JP2997836B2 - 合成繊維構造物の収縮加工用組成物及び収縮加工方法 - Google Patents

合成繊維構造物の収縮加工用組成物及び収縮加工方法

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JP2997836B2 JP7009963A JP996395A JP2997836B2 JP 2997836 B2 JP2997836 B2 JP 2997836B2 JP 7009963 A JP7009963 A JP 7009963A JP 996395 A JP996395 A JP 996395A JP 2997836 B2 JP2997836 B2 JP 2997836B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は合成繊維構造物の収縮加
工用組成物及び収縮加工方法に関する。
【0002】
【従来技術及びその課題】合成繊維構造物の収縮加工と
は、合成繊維からなる織物、編物等を部分的に収縮させ
ることにより、所望の立体模様を付与することを目的と
して行なわれる処理である。
【0003】従来、かかる加工方法としては、合成繊維
の膨潤剤(或いはキャリヤー)として一般に知られてい
るフェノール類、安息香酸誘導体等を多量に含む捺染ペ
ーストを合成繊維構造物に印捺した後、乾熱又は湿熱処
理を施すことによって印捺部分を収縮させる方法が知ら
れている。しかしながら、この様な収縮加工方法におい
ては、膨潤剤が酸性物質等であるため、該膨潤剤によっ
て必然的に繊維自体の脆化が起こり、十分な強度の製品
が得られないという問題がある。また、通常、該膨潤剤
は昇華性であるため、加工処理機械、器具等を汚染或い
は破損するおそれがあり、更に、該酸性物質を含む捺染
ペーストは安定性が悪いという問題点もある。
【0004】一方、上記膨潤剤とワックス類を併用する
ことにより、繊維の強度低下を緩和する方法も知られて
いるが、上記膨潤剤に起因する問題点を根本的に解決し
得るものではない。
【0005】従って、合成繊維構造物を収縮加工する好
ましい方法は未だ得られていないのが現状である。
【0006】故に本発明の目的は、上記従来技術の問題
点を一掃できる新規な合成繊維構造物の収縮加工用組成
物及び収縮加工方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記問題点を
解決すべく鋭意研究を重ねた結果、従来の膨潤剤に代え
て、下記一般式(I)で表わされる化合物及び一般式
(II) で表わされる化合物の少なくとも一種を必須成分
として含有する捺染ペーストを用いて収縮加工を行なう
ことにより、従来存した問題点を一掃できることを見出
し、本発明を完成するに至った。
【0008】即ち本発明は、下記の合成繊維構造物の収
縮加工用組成物及び収縮加工方法を提供するものであ
る。
【0009】(i)一般式(I)
【0010】
【化3】
【0011】(式中、nは1又は2であり、AはSO2
又はCOであり、R1 は水素、ハロゲン、水酸基又は炭
素数4以下の直鎖若しくは分岐アルキル基であり、R2
は水素、炭素数4以下の直鎖若しくは分岐アルキル基、
置換基を有していてもよいフェニル基又はアリール環に
置換基を有していてもよいアラルキル基であり、nが2
の場合には、それぞれのAは互いに異なるものであって
もよく、それぞれのR2は互いに異なるものであっても
よい。)で表わされる化合物、及び一般式 (II)
【0012】
【化4】
【0013】(式中、R3 は水素、ハロゲン、水酸基又
は炭素数4以下の直鎖若しくは分岐アルキル基であ
る。)で表わされる化合物の少なくとも一種を含有する
ことを特徴とする合成繊維構造物の収縮加工用組成物。
【0014】(ii)上記収縮加工用組成物を、合成繊維構
造物に印捺し、乾熱処理又は湿熱処理を施すことを特徴
とする合成繊維構造物の収縮加工方法。
