JP2996848B2 - Mcaシステム - Google Patents

Mcaシステム

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JP2996848B2
JP2996848B2 JP30203793A JP30203793A JP2996848B2 JP 2996848 B2 JP2996848 B2 JP 2996848B2 JP 30203793 A JP30203793 A JP 30203793A JP 30203793 A JP30203793 A JP 30203793A JP 2996848 B2 JP2996848 B2 JP 2996848B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はMCAシステムに関し、
より詳細には、MCA無線機を備えた移動局がMCA制
御局を介して基地局と音声通話およびデ−タ通信を行う
MCAシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のMCAシステムにおける移動局の
群は、Aグル−プ、Bグル−プ、Cグル−プ・・・とい
うように地域別等にしたがった単なるグル−プ別に編成
されていた。そして、基地局との音声通話およびデ−タ
通信は同一の群で行われていた。
【0003】図4は従来のMCAシステムを概略的に示
したシステム構成図である。図4において41は基地
局、42はMCA制御局を示している。AおよびBは群
を示しており、A群はMCA無線機を備えたA1 〜An
の移動局で構成され、B群はMCA無線機を備えたB1
〜Bm の移動局で構成されている。従来のMCAシステ
ムの場合には音声通話とデ−タ通信とが同一の群で行わ
れており、A群、B群それぞれの群内で音声通話とデ−
タ通信とが行われていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、基地局41
と音声通話およびデ−タ通信するためのチャンネルとし
ては、各時点でMCA制御局42によって選択された使
用可能なチャンネルがA群、B群それぞれに1つずつ割
り当てられるだけである。このため、もしA群(あるい
はB群)を構成する移動局のうち、任意の一台たとえば
移動局A1 (あるいは移動局B1 )がデ−タ通信を行お
うとすると、上記したように1つの群には1つのチャン
ネルしか割り当てられないので、A群を構成するA1
n (あるいはB群を構成するB1 〜Bm )のすべての
移動局がデ−タ通信するためのチャンネルに移動させら
れてしまい、移動局A1 (あるいは移動局B1 )がデ−
タの送信を完了するまでA2 〜An の移動局(あるいは
2 〜Bm の移動局)は基地局41と音声通話すること
ができないという不都合が生じていた。近年は送信すべ
きデ−タ量が一層増大してきているので、通信効率を向
上させるために、前記不都合を解消する必要がある。
【0005】本発明は上記課題に鑑みなされたものであ
り、すべての移動局を音声群とデ−タ群とに分け、音声
通話とデ−タ通信とを別々の群で行うことにより通信の
効率を向上させることができるMCAシステムを提供す
ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係るMCAシステムは、MCA無線機により
移動局がMCA制御局を介して基地局と音声通話および
データ通信を行うMCAシステムにおいて、前記移動局
は、音声群とデータ群との間で移行可能で、通常は前記
MCA無線機を前記音声群で待機させておき、外部機器
からデータの送信要求を示す信号が入力されると前記M
CA無線機を前記データ群に切り換え、前記MCA無線
機からデータの送出が完了すると前記MCA無線機を自
動的に前記音声群に復帰させる群切り換え手段を備えて
いることを特徴としている。
【0007】
【作用】上記構成に係るMCAシステムの動作を図3に
基づいて説明する。図3は上記構成に係るMCAシステ
ムを模式的に示したシステム構成図である。図中、31
は音声群、32はデ−タ群を示しており、M1 〜Mn
移動局を示している。
【0008】図3からわかるように上記構成に係るMC
Aシステムの場合、移動局は音声群とデ−タ群とで編成
されており、前記MCAシステムを構成するすべての移
動局M1 〜Mn は、通常、音声群31で待機する。そし
て、デ−タの送信要求が発生した場合には、デ−タの送
信要求が発生した移動局のみがデ−タ群32に移行す
る。例えば、移動局M3 にデ−タの送信要求が発生した
場合には、移動局M3 のみがデ−タ群32に移行する。
