回路19用の電流源10と、
第2の差動回路20用の電流源11の2つの電流源を設
けていたので、電流源10と11の電流値の相対誤差が
あった場合、トランジスタ3とトランジスタ5に流れる
電流が異なり、それに応じてトランジスタ3のVbe3
とトランジスタ5のVbe5の間に差が生じる。その結
果、切換信号レベルを切り換えて入力端子1の信号を選
択したときと、入力端子2の信号を選択したときとで、
出力端子16の出力波形にオフセット電圧を生じるとい
う欠点を有していた。
【0011】また、切換信号の波形になまりが有ると、
入力信号の切換え時の過渡期にノイズが発生していた。
【0012】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、入力信号の切換え時に発生する出力波形のオフセッ
ト電圧や、過渡期のノイズが削減できるスイッチ回路を
提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のスイッチ回路は、入力信号が個々に与えられ
る第1、第2の入力端子と、二値信号が入力される切換
信号端子と、前記切換信号端子に入力端子が接続され、
この入力端子に与えられた前記二値信号の位相を反転し
た信号を出力端子から出力するインバータと、エミッタ
が共通接続されたトランジスタ対の一方のトランジスタ
のベースが前記第1の入力端子に接続され、他方のトラ
ンジスタのベースが前記切換信号端子に接続された第1
の差動増幅回路と、エミッタが共通接続されたトランジ
スタ対の一方のトランジスタのベースが前記第2の入力
端子に接続され、他方のトランジスタのベースが前記イ
ンバータの出力端子に接続された第2の差動増幅回路
と、前記第1の差動増幅回路のエミッタ共通接続点にベ
ースが接続され、前記第2の差動増幅回路のエミッタ共
通接続点にコレクタが接続された第1のトランジスタ
と、前記第2の差動増幅回路のエミッタ共通接続点にベ
ースが接続され、前記第1の差動増幅回路のエミッタ共
通接続点にコレクタが接続され、エミッタが前記第1の
トランジスタのエミッタと共通接続された第2のトラン
ジスタと、前記第1、第2のトランジスタのエミッタ共
通接続点に一端が接続された第1の電流源と、第1、第
2のダイオードのアノードが共通接続され、カソードが
前記第1、第2の差動増幅回路のエミッタ共通接続点に
個々に接続されたダイオード対と、前記ダイオード対の
アノードに一端が接続され、前記ダイオード対の少なく
とも一方に順方向電流経路を形成する第2の電流源とを
備え、前記切換信号端子に与えられた二値信号に応じ
て、前記第1、第2の入力端子に与えられた信号を選択
して前記ダイオード対のアノードから取り出す構成を有
している。
【0014】
【作用】この構成によって、第1の差動回路および第2
の差動回路に入力される切換信号レベルによって、どち
らか一方の差動回路のエミッタ共通接続点の電位が高く
設定され、それに応じて、第1,第2のトランジスタの
うち高電位側のエミッタ共通接続点にベースが接続され
たトランジスタが導通する。そして、そのトランジスタ
が低電位側のエミッタ共通接続点に第1の電流源の電流
を供給することによって、低電位側の差動回路とダイオ
ードが導通し、低電位側の差動回路が入力信号を選択し
て出力端に出力する。第1,第2のトランジスタが、第
1の電流源の電流を交互に切り換えて、第1および第2
の差動回路のエミッタ共通接続点に電流を与えるため、
入力信号の切換え時に出力波形のオフセット電圧が生じ
ない。
【0015】また、第1および第2のトランジスタのベ
ースとコレクタが互いに交差接続されているため、正帰
還ループが形成され、第1と第2のトランジスタの何れ
かの導通に切り換えるときに、動作の切り換えが即座に
行なわる。そして、入力信号を切り換える際に、ノイズ
が発生しにくくすることができる。
【0016】
