JP2802214B2 - 開脚釘 - Google Patents

開脚釘

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JP2802214B2 JP24662593A JP24662593A JP2802214B2 JP 2802214 B2 JP2802214 B2 JP 2802214B2 JP 24662593 A JP24662593 A JP 24662593A JP 24662593 A JP24662593 A JP 24662593A JP 2802214 B2 JP2802214 B2 JP 2802214B2
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▲隆▼夫 若井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ALC(気泡コンク
リート)や石膏ボード等の建材に木材や器材を取り付け
るために使用する開脚釘に関する。
【0002】
【従来の技術】ALCや石膏ボードのような材質が脆い
建材に木材や器材を取り付けるには、打ち込みによって
建材内で開脚し、この開脚で耐引き抜き強度が得られる
開脚釘が使用されている。
【0003】従来の開脚釘1としては、図4の如く例え
ば米国特許2,501,701号によって提案されてい
るように、断面円形の金属線材を二つ折りに折り曲げて
脚部を長尺脚2と短尺脚3に形成し、この長尺脚2と短
尺脚3の端部に各々頭部4、5を設けた構造になってい
る。
【0004】この開脚釘1は長尺脚2の頭部をハンマー
でたたいて建材に打ち込み、短尺脚3の頭部が被固定物
に当接した後、長尺脚2を更に強く打ち付けることによ
り、長尺脚2の先端が短尺脚3の先端を押しやって曲
げ、同時に長尺脚2の先端部も途中から短尺脚3側に屈
曲することにより、長尺脚2と短尺脚3の先端が建材内
で開脚し、この開脚部分で耐引き抜き強度を発揮するも
のである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の開脚
釘は、打ち込むとまず短尺脚の頭部が被締結部材に当接
し、さらに強く打ち込むことによって、長尺脚のみが建
材内に進入して開脚するため、短尺脚の頭部が被締結部
材に当接した後、引き続き加えられる打撃力によて頭部
が被締結部材に強く押圧され、被締結部材が脆い材質や
柔らかく変形しやすい材質である場合は、この押圧力に
よって破壊または変形するという問題がある。
【0006】また、この種開脚釘は、短尺脚と長尺脚の
長さの差を利用して脚部の開脚を行うため、開脚時の打
撃力に大きな力が要求され、上記した被締結部材の破壊
または変形が避けられないものである。
【0007】更に、この種開脚釘では、長尺脚と短尺脚
の対向面間に間隔を設けることで開脚動作を開始させて
いるため、設計に制約が生じるという問題がある。
【0008】そこで、この発明の課題は、軽い打ち込み
力で開脚させることができ、被締結部材を破壊または変
形させることがなく、用途に応じた自由な設計が可能な
開脚釘を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するため、この発明は、先端が一体となる長尺脚と短尺
脚を重ね合わせ、短尺脚の頭部側端部に頭部を設け、長
尺脚と短尺脚部の重なり合う部分において、長尺脚に凹
部とこの凹部に嵌合する開脚促進体を設けた構成を採用
したものである。
【0010】
【作用】先端部を建材などに当てた開脚釘の長尺脚の頭
部側端部を打つと、先端から建材などに進入し、一方の
短尺脚の端部に設けられた頭部が、被締結部材の表面に
当接する。
【0011】さらに、開脚釘の長尺脚端部を打つと、短
尺脚は進入できないため、長尺脚だけが進入しようとす
る。重なった脚部の対向する面に開脚促進体が装填され
ているため、長尺脚の窪んだ凹部は開脚促進体に突き当
たりながら滑るように開脚動作を始め、一旦開脚を始め
た長尺脚に引き続き加えられる軸方向への打撃力は容易
に開脚方向への力となって作用する。長尺脚は大きな力
を要さずに開脚動作を始めて湾曲しながら開脚を続け、
長尺脚の頭部側端部が短尺脚の端部に設けられた頭部と
ほぼ同じ位置まで打ち込まれた時に最適な開脚状態が得
られる。
【0012】
【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面の図1乃
至図3に基づいて説明する。
