JP2994604B2 - コンクリートの型枠構造 - Google Patents

コンクリートの型枠構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコンクリートの型枠
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】木材の有効利用が叫ばれている今日、コ
ンクリートの型枠として、発泡合成樹脂が広く使用され
ている。
【0003】図9は、このような従来の発泡合成樹脂か
らなるコンクリート型枠を示したものである。このコン
クリート型枠では、型枠部材1、2が発泡合成樹脂から
なり、これらの型枠部材1、2間を棒状の連結具3によ
って連結している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
発泡合成樹脂から形成された従来のコンクリート型枠
は、金属からなる棒状の連結具3を使用して連結してい
るので、この連結具3の両端部がコンクリート内に埋設
されていないと、この連結具3により熱が伝達されるこ
とになり、断熱欠損が生じてしまう問題があった。
【0005】また、連結具3の長さを調整することで、
コンクリートの打設幅を設定しているので、コンクリー
トの打設幅を決めること自体が困難で、一定にするため
に多大な手間を有していた。
【0006】本発明は上記実情に鑑み、断熱欠損を生じ
させずに優れた断熱性を維持することができ、また、コ
ンクリート打設幅を簡単に規定することができるコンク
リートの型枠構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、従来から使用
されている金属からなる棒状の連結具の代わりに、合成
樹脂からなる連結具を使用する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に係るコンクリートの型枠
構造では、断面略エ字状の硬質の合成樹脂からなる連結
具を使用し、例えば、この断面略エ字状の連結具で上下
あるいは左右方向に並ぶ2つの型枠部材間を連結する。
そして、コンクリート打設空間の内側および外側に配置
されるこれら型枠部材に取り付けられた連結具間を、硬
質の合成樹脂等あるいは金属からなる断面略コ字状のセ
パレータで連結する。これにより、型枠部材間に画成さ
れるコンクリート打設空間をワンタッチで設定すること
ができる。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例に
ついて説明する。図1は本発明の一実施例により使用さ
れる壁構築用の連結具11を示した斜視図で、図2はこ
の連結具11により連結される型枠部材の一例を示した
ものである。
【0010】連結具11は、未発泡の合成樹脂から一体
成形されたもので、断面凸状の第1の板材12と、断面
I字状の第2の板材13と、これら対向する第1、第2
の板材12、13間を中間部で連結する軸部分14とか
ら構成されている。また、対向するこれらの板材12、
13は、外側に配置される側が長く、コンクリートに接
する内側が短く形成されている。すなわち、断面略エ字
状に形成されている。
【0011】連結具11を構成する一対の板体12、1
3の間隔Dは、図2に示したように発泡合成樹脂からな
る型枠部材Pの厚さD’と略同じ厚さに設定されてい
る。また、その厚さD’は、コンクリートを打設したと
きの圧力に耐えられる強度を有している。
【0012】第1の板材12の高さHは、図3に示した
ように、型枠部材Pの高さH’と略等しい高さを有して
いるが、上半分または下半分のみが型枠部材Pに重ねら
れ、残りの部分は上方または下方に突出して配置され
る。
【0013】この型枠部材Pは略矩形状に形成され、そ
の外面には、前記第1の板材12を嵌合するための凹溝
19が上下に向き合って1つずつ形成されている。ま
た、型枠部材Pの内面には、前記第2の板材13を嵌合
するための凹溝20が上下に向き合って1つずつ形成さ
れている。また、型枠部材Pの上面および下面には、同
じ部材を重ね合わせたときに位置合わせできるように、
凸部21および凹部22が互い違いに2列に形成されて
いる。同様に、型枠部材Pの側面にも、位置合わせがで
きるように、あいじゃくりが形成されている。
【0014】ここに、これら型枠部材Pを形成する樹脂
発泡体は、例えば発泡ポリスチレン、発泡ポリウレタ
ン、発泡ポリ塩化ビニルまたは発泡ポリオレフィン等の
ように、合成樹脂を発泡させたものであり、この発泡倍
率は、例えば5〜100倍、好ましくは、20〜80
倍、更に好ましくは、30〜70倍程度である。
【0015】このように型枠部材Pを発泡合成樹脂から