【実施例】以下本発明の一実施例について、図面を参照
しながら説明する。
【0017】図1は本発明の一実施例におけるスイッチ
回路の構成図である。図1において、1,2は入力端
子、3〜7,21,22はトランジスタ、8,9はダイ
オード、12,13,23は電流源、14はインバー
タ、15は切換信号端子、16は出力端子、17は電源
端子である。
【0018】エミッタが共通接続されたトランジスタ
3,4は第1の差動回路19を構成し、エミッタが共通
接続されたトランジスタ5,6は第2の差動回路20を
構成する。そして、第1のトランジスタ21および第2
のトランジスタ22のベースとコレクタを互いに交差す
るように接続し、エミッタ共通接続点に第1の電流源2
3を接続して電流切換用の回路を構成し、この回路は差
動回路19,20のエミッタ共通接続点a,bに供給す
る第1の電流源23の電流を切り換える。さらに、第1
の差動回路19のエミッタ共通接続点aには第2のトラ
ンジスタ22のコレクタを接続し、第2の差動回路20
のエミッタ共通接続点bには第1のトランジスタ21の
コレクタを接続し、そのエミッタ共通接続点a,bにダ
イオード8および9のカソードをそれぞれ接続し、ダイ
オード8,9のアノードの共通接続点に電流源12を接
続する。エミッタホロワ用のトランジスタ7と電流源1
3は、ボルテイジホロワ回路18を構成し、これはダイ
オード8,9のアノードの共通接続点の出力電圧を出力
端子16に低インピーダンスで出力するものである。ト
ランジスタ3のベースに入力端子1を接続し、トランジ
スタ3のベースに入力端子1を接続する。そして、トラ
ンジスタ4のベースは切換端子15からの切換信号が与
えられ、トランジスタ6のベースは切換信号をインバー
タ14で反転された信号が与えられる。
【0019】以上のように構成されたスイッチ回路につ
いて、以下その動作を説明する。まず、第1の差動回路
19の動作について説明する。トランジスタ3または4
のうち、ベースに印加される電位の高い方のトランジス
タが導通し、エミッタ共通接続点aの電位は高い方の電
位からVbe(ベース・エミッタ間電圧)だけ下がった
電位になる。すなわち、切換端子15の電圧が高レベル
のとき、エミッタ共通接続点aの電位も高レベルとな
り、トランジスタ3のベース・エミッタ間が逆バイアス
されるため、トランジスタ3がオフ状態となり、入力端
子1の入力信号はエミッタ共通接続点aには伝わらな
い。逆に、切換端子15の電圧が低レベルのとき、トラ
ンジスタ3がオン状態となり、入力端子1の入力信号は
エミッタ共通接続点aに伝えられる。
【0020】次に、第2の差動回路20の動作について
説明する。第2の差動回路20は第1の差動回路と同じ
ように動作するが、切り換えを制御するトランジスタ6
のベースには切換端子15の反転信号が入力されるた
め、切換端子15の電圧が高レベルのとき、トランジス
タ6がオフ状態に、トランジスタ5がオン状態になり、
入力端子2の入力信号はエミッタ共通接続点bに伝えら
れる。逆に、切換端子15の電圧が低レベルのとき、ト
ランジスタ5がオフ状態となり、入力端子1の入力信号
はエミッタ共通接続点bには伝わらない。
【0021】次に、ダイオード8および9の動作につい
て説明する。ダイオード8および9は、共通接続された
アノードに電流源12からの電流が流れ込んでくるた
め、2つのダイオードの内カソードの電位が低い方が導
通し、もう一方が非導通になる。即ち、切換端子15の
電圧が高レベルのとき、エミッタ共通接続点bがaに比
べて低電位になるため、ダイオード9が導通し、逆に、
切換端子15の電圧が低レベルのとき、エミッタ共通接
続点aがbに比べて低電位になるため、ダイオード8が
導通する。
【0022】次に、第1の差動回路19および第2の差
動回路20の動作電流を切り換える第1,第2のトラン
ジスタの動作について説明する。まず、第1の差動回路