【0013】図1のように、第1の例の開脚釘11は、
断面半円形の線材を用い、これを平坦面が対向するよう
二つ折りに折り曲げて長尺脚12と短尺脚13からなる
脚部14を形成し、短尺脚13の頭部側端部に長尺脚1
2と反対側に屈曲する頭部15を設け、長尺脚12と短
尺脚13にわたって先端側から外嵌挿したワッシャ16
を頭部15に当接させて抜止状とした構造になってい
る。なお、ワッシャ16は、頭部15に当接させずに脚
部14の途中位置に無理嵌めした状態にセットしておい
てもよいと共に、このワッシャ16は省いておいてもか
まわない。また、頭部15は、短尺脚13と連なる屈曲
部を押し潰して形成されている。
【0014】上記脚部14の先端側で長尺脚12と短尺
脚13の重なり合う面には、凹部17と18が対向する
よう設けられ、両凹部17、18にわたってクサビ状の
開脚促進体19が組み込まれている。
【0015】長尺脚12に設けた凹部17は、軸方向に
沿う立ち上がり壁の上端に平坦面側へ上り傾斜となる傾
斜面20を設けた形状に形成され、開脚促進体19は、
両凹部17、18にわたって嵌合する形状で、脚部14
の最大径内に納まる幅に形成され、その上端部で凹部1
7内に嵌合する部分は、傾斜面20に一致する傾斜面2
1になっている。
【0016】図1(B)(C)はこの開脚促進体19の
凹部17、18内への組み込み方法の一例を示し、図の
ように、線材における長尺脚12と短尺脚13の折り曲
げ部分を平坦面側の削り取り等によって薄肉厚とし、こ
の削り取った部分の少なくとも長尺脚12側の端部を傾
斜面20としておき、線材を薄肉厚部分で二つ折りにし
て長尺脚12と短尺脚13を形成し、この折り曲げによ
って薄肉厚部分の内部に空間22を設け、該空間22内
にクサビ状の開脚促進体19を組込み、この後図1
(C)の如く、先端部に両側からの絞り加工を施すこと
により、先端部を圧着させれば、凹部17、18の形成
と開脚促進体19の組込みとが行える。
【0017】なお、開脚促進体19は、脚部14と別体
のものを両凹部17、18内にわたって単に嵌め込んだ
例を示したが、この開脚促進体19を短尺脚13に固定
したり、短尺脚13の平坦面側に長尺脚12の凹部17
内に嵌まる突部を一体に設けて開脚促進体としてもよ
い。
【0018】また、脚部14の形成に用いた線材は、図
示の場合、断面半円形のものを平坦面が重なるように二
つ折りとしたが、同様の線材を弧状面が背中合わせにな
るよう二つ折りにしたり、円形断面の線材を用いて脚部
14を形成してもよい。
【0019】更に図示省略したが、ワッシャに長尺脚1
2へ外嵌する形状の孔を設け、このワッシャを長尺脚に
頭部側端部から挿入し、頭部15を省いた短尺脚13の
上端面にこのワッシャを重ねて溶接固定することにより
頭部を形成するようにしてもよい。
【0020】この発明の第1の例は上記のような構成で
あり、次に、建材に対する被締結部材の固定を図2に従
って説明する。
【0021】先ず、図2(A)のように、その二つに折
り曲げられた先端部を建材aなどに当てた開脚釘11の
長尺脚12の端部を打つと、先端から建材aなどに進入
し、短尺脚13の端部に位置する頭部15で抜止となる
ワッシャ16が被締結部材bの表面に当接する。
【0022】さらに、開脚釘11の長尺脚12端部を打
つと短尺脚13は進入できないために、長尺脚12だけ
が進入しようとする。長尺脚12と短尺脚13の凹部1
7、18には開脚促進体19が装填されているため、図
2(B)の如く、軸方向に進もうとする長尺脚12の凹
部17に形成した傾斜面20は開脚促進体19の傾斜面
21に突き当たりながら外方へ滑るように開脚動作を始
める。一旦開脚を始めた長尺脚12に引き続き加えられ
る軸方向への打撃力は図2(C)の如く、容易に開脚方
向への力となって作用する。長尺脚12は大きな力を要
さずに開脚動作を始め、短尺脚13に湾曲を与えながら
自身も湾曲しながら開脚を続け、図2(D)の如く、長
尺脚12の端部が短尺脚13の端部に設けられた頭部1
5とほぼ同じ位置まで打ち込まれた時に最適な開脚状態
が得られる。
【0023】上記脚部14の開脚は、短尺脚13の進入
停止後に、開脚促進体19の傾斜面21と、凹部17の
傾斜面20とで長尺脚12を強制的に開脚させるので、
開脚のタイミングが遅れることなく、しかも長尺脚12
の強制開脚によって軽い打込み力で開脚させることがで
きる。
【0024】次に、図3に示す第2の例の開脚釘を説明
する。
【0025】第2の例の開脚釘11aは、帯状金属板を
用いて形成したものであり、帯状金属板を二つ折りに折
り曲げて、長尺脚12aと短尺脚13aが重なる脚部1
4aを形成し、短尺脚13aの上端に長尺脚12aと反
端側に屈曲する頭部15aを設け、この頭部15aの幅
方向両側に長尺脚12aの保持突片31、31を設け、
脚部14aの先端で長尺脚12aと短尺脚13aの対向
面には、長尺脚12aに凹部17aと短尺脚13aにこ
の凹部17aに嵌合する開脚促進体19aを設けた構造
になっている。
【0026】上記長尺脚12aの凹部17aは、円錐形
の窪みによって形成すると共に、開脚促進体19aは、
短尺脚13aの一部を外面から加圧変形させ、凹部17
aに嵌合する円錐突起によって形成し、凹部17aの上
部周面と開脚促進体19aの上部周面とが、長尺脚12
aに開脚動作を与えるための傾斜面20a、21aにな
っている。
【0027】第2の例の開脚釘は上記のような構成であ
り、図示省略したが、建材に対する被締結部材の固定
は、第1の例と同じく、図2(A)乃至(D)に示した
と同様の工程で開脚が生じる。
【0028】即ち、建材に対して打ち込むと、頭部15
aが被締結部材に当接するまで脚部14aは直進し、そ
の後長尺脚12aの打ち込みにより、凹部17aと開脚
促進体19aの作用により長尺脚12aは開脚動作を始
め、長尺脚12aの端部を頭部15aの上面とほぼ同じ
位置まで打ち込めば、長尺脚12aと短尺脚13aは最
適な開脚状態になる。
【0029】
【発明の効果】以上のように、この発明によると、上記
のような構成であるので、以下に列挙する効果がある。
【0030】(1)長尺脚の凹部と開脚促進体によって
開脚動作を生じさせるので、軽い打ち込み力で長尺脚と
短尺脚を開脚させることができる。
【0031】(2)開脚開始が確実に行えるので、不必
要な打ち込みはなく、被締結部材を破壊または変形させ
ることを防止できる。
【0032】(3)開脚時に負担が少ないため開脚のタ
イミングが遅れることなく、建材内部に衝撃空洞を設け
ることがない。特に引き抜き初期の荷重に対して有効で
あり、最大の引抜荷重も大きくなる。
【0033】(4)開脚促進体と脚内面の滑り合いによ
って開脚動作が始まるため、脚軸間寸法などに制約がな
く、用途に応じた自由な設計が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)はこの発明に係る開脚釘の第1の例を示
す斜視図、(B)は脚部に開脚促進体を組み込む前の要
部正面図、(C)は開脚促進体を組み込んだ要部正面図
【図2】(A)、(B)、(C)、(D)の各々は、開
脚釘の打ち込みによる開脚の工程を順番に示す縦断面図
【図3】(A)は開脚釘の第2の例を示す縦断面図、
(B)は同上の斜視図、(C)は開脚促進体の部分を示
す拡大縦断面図
【図4】従来の開脚釘を示す正面図
【符号の説明】
11、11a 開脚釘 12、12a 長尺脚 13、13a 短尺脚 14、14a 脚体 15、15a 頭部 16 ワッシャ 17、17a、18 凹部 19、19a 開脚促進体 20、20a、21、21a 傾斜面

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端が一体となる長尺脚と短尺脚を重ね
    合わせ、短尺脚の頭部側端部に頭部を設け、長尺脚と短
    尺脚部の重なり合う部分において、長尺脚に凹部とこの
    凹部に嵌合する開脚促進体を設けた開脚釘。
  2. 【請求項2】 長尺脚と短尺脚の重なり合う部分におい
    て、互いに対向する凹部を設け、長尺脚の凹部は少なく
    とも頭部側の立ち上がり壁が傾斜してなり、開脚促進体
    は両凹部にわたって嵌合している請求項1に記載の開脚
    釘。
  3. 【請求項3】 長尺脚と短尺脚の重なり合う部分におい
    て、長尺脚に少なくとも立ち上がり壁が傾斜してなる凹
    部を設け、短尺脚にこの凹部に嵌合する開脚促進体を短
    尺脚と一体に設けた請求項1に記載の開脚釘。
  4. 【請求項4】 短尺脚の頭部側端部に設けた頭部が短尺
    脚と連なる屈曲部を押し潰して形成され、長尺脚と短尺
    脚にわたって頭部で頭部側に抜け止めとなるワッシャが
    外嵌されている請求項1に記載の開脚釘。
  5. 【請求項5】 長尺脚の頭部側に挿入したワッシャを短
    尺脚の頭部側端部に溶接固定することにより頭部を形成
    している請求項1に記載の開脚釘。
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