形成することにより、この軽量化を図るとともに、型枠
部材P自体に高い断熱性能と吸音効果を持たせ、更に腐
蝕の防止とコストダウンを図ることができる。
【0016】また、連結具11を形成する材料は、上述
した合成樹脂の中から適宜選択して用いることができ
る。以下、このような発泡合成樹脂からなる型枠部材P
と未発泡の合成樹脂からなる連結具11とを使用してコ
ンクリート型枠を組んでいくときの作業手順を図2ない
し図6を参照しながら説明する。
【0017】先ず、図4に示したように型枠部材Pの上
端部および下端部に、連結具11を差し渡す。連結具1
1を差し渡す場合には、図2に示したように凹溝19と
凹溝20とに第1の板体11と第2の板体13とを合致
させ、内方に案内すれば良い。
【0018】図3に示したように、型枠部材Pの所定位
置に連結具11が上下に配置されたら、それらの上面ま
たは下面に他の型枠部材Pが突き合わされる。なお、連
結具11は、外側に配置される第1の板材12の長さが
十分に長く形成されているので、連結する一対の型枠部
材P,P同士がコンクリートの打設時に多少傾くことが
あったとしても、外れてしまうことはない。
【0019】そして、これらを図5に示したようにコン
クリート打設空間の内側と外側とに配置する。すると、
互いに対向する一対の型枠部材P,Pの内面側には、連
結具11の第2の板材13、13が対面しあうので、図
6に示したように、これら第2の板材13間に、断面コ
字状のセパレータ25を差し渡す。これにより、水平方
向に互いに対向する型枠部材P同士の間隔が一定に規定
され、コンクリートの打設幅が設定される。なお、セパ
レータ25は、未発泡の合成樹脂あるいは金属から形成
されている。
【0020】このような型枠ユニットを高さおよび幅方
向に一段ずつ延ばしていけば、所定の壁構築用のコンク
リート型枠を構築することができる。なお、これらの作
業は一人で行なうことができる。
【0021】ここで、図7に示したように、セパレータ
25を金属から形成するとともに、一対の鉄筋挿通用の
孔を備えた鉄筋係止部30を両端部に、一対の鉄筋挿通
用の突起を備えた係止部31を中央の上下面にそれぞれ
形成すれば、水平方向あるいは斜め方向の隣接するセパ
レータ25、25間に所定長さのフック状の鉄筋33を
引っ掛けることができる。その場合、鉄筋33を水平方
向および上下方向にクロスさせるように配置すると良
い。これにより、鉄筋の強度が高くなる。また、これに
より長い鉄筋材を用いなくて良いので、作業性が向上す
る。このようにして、コンクリート型枠の準備が全て完
了し、実際にコンクリート型枠内にコンクリートが打設
される。これにより、所定幅のコンクリート壁を構築す
ることができる。
【0022】なお、連結具11を硬質の合成樹脂から形
成した場合には、各連結具11の室内側および室外側
に、各々内装板および外装材等を当てがって、これらに
釘を打ちつけることで連結具11に固定することができ
る。このとき、釘が打たれる第1の板材12は、十分に
長く設定されているので、釘打ちのできる範囲も広い。
【0023】本実施例によれば、互いに突き合わされた
型枠部材同士が断面コ字状の連結具11で係止されてい
くので、一人で容易に行なうことができる。以上、本発
明の一実施例について説明したが、本発明は上記実施例
に何ら限定されない。例えば、上記実施例では、型枠部
材Pに凹溝19、20を形成し、これらの凹溝19、2
0内に連結具11を案内し、連結具11の外面と型枠部
材Pの外面とを面一にするようにしているが、これらの
連結具11は図8に示したように、完全に型枠部材P
外面あるいは内面から突出させて配置することもでき
る。このように配置して、内装材34および外装材35
をそれぞれの連結具11に当接させれば、内装材34と
コンクリート壁との間に内側通気層36が、外装材35
とコンクリート壁との間に外側通気層37が各々形成さ
れ、これらの通気層36、37を介して壁内通路に空気
を流すことができる。したがって、壁内に滞留し易い湿
気を外部へ排出することができる。
【0024】ここで、このセパレータ25を、プラスチ
ックに代えて金属材料から形成すれば、このセパレータ
25を幅筋の代わりとして機能させることができる。
【0025】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明に係るコ
ンクリートの型枠構造によれば、型枠部材から金属製の
棒状部材などが突出しないので、断熱欠損を生じさせる
ことがない。また、断面エ字状の連結具を組付けていく
ことで上下あるいは左右方向に簡単に型枠部材を組付け
ていくことができる。さらに、一対の型枠部材間にコ字
状のセパレータを差し渡していