JP2997095B2 - レニン阻害活性を有するジペプチド誘導体 - Google Patents

レニン阻害活性を有するジペプチド誘導体

Info

Publication number
JP2997095B2
JP2997095B2 JP3156764A JP15676491A JP2997095B2 JP 2997095 B2 JP2997095 B2 JP 2997095B2 JP 3156764 A JP3156764 A JP 3156764A JP 15676491 A JP15676491 A JP 15676491A JP 2997095 B2 JP2997095 B2 JP 2997095B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alkyl
mmol
compound
added
solution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3156764A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH059162A (ja
Inventor
達郎 豊田
紀洋 藤岡
邦雄 林
益久 中村
直文 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shionogi and Co Ltd
Original Assignee
Shionogi and Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shionogi and Co Ltd filed Critical Shionogi and Co Ltd
Priority to JP3156764A priority Critical patent/JP2997095B2/ja
Publication of JPH059162A publication Critical patent/JPH059162A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2997095B2 publication Critical patent/JP2997095B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Thiazole And Isothizaole Compounds (AREA)
  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Nitrogen And Oxygen As The Only Ring Hetero Atoms (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レニン阻害作用を有す
るジペプチド誘導体に関するものである。
【従来技術】
【0002】レニン(EC3.4.23.15)は血中の
アンギオテンシノーゲンを加水分解して生物化学的に不
活性なアンギオテンシンIに変換する酵素である。この
アンギオテンシンIは、次いで、肺血管内皮細胞に存在
するアンギオテンシン変換酵素の作用で生物化学的に活
性なアンギオテンシンIIに変換される。これらの一連の
系が生体内の血圧上昇系の1つである、レニン−アンギ
オテンシン系である。即ち、アンギオテンシンIIは末梢
血管の平滑筋を直接収縮させることにより、強い昇圧活
性を発現すると同時に、副腎からのアルドステロンの分
泌を刺激し、ナトリウムの排泄を抑制することにより血
圧増大の一因となる細胞外体液容量の増大を招き、これ
によっても血圧上昇を誘発することが知られている。従
って、上記のレニン−アンギオテンシン系を阻害する物
質は降圧活性を有すると考えられていた。このような観
点から、レニン−アンギオテンシン系に関与する酵素で
あるレニンの阻害機構を介して降圧作用を発揮する様々
なペプチド類似体が開発され、開示された(特公昭58
−39149号公報、特開昭61−236770号公
報、特開昭64−63559号公報および特開平1−1
21258号など)。
【0003】
【発明が解決すべき課題】しかしながら、高血圧患者は
広範囲に及び、また、その合併症も深刻であることか
ら、新規で有用な降圧剤の開発が強く望まれている。中
でもレニン阻害作用に基づく降圧剤への要望は特に高い
ことから、さらに多くのレニン阻害物質を合成し、その
臨床適用の可能性を検討しなければならない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、様々なペ
プチド類似体に検討を加えた結果、式(I):
【化3】 [式中、R1はC1〜C12 アルキル、C2〜C6 アルケ
ニル、C2〜C6 アルキニル、C3〜C10 シクロアルキ
ル、アリールまたはヘテロ環基;R2は5員もしくは6
員のヘテロ環基、C1〜C12アルキル−S−、C1〜C12
アルキル−S−CH2、アリール、C1〜C12アルキ
ル、C3〜C10シクロアルキル−S−またはカルバモイ
ル;R3はアリール、5員もしくは6員のヘテロ環基;
4はR4'−SO2またはR4'−CO;R4'はC1〜C12
アルキル、C2〜C6 アルケニル、C2〜C6 アルキニ
ル、C3〜C10シクロアルキル、アリールまたはヘテロ
環基;XはNH、O、SまたはCH2;YはCOまたは
NHSO2を表す。ただし、R1、R2、R3およびR4'は
さらにそれぞれC1〜C6アルキル、C3〜C10シクロア
ルキル、ハロゲン、トリフルオロメチル、ヘテロ環基、
ヒドロキシ、−O−C1〜C6アルキル、−S−C1〜C6
アルキル、−SO−C1〜C6アルキル、−SO2−C1
6アルキル、C1〜C6アルキレンジオキシ、−NR5
6(式中、R5およびはR6はそれぞれ水素、C1〜C6
ルキルもしくはホルミルを表すかまたはR5またはR6
一緒になって環状アミノを形成していてもよい)、−C
O−O−C1〜C6アルキル、−O−CO−NR56、−
CO−NR56、−O−C1〜C6アルキル−NR5
6(式中、R5およびR6はそれぞれ前記と同意義であ
る)、−NHCO−C1〜C6アルキル、−NHSO2
1〜C6アルキルおよび−CNよりなる群から選択され
る1ないし3個の置換基によって置換されていてもよ
い。]で示されるジペプチド誘導体またはその酸付加塩
が、インビトロおよびインビボで優れたレニン阻害活性
を発現することを見出し、本発明を完成するに至った。
【0005】本明細書において用いた定義は以下の意味
を有する。 C1〜C12アルキルとは、炭素数1〜12個の直鎖状ま
たは分枝鎖状アルキル基を意味し、例えばMe、エチ
ル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチ
ル、s−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、イソペンチ
ル、2−メチルブチル、ネオペンチル、1−エチルプロ
ピル、n−ヘキシル、イソヘキシル、ヘプチル、オクチ
ル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシルなどを挙げ
ることができる。
【0006】C1〜C6アルキルとは、前記アルキルの
内、炭素数1〜6個の直鎖状または分枝鎖状アルキル基
を意味する。 C2〜C6アルケニルとは、炭素数2〜6個の二重結合を
1個以上含有するアルケニルを意味し、例えばビニル、
2−プロペニル、1−プロペニル、イソプロペニル、2
−ブテニル、1,3−ブタジエニル、2−ペンテニル、
1−ヘキセニルなどを挙げることができる。 C2〜C6アルキニルとは、炭素数2〜6個の三重結合を
1個以上含有するアルキニルを意味し、例えばエチニ
ル、1−プロピニル、2−プロピニル、2−ブチニル、
1,3−ブタジイニル、2−ペンチニル、4−ペンチニ
ル、1−ヘキシニルなどを挙げることができる。
【0007】C1〜C6アルキレンジオキシの例として、
メチレンジオキシ、エチレンジオキシ、トリエチレンジ
オキシ、テトラメチレンジオキシ、ペンタメチレンジオ
キシ、ヘキサメチレンジオキシなどを挙げることができ
る。 C3〜C10シクロアルキルの例として、シクロプロピ
ル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、
シクロヘプテル、シクロオクテル、シクロノニル、シク
ロデシルなどを挙げることができる。
【0008】アリールとは、炭素数6〜10個のアリー
ルを意味し、例えばフェニル、インデニル、ナフチルな
どを挙げることができる。ハロゲンとは、フッ素、塩
素、臭素、沃素のようなハロゲン原子を指す。環状アミ
ノとは、炭素数2〜9個の一環性または二環性のN結合
環状アミノを意味し、例えばピロリジノ、2−ピラゾリ
ジニル、ピペリジノ、1−ピペラジニル、1−インドリ
ニル、2−インドリニル、モルホリノなどを挙げること
ができる。
【0009】ヘテロ環基とは、窒素、酸素および/また
は硫黄を1個以上含有する5員もしくは6員の芳香族ヘ
テロ環基またはそのパーヒドロ体または縮合ヘテロ環基
を意味し、例えば2−チエニル、3−チエニル、2−フ
リル、3−フリル、2−ピロリル、3−ピロリル、2−
イミダゾリル、1−ピラゾリル、2−ピリジル、3−ピ
リジル、4−ピリジル、2−ピリミジル、3−ピリダジ
ニル、2−ピラジニル、3−トリアゾリル、2−チアゾ
リル、4−チアゾリル、5−テトラゾリル、3−イソチ
アゾリル、2−ピロリジニル、2−イミダゾリジニル、
4−ピラゾリジニル、4−ピペリジル、2−ピペラジニ
ル、4−インドリル、7−インドリル、5−キノリル、
8−キノリル、8−イソキノリルなどを挙げることがで
きる。
【0010】5員または6員のヘテロ環基とは前記ヘテ
ロ環基の中で5員もしくは6員のものを意味する。カル
バモイルとは非置換カルバモイルまたは置換基がC1
6アルキルまたはC3〜C10シクロアルキルであるモノ
置換もしくはジ置換カルバモイルを意味し、例えば、非
置換カルバモイル、メチルカルバモイル、ジメチルカル
バモイル、シクロヘキシルカルバモイルを挙げることが
できる。
【0011】R1の定義において、好ましいC1〜C12
ルキルとして、Me、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチルなど
を挙げることができ、好ましいC1〜C6アルキルとし
て、Me、エチル、プロピル、イソプロピル、tert−ブ
チルなどを挙げることができ、好ましいC2〜C6アルケ
ニルとして、ビニルを挙げることができ、好ましいC2
〜C6アルキニルとして、エチニルを挙げることができ
る。好ましいC3〜C10シクロアルキルとして、シクロ
プロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキ
シルなどを挙げることができる。好ましいアリールとし
て、フェニル、ナフチルを挙げることができる。好まし
いヘテロ環基として、5員もしくは6員のヘテロ環基例
えば、2−チエニル、2−フリル、2−ピロリル、2−
チアゾリル、4−チアゾリル、5−テトラゾリル、4−
ピリジル、5−ピリミジニル、2−ピラジニル、2−ピ
ロリジニル、4−ピペリジル、結合ヘテロ環基例えば、
8−キノリルを挙げることができる。
【0012】好ましいR1として、例えば非置換フェニ
ル、o−トリル、p−トリル、m−トリル、2−クロロフ
ェニル、3−クロロフェニル、4−クロロフェニル、
2,4−ジクロロフェニル、2,6−ジクロロフェニ
ル、2−ブロモフェニル、3−ブロモフェニル、4−ブ
ロモフェニル、2,4−ジブロモフェニル、2,6−ジ
ブロモフェニル、2−フルオロフェニル、3−フルオロ
フェニル、4−フルオロフェニル、2,4−ジフルオロ
フェニル、2,6−ジフルオロフェニル、2−トリフル
オロメチル、3−トリフルオロメチル、4−トリフルオ
ロメチル、2−ヒドロキシフェニル、3−ヒドロキシフ
ェニル、4−ヒドロキシフェニル、2−メトキシフェニ
ル、3−メトキシフェニル、4−メトキシフェニル、
3,4−ジメトキシフェニル、3,4−メチレンジオキ
シフェニル、3−メチルアミノフェニル、3−(N−ホ
ルミル)メチルアミノフェニル、2−ジメチルアミノフ
ェニル、3−ジメチルアミノフェニル、4−ジメチルア
ミノフェニル、2−モルホリノフェニル、3−モルホリ