【0015】本発明の合成繊維構造物の収縮加工用組成
物は、下記一般式(I)
【0016】
【化5】
【0017】(式中、n、A、R1 、及びR2 は上記に
同じ。)で表わされる化合物、及び下記一般式 (II)
【0018】
【化6】
【0019】(式中、R3 は上記に同じ。)で表わされ
る化合物の少なくとも一種を必須成分として含有するも
のである。これらの化合物において、ハロゲンとして
は、塩素、臭素、ヨウ素、フッ素等を例示でき、炭素数
4以下の直鎖若しくは分岐アルキル基としては、メチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チル、1−メチルプロピル、t−ブチル等を例示でき、
アラルキル基としては、ベンジル、フェネチル等を例示
できる。フェニル基及びアラルキル基のアリール基に置
換することのできる置換基としては、上記したようなハ
ロゲン、上記したような炭素数4以下の直鎖若しくは分
岐アルキル基、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブト
キシ等のアルコキシル基、水酸基、アミノ基、シアノ
基、ニトロ基等を例示できる。これらの置換基の置換個
数については特に制限されないが、通常3個程度までの
ものが好ましい。置換位置については特に制限されな
い。
【0020】一般式(I)の化合物において、置換基−
A−NH−R2 の置換位置についても特に制限はなく、
例えば、R1 との位置関係がo−、m−、p−である3
種の異性体の混合物を使用しても差し支えない。また、
一般式(II)の化合物におけるR3 の置換位置について
も特に限定されない。
【0021】本発明で用いる上記一般式(I)の化合物
及び一般式 (II) の化合物は、従来用いられていた膨潤
剤とは全く異なり、酸性物質ではないので、合成繊維構
造物の収縮加工を行なう際に、繊維の脆化の問題が全く
起こらず、十分な強度を有する収縮加工製品を得ること
ができる。また、該化合物を含有する捺染ペーストは長
時間安定であり、再現性よく収縮加工を施すことが可能
である。さらに該化合物は昇華性を有していないため、
加工処理機械類の汚染、破損等の問題も全くない。
【0022】本発明の収縮加工用組成物を用いる収縮加
工方法における合成繊維構造物の収縮メカニズムは明ら
かではないが、繊維中に浸透した上記一般式(I)の化
合物又は一般式 (II) の化合物が、熱処理によって繊維
同士を接着或いは融着させる何らかの働きをしているも
のと推定される。
【0023】本発明の収縮加工用組成物により処理する
ことができる合成繊維構造物は、各種の公知の合成繊維
から構成される織物、編物、不織布等であり、例えば、
これらの例として、ポリエステル繊維、アクリル繊維、
ポリアミド繊維、塩化ビニリデン繊維、ポリオレフィン
繊維、ポリビニルアルコール系繊維、ポリテトラフルオ
ロエチレン繊維、塩化ビニル繊維、スパンデックス等の
1種又は2種以上の各種合成繊維から構成される織物、
編物、不織布等を挙げることができる。本発明では、こ
れらの内で、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維又はこ
れらの混合繊維からなる繊維構造物について、特に好ま
しい効果を得ることができる。また、合成繊維のみから
なる構造物に限定されず、一部天然繊維を含有するもの
であってもよく、ポリエステル/綿混紡又は混織品等の
合成繊維/天然繊維混紡又は混織品等も、本発明収縮加
工用組成物の処理対象の合成繊維構造物とすることがで
きる。これらの繊維構造物は予め着色されていてもよ
い。
【0024】本発明の収縮加工用組成物は、通常、上記
一般式(I)で表わされる化合物及び一般式 (II) で表
わされる化合物の少なくとも一種を必須成分として含有
する捺染ペーストとして調製される。該捺染ペーストを
調製するための元糊としては、特に限定されず、通常の
各種捺染ペーストに用いられる元糊を適宜選択して用い
