JPH0681821A - 釘 - Google Patents

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JPH0681821A
JPH0681821A JP33701892A JP33701892A JPH0681821A JP H0681821 A JPH0681821 A JP H0681821A JP 33701892 A JP33701892 A JP 33701892A JP 33701892 A JP33701892 A JP 33701892A JP H0681821 A JPH0681821 A JP H0681821A
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KOKUBU KK
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Kokubu & Co Ltd
KOKUBU KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 石膏ボード等の保持力の弱い物体からでも、
強い引き抜き耐力を得ることができる釘を提供する。 【構成】 フランジ部2にU字状に屈曲した棒部3の一
端3aを固定し、棒部3の他端3cをフランジ部2の貫通
穴2aに移動可能に挿通し、一定寸法突出させる。フラ
ンジ部2が物体に当接し、棒部3の一端3aの打ち込み
が停止した状態で、他端3cがフランジ部2を挿通して
打ち込まれるため、棒部3の先端部は横方向に広がる。
そのため、大きな引き抜き耐力が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、保持力の弱い石膏ボ
ードやセメントやALC版 (軽量気泡コンクリート版:
autoclaved light concreat plate)等に使用される釘
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、石膏ボード等の保持力の弱い物体
に対しては釘を使用することができなかった。そのた
め、接着剤等を使用してブラケット等を取り付けてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、接着剤
による固定は、接着剤が経年変化により劣化するため、
信頼性に欠けるという問題がある。
【0004】そこで、この発明の目的は、石膏ボードや
セメントやALC版等の保持力の弱い物体に対して強固
に固定できる釘を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の釘は、フランジ部と、一端が上記フラン
ジ部に固定され、その一端に連なる中央部分がU字状に
屈曲させられ、他端が上記フランジ部を移動可能に貫通
して、上記中央部分と反対側に所定寸法突出している棒
部とを備えることを特徴としている。
【0006】また、上記棒部のU字状に屈曲した箇所の
先端側が尖っているのが望ましい。
【0007】また、上記棒部の上記他端に上記フランジ
部に係止される係止部が設けられているのが望ましい。
【0008】また、上記棒部は、一端部と他端部が硬質
部分であり、上記中央部が軟質部分であるのが望まし
い。
【0009】また、上記一端部および上記他端部は加工
硬化するのが望ましい。
【0010】また、上記棒部のU字状に屈曲した箇所の
先端側は、のみの刃形状の刃であるのが望ましい。
【0011】また、上記のみの刃形状の刃のエッジの両
側は湾曲しているのが望ましい。
【0012】また、この発明の釘は、中央部分がU字状
に屈曲され、一端に環状部が形成され、他端部が上記環
状部に挿通された棒部と、上記棒部の他端部の先端に固
定され、上記環状部に係止可能な係止部とを備えること
を特徴としている。
【0013】また、上記U字状に屈曲した中央部分の重
なる方向に関しての外側、かつ先端から所定距離の箇所
にノッチが設けられているのが望ましい。
【0014】また上記フランジ部よりも上記棒部の上記
中央部分側の部分の少なくとも一部の回りに軟質で弾性
のある物質からなり、かつ上記棒部に対して移動可能な
膜をコーティングするのが望ましい。
【0015】また、上記フランジ部よりも上記棒部の上
記中央部分側の少なくとも一部の回りに、軟質で弾性の
ある物質からなり、かつ上記棒部に対して移動可能な膜
をコーティングするのが望ましい。
【0016】また、上記環状部よりも上記棒部の上記中
央部分側の少なくとも一部の回りに、軟質で弾性のある
物質からなり、かつ上記棒部に対して移動可能な膜をコ
ーティングするのが望ましい。
【0017】また、上記棒部の2本平行に並んだ中央部
分にワッシャをフランジに向けて移動可能に係止するの
が望ましい。
【0018】
【作用】例えば、石膏ボードに屋根材を固定する場合に
は、この釘を屋根材の上にあてがい、棒部の他端をハン
マーで打撃する。そうすると、棒部のU字状の中央部は
屋根材を貫通し、さらに石膏ボードの中に打ち込まれて
いく。そして、フランジ部が屋根材に当接すると、棒部
の一端はフランジ部に固定されているため、それ以上、
石膏ボードの中に打ち込まれない。一方、棒部の他端は
フランジ部に移動可能に貫通しているため、上記他端は
フランジ部を挿通して、石膏ボードの中に打ち込まれて
いく。そのため、上記棒部の中央部はたとえばO状また
はL状に屈曲する。そして、上記棒部の他端が、上記フ
ランジ部内に完全に打ち込まれた状態で、釘の固定が完
了する。
【0019】このように、石膏ボード内に打ち込まれた
棒部の先端がO状またはL状にふくらむことになるた
め、この釘は保持力の弱いものからでも、強い保持力、
即ち強い引き抜き耐力を得ることができる。
【0020】また、上記棒部のU字状に屈曲した箇所の
先端側が尖っている場合、この釘は木材やALC版等に
抵抗が少なく簡単に打ち込まれ、しかも、強い保持力が
得られる。
【0021】また、上記棒部の他端に、上記フランジ部
に係止される係止部が設けられている場合には、この釘
が石膏ボードやALC版等に打ち込まれた後、抜けよう
とした際に、フランジ部と係止部が係止しているため、
O状またはL状等に屈曲した棒部の中央部の形状が変形
しにくく、大きな保持力が得られる。もし、係止部が設
けられていないと、フランジ部と共に棒部の一端が石膏
ボード等から引き抜かれた際に、棒部の他端部はフラン
ジ部と係止されないため、石膏ボードの中に残ったまま
となり、O状またはL状等に横方向に変形していた中央
部分が潰れて、横方向の広がりがなくなり、大きな保持
力を得られない場合がある。
【0022】また、上記棒部の一端部と他端部が硬質部
分であり、U字状に屈曲した中央部分が軟質部分である
場合には、この釘を打ち込む際に、上記棒部の一端部お
よび他端部が曲がることがなく、確実に石膏ボードやA
LC版にこの釘を打ち込むことができる。特に、上記フ
ランジ部から突出している上記棒部の他端部が、打ち込
みに際して曲がることがない。しかも、上記棒部の中央
部は軟質部分から成るので、容易に横方向に広がり、大
きな保持力が得られる。
【0023】また、上記硬質部分である一端部および他
端部が加工硬化により形成する場合には、安価かつ容易
に硬質部分を形成することができる。
【0024】また、上記硬質部分を焼入れにより形成す
ると、極めて硬くて強度の強い硬質部分が得られる。
【0025】また、上記棒部のU字状に屈曲した箇所の
先端側が、のみの刃形状の刃である場合には、この刃の
エッジが胴縁木材の繊維の方向と直交するようにして、
この釘を胴縁木材に打ち込むと、胴縁木材の繊維を切断
しつつ打ち込まれることになるため、胴縁木材を割るこ
となく、この釘を使用することができる。
【0026】また、上記刃のエッジの両側が湾曲してい
る場合には、この釘を繊維質の木材等を割ることなく、
スムーズに打ち込むことができる。
【0027】また、棒部の一端に、フランジ部に替え
て、環状部が形成されている場合には、棒部の一部分に
フランジ部の役目をさせることができ、安価かつ容易に
この釘を製造することができる。
【0028】また、上記U字状に屈曲した中央部分の重
なる方向に関しての外側、かつ、先端から所定距離の箇
所にノッチを設けた場合には、この釘を打ち込んだ際
に、上記ノッチの箇所で中央部分は急激に曲がり、大き
な引き抜き耐力が得られる。視点を変えるならば、上記
ノッチの箇所に応力が集中して曲がりの起点となるた
め、この釘をハンマーで叩くときの力の入れ具合とか、
叩方向に関係なく、上記中央部分はノッチの箇所から急
激に折れ曲がって一様な形状になり、バラツキのない大
きな保持力が得られる。つまり、常に一定の引抜強度が
得られる。
【0029】上記フランジ部よりも上記棒部の上記中央
部分側の少なくとも一部の回りに軟質で弾性のある物質
からなり、かつ、上記棒部に対して、移動可能な膜をコ
ーティングした場合には、次のように、この釘によりあ
けられた穴の中に雨水が侵入するのを防止することがで
きる。すなわち、この釘をたとえば屋根材を挟んでAL
C版に打ち込むと、この釘を覆っている膜は、棒部に沿
って巻き上げられ、最終的に、屋根材およびALC版の
端面とフランジ部との間に位置し、かつ棒部の回りを完
全に取り囲んだ状態になる。さらに、この釘をALC版
に打ち込んで、フランジ部を屋根材に押し付けると、こ
の軟質で弾性があり、巻き上げられた膜は屋根材とフラ
ンジ部との間で、棒部の回りの穴の上端を密封してパッ
キンの役目をする。したがって、この膜を設けた釘によ
れば、この釘により明けられた穴の中に、特に内部にお
いて拡大している穴に水が侵入するのを完全に防止する
ことができる。
【0030】上記環状部よりも上記棒部の上記中央部分
側の少なくとも一部の回りに、軟質で弾性のある物質か
らなり、かつ、上記棒部に対して、移動可能な膜をコー
ティングした場合には、次のように、この釘により明け
られた穴の中に雨水が侵入するのを防止することができ
る。すなわち、この釘をたとえば屋根材を挟んでALC
版に打ち込むと、この釘を覆っている膜は、棒部に沿っ
て巻き上げられ、最終的に、屋根材およびALC版の端
面と係止部との間に位置し、かつ棒部の回りを完全に取
り囲んだ状態になる。さらに、この釘をALC版に打ち
込んで、係止部を環状部を挟んで屋根材に押し付ける
と、この軟質で弾性があり、巻き上げられた膜は屋根材
およびALC版と係止部との間で、棒部の回りの穴の上
端を密封してパッキンの役目をする。したがって、この
膜を設けた釘によれば、この釘により明けられた穴の中
に、特に内部において拡大している穴の中に水が侵入す
るのを完全に防止することができる。
【0031】また、上記棒部の2本平行に並んだ中央部
分にワッシャをフランジ部に向けて移動可能に係止した
場合には、堅い材料にこの釘を打ち込んだ際に、2本平
行に並んだ中央部分の一方が他方から離れて腰折れしよ
うとするのを上記ワッシャが棒部の中央部分を2本束ね
て拘束するから、腰折れが防止される。この釘を堅い材
料に打ち込んでいき、ワッシャが堅い材料の端面に当た
ると、ワッシャはその端面に押されてフランジ部の方に
移動させられていく。そして、この釘を完全に打ち込ん
だ状態では、上記ワッシャはフランジ部と堅い材料の端
面とに密着した状態になる。
【0032】
【実施例】以下、この発明を図示の実施例により詳細に
説明する。
【0033】(第1実施例)図1に示すように、この釘1
はたとえば鉄やステンレス等の金属で作られ、丸形また
は小判形のフランジ部2と棒部3を備える。上記棒部3
の一端3aは、フランジ部2に固定し、中央部3bはU字
状に屈曲し、他端3cは、フランジ部2に設けた貫通穴
2aを移動自在に貫通して所定寸法を突出している。
【0034】次に、図2を参照して、この釘1を用い、
保持力の弱いALC版6に屋根材7を固定する例につい
て説明する。
【0035】まず、この釘1を屋根材7の上に立設し、
棒部3の他端3cをハンマー5で打ち込む。そうする
と、棒部3の中央部3b(図1参照)はALC版6の中に
打ち込まれていく。そして、フランジ部2が屋根材7に
当接すると、棒部3の一端3aはフランジ部2に固定さ
れているため、それ以上、ALC版6の中に打ち込まれ
ない。
【0036】さらに、棒部3の他端3cをハンマー5で
打撃すると、他端3cはフランジ部2の貫通穴2aに移動
可能に設けられているため、上記他端3cはフランジ部
2に対して相対移動して、ALC版6の中に打ち込まれ
ていく。その結果、棒部3は一端3aがフランジ部2に
固定された状態で、他端3cがALC版6の中に打ち込
まれていくことになるため、棒部3の中央部3bに湾曲
部3dが形成され、例えばO状またはL状に広がる。そ
して、上記棒部3の他端3cをフランジ部2内に完全に
打ち込んだ状態でこの釘1の打ち込みを完了する。
【0037】このように、この釘1は打ち込みが完了し
た状態で、先端部に横方向に広がる湾曲部3dが形成さ
れるため、保持力の弱いALC版6からであっても、大
きな引き抜き耐力、即ち固定力を得ることができる。
【0038】図3は上記釘1の製造方法を示す。(A)は
フランジ部2を示し、(B)はフランジ部2に固定すべき
棒部3を示している。この棒部3は屈曲すべき箇所に凹
部3eを設けてこの棒部3をU字状に屈曲しやすくして
いる。次に、(C)に示すようにU字状に屈曲した状態の
棒部3をフランジ部2の穴2aに挿通し、一端3aをフラ
ンジ部2に固定されている。
【0039】(第2実施例)図4は第2実施例を示してい
る。この第2実施例は、図1に示す第1実施例ではフラ
ンジ部2に円形の貫通穴2aを空けていたのに対して、
フランジ部12に斜め方向の切り欠き12aを設け、こ
の切り欠き12aに棒部3の他端3cを移動可能に挿通
したものである。そして棒部3cを切り欠き12aに移動
可能に挿通した後、14,14の箇所をポンチプレスで
押圧し、ふくらみ部15,15を形成して、棒部3cが切
り欠き12aの外に出ないようにしたものである。この
ようにすることによって、棒部3の他端3cを切り欠き
12aに挿入する際の作業性が、図1に示す円形の貫通
穴2aに一端3cを入れる場合よりも良くなっている。
【0040】(第3実施例)第1,第2実施例の釘を、例
えば瓦とALC版との結合に用いる場合には、瓦には既
に下穴が空けられているから、釘の先端は単なるU字形
状でよいが、木材等に釘をスムーズに打ち込むことがで
きるようにするためには、釘の先端は鋭く尖っていなけ
ればならない。
【0041】図5はこのような情況に適応した第3実施
例を示している。この釘は、図4の第2実施例の棒部の
U字状に屈曲した箇所3fを槍の先端形状に鋭く尖らせ
たものである。こうすることによって、この釘はスムー
ズに木材やALC版等に打ち込むことができ、しかも、
強い保持力が得られる。
【0042】(第4実施例)図6(A),(B),(C)の左側は
第4実施例を示し、右側は第2実施例を示す。
【0043】図6の左側に示すように、この釘は第2実
施例に示す釘とは、棒部3の他端3cにフランジ部12
に係止される係止部110を設けた点のみが、第2実施
例に示す釘と異なる。第2実施例と同一構成部は同一符
号を付して説明を省略する。
【0044】この釘をALC版に打ち込んだ状態は、図
6(B)左側に示すように、中央部3bは、図6(B)の右
側に示す第2実施例の中央部3bと同様にO状またはL
状に広がる。
【0045】しかし、図6(B)の左側に示すように、引
き抜き試験装置200によってフランジ部12を矢印に
示すように引き抜くと、図6(C)の左側に示すように、
フランジ部12は係止部110と係合し、棒部の一端部
3aと他端部3cとは束ねた状態で引き抜かれることにな
り、O状またはL状に屈曲した中央部3bは変形しにく
く、大きな引き抜き耐力が得られる。一方、図6(C)の
右側に示すように、第2実施例の釘では、棒部3の他端
3cに係止部がないため、棒部3の他端3cがALC版に
残った状態のままで、棒部3の一端部3aおよびフラン
ジ部12が引き抜かれることになるため、中央部3bの
横方向の広がりが少なくなり、大きな引き抜き耐力を得
ることができない。
【0046】図7(A),(B),(C),(D),(E)はそれぞ
れ、転造加工あるいはプレス加工等によって形成された
係止部110,210,310,410,510を示してい
る。図8(A)は係止部の作り方を示しており、棒部3の
先端にカッター201によって切り込みを入れてV字状
にし、この後、このV字状の先端部3fをハンマーでた
たくことによって、先端部3fを横方向に広げて図8
(B)に示すように、係止部110を形成するのである。
なお、12はフランジ部、2aは切り欠きである。
【0047】(第5実施例)図9は先に説明した第4実施
例の起こり得る不具合を示す図である。係止部110を
ハンマでたたいて棒部3の打ち込んだ際に、棒部3の他
端部3cが図9に示すように曲がる場合がある。この不
具合を解消するために、図10に示す第5実施例の釘が
提供される。
【0048】図10(A)に示すように、この第5実施例
の釘は、棒部103の一端部103aと他端部103cが
転造加工により加工硬化された硬質部分であり、中央部
103bが加工硬化されていない軟質部分である点のみ
が第4実施例と異なるのである。
【0049】こうすることによって、図10(B)に示す
ように、ALC版501に屋根材502を固定するため
に、この釘を使用し、棒103の他端部103cをAL
C版501の方向に打ち込むと、図10(C)に示すよう
に、一端部103aと他端部103cは加工硬化されてい
るため、曲がることがなく、直線のままである。加工硬
化されていない軟質部である中央部分103bがO状ま
たはL状等に横方向に広がる点は先の実施例と同様であ
る。なお、図10(D)はこの釘の平面図である。
【0050】図11はこの釘の製造方法を示す図であ
る。230は固定側のダイスであり、231は移動側の
ダイスである。ダイス230,231には、棒部103
の一端部103aおよび他端部103cを加工硬化するた
めの綾目や縦目等のローレット目が形成されている。
(移動側のダイス231についてのみローレット目が示
されている。)さらに、係止部を形成するための溝23
0e,231eが固定側ダイス230、移動側ダイス23
1に設けられている。なお、ダイスの中央部分230b,
231bは凹状に形成されて、棒部の中央部を加工硬化
しないようにしている。
【0051】また、釘の寸法が長い場合には、転造によ
り棒部の一端部と他端部を加工強化しても、強度が不十
分であり、図22の想像線に示すように、棒部の他端部
が曲がる場合がある。そこで、図22に示すように、釘
の棒部803全体に焼入れを行い、その後中央部すなわ
ち先端部803bだけに焼き戻しを行う。こうすること
によって、棒部803の一端部803aと他端部803
cは焼入れにより、硬化されたままであり、中央部80
3bは焼戻されているので、湾曲可能になっている。そ
のため、この場合、長い釘であっても、棒部803の他
端部803cが2点鎖線で示すように曲がることはな
い。
【0052】(第6実施例)図12(A),(B)はそれぞれ
第6実施例の釘の先端部の正面図と側面図である。この
第6実施例の釘の頭部は、図示していないが、第4実施
例または第5実施例の頭部と全く同じ構造をしている。
この実施例の釘の棒部303の中央部303bのU字状
に屈曲した箇所の先端側は、第3実施例における槍の先
端形状とは違って、のみの刃形状に刃303eを形成し
ている。即ち、第3実施例のような鋭い槍の先端のよう
な形状では、木材が割れる場合がある。例えば、ALC
版に、図13に示すような胴縁木材251を固定する場
合には、この胴縁木材251の繊維の延びている方向と
直交する方向に、上記刃303eのエッジを配置するこ
とによって、のみの刃形状の刃303eでもって、胴縁
木材の繊維を切断しつつ、この釘を打ち込むことができ
るのである。このように、のみの刃形状の刃303e
で、繊維を切断しつつ釘を打ち込むので、木材を割るこ
となくこの釘を使用できるのである。なお、図13にお
いて、252は上記釘の刃303eによって明けられた
穴を示している。
【0053】(第7実施例)図14(A),(B)は第7実施
例の釘の先端形状を示す正面図と側面図である。この釘
の棒部403のU字状に屈曲した中央部403bにのみ
の刃形状の刃403eを形成し、こののみの刃形状の刃
403eのエッジの両端を湾曲させている。このように
刃403eのエッジの両端を湾曲させている点のみが、
第6実施例と異なる。この第7実施例の釘は、のみの刃
形状の刃403eのエッジの両端が湾曲しているから、
第6実施例の釘よりも一層スムーズに木材等に打ち込む
ことができる。
【0054】(第8実施例)図15(B)は第8実施例の
斜視図を示している。この第8実施例の釘は第5実施例
の釘のフランジ12に代えて、環状部512を形成して
いる。この環状部512は釘の棒部503の一部を屈曲
させて形成したものである。この環状部512に棒部5
03の他端部503cを挿通させ、この他端部503cに
固定した係止部110が環状部512に係止できるよう
にしている。棒部503の一端部503aと他端部50
3cが転造により加工硬化されており、中央部503bが
加工硬化されていず、軟質部である点は、第5実施例と
同じである。
【0055】この第8実施例の釘では、フランジ部の役
目をする環状部512を棒部503の一部を屈曲させて
形成しているから、安価かつ容易に形成することができ
る。
【0056】図15(A)は棒部503をU字状に屈曲さ
せ、かつ環状部512を形成する前の状態を示してい
る。軟質部分503b,512は、中央部と、環状部にな
るもので、曲げ加工がし易いものである。硬質部分50
3a,503cは加工硬化がされており、曲げにくい箇所
である。
【0057】図15(C),(D)は図15(A),(B)とほぼ
同様の構造をした釘を示しており、ただ棒部603の一
端部と他端部が加工硬化されていない点のみが、図15
(A),(B)と異なる。なお、612は環状部、110は
係止部である。
【0058】(第9実施例)図16は第9実施例を示
す。この第9実施例の釘は、図6の左側に示す第4実施
例の釘とは、V字状の屈曲したU字状の中央部分3bの
重なる方向に関しての外側、かつ、フランジ部12に連
らなる側にノッチ701を設けた点のみが、第4実施例
と異なり、他は同一である。第4実施例と同一構成部は
同一符号を付して説明を省略する。
【0059】図示しないハンマーで図16の(A)の状
対から、釘の係止部分110をさらに打撃すると、図1
6(B),(C),(D)に示すように、他端部3cが
ALC版6の中に打ち込まれていく。このとき、ノッチ
701の有る所が屈曲しやすく、かつ、大きな応力がか
かるため、まず、図16(B),(C)に示すようにノ
ッチ701の箇所から中央部3bの一端部3a側は鋭く
L字状に曲がり、その後、図16(D)に示すように他
端部3c側が曲がる。この中央部3bが変形した後の形
状は、ノッチ701の箇所が起点となって変形するた
め、同じ釘については常に同じ形状であった。図16
(E)に示すように、引き抜き試験装置200を用い
て、この釘の保持力、すなわち引き抜き耐力のテストを
すると、ハンマーの打撃力、ハンマーの打つ角度を変え
て打ち込んでも、同一の釘については、同じ引き抜き耐
力が得られた。つまり、この釘によると、バラツキのな
い保持力が得られることが分かった。
【0060】図17は、図16に示す釘の場合、ノッチ
701の深さNと、中央部分3bの先端からノッチNま
での距離Mと、棒部3の他端部分3cがフランジ部12
から突出している部分の寸法Lによって、打ち込んだ釘
の先端形状、すなわち中央部分の変形した形状が異なる
ことを示す図である。図17(B)は、Nが深く、Mが
長く、Lが長い場合であり、図17(C)はNが深く、
Mが長く、Lが短い場合であり、図17(D)はNが浅
く、Mが長く、Lが長い場合である。
【0061】これより、ノッチ701の箇所で屈曲した
量部分の間の角度Qは、図17(B)の場合が最も直角
に近く、引き抜き耐力が最大であることが分かった。つ
まり、ノッチ701の深さNが深く、ノッチ701と先
端との間の距離Mが大きく、フランジ部12から突出し
ている他端部3cの寸法Lが長い場合が最大であった。
なお、ノッチ701の断面形状は、V字状に限らず円弧
状であっても、矩形であってもよい。
【0062】(第10実施例)図18に示す第10実施
例は図16に示す第9実施例とは、ノッチ702の位置
が異なるのみで、他は同一である。この第10実施例で
は、ノッチ702はぼうぶ3の中央部分3bの係止部1
10に連なる部分の外側に設けられている。係止部11
0をハンマーで打ち込むとハンマーで叩くときの力のか
け具合や叩くときの係止部110に対するハンマーの角
度に関係無く、図18(B),(C),(D)に示すよ
うに、同じ釘については同じ形に変形し、同じ保持力が
得られた。図19は、図18に示す釘の場合、ノッチ7
02の深さNと中央部分3bの先端からノッチNまでの
距離Mと、棒部3の他端部3cがフラランジ12から突
出している部分の寸法とによって、打ち込んだ釘の先端
形状、すなわち中央部分の変形した形状が異なることを
示す図である。図19(B)はNが深く、Mが長く、L
が長い場合であり、図19(C)はNが深く、Mが長
く、Lが短い場合であり、図19(D)はNが浅く、M
が長く、Lが長い場合である。
【0063】これより、ノッチ702の箇所で屈曲した
量部分の間の角度Qは、図19(B)の場合が最も直角
に近く、引き抜き耐力が最大であることが分かった。つ
まり、ノッチ702の深さNが深く、ノッチ702と先
端との間の距離Mが大きく、フランジ12から突出して
いる他端部3cの寸法が長い場合が最大であった。
【0064】(第11実施例)図20,21は第11実
施例を示す。この第11実施例は図10に示す第5実施
例とは、棒部103の中央部103bの重なる方向に関
して両外側にノッチ701,702を設けた点のみが異
なる。この第11実施例では、ノッチ701,702か
ら中央部分103bがO字状に屈曲する。この中央部分
103bの屈曲形状は、ハンマーで叩くときに係止部1
10に対する角度,ハンマーで叩くときの力の入れ具合
に関係なく、同一釘について常に一定であって、バラツ
キのない一様な保持力が得られた。
【0065】なお、ノッチの数は2個に限らず、3個以
上設けてもよい。また、ノッチを1個のみ片側に設けて
もよい。
【0066】(第12実施例)第1実施例の釘の場合に
は、図24(A)に示すように、棒部3の回りの隙間9
05から棒部3の回りの穴、特に内部で拡大している穴
内に水が侵入し、この釘を雨水などがかかる状況で使用
すると、釘が腐食するという問題がある。そのため、た
とえば、図24(B)に示すように、U字状の棒部3の
中央部分を取り囲むOリング906をフランジ2に当接
して設けても、Oリング906の内側に存する隙間90
5から水が穴内に侵入し、棒部3の腐食を防止できない
という問題がある。第12実施例はこの問題を解決する
ものである。
【0067】この第12実施例の釘900は、図23
(A)に示すように、フランジ部2と棒部3と膜902
を備えている。上記フランジ部2と棒部3とは第1実施
例のそれらと全く同じ構造をしているから、それらと同
一参照番号を付して説明を省略する。
【0068】図23(A)に示すように、棒部3の中央
部分3bつまり足部3bの回りのハッチングで示す領域
に、軟質で弾性のあるゴム状の物質からなる膜902を
コーティングしている。この膜902は図23(E)に
示すように棒部3の回りを同心円状に取り囲んでいる。
この膜902は棒部3に対して、棒部3の回りを取り囲
んだ状態で移動できる性質を有する。
【0069】この釘900を、図23(B)に示すよう
に、ALC版6に屋根材7を挟んで打ち込むと、膜90
2は棒部3に対して移動可能であるため、膜902は釘
の打ち込みと共に巻き上げられて、棒部3の回りを取り
囲んだ状態で屋根材7とフランジ部2との間に位置す
る。さらに、この棒部3の他端3cを打ち込んでいく
と、図23(C)に示すように、棒部3の中央部分3b
が横方向に拡大し、フランジ部2が屋根材7に押し付け
られ、膜902が図23(C)および(F)に示すよう
に、棒部3の回りを完全に取り囲み、しかもフランジ部
2と屋根材7との間で圧し潰されて拡がり、パッキンの
役目をする。したがって、この釘900が打ち込まれた
穴の上端はこの巻き上げられた膜902で完全に密封さ
れるから、雨水等が、この釘により明けられた内部にお
いて拡大している穴内に侵入するのを防止することがで
きる。したがって、釘900およびALC版6の劣化を
防止することができる。
【0070】上記膜902は棒部3の中央部分3bのフ
ランジ部2よりも一定寸法下の全領域に設けるようにし
たが、棒部3の先端を除き、フランジ部近傍の所定領域
のみをコーティングするようにしてもよい。
【0071】上記第12実施例では、第1実施例の釘
に、巻き上げられて水の侵入の防止の役目をする膜90
2を設けたものであるが、第2乃至11実施例の各釘に
ついて、同様に、巻き上げられて水の侵入の防止の役目
をする膜を設けてもよい。
【0072】(第13実施例)第1実施例の図26
(A)に示す釘1を、図26(B)に示すように、堅い
材料7に打ち込んでいくと、2本平行に並んだ中央部分
3bの一方が他方から離れて腰折れする。第13実施例
はこの腰折れを防止するものである。
【0073】図25に示すように、この第13実施例の
釘950は、フランジ部2と棒部3とワッシャ951を
備えている。上記フランジ部2と棒部3とは第1実施例
のそれらと全く同じ構造をしているから、それらと同一
参照番号を付して説明を省略する。
【0074】上記ワッシャ951は、上記棒部3の2本
平行に並んだ中央部分3bに圧入して係止した中空円板
である。上記ワッシャ951は、所定の力がかかるとフ
ランジ部2に向けて移動することができる。
【0075】この釘950を図示しない堅い材料に打ち
込んだ際に、2本平行に並んだ中央部分3bの一方が他
方から離れて腰折れしようとするのを、上記ワッシャ9
51が拘束するから、腰折れが防止される。そして、こ
の釘950を堅い材料に打ち込んでいき、ワッシャ95
1が堅い材料の端面に当たると、ワッシャ951はその
端面に押されてフランジ部2の方に移動させられてい
く。そして、この釘950を完全に打ち込んだ状態で
は、上記ワッシャ951はフランジ部2と堅い材料の端
面とに密着した状態になる。
【0076】上記第13実施例は、第1実施例の釘の棒
部の中央部分にワッシャを係止したものであるが、第2
乃至12実施例の各釘について、腰折れ防止用のワッシ
ャを設けてもよい。尚、第12実施例の釘にワッシャを
設ける場合には、上記浸水防止用の膜はワッシャとフラ
ンジ部との間に設けるのが望ましい。
【0077】
【発明の効果】以上より明らかなように、この発明の釘
は、フランジ部と、一端が上記フランジ部に固定され、
その一端に連なる中央部分がU字状に屈曲させられ、他
端が上記フランジ部を移動可能に貫通して、上記中央部
分と反対側に所定寸法突出している棒部とを備えるの
で、完全に打ち込みが完了した状態で、先端部が横方向
に広がるように湾曲するか、もしくはL形状になるの
で、保持力の弱い石膏ボード等に対してでも、大きな引
き抜き耐力を得ることができる。
【0078】また、上記棒部のU字状に屈曲した箇所の
外端側を尖らせた場合には、この釘を木材やALC版等
にスムーズに打ち込むことができる。
【0079】また、上記棒部の他端に、上記フランジ部
に係止可能な係止部を設けた場合、この釘が石膏ボード
やALC版等に打ち込まれた後、抜けようとした際に、
フランジ部と係止部が係止しているため、O状またはL
状等に屈曲した棒部の中央部の形状が変形しにくく、大
きな保持力が得られる。
【0080】また、上記棒部の一端部と他端部が硬質部
分であり、U字状に屈曲した中央部分が軟質部分である
場合には、この釘を打ち込む際に、上記棒部の一端部お
よび他端部が曲がることがなく、確実に石膏ボードやA
LC版にこの釘を打ち込むことができる。特に、上記フ
ランジ部から突出している上記棒部の他端部が、打ち込
みに際して曲がることがない。しかも、上記棒部の中央
部は軟質部分から成るので、容易に横方向に広がり、大
きな保持力が得られる。
【0081】また、上記硬質部分である一端部および他
端部が加工硬化により形成する場合には、安価かつ容易
に硬質部分を形成することができる。
【0082】また、上記硬質部分である一端部と他端部
を焼入れにより形成すると、充分な強度を得ることがで
き、長い釘でも他端部が曲がらないようにすることがで
きる。
【0083】また、上記棒部のU字状に屈曲した箇所の
外端側が、のみの刃形状の刃である場合には、この刃の
エッジが胴縁木材の繊維の方向と直交するようにして、
この釘を胴縁木材に打ち込むと、胴縁木材の繊維を切断
しつつ打ち込まれることになるため、胴縁木材を割るこ
となく、この釘を使用することができる。
【0084】また、上記刃のエッジの両側が湾曲してい
る場合には、この釘を繊維質の木材等を割ることなく、
スムーズに打ち込むことができる。
【0085】また、棒部の一端に、フランジ部に替え
て、環状部を形成した場合には、棒部の一部分にフラン
ジ部の役目をさせることができ、安価かつ容易にこの釘
を製造することができる。
【0086】また、棒部の中央部分の重なる方向に関し
て、外側にノッチを設けた場合には、釘を打ち込んだと
きにそのノッチの箇所から変形させて、先端側の変形形
状を常に一定にして、同一釘について、常に同一の大き
な引き抜き耐力を得ることができる。
【0087】また、棒部の中央部分側の少なくとも一部
の回りに軟質で弾性のある物質からなり、かつ上記棒部
に対して移動可能な膜をコーティングした場合には、こ
の釘をたとえばALC版等に打ち込んだ際に、この膜は
巻き上げられ、さらに、フランジ部とALC版等の間に
押し潰されて、パッキンの役目をするから、この釘によ
って明けられた穴の上端を密封して、この穴に水等が侵
入しないようにすることができる。したがって、この釘
によって、内部において拡大された穴内に水が侵入する
ことがなく、釘およびALC版等の劣化を防止すること
ができる。
【0088】また、棒部の2本平行に並んだ中央部分に
ワッシャをフランジ部に向けて移動可能に係止した場合
には、このワッシャによって中央部分を2本束ねて、腰
折れを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明の第1実施例の釘の斜視図で
ある。
【図2】 図2は上記第1実施例の釘の使用状態を示す
図である。
【図3】 図3(A),(B),(C)は上記第1実施例の釘の
製造方法を示す図である。
【図4】 図4(A),(B)はこの発明の第2実施例の釘
の斜視図と平面図である。
【図5】 図5はこの発明の第3実施例の釘の斜視図で
ある。
【図6】 図6(A),(B),(C)は第4実施例と第5実施
例を対照的に示す正面図である。
【図7】 図7(A),(B),(C),(D),(E)は係止部の各
例を示す正面図である。
【図8】 図8(A),(B)は係止部の形成方法を示す図
である。
【図9】 図9はこの発明の起こり得る不具合を示す図
である。
【図10】 図10(A),(B),(C),(D)は第5実施例
を示す図であり、図10(A)は棒部をU字状に屈曲する
前の状態を示す図、図10(B)はこの釘を途中までAL
C版に打ち込んだ状態を示す図、図10(C)はこの釘を
完全にALC版に打ち込んだ状態を示す図、図10(D)
はこの釘の平面図である。
【図11】 図11(A),(B)は第5実施例の釘を製造
する方法を示す図であり、図11(A)は斜視図、図11
(B)は側面図である。
【図12】 図12(A),(B)は第6実施例の釘の先端
部の正面図と側面図である。
【図13】 図13は第6実施例の釘を胴縁木材に打ち
込んだときの穴を示す図である。
【図14】 図14(A),(B)は第7実施例の釘の先端
部の正面図と側面図である。
【図15】 図15(A),(B),(C),(D)は第8実施例
の釘を示す図であり、図15(A)は棒部をU字状に曲げ
る前の状態を示す図であり、図15(B)は上記釘の斜視
図であり、図15(C),(D)は上記釘の変形例の斜視図
である。
【図16】 第9実施例の釘の動作を説明する図であ
る。
【図17】 第9実施例のノッチの深さおよび位置と、
フランジから突出している棒部の他端部の寸法とによる
変形形状を示す図である。
【図18】 第10実施例の釘の動作を説明する図であ
る。
【図19】 第10実施例のノッチの深さおよび位置
と、フランジから突出している棒部の他端部の寸法とに
よる変形形状を示す図である。
【図20】 第11実施例の釘の正面図である。
【図21】 第11実施例の釘の動作を説明する図であ
る。
【図22】 第5実施例の変形例を示す図である。
【図23】 第12実施例の釘を説明する図である。
【図24】 第1実施例およびその改良案において、穴
に水が侵入する状態を説明する図である。
【図25】 第13実施例の釘の正面図である。
【図26】 第1実施例の釘が腰折れする状態を説明す
る図である。
【符号の説明】
1…釘、2,12…フランジ部、2a…貫通穴、3…棒
部、3a…一端、3b…中央部、3c…他端、12a…切り
欠き、110…係止部、303e,403e…刃、512,
612…環状部、701,702…ノッチ。

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フランジ部と、 一端が上記フランジ部に固定され、その一端に連なる中
    央部分がU字状に屈曲させられ、他端が上記フランジ部
    を移動可能に貫通して、上記中央部分と反対側に所定寸
    法突出している棒部とを備えることを特徴とする釘。
  2. 【請求項2】 請求項1の釘において、上記棒部のU字
    状に屈曲した箇所の先端側が尖っていることを特徴とす
    る釘。
  3. 【請求項3】 請求項1の釘において、上記棒部の上記
    他端に上記フランジ部に係止される係止部が設けられて
    いることを特徴とする釘。
  4. 【請求項4】 請求項1または3の釘において、上記棒
    部は、一端部と他端部が硬質部分であり、上記中央部が
    軟質部分である釘。
  5. 【請求項5】 請求項4の釘において、上記一端部およ
    び上記他端部は加工硬化されている釘。
  6. 【請求項6】 請求項4の釘において、上記一端部と他
    端部とは焼入れにより硬化されており、上記中央部は焼
    き戻しにより軟化されている釘。
  7. 【請求項7】 請求項1,3,4,5または6のいずれ
    か一つに記載の釘において、上記棒部のU字状に屈曲し
    た箇所の先端側は、のみの刃形状の刃である釘。
  8. 【請求項8】 請求項7の釘において、上記のみの刃形
    状の刃のエッジの両側は湾曲している釘。
  9. 【請求項9】 中央部分がU字状に屈曲され、一端に環
    状部が形成され、他端部が上記環状部に挿通された棒部
    と、 上記棒部の他端部の先端に固定され、上記環状部に係止
    可能な係止部とを備えることを特徴とする釘。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至9のいずれか一つに記載
    の釘において、上記U字状に屈曲した中央部分の重なる
    方向に関しての外側、かつ先端から所定距離の箇所にノ
    ッチが設けられている釘。
  11. 【請求項11】 請求項10の釘において、上記ノッチ
    は、上記中央部分のうち、上記一端側の部分の外側に設
    けられている釘。
  12. 【請求項12】 請求項10の釘において、滋養機中央
    部分のうち、上記ノッチは、上記他端側の部分の外側に
    設けられている釘。
  13. 【請求項13】 請求項10の釘において、上記ノッチ
    は、上記中央部分の両外側に夫々設けられている釘。
  14. 【請求項14】 請求項10の釘において、上記ノッチ
    は、複数設けられている釘。
  15. 【請求項15】 請求項1乃至8、および10乃至14
    のいずれか一つに記載の釘において、上記フランジ部よ
    りも上記棒部の上記中央部分側の少なくとも一部の回り
    に軟質で弾性のある物質からなり、かつ上記棒部に対し
    て移動可能な膜をコーティングしたことを特徴とする
    釘。
  16. 【請求項16】 請求項9に記載の釘において、上記環
    状部よりも上記棒部の上記中央部分側の少なくとも一部
    の回りに軟質で弾性のある物質からなり、かつ上記棒部
    に対して移動可能な膜をコーティングしたことを特徴と
    する釘。
  17. 【請求項17】 請求項1乃至16のいずれか一つに記
    載の釘において、上記棒部の2本平行に並んだ中央部分
    にワッシャをフランジに向けて移動可能に係止したこと
    を特徴とする釘。
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