JP2996950B1 - 伸縮渡り通路 - Google Patents

伸縮渡り通路

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JP2996950B1
JP2996950B1 JP18652598A JP18652598A JP2996950B1 JP 2996950 B1 JP2996950 B1 JP 2996950B1 JP 18652598 A JP18652598 A JP 18652598A JP 18652598 A JP18652598 A JP 18652598A JP 2996950 B1 JP2996950 B1 JP 2996950B1
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宗夫 嘉本
祐一 持木
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Abstract

【要約】 【課題】 2つの建物の相対的な大きな変位を許容した
状態で、2つの建物間にわたって連続的に手摺を設ける
ことができるようにする。 【解決手段】 第1および第2建物の各通路にわたっ
て、第1および第2建物の相対的な変位を許容して、板
状の床プレートが設けられ、この床プレートには、一側
部から立上がり、リブによって補強された立上がり部
に、支柱が固定されて手摺が設けられる。手摺は、固定
手摺部および可動手摺部を有し、固定手摺部は、第1建
物の壁体に沿って設けられ、可動手摺部は、第2建物側
の端部が、第2建物に鉛直な軸線まわりに角変位可能に
連結され、両端部間の中間部が、床プレートおよび固定
手摺部に、可動手摺部の延在方向に変位可能に、かつ鉛
直な軸線まわりに角変位可能に連結されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、隣接する2つの建
物間にわたって設けられる伸縮渡り通路に関する。
【0002】
【従来の技術】典型的な従来の技術は、実公平7−56
032号(実開平4−133852号)に開示されてい
る。この従来の技術では、隣接する2つの建物を連絡す
る渡り通路において、一方の建物には、他方の建物に向
かって突出する一方の通路が設けられるとともに、他方
の通路には、前記一方の通路に向かって突出する他方の
通路が設けられ、これらの通路間には隙間が介在され
る。この隙間は本発明でいう床プレートに相当する目地
装置によって塞がれ、この目地装置の幅方向両側には一
対の可動壁が常に各通路間の隙間の中央に配置された状
態で各通路が相互に近接し、まはは離反する方向の変位
を許容することができるようにして立設される。各可動
壁は、各通路の相互に対向する先端部に枢支ピンによっ
て鉛直軸線まわりに各変位自在に枢支される中空筒状壁
によって保持され、各通路が水平面内で前記相互に近接
しまたは離反する方向とは垂直な方向の変位を許容する
ことができるようにして、一方の通路に設けられる一対
の筒状壁と他方の通路に設けられる一対の筒状壁との間
の隙間を塞ぐことできるように構成されている。
【0003】このようにして上記の従来の技術では、各
建物に相互に隣接する方向に張り出した一対の通路を設
け、各通路間の隙間を側面については一対の接続側壁に
よって塞ぎ、床面については目地装置によって塞ぎ、地
震などによって各建物が相対的に近接しまたは離反する
方向およびこの方向に対して垂直な方向への変位を許容
し得るように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の技術で
は、各可動壁は各通路の左右両側に設けられる筒状壁内
に挿入された状態に保持されているので、各建物が相互
に近接する方向への許容可能な変位量は各通路の右側お
よび左側でそれぞれ対向する各一対の筒状壁間の隙間に
相当するため、この従来の技術のような接続側壁および
目地装置を設けるために各建物間の隙間は少なくとも前
記各筒状壁間の隙間および各筒状壁を配置し得る長さが
必要である。そのため、この従来の技術を接続側壁の構
成は、各建物が地震によって相互に近接および離反する
方向に生じる変位に比べて十分に大きな距離をあけて離
間している場合には前記各筒状壁間の隙間にあって各駆
体の変位を許容することができるが、各駆体間の隙間が
小さい場合には、各筒状壁によって許容し得る長さが制
限されてしまい、各建物間の隙間を有効に利用すること
ができなくなり、特に各建物間の隙間に等しい各建物間
の相対的な変位を許容することができないという問題を
有する。
【0005】したがって本発明の目的は、2つの建物間
の大きな相対的変位を許容することができ、かつ2つの
建物間にわたって連続的に設けることができる伸縮渡り
通路を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、略水平な第1
方向に間隔をあけて隣接する第1建物および第2建物に
は、両側に壁体が設けられる通路がそれぞれ形成され、
第1および第2建物の各通路にわたって、床プレートが
設けられ、この床プレートは、第1建物に対して通路内
で第1方向に変位可能に支持されるとともに、第2建物
に対して通路外で第1方向と交差する略水平な第2方向
に変位可能に支持され、床プレートには、両側部から立
上がる手摺がそれぞれ設けられ、各手摺のうち少なくと
もいずれか一方の手摺は、第1建物側に設けられ、第1
建物に沿って床プレートに固定される固定手摺部、およ
び第2建物側に設けられる可動手摺部を有し、可動手摺
部は、第2建物側の端部が、第2建物の壁体に鉛直な軸
線まわりに角変位可能に連結されるとともに、第1建物
側の部分が、固定手摺部に、可動手摺部の延在方向に変
位可能に、かつ鉛直な軸線まわりに角変位可能に連結さ
れることを特徴とする伸縮渡り通路である。
【0007】本発明に従えば、隣接する第1および第2
建物にそれぞれ設けられる各通路は、両側に壁体がそれ
ぞれ設けられており、各通路を通行する通行人が通路か
ら転落してしまうことが防がれている。このような各通
路にわたって、床プレートが設けられており、この床プ
レートは、第1建物に対して通路内で第1方向に変位可
能であるとともに、第2建物に対して第1方向と交差す
る第2方向に通路外で変位可能である。この床プレート
によって第1および第2建物の相対的な大きな変位を許
容した状態で、第1および第2建物の各通路にわたっ
て、床プレートによって通路を形成することができる。
【0008】この床プレートには、床プレート上に形成
される通路においても、通行人が転落することを防ぐた
めに、両側部から立上がる手摺がそれぞれ設けられてい
る。このような各手摺のうち、少なくともいずれか一方
の手摺は、固定手摺部および可動手摺部を有している。
固定手摺部は、第1建物の通路内で壁体に沿って設けら
れており、第1および第2建物の相対的な変位に伴っ
て、床プレートが第1建物に対して変位しても、第1建
物の通路内で壁体に沿って変位し、この第1建物の壁体
から第2建物に向って延びている。これによって固定手
摺部と第1建物の壁体との間に通行人が入り込んでしま
うような大きな隙間が形成されることがない。可動手摺
部は、第2建物側の端部が、第2建物に鉛直な軸線まわ
りに角変位可能に連結され、第1建物側の部分が、固定
手摺部に、可動手摺部の延在方向に変位可能に、かつ鉛
直な軸線まわりに角変位可能に連結されており、第1お
よび第2建物の相対的な変位に伴って、床プレートが第
2建物に対して変位しても、第2建物の壁体および固定
手摺部にわたって延びている。これによって可動手摺部
と第2建物の壁体との間、および可動手摺部と固定手摺
部との間に、通行人が入り込んでしまうような大きな隙
間が形成されることがない。これによって第1および第
2建物が相対的に大きく変位しても、その変位を許容し
て、第1建物の壁体から第2建物の壁体にわたって、連
続的に手摺を設けることができる。
【0009】また本発明は、板状の床プレートに、略水
平な基部とこの基部の一側部から立上がる立上がり部と
を形成し、床プレートの基部と立上がり部とを、間隔を
あけて配置した2つのリブによって連結し、各リブ間に
手摺の支柱を配置して、この支柱の下端部を立上がり部
に固定することを特徴とする。
【0010】本発明に従えば、板状の床プレートには、
立上がり部が形成され、この立上がり部に支柱の下端部
が固定される。このように立上がり部を形成することに
よって、板状の床プレートに支柱を固定して手摺を取付
けることができる。この立上がり部は、支柱の両側に配
置される2つのリブによって、基部に連結されており、
通行人が手摺を押圧するなどして、手摺に外力が作用し
ても、支柱の下端部を固定した立上がり部が基部に対し
て角変位してしまうことが防がれ、手摺を床プレートに
しっかりと取付けることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態の
伸縮渡り通路1を示す平面図であり、図2は図1の切断
面線II−IIから見た断面図である。伸縮渡り通路1
は、水平な第1方向Aに間隔Gをあけて隣接する第1お
よび第2建物2,3間にわたって設けられる。第1およ
び第2建物2,3は、たとえば鉄筋コンクリート構造の
建物であって、集合住宅、学校、病院および養護施設な
どであり、居室などが形成される建物本体4,5の外壁
17,18から延出する床版6,7上に、第1方向Aに
延びる通路8,9がそれぞれ形成されている。各床版
6,7の各外壁17,18から離反する側の端部には、
上方に立上がる手摺壁10,11が設けられている。こ
のように各通路8,9の両側には、壁体として、第1方
向Aに延びる各外壁17,18および手摺壁10,11
がそれぞれ設けられている。
【0012】第1および第2建物2,3の各通路8,9
にわたって、具体的には各床版6,7にわたって、床プ
レート12が設けられ、この床プレート12は、第1建
物2の第1方向Aへの変位を許容可能であるとともに、
第2建物3の第1方向Aと直行する水平な第2方向Bへ
のに変位を許容可能である。この床プレート12には、
第2方向Bの両側部から立上がる手摺13,14が第1
方向Aに延びてそれぞれ設けられ、屋外空間S側に配置
される一方の手摺13は、第1建物2の手摺壁10の内
面に沿って床プレート上に立設される固定手摺部15、
および第2建物3の手摺壁11の端面11aに取付けら
れる可動手摺部16を有する。可動手摺部16は、第2
建物3寄りの端部20が、たとえば図1に仮想線で示す
ように第2建物3の手摺壁11に鉛直な軸線L1まわり
に角変位可能に連結されるとともに、第1建物2寄りの
部分21が、固定手摺部15の第2建物3寄りの端部2
2および床プレート12に、可動手摺部16の延在方向
に変位可能に、かつ鉛直な軸線L2まわりに角変位可能
に連結される。
【0013】図3は、図2の各床版6,7付近を拡大し
て示す断面図である。図1および図2をも併せて参照し
て、床版6の第2方向Bの両側部には、外壁17および
手摺壁10に沿って第1方向Aに沿って平行に延びる一
対の案内レール25,26が、床版6の床面から下方に
埋込まれて設けられ、床版6内でアンカー鉄筋19に固
定されている。各案内レール25,26は、たとえばス
テンレス鋼製の溝形鋼から成り、その長手方向に垂直な
断面の形状が大略的にU字状であり、前記床面から上方
に臨んで開放した案内凹溝25a,26aを形成してい
る。
【0014】また第2の建物3の床版7には、床版7か
ら床版6に向けて部分的に突出し、床版7の床版6側の
壁面に沿って第2方向Bに延びる板状の取付台27がア
ンカー鉄筋によって固定され、取付台27には、第2方
向Bに間隔をあけて複数のL字状の取付片28が溶接に
よって固定されている。このような床版7には、取付台
27の床版7から突出する部分に載置された状態で、取
付片28を介して、案内レール29が固定される。この
案内レール29は、たとえばアルミニウム製の形材から
成り、床版7の床版6側の壁面に沿って第2方Bに延び
るとともに、その第2方向Bに垂直な断面の形状が大略
的にC字状であり、上方に臨んで開放する案内凹溝29
aを形成している。
【0015】床プレート12は、ステンレス鋼から成る
基礎板31と、基礎板31に積層されて固定されるステ
ンレス鋼製の化粧板32とを有する。基礎板31には、
第1建物2側の端部の両側部に、3軸方向に転動自在に
保持される球形状のボールを備えるボールキャスタ33
がそれぞれ設けられている。床プレート12は、各ボー
ルキャスタ33を各案内レール25,26の案内凹溝2
5a,26aに嵌まり込ませて、そのボールを各案内レ
ール25,26の底面に転がり接触させた状態で支持さ
れる。これによって床プレート12は、各案内レール2
5,26に案内されて、第1建物2の通路8内で、第1
建物2に対して第2方向Bへの変位が阻止された状態
で、第1方向Aへ円滑に変位することができる。また床
プレート12は、通路8の幅とほぼ同一の幅を有し、通
路8とほぼ同一の幅の床プレート12によって形成され
る通路35を通路8から第2建物3に向けて延ばすこと
ができる。また床プレート12は、床版6上に部分的に
重なる状態で設けられており、床プレート12が第1建
物2に対して第1方向Aへ変位しても、各通路8,35
を連続させることができる。
【0016】また基礎板31には、第2建物3側の端部
の両側部に、第2方向Bに垂直な水平な軸線L3まわり
に回転自在なローラ36ががそれぞれ設けられている。
床プレート12は、各ローラ36を案内レール29の案
内凹溝29aに嵌まり込ませて、案内レール29の底面
に転がり接触させた状態で支持される。これによって床
プレート12は、案内レール29に案内されて、第1お
よび第2建物2,3の各通路8,9外で第2建物3に対
して第1方向A1への変位が阻止された状態で、第2方
向Bへ変位することができ、また各ローラ36によって
円滑に変位することができる。また床プレート12は、
通路9の幅とほぼ同一の幅を有し、通路9とほぼ同一の
幅の通路35を通路9から第1建物2に向けて延ばすこ
とが可能である。したがって床プレート12によって各
通路8,9間にわたって、通路35を形成することがで
きる。
【0017】さらに床プレート12の第1建物2側の端
部は、基礎板31よりも化粧板32が突出するととも
に、その上面が、先端に向かうにつれて下方に傾斜する
傾斜面に形成されており、通行人がけつまずくことを防
ぐことができる。また案内レール29には、床プレート
12の第2建物3側の端部に隣接し、この床プレート1
2から床版7上に延びるスロープ部38を有している。
スロープ部38は、床プレート12寄りの端部の上面が
床プレート12の上面とほぼ面一に形成され、床プレー
ト12と反対側の部分の上面が、先端に向かうにつれて
下方に傾斜する傾斜面に形成されており、通行人がけつ
まづくことを防ぐことができる。
【0018】このような床プレート12が設けられる各
床版6,7間の空隙39は、各床版6,7にわたって設
けられる伸縮継手装置40によって、下方から塞がれ
る。伸縮継手装置40は、各床版6,7に支持される複
数のホルダ41と、各ホルダ41に保持されるカバー体
42とを有する。各ホルダ41は、第1方向Aに延び、
その長手方向に垂直な断面の形状が上方に開放する略C
字状の部材である。各床版6,7には、保持手段43,
44がそれぞれ連結されており、各保持手段43,44
によって保持される嵌合部材45,46が、各ホルダ4
1内に、そのホルダ41の長手方向に変位可能にそれぞ
れ嵌まり込み、これによって各ホルダ41は、各床版
6,7に対して第1方向Aに変位可能に保持される。ま
た保持手段43は、嵌合部材45を第2方向Bに変位可
能に保持することができ、保持手段44は、嵌合部材4
6を第2方向Bに平行な軸線まわりに角変位可能に保持
することができる。したがってホルダ41は、床版6に
対して第2方向Bに変位可能に保持されるとともに、床
版7に対して第2方向Bに垂直な軸線まわりに角変位可
能に保持される。カバー体42は、このような各ホルダ
41に連結片47,48によって連結されて保持され、
両端部は、シール部材49,50を介して弾発的に各床
版6,7の下面に当接され、空隙39を下方から水密に
覆っている。