ることができ、例えばデンプン、アラビアゴム、クリス
タルゴム、タマリンド、アルギン酸ソーダ等の如き天然
糊料、カルボキシメチル繊維素ソーダ、プロピオキシセ
ルロース、アルギン酸エステル、グアガムエチレンオキ
サイド付加物、エチルセルロース、メチルセルロース、
ブリティッシュガム等の如き加工糊料、ポリアクリル酸
塩、ポリアクリル酸誘導体、ポリ酢酸ビニル、アクリル
酸エステル−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラ
ール、ポリウレタン、ポリマレイン酸共重合体塩等の如
き合成糊料や合成樹脂エマルジョン類、珪藻土、珪酸コ
ロイド等の如き無機系糊料等の各種の糊料を各々単独で
或いは2種以上を混合して糊料として用い、これを水又
は有機溶剤に加えて溶液又は分散液としたもの、水と石
油系溶剤との粘性エマルジョンとしたもの、前記2者の
混合物等、従来公知のいかなるものも使用することがで
きる。
【0025】該捺染ペーストは、上記元糊中に上記一般
式(I)で表わされる化合物及び一般式 (II) で表わさ
れる化合物の少なくとも一種を混合することによって調
製される。本発明において、特に好ましい化合物として
は、上記一般式(I)で表わされる化合物のうちで、n
=1、R1 がメチル基、R2 が水素、AがSO2 である
化合物(トルエンスルホンアミド)、n=1、R1 が水
素、R2 が水素、AがSO2 である化合物(ベンゼンス
ルホンアミド)、n=1、R1 がメチル基又は水素、R
2 が低級アルキル基、AがSO2 である化合物、n=
1、R1 が水酸基、R2 が水素、AがCOである化合物
(サリチル酸アミド)等が挙げられる。
【0026】該捺染ペーストにおいて、有効成分である
一般式(I)で表わされる化合物及び一般式 (II) で表
わされる化合物の少なくとも一種の化合物の使用量は、
捺染ペースト全体の3〜60重量%程度とすればよく、
好ましくは10〜50重量%とすればよい。上記元糊中
には、上記化合物の他に、通常処方の捺染ペースト中に
用いられるものであればいかなるものを添加しても差し
支えなく、例えば、一般染顔料、蛍光顔料、蓄光顔料、
夜光顔料、メタリック顔料、パール顔料、ガラスビー
ズ、金属粉、サーモクロミック材料、フォトクロミック
材料等を添加して収縮加工と同時に着色を施したり、そ
の他界面活性剤、乾燥調節剤、有機溶剤、可塑剤、油
脂、ワックス、粘度調整剤、粘性改質剤、架橋剤、触
媒、赤外線吸収剤、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止
剤、体質顔料、蛍光増白剤、吸着剤、防染剤、抜染剤、
還元防止剤、金属イオン封鎖剤、増量剤、pH調節剤、
吸湿剤、浸透剤、電解質、防腐剤、発泡剤、消泡剤、香
料、抗菌剤、消臭剤、防虫剤、忌避剤等を必要に応じて
添加したりすることができ、更に、従来公知の膨潤剤
(キャリヤー)、例えば、フェノール類、安息香酸及び
その誘導体、サリチル酸及びその誘導体、ベンゼンジカ
ルボン酸及びその誘導体、芳香族炭化水素類及びそのハ
ロゲン化物等を、悪影響のない程度に添加することも可
能である。
【0027】本発明の収縮加工用組成物を用いた合成繊
維構造物の収縮加工は、例えば次のようにして行うこと
ができる。まず、上記のようにして調製された捺染ペー
ストを、スクリーン捺染法等の従来公知の各種捺染法に
より、所望の模様状となるように合成繊維構造物上に印
捺する。このとき、該捺染ペーストの印捺量は、繊維構
造物を構成する繊維の種類や繊維構造物の密度、厚み等
によっても異なるが、印捺部分の繊維構造物の重量10
0重量部に対して、10〜1000重量部程度とすれ
ば、好ましい効果を得ることができる。
【0028】次に、必要に応じて予備乾燥した後、乾熱
処理又は湿熱処理を施して、該印捺部分を収縮させる。
これらの熱処理を行なう方法は、特に限定されず、例え