そして、デ−タ群32に移行した移動局M3 は、MCA
制御局42を介して基地局41にデ−タを送信し、該デ
−タの送信が完了すると自動的に音声群31に復帰す
る。なお、移動局M1 〜Mn の音声群31からデ−タ群
32への移行およびデ−タ群32から音声群31への復
帰は、M1 〜Mn の各移動局を構成するMCA無線機に
内設されたDCUにより行われる。すなわち、移動局M
1 〜Mn における群の切り換えは、前記DCUにより前
記MCA無線機の群が切り換えられることにより実行さ
れる。
【0009】以上のように上記構成に係るMCAシステ
ムの場合、デ−タの送信要求が発生した移動局M3 のみ
がデ−タ群32に移行し、その他の移動局はそのまま音
声群31にとどまっているので、移動局M3 がデ−タ通
信を行う一方で、前記その他の移動局は基地局41と音
声通話を行うことが可能になる。このように上記構成に
係るMCAシステムを用いれば、通信を効率よく行うこ
とが可能になる。
【0010】
【実施例】以下、本発明に係るMCAシステムの実施例
を図面に基づいて説明する。図1は実施例に係るMCA
システムを概略的に示したシステム構成図であり、41
は基地局、42はMCA制御局を示し、10、20、・
・・は移動局を示している。移動局10はMCA無線機
11、外部機器としての端末機器13等を含んで構成さ
れており、MCA無線機11にはDCU12が内設さ
れ、DCU12は端末機器13と接続されている。移動
局20はMCA無線機21、外部機器としての端末機器
23等を含んで構成されており、MCA無線機21には
DCU22が内設され、DCU22は端末機器23と接
続されている。
【0011】次に、上記の如く構成されたMCAシステ
ムにおける群の切り換え動作を図2に基づいて説明す
る。ここでは移動局10の場合についてのみ説明する。
移動局20の場合も移動局10の場合とまったく同様で
ある。図2はDCU12の動作を示したフロ−チャ−ト
である。図2(a)はDCU12の端末受信に関する動
作を示したフロ−チャ−トである。DCU12はMCA
無線機11の動作に関する種々の制御をつかさどってい
るが、本発明の内容に関係するものとしてここでは群の
切り換えに関する制御とデ−タ受信に関する制御のみを
説明する。
【0012】ステップ1において端末機器13からコマ
ンドを受信すると、次に、ステップ2において前記コマ
ンドが群の切り換えを要求するコマンドかどうかが判断
され、群の切り換えを要求するコマンドであれば、ステ
ップ3に進んでMCA無線機11の群を切り換えた後
(群を切り換えたことを示すフラグを立てた後)、メイ
ンル−チンに戻る。一方、前記コマンドが群の切り換え
を要求するものでなければステップ4に移ってデ−タを
示すコマンドであるかどうかが判断される。前記コマン
ドがデ−タを示すコマンドであれば、ステップ5に進ん
で前記デ−タをバッファにセットした後、メインル−チ
ンに戻る。なお、上記DCU12の端末受信の動作にお
ける群の切り換えコマンドとデ−タコマンドとの受信
は、後述するように最初に群の切り換えコマンドが受信
され、次にデ−タコマンドが受信される。
【0013】図2(b)はDCU12のMCA送信に関
する動作を示したフロ−チャ−トである。最初に、ステ
ップ11において前記バッファにデ−タが存在している
かどうかが判断される。デ−タが存在していなければメ
インル−チンに戻り、デ−タが存在している場合には、
ステップ12において前記バッファ内に存在しているデ
−タをMCA無線機11から基地局41に送信した後、
メインル−チンに戻る。
【0014】図2(c)はDCU12のバッファ監視に
関する動作を示したフロ−チャ−トである。まず、ステ
ップ21で前記バッファにデ−タが存在しているかどう
かが判断される。デ−タが存在している場合にはメイン
ル−チンに戻り、デ−タが存在していない場合には、ス
テップ22に進んでMCA無線機11の群が切り換えら
れているかどうかが判断される。すなわち、MCA無線
機11の群が音声群からデ−タ群に切り換えられて群の
切り換えを示すフラグがオンされているかどうかが判断
される(ステップ3参照)。ステップ22においてMC
A無線機11の群が切り換えられていない場合には、メ
インル−チンに戻り、群が切り換えられている場合に
は、前記フラグをオフしてMCA無線機11を通常の状
態である音声群に復帰させた後、メインル−チンに戻
る。
【0015】以上をまとめて簡単に説明すると以下のよ
うになる。ステップ1からステップ5で説明した端末受
信の内容は下記のようになる。移動局10は通常音声群