【0019】さらにカバー体42は、床版6から床版7
に向かうにつれて下方に傾斜する排水勾配を有し、床版
7側の端部付近には、開口が形成されている。この開口
には連結管51が水密に固定され、さらに連結管51に
は、排水管52が連結されている。この排水管52は、
たとえば第2建物3の外壁18などの躯体内を経て、所
定の排水場所に延びている。これによってカバー体42
上の水を、排水場所に導いて排水することができる。さ
らに床プレート12と伸縮継手装置40との間には、各
床版6,7間にわたって止水板55および耐火帯56
が、上側からこの順で設けられ、水の移動を遮断すると
ともに、煙、炎および熱の移動を遮断している。なお図
2および図3には、止水板55は厚みを省略して示し、
また図2には、床プレート12などは図解を容易にする
ために簡略化して示す。
【0020】図4は図2の切断面線IV−IVから見て
手摺の取付構造60を示す断面図であり、図5は図4の
左斜め上方から見て示す取付構造60の斜視図であり、
図6は図4の切断面線VI−VIから見た断面図であ
る。取付構造60は、床プレート12に各手摺13,1
4を取付けるために実施されており、以下、手摺13の
固定手摺部15を例に挙げて、取付構造60を説明す
る。取付構造60では、床プレート12の立上がり部6
2に、支柱63の下端部63aが固定され、固定手摺部
15が床プレート12に取付けられる。
【0021】床プレート12を構成する基礎板31は、
略水平な水平部64と、この水平部64の両側部に連な
り、ほぼ垂直に屈曲して上方に立上がる立上がり部62
とを有しており、基礎板31の水平部64上に化粧板3
2が積層されている。つまり板状の床プレート12は、
基礎板31の水平部64および化粧板32とを有する略
水平な基部61と、この基部61の両側部から立上がる
立上がり部62とを有している。また床プレート12の
基部61と立上がり部62とは、間隔をあけて配置され
る2つのリブ66,67によって連結される。具体的に
は、基礎板31の水平部64と立上がり部62とが各リ
ブ66,67によって固定される。各リブ66,67間
に支柱63が配置して、この支柱63の下端部63aが
立上がり部62に固定される。リブ66,67は、台形
状の板材であり、基礎板31と同一の材料から成り、水
平部64および立上がり部62に、それぞれ溶接されて
固定される。
【0022】図2をも併せて参照して、固定手摺部15
は、上下に延びる2つの支柱63と、各支柱63の上端
部に上方から固定され、各支柱63の両端部を連結する
略水平な上桟69と、各支柱63の下端部63a付近
で、各支柱63が側方から固定され、各支柱63の下端
部63a付近を連結する略水平な下桟70と、上桟69
および下桟70間にわたって上下に延びる複数の竪子7
1とが、組立てられて構成されている。各支柱63、上
桟69および各竪子71は、アルミニウムから成る筒状
の押出形材であり、また下桟70は、アルミニウムから
成る断面略C字状の溝型の押出形材である。
【0023】支柱63は、軸線に垂直な断面の形状が長
方形状の角筒状であり、その下端部63aの相互に対向
する部分に軸線方向に間隔をあけて、上下方向となる軸
線方向に延びる長孔74がそれぞれ形成されている。ま
た床プレート12の立上がり部62には、支柱63の下
端部63aの先端部を基礎板31の水平部64に支持さ
せた状態で、支柱63に形成される各長孔74と対応す
る高さ位置に、各長孔74と交差、詳しくは直行する水
平方向に延びる長孔75がそれぞれ形成されている。各
支柱63は、各長孔75を挿通し、さらに各長孔74を
それぞれ挿通させた2つのボルト77に、ナット78を
それぞれ螺着して締め付けることによって、立上がり部
62に固定される。
【0024】また支柱63の下端部63aには、ステン
レス鋼製の溝形鋼から成る断面形状が略C字状の補強部
材79,80が挿入されている。各補強部材79,80
は、ボルト77の軸線と平行な基部と各基部の両側部か
らほぼ垂直に屈曲する支持部とをそれぞれ有し、一方の
補強部材79は、その支持部の外側面が支柱63の内側
面に当接する状態で設けられ、他方の補強部材80は、
その支持部の外側面が一方の補強部材79の支持部の内
側面に当接する状態で、一方の補強部材78と向かい合
わせに設けられる。このように支柱63内には、各補強
部材79,80が設けられており、ボルト77およびナ
ット78を用いて下端部63aを立上がり部62に固定
するときに、ボルト77およびナット78の締め付けに
よって支柱63が変形してしまうことが防がれる。
【0025】図7は吊元金具85を示す平面図であり、
図8は図7の下側から見た吊元金具85の正面図であ
る。吊元金具85は、可動手摺部16の第2建物3側の
端部20を、第2建物3の手摺壁11に連結するために
用いられる。図2をも参照して可動手摺部16は、略水
平にそれぞれ設けられる上桟88および下桟89と、上
桟88および下桟89間にわたって上下に延びる複数の
竪子90とが、組立てられて構成されている。上桟88
は上桟69と同様の構成を有し、下桟89は下桟70と
同様の構成を有し、各竪子90は各竪子71と同様の構
成を有する。可動手摺部16は、上桟88および下桟8
9の第2建物3側の端部が、吊元金具85によって手摺
壁11に軸線L1まわりに角変位可能にそれぞれ連結さ
れる。以下上桟88を例に挙げて、吊元金具85を用い
た連結構造を説明する。
【0026】吊元金具85は、鉛直に設けられる基部9
1と基部91から垂直に屈曲して水平に設けられる取付
部92とを有し、基部91と取付部92とはリブ93に
よって連結されて補強されている。この吊元金具85
は、基部91において手摺壁11にアンカーボルト94
によって固定される。手摺壁11に固定された状態で、
吊元金具85の取付部92は、手摺壁11から第1方向
Aに沿って第1建物2に向けて突出している。この吊元
金具85には、円形状の連結孔95が形成されている。
また上桟88の底壁部88aには、円形状の透孔が形成
されている。上桟88は、底壁部88aと吊元金具85
との間にワッシャ96を介在させた状態で、上桟88側
から底壁部88aの透孔、ワッシャ96および連結孔9
5にボルト97を挿通させ、このボルト97にナット9
8を螺着して、このボルト97の軸線と一致する軸線L
1まわりに角変位可能に連結される。さらにボルト97
とナット98とは、止めピン99によって相互の軸線L
1まわりの回転が阻止されており、吊元金具85に対し
て、つまり手摺壁11に対して、上桟88を軸線L1ま
わりに角変位させたときに、ボルト97に対してナット
98が回転してしまい、ボルト97およびナット98が
緩んでしまうことが防がれる。
【0027】下桟89もまた、上桟88を連結する吊元
金具85と同様の金具を用いて、手摺壁11に同一の軸
線L1まわりに角変位可能に連結される。下桟89は、
断面形状が略C字状であり、底壁部を有していないの
で、その代わりとなる連結用の部材が、ビス止めされて
固定される。この連結用の部材に透孔が形成され、この
連結用の部材を用いて上述の上桟88の場合と同様にし
て、ボルトおよびナットを用いて、下桟89は手摺壁1
1に連結される。このように可動手摺部16は、上桟8
8および下桟89の手摺壁11寄りの端部が吊元金具8
5を用いて手摺壁11にそれぞれ連結され、手摺壁11
に軸線L1まわりに角変位可能に連結される。
【0028】図9は可動手摺部16の床プレート12へ
の連結構造を示す断面図であり、図10は図9の切断面
線X−Xから見た断面図である。床プレート12には、
図4〜図6を参照して説明した取付構造60と同様の取
付構造によって、支持台100が固定されている。支持
台100は、固定手摺部15の支柱63と同様の断面形
状を有するアルミニウムから成る押出形材である。この
支持台100の上端部には、ピン金具101が固定され
ている。ピン金具101は、平板状の基部と基部の両側
部からほぼ垂直に屈曲する側壁部とを有する略C字状の
取付部150に、円柱状のピン102がたとえば溶接さ
れて固定されている。ピン金具101は、取付部150
内に支持台100が嵌まり込んだ状態で、たとえば側壁
部でビスによって支持台100に固定され、この状態
で、ピン102は、その軸線を前記軸線L2に一致させ
て、上方に突出している。
【0029】下桟89には、ステンレス鋼から成る案内
レール103が固定されている。案内レール103は、
平板状の基部と基部の両側部からほぼ垂直に屈曲する側
壁部とを有し、長手方向に垂直な断面の形状が略C字状
の部材であり、基部には、長手方向に延びる長孔104
が形成されている。この案内レール103は、基部を下
側に配置し、かつ基部が水平に配置される状態で、下桟
89内に嵌まり込むようにして、たとえば側壁部でビス
によって下桟89に固定される。この状態で、案内レー
ル103の長孔104は、下桟89の長手方向に延びて
いる。
【0030】下桟89は、案内レール103の長孔10
4に、下方からピン金具101のピン102を挿入した
状態で、案内レール103の基部とピン金具101の基
部との間にワッシャ105を介在させて、支持台100
に支持される状態で連結される。ピン102は、案内レ
ール103の長孔104内に軸線L2まわりに角変位可
能に、かつ長孔104に沿って変位可能に、長孔104
に挿入されている。これによって可動手摺部16は、床
プレート12に、鉛直な軸線L2まわりに角変位可能
に、かつ可動手摺部16の延在方向、すなわち下桟89
の長手方向に変位可能に連結される。
【0031】図11は可動手摺部16の固定手摺部15
への連結構造を示す断面図であり、図12は図11の上
側から見た平面図である。固定手摺部15には、上桟6
9の可動手摺側、すなわち第2建物3側の端部に、ピン
金具110が固定されている。ピン金具110は、上桟
69の端部を塞ぐ基部111と基部111の下端部から
ほぼ垂直に第2建物3に向けて屈曲する取付部112と
を有する略L字状に形成され、取付部112には、円柱
状のピン113がたとえば溶接されて固定されている。
ピン金具110は、基部111に突部を有し、この突部
を上桟89内に挿入した状態で、たとえば突部でビスに
よって上桟89に固定される。この状態で、ピン113
は、その軸線を前記軸線L2に一致させて、下方に突出
している。
【0032】可動手摺部16の上桟88には、ステンレ
ス鋼から成る案内レール115が固定されている。案内
レール115は、平板状の基部と基部の両側部からほぼ
垂直に屈曲する側壁部とを有し、長手方向に垂直な断面
の形状が略C字状の部材であり、基部には、前記案内レ
ール103の長孔104と同様の形状を有し、長手方向
に延びる長孔116が形成されている。この案内レール
115は、基部を上側に配置し、かつ基部が水平に配置
される状態で、上桟88内に設けられ、たとえば側壁部
でビスによって上桟88に固定される。この状態で、案
内レール115の長孔116は、上桟88の長手方向に
延びている。
【0033】また上桟88には、天壁部88bに案内レ
ール115の長孔116に臨む部分に、長孔116と同
様の長孔117が形成されており、この可動手摺部16
の上桟88は、案内レール115の長孔116に、上桟
88の長孔117を介して上方からピン金具101のピ
ン102を挿入した状態で、案内レール103の基部と
ピン金具110の基部との間にワッシャ118を介在さ
せて、固定手摺部15の上桟69支持台100に支持さ
れる状態で連結される。ピン113は、案内レール11
5の長孔116内に、軸線L2まわりに角変位可能に、
かつ長孔116に沿って変位可能に、挿入されている。
これによって可動手摺部16は、固定手摺部15に、鉛
直な軸線L2まわりに角変位可能に、かつ可動手摺部1
6の延在方向、すなわち下桟89の長手方向に変位可能
に連結される。
【0034】可動手摺部16は、上桟88および下桟8
9に固定される各案内レール103,115の各長孔1
04,116内に、床プレート12および固定手摺部1
5に固定されるピン102,113を挿通させるだけの
簡単な連結構造であるけれども、ピン102は、下方か
ら長孔104に挿通され、ピン113は、長孔116に
上方から挿通され、床プレート12に固定される支持台
100および固定手摺部15の上桟69によって上下方
向に挟むようにして、連結されるので、可動手摺部16
の床プレート12および固定手摺部15への連結構造が
解除されることがない。さらに可動手摺部16は、支持
台100を介して、床プレート12に支持されており、
通行人が手をつくなど荷重を加えても、安定して支持す
ることができる。
【0035】手摺14は、手摺13を構成する支柱6
3、上桟69,88、下桟70,89および竪子71
と、同様の構成をそれぞれ有する支柱、上桟、下桟およ
び竪子を、手摺13と同様に組み立てて、第1方向Aに
延びる部分14aと、この部分14aの第2建物3側の
端部から外方に屈曲して第2方向Bに延びる部分14b
とを有し、水平面に投影した形状が略L字状と成るよう
に構成される。この手摺14は、手摺13と同様に、図
4〜図6を参照して説明した取付構造60と同様の構造
によって、床プレート12に固定される。
【0036】再び図1を参照して、床プレート12と伸
縮継手装置40との間の空隙39の、手摺壁10,11
側の開口は、伸縮継手装置120によって塞がれ、外観
が向上されている。伸縮継手装置120は、第1建物2
の床版6に手摺壁10の下方で固定される固定パネル1
21と、第2建物3の床版7に手摺壁11の下方で鉛直
な軸線L5まわりに角変位可能に連結される可動パネル
122とを有し、各パネル121,122は、相互に縁
が切れており、その先端部121a,122aが相互に
突き合わされて設けられている。これによって、第1お
よび第2建物2,3の第1および第2方向A,Bの相対
的な変位を許容して、空隙39を塞ぐことができる。
【0037】図13は本発明の伸縮渡り通路1の動作を
示すための平面図であり、(1)は設置初期状態を示
し、(2)は第1および第2建物2,3が初期状態から
相対的に近接した状態を示し、(3)は第1および第2
建物2,3が初期状態から相対的に離反した状態を示
し、(4)は第1建物2が第2建物3に対して初期状態
から手摺壁10が突出するようにずれた状態を示し、
(5)は第2建物3が第1建物2に対して初期状態手摺
壁11が突出するようにずれた状態を示す。伸縮渡り通
路1の設置初期状態では、図13(1)に示すように、
手摺13は、各手摺壁10,11に沿って、かつ固定手
摺部15が手摺壁10に部分的に重なって第1方向Aに
まっすぐに延び、また手摺14は、第1建物2の外壁1
7に沿って、かつ外壁17に部分的に重なって第1方向
Aにまっすぐに第2建物3の外壁18まで延びて、そこ
から床プレートH2の外方側に屈曲し、第2建物3の建
物本体5に沿って第2方向Bに延びている。これによっ
て各外壁17,18間、および各手摺壁10,11間に
わって手摺13,14をそれぞれ設けることができる。
【0038】このような初期状態から、たとえば地震な
どによって、図13(2)に示すように、第1および第
2建物2,3が相対的に近接するように変位した場合に
は、各手摺13,14が固定される床プレート12が、
各案内レール25,26に案内されて、第1建物2に対
して床版6に上載される部分を増加する方向に変位す
る。各手摺13,14は、床プレート12と同様に、一
部が通路8内で床版6上に位置するように設けられてい
るので、外壁17および手摺壁10との重なる部分を増
加させて、第1および第2建物2,3の相対的に近接す
る変位を許容し、各外壁17,18間にわたって連続し
て手摺14を設け、かつ各手摺壁10,11間にわたっ
て連続して手摺13を設けることができる。
【0039】また図13(1)に示すような初期状態か
ら、たとえば地震などによって、図13(3)に示すよ
うに、第1および第2建物2,3が相対的に離反するよ
うに変位した場合には、各手摺13,14が固定される
床プレート12が、各案内レール25,26に案内され
て、第1建物2に対して床版6に上載される部分を減少
する方向に変位する。各手摺13,14は、床プレート
12と同様に、一部が床版6上に位置するように、外壁
17および手摺壁10と部分的に重なって設けられてい