19および第2の差動回路20に入力される切換信号レ
ベルによって、一方の差動回路のエミッタ共通接続点の
電位が高く設定される。たとえば、切換端子15に高レ
ベルの電圧が入力されると、インバータ14の動作によ
ってトランジスタ6のベースが低レベルに設定される。
第1のトランジスタ21のベースが高電位側のエミッタ
共通接続点aが高レベルになり、トランジスタ21が導
通して、そのコレクタが低電位側のエミッタ共通接続点
bに第1の電流源の電流を供給する。すると、第2の差
動回路のトランジスタ5が導通し、入力端子2の入力信
号が第2の差動回路のエミッタ共通接続点bに伝えら
れ、ダイオード9のアノード出力端に出力され、ボルテ
イジホロワ回路18でインピーダンス変換されて出力端
子16に出力される。
【0023】逆に、切換端子15に低レベルの電圧が入
力されると、インバータ14の動作によってトランジス
タ6のベースが高レベルに設定される。第1のトランジ
スタ22のベースが高電位側のエミッタ共通接続点bが
高レベルになり、トランジスタ22が導通して、そのコ
レクタが低電位側のエミッタ共通接続点aに第1の電流
源の電流を供給する。すると、第1の差動回路のトラン
ジスタ3が導通し、入力端子1の入力信号が第1の差動
回路のエミッタ共通接続点aに伝えられ、それがダイオ
ード8のアノード出力端に出力され、ボルテイジホロワ
回路18でインピーダンス変換されて出力端子16に出
力される。
【0024】以上のように本実施例によれば、第1およ
び第2の差動回路19,20のエミッタ共通接続点の電
流が、第1,第2のトランジスタ21,22の動作で第
1の電流源23の電流が交互に切り換えられることか
ら、一方の差動回路の動作から他方の差動回路の動作に
切り換える際に、動作電流が変化しないため、入力切り
換え時の出力波形にオフセット電圧が生じない。
【0025】また、第1および第2のトランジスタ2
1,22のベースとコレクタが互いに交差するように接
続されているため、正帰還ループが形成され、一方のト
ランジスタの導通から他方のトランジスタの導通に切り
換えるとき、動作の切り換えが即座に行なわる。その結
果、入力信号を切り換える際に、ノイズが発生しにくく
することができる。
【0026】次に、入力信号を与える手段について説明
する。通常、交流信号を与える場合、図2に示すよう
に、電圧源24が抵抗25,26を介して入力端子1,
2に直流バイアスを与え、交流信号源27が結合容量2
8を介して入力端子1に交流信号を与え、交流信号源2
9が結合容量30を介して入力端子2に交流信号を与え
る。このようにして、本発明のスイッチ回路50を用い
れば、2つの入力信号を切り換えたとき、動作する差動
回路間でオフセット電圧が生じない。また、切換信号を
発生する回路の動作電圧が電圧源24の電圧と相対精度
を保たれるようにすれば、IC化する際の動作設定が容
易にできる。
【0027】他の入力手段として、図3に示すように、
入力端子1,2に電圧源31,32を接続し、値の異な
る第1,第2の電圧を入力端子1,2に与え、切換端子
15の電圧をスイッチングすることによって、値の異な
る第1,第2の電圧を出力するスイッチ回路を構成する
こともできる。
【0028】しかしながら、前記の実施例では、切換信
号の高レベル のレベルがVH とし、トランジスタのベ
ース・エミッタ間電圧をVbeとし、トランジスタの飽
和電圧をVCE(SAT) としたとき、入力電圧をVINが VH >VIN>VH −Vbe+VCE(SAT) ・・・(1) の範囲でないと、このスイッチ回路は動作しない。すな
わち、この実施例の入力ダイナミックレンジは(Vbe
−VCE(SAT) )である。このような入力電圧の範囲で
は、切換電圧や入力バイアス電圧が設定しにくい欠点が
ある。第2の実施例は、このような問題点を解決するも
のである。
【0029】次に、図4を用いて第2の実施例を説明す
