JP2997114B2 - 3相巻鉄心の製造方法 - Google Patents
3相巻鉄心の製造方法Info
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- JP2997114B2 JP2997114B2 JP3324527A JP32452791A JP2997114B2 JP 2997114 B2 JP2997114 B2 JP 2997114B2 JP 3324527 A JP3324527 A JP 3324527A JP 32452791 A JP32452791 A JP 32452791A JP 2997114 B2 JP2997114 B2 JP 2997114B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、3相巻鉄心の製造方法
に関するものである。
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8に示したように、3相巻鉄心1は、
矩形状の外側鉄心構成体2と、該外側鉄心構成体の窓部
内に並べて配置された第1及び第2の内側鉄心構成体3
及び4とにより構成される。外側鉄心構成体2の一方の
脚部2aと第1の内側鉄心構成体3の一方の脚部3aと
により3相巻鉄心の第1の脚部1Aが構成され、第1の
内側鉄心構成体3の他方の脚部3bと第2の内側鉄心構
成体4の一方の脚部4aとにより3相巻鉄心の第2の脚
部1Bが構成される。また第2の内側鉄心構成体4の他
方の脚部4bと外側鉄心構成体の他方の脚部2bとによ
り3相巻鉄心の第3の脚部1Cが構成されている。第1
ないし第3の脚部1Aないし1Cにそれぞれ3相の巻線
5u〜5wが巻装されて、3相変圧器が構成される。尚
図8においてJは巻鉄心の突合わせ接合部を示してい
る。
矩形状の外側鉄心構成体2と、該外側鉄心構成体の窓部
内に並べて配置された第1及び第2の内側鉄心構成体3
及び4とにより構成される。外側鉄心構成体2の一方の
脚部2aと第1の内側鉄心構成体3の一方の脚部3aと
により3相巻鉄心の第1の脚部1Aが構成され、第1の
内側鉄心構成体3の他方の脚部3bと第2の内側鉄心構
成体4の一方の脚部4aとにより3相巻鉄心の第2の脚
部1Bが構成される。また第2の内側鉄心構成体4の他
方の脚部4bと外側鉄心構成体の他方の脚部2bとによ
り3相巻鉄心の第3の脚部1Cが構成されている。第1
ないし第3の脚部1Aないし1Cにそれぞれ3相の巻線
5u〜5wが巻装されて、3相変圧器が構成される。尚
図8においてJは巻鉄心の突合わせ接合部を示してい
る。
【0003】この種の3相巻鉄心を製造する方法として
は次の3つの方法がある。外側鉄心構成体2を構成す
る円環状の巻鉄心と、内側鉄心構成体3,4を構成する
円環状の巻鉄心とを別々に巻いた後、外側鉄心構成体2
を構成する巻鉄心をほぼ矩形状に成形する。内側鉄心構
成体3,4を構成する巻鉄心を楕円形に成形した後、2
個の内側鉄心構成体3,4を並置してバンドで一体に緊
縛し、緊縛した2個の内側鉄心構成体3,4を外側鉄心
構成体を構成する巻鉄心の内側に挿入する。その後前記
バンドを除去して内側の巻鉄心を矩形状に成形して焼鈍
する。外側鉄心構成体2を構成する巻鉄心と、内側鉄
心構成体3,4を構成する巻鉄心とを別々に巻き、各巻
鉄心を矩形状に成形した後組み合わせて焼鈍する(特公
昭60−25889号、特開平3−125415号)。
内側鉄心構成体3,4をそれぞれ形成する巻鉄心を巻
いてこれらの巻鉄心を矩形状に成形して内側鉄心構成体
3,4とした後、並べて配置された両内側鉄心構成体
3,4の外側に鋼帯を巻回して外側鉄心構成体を形成
し、全体を一体にして焼鈍する。
は次の3つの方法がある。外側鉄心構成体2を構成す