るので、その重なる部分を減少させて、第1および第2
建物2,3の相対的に離反する変位を許容し、各外壁1
7,18間にわたって連続して手摺14を設け、かつ各
手摺壁10,11間にわたって連続して手摺13を設け
ることができる。
【0040】さらに図13(1)に示すような初期状態
から、たとえば地震などによって、図13(4)に示す
ように、第1建物2が第2建物3に対して、手摺壁10
が手摺壁11よりも突出する方向にずれるように変位し
た場合には、各手摺13,14が固定される床プレート
12が、案内レール29に案内されて、第2建物3に対
して第1建物2と同様の方向に変位する。手摺13は、
このような第1および第2建物2,3の変位に追従し
て、可動手摺部16が、手摺壁11に対して軸線L1ま
わりに、上方から見て反時計まわりに角変位するととも
に、床プレート12および固定手摺部15に対して、可
動手摺部16の延在方向に変位し、かつ軸線L2まわり
に、上方から見て反時計まわりに角変位することができ
る。これによって第1および第2建物2,3の図13
(4)に示すような状態への変位を許容して、各手摺壁
10,11間にわたって連続して手摺13を設けること
ができる。また手摺14は、第2建物3の建物本体5に
沿って第2方向Bに延びる部分14bを有しており、第
1および第2建物2,3の図13(4)に示すような状
態への変位によって、床プレート12と第2建物3外壁
とが離反しても、各外壁17,18間にわたって連続し
て手摺14を設けることができる。
【0041】さらに図13(1)に示すような初期状態
から、たとえば地震などによって、図13(5)に示す
ように、第2建物3が第1建物2に対して、手摺壁11
が手摺壁10よりも突出する方向にずれるように変位し
た場合には、各手摺13,14が固定される床プレート
12が、案内レール29に案内されて、第2建物3に対
して第1建物2と同様の方向に変位する。手摺13は、
このような第1および第2建物2,3の変位に追従し
て、可動手摺部16が、手摺壁11に対して軸線L1ま
わりに、上方から見て時計まわりに角変位するととも
に、床プレート12および固定手摺部15に対して、可
動手摺部16の延在方向に変位し、かつ軸線L2まわり
に、上方から見て時計まわりに角変位することができ
る。これによって第1および第2建物2,3の図13
(5)に示すような状態への変位を許容して、各手摺壁
10,11間にわたって連続して手摺13を設けること
ができる。また手摺14は、第2建物3の建物本体5ま
で延びており、建物本体5の外壁18に連なり、第1建
物2に対向する外壁3aを介して、各外壁17,18間
にわたって連続して手摺14を設けることができる。
【0042】以上のように、第1および第2建物2,3
の通路8,9にわたって、床プレート12によって通路
35を形成することができ、この床プレート12には、
通行人が転落することを防ぐために、両側部から立上が
る手摺13,14がそれぞれ設けられている。一方の手
摺13は、固定手摺部15および可動手摺部16を有し
ている。固定手摺部15は、第1建物2の手摺壁10に
沿って設けられており、第1および第2建物2,3の相
対的な変位に伴って、床プレート12が第1建物2に対
して変位しても、手摺壁10との間に通行人が入り込ん
でしまうような大きな隙間が形成されることがない。
【0043】また可動手摺部16は、第2建物3側の端
部が、手摺壁11に鉛直な軸線L1まわりに角変位可能
に連結され、両端部間の中間部が、床プレート12およ
び固定手摺部15に、可動手摺部16の延在方向に変位
可能に、かつ鉛直な軸線L2まわりに角変位可能に連結
されており、第1および第2建物の相対的な変位に伴っ
て、床プレートが第2建物に対して変位しても、第2建
物の壁体との間、および固定手摺部との間に、通行人が
入り込んでしまうような大きな隙間が形成されることが
ない。このように第1および第2建物2,3の相対的な
変位を、第1および第2建物2,3間の隙間Gを最大限
に利用して許容することができる。これによって第1お
よび第2建物2,3が相対的に大きく変位しても、その
大きな変位を許容して、各手摺壁10,11にわたっ
て、連続的に手摺を設けることができる。
【0044】また手摺13を、固定手摺部15と可動手
摺部16とによって構成することによって、手摺13
は、設置初期状態では、各手摺壁10,11に沿って延
びており、手摺壁10,11から外方に突出していな
い。したがって外観に優れており、上述のように各建物
本体4,5の外側に形成される各通路8,9をつなぐた
めの床プレート12に設け、手摺壁10,11間にわた
って設ける場合に、屋外空間S側の手摺として好適に実
施することができる。
【0045】また手摺の取付構造60では、板状の床プ
レート12に、立上がり部62を形成することによっ
て、板状の床プレート12に支柱63を固定して手摺1
3,14を取付けることができる。この立上がり部62
は、支柱63の両側に配置される2つのリブ66,67
によって、基部61に連結されており、通行人が手摺1
3,14を押圧するなどして、手摺13,14に外力が
作用しても、支柱63の下端部63aを固定した立上が
り部62が基部61に対して角変位してしまうことが防
がれ、手摺13,14を床プレート12にしっかりと取
付けることができる。この取付構造60は、2つの建物
2,3間に設けられる伸縮床プレート12の手摺13,
14の取付構造として好適に実施することができる。
【0046】本発明の実施の他の形態として、伸縮渡り
通路1は、上述の構成の第1および第2建物2,3間に
設ける場合に限定されることはなく、たとえば図13
(1)に仮想線で示すように、第2建物3は、第2方向
Bに延びる通路151を有し、この通路151を第1建
物2に対向させて、第1建物2に隣接する建物であっ
て、第2建物の通路151に設けられる線の切れた手摺
壁152,153間の切欠部分に床プレート12を設
け、各手摺壁10,152間にわたって手摺13を設
け、外壁17と手摺壁153とにわたって手摺14を設
ける構成であってもよい。また手摺14に代えて、手摺
13と同様に固定手摺部および可動手摺部を有する手摺
を設ける構成であってもよい。また図13(5)に仮想
線で示すように、床プレート12および可動手摺部16
に、踏み板154,155をそれぞれ設け、床プレート
12と可動手摺部16との間に形成される隙間を塞ぐこ
とができるようにしてもよい。またその他、形状および
材質などは、適宜変更することができる。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、第1および第2建物の
相対的な大きな変位を許容した状態で、第1および第2
建物の通路にわたって、床プレートによって通路を形成
することができる。この床プレート上に形成される通路
において、通行人が転落することを防ぐために床プレー
トに立設される手摺は、固定手摺部および可動手摺部を
有しており、第1および第2建物が相対的に大きく変位
しても、その大きな変位を許容して、第1建物の壁体か
ら第2建物の壁体にわたって、連続的に手摺を設けるこ
とができる。
【0048】また本発明によれば、板状の床プレートに
は、基部にリブによって連結される立上がり部が形成さ
れ、この立上がり部に支柱の下端部が固定される。この
ように立上がり部を形成することによって、板状の床プ
レートに支柱を固定して手摺を取付けることができる。
また、通行人が手摺を押圧するなどして、手摺に外力が
作用しても、支柱の下端部を固定した立上がり部が基部
に対して角変位してしまうことが防がれ、手摺を床プレ
ートにしっかりと取付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の伸縮渡り通路1を示す
平面図である。
【図2】図1の切断面線II−IIから見た断面図であ
る。
【図3】図2の各床版6,7付近を拡大して示す断面図
である。
【図4】図2の切断面線IV−IVから見て手摺の取付
構造60を示す断面図である。
【図5】取付構造60を示す斜視図である。
【図6】図4の切断面線VI−VIから見た断面図であ
る。
【図7】吊元金具85を示す平面図である。
【図8】吊元金具85を示す正面図である。
【図9】可動手摺部16の床プレート12への連結構造
を示す断面図である。
【図10】図9の切断面線X−Xから見た断面図であ
る。
【図11】可動手摺部16の固定手摺部15への連結構
造を示す断面図である。
【図12】図11の上方から見た平面図である。
【図13】伸縮渡り通路1の動作を説明するための図で
ある。
【符号の説明】
1 伸縮渡り通路 2 第1建物 3 第2建物 4,5 建物本体 6,7 床版 8,9,35 通路 10,11 手摺壁 12 床プレート 13,14 手摺 15 固定手摺部 16 可動手摺部 17,18 外壁 60 取付構造 61 基部 62 立上がり部 63 支柱 66,67 リブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 1/00 502 A62B 3/00 E04B 1/62

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略水平な第1方向に間隔をあけて隣接す
    る第1建物および第2建物には、両側に壁体が設けられ
    る通路がそれぞれ形成され、 第1および第2建物の各通路にわたって、床プレートが
    設けられ、この床プレートは、第1建物に対して通路内
    で第1方向に変位可能に支持されるとともに、第2建物
    に対して通路外で第1方向と交差する略水平な第2方向
    に変位可能に支持され、 床プレートには、両側部から立上がる手摺がそれぞれ設
    けられ、各手摺のうち少なくともいずれか一方の手摺
    は、第1建物側に設けられ、第1建物に沿って床プレー
    トに固定される固定手摺部、および第2建物側に設けら
    れる可動手摺部を有し、 可動手摺部は、第2建物側の端部が、第2建物の壁体に
    鉛直な軸線まわりに角変位可能に連結されるとともに、
    第1建物側の部分が、固定手摺部に、可動手摺部の延在
    方向に変位可能に、かつ鉛直な軸線まわりに角変位可能
    に連結されることを特徴とする伸縮渡り通路。
  2. 【請求項2】 板状の床プレートに、略水平な基部とこ
    の基部の一側部から立上がる立上がり部とを形成し、 床プレートの基部と立上がり部とを、間隔をあけて配置
    した2つのリブによって連結し、 各リブ間に手摺の支柱を配置して、この支柱の下端部を
    立上がり部に固定することを特徴とする請求項1記載の
    伸縮渡り通路。
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