JP2997667B1 - コネクタ圧接装置およびその方法 - Google Patents

コネクタ圧接装置およびその方法

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Abstract

【要約】 【課題】 切断作業が不要となるとともに、切断後の切
れ端がコネクタに詰まって、導通不良を起こしたりする
ことがないコネクタ圧接装置を提供する。 【解決手段】 全ての電線の先端が、斜面296の範囲
内に入るように固定チャックを戻す。この状態で、下ス
ライダ28をさらに上昇させると、電線の先端が斜面2
96に沿って案内され、図21Aに示す状態から、図2
1Bに示す状態に変化する。不揃いの電線群の先端を斜
面の上端と下端の間に位置するようにセットし、斜面を
前記電線群に対して相対的に移動させることにより、切
断後の電線について、不揃いの先端を切断することな
く、コネクタに導くことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ピッチの異なる
コネクタに電線を圧接させる電線圧接装置に関し、特
に、切断後の電線についての先端揃えに関する。
【0002】
【関連技術およびその課題】発明者は、図11に示すよ
うなテンプレート201を2つ用いて、コネクタの電極
ピッチが異なるコネクタ付きハーネスを製造できるコネ
クタ圧接装置を発明した。
【0003】図10を用いて上記コネクタ圧接装置のピ
ッチ変換機構について、簡単に説明する。図10Aに示
すように、複数の電線が所定ピッチP1で等間隔に並べ
られている。図10Bは、図10Aを横から見た矢視図
である。この状態で、テンプレート201、202を電
線240に対して下降させると、複数の電線はテンプレ
ート201,202で案内される。これにより、複数の
電線は図10Aに示すようにピッチP1で並べられた状
態から、図10Dに示すように、テンプレート201、
202で挟まれた領域は、ピッチP2にピッチ変換され
る。この挟まれた領域内で電線をカットするとともに、
そのままコネクタを圧接すれば、ピッチP2のコネクタ
に電線を圧接することができる。
【0004】しかしながら、上記のようなピッチ変換機
構付きコネクタ圧接装置においては、以下のような問題
があった。
【0005】図23Aに示すように、端部401につい
ては、上記のようなピッチP2の分岐側コネクタが圧接
される。これに対して、反対側の端部402には、図1
0Aに示すピッチP1の集束側コネクタが圧接される。
したがって、集束側のコネクタが圧接される端部402
については、ピッチをピッチP1に戻さなければならな
い。このため、2つのテンプレート201,202で挟
まれた領域外まで、矢印298とは逆側に電線を引き戻
せばよい。しかし、電線の端部402をテンプレート2
01より矢印298とは逆方向に引き戻すと、電線のピ
ッチはピッチ変換前のピッチP1に戻るかわりに、図2
3Bに示すように、先端が不揃いとなる。これは、ピッ
チ変換された状態で、全電線を切断しているので、端の
方に位置する電線ほどピッチ変換により長く引き出され
ていたからである。
【0006】このように発生する不揃いの端部を再度切
断して揃えると、切断カスが生ずるだけでなく、この切
断カスがコネクタ内にたまり接触不良を起こすおそれも
ある。
【0007】この発明は上記問題を解決し、切断により
全電線が不揃いであっても、簡単にその端部を揃えるこ
とができる先端揃え装置またはその方法を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段および発明の効果】本発明
にかかるコネクタ圧接方法においては、第1のピッチで
平行に並べられた電線群をピッチ変換領域で、前記第1
のピッチよりも大きな第2のピッチで平行になるように
ピッチ変換を行い、前記ピッチ変換領域内で前記ピッチ
変換を行ったまま前記電線群を切断するとともに、切断
後の一端側に、前記ピッチ変換のピッチと同じ電線取付
ピッチの分岐側コネクタを取り付け、前記切断後の他端