ノフェニル、4−モルホリノフェニル、2−(4−メチ
ルピペラジノ)フェニル、3−(4−メチルピペラジノ)
フェニル、4−(4−メチルピペラジノ)フェニル、2−
アセタミドフェニル、3−アセタミドフェニル、4−ア
セタミドフェニル、2−メチルスルホニルアミノフェニ
ル、3−メチルスルホニルアミノフェニル、4−メチル
スルホニルアミノフェニル、2−イソプロポキシカルボ
ニルフェニル、3−イソプロポキシカルボニルフェニ
ル、4−イソプロポキシカルボニルフェニル、2−モル
ホリノカルボニルフェニル、3−モルホリノカルボニル
フェニル、4−モルホリノカルボニルフェニル、2−モ
ルホリノカルボニルオキシフェニル、3−モルホリノカ
ルボニルオキシフェニル、4−モルホリノカルボニルオ
キシフェニル、2−モルホリノエトキシフェニル、3−
モルホリノエトキシフェニル、4−モルホリノエトキシ
フェニル、2−シアノフェニル、3−シアノフェニル、
4−シアノフェニル、ナフチル、2−ピロリル、3−ピ
ロリル、1−Me−2−ピロリル、5−テトラゾリル、
1−Me−5−テトラゾリル、2−フリル、3−フリ
ル、2−チエニル、3−チエニル、2−ピリジル、3−
ピリジル、4−ピリジル、1−Me−4−ピリジル、2
−Me−4−ピリジル、3−Me−4−ピリジル、1−ク
ロロ−4−ピリジル、2−クロロ−4−ピリジル、3−
クロロ−4−ピリジル、1−フルオロ−4−ピリジル、
2−フルオロ−4−ピリジル、3−フルオロ−4−ピリ
ジル、2−ピリミジニル、5−ピリミジニル、2−ピラ
ジニル、2−ピロリジニル、3−ピロリジニル、1−M
e−2−ピロリジニル、1−Me−3−ピロリジニル、2
−ピペリジル、3−ピペリジル、4−ピペリジル、1−
Me−2−ピペリジル、1−Me−3−ピペリジル、1−
Me−4−ピペリジル、8−キノリル、Me、エチル、イ
ソプロピル、ブチル、イソブチル、tert−ブチル、ペン
チル、ヘキシル、ペプチル、オクチル、ジメチルアミノ
メチル、モルホリノメチル、1−モルホリノイソプロピ
ル、1−モルホリノエトキシイソプロピル、1−ピペリ
ジノメチル、シクロプロピル、シクロペンテン、シクロ
ヘキシル、シクロペプチル、シクロオクチル、2−モル
ホリノシクロヘキシル、3−モルホリノシクロヘキシ
ル、4−モルホリノシクロヘキシル、2−メチルアミノ
シクロヘキシル、3−メチルアミノシクロヘキシル、4
−メチルアミノシクロヘキシル、2−ジメチルアミノシ
クロヘキシル、3−ジメチルアミノシクロヘキシル、4
−ジメチルアミノシクロヘキシルなどを例示できる。
【0013】好ましいR2として、例えばMe、エチル、
イソプロピル、tert−ブチル、アミン、メチルアミン、
ジメチルアミン、ジエチルアミン、1−ピロリジニル、
もしくはピペリジノなどで置換されていてもよい4−イ
ミダゾリル、4−チアゾリル、4−(2−アミノチアゾ
リル)4−オキサゾリルなどの2個の窒素、窒素および
酸素または窒素および硫黄を含有する5員のヘテロ環
基、メチルチオ、エチルチオ、シクロヘキシルチオなど
のC1〜C12アルキルチオなどのC1〜C12アルキル−S
−、メチルチオメチルなどのC1〜C12アルキル−S−
CH2、または非置換カルバモイル、メチルカルバモイ
ル、ジメチルカルバモイルなどのカルバモイルを例示で
きる。
【0014】好ましいR4として、例えばMe、エチル、
イソプロピル、ジメチルアミノもしくはtert−ブチル、
N−モルホリノまたはN−モルホリノメチルなどで置換
されているスルホニルまたはカルボニルを例示できる。
より好ましいR1として、化4〜化6で示される基を挙
げることができる。
【化4】
【化5】
【化6】
【0015】発明化合物の酸付加塩としては、鉱酸、例
えば塩酸、硫酸もしくはトシル酸などまたは、カルボン
酸、例えば、シュウ酸、マレイン酸、クエン酸などとの
塩を上げることができる。とりわけ塩酸、硫酸もしくは
トシル酸などの鉱酸との塩が好ましい。
【0016】本発明化合物は当該技術分野で既知の方法
を組み合わせて製造することができる。以下に、化合物
の種類に応じて代表的な製造工程[I]および[II]を
示す。下記の反応式において、R1、R2、R3およびR4
は前記の定義と同意義であり、R2'は保護されていても
よいR2、R7はアミノ保護基を表す。
【0017】R7で示されるアミノ保護基は、ペプチド
合成に通常用いられるものから適宜選択される。そのよ
うな保護基の例として、例えば、ベンジルオキシカルボ
ニル(Zと略称)、2,6−ジクロロベンジルオキシカル
ボニル(Z(Cl2))、4−ニトロベンジルオキシカルボ
ニル(Z(NO2))、4−メトキシベンジルオキシカルボ
ニル(Z(OMe))、t−ブトキシカルボニル(Boc)、t−
アミルオキシカルボニル(Aoc)、イソボルニルオキシカ
ルボニル、アダマンチルオキシカルボニル(Adoc)、2
−(4−ビフェニル)−2−プロピルオキシカルボニル
(Bpoc)、9−フルオレニルメトキシカルボニル(Fmo
c)、メチルスルホニルエトキシカルボニル(Msc)、トリ
フルオロアセチル、フタリル、ホルミル、2−ニトロフ
ェニルスルフェニル(NPS)、ジフェニルホスフィノチ
オイル(Ppt)、ジメチルホスフィノチオイル(Mpt)など
を挙げることができる。
【0018】R2'で示される、保護されていてもよいR
2として、ホルミル、ベンジル(Bzl)、ベンジルオキシ
カルボニル(Z)、トシル(Ts)、トリチル(Trt)、ジニ
トロフェニル(Dnp)、2,2,2−トリフルオロ−1−
ベンジルオキシカルボニルアミノエチル(Tfz)、2,
2,2−トリフルオロ−1−t−ブトキシカルボニル(T
fBoc)、アダマンチルオキシカルボニル(Adoc)、ピペ
リジノカルボニル、t−ブトキシカルボニル(Boc)など
で保護されていてる4−イミダゾイル、4−(2−アミ
ノチアゾリル)または、前記R2を挙げることができ
る。[I] YがCOである化合物
【0019】第1工程
【化7】 a) 第1工程の出発物質である光学活性アルデヒド
[1]は、文献[シオイリら(T.Shioiri)、ジャーナル
・オブ・オーガニック・ケミストリー(J.Org.Che
m.)、52、1252(1987)およびボージャーら
(J.Boger)、ジャーナル・オブ・メディシナル・ケミ
ストリー(J.Med.Chem.)、28、1779(198
5)]記載の方法に従い、例えば、Boc−L−フェニル
アラニンから、得ることができる。
【0020】アルデヒド体[1]と芳香族メチルケトン
[2]とのアルドール反応を本発明者らが開発した新規な
立体選択的な方法で行う。これは、塩基として金属アミ
ドを用い、不活性な溶媒中、クラウンエーテルの存在
下、約−78℃で反応を行うことにより、達成される。
本工程に用い得る金属アミドとしては、ソジウムビスト
リメチルシリルアミド(NaN(TMS)2)、カリウムビス
トリメチルシリルアミド(KN(TMS)2)、リチウム
ジイソプロピルアミドまたはリチウムビストリメチルシ
リルアミド、クラウンエーテルとしては、15−クラウ
ン−5、12−クラウン−4または18−クラウン−6
等を挙げることができる。これらはいずれも立体選択的
アルドール反応に有用であるが立体選択性の比は、Na
N(TMS)2と15−クラウン−5との組合わせで最も
良好な結果が得られ、ジアステレオ選択率は2S/2R
=2.4〜16.0である。その他の塩基を単独で用いた
り、または、他のクラウンエーテル類と併用した場合に
は、上記の比は2以下に止どまる。
【0021】溶媒としては、テトラヒドロフラン(TH
F)、ジエチルエーテル、ジメトキシエタン等のエーテ
ル系溶媒が好ましく、THFが特に好ましい。しかし、
トルエンでは、立体選択性の低下が認められる。反応温
度は−20〜−100℃が適当であり、特に−78℃以
下であることが好ましい。
【0022】b) 立体選択的なアルドール縮合は、塩
基として金属アルコキシドを用い、不活性な溶媒中四級
アンモニウム塩の存在下、約−78℃で反応させても上
記a)と同様に行うことができる。本工程に用い得る金
属アルコキシドとしては、第三級ブトキシカリウム(t
−BuOK)、第三級アミルオキシカリウム(Et(Me)2
COK)又はナトリウムエトキサイド(EtONa)、第
四級アンモンニウム塩としては、臭化テトラブチルアン
モニウム((n−Bu)4NBr)、臭化テトラメチルア
ンモニウム(Me4NBr)又は臭化トリブチルアンモニ
ウム(Bn(n−Bu)3NBr)等を挙げることができる。
これらはいずれも立体選択的アルドール反応に有用であ
るが立体選択性の比は、t−BuOKとn−Bu4NBrとの
組み合わせで最も良好な結果が得られ、その場合のジア
ステレオ選択率は3S/3R=3.3〜6.5である。4
級アンモニウム塩が存在しないときでも上記の比は、3
〜5を示し、かなり有用である。溶媒としてはTHF、
トルエン、ジクロロエタン、又はジクロロメタンが好ま
しく、ジクロロメタンが特に好ましい。しかしTHF、
トルエンでは、立体選択性の低下が認められる。反応温
度はa)と同様である。
【0023】このようにして得られる化合物[3]は立
体異性体の混合物である。この混合物から望ましい立体
異性体[3]−(2S)体を分離するには、シリカゲルクロ
マトグラフィーが有用である。より簡便には、THFま
たはジクロロエタン中、触媒量のパラトルエンスルホン
酸または、そのピリジニウム塩の存在下、化合物[3]
を2−メトキシプロぺンまたは2,2−ジトメキシプロ
パンと一緒に室温ないし、加熱還流下、1〜8時間反応
させた後、酢酸エチルまたはジイソプロピルエーテルか
ら再結晶する。このような条件下では、目的とする望ま
しい立体異性体[4]のみが結晶化し、望ましくない立
体異性体[5]−(2R)は結晶性が悪いため母液部に残
るので、容易に分離することができる。化合物[4]が
結晶化しない場合はシリカゲルクロマトグラフィーで分
離することもできる。
【0024】また、アセトナイドにせずに[3]をシリカ
ゲルクロマトグラフィーにかけて[3]の2(S)体を分
離した後、脱保護し、直接[7]へ導くこともできる。上
記の如く、本工程では、a)またはb)法により、立体
選択的に所望の立体異性体(1S,2S体)[4]を効率
良く製造することができる。この化合物[4]は新規で
あり、本発明のジペプチド化合物(I)製造における重
要な中間体である。 従って本発明は一般式(II):
【化8】 (式中、R1およびR7は前記と同意義である。)で示さ
れる中間体化合物を提供するものである。
【0025】第2工程 化合物[10]の製造第2a工程
【化9】 1)脱保護 第2a工程では、脱保護反応に先立って、C1位アミノ
基とC4位カルボニル基とが閉環してピロール環を形成
するのを避けるために、C4−ケトンをアルコールに還
元する。この反応は、通常の還元反応の条件で行うこと
ができるが、ケトン体[4]のエタノール、メタノール、
THFまたはトルエン溶液を約1.0〜1.2モルの水素
化ホウ素ナトリウム、L−selectrideまたはRed−Al
と室温または冷却下で0.5〜2時間反応させることに
よって効果的に実施される。
【0026】[6]は2種類のジアステレオマーの混合物
(1:1〜3:1)として得られるが、このものは更に
精製することなく脱保護反応に付される。アミノ保護基
がBocなどの場合には、THFまたはジオキサンに溶解
し、6N−HClを加え、室温で1〜4時間撹拌するこ
と、あるいは、アニソールの存在下、塩化アルミニウ
ム、トリフルオロ酢酸またはギ酸などの酸で処理するこ
とにより脱保護され、アミノジアルコール[7]を得るこ
とができる。アミノ保護基が、ベンジルオキシカルボニ
ル系保護基[Z,Z(Cl)2,Z(NO2)]の場合はパラ
ジウム触媒による接触還元で、また、Fmoc(9−フル
オレニルメトキシカルボニル)、Msc(メチルスルホニル
エトキシカルボニル)などの場合には、ピペリジン、ジ
エチルアミンなどで処理することにより脱離することが
でき[7]を得ることができる。
【0027】2)カップリング反応 次いで、[7]を精製することなく縮合反応に付す。即
ち、縮合反応は、通常のペプチド合成法に従って行うこ
とができ、例えば[7]を適当な溶媒、例えばジクロロメ
タンに溶解し、例えば市販のN−Boc−アミノ酸[8]ま
たはそのDCHA塩を加えた後、カップリング試薬とし
て1.0〜1.3モル当量のシアノリン酸ジエチルとまた