る円環状の巻鉄心と、内側鉄心構成体3,4を構成する
円環状の巻鉄心とを別々に巻いた後、外側鉄心構成体2
を構成する巻鉄心をほぼ矩形状に成形する。内側鉄心構
成体3,4を構成する巻鉄心を楕円形に成形した後、2
個の内側鉄心構成体3,4を並置してバンドで一体に緊
縛し、緊縛した2個の内側鉄心構成体3,4を外側鉄心
構成体を構成する巻鉄心の内側に挿入する。その後前記
バンドを除去して内側の巻鉄心を矩形状に成形して焼鈍
する。外側鉄心構成体2を構成する巻鉄心と、内側鉄
心構成体3,4を構成する巻鉄心とを別々に巻き、各巻
鉄心を矩形状に成形した後組み合わせて焼鈍する(特公
昭60−25889号、特開平3−125415号)。
内側鉄心構成体3,4をそれぞれ形成する巻鉄心を巻
いてこれらの巻鉄心を矩形状に成形して内側鉄心構成体
3,4とした後、並べて配置された両内側鉄心構成体
3,4の外側に鋼帯を巻回して外側鉄心構成体を形成
し、全体を一体にして焼鈍する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記3つの方法の内、
第1の方法による場合には、内側鉄心構成体3,4を
バンドで緊縛する作業及びバンドを除去する作業が必要
になり、作業能率が悪いという問題があった。また一度
使用したバンドは再利用できないため、コストが高くな
るのを避けられなかった。
第1の方法による場合には、内側鉄心構成体3,4を
バンドで緊縛する作業及びバンドを除去する作業が必要
になり、作業能率が悪いという問題があった。また一度
使用したバンドは再利用できないため、コストが高くな
るのを避けられなかった。
【0005】前記第2の方法によると、内側鉄心構成
体の外側コーナ部と、外側鉄心構成体の内側コーナ部と
が密着しないで各コーナ部に隙間が生じ、鉄心の特性が
悪くなることがあった。またこの場合も、内側鉄心構成
体を外側鉄心構成体の窓内に挿入する作業が困難であっ
た。
体の外側コーナ部と、外側鉄心構成体の内側コーナ部と
が密着しないで各コーナ部に隙間が生じ、鉄心の特性が
悪くなることがあった。またこの場合も、内側鉄心構成
体を外側鉄心構成体の窓内に挿入する作業が困難であっ
た。
【0006】更に前記第3の方法による場合には、外
側鉄心構成体を巻回することが非常に難しいため、現実
には実施が困難であった。
側鉄心構成体を巻回することが非常に難しいため、現実
には実施が困難であった。
【0007】本発明の目的は、内側鉄心構成体の挿入作
業を容易に行うことができるようにして、製造能率を向
上させた3相巻鉄心の製造方法を提案することにある。
業を容易に行うことができるようにして、製造能率を向
上させた3相巻鉄心の製造方法を提案することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、ほぼ矩形状の
外側鉄心構成体と、該外側鉄心構成体の窓部内に並べて
配置されたほぼ矩形状の第1及び第2の内側鉄心構成体
とからなる3相巻鉄心を製造する方法で、本発明におい
ては、外側鉄心構成体の周長に相当する周長を有する円
環状巻鉄心の外周を四方から押圧して輪郭がほぼ矩形状
を呈する外側巻鉄心を形成する工程と、第1及び第2の
内側鉄心構成体の周長に相当する周長を有する2つの円
環状巻鉄心の窓部内にそれぞれジャッキを挿入してそれ
ぞれのジャッキを伸長させることにより輪郭がほぼ楕円
状を呈する第1及び第2の内側巻鉄心を形成する工程
と、外側巻鉄心の窓部内に前記第1の内側巻鉄心を挿入
して該第1の内側巻鉄心を外側巻鉄心の一方の脚部側に
片寄せて配置する工程と、外側巻鉄心の他方の脚部と前
記第1の内側巻鉄心との間に形成された空所内に下方か
ら前記外側巻鉄心の両脚部の対向方向に相対する1対の
押圧板を挿入して、該1対の押圧板を互いに離間する方
向に変位させることにより該空所を拡大する工程と、1
対の押圧板を下降させつつ前記拡大された空所内に上方
から第2の内側巻鉄心を挿入する工程と、外側巻鉄心の
窓部内に挿入された第1及び第2の内側巻鉄心の窓部内
のジャッキを外した後両内側巻鉄心の窓部内にマンドレ
ル(芯金)を挿入することにより第1及び第2の内側巻
鉄心を矩形状に成形する工程と、外側巻鉄心と該外側巻
鉄心の窓部内に挿入された第1及び第2の内側巻鉄心を
焼鈍する工程とを行い、外側巻鉄心により外側鉄心構成
体を形成し、第1及び第2の内側巻鉄心によりそれぞれ
第1及び第2の内側鉄心構成体を形成する。
外側鉄心構成体と、該外側鉄心構成体の窓部内に並べて
配置されたほぼ矩形状の第1及び第2の内側鉄心構成体
とからなる3相巻鉄心を製造する方法で、本発明におい
ては、外側鉄心構成体の周長に相当する周長を有する円
環状巻鉄心の外周を四方から押圧して輪郭がほぼ矩形状
を呈する外側巻鉄心を形成する工程と、第1及び第2の
内側鉄心構成体の周長に相当する周長を有する2つの円
環状巻鉄心の窓部内にそれぞれジャッキを挿入してそれ
ぞれのジャッキを伸長させることにより輪郭がほぼ楕円
状を呈する第1及び第2の内側巻鉄心を形成する工程
と、外側巻鉄心の窓部内に前記第1の内側巻鉄心を挿入
して該第1の内側巻鉄心を外側巻鉄心の一方の脚部側に
片寄せて配置する工程と、外側巻鉄心の他方の脚部と前
記第1の内側巻鉄心との間に形成された空所内に下方か
ら前記外側巻鉄心の両脚部の対向方向に相対する1対の
押圧板を挿入して、該1対の押圧板を互いに離間する方
向に変位させることにより該空所を拡大する工程と、1
対の押圧板を下降させつつ前記拡大された空所内に上方
から第2の内側巻鉄心を挿入する工程と、外側巻鉄心の
窓部内に挿入された第1及び第2の内側巻鉄心の窓部内
のジャッキを外した後両内側巻鉄心の窓部内にマンドレ
ル(芯金)を挿入することにより第1及び第2の内側巻
鉄心を矩形状に成形する工程と、外側巻鉄心と該外側巻
鉄心の窓部内に挿入された第1及び第2の内側巻鉄心を
焼鈍する工程とを行い、外側巻鉄心により外側鉄心構成
体を形成し、第1及び第2の内側巻鉄心によりそれぞれ
第1及び第2の内側鉄心構成体を形成する。
【0009】
【作用】上記のように、外側巻鉄心の窓部内に第1の内
側巻鉄心を挿入して該第1の内側巻鉄心を外側巻鉄心の
一方の脚部側に片寄せて配置した後、外側巻鉄心の他方
の脚部と第1の内側巻鉄心との間に形成された空所内に
下方から1対の押圧板を挿入して、該1対の押圧板によ
り空所を拡大してから、1対の押圧板を下降させつつ拡
大された空所内に上方から第2の内側巻鉄心を挿入する
ようにすると、外側巻鉄心の窓内に既に挿入されている
第1の内側巻鉄心の干渉を受けることなく、第2の内側
巻鉄心の挿入を円滑に行わせることができ、製造能率を
向上させることができる。
側巻鉄心を挿入して該第1の内側巻鉄心を外側巻鉄心の
一方の脚部側に片寄せて配置した後、外側巻鉄心の他方
の脚部と第1の内側巻鉄心との間に形成された空所内に
下方から1対の押圧板を挿入して、該1対の押圧板によ
り空所を拡大してから、1対の押圧板を下降させつつ拡
大された空所内に上方から第2の内側巻鉄心を挿入する
ようにすると、外側巻鉄心の窓内に既に挿入されている
第1の内側巻鉄心の干渉を受けることなく、第2の内側
巻鉄心の挿入を円滑に行わせることができ、製造能率を
向上させることができる。
【0010】
【実施例】図1ないし図7を参照して本発明の実施例を
説明する。
説明する。
【0011】本発明の方法では先ず、外側鉄心構成体2
を構成する円環状巻鉄心2″(図1A)と内側鉄心構成
体3及び4をそれぞれ構成する円環状巻鉄心3″及び
4″(図1B)とを形成する。これらの円環状巻鉄心を
形成するには、例えば所定長さに切断された珪素鋼帯を
所定枚数積層して構成した1番目の積層体ブロックを円
形の巻芯に巻回してその両端を突合わせ接合し、次いで
2番目の積層体ブロックを既に巻回された1番目の積層
体ブロックの外周に巻回してその両端を突合わせ接合す
る。以下同様の作業を繰り返して所定の巻回厚を有する
円環状巻鉄心2″を形成する。この場合、各積層体ブロ
ックの接合部Jをほぼ同じ位置に位置させておく。最外
周の積層体ブロックの外周には珪素鋼帯を巻回して該珪
素鋼帯の両端をラップさせ、ラップさせた部分をスポッ
ト溶接して巻鉄心を拘束する。
を構成する円環状巻鉄心2″(図1A)と内側鉄心構成
体3及び4をそれぞれ構成する円環状巻鉄心3″及び
4″(図1B)とを形成する。これらの円環状巻鉄心を
形成するには、例えば所定長さに切断された珪素鋼帯を
所定枚数積層して構成した1番目の積層体ブロックを円
形の巻芯に巻回してその両端を突合わせ接合し、次いで
2番目の積層体ブロックを既に巻回された1番目の積層
体ブロックの外周に巻回してその両端を突合わせ接合す
る。以下同様の作業を繰り返して所定の巻回厚を有する
円環状巻鉄心2″を形成する。この場合、各積層体ブロ
ックの接合部Jをほぼ同じ位置に位置させておく。最外
周の積層体ブロックの外周には珪素鋼帯を巻回して該珪
素鋼帯の両端をラップさせ、ラップさせた部分をスポッ
ト溶接して巻鉄心を拘束する。
【0012】外側鉄心構成体を構成する円環状巻鉄心
2″の周長は、外側鉄心構成体2の周長に等しくしてお
く。また内側鉄心構成体を構成する円環状巻鉄心3″及
び4″の周長は内側鉄心構成体3及び4の周長に等しく
しておく。
2″の周長は、外側鉄心構成体2の周長に等しくしてお
く。また内側鉄心構成体を構成する円環状巻鉄心3″及
び4″の周長は内側鉄心構成体3及び4の周長に等しく
しておく。
【0013】尚本発明において、円環状巻鉄心を形成す
る方法は任意であり、上記の方法に限定されない。
る方法は任意であり、上記の方法に限定されない。
【0014】外側鉄心構成体を構成する円環状巻鉄心
2″から巻芯(図示せず。)を外した後、該巻鉄心を水
平な作業テーブル20(図4参照)の上に配置し、図1
(C)に示すように、巻鉄心の外周に四方から押圧板6
A〜6Dを当てて、これらの押圧板をそれぞれ油圧シリ
ンダ7A〜7Dにより押して巻鉄心をプレスすることに
より、輪郭がほぼ矩形状を呈する外側巻鉄心2´を形成
する。外側巻鉄心2´は脚部2a´,2b´と継鉄部2
c´,2d´とを有し、脚部2a´及び2b´が3相鉄
心の外側脚部に相応し、継鉄部2c´及び2d´が3相
鉄心の継鉄部に相応する。
2″から巻芯(図示せず。)を外した後、該巻鉄心を水
平な作業テーブル20(図4参照)の上に配置し、図1
(C)に示すように、巻鉄心の外周に四方から押圧板6
A〜6Dを当てて、これらの押圧板をそれぞれ油圧シリ
ンダ7A〜7Dにより押して巻鉄心をプレスすることに
より、輪郭がほぼ矩形状を呈する外側巻鉄心2´を形成
する。外側巻鉄心2´は脚部2a´,2b´と継鉄部2
c´,2d´とを有し、脚部2a´及び2b´が3相鉄
心の外側脚部に相応し、継鉄部2c´及び2d´が3相
鉄心の継鉄部に相応する。
【0015】また図1(D)に示したように、内側鉄心
構成体を構成する円環状巻鉄心の内側に半円筒面状の成
形面10a,11aを有する成形金具10,11と油圧
ジャッキ12とを挿入してジャッキ12を伸長させるこ
とにより輪郭がほぼ楕円状を呈する第1及び第2の内側
巻鉄心3´及び4´を形成する。これら内側巻鉄心の形
状及び寸法は同一である。
構成体を構成する円環状巻鉄心の内側に半円筒面状の成
形面10a,11aを有する成形金具10,11と油圧
ジャッキ12とを挿入してジャッキ12を伸長させるこ
とにより輪郭がほぼ楕円状を呈する第1及び第2の内側
巻鉄心3´及び4´を形成する。これら内側巻鉄心の形
状及び寸法は同一である。
【0016】次に図2に示したように、ほぼ矩形状に成
形されている外側巻鉄心2´の窓部内に、楕円状の輪郭
形状を保つように拘束されている第1の内側巻鉄心3´
を挿入し、該巻鉄心3´をほぼ矩形状の外側巻鉄心の一
方の脚部2a´側に片寄せて配置する。このとき第1の
内側巻鉄心3´と外側巻鉄心2´の他方の脚部2b´と
の間に空所dが形成される。作業テーブル20には、こ
の空所dに対応する窓20aが形成されている。
形されている外側巻鉄心2´の窓部内に、楕円状の輪郭
形状を保つように拘束されている第1の内側巻鉄心3´
を挿入し、該巻鉄心3´をほぼ矩形状の外側巻鉄心の一
方の脚部2a´側に片寄せて配置する。このとき第1の
内側巻鉄心3´と外側巻鉄心2´の他方の脚部2b´と
の間に空所dが形成される。作業テーブル20には、こ
の空所dに対応する窓20aが形成されている。
【0017】次いで作業テーブル20の下方から窓20
aを通して上記空所d内に外側巻鉄心2´の脚部2a´
及び2b´の対向方向に相対する1対の押圧板15A及
び15Bを、外側巻鉄心の高さ方向のほぼ1/2の高さ
位置(図4参照)まで挿入する。図示の例では、押圧板
15A及び15Bがそれぞれ油圧複動シリシンダ16A
及び16Bのロッド16A1及び16B1の先端に固定され
ていて、両複動シリンダにより押圧板15A及び15B
が水平方向に往復駆動される。また複動シリンダ16A
及び16Bは図示しない上下駆動機構に取り付けられて
いて、該上下駆動機構により、押圧板15A及び15B
が上下方向に移動し得るようになっている。
aを通して上記空所d内に外側巻鉄心2´の脚部2a´
及び2b´の対向方向に相対する1対の押圧板15A及
び15Bを、外側巻鉄心の高さ方向のほぼ1/2の高さ
位置(図4参照)まで挿入する。図示の例では、押圧板
15A及び15Bがそれぞれ油圧複動シリシンダ16A
及び16Bのロッド16A1及び16B1の先端に固定され
ていて、両複動シリンダにより押圧板15A及び15B
が水平方向に往復駆動される。また複動シリンダ16A
及び16Bは図示しない上下駆動機構に取り付けられて
いて、該上下駆動機構により、押圧板15A及び15B
が上下方向に移動し得るようになっている。
【0018】第1の内側巻鉄心3´と外側巻鉄心2´の
脚部2b´との間の空所d内に下方から押圧板15A及
び15Bを挿入した後、シリンダ16A及び16Bを駆
動して両押圧板を互いに離間する方向に移動させること
により、空所dを拡大する。図3に示したように、第1
の内側巻鉄心3´の脚部3a´と外側巻鉄心2´の脚部
2aとがほぼ直線状を成して接し、第1の内側巻鉄心3
´の他方の脚部3b´がほぼ直線状を成し、更に外側巻
鉄心2´の他の脚部2b´がほぼ直線状を成したところ
で、シリンダ16A及び16Bを停止させる。
脚部2b´との間の空所d内に下方から押圧板15A及
び15Bを挿入した後、シリンダ16A及び16Bを駆
動して両押圧板を互いに離間する方向に移動させること
により、空所dを拡大する。図3に示したように、第1
の内側巻鉄心3´の脚部3a´と外側巻鉄心2´の脚部
2aとがほぼ直線状を成して接し、第1の内側巻鉄心3
´の他方の脚部3b´がほぼ直線状を成し、更に外側巻
鉄心2´の他の脚部2b´がほぼ直線状を成したところ
で、シリンダ16A及び16Bを停止させる。
【0019】次いで図4に示したように、上方から楕円
状に成形された第2の内側巻鉄心4´を拡大された空所
d内に挿入し、押圧板15A及び15Bを下降させつつ
第2の内側巻鉄心4´を空所d内に挿入していく。内側
巻鉄心4´の挿入を完了した状態では、押圧板15A及
び15Bの上端が作業テーブル20の下方に位置する。
図5はこのようにして第2の内側巻鉄心4´の挿入した
状態を示している。
状に成形された第2の内側巻鉄心4´を拡大された空所
d内に挿入し、押圧板15A及び15Bを下降させつつ
第2の内側巻鉄心4´を空所d内に挿入していく。内側
巻鉄心4´の挿入を完了した状態では、押圧板15A及
び15Bの上端が作業テーブル20の下方に位置する。
図5はこのようにして第2の内側巻鉄心4´の挿入した
状態を示している。
【0020】次に内側巻鉄心3´及び4´の内側の窓部
から成形金具10,11とジャッキ12とを外して、両
内側巻鉄心の窓部内に上方から楔形のマンドレルM1 〜
M3を挿入する。各内側巻鉄心の窓部内に挿入されたマ
ンドレルM1 〜M3 の全体の輪郭形状は完成状態の3相
巻鉄心の内側鉄心構成体3,4の窓部の輪郭形状に等し
いほぼ矩形状の形状を呈している。
から成形金具10,11とジャッキ12とを外して、両
内側巻鉄心の窓部内に上方から楔形のマンドレルM1 〜
M3を挿入する。各内側巻鉄心の窓部内に挿入されたマ
ンドレルM1 〜M3 の全体の輪郭形状は完成状態の3相
巻鉄心の内側鉄心構成体3,4の窓部の輪郭形状に等し
いほぼ矩形状の形状を呈している。
【0021】次いで押圧板6A〜6Dにより外側巻鉄心
2´を四方から押圧することにより外側巻鉄心2´の脚
部2a´及び2b´をそれぞれ内側巻鉄心3´及び4´
の脚部3a´及び4b´に密着させ、図6に示すように
矩形状を呈する外側鉄心構成体2と第1及び第2の内側
鉄心構成体3及び4とからなる未焼鈍の3相巻鉄心1´
を構成する。
2´を四方から押圧することにより外側巻鉄心2´の脚
部2a´及び2b´をそれぞれ内側巻鉄心3´及び4´
の脚部3a´及び4b´に密着させ、図6に示すように
矩形状を呈する外側鉄心構成体2と第1及び第2の内側
鉄心構成体3及び4とからなる未焼鈍の3相巻鉄心1´
を構成する。
【0022】次にこの3相巻鉄心1´を鋼帯21により
緊縛してその形状を保持するように拘束した後、全体を
焼鈍炉内に入れて焼鈍する。焼鈍後、鋼帯21及びマン
ドレルM1 〜M3 を外して3相巻鉄心1を完成する。
緊縛してその形状を保持するように拘束した後、全体を
焼鈍炉内に入れて焼鈍する。焼鈍後、鋼帯21及びマン
ドレルM1 〜M3 を外して3相巻鉄心1を完成する。
【0023】この巻鉄心を用いて変圧器を構成する場合
には、外側鉄心構成体2及び内側鉄心構成体3,4の接
合部Jを開いて3相巻鉄心1の脚部1A〜1C(図8参
照)にそれぞれ巻線5u〜5wを嵌装する。その後接合
部Jを閉じて図8に示すような3相変圧器を完成する。
には、外側鉄心構成体2及び内側鉄心構成体3,4の接
合部Jを開いて3相巻鉄心1の脚部1A〜1C(図8参
照)にそれぞれ巻線5u〜5wを嵌装する。その後接合
部Jを閉じて図8に示すような3相変圧器を完成する。
【0024】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、外側巻
鉄心の窓部内に第1の内側巻鉄心を挿入して該第1の内
側巻鉄心を外側巻鉄心の一方の脚部側に片寄せて配置し
た後、外側巻鉄心の他方の脚部と第1の内側巻鉄心との
間に形成された空所内に下方から1対の押圧板を挿入し
て、該1対の押圧板により空所を拡大してから、1対の
押圧板を下降させつつ拡大された空所内に上方から第2
の内側巻鉄心を挿入するようにしたので、外側巻鉄心の
窓内に既に挿入されている第1の内側巻鉄心の干渉を受
けることなく、第2の内側巻鉄心の挿入を円滑に行わせ
ることができ、製造能率を向上させることができる。
鉄心の窓部内に第1の内側巻鉄心を挿入して該第1の内
側巻鉄心を外側巻鉄心の一方の脚部側に片寄せて配置し
た後、外側巻鉄心の他方の脚部と第1の内側巻鉄心との
間に形成された空所内に下方から1対の押圧板を挿入し
て、該1対の押圧板により空所を拡大してから、1対の
押圧板を下降させつつ拡大された空所内に上方から第2
の内側巻鉄心を挿入するようにしたので、外側巻鉄心の
窓内に既に挿入されている第1の内側巻鉄心の干渉を受
けることなく、第2の内側巻鉄心の挿入を円滑に行わせ
ることができ、製造能率を向上させることができる。
【図1】(A)及び(B)はそれぞれ本発明の方法で外
側鉄心構成体及び内側鉄心構成体を形成するために用い
る円環状巻鉄心を示した上面図である。(C)は(A)
の巻鉄心を成形して形成したほぼ矩形状の外側巻鉄心を
示した上面図、(D)は(B)の巻鉄心を成形して形成
したほぼ楕円状の内側巻鉄心である。
側鉄心構成体及び内側鉄心構成体を形成するために用い
る円環状巻鉄心を示した上面図である。(C)は(A)
の巻鉄心を成形して形成したほぼ矩形状の外側巻鉄心を
示した上面図、(D)は(B)の巻鉄心を成形して形成
したほぼ楕円状の内側巻鉄心である。
【図2】本発明の方法において外側巻鉄心の窓部に第1
の内側巻鉄心を挿入した状態を示した上面図である。
の内側巻鉄心を挿入した状態を示した上面図である。
【図3】本発明の方法において外側巻鉄心の窓部に第1
の内側巻鉄心を挿入した状態で、外側巻鉄心の内側に形
成される空所を拡大する工程を示す上面図である。
の内側巻鉄心を挿入した状態で、外側巻鉄心の内側に形
成される空所を拡大する工程を示す上面図である。
【図4】本発明の方法において拡大された空所内に第2
の内側巻鉄心を挿入する工程を示す縦断面図である。
の内側巻鉄心を挿入する工程を示す縦断面図である。
【図5】本発明の方法において外側巻鉄心の内側の空所
に第2の内側巻鉄心を挿入した状態を示した上面図であ
る。
に第2の内側巻鉄心を挿入した状態を示した上面図であ
る。
【図6】図5の鉄心を矩形状に成形して外側巻鉄心と内
側巻鉄心とを密着させた状態を示した上面図である。
側巻鉄心とを密着させた状態を示した上面図である。
【図7】図6に示した鉄心を鋼帯により緊縛して拘束し
た状態を示した上面図である。
た状態を示した上面図である。
【図8】本発明の方法により製造した3相巻鉄心を用い
て構成した変圧器を示した正面図である。
て構成した変圧器を示した正面図である。
1…3相巻鉄心、1´…焼鈍前の3相巻鉄心、2…外側
鉄心構成体、2´…外側巻鉄心、2″…外側巻鉄心を構
成する円環状巻鉄心、3…第1の内側鉄心構成体、3´
…第1の内側巻鉄心、3″…内側巻鉄心3´を構成する
円環状巻鉄心、4…第2の内側鉄心構成体、4´…第2
の内側巻鉄心、4″…内側巻鉄心4´を構成する円環状
巻鉄心、6A〜6D…押圧板、7A〜7D…油圧シリン
ダ、15A,15B…押圧板、16A,16B…油圧複
動シリンダ。
鉄心構成体、2´…外側巻鉄心、2″…外側巻鉄心を構
成する円環状巻鉄心、3…第1の内側鉄心構成体、3´
…第1の内側巻鉄心、3″…内側巻鉄心3´を構成する
円環状巻鉄心、4…第2の内側鉄心構成体、4´…第2
の内側巻鉄心、4″…内側巻鉄心4´を構成する円環状
巻鉄心、6A〜6D…押圧板、7A〜7D…油圧シリン
ダ、15A,15B…押圧板、16A,16B…油圧複
動シリンダ。
Claims (1)
- 【請求項1】ほぼ矩形状の外側鉄心構成体と、該外側鉄
心構成体の窓部内に並べて配置されたほぼ矩形状の第1
及び第2の内側鉄心構成体とからなる3相巻鉄心を製造
する3相巻鉄心の製造方法において、 前記外側鉄心構成体の周長に相当する周長を有する円環
状巻鉄心の外周を四方から押圧して輪郭がほぼ矩形状を
呈する外側巻鉄心を形成する工程と、 前記第1及び第2の内側鉄心構成体の周長に相当する周
長を有する2つの円環状巻鉄心の窓部内にそれぞれジャ
ッキを挿入してそれぞれのジャッキを伸長させることに
より輪郭がほぼ楕円状を呈する第1及び第2の内側巻鉄
心を形成する工程と、 前記外側巻鉄心の窓部内に前記第1の内側巻鉄心を挿入
して該第1の内側巻鉄心を外側巻鉄心の一方の脚部側に
片寄せて配置する工程と、 前記外側巻鉄心の他方の脚部と前記第1の内側巻鉄心と
の間に形成された空所内に下方から前記外側巻鉄心の脚
部の対向方向に相対する1対の押圧板を挿入して、該1
対の押圧板を互いに離間する方向に変位させることによ
り該空所を拡大する工程と、 前記1対の押圧板を下降させつつ前記拡大された空所内
に上方から第2の内側巻鉄心を挿入する工程と、 前記外側巻鉄心の窓部内に挿入された第1及び第2の内
側巻鉄心の窓部内のジャッキを外した後両内側巻鉄心の
窓部内にマンドレルを挿入することにより第1及び第2
の内側巻鉄心を矩形状に成形する工程と、 前記外側巻鉄心と該外側巻鉄心の窓部内に挿入された第
1及び第2の内側巻鉄心を焼鈍する工程とを行って、 前記外側巻鉄心により前記外側鉄心構成体を形成し、前
記第1及び第2の内側巻鉄心によりそれぞれ前記第1及
び第2の内側鉄心構成体を形成することを特徴とする3
相巻鉄心の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3324527A JP2997114B2 (ja) | 1991-12-09 | 1991-12-09 | 3相巻鉄心の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3324527A JP2997114B2 (ja) | 1991-12-09 | 1991-12-09 | 3相巻鉄心の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05159953A JPH05159953A (ja) | 1993-06-25 |
JP2997114B2 true JP2997114B2 (ja) | 2000-01-11 |
Family
ID=18166800
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3324527A Expired - Lifetime JP2997114B2 (ja) | 1991-12-09 | 1991-12-09 | 3相巻鉄心の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2997114B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5035077B2 (ja) * | 2008-04-01 | 2012-09-26 | 三菱電機株式会社 | 巻鉄心の製作方法 |
JP6224468B2 (ja) | 2014-01-27 | 2017-11-01 | 東芝産業機器システム株式会社 | 巻鉄心および巻鉄心の製造方法 |
CN106373773A (zh) * | 2016-11-02 | 2017-02-01 | 中电电气(江苏)股份有限公司 | 一种变压器线圈压装模 |
-
1991
- 1991-12-09 JP JP3324527A patent/JP2997114B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05159953A (ja) | 1993-06-25 |
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