側に前記第1のピッチの集束側コネクタを圧接するコネ
クタ圧接方法であって、前記切断後の各電線の他端側
を、前記ピッチ変換領域外の端部揃え斜面領域内に位置
するよう引き戻し、前記各電線の他端側の端部先端が揃
うように、前記各電線の端部先端を前記端部揃え斜面に
押圧させ、前記集束側コネクタを圧接する。したがっ
て、前記第1のピッチの分岐側コネクタに電線を圧接す
るのに、不揃いの先端を切断する必要がない。
【0009】本発明にかかるコネクタ圧接装置において
は、ピッチ変換手段は、第1のピッチで平行に並べられ
た電線群をピッチ変換領域で、前記第1のピッチよりも
大きな第2のピッチで平行になるようにピッチ変換を行
う。切断手段は、前記ピッチ変換領域内で前記ピッチ変
換を行ったまま前記電線を切断する。引き戻し手段は、
前記平行に並べられた電線群が属する平面を第1の平面
とした場合に、この第1の平面とこの第1の平面に平行
な第2の平面とを連結する斜め面上に前記端部が位置す
るように、前記ピッチ変換領域外まで前記電線群を引き
戻す。先端位置変更手段は、前記第1の平面が前記第2
の平面に近づくように、前記電線群を移動させて、前記
端部を揃える。コネクタ圧接手段は、前記第2のピッチ
にピッチ変換された端部に前記第2のピッチの分岐側コ
ネクタを圧接するとともに、前記引き戻された側の端部
に前記第1のピッチの集束側コネクタを圧接する。した
がって、前記第1のピッチの分岐側コネクタに電線を圧
接するのに、不揃いの先端を切断する必要がない。
【0010】本発明にかかる先端揃え装置または先端揃
え方法においては、前記不揃いの先端が端部揃え斜面領
域内に位置するよう引き戻した後、前記各電線の端部先
端を前記端部揃え斜面に押圧させて、前記各電線の端部
先端を揃える。したがって、したがって、不揃いの先端
を切断する必要がない。これにより、切断処理が不要
で、かつ、切断カスによる信頼性が低下するおそれがな
い。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図面を用いて説明する。図1に、本発明にかかる先揃
え機構を採用した自動圧接装置1の平面図を示す。自動
圧接装置1は、電線供給リール4、電線集束装置5、電
線選別供給装置13、圧接ユニット11、電線測長移送
装置14、およびコネクタ供給装置12を備えている。
【0012】電線集束装置5は、図1に示すように、多
数の電線供給リール4から供給される電線群2を所定の
間隔で平行に並ぶように集束する。集束された電線群2
は、図2に示すように、ストレーナ6を介して、電線移
送通路Wに沿って電線選別給送装置13に案内給送され
る。
【0013】電線選別給送装置13は、図2に示すよう
に、本体部94、シリンダ95、シリンダ91、チャッ
ク92、電線ガイド93および連結バー97を備えてい
る。
【0014】チャック92はシリンダ98によって、電
線群2の電線を挟持する。
【0015】電線ガイド93には、従来と同様に、電線
群2を構成する電線の本数に対応する数の案内溝(図示
せず)が電線移送通路Wに沿って延びている。この案内
溝は横方向に等間隔で形成されている。なお、案内溝の
間隔は集束側コネクタCsの電極ピッチと同様である。
【0016】シリンダ91には、2本の連結バー97で
電線ガイド93が固定されている。シリンダ95によっ
てシリンダ91は、矢印A方向またはその逆方向に移動
可能である。電線ガイド93は、シリンダ91とともに
矢印A方向またはその逆方向に移動する。
【0017】シリンダ91のピストン91aには、チャ
ック92が固定されている。したがって、ピストン91
aによって、チャック92は矢印A方向またはその逆方
向に移動する。チャック92は、シリンダ98によって
全ての電線を挟持する。
【0018】圧接ユニット11は、上側ユニットである
上スライダ24および下側ユニットである下スライダ2
8で構成されている。上スライダ24および下スライダ
28は、サーボモータ20によって上下駆動される(矢
印201またはその逆方向)。上スライダ24および下
スライダ28について図3、図4を用いて説明する。