る。ここでは、図1と同一箇所は同一番号で付与してい
る。
【0030】エミッタが共通接続されたトランジスタ
3,4は第1の差動回路19を構成し、エミッタが共通
接続されたトランジスタ5,6は第2の差動回路20を
構成する。そして、第1のトランジスタ21および第2
のトランジスタ22のベースとコレクタを互いに交差す
るように第1および第2の定電圧素子(ダイオード3
3,34)を介して接続し、エミッタ共通接続点に第1
の電流源23を接続して、差動回路19,20のエミッ
タ共通接続点a,bに供給する第1の電流源23の電流
を切り換える電流切換用の回路を構成する。さらに、第
1の差動回路19のエミッタ共通接続点aには第2のト
ランジスタ22のコレクタを接続し、第2の差動回路2
0のエミッタ共通接続点bには第1のトランジスタ21
のコレクタを接続し、そのエミッタ共通接続点a,bに
ダイオード8および9のカソードをそれぞれ接続し、ダ
イオード8,9のアノードの共通接続点に電流源12を
接続する。エミッタホロワ用のトランジスタ7と電流源
13は、ボルテイジホロワ回路18を構成し、ダイオー
ド8,9のアノードの共通接続点の出力電圧を低インピ
ーダンスで出力端子16に出力するものである。トラン
ジスタ3のベースに入力端子1を接続し、トランジスタ
3のベースに入力端子1を接続する。そして、トランジ
スタ4のベースは切換端子15からの切換信号が与えら
れ、トランジスタ6のベースは切換信号をインバータ1
4で反転された信号が与えられる。
【0031】第1の実施例(図1)と異なる点は、第1
のトランジスタ21のベースが定電圧素子(ダイオード
33)を介してエミッタ共通接続点aに接続され、第2
のトランジスタ22のベースが定電圧素子(ダイオード
34)を介してエミッタ共通接続点bに接続された点に
ある。
【0032】以上のように構成されたスイッチ回路につ
いて、以下その動作を説明する。第1の差動回路19お
よび第2の差動回路20の動作電流を切り換える第1,
第2のトランジスタの動作について説明する。まず、第
1の差動回路19および第2の差動回路20に入力され
る切換信号レベルによって、一方の差動回路のエミッタ
共通接続点の電位が高く設定される。たとえば、切換端
子15に高レベルの電圧が入力されると、インバータ1
4の動作によってトランジスタ6のベースが低レベルに
設定される。そして、エミッタ共通接続点aが高レベル
になるのに伴って、ダイオード34を介してそれに接続
された第1のトランジスタ21のベースが高レベルにな
り、トランジスタ21が導通して、トランジスタ21の
コレクタが低電位側のエミッタ共通接続点bに第1の電
流源の電流を供給する。すると、第2の差動回路のトラ
ンジスタ5が導通し、入力端子2の入力信号が第2の差
動回路のエミッタ共通接続点bに伝えられ、それがダイ
オード9のアノード出力端に出力され、ボルテイジホロ
ワ回路18でインピーダンス変換されて出力端子16に
出力される。
【0033】逆に、切換端子15に低レベルの電圧が入
力されると、インバータ14の動作によってトランジス
タ6のベースが高レベルに設定される。第1のトランジ
スタ22のベースが高電位側のエミッタ共通接続点bが
高レベルになり、トランジスタ22が導通して、そのコ
レクタが低電位側のエミッタ共通接続点aに第1の電流
源の電流を供給する。すると、第1の差動回路のトラン
ジスタ3が導通し、入力端子1の入力信号が第1の差動
回路のエミッタ共通接続点aに伝えられ、それがダイオ
ード8のアノード出力端に出力され、ボルテイジホロワ
回路18でインピーダンス変換されて出力端子16に出
力される。
【0034】第2の実施例では、切換信号の高レベル
のレベルがVH とし、トランジスタのベース・エミッタ
間電圧をVbeとし、トランジスタの飽和電圧をV
CE(SAT) とし、順方向ダイオード電圧をVD としたと
き、入力電圧をVINが VH >VIN>VH −Vbe−VD +VCE(SAT) ・・・(2) となり、入力ダイナミックレンジが第1の実施例に比べ
てVD だけ拡大することができる。
【0035】なお、第2の実施例では、第1および第2
の定電圧素子に順方向導通するダイオード33,34を
用いた例で説明したが、定電圧素子にツエナーダイオー
ドやダイオードの直列接続体を用いてもよい。
【0036】
【発明の効果】以上のように本発明は、第1,第2のト
ランジスタ21,22が第1の電流源23の電流を交互
に切り換えて、第1および第2の差動回路のエミッタ共
通接続点に与えることから、一方の差動回路の動作から
他方の差動回路の動作に切り換えても、動作電流が変化
しないため、入力切り換え時の出力波形にオフセット電
圧が生じない。
【0037】また、第1および第2のトランジスタ2
1,22のベースとコレクタが互いに交差接続されてい
るため、正帰還ループが構成され、差動回路の動作切り
換えが即座に行なわる。その結果、入力信号を切り換え
る際に、ノイズが発生しにくくすることができる優れた
スイッチ回路を実現できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるスイッチ回路の構成
【図2】スイッチ回路の入力手段を示す図
【図3】スイッチ回路の他の入力手段を示す図
【図4】本発明の他の実施例の構成図
【図5】従来のスイッチ回路の構成図
【符号の説明】
1,2 入力端子 3〜7,21,22 トランジスタ 8,9,33,34 ダイオード 10〜13,23 電流源 14 インバータ 15 切換信号端子 16 出力端子 17 電源端子 18 ボルテイジホロワ回路 19 第1の差動回路 20 第2の差動回路

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号が個々に与えられる第1、第2
    の入力端子と、 二値信号が入力される切換信号端子と、 前記切換信号端子に入力端子が接続され、この入力端子
    に与えられた前記二値信号の位相を反転した信号を出力
    端子から出力するインバータと、 エミッタが共通接続されたトランジスタ対の一方のトラ
    ンジスタのベースが前記第1の入力端子に接続され、他
    方のトランジスタのベースが前記切換信号端子に接続さ
    れた第1の差動増幅回路と、 エミッタが共通接続されたトランジスタ対の一方のトラ
    ンジスタのベースが前記第2の入力端子に接続され、他
    方のトランジスタのベースが前記インバータの出力端子
    に接続された第2の差動増幅回路と、 前記第1の差動増幅回路のエミッタ共通接続点にベース
    が接続され、前記第2の差動増幅回路のエミッタ共通接
    続点にコレクタが接続された第1のトランジスタと、 前記第2の差動増幅回路のエミッタ共通接続点にベース
    が接続され、前記第1の差動増幅回路のエミッタ共通接
    続点にコレクタが接続され、エミッタが前記第1のトラ
    ンジスタのエミッタと共通接続された第2のトランジス
    タと、 前記第1、第2のトランジスタのエミッタ共通接続点に
    一端が接続された第1の電流源と、 第1、第2のダイオードのアノードが共通接続され、カ
    ソードが前記第1、第2の差動増幅回路のエミッタ共通
    接続点に個々に接続されたダイオード対と、 前記ダイオード対のアノードに一端が接続され、前記ダ
    イオード対の少なくとも一方に順方向電流経路を形成す
    る第2の電流源とを備え、 前記切換信号端子に与えられた二値信号に応じて、前記
    第1、第2の入力端子に与えられた信号を選択して前記
    ダイオード対のアノードから取り出す ことを特徴とする
    スイッチ回路。
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