で待機している。移動局10において基地局41に対し
てデ−タを送信する必要が生じた場合は、端末機器13
からDCU12に対してMCA無線機11の群を音声群
からデ−タ群に切り換えるためのコマンドが送信され
る。そして該コマンドを受信したDCU12によりMC
A無線機11の群がデ−タ群に切り換えられ、この時、
DCU12内においては群を切り換えたことを示すフラ
グがセットされる。次に、端末機器13からDCU12
に対してデ−タコマンドが送信され、該デ−タコマンド
を受信したDCU12によりバッファに前記デ−タがセ
ットされる。
【0016】前記バッファの状態は常に監視されてお
り、前記バッファにデ−タが存在している時には、ステ
ップ12で示したように前記バッファにデ−タがなくな
るまで該デ−タの送信が行われる。そして、前記デ−タ
が送信され尽くして前記バッファにデ−タが存在しなく
なると、ステップ22およびステップ23で示したよう
にMCA無線機11の群が切り換えられていることを示
すフラグをオフしてMCA無線機11をデ−タ群から通
常の状態である音声群に復帰させる措置がとられる。
【0017】以上説明したように移動局10にデ−タの
送信要求が発生した場合、移動局10のみがデ−タ群に
移行し、その他の移動局である移動局20・・・・は音
声群のままであるので、移動局10はその他の移動局で
ある移動局20・・・における音声通話を妨げることな
く基地局41にデ−タを送信することができる。そし
て、移動局10はデ−タの送出が完了すると自動的に音
声群に復帰することができる。このように実施例に係る
MCAシステムを用いれば、音声通話とデ−タ送信とを
別々の群で行うことができ、通信効率を向上させること
ができる。
【0018】上記した実施例においては、MCAシステ
ムを構成するすべての移動局10、20・・・ を1つ
の音声群と1つのデ−タ群とに編成する場合を示した
が、別の実施例では、第1音声群と第1デ−タ群とから
なるグル−プ、第2音声群と第2デ−タ群とからなるグ
ル−プ、・・・・というように、移動局10、20、・
・・をいくつかのグル−プに分け、各グル−プ内で音声
群およびデ−タ群を編成するようにしてもよい。MCA
システムを構成する移動局の数が多い場合、前記別の実
施例のように移動局を編成すれば、すべての移動局を1
つの音声群と1つのデ−タ群とに編成するのに比べて一
層効率よく通信を行うことができる。なお、前記別の実
施例の場合には、基地局41に第1音声群用のMCA無
線機、第1デ−タ群用のMCA無線機、第2音声群用の
MCA無線機、第2デ−タ群用のMCA無線機・・・を
設置する必要がある。
【0019】
【発明の効果】以上詳述したように本発明に係るMCA
システムを用いれば、音声通話とデ−タ通信とを別々の
群で行うことができるので、音声通話を妨げることなく
デ−タを送信することができ、通信の効率を向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るMCAシステムを概略的
に示したシステム構成図である。
【図2】(a)はDCUの端末受信に関する動作を示し
たフロ−チャ−トであり、(b)はDCUのMCA送信
に関する動作を示したフロ−チャ−トであり、(c)は
DCUのバッファ監視に関する動作を示したフロ−チャ
−トである。
【図3】「作用」を説明するために用いた図であり、本
発明に係るMCAシステムを模式的に示したシステム構
成図である。
【図4】従来のMCAシステムを概略的に示したシステ
ム構成図である。
【符号の説明】
10、20 移動局 11、21 MCA無線機 12、22 DCU 31 音声群 32 デ−タ群 41 基地局 42 MCA制御局

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 MCA(マルチ・チャンネル・アクセ
    ス)無線機により移動局がMCA制御局を介して基地局
    と音声通話およびデータ通信を行うMCAシステムにお
    いて、前記移動局は、音声群とデータ群との間で移行可
    能で、通常は前記MCA無線機を前記音声群で待機させ
    ておき、外部機器からデータの送信を要求する信号が入
    力されると前記MCA無線機を前記データ群に切り換
    え、前記MCA無線機から前記データの送出が完了する
    と前記MCA無線機を自動的に前記音声群に復帰させる
    群切り換え手段を備えていることを特徴とするMCAシ
    ステム。
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