【0019】図3に示すように、上スライダ24は、圧
接パンチ21a、21b、電線切断刃26、テンプレー
ト201、202を備えている。
【0020】電線切断刃26は、シリンダ226の先端
に取り付けられている。したがって、電線切断刃26
は、図6に示すテンプレート作動状態からシリンダ22
6によって下降させられ、図7に示すように、電線群2
を切断する。
【0021】圧接パンチ21aは、切断刃ホルダ(図示
せず)にボルトによって固定されている。切断刃ホルダ
は上スライダに固定されているので、圧接パンチ21a
は上スライダ24とともに下降または上昇する。
【0022】電線切断刃26および圧接パンチ21a
は、テンプレート201とテンプレート202の間に設
けられている。圧接パンチ21bは、テンプレート20
2よりも、固定チャック13側に設けられている。
【0023】図4を用いて テンプレート201、20
2の動作機構について説明する。図4は、図3矢印C方
向からの矢視図である。テンプレート201、202
は、図4に示すテンプレート昇降ユニット250に固定
されている。本実施形態においては、図3に示すよう
に、テンプレート201の凹部とテンプレート昇降ユニ
ット250の凸部を係合させて両者を固定した。
【0024】図4に示すように、テンプレート昇降ユニ
ット250は、図3における上下方向スライド自在にス
ライダ24に保持されている。テンプレート昇降ユニッ
ト250は、アーム253が揺動ピン251を中心に揺
動することによって図4における上下方向にスライドす
る。アーム253はシリンダ255で揺動駆動される。
【0025】テンプレート201、202について図
9、10を用いて説明する。テンプレート201は、図
9Aに示すように、2つのプレート部材201a,20
1bから構成されている。各プレート部材には、それぞ
れ案内溝203a,203bが形成されている。プレー
ト部材201aの案内溝203aは、2本*4組の計8
本の溝で構成されている。各溝は図9Bに示すように、
厚み方向に貫通している。すなわち、プレート部材20
1aは櫛歯状の板状部材である。また、各溝のピッチ
は、第2ピッチ部W1<第2広ピッチ部W2で構成され
ている。本実施形態においては、W1*2=W2とし
た。
【0026】プレート部材201aとプレート部材20
1bとの分割位置は第2広ピッチ部w2の端部である。
したがって、プレート部材201aの端部の先端には、
図9Cに示すように、斜め部を有する(角度θ)。
【0027】プレート部材201bについても、同様に
案内溝203bが形成されている。図9Aのプレート部
材では、3本*2組の計6本の溝で構成されている。溝
間のピッチも同様に、第2ピッチ部W1<第2広ピッチ
部W2で構成されている。このように、プレート部材2
01aとプレート部材201bとを第2広ピッチ部w2
の端部で分割することにより、一方のプレート部材20
1aに溝の一部を、他方のプレート部材201bに前記
合わさった場合に溝として機能する残りの壁が形成され
る。
【0028】テンプレート202についてもテンプレー
ト201と同様に、2つのプレート部材から構成されて
いる。
【0029】テンプレート201、202によるピッチ
変換機能について、図10を用いて説明する。図10A
に示すように、複数の電線が所定ピッチP1で等間隔に
並べられている。図10Bは、図10Aを横から見た矢
視図である。この状態で、テンプレート201、202
を電線240に対して相対的に下降させると、複数の電
線はテンプレート201,202の案内溝で案内され
る。これにより、図10Aに示すようにピッチP1で並
べられた状態から、図10Dに示すように、テンプレー
ト201、202で挟まれた領域は、ピッチP2で平行
になるようにピッチ変換される。
【0030】なお、図10Dは図10Aの方向から電線
240を見た図である。ピッチ変換の前後の状態を、図
11A,Bに示す。
【0031】また、テンプレートは、所望のピッチ変換
のパターンに応じて2枚のプレート部材を組み合わせる
ことにより構成される。本実施形態においては、図12
に示すように左側のプレート部材として13ケ、図13
に示すように右側のプレート部材として4ケのプレート
部材を用意した。これらを組み合わせることにより、計
52種類のピッチ変換が可能となる。例えば、図12に
示すプレート部材「P13,T13」と 図13に示す
プレート部材「P24,T24」を組み合わせれば、右
から「2,4,2,2,5」というピッチ変換は可能で
ある。この場合、具体的には、図14に示すように、1
5本の電線を、集束側コネクタ291と分岐側の5つの
コネクタ292を接続させるような場合に使用する。な
お、プレート部材「P03,T03」は一枚で使用する
場合のテンプレートである。
【0032】さらに、以下のように使用することによ
り、前記52種類以外のピッチ変換も可能である。 な
お、前記52通り以外でも、右から「2,4,2,2,
4」というように左端の1つの溝については使用しない
場合や、右から「4,2,2,3」というように、右か
ら2つの溝については使用しない場合もピッチ変換可能
である。すなわち、組み合わせた状態で両端に位置する
溝を連続的に使用しないような場合であれば、ピッチ変
換が可能である。
【0033】このように、2つのテンプレート201,
202を用いることにより、両テンプレート201,2
02で挟まれた領域では、所望のピッチで平行に並べら
れるようにピッチ変換することができる。したがって、
この挟まれた領域内で電線をカットするとともに、コネ
クタに圧接すれば、コネクタに斜めに電線が圧接される
こともない。
【0034】つぎに、位置決めチャックについて説明す
る。図3に示す様に、下スライダ28にはシリンダ26
1が取り付けられている。シリンダ261の先端には位
置決めチャック取り付け部262が固定されている。位
置決めチャック取り付け部262の先端には位置決めチ
ャック264が取り付けられている。したがって、位置
決めチャック264は、下スライダ28とともに上昇
し、さらにシリンダ261によって下スライダ28と無
関係に上昇し、電線群をくわえる。なお、位置決めチャ
ック264は、位置決めチャック264に37ケの小型
のエアシリンダ266が組み込まれており、図3に示す
37ケのエアパイプ265のうち必要なエアパイプに空
気を供給することにより、複数の電線のうち必要なもの
だけをくわえることができる。エアシリンダ266の詳
細を図4Aに示す。
【0035】また、下スライダ28は図3に示すよう
に、コネクタ保持部271,272を有する。コネクタ
保持部271には分岐側コネクタが保持され、コネクタ
保持部272には集束側コネクタが保持される。コネク
タ保持部271、272には圧接パンチ21a、21b
が相対的に近づき、保持されたコネクタに電線を圧接す
る。
【0036】上スライダ24および下スライダ28の動
作の概略について、図3、図5〜図8を用いて説明す
る。図3に示す初期位置から上下スライダ24,28
は、サーボモータ20によって、図5に示す圧接準備位
置までそれぞれ下降または上昇する。つぎに、図6に示
すように、さらに位置決めチャック264が上昇し、テ
ンプレート201,202によってピッチ変換を行い、
位置決めチャック264がさらにもう一度上昇して電線
が固定される。この状態で電線切断刃26が降下し、電
線が切断される(図7参照)。切断後、下スライダ28
がサーボモータ20によってさらに上昇し、コネクタ保
持部272のコネクタに電線が同時に圧着される(図8
参照)。
【0037】コネクタ選別給送装置12について説明す
る。集束側コネクタはコネクタ供給部(ボールフィー
ダ)285により供給され、分岐側コネクタはボールフ
ィーダ、251〜284により、供給される。具体的に
は、図1に示すように、複数のコネクタ供給部281〜
285から必要な極数のコネクタがシュート287に供
給される。シュート287は供給されたコネクタを集束
側コネクタ保持部272および分岐側コネクタ保持部2
71に供給する。例えば、図9に示すテンプレートを用
いる場合には、集束側コネクタ保持部272には、1.
