JP2997193B2 - 開脚制御釘 - Google Patents

開脚制御釘

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JP2997193B2
JP2997193B2 JP7231498A JP23149895A JP2997193B2 JP 2997193 B2 JP2997193 B2 JP 2997193B2 JP 7231498 A JP7231498 A JP 7231498A JP 23149895 A JP23149895 A JP 23149895A JP 2997193 B2 JP2997193 B2 JP 2997193B2
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16BDEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
    • F16B15/00Nails; Staples
    • F16B15/04Nails; Staples with spreading shaft

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Joining Of Building Structures In Genera (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ALC(発泡コ
ンクリート)建材に、薄いスレート板のような、過大な
押圧力が加わると割れやすい部材を直接取り付ける場合
等に使用する開脚制御釘に関する。
【0002】
【従来の技術】ALCに各種部材を固定するために、耐
引抜力が得られるようにした釘やアンカーは従来より提
案されている。
【0003】図9は従来の釘やアンカーを示し、図9
(A)に示すものは、脚部1を角軸として先端にいくほ
ど小径としたテーパ釘2であり、ALC3に打込むこと
により圧縮を受け、引き抜き強度が得られるものであ
る。
【0004】図9(B)と(C)は、開脚釘4であり、
二本の脚部5、5をALC3に打込むと開脚して引き抜
き強度が得られるものであり、脚部5、5間には可曲ク
サビ体6を組込み、ALC3を圧縮して引き抜き強度を
上げるものもある。
【0005】図9(D)と(E)に示すものは、長短二
本の脚部7、8が重なっていて、ワッシャ9で緊束さ
れ、ALC3に短い脚部8の頭部10まで打込み、更に
強く打込めば、先端が自動的に開脚して引き抜き強度が
得られるものである。
【0006】図9(F)に示すのはアンカー11であ
り、内周に雌ねじ12を有する筒状本体13の先端をス
リット14で複数に割り、先端に取付けたクサビ体15
により、打込み時に筒状本体13の先端をALC内で拡
径させることにより引き抜き強度を得るものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図9(A)
に示したテーパ釘は打込み作業は簡便で、取り付け物を
傷めることもなく、初期引き抜き強度も高いが、施工後
何等かの強い力が加わり、緩めば即、引き抜き強度を失
う欠点が有った。
【0008】また、図9(B)、(C)の開脚釘はテー
パ釘と同様作業も簡便で欠点である緩みに対しても開脚
釘のため、緩んでも直ぐに抜けることが無く、引き抜き
強度が持続する長所が有るが、ALCの硬度の差などが
原因となってクサビ体が適度に脚間深く侵入すると過大
開脚が生じるなど、開脚にバラつきが生じ易く、引き抜
き強度が一定しない欠点があった。
【0009】図9(D)と(E)の長短開脚釘はテーパ
釘や開脚釘の長所即ち、引き抜き強度が強く、緩んでも
直ぐに抜けることはなく、その上、ALCに打込み、被
締結物に短い方の頭部が接し、更に打込むことにより、
開脚が機械的に行われるのでALCの硬さに左右されず
に一定に開脚が行われるが、開脚の力が被締結物に短い
方の頭部をぶつけて、この抵抗で開脚させる構造である
ため被締結物が壊れやすい物ほど、締結時に被締結物を
破壊してしまいやすい欠点が有った。
【0010】また、図9(F)に示したアンカーは、製
作に加工工数がかかり、価格が高くつくと共に、強い打
撃力が必要であるため、全体がALC内に沈み込むこと
になり、ALCへの使用は不向きである。
【0011】そこで、この発明の課題は、施工後に緩ん
でも直ぐに抜けることがなく、どんな硬度のALCにも
一定に開脚し、打込み時に被取付物を破損しない開脚制