必要に応じてN−メチルモルホリンなどの3級アミンを
用いて室温下、1〜4時間反応させることにより、カッ
プリング化合物[9]を得ることができる。カップリング
試薬としては、他にDCC、EDC、DEPA、BO
P、DCC−HOBt、DCC−HOSu、クロロ炭酸エ
チル、クロロ炭酸イソブチル、クロロ炭酸イソプロピ
ル、クロロリン酸ジエチル、クロロリン酸ジフェニルま
たは2−クロロ−4,6ジメトキシ−1,3,5−トリ
アジン等を用いることもできる。必要に応じて化合物
[8]におけるヘテロ環基が通常、ペプチド合成において
用いられる保護基で保護されたものを用いてもよい。
【0028】3)酸化 [9]のジアステレオマーも分離することなく、ジクロロ
メタンまたはDMFに溶解し、約3〜10倍量の活性二
酸化マンガンを加え、室温にて2〜8時間反応させる
と、ケトン体[10]が得られる。尚、この反応は出発原
料として結晶の[9]を用いれば迅速に進行する。この
反応では2個の水酸基のうちC4位ベンジル型水酸基の
みを選択的に酸化することができる点に特徴がある。
【0029】第2bおよび第2c工程
【化10】 [10]は又(化10)で示すような方法によっても合成
することができる。第2b工程 即ち、対応するジペプチドアルコールから[1]と同様
の製法により得れらるジペプチドアルデヒド[14]と前
記[2]とのアルドール反応を第1工程と同様に行うこと
により[10]を得ることができる。この場合、第1工程
のアルドール反応と異なり、[10]の生成において、立
体選択性が見られず(2S/2R≒1)、[10]−(2S)
はクロマトグラフィーで分離する必要がある。しかし、
この2b法は、2a法におけるMnO2による選択酸化に抵
抗するような化合物の場合にも適用することができる点
に特徴がある。
【0030】第2c工程 [10]はまたクロルメチルケトン[19]とアミン類
との反応により得ることが出来る。本方法の特徴は、C
末端部にN置換メチルケトン基を導入できる点にある。
【0031】第3工程 化合物[11]の製造
【化11】 ケトン体[10]の脱保護は工程2a記載の化合物[6]か
らアミノジアルコール[7]を得る方法に従って実施す
る。例えばアミノ保護基がBocの場合、[10]のアニソ
ール溶液に過剰の塩化アルミニウムを加え、氷冷〜室温
にて1〜3時間撹拌することにより実施する。あるいは
アニソール中、過剰のトリフルオロ酢酸または6N−H
Cl/THFにても同様に脱保護し、[11]を得ること
ができる。このようにして生成したケトン体は、C4位
にカルボニル基を有する新規物質であって、本発明の目
的化合物の重要な中間体である。
【0032】第4工程 化合物(IA)の製造
【化12】 化合物[11]と、文献[スタントンら(J.L.Stanto
n)、ジャーナル・オブ・メディシナル・ケミストリー
(J.Med.Chem.)、31、1839(1988)]記載の
方法で得られるスルホニルプロピオン酸誘導体、N−ス
ルファミル、N−カルバモイルまたはN−アシルアミノ
酸[12]とのカップリング反応を行った後、必要に応じ
て脱保護反応を行う。本工程により目的化合物(IA)が
得られる。カップリング反応は、ジクロロメタン溶媒
中、シアノリン酸ジエチル(DEPC)1.0〜1.3モル
当量を用い、N−メチルモルホリン(NMM)の存在下、
室温で1〜8時間反応させることにより行うことができ
る。カップリング試薬としては、他にクロロ炭酸エチ
ル、クロロ炭酸イソブチル、クロロ炭酸イソプロピル、
クロロリン酸ジフェニル、DCC、EDC、BOP、D
CC−HOBtまたは2−クロロ4,6−ジメトキシ−
1,3,5−トリアジン等も用いることができる。
【0033】脱保護反応は、保護基の種類によって異な
るが、例えばR2’の保護基がトシル基の場合には、[1
3]のDMF溶液をピリジニウム−塩酸塩の5〜12モ
ル当量存在下、室温にて1〜4時間撹拌することにより
実施される。また、トリフルオロ酢酸(15℃、30
分)、HBr/酢酸(室温、30分)、濃アンモニア(室
温、1時間)または濃塩酸などによっても脱保護できる。
【0034】[II] YがNHSO2である化合物 第1工程 化合物23
【化13】 出発物質である光学活性アルデヒド[1]は上記製造法
[I]の場合と同様にして製造することができる。アル
デヒド[1]からシアンヒドリン[20]を得る。反応
は、文献に従って行った。即ち[1]と酸性亜硫酸ソー
ダとを反応させて付加体をつくり、それを酢酸エチル溶
媒中室温でKCNと反応させることにより、立体選択的
にシアンヒドリン[20]を得ることができる。(2R
/2S=3/1)。
【0035】立体異性体の分離はシリカゲルクロマトグ
ラフィーにより行うことができる。望ましい立体異性体
(2R体)はさらに再結晶により精製することができ
る。望ましくない立体異性体(2S体)は、油状物出で
ある。より簡便には、クロマトグラフィーにかける前
に、結晶の種を植えつけることにより再結晶を行い、2
R体を分離することもできる。シアンヒドリン[20]
は、ニトリル基を還元することにより、アミノアルコー
ル体[21]へ導くことができる。即ち[20]のエー
テル系溶媒、好ましくはTHF溶液を約2〜2.5モル
のLiAlH4と反応させることにより効果的に実施され
る。
【0036】アミノアルコール[21]はさらに精製す
ることになしに、直ちに塩化スルホニル化合物類[2
2]と反応させる。即ち、[21]を適当な溶媒、例え
ばCH2Cl2に溶解し、第三級アミン類例えばトリエチ
ルアミンの存在下、[22]を加え室温で一晩反応させ
ることによりスルホニルアミド化合物[23]を得るこ
とができる。
【0037】第2工程 化合物[25]
【化14】 第1工程で得た化合物[23]の脱保護は上記方法
[I]に記載の脱保護と全く同様に行うことができる。
脱保護体[24]は精製することなく、直ちに、適当な
溶媒、例えばMeCNに溶解し、[I]のカップリング
反応と同様にしてN−保護−アミノ酸[8]と縮合さ
せ、ジペプチド同族体[25]を得ることが出来る。
【0038】第3工程
【化15】 第2工程で得た化合物[25]の脱保護は方法[I]第
2工程の化合物[6]の脱保護と同様に行う。得られた
脱保護体[26]は精製することなく直ちに修飾型カル
ボン酸[12]との縮合反応に用い、最終生成物[I
B]を得る。縮合反応は方法[I]と全く同様にして行
うことが出来る。
【0039】本発明化合物は、前記式で示されるよう
に、ジペプチド化合物であり、一方のペプチド結合は、
例えば工程1における、新規で、立体選択性の高いアル
ドール反応によって得られるオキサゾリジン誘導体[4]
からアミノジアルコール[7]を導き、該アミノジアルコ
ール[7]のアミノ基と例えばアミノ基を保護したアミノ
酸の遊離カルボキシ基とのカップリング反応により、形
成される。もう一方のペプチド結合は、例えば工程4で
示されるようにヒスチジンなどの脱保護された遊離のア
ミノケトン[11]のアミノ基と、式[12]で示される
例えばスルホニルプロピオン誘導体のカルボキシル基と
のカップリング反応により形成される。
【0040】
【作用】本発明のジペプチド類は、後述するように、既
述のレニン阻害作用を介してレニン−アンギオテンシン
系を阻害することにより降圧作用を示すことが、インビ
ボおよびインビトロの実験で示された。従って、本発明
化合物は、低毒性であり、レニン阻害作用を通して、高
血圧症や心不全症等の治療に、経口または非経口投与で
有効である。本発明化合物の特徴は、特に経口投与で有
効な点にある。
【0041】そのような治療を目的とする使用のために
は、薬学上許容される賦形剤と本発明化合物の有効量と
を、投与方法に適した剤形に製剤化する。投与は経口、
鼻内、静脈内または皮下的に行うことができる。経口投
与のための製剤は、活性化合物をこのために通常使用さ
れる添加物例えば賦形剤、安定剤または不活性希釈剤と
混合し、そして通常の方法により適当な投薬形態例えば
錠剤、被覆錠剤、硬質ゼラチンカプセル、水性、アルコ
ール性または油性懸濁物または水性、アルコール性また
は油性溶液にする。使用し得る不活性賦形剤の例とし
て、各種のサイクロデキストリン、好ましくはβ−サイ
クロデキストリン、アラビアゴム、炭酸マグネシウム、
りん酸カリウム、ラクトース、グルコース、マグネシウ
ムステアリルフマレート、澱粉または乳糖を挙げること
ができる。乾式および湿式顆粒のいずれも使用可能であ
る。油性賦形剤または溶媒の例は植物油または動物油例
えばひまわり油および魚の肝油である。
【0042】皮下または静脈内投与のためには活性化合
物またはそれらの生理学的に許容し得る塩を所望によ
り、通常使用される物質例えば可溶化剤、乳化剤または
他の補助剤とともに溶液、懸濁物または乳濁液にする。
適当な溶媒の例として水、生理食塩溶液またはアルコー
ル例えば、エタノール、プロパンジオールもしくはグリ
セロール、糖溶液例えばグルコースまたはマンニトール
溶液もしくはその混合物またはTween−80を挙げるこ
とができる。また可溶化剤として、上述のサイクロデキ
ストリン、好ましくはβ−サイクロデキストリンを挙げ
ることができる。
【0043】 本明細書中で使用する略語は以下の意味を有する。 Boc:第3級ブチルオキシカルボニル Red−Al:ビス(2−メトキシエトキシ)アルミニウ
ムナトリウム L−Seledtride:トリー第二級ブチルボロヒドリドリ
チウム Boc His(Ts)・DCHA:Nα−Boc−Nτ−トシル
−L−ヒスチジンジシクロヘキシルアミン塩 BOP:ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリ
ス−(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホス
フェート DCC−HOBt:ジシクロヘキシルカルボジイミド−
1−ヒドロキシベンゾトリアゾール DCC−HOSu:ジシクロヘキシルカルボジイミド−
N−ヒドロキシサクシンイミド DEPC:シアノリン酸ジエチル NMM:N−メチルモルホリン PPTS:ピリジニウムパラトルエンスルホネート Tala:(4−チアゾリル)−L−アラニン rt:室温 Ts:トシル TMS:トリメチルシラン DCHA:ジシクロヘキシルアミン DCC:ジシクロヘキシルカルボジイミド EDC:1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピ
ル)カルボジイミド DEPA:ジエチルホスホリルアジド BOP:ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリ
ス(ジメチルアミノ)−ホスホニウムヘキサフルオロホ
スフェート DMAP:4−ジメチルアミノピリジン
【0044】本文中で使用されるアミノ酸は特に記載さ
れてないときはすべてL−アミノ酸を意味する。以下に
実施例を挙げ、本発明をさらに詳しく説明する。実施例
で示すNMRデーターは特記しない限りCDCl3中TM
Sを内部標準として200MHzで測定されたものであ
る。また同様にIRデータはCHCl3中で測定されたも
のである。
【0045】製造例1 3−Boc−4−(S)−シクロヘ
キシルメチル−2,2−ジメチル−5(S)−[2−オキ
ソ−2−(4−ピリジル)エチル]オキサゾリジン[4a]
【化16】 1)立体異性体混合物[3a]の製造 a)1N NaN(TMS)2THF溶液 36ml(36mmo
l、1.5eq.)中に窒素気流下、4−アセチルピリジン
[2a]4.34g(36mmol、1.5eq.)のTHF(20ml)
溶液を−78℃において10分間で加える。さらに10
分間撹拌後、15−クラウン−5 7.898g(36mmo
l、1.5eq.)のTHF(10ml)溶液を加え、5分間撹拌
する。次いで、N−Boc−L−シクロヘキシルアラニナ
ール[1a]6.108g(24mmol)のTHF(50ml)溶液
を15分間で加え、さらに1時間、−78℃において撹
拌する。反応液を飽和塩化アンモニウム水と酢酸エチル
の混液中に撹拌下加えた後、酢酸エチルで3回抽出す
る。抽出液は飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウム上
で乾燥し、減圧乾固する。残渣をシリカゲルクロマトグ
ラフィー(ジクロロメタン:メタノール=98.5:1.