5ミリピッチの14極の電極で構成されたコネクタが1
つ供給され、分岐側コネクタ保持部271には、2ミリ
ピッチの2極コネクタが4つ連続して並べられ、さら
に、2ミリピッチの3極コネクタが2つ連続で並べられ
て供給される。
【0038】可動チャック14は、電線移送通路Wに沿
って往復移動する。可動チャック14の機構については
従来と同様であるので説明は省略する。
【0039】つぎに、図15〜図17を用いて、圧着作
動を説明する。以下では、図15Aに示すように、すで
に一端側に集束側コネクタが圧接されているものとして
説明する。
【0040】まず、この状態から、図15Bに示すよう
に、固定チャック13のチャック92が電線群2をくわ
えて、シリンダ95によって可動チャック14に近づく
ように前進する。つぎに、図15Cに示すように、可動
チャック14は集束側コネクタが接続された電線群をく
わえる。図15Dに示すように、チャック92が開き可
動チャック14が矢印298方向に移動するとともに、
固定チャック13が図15Aに示す位置まで後退する。
【0041】図16Aに示すように、上スライダ24、
下スライダ28が圧接準備位置(図5参照)まで作動す
る。図16Bに示すように、テンプレート201,20
2が降下する。これにより、すでに説明したように電線
のピッチ変換が行われる。
【0042】図16Cに示すように、位置決めチャック
264で一部の電線をくわえた状態で、可動チャック1
4が矢印290方向に移動する。位置決めチャック26
4でくわえられた電線については図16Cに示すように
電線がたるむ。一方、位置決めチャック264でくわえ
られなかった電線については、図1に示す電線供給リー
ル4が巻取る方向に付勢されているので、矢印290方
向に巻き取られる。したがって、各電線について集束側
コネクタからの切断位置を所望の長さに設定すること、
いわゆる測長処理が行われる。
【0043】つぎに、図16Dに示すように、固定チャ
ック13および位置決めチャック264で全電線をくわ
える。これにより、電線切断刃より後ろの電線部分およ
び前の電線部分の双方が固定される。
【0044】図17Aに示すように、電線切断刃26を
下降させて電線を切断する。つぎに、図17Bに示すよ
うに電線切断刃26を上昇させる。図17Cに示すよう
に、チャック92で電線をくわえた状態で、固定チャッ
ク13を所定距離だけ矢印290方向に引き戻す処理を
行う。これは以下のような理由による。電線切断刃26
は、図3に示すように、コネクタ保持部271に隣接し
て位置するので、コネクタ保持部271についてはその
まま圧着すればよい。これに対して、コネクタ保持部2
72については、電線切断刃26とコネクタ保持部27
2とが離れていることから、そのままでは圧着すること
ができない。切断した他端側をつぎの集束側コネクタに
セットするために前記引き戻し処理を行う必要がある。
【0045】引き戻し処理における引き戻し量について
説明する。前記切断した他端側の電線の端部は、不揃い
となっている。これは、各電線は、ピッチ変換した状態
で先端が揃うように切断されるので、電線をピッチ変換
しない状態まで引き戻すと、電線の供給方向に直交する
方向(図10D矢印294方向)に広げられた分だけ、
各電線の先端が不揃いとなるからである。本実施形態に
おいては、圧接時に先端が揃うように案内する斜め部分
を形成することにより、この不揃い状態を解消するよう
にした。以下図18〜図20を用いて説明する。
【0046】図18に示すように、固定チャック13を
矢印290方向に戻してゆく。電線の先端がテンプレー
ト202によりも戻されると、電線のピッチが変換する
前のピッチに戻される。さらに、全ての電線の先端が、
斜面296の範囲内に入るように固定チャック13を戻
す。すなわち、図19に示すように、最長の電線S1
(もしくはS15)の先端が図18に示す斜面の上端3
01よりも図19において右側(矢印290側)に位置
し、かつ、最短の電線Scの先端が図18に示す斜面の
下端302よりも左側(矢印290とは逆側)に位置す
るように固定チャック13の移動量を決定すればよい。
なお、斜面の上端301と下端302の距離αは、図2
0に示すように、最長と最短の電線の差βよりも大きく
なるように斜面の角度および高さを決定すればよい。