御釘を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するため、請求項1の発明は、周面に平坦面を有する断
面形状の線材からなる二本の脚体の平坦面を重ね合わ
せ、この両脚体をワッシャで緊束し、各脚体は一端に頭
部と他端に先端部を有する釘において、一方脚体の先端
寄りの位置に平坦面から他方脚体側へ突出した開脚用の
拡径部を設け、両脚体の重ね合わせる平坦面の一方に窪
み部と他方にこの窪み部に嵌合する小突起を設け、この
窪み部と小突起を設ける位置が、二本の脚部を組み合わ
せて窪み部と小突起を嵌合させたときに、他方脚体の先
端部が一方脚体の拡径部に対して頭部側寄りの部分に位
置し、かつ他方脚体の頭部が一方脚体の頭部よりも上部
に位置するように、一方脚体の頭部寄りの位置に設定さ
れ、ワッシャは窪み部と小突起の近傍に位置している構
成を採用したものである。
【0013】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、一方脚体の先端寄りの位置に平坦面から他方脚体側
へ突出した開脚用の拡径部は、脚部を蛇行するように折
り曲げて曲面状や台形状に形成された突起又は、プレス
成形によって平坦面の中央に部分的に盛り上げられたコ
ブ状の突起の何れかで形成されている構成を採用したも
のである。
【0014】請求項3の発明は、周面に平坦面を有する
断面形状の線材からなる二本の脚体の平坦面を重ね合わ
せ、この両脚体をワッシャで緊束し、各脚体は一端に頭
部と他端に先端部を有する釘において、一方脚体の先端
寄りの位置に平坦面から他方脚体側へ突出した開脚用の
拡径部を設け、他方脚体を一方脚体よりも長くして、そ
の平坦面の先端寄りの位置に、二本の脚部を互いの先端
を合わせて組み合わせたとき拡径部に外嵌する凹部を設
け、両脚体の重ね合わせる平坦面の一方に窪み部と他方
にこの窪み部に嵌合する小突起を設け、この窪み部と小
突起を設ける位置が一方脚体の頭部寄りの位置に設定さ
れ、ワッシャは窪み部と小突起の近傍に位置している
成を採用したものである。
【0015】請求項4の発明は、窪み部は一方脚体の頭
部下部の位置に設けたL型の受け段部で形成し、小突起
は他方脚体の途中に上記受け段部へ嵌合するL型の突出
掛け部で形成し、ワッシャは受け段部と突出掛け部の嵌
合した部分の近傍を緊束している構成を採用したもので
ある。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
示例と共に説明する。
【0017】図1乃至図4に示す第1の例において、開
脚制御釘21は、周面に平坦面を有する断面半円形の異
形線材を用いた脚部22の一方端部に弧状外周面側に突
出する頭部23を設け、他方端部を先端部24とした第
1の脚体25と、同じく断面半円形の異形線材を用いた
脚部26の一方端部に頭部27を設け、他方端部を先端
部28とした第2の脚体29と、両脚体25と29を、
脚部22、26の平坦面を重ね合わせた平行状態で結束
するワッシャ30との組合せからなり、図示の場合両脚
体25、29は、脚部22、26を略等しい長さとした
が、第1の脚体25に対する第2の脚体29の長さは必
要とする開脚状態が得られるように設定すればよい。
【0018】前記第1の脚体25の脚部22における平
坦面で、第2の脚体29の先端部28よりも先端寄りの
位置に、第2の脚体29側に向けて突出する拡径部31
が設けられている。この拡径部31は、プレス成形等の
手段を用い、図示の場合脚部22の途中を略半円弧状に
屈曲させることによって形成したが、横向きV字状の如
き山形や台形状に形成するようにしてもよい。この拡径
部31は脚部22を折曲げて形成することにより、弾力
性を有する。
【0019】第2の脚体29は、ワッシャ30による第
1の脚体25との緊結によって、先端部28が拡径部3
1の直上に接近して位置することになり、両脚体25と
29の互に重なり合う平坦面には、一方に円錐台形状の
窪み部32と他方にこの窪み部32に嵌合する円錐台形
状の小突起33をプレス成形によって設け、開脚制御部
分を形成している。
【0020】この窪み部32と小突起33の位置は、図
1の如く、二本の脚体25、29を組み合せて窪み部3
2と小突起33を嵌合させたとき、第2の脚体29の先
端部の平坦面が第1の脚体25の拡径部31に重ならな
いように位置し、第2の脚体29の頭部27は第1の脚
体25の頭部23よりも上部に位置し、緊束するワッシ
ャ30は、互いに嵌合している窪み部32と小突起33
の近傍に位置している。
【0021】具体的に、窪み部32と小突起33の嵌合
部分は第1の脚体25の頭部23に近い位置に設定さ
れ、ワッシャ30は上記嵌合部分よりも少し先端側寄り
に位置し、窪み部32と小突起33の嵌合部と第1の脚
体25の頭部23との間に、複数枚のワッシャが収納で
きる十分な余裕が設けられている。
【0022】前記両脚体25、29の断面形状は半円形
以外に角形等であってもよく、その先端は、テーパ面で
あっても、尖っていても丸くても平らでもよいと共に、
頭部23、27は、略半円形の平板状のものを示した
が、第2の脚体29の頭部は直棒状に形成してもよい。
【0023】また、図5に示す第2の例のように、両脚
体25、29に設ける窪み部32と小突起33は、複数
箇所に設けてもよく、ワッシャ30も必要に応じて板数
を増やすことが可能であるが、一枚のワッシャで堅結す
る場合、最上部の窪み部と小突起の嵌合部分の近傍で先
端側寄りを緊束することがよい。
【0024】図6と図7に示す第3の例は、第1の脚体
25に設けた拡径部31を、プレス成形によって脚体2
5の一部を平坦面の中央部に部分的に盛り上げたコブ状
の突起によって形成すると共に、第2の脚体29を第1
の脚体25よりも長くし、両脚体25、29の先端を一
致させて平坦面を重ねたとき、拡径部31と対応する位
置に、この拡径部31に外嵌する凹部34を設けた構造
になっている。
【0025】図8に示す第4の例は、前記した第1の側
における窪み部32と小突起33に代えて、第1の脚体
25の頭部23の下部に小さなL型の受け段部32a
と、第2の脚体29の途中に受け段部32aに嵌合する
L型の突出掛け部33aを設け、開脚制御部を形成して
いる。
【0026】この発明の開脚制御釘は上記のような構成
であり、次にその使用方法を、図1乃至図4に示す第1
の例を用いて説明する。
【0027】図1に示すセット状態の開脚制御釘21
を、図2で示すように、釘穴35を有するストレート板
等の被締結物36上からALC37に対してハンマーで
打込むと、ワッシャ30が被締結物36に当接するまで
の間は、第1の脚体25と第2の脚体29は互に重なり
合ったままALC37内に直進し、開脚は発生しない。
【0028】すなわち、第1の脚体25と第2の脚体2
9は、窪み部32と小突起33の嵌合がワッシャ30の
緊束によって保持されているため、第2の脚体29の頭
部27に打撃を加えても、両脚体25、29は結合され
たままとなり、一体となってALC37内に進入する。
【0029】ワッシャ30が被締結物36に当接した状
態で更に打込むと、停止したワッシャ30に対して両脚
体25、29は前進するため、相対的にワッシャ30は
第1の脚体25の頭部23側に移動したことになり、該
ワッシャ30は窪み部32と小突起33の嵌合部分を滑
り抜け、第1の脚体25の頭部23がワッシャ30に当
接し、進入が停止する。
【0030】これと同時に、ワッシャ30による窪み部
32と小突起33の堅結が解放され、互に嵌合している
窪み部32と小突起33は離脱し、ハンマーによる打込
み力を受ける第2の脚体29は、停止した第1の脚体2
5に対してスライドし、ALC37内に抵抗なく浸入を
始め、第2の脚体29の先端は第1の脚体25の拡径部
31の上に滑るように乗り上げ、図2で示したように、
第2の脚体29はALC37内への浸入と共に、第1の
脚体25と離反する方向へ開脚し、頭部27がワッシャ
30に当接する状態で締結が完了する。
【0031】上記のように、この発明の開脚制御釘は、
ALC37への打込み途中までは、窪み部32と小突起
33の嵌合状態をワッシャ30で保持するので、開脚の
発生がなく、ワッシャ30に第1の脚体25の頭部23
が当接し、開脚を生じさせるので、どのような硬さのA
LCに対しても一定の開脚状態が得られると共に、被締
結物に大きな負荷をかけることがない。
【0032】
【発明の効果】以上のように、この発明によると、上記
のような構成であるので、以下に列挙する効果がある。
【0033】(I)開脚式であるので引き抜き強度が強
く、耐震性にも優れ、数ミリ引き抜いても引き抜き強度
は持続する。
【0034】(II)打込みと共に、ワッシャの移動によ
って、窪み部と小突起の嵌合が解放されて開脚するため
に、ALCの硬度に左右されず、一定の開脚、引き抜き
抵抗力が得られる。
【0035】(III )開脚時期を嵌合された窪み部と小
突起とワッシャの組み合せによって制御されているた
め、薄いスレート平板のような壊れやすい被締結部材
も、釘の頭部による過大な押圧力で破壊されること無
く、締結が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る開脚制御釘の第1の例を示す正
面図
【図2】同上の打込み状態を示す縦断面図
【図3】図1の矢印III −III に沿う拡大横断面図
【図4】同上の頭部側の構造を示す分解斜視図
【図5】第2の例を示す正面図
【図6】第3の例を示す正面図
【図7】同上の拡径部分を示す分解斜視図
【図8】(A)は第4の例を示す斜視図、(B)は同上
の開脚制御部を示す分解斜視図
【図9】(A)は従来のテーパ釘を示す縦断面図,
(B)と(C)は従来の開脚釘を示す縦断面図、(D)
と(E)は脚部が連続した開脚釘の縦断面図、(F)は
アンカーの一部切欠正面図
【符号の説明】
21 開脚制御釘 22、26 脚部 23、27 頭部 24、28 先端部 25、29 脚体 30 ワッシャ 31 拡径部 32 窪み部 33 小突起
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−282006(JP,A) 特開 平7−259818(JP,A) 特開 平8−254208(JP,A) 実開 平3−78112(JP,U) 実開 平3−80116(JP,U) 実開 平2−9312(JP,U) 実開 平6−63910(JP,U) 実開 平6−63911(JP,U) 実開 平1−89606(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16B 15/00 - 15/08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周面に平坦面を有する断面形状の線材か
    らなる二本の脚体の平坦面を重ね合わせ、この両脚体を
    ワッシャで緊束し、各脚体は一端に頭部と他端に先端部
    を有する釘において、一方脚体の先端寄りの位置に平坦
    から他方脚体側へ突出した開脚用の拡径部を設け、両
    脚体の重ね合わせる平坦面の一方に窪み部と他方にこの
    窪み部に嵌合する小突起を設け、この窪み部と小突起を
    設ける位置が、二本の脚部を組み合わせて窪み部と小突
    起を嵌合させたときに、他方脚体の先端部が一方脚体の
    拡径部に対して頭部側寄りの部分に位置し、かつ他方脚
    体の頭部が一方脚体の頭部よりも上部に位置するよう
    に、一方脚体の頭部寄りの位置に設定され、ワッシャは
    窪み部と小突起の近傍に位置していることを特徴とする
    開脚制御釘。
  2. 【請求項2】 一方脚体の先端寄りの位置に平坦面から
    他方脚体側へ突出した開脚用の拡径部は、脚部を蛇行す
    るように折り曲げて曲面状や台形状に形成された突起又
    は、プレス成形によって平坦面の中央に部分的に盛り上
    げられたコブ状の突起の何れかで形成されている請求項
    1に記載の開脚制御釘。
  3. 【請求項3】 周面に平坦面を有する断面形状の線材か
    らなる二本の脚体の平坦面を重ね合わせ、この両脚体を
    ワッシャで緊束し、各脚体は一端に頭部と他端に先端部
    を有する釘において、一方脚体の先端寄りの位置に平坦
    面から他方脚体側へ突出した開脚用の拡径部を設け、他
    方脚体を一方脚体よりも長くして、その平坦面の先端寄
    りの位置に、二本の脚部を互いの先端を合わせて組み合
    わせたとき拡径部に外嵌する凹部を設け、両脚体の重ね
    合わせる平坦面の一方に窪み部と他方にこの窪み部に嵌
    合する小突起を設け、この窪み部と小突起を設ける位置
    が一方脚体の頭部寄りの位置に設定され、ワッシャは窪
    み部と小突起の近傍に位置していることを特徴とする
    脚制御釘。
  4. 【請求項4】 窪み部は一方脚体の頭部下部の位置に設
    けたL型の受け段部で形成し、小突起は他方脚体の途中
    に上記受け段部へ嵌合するL型の突出掛け部で形成し、
    ワッシャは受け段部と突出掛け部の嵌合した部分の近傍
    を緊束している請求項1乃至3の何れかに記載の開脚制
    御釘。
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DE19632469A DE19632469C2 (de) 1995-09-08 1996-08-12 Nagel mit aufspreizbaren Beinen

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