5)によって精製し、N−(Boc)−1(S)−シクロヘキ
シルメチル−2−ヒドロキシ−4−オキソ−4−(4−
ピリジル)ブチルアミン[3a]5.94g(66.0%)を、
無色粉末として得た。尚、このものはHPLC分析の結
果、2(S)体(望ましい異性体)と2(R)体の比が5.
24:1であった。
【0046】b)N−Boc−L−シクロヘキシルアラニ
ナール[1a]32g(125.3mmol)、4−アセチル
ピリジン[2a]22.8g(188mmol,1.5eq.)、
およびテトラn−ブチルアンモニウムブロミド60.6
8g(188mmol;1.5eq.)のCH2Cl2(700m
l)溶液中に−78℃冷却、撹拌下、t−BuOK21.1
g(188mmol,1.5eq.)を4分割して10分間隔で
加える。更に1.5時間、−78℃において撹拌する。
反応液を飽和塩化アンモニウム水とCH2Cl2の混液中
に撹拌下、加えた後、CH2Cl2で3回抽出しクエン酸
処理により塩基性部を精製すれば目的とする[3a]の
粗生成物37g(79%)を得る。2(S)/2(R)
=7:1であった。
【0047】2)[4a]2S体の分離 a)アルコール[3a] 5.908g(精製品、15.7mmo
l)のTHF(50ml)溶液に2−メトキシプロペン2ml
(20.9mmol、1.3eq.)およびパラトルエンスルホン
酸一水和物299mg(1.57mmol、0.1eq.)を加え4
時間還流する。反応液を減圧濃縮後、4%重曹水を加え
てアルカリ性とし、ジクロロメタンで3回抽出する。抽
出液を飽和食塩水で1回洗浄した後、硫酸マグネシウム
上で乾燥し、減圧乾固する。残渣をシリカゲルの短いカ
ラムに通し(ジクロロメタン:アセトニトリル=5:1)
て脱色した後、酢酸エチルより再結晶を行い、4.66g
(68.6%)の無色粒状晶として標記化合物[4a]を得
る。
【0048】b)アルコール[3a]72g(196.5m
mol粗生成物)、2,2−ジメトキシプロパン150ml
(122.0mmol,6.2eq.)およびパラトルエンスル
ホン酸一水和物2.73g(1.44mmol,0.073eq.)
のジクロロエタン(150ml)溶液を16時間還流する。
冷後、4%重曹水を加えて、アルカリ性とし、ジクロロ
メタンで3回抽出する。抽出液を飽和食塩水で1回洗浄
した後、MgSO4上で乾燥し、減圧乾固する。得られた
粗生成物をイソプロピルエーテルより結晶化し23.5g
(29.2%)の白色結晶として[4a]を得る。母液部
をさらにシリカゲル(300g)カラムで精製(ジクロ
ロメタン:酢酸エチル=7:1)した後、同様にして結
晶化すれば2.5g(3.1%)の[4a]を得ることが出
来る。
【0049】化合物[4a]の物性値を以下に示す。 m.p.=115〜116℃。 [α]D=−18.5°(C=1.0、CHCl3,23.5
℃)IRνmax cm-1:1692、1596、1557、
1477、1450、1172、1086 NMR δ:1.48(9H,s)、1.52(3H,s)、1.
60(3H,s)、0.78〜1.90(13H,m)、3.1
4(1H,dd,J=16.8,6.8Hz)、3.41(1H,
dd,J=16.7,6.1Hz)、3.84(1H,m)、4.5
2(1H,t 様 m)、7.73(2H,m)、8.83(2H,
m) 元素分析値;C243624として 計算値;C:69.20,H:8.71,N:6.73 実測値;C:69.20,H:8.75,N:6.76
【0050】製造例2−20 製造例1と同様に処理し、対応する出発物質から式[3]
で示される立体異性体の混合物を得、さらに式[4]で示
される立体異性体を分離した。結果を表1−表4に示
す。製造例番号13および14のものについては、[4]
が結晶化しないため[3]をクロマトグラフィーで精製
し、[3]−(S)体を分離した。
【0051】
【表1】
【表2】
【0052】
【表3】
【表4】
【0053】製造例21 Boc−His(Ts)−1(S)−
シクロヘキシルメチル−2(S)−ヒドロキシ−4−オキ
ソ−4−(4−ピリジル)ブチルアミド[10a]
【化17】 製造例1で調製した3−Boc−4−(S)−シクロヘキ
シルメチル−2,2−ジメチル−5(S)−[2−オキソ
−2−(4−ピリジル)エチル]オキサゾリジン,[4a]
4.66g(11.18mmol)のエタノール(20ml)溶液
中に氷冷撹拌下、水素化ホウ素ナトリウム508mg(1
3.42mmol、1.2mol)を加え、室温で1時間反応す
る。減圧下にて溶媒を除いた後、氷水、飽和塩化アンモ
ニウム水溶液を加え、CH2Cl2で抽出(3回)する。有
機層を飽和食塩水で1回洗浄し、MgSO4上で乾燥した
後、減圧乾固すると、3−Boc−4(S)−シクロヘキシ
ルメチル−2,2−ジメチル−5(S)−[2−ヒドロキ
シ−2−(4−ピリジル)エチル]オキサゾリジン,[6a]
の無色粉末4.88g(定量的);ジアステレオマー比1:
1を得る。本化合物[6a]はさらに精製することなく、
4.88gをTHF(2ml)に溶解し、6規定塩酸(16ml)
を加え、室温において1時間撹拌する。6規定水酸化ナ
トリウム水で中和し、粉末重曹でアルカリ性とした後、
10%メタノール含有ジクロロメタンで5回抽出する。
硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧乾固して、1(S)−
シクロヘキシルメチル−2(S),4−ジヒドロキシ−4
−(4−ピリジル)ブチルアミン[7a]の無色粉末3.3g
(定量的:ジアステレオマー比1:1)を得る。本化合物
[7a]はさらに精製することなく3.30gをジクロロ
メタン(100ml)に溶解し、Boc−His(Ts)・DCH
A[8a]8.3g(14.05mmol、1.3eq.)およびシアノ
リン酸ジエチル2.29g(14.05mmol、1.3eq.)を
加え、室温において6時間撹拌する。反応液を減圧乾固
し、シリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン:
メタノール=95:5)で精製して、6.00g(80%)
のBoc−His(Ts)−1(S)−シクロロヘキシルメチル
−2(S)−4−ジヒドロキシ−4−(4−ピリジル)ブチ
ルアミド,[9a]を二種類のジアステレオアイソマーの
混合物として得る。
【0054】[9a]の異性体をさらに分離精製すること
なく次の反応に用いることができる。 [9a](1.0g、1.45mmol)のジクロロメタン(3ml)
溶液中に室温で、二酸化マンガン(5g)を加え、室温で
6時間撹拌する。黒色反応懸濁液を活性炭を表面に敷い
たセライト層上でろ過し、CH2Cl2−MeOH(10:
1)により不溶部を十分に洗い込む。ろ液を減圧乾固
後、シリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン:
メタノール=95:5)にかけて精製し、683mg(69
%)の標記化合物[10a]を、無色粉末として得る。
【0055】以下に化合物[10a]の物性値を示す。 NMR (δ):1.34(9H,s)、0.70〜2.20
(13H,m)、2.45(3H,s)、2.99(2H,m)、
3.03(1H,dd,J=17.8,2.3Hz)、3.34
(1H,dd,J=17.8,9.6Hz)、4.04(1H,dd
d,J=8.7,8.7,8.7Hz)、4.23(1H,m)、4.30
(1H,ddd,J=5.8,5.8,5.8Hz)、 6.16(1H,m)、6.47(1H,d,J=10Hz)、
7.11(1H,s)、7.36(2H,d,J=8Hz)、7.
80(2H,m)、7.81(2H,d,J=8.6Hz)、7.
92(1H,s)、8.82(2H,d,J=5Hz) IRνmax cm-1:3680、3420、3300(br)、
1700、1670、1625、1598、1555、
1492、1450、1410、1385、1370、
1180、1080、1010
【0056】製造例22
【化18】 N−Boc−3−シクロヘキシル−アラニンメチルエステ
ル[15a]、4.00g(13.93mmol)のTHF(10ml)
溶液を6規定塩酸(40ml)と室温において4時間撹拌す
る。粉末重曹でアルカリ性とした後、5%メタノール含
有ジクロロメタンで抽出する(100ml×4)。MgSO4
上で乾燥後、減圧乾固して3−シクロヘキシル−アラニ
ンメチルエステル[16a]を油状物として定量的に得
る。本化合物はさらに精製することなく、ジクロロメタ
ン(50ml)に溶解し、Boc−His(Ts)・DCHA[8
a]、10.7g(18.11mmol、1.3eq.)およびシアノ
リン酸ジエチル、2.95g(18.1mmol、1.3eq.)を
加え、室温において1.5時間撹拌する。反応液をその
ままシリカゲルクロマトグラフィー(SiO2:300g、
ジクロロメタン:メタノール=99:1)で精製し、7.
43g(収率:93%)のBoc−His(Ts)−3−シクロヘ
キシル−アラニンメチルエステル[17a](油状物)を得
る。
【0057】ジペプチドエステル[17a]、3.0g(5.
2mmol)のTHF(6ml)および、エタノール(6ml)の混
合溶液中に氷冷撹拌下、水素化ホウ素リチウムのTHF
2規定溶液3ml(6mmol、1.15mol)を加え、20分間
撹拌後、更に室温で1時間反応する。減圧下に溶媒を除
いた後、氷水、飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、C
2Cl2で抽出(20ml×3)する。有機層を飽和食塩水
で1回洗浄しMgSO4上で乾燥し、減圧乾固した後、シ
リカゲルクロマトグラフィー(SiO2:200g、ジクロ
ロメタン:MeOH=98:2)で精製し、2.06g(収
率:72%)のBoc−His(Ts)−3−シクロヘキシル−
アラニノール[18a](油状物)を得る。
【0058】ジペプチドアルコール[18a]、2.0g
(3.65mmol)、トリエチルアミン、1.30g(12.8
5mmol、3.5eq.)およびDMSO(6ml)の混合液中に
室温でSO3・ピリジン、2.03g(12.75mmol;3.
5eq.)のDMSO(6ml)溶液を加え、35分間撹拌す
る。反応液を氷上に注ぎ、酢酸エチル(20ml×3)抽出
する。有機層は水、10%クエン酸水、飽和食塩水(×
2)、7%重曹水および飽和食塩水で順次洗浄し、MgS
4上乾燥後、減圧乾固する。残渣をシリカゲルクロマ
トグラフィー(SiO2:100g、ジクロロメタン:Me
OH=95:5)で精製すれば、1.67g(収率:84
%)のBoc−His(Ts)−3−シクロヘキシル−アラニナ
ール[14a](無晶形粉末)を得る。
【0059】ポタシウムビストリメチルシリルアミド
(KN(TMS)2)の0.5規定トルエン溶液、9.2ml
(4.60mmol、2.5eq.)に窒素気流中、撹拌下、−7
8℃で、シクロヘキシルメチルケトン0.58g(4.60
mmol、2.5eq.)のTHF(9ml)溶液を10分間にわた
って滴下し、同温で20分間撹拌後、18−クラウン−
6、1.216g(4.60mmol、2.5eq.)のTHF(10
ml)溶液を2分間で滴下する。次いでジペプチドアルデ
ヒド[14a]、1.0g(1.83mmol)のTHF(10ml)溶
液を−78℃で15分間で滴下し、同温で1時間撹拌し
た後、酢酸、0.60g(10mmol、5.5eq.)のTHF
(10ml)溶液を加えて反応を停止し、飽和塩化アンモニ
ウム水(30ml)を加えた後酢酸エチル(50ml×3)抽出
する。有機層は飽和食塩水で洗浄し、MgSO4上で乾燥
し、減圧乾固後シリカゲルクロマトグラフィー(ローバ
ーカラム、ジクロロメタン:メタノール=95:5)で
精製すれば0.18g(収率:15%)のBoc−His(Ts)
−1(S)−シクロヘキシルメチル−2(S)−ヒドロキシ
−4−オキソ−4−シクロヘキシル−ブチルアミド[1
0b](無晶形粉末)を得る。
【0060】以下に化合物[10b]の物性値を示す。 NMR(δ):1.30〜1.90(23H,m)、1.40
(9H,s)、2.32(1H,m)、2.44(3H,s)、2.
59(2H,m)、2.93(1H,dd,J=5.8,9.6
Hz)、3.04(1H,dd,J=5.8,9.6Hz)、3.8
9(1H,ddd,J=8.4,8.4,8.4Hz)、3.98(1H,
m)、4.30(1H,ddd,J=6.0,6.0,6.0Hz)、6.1
2(1H,d,J=6.0Hz)、6.47(1H,d,J=
9.8Hz)、7.10(1H,d,J=0.8Hz)、7.36
(2H,d,J=8.0Hz)、7.81(2H,d,J=8.
4Hz)、7.93(1H,d,J=1.2Hz)
【0061】製造例23
【化19】 シクロスタチン−メチルエステル[27a]700mg(3,
05mmol)、Boc−(4−チアゾリル)−L−アラニン[8
c]、869mg(3.19mmol,1.05eq)、HOBt43
1mg(3.19mmol,1.05eq.)のMeCN(10ml)溶
液中に氷冷、撹拌下、窒素気流中で、DCC660mg
(3.20mmol,1.05eq)を加え、同温で1.5時間撹
拌後、室温で14時間反応させる。AcOEtを加え析出
する結晶をろ去し、ろ液は減圧乾固後、シリカゲルクロ
マトグラフィーに付す(SiO2:100g、溶媒;NH4
H:MeOH:CH2Cl2=1:10:990)。目的とする
Boc−(4−チアゾリル)アラニル−シクロスタチン−メ
チルエステル[28a]830mg(59%)を油状物質とし
て得る。
【0062】[28a]830mg(1.72mmol)のMeOH
(2ml)溶液に氷冷撹拌下、1NLiOH(1.9ml,1.9
mmol,1.1eq)を加えて10分間撹拌し、さらに室温に
て2時間反応する。CH2Cl2洗浄にて中性物質を除い
た後、クエン酸酸性にて、AcOEt抽出し、MgSO4
で乾燥した後、減圧乾固すれば、目的とするカルボン酸
[29a]を700mg(87%)得る。
【0063】[29a]700mg(1.67mmol)及びN−メ
チルモルホリン(NMM,0.17ml,1.67mmol)のT
HF(10ml)溶液中に、窒素気流中、撹拌下−15〜−
10℃にて、クロル炭酸イソブチル0.2ml(1.67mmo
l)を加え、50分間同温にて撹拌する。析出する結晶を
ろ去し、あらかじめ調製したジアゾメタン(2.2eq)の
Et2O溶液中に−10℃にて加え、さらに室温で3時間
反応させる。過剰のジアゾメタンを除くために、減圧濃
縮したのち、AcOEt(10ml)を加え、−40〜−30
℃にて2N−HCl(3ml)を加え、1時間反応する。飽
和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて、アルカリ性と
し、AcOEt層を分離しMgSO4上で乾燥した後、減圧
乾固すれば、800mgのクロロメチルケトン[19a]の
粗生成物を得る。本品は着色分解し易いため、精製する
ことなく、直ちに次の反応に用いる。
【0064】[19a]400mgのMeCN(5ml)溶液にモ
ルホリン150mg、NaI(触媒量)を加え、室温にて2
時間撹拌する。クロマト処理にて目的とするBoc−(4
−チアゾリル)アラニル−1(s)−シクロヘキシルメチル
−2(s)−ヒドロキシ−4−オキソ−4−(N−モルホリ
ノ)メチル−ブチルアミド[10c](Z=0)120mg([2
9a]からの収率29%)を得る。
【0065】以下に化合物[10c]の物性値を示す。 NMR(δ):0.6〜2.00(13H,m),1.43(9
H,s),2.55(4H,m),3.22(2H,dd,J=
4.6,14.8Hz)、3.26(2H,s),3.43(1
H,dd,J=5.4,14.8Hz),3.76(4H,m),
3.89(1H,m),3.94(1H,m),4.44(1H,
ddd,J=6.2Hz×3),6.38(1H,d,J=9.8
Hz),6.48(1H,d,J=7.5Hz),7.13(1
H,d,J=1.8Hz),8.79(1H,d,J=2Hz)
【0066】製造例24 製造例23と同様にして、Boc−(4−チアゾリル)−L
−アラニル−1(S)−シクロヘキシルメチル−2(s)−
ヒドロキシ−4−オキソ−4−(N−ピペリジノ)メチル
−ブチルアミド[10d](Z=CH2)を得る(最終工程収
率29%)。 NMR(δ):0.6〜1.83(19H,m),1.44(9
H,s),2.46(4H,m),3.15(2H,s),3.2
0(1H,dd,J=5.6,14.8Hz),3.44(1
H,dd,J=5,14.8Hz),3.89(2H,m),4.
47(1H,m),6.41(1H,bs),6.43(1H,
d,J=9.8Hz),7.12(1H,d,J=1.8Hz),
8.78(1H,d,J=1.8Hz)
【0067】製造例25−50 製造例2−20で製造した化合物[4]を出発物質し、
製造例21と同様に処理してケトン体[10]を得た。
結果を表5−表9に示す。
【表5】
【0068】
【表6】
【表7】
【0069】
【表8】
【表9】
【0070】製造例51−57 製造例22と同様にジペプチド[14]とメチルケトン
[2]とのアルドール反応により、ケトン体[10]を
得た。結果を表10、表11に示す。
【表10】
【0071】
【表11】
【0072】製造例58
【化20】 L−フェニルアラニンメチルエステル塩酸塩[31a]4.
31g(20mmol)のCH2Cl2(50ml)懸濁液にN−メチ
ルモルホリン(6.7g,66mmol,3.3eq)を加えたの
ち、N−モルホリノスルホニルクロリド[30a]4.44
g,24mmol,1.2eq)のCH2Cl2(4ml)溶液を加え、
次いでDMAP244mg(2.0mmol,0.1eq)を加えた
のち、室温で一夜撹拌する。反応液を1NHCl及びH2
Oで洗浄後、CH2Cl2層をMgSO4上で乾燥し、減圧
乾固する。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(SiO2:110g,CH2Cl2:MeOH=20:1)にか
け、5.16g(79%)の[32a]を得る。
【0073】i) [32a]2.666g(8.1mmol)のMe
OH(12ml)溶液に1N−LiOH(12ml,12mmol,
1.5eq)を加え、80℃にて30分間撹拌する。減圧下
でMeOHを除いた後、反応液をAcOEtで洗浄する。
脱色炭処理した後、1N塩酸にてpH3〜2に調整し、
AcOEt抽出する。抽出液は飽和食塩水にて洗浄し、M
gSO4上で乾燥後、減圧乾固する。残渣をAcOEt−n
−ヘキサンより再結晶すれば2.267g(89%)の目的
化合物N−(N−モルホリノ)スルホニル−フェニルアラ
ニン[12b]の結晶を得る。無色針状晶,m.p.=164
〜166℃(分解)
【0074】ii) [32a](E=Et)920mg(2.7mmo
l)に6N−HCl(9.2ml)及びAcOH(2ml)を加え、
100℃の油浴中で1時間加熱撹拌する。冷却後、減圧
乾固し、飽和重曹水に溶解してアルカリ性とし、CH2
Cl2(10ml×3)洗浄後、水層は脱色炭処理した後、6
N−HClで中和する。次いで、10%クエン酸水でp
H3とし、AcOEt(50ml×3)抽出する。AcOEt層
を飽和食塩水(×2)で洗浄後、MgSO4上で乾燥し、減
圧乾固すれば、結晶性残渣として、目的とする[12b]
を得る。収量620mg(74%)。CH2Cl2−iPr2Oで
再結晶すれば543mg(64%)の白色結晶を得る。m.p.
=157〜158℃。
【0075】以下に化合物[12b]の物性値を示す。 [α]D=−17.7±0.6°(C=1.0,MeOH;2
5.0℃) IR max(cm-1):3320,3200〜2600(b
r),1750,1603,1585,1500,145
5,1400,1352,1300 NMR(δ):2.93(5H,m),3.17(1H,dd,J
=5.2,14.2Hz),3.54(4H,m),4.11(1
H,dd,J=5.2,8.6Hz),7.30(5H,m)
【0076】製造例59
【化21】 a) N−Boc−ω−ベンジル−L−アスパラギン酸メチ
ルエステル[33a]52.7g(0.156mmol)の水(10m
l)、酢酸(10ml)及び、MeOH(150ml)の混合溶液
に10%Pd−C(4.0g)を加え、H2ガスを通じなが
ら、室温、1気圧で撹拌しつつ接触還元を行う。3時間
後、触媒をろ去し、ろ液を減圧乾固する。残渣を飽和炭
酸水素ナトリウム水に溶解したのち、CH2Cl2で(50
ml×3)洗浄し、クエン酸々性下(pH〜3)、NaClにて
塩析しつつ、AcOEt(200ml×4)抽出する。AcO
Et層はMgSO4上乾燥後、減圧乾固し、n−ヘキサンで
固化させれば目的とするカルボン酸[34a]を37.5g
(白色固形物98%)得る。
【0077】[34a]18.8g(76mmol)及びN−メチ
ルモルホリン(NMM)(7.8g、77.1mmol,1.0eq)
のEt2O(200ml)溶液中にN2気流中撹拌下、−15
〜−10℃にてクロル炭酸イソブチル(9.92ml,7
6.5mmol,1.0eq)を10分間で加え、さらに30分
間同温で撹拌する。析出するNMM・HClをろ去し、
ろ液はあらかじめ調製したCH22のEt2O溶液(ニト
ロソメチルウレア37g,359mmolより)中に、撹拌
下、−10℃で5分間を要して加える。室温でさらに
2.5時間撹拌後、過剰のCH22を除くために、減圧
濃縮し、AcOEt(150ml)を加えたのち−40〜−3
0℃にて2NHCl/AcOEt(45ml)を滴下する。3
0分間撹拌後、飽和炭酸水素ナトリウム溶液を加え、過
剰のHClを中和し、AcOEt層を分離し、MgSO4
て乾燥後、減圧乾固し、シリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(SiO2:150g,AcOEt:CH2Cl2=6:1)
で処理し、目的とするクロロメチルケトン[36a]を油
状物として20.3g(95%)得る。
【0078】[36a]40.3g(144.1mmol)のMeC
N(160ml)溶液にCaCO3(28g,280mmol,1.
9eq)、チオホルムアミド(HCSNH2,14g,22
9.1mmol,1.6eq)を加え、N2気流下、室温にて18
時間撹拌する。不溶物をろ去し、ろ液を減圧乾固後、残
渣をCH2Cl2に溶解し、7%重曹水、1N−NaOH、
及び水にて各2回洗浄して未反応HCSNH2を除去す
る。次いで、CH2Cl2層をMgSO4上で乾燥した後、
減圧乾固し、クロマト処理し(SiO2:370g,MeC
N:CH2Cl2=1:7)、目的とする(4−チアゾリル)−
L−アラニン誘導体[37a]を油状物として、29.15
g(71%)得る。
【0079】[37a]29.1g(101.6mmol)のMeO
H(120ml)溶液に氷冷撹拌下、1N−LiOH(112
ml,112mmol,1.1eq)を加え、同温にて10分間撹
拌した後、室温にて1時間反応する。30℃以下の浴温
で、MeOHを減圧濃縮し、残渣にCH2Cl2を加えて3
回洗浄する。水層を脱色炭処理したのち、クエン酸を加
え、pH3としたのち、AcOEtで抽出(150ml×3)
し、飽和食塩水にて洗浄(2回)する。AcOEt層にMg
SO4−脱色炭を加え、ろ過する。ろ液を減圧乾固し、
結晶性粗生物[8b]を26.96g(97%)得る。n−ヘキ
サンより再結晶し、純品の[8b]26.2g(95%)を得
る。m.p.=96〜98℃
【0080】以下に化合物[8b]の物性値を示す。 [α]D=−4.2°(c=2,MeOH;24℃) NMR(δ):1.47(9H,s),3.41(1H,dd,J
=5.6,14.6Hz),3.56(1H,dd,J=3.
4,11.0Hz),4.59(1H,m),3.60(1H,
d,J=3.6Hz),7.14(1H,d,J=2Hz),8.
94(1H,d,J=2Hz)
【0081】b)
【化22】 i)炭酸無水物の調製 [34a]500mg(2.02mmol)及びNMM(225mg,
2.22mmol,1.1eq)のトルエン(4ml)溶液に、−1
5〜−10℃にて、N2気流下、撹拌しながらクロロ炭
酸イソプロピル(0.254ml,2.22mmol,1.1eq)
を加え、1時間同温で撹拌する。炭酸無水物の生成と共
に、NMM・HClの結晶が析出する。 ii)Corey試薬(ジメチルスルホキソニウムメチリド)の
調製 トリメチルスルホキソニウムアイオダイド(1.024
g,4.65mmol)のトルエン(9ml)とDMSO(1ml)の
懸濁液中に、N2気流中、撹拌下、t−BuOK(522m
g,4.65mmol,1.0eq)を加え、70〜75℃の油浴
中で30分間加熱撹拌する(橙色結晶が灰白色結晶へ変
わる)。
【0082】綿栓を付した滴下ロートにi)の炭酸無水物
液を入れ、N2気流中、氷冷撹拌下、ii)のCorey試薬液
中に滴下(10分間にて)し、さらに室温で1時間撹拌
し、不溶物をろ去する。ろ液はH2Oにて抽出する(10
ml×3)。次いで水層をCH2Cl2で抽出する(10ml×
4)。CH2Cl2層は各1回順次水洗し、MgSO4上乾燥
し、減圧乾固すれば、600mgの粗生成物を得る。クロ
マト処理(SiO2:40g,3.5%MeOH−CH2Cl2)
し、目的とするイリド[38a]を油状物として554mg
(85%)得る。
【0083】[38a]3.16g(9.83mmol)のジクロロ
エタン(26ml)溶液に、−10℃にて撹拌下、2N−H
Cl/AcOEt(4.92ml,9.84mmol)を加え1時間
撹拌する。次いで100℃の油浴中で加温すれば、2分
後に沈澱が析出(HCl付加体)するが、3.5分後に溶解
する。6分後再び白濁した時点で、反応を止め、直ちに
冷却し、クロマト処理(SiO2:15g,AcOEt:CH2
Cl2=1:7)すれば目的とするクロロメチルケトン[3
6a]を結晶性物質として2.308g(84%)得る。
【0084】[36a]2.308g(8.25mmol)、HCS
NH2(1.26g,20.62mmol,2.5eq)及びCaCO
3(2.475g,24.75mmol,3eq)のジクロロエタン
(23ml)懸濁液をN2気流中、撹拌下、15時間室温に
て撹拌する。更にNaI(62mg,0.414mmol,0.0
5eq)を加え2時間撹拌する。不溶物をろ去し、CH2
l2にて洗浄。ろ液及び洗液を合し、飽和重曹水、1N−
NaOH,H2O(×2)にて順次洗浄し、クロマト処理
(a)と同様)し、(4−チアゾリル)−L−アラニン誘導体
[37a]を油状物として、1.878g(80%)得る。
【0085】[37a]3.16g(11.04mmol)のMeO
H(6ml)溶液に、氷冷撹拌下1N−LiOH(13ml,1
3mmol,1.18eq)を加え、室温にて1時間撹拌する。
a)と同様に処理し、[8b]の粗生成物を2.9g(97%)
得る。Et2O−n−ヘキサンより再結晶し、2.6g(88
%)の無色結晶として純品の[8b]を得る。m.p.=110
〜112℃、[α]D=−4.8(c=2.0,MeOH:25
℃)
【0086】製造例60,61 製造例58と同様にして化合物[30]からN−スルフ
ァミルアミノ酸[12]を得た。結果を表12に示す
【0087】
【表12】
【0088】製造例62,63 製造例59と同様にして化合物[36]から2−置換
(4−チアゾリル)−L−アラニン[8]を得た。結果
を表13に示す
【0089】
【表13】
【0090】製造例64
【化23】 アルデヒド[1a]10.08g(39.5mmol)にNaHSO3
10.08gの水中70ml溶液を加え、氷冷下16時間撹
拌する。この溶液にKCN6.3gの水中16.8ml溶液
とAcOEt137mlを加え、室温で4時間撹拌する。反
応混合物を分液し、AcOEt溶液を飽和NaCl溶液で洗
滌し、乾燥した後留去する。残渣をローバーカラムサイ
ズCを用いてカラムクロマトグラフィーにかける(溶
媒;CH2Cl2−アセトン、19:1)。分離後、ヘキサン
より結晶化して目的の[20a]を6.51g(58%)得
る。 [20a]3.56g(12.6mmol)の無水THF50ml溶液
をLiAlH4574mg(1.2mol)の無水THF30ml溶
液へ、氷冷撹拌下30分間で滴加する。さらに0℃1時
間撹拌し、反応混合物に僅かのAcOEtと氷水を加えて
無機物を遊離させ、ろ過する。ろ液を減圧濃縮し、シリ
カゲル120gのカラムクロマトグラフィーで精製する
(溶媒;CH2Cl2−MeOH−NH4OH,80:20:
2)。溶出分として[21a]2.21g(61%)を得た。
【0091】[21a]12.49g(43.6mmol)の無水C
2Cl2200ml溶液にEt3N8.8g(2.0eq)とN−モ
ルホリノスルホニルクロリド10.1g(1.25eq)を加
え、室温で3時間撹拌した後、反応液を減圧濃縮する。
酢酸エチルに溶解し、水洗、乾燥したのち溶媒を留去す
る。残渣をシリカゲル200gを用いるカラムクロマト
グラフィーで精製する(溶媒;CH2Cl2−MeOH−N
4OH,90:10:1)。溶出分として[23a]18.1
6g(95%)を得た。以下に化合物[23a]の物性値を示
す。 NMR(δ):0.70〜1.85(13H,m),1.45(9
H,s),3.02(1H,m),3.18(5H,m),3.7
2(6H,m),4.62(1H,d,J=9.2Hz),5.5
8(1H,bt)
【0092】製造例65−74 製造例64と同様にして化合物[23a]を得る。結果
を表14、表15に示す。
【表14】
【0093】
【表15】
【0094】製造例75
【化24】 [23a]18.16g(41.6mmol)をTHF150mlと6
N−HCl 150mlとを一緒に室温で4時間撹拌す
る。反応液をNa2CO3および飽和NaHCO3水溶液で
アルカリ性にし、CH2Cl2−MeOH(9:1)混液で抽
出し、乾燥後溶媒を留去する。残渣をシリカゲル100
gを用いるカラムクロマトグラフィー(溶媒;CH2Cl2
MeOH−NH4OH,80:20:2)にかけて精製す
る。溶出分として[24a]14.0g(定量的)を得た。 [24a]14.0g(41.6mmol)に4−チアゾリル−L−
アラニン[8b]12.09g(1.1eq)、HOBt7.04g
(1.25eq)と無水MeCN200mlを加え、氷冷撹拌
下、DCC11.18g(1.3eq)を加えて0℃で1時間
撹拌する。次いで、室温で1時間撹拌する。反応混合物
にAcOEtを加えてろ過し、ろ液を減圧濃縮し、シリカ
ゲル600gを用いるカラムクロマトグラフィーで精製
する(溶媒;CH2Cl2−MeOH−NH4OH,90:1
0:1)。溶出分として[25a]24.5g(定量的)を得
た。
【0095】以下に化合物[25a]の物性値を示す。 NMR(δ):0.70〜1.80(13H,m),1.45
(9H,s),2.45(1H,bs),2.98(2H,m),
3.18(4H,m),3.30(2H,m),3.75(5H,
m),4.02(1H,m),4.46(1H,ddd,J=6.4
Hz×3),5.72(1H,bt,J=6.6Hz),6.16
(1H,d,J=6.4Hz),6.36(1H,d,J=9.