【0047】この状態で、下スライダ28をさらに上昇
させると、電線の先端が斜面296に沿って案内され、
図21Aに示す状態から、図21Bに示す状態に変化す
る。
【0048】このように、不揃いの電線群の先端を斜面
の上端と下端の間に位置するようにセットし、斜面を前
記電線群に対して相対的に移動させることにより、切断
後の電線について、不揃いの先端を切断することなく、
コネクタに導くことができる。これにより、切断作業が
不要となるとともに、切断後の切れ端がコネクタに詰ま
って、導通不良を起こしたりすることがない。
【0049】さらに、この状態から下スライダ28を上
昇させることにより、先端が揃った状態で集束側コネク
タおよび分岐側コネクタを圧接することができる。
【0050】その後、図17Dに示すように、上スライ
ダ24が上昇し、図22Aに示すように、分岐側コネク
タを圧接したコネクタ付きハーネス310を排出する。
図22Bに示すように、下スライダ28が下降する。以
下、図15A以下の処理を繰り返す。
【0051】このように1組のテンプレート201,2
02の間に、電線切断刃26および分岐側コネクタを位
置させるとともに、テンプレート202と固定チャック
13側に集束側コネクタを位置させ、さらに、固定チャ
ック13で所定距離引き戻しておき、斜面で先端を揃え
ることにより、一度の圧接で、分岐側と集束側を一度に
圧接できるとともに、不揃いの先端から切断カスが発生
することもない。
【0052】以上説明したように、本発明にかかるコネ
クタ取り付け方法は、以下の処理を繰り返すことによ
り、電線の両端にコネクタを取り付けている。
【0053】電線が巻き取られた電線巻き取り部から平
行に並べられた複数の電線を第1の位置で切断し、前記
切断された電線の端部に第1のコネクタを圧着させ、前
記第1のコネクタを所定の距離だけ第1の方向に移動さ
せ、前記複数の電線の間隔を第1の位置で所定のピッチ
に変換したまま、前記電線を切断し、 前記ピッチ変換
領域外まで全ての電線の先端が端部揃え斜面領域内に位
置するよう引き戻し、前記各電線の端部先端を前記端部
揃え斜面に押圧させて、前記各電線の端部先端を揃え、
前記切断された電線の端部に第2のコネクタを圧着す
る。したがって、不揃いの先端を切断する必要がなく、
切断カスが発生せず、信頼性の高いコネクタ圧接装置を
提供することができる。
【0054】なお、本実施形態においては、全ての電線
の先端が端部揃え斜面領域内に位置するよう引き戻し、
下スライダを上昇させることにより、切断後の電線先端
を斜面に押圧させて、先端を揃えるようにしている。し
たがって、全電線の引き戻し動作および下スライダの上
昇動作だけで、電線の切断端部を揃えて、コネクタを圧
接することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる自動圧接装置1の全体構成を示
す平面図である。
【図2】自動圧接装置1の側面図である。
【図3】圧接ユニット11の要部断面図である。
【図4】テンプレートの駆動機構を示す図である。
【図5】圧接準備時の圧接ユニット11の要部断面図で
ある。
【図6】ピッチ変換時の圧接ユニット11の要部断面図
である。
【図7】切断時の圧接ユニット11の要部断面図であ
る。
【図8】圧接時の圧接ユニット11の要部断面図であ
る。
【図9】テンプレートの構造を説明する図である。
【図10】テンプレートによるピッチ変換を説明する図
である。
【図11】テンプレートによるピッチ変換前後の斜視図
である。
【図12】テンプレート部材(右側)の例を示す図であ
る。
【図13】テンプレート部材(左側)の例を示す図であ
る。
【図14】電線の両端にコネクタを接続した状態を示す
図である。
【図15】本装置における処理動作を説明する図であ
る。
【図16】本装置における処理動作を説明する図であ
る。
【図17】本装置における処理動作を説明する図であ
る。
【図18】切断によって不揃いとなった先端を揃える処
理を説明する図である。
【図19】所定距離固定チャックを引き戻した平面図で
ある。
【図20】図19におけるY−Y断面図である。
【図21】電線の切断端部の不揃い状態が揃い状態とな
ることを説明するための斜視図である。
【図22】本装置における処理動作を説明する図であ
る。
【図23】ピッチ変換領域内における切断で、先端が不
揃いになることを説明する為の図である。
【符号の説明】
2・・・・・・・電線群 4・・・・・・・電線供給リール 5・・・・・・・電線集束装置 11・・・・・・圧接ユニット 12・・・・・・コネクタ供給装置 13・・・・・・電線選別供給装置 14・・・・・・電線測長移送装置 24・・・・・・上スライダ 26・・・・・・電線切断刃 28・・・・・・下スライダ 201・・・・・テンプレート 202・・・・・テンプレート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−220848(JP,A) 特開 平3−173084(JP,A) 特開 昭60−151985(JP,A) 実開 昭64−55594(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 43/01 H01R 4/24

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1のピッチで平行に並べられた電線群を
    ピッチ変換領域で、前記第1のピッチよりも大きな第2
    のピッチで平行になるようにピッチ変換を行い、前記ピ
    ッチ変換領域内で前記ピッチ変換を行ったまま前記電線
    群を切断するとともに、切断後の一端側に、前記ピッチ
    変換のピッチと同じ電線取付ピッチの分岐側コネクタを
    取り付け、前記切断後の他端側に前記第1のピッチの集
    束側コネクタを圧接するコネクタ圧接方法であって、 前記切断後の各電線の他端側を、前記ピッチ変換領域外
    の端部揃え斜面領域内に位置するよう引き戻し、 前記各電線の他端側の端部先端が揃うように、前記各電
    線の端部先端を前記端部揃え斜面に押圧させ、 前記集束側コネクタを圧接すること、を特徴とするコネ
    クタ圧接方法。
  2. 【請求項2】第1のピッチで平行に並べられた電線群を
    ピッチ変換領域で、前記第1のピッチよりも大きな第2
    のピッチで平行になるようにピッチ変換を行うピッチ変
    換手段、 前記ピッチ変換領域内で前記ピッチ変換を行ったまま前
    記電線を切断する切断手段、 前記平行に並べられた電線群が属する平面を第1の平面
    とした場合に、この第1の平面とこの第1の平面に平行
    な第2の平面とを連結する斜め面上に前記端部が位置す
    るように、前記ピッチ変換領域外まで前記電線群を引き
    戻す引き戻し手段、 前記第1の平面が前記第2の平面に近づくように、前記
    電線群を移動させて、前記端部を揃える先端位置変更手
    段、 前記第2のピッチにピッチ変換された端部に前記第2の
    ピッチの分岐側コネクタを圧接するとともに、前記引き
    戻された側の端部に前記第1のピッチの集束側コネクタ
    を圧接するコネクタ圧接手段、 を備えたことを特徴とするコネクタ圧接装置。
  3. 【請求項3】ピッチ変換領域でピッチ変換された状態で
    切断された電線を前記ピッチ変換領域外まで引き戻した
    場合に生ずる先端の不揃え現象を解消する先端揃え装置
    であって、 前記不揃いの先端が端部揃え斜面領域内に位置するよう
    引き戻す端部位置変更手段、 前記各電線の端部先端を前記端部揃え斜面に押圧させ
    て、前記各電線の端部先端を揃える押圧手段、 を備えたことを特徴とする先端揃え装置。
  4. 【請求項4】ピッチ変換領域でピッチ変換された状態で
    切断された電線を前記ピッチ変換領域外まで引き戻した
    場合に生ずる先端の不揃え現象を解消する先端揃え方法
    であって、 前記不揃いの先端が端部揃え斜面領域内に位置するよう
    引き戻した後、前記各電線の端部先端を前記端部揃え斜
    面に押圧させて、前記各電線の端部先端を揃えること、 を特徴とする先端揃え方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN1302584C (zh) * 2001-08-30 2007-02-28 安普泰科电子有限公司 带有导线端部校直机构的导线绝缘变位连接装置

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