ば、乾熱処理法としては、オーブンや乾燥機を用いてベ
ーキングを施す方法や熱プレス機を用いる方法等を採用
することができ、湿熱処理法としては、HTスチーム機
等を用いてスチーミングを施す方法などを採用できる。
処理条件については、対象となる合成繊維の種類によっ
ても異なり、一概にはいえないが、いずれの方法におい
ても、90〜200℃程度の温度で30秒〜30分程度
の処理を行なえば好ましい効果を得ることができる。
【0029】その後、必要に応じて、該構造物に水洗、
ソーピング等の後処理を施し乾燥する。このとき、後処
理として、アルカリ水洗を行なえば、収縮部分の薬剤
(捺染ペースト)が除去されることにより、風合及び感
触を向上させることができる。該アルカリ水洗は、例え
ば、苛性ソーダやソーダ灰等のアルカリ性物質、ハイド
ロサルファイト等の還元剤、酵素、酸化剤、界面活性剤
等を含む水性浴中にて、上記の如く収縮された繊維構造
物を常温〜90℃程度の温度で2〜15分程度処理し、
その後、水洗する等の方法によって行なうことができ
る。
【0030】また、更に、上記の如き収縮工程を経た繊
維構造物に対して、浸染法等により染色を施すことも可
能である。
【0031】斯くして得られる繊維構造物は、部分的に
収縮させられることによって形成された立体模様を呈
し、脆化等の問題もなく十分な繊維強度を有するものと
なる。
【0032】
【発明の効果】本発明の合成繊維構造物の収縮加工用組
成物を用いた加工方法によれば、酸性物質を用いないた
め繊維自体の脆化に伴う強度低下の問題が全く起こら
ず、十分な繊維強度を有する収縮加工製品を得ることが
できる。また、加工処理に用いる捺染ペーストが長時間
安定であり、再現性よく収縮加工を行うことができる。
更に、収縮加工剤として用いる化合物が昇華性を有さな
いため、加工処理機械、器具等の汚染、破損等の問題も
起こらない。
【0033】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
以下、「重量部」を単に「部」と略記する。
【0034】実施例1 水65部、アルギン酸ソーダ4部、及びポリオキシエチ
レンアルキルエーテル系非イオン界面活性剤1部からな
る元糊70部中に、p−トルエンスルホンアミド30部
を分散して捺染ペーストを調製した。ポリエステルタフ
タ織物上に、12mm間隔、5mm幅の縞模様柄のスク
リーン版(120メッシュ)を用いて、オートスクリー
ン捺染機にて印捺部分の織物重量100部に対して印捺
量が約100部となるように上記捺染ペーストを印捺
し、乾燥した。次いで、該織物にHTスチーム機を用い
て180℃、7分間のスチーミング処理を施し、印捺部
分を収縮させ、その後水洗、ソーピングを経て乾燥し
た。
【0035】斯くして得られたポリエステルタフタ織物
は、印捺部分が収縮することにより、波形の立体模様を
呈するものであった。該織物の引裂強度は加工前と比べ
て殆んど変化がなかった。
【0036】実施例2〜6 実施例1のp−トルエンスルホンアミド30部を以下の
化合物に代える以外は、全て実施例1と同様にしてポリ
エステルタフタ織物の収縮加工を行った。
【0037】
【表1】
【0038】上記のようにして得られた収縮織物は実施
例1と同様に良好なものであった。 実施例7 カルボキシメチル繊維素ソーダの10重量%水溶液50
部、ポリグリセリン脂肪酸エステル系非イオン界面活性
剤2部、青色分散染料(ミケトンポリエステルディスチ
ャージブルーR:三井東圧化学社製)2部、及びサリチ
ル酸1部からなる元糊55部中に、p−トルエンスルホ
ンアミド20部を分散して、着色捺染ペーストを調製し
た。
【0039】次に、ポリエステルデシン織物上に細線格
子柄のロータリースクリーン版(100メッシュ)に
て、印捺部分の織物重量100部に対して印捺量が約8
0部となるように上記捺染ペーストを印捺し、乾燥し
た。その後該織物に170℃で10分間のベーキング処
理を施し、水洗、ソーピングを経て乾燥した。
【0040】斯くして得られたポリエステルデシン織物
は、印捺部分が収縮することにより、非印捺部分がふく
らんだ形の立体的な青色格子模様を呈していた。該織物
の引裂強度は加工前と比べてほとんど低下していなかっ
た。
【0041】実施例8 実施例1のポリエステルタフタ織物の代わりに青色分散
染料で地染されたナイロントリコット編物を用いて実施
例1と同様に収縮加工を施した。斯くして得られたナイ
ロントリコット編物は実施例1のポリエステルタフタ織
物と同様に波形の立体模様を呈しており、強度の点にお
いても同様に良好であった。
【0042】実施例9 25重量%クリスタルゴム水溶液80部及びポリオキシ
エチレンアルキルエーテル系非イオン界面活性剤0.5
部からなる元糊中に、ベンゼンスルホンアミド5部、N
−メチルベンズアミド5部、及び無水フタル酸5部を分
散させ、捺染ペーストを調製した。
【0043】続いて、ポリエステルジョーゼット織物上
に、スクリーン版(120メッシュ)を用いて、水玉模
様の水玉以外の部分に、印捺部分の織物重量100部に
対して印捺量が約130部となるように上記捺染ペース
トを印捺し、乾燥した。その後、該織物に160℃で5
分間のスチーミング処理を施し、水洗し、ソーピングを
経て乾燥した。
【0044】斯くして得られたポリエステルジョーゼッ
ト織物は、印捺部分が収縮することにより、非印捺部分
がふくらんだ形の立体的な水玉模様を呈していた。該織
物の引裂強度は加工前と比べてほとんど低下していなか
った。
【0045】比較例1 実施例1で用いたp−トルエンスルホンアミド30部に
代えて、o−クレゾール30部を用いて実施例1と同様
にポリエステルタフタ織物の収縮加工を行なった。斯く
して得られた織物はポリエステル繊維の脆化が激しく、
それによって著るしく強度が低下し、商品価値のないも
のであった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI D06M 101:34 (56)参考文献 特開 昭56−58061(JP,A) 特開 昭48−80891(JP,A) 特開 昭62−62992(JP,A) 特開 平6−57638(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06M 13/00 - 15/72 D06Q 1/00 - 1/14 D06C 23/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I) 【化1】 (式中、nは1又は2であり、AはSO2 又はCOであ
    り、R1 は水素、ハロゲン、水酸基又は炭素数4以下の
    直鎖若しくは分岐アルキル基であり、R2 は水素、炭素
    数4以下の直鎖若しくは分岐アルキル基、置換基を有し
    ていてもよいフェニル基又はアリール環に置換基を有し
    ていてもよいアラルキル基であり、nが2の場合には、
    それぞれのAは互いに異なるものであってもよく、それ
    ぞれのR2は互いに異なるものであってもよい。)で表
    わされる化合物、及び一般式 (II) 【化2】 (式中、R3 は水素、ハロゲン、水酸基又は炭素数4以
    下の直鎖若しくは分岐アルキル基である。)で表わされ
    る化合物の少なくとも一種を含有することを特徴とする
    合成繊維構造物の収縮加工用組成物。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の収縮加工用組成物を、合
    成繊維構造物に印捺し、乾熱処理又は湿熱処理を施すこ
    とを特徴とする合成繊維構造物の収縮加工方法。
  3. 【請求項3】合成繊維がポリエステル繊維、ポリアミド
    繊維、又はこれらの混合繊維である請求項2に記載の方
    法。
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