2Hz),7.15(1H,d,J=1.8Hz),8.82(1
H,d,J=2Hz)
【0096】製造例76−86 製造例75と同様にして化合物[25a]を得た。結果
を表16−表18に示す。
【表16】
【0097】
【表17】
【表18】
【0098】実施例1 3−第3ブチルスルホニル−2
(S)−フェニルメチルプロピオニル−His−1(S)−シ
クロヘキシルメチル−2(S)−ヒドロキシ−4−オキソ
−4−(4−ピリジル)ブチルアミド [Ia] 1)His(Ts)−1(S)−シクロヘキシルメチル−2
(S)−ヒドロキシ−4−オキソ−4−(4−ピリジル)ブ
チルアミド [11a]
【化25】 製造例21で調製したBoc−His(Ts)−1(S)−シク
ロヘキシルメチル−2(S)−ヒドロキシ−4−オキソ−
4−(4−ピリジル)ブチルアミド,[10a]1.310
g(1.96mmol)のアニソール(13ml)溶液中に氷冷撹
拌下、トリフルオロ酢酸(13ml)を加え、次いで室温に
おいて1時間撹拌する。減圧乾固後、氷を加え、エチル
エーテルで1回洗浄する。水層は、3N苛性ソーダ水に
より中和し、粉末Na2CO3を加えてpH8に調整し、C
2Cl2で3回抽出した後、CH2Cl2−MeOH(10:
1)で1回抽出する。抽出液は、飽和食塩水によって1
回洗浄しMgSO4上で乾燥後、減圧乾固し、残渣をシル
カゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノー
ル=95:5)で精製し、粗生成物850mg(73%)を
得る。酢酸エチルで再結晶し、750mg(65%)の標記
化合物[11a]の針状晶を得る。m.p.=161〜162
【0099】 NMR(δ):0.75〜1.80(13H,m)、 1.98(1H,br.s)、2.44(3H,s)、 2.73(1H,dd,J=14.8,8.2Hz)、 2.95〜3.24(3H,m)、 3.65(1H,dd,J=8.4,4.2Hz)、 4.02(1H,m)、4.27(1H,m)、 7.12(1H,d,J=1.2Hz)、 7.36(2H,d,J=7.8Hz)、 7.53(1H,d,J=10Hz)、 7.70(2H,m)、 7.81(2H,d,J=8.4Hz)、 7.92(1H,d,J=1.4Hz)、 8.79(2H,m) IRνmax cm-1:3680、3340 1690、1654、1602、1593、1515、
1475、1450 元素分析値;C293956Sとして 計算値;C:59.01,H:6.75,N:11.87,
S:5.43 実測値;C:59.12,H:6.69,N:11.68,
S:5.21
【0100】2)3−第3ブチルスルホニル−2(S)−
フェニルメチルプロピオニル−His(Ts)−1(S)−シ
クロヘキシルメチル−2(S)−ヒドロキシ−4−オキソ
−4−(4−ピリジル)ブチルアミド [13a]
【化26】 1)で調製したケトン体[11a]334mg(0.57mmol)
のCH2Cl2(1ml)溶液中に、3−第3ブチルスルホニ
ル−2(S)−フェニルメチルプロピオン酸220mg(0.
76mmol、1.3eq.)、N−メチルモルフォリン77mg
(0.76mmol、1.3eq.)を加え、次いでDEPC12
4mg(0.76mmol、1.3eq.)を加えて、室温にて4時
間撹拌する。反応液を減圧乾固後、シルカゲルクロマト
グラフィー(ジクロロメタン:メタノール=95:5)で
精製し、418mg(89%)の標題の化合物[13a]を無
色粉末として得る。
【0101】NMR(δ):0.70〜2.10(14
H,m)、 1.33(9H,s)、2.43(3H,s)、 2.70〜3.28(8H,m)、 3.45(1H,dd,J=12.9,9.4Hz)、 4.00(1H,m)、4.18(1H,m)、 4.53(1H,ddd,J=5.8,5.8,5.8Hz)、 6.34(1H,d,J=10Hz)、 7.17(1H,d,J=1.2Hz)、 7.22(5H,m)、 7.34(2H,d,J=8.4Hz)、 7.81(2H,d,J=8.5Hz)、 7.85(1H,d,J=1.2Hz)、 7.75(2H,d,J=6.0Hz)、 8.81(2H,d,J=5.9Hz) IRνmax cm-1:3680、3470、3370、16
65、1600、1520、1450、1172、11
12、1075
【0102】3)3−第3ブチルスルホニル−2(S)−
フェニルメチルプロピオニル−His1(S)−シクロヘキ
シルメチル−2(S)−ヒドロキシ−4−オキソ−4−
(4−ピリジル)ブチルアミド [Ia]
【化27】 上記2)で調製した保護された化合物[13a]740mg
(0.89mmol)のDMF(4ml)溶液中に、ピリジニウム
ハイドロクロライド1.030g(8.87mmol、10.0
eq.)を加え、室温において2時間撹拌する。氷および4
% NaHCO3水を加え、pH7〜8に調整した後、CH
2Cl2で3回抽出する。抽出液は、飽和食塩水で1回洗
浄し、MgSO4上で乾燥した後、減圧乾固する。得られ
た粗生成物をシルカゲルクロマトグラフィー(ジクロロ
メタン:メタノール:濃アンモニア水=950:50:
1)で精製し、543mg(90%)の標題の化合物[Ia]を
得る。これは、ジイソプロピルエーテルで固化させる
と、無色粉末を与える。
【0103】 NMR(δ):0.67〜1.83(13H,m)、 1.33(9H,s)、 2.86(1H,d,J=13.5,8.4Hz)、 2.97(1H,dd,J=13.0,9.8Hz)、 3.10(5H,m)、3.26(1H,m)、 3.56(1H,dd,J=13.0,9.8Hz)、 4.02(1H,m)、4.20(1H,m)、 4.56(1H,ddd,J=6.3,6.3,6.3Hz)、 6.44(1H,d,J=10Hz)、 6.90(1H,s)、7.24(4H,m)、 7.48(1H,s)、7.46(1H,bs)、 7.70(2H,m)、8.78(2H,m) [α]D=−22.5°(C=1.0、メタノール;23℃) IRνmax cm-1:3460、3360(br)、1662
(1690sh)、1603、1496、1450、141
0、1115 元素分析値;C364956S・3/4H2Oとして 計算値;C:62.36,H:7.34,N:10.10,
S:4.62 実測値;C:62.42,H:7.33,N:10.21,
S:4.49
【0104】実施例2−52 製造例21〜58で調製した化合物[10]を出発物質と
して、実施例1の工程1および2と同様に処理し化合物
[13]を得る。この化合物[13]はR1またはR2
保護されていないときは本発明化合物(IA)に等し
い。しかしR2が保護されているときは上記実施例1の
工程3と同様に処理して脱保護し、目的化合物(IA)
を得た。結果を表19−表68に示す。以下の表におい
て化合物によっては物性値を別表に示した。表41−4
9、および表50−53はいずれも、表33−40に記
載の化合物の物性値を示す。また表62−68は表54
−61記載の化合物のNMR値である。
【表19】
【0105】
【表20】
【表21】
【0106】
【表22】
【表23】
【0107】
【表24】
【表25】
【0108】
【表26】
【表27】
【0109】
【表28】
【表29】
【0110】
【表30】
【表31】
【0111】
【表32】
【表33】
【0112】
【表34】
【表35】
【0113】
【表36】
【表37】
【0114】
【表38】
【表39】
【0115】
【表40】
【表41】
【0116】
【表42】
【表43】
【0117】
【表44】
【表45】
【0118】
【表46】
【表47】
【0119】
【表48】
【表49】
【0120】
【表50】
【表51】
【0121】
【表52】
【表53】
【0122】
【表54】
【表55】
【0123】
【表56】
【表57】
【0124】
【表58】
【表59】
【0125】
【表60】
【表61】
【0126】
【表62】
【表63】
【0127】
【表64】
【表65】
【0128】
【表66】
【表67】
【0129】
【表68】
【0130】実施例53
【化28】 [25a]24.5g(41.6mmol)にアニソール89.7g
(20eq)と無水CH2Cl2250mlを加え、氷冷撹拌
下、CF3CO2H250mlを30分間に亘り滴加、その
後室温で1時間撹拌する。反応混合物を減圧濃縮し、N
a2CO3並に飽和NaHCO3水溶液でアルカリ性とし、
CH2Cl2−MeOH(9:1)混液で抽出し、水洗し、乾
燥した後、溶媒を留去する。残渣をシリカゲル600g
を用いるカラムクロマトグラフィーで精製する(溶媒;C
2Cl2−MeOH−NH4OH,90:10:1)。溶出分
として[26a]14.63g(72%)を得た。 [26a]11.04g(22.5mmol)にN−(モルホリノス
ルホニル)−フェニルアラニン[12a]8.5g(1.2e
q)、HOBt3.96g(1.25eq)と無水CH3CN20
0mlを加え、氷冷撹拌下、DCC6.05g(1.3eq)を
加え0℃で1時間撹拌後、室温でさらに1時間撹拌す
る。反応混合物にAcOEtを加えてろ過しろ液を減圧濃
縮し、シリカゲル600gを用いるカラムクロマトグラ
フィーで精製する(溶媒;CH2Cl2−MeOH,97:
3)。溶出分をイソプロピルエーテルで処理して、[Ib]
16.33g(92%)を得た。
【0131】[Ib]の物性 元素分析(C3351793・0.75H2O・1.0C
2Cl2として) 計算値;C:49.20;H:6.57;N:12.13;
S:11.90 実験値;C:49.05;H:6.20;N:11.92;
S:11.78 [α]D=−22.5(c=1,MeOH;24℃) IRνmax cm-1 3370,2720,1665,15
30,1510,1454,1340,1330,12
60,1155,1113,1073,943
【0132】NMR(δ): 0.72(3H,m),1.
12(6H,m),4.16(1H,bd,J=8Hz),1.6
2(3H,bd,J=8Hz),2.21(1H,bs),2.4
7(2H,m),2.74(1H,dd,J=10.14Hz),
2.80〜3.33(4H,m),3.21(4H,m),3.3
3〜3.62(8H,m),3.75(4H,m),3.97(2
H,m),4.68(1H,m),5.16(1H,d,J=5.
4Hz),5.64(1H,t,J=6.8Hz),6.55(1
H,d,J=9.2Hz),7.19(1H,d,J=1.2H
z),7.35(5H,m),8.90(1H,d,J=1.2H
z),9.40(1H,d,J=6.8Hz)
【0133】実施例54−71 実施例53と同様にして表69−75に示す本発明化合
物[IB]を得る。
【表69】
【0134】
【表70】
【0135】
【表71】
【0136】
【表72】
【0137】上記の表69−72の記載の化合物NMR
値を以下の表73−75に示す。
【表73】
【0138】
【表74】
【0139】
【表75】
【0140】本発明化合物のインビトロおよびインビボ
でのレニン阻害作用を以下の実験例記載の方法で調べ
た。実験例1 インビトロ活性 市販のヒト乾燥血漿(Ortho,Bi−Level Plasma Re
nin Control)を水に溶解することにより再生し、これ
を用いた。血漿中の内因性レニンとアンギオテンシノー
ゲ,ンにより産生したアンギオテンシンI(AI)をRI
A法により定量し、血漿レニン作用をAIの生成率とし
て測定した。ダイナボット製レニンRIAキット(レニ
ン・リアビーズR)を用いた。AI産生量測定のためのす
べての試薬はキット付属のものを用い、操作は指示書に
従った。血漿0.2mlに対しすべての試薬を混合した
後、エタノールに溶解した種々の濃度の試験薬を0.0
02ml添加した。対照には0.002mlのエタノール溶
液を添加した。60分間インキュベートした後、産生し
たAI量で測定した。産生AI量を対照と比較すること
により血漿レニン活性の抑制率を算出した。血漿レニン
活性を50%抑制する試験化合物の濃度をIC50値とし
た。結果を表76に示す。
【0141】
【表76】 インビトロでのレニン活性阻害作用 化合物の IC50 化合物の IC50 化合物の IC50 実施例番号 (nM) 実施例番号 (nM) 実施例番号 (nM) 1 6.09 22 39.2 42 13 2 5.87 23 2.07 43 0.51 3 4.44 24 1.56 44 1.53 4 3.21 25 3.17 45 0.31 5 29.0 26 1.32 46 3.16 6 4.22 27 1.78 47 5.90 8 6.17 28 0.52 48 1.98 9 12.0 29 3.31 49 2.34 10 10.9 30 1.07 50 14.8 11 9.1 31 11.6 51 4.51 12 4.56 32 6.72 53 0.36 13 53.9 33 4.65 55 0.60 14 9.3 34 9.53 56 0.70 15 12.6 35 0.63 57 0.80 16 71.3 36 4.98 58 0.19 17 259 37 14.5 59 0.41 18 22.8 38 39.2 62 1.24 19 3.75 39 7.52 64 0.70 20 7.36 40 18.1 69 0.53 21 2.73 41 4.98 標品(1) (KRI-1314) 21.3標品(2) (ES-6864) 3.75
【化29】
【0142】実験例2 インビボ活性 カニクイザル(体重2.8〜3.2kg)を低Na食(Na7
1.5mg/100g食)で6日間飼育した。その間第2日
目より1日おきにフロセミド(2mg/kg)を大腿部に筋注
して高レニンとした。低Na食開始第7日目にサルを覚
醒状態でモンキーチェアーに保定した。検体(15mg/
kg)を0.1M クエン酸・生理食塩水に溶解するか、又
は検体に−βサイクロデキストリンを添加した水との懸
濁液として、胃ゾンデを用いて経口的に投薬した。投薬
前および投薬後0.5、1.5、2.5、4時間目に6%
EDTA・2Na溶液 30μlで浸した注射筒を用い大
腿部静脈より2ml採血した。血液を試験管に移し、4
℃、3000rpmで10分間遠心し、その上清をレニン
測定用サンプルとした。血漿レニン活性はダイナボット
社製のラジオイムノアッセイキットを用いて測定し、ng
AI/ml/h値を求めた(インビトロ実験と同様)。レニ
ン活性抑制率は薬物投与前のレニン活性に対する百分率
として計算した。結果を表77に示す。
【0143】
【表77】 インビボでのプラズマレニン活性(PRA)阻害作用(サル) 実施例 PRA抑制率(%) 番 号 Max 4h 6h 8h 24h 1 33 22 22 2 49 46 49 8 60 52 60 21 55 37 55 24 99 90 77 56 42 28 26 83 71 69 99 27 81 65 81 73 64 28 28 97 74 97 89 83 53 33 95 85 68 82 35 39 30 39 23 24 14 39 46 28 12 40 44 30 44 41 95 89 87 76 54 18 43 98 86 95 83 70 11 44 99 97 91 81 71 21 47 59 47 55 6 18 34 48 98 88 88 63 33 0 49 92 84 78 72 51 12 50 93 59 58 42 29 0 51 80 48 35 0 0 0 53 96 85 94 73 56 93 72 82 85 57 100 97 89 80 58 83 71 82 67 (注)1)1のみ30mg/kg投与 2)2,8のみプロセミ
ド投与なし
【0144】上記の表に記載されていない他の本発明化
合物も同様の値を示した。また本発明化合物の経口投与
および静脈内投与(Tween-80溶液)における降圧作
用についてサル無麻酔直接法で調べた。結果を表78に
示す。
【表78】 実施例 投与方法 投与量 最大降圧(-mmHg) 番 号 (mg/Kg) 43 p.o. 100 35 30 10 10 5 43 i.v. 3 ― 1 20 0.3 5 44 i.v. 3 20 1 8 0.3 5
【0145】これらの結果は、本発明化合物がインビト
ロおよびインビボでレニン活性阻害作用を有することを
証明するものである。
【発明の効果】本発明化合物は、そのレニン阻害作用に
より高血圧症の治療に経口的に有効である。しかしなが
ら、他の投与法を採用することもでき、既述の如く、目
的に応じて適当な賦形剤または担体を用いて製剤化する
ことができる。本発明化合物を降圧剤として用いる場合
の投与量は、経口投与の場合、0.01〜50mg/kg、
より好ましくは0.05〜10mg/kg、非経口投与の場
合、1〜5000μg/kg、より好ましくは5〜500
μg/kgの範囲とすることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C07D 277/30 C07D 277/30 C07K 5/027 C07K 5/027 // A61P 9/12 A61K 31/00 609J A61K 31/198 31/195 603 31/4172 31/415 610 31/4523 31/445 610 31/5375 31/535 605 38/55 (72)発明者 橋本 直文 大阪府大東市寺川5−13−7 (56)参考文献 特開 平3−204860(JP,A) 特開 昭64−26596(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) CA(STN) CAOLD(STN) REGISTRY(STN)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I): 【化1】 [式中、R1はC1〜C12 アルキル、C2〜C6アルケニ
    ル、C2〜C6アルキニル、C3〜C10 シクロアルキル、
    アリールまたはヘテロ環基;R2は5員もしくは6員の
    ヘテロ環基、C1〜C12アルキル−S−、C1〜C12
    ルキル−S−CH2、アリール、C1〜C12アルキル、C
    3〜C10シクロアルキル−S−またはカルバモイル;R3
    はアリール、5員もしくは6員のヘテロ環基;R4はR
    4'−SO2またはR4'−CO;R4'はC1〜C12 アルキ
    ル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、C3
    10シクロアルキル、アリールまたはヘテロ環基;Xは
    NH、O、SまたはCH2;YはCOまたはNHSO2
    表す。ただし、R1、R2、R3およびR4'はさらにそれ
    ぞれC1〜C6アルキル、C3〜C10シクロアルキル、ハ
    ロゲン、トリフルオロメチル、ヘテロ環基、ヒドロキ
    シ、−O−C1〜C6アルキル、−S−C1〜C6アルキ
    ル、−SO−C1〜C6アルキル、−SO2−C1〜C6
    ルキル、C1〜C6アルキレンジオキシ、−NR56(式
    中、R5およびはR6はそれぞれ水素、C1〜C6アルキル
    もしくはホルミルを表すかまたはR5またはR6が一緒に
    なって環状アミノを形成していてもよい)、−CO−O
    −C1〜C6アルキル、−O−CO−NR56、−CO−
    NR56、−O−C1〜C6アルキル−NR56(式中、
    5およびR6はそれぞれ前記と同意義である)、−NH
    CO−C1〜C6アルキル、−NHSO2−C1〜C6アル
    キルおよび−CNよりなる群から選択される1ないし3
    個の置換基によって置換されていてもよい。ただし、R
    1がC1〜C7 アルキルであり、R2が4−イミダゾリル
    であり、R3が−O−C1〜C6アルキルで置換されてい
    てもよいアリールであり、R4'が−CO−O−C1〜C6
    アルキルまたはピリジルで置換されていてもよいC1
    7アルキルまたは飽和ヘテロ環基であり、XがNH、
    O、またはCH2であり、かつYがCOである場合を除
    く。]で示されるジペプチド誘導体またはその酸付加
    塩。
  2. 【請求項2】 式(II): 【化2】 (式中、R1は前記と同意義であり、R7は水素またはア
    ミノ保護基を表す)で示される中間体化合物。
  3. 【請求項3】 式(I)において、R2が置換されてい
    てもよい5員または6員のヘテロ環基、R3が置換され
    ていてもよいアリール、R4がモルホリノスルホニル、
    およびX がNHである請求項1の化合物。
JP3156764A 1990-06-28 1991-06-27 レニン阻害活性を有するジペプチド誘導体 Expired - Fee Related JP2997095B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3156764A JP2997095B2 (ja) 1990-06-28 1991-06-27 レニン阻害活性を有するジペプチド誘導体

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2-172050 1990-06-28
JP17205090 1990-06-28
JP3156764A JP2997095B2 (ja) 1990-06-28 1991-06-27 レニン阻害活性を有するジペプチド誘導体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH059162A JPH059162A (ja) 1993-01-19
JP2997095B2 true JP2997095B2 (ja) 2000-01-11

Family

ID=26484433

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3156764A Expired - Fee Related JP2997095B2 (ja) 1990-06-28 1991-06-27 レニン阻害活性を有するジペプチド誘導体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2997095B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
PL1735270T3 (pl) * 2004-01-23 2010-12-31 Novartis Ag Dwuaminoalkohole i ich zastosowanie jako inhibitorów reniny
CN1910135A (zh) * 2004-01-23 2007-02-07 斯皮德尔实验股份公司 氨基醇衍生物及其作为血管紧张肽原酶抑制剂的活性

Also Published As

Publication number Publication date
JPH059162A (ja) 1993-01-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0468641A2 (en) Renin inhibiting dipeptide derivatives, their preparation and pharmaceutical preparations containing them
EP0940400A1 (en) Novel heterocyclic amide compounds and medicinal uses thereof
JPH089585B2 (ja) アミノ酸誘導体
JPH0421665B2 (ja)
IE902815A1 (en) Renin inhibitors, processes for their preparation and their¹use in medicaments
SK281864B6 (sk) 4-hydroxypentánamidy, farmaceutický prípravok s ich obsahom, ich použitie, spôsob výroby a medziprodukt na ich prípravu
JPH02124862A (ja) シクロアルキル置換されたグルタルアミド抗高血圧剤
NZ230894A (en) Non peptide renin inhibitors and pharmaceutical compositions
JPS59172474A (ja) ベンザゾシノン及びベンザゾニノン誘導体及びその製造方法並びに該誘導体を含有する医薬
FI89498C (fi) Foerfarande foer framstaellning av renin naemmande di- och tripeptider
JPH04211095A (ja) 新規ジペプチド、その製造方法及び薬剤におけるレニン阻害剤としてのその使用
EP0933379B1 (en) Novel peptide derivatives having thiazolyl-alanine residue
JPH05186461A (ja) レニン阻害特性を有する化合物及びそれらの製造法
JP2628820B2 (ja) アミノ酸誘導体及びその医薬品としての利用
JP2997095B2 (ja) レニン阻害活性を有するジペプチド誘導体
US5268361A (en) Hydroxyazido derivatives and related compounds as renin inhibitors
JPH04230380A (ja) アミノ酸誘導体
EP1200432B1 (en) Amido spiropiperidines promote the release of growth hormone
US5091425A (en) 5-(heterocyclylalkanoyl)amino-4-hydroxypentanamides
WO1993006127A1 (en) Novel amino acid prodrug renin inhibitors
JPH05170768A (ja) レニン阻害性を有する複素環式化合物およびその製法
WO1990005531A1 (en) Method for treating vascular diseases
HU204262B (en) Process for producing renin-inhibiting amino-diol derivatives and pharmaceutical compositions containing them
JPS61218596A (ja) アルキルアミノ−フラノン誘導体
JPH02501735A (ja) 新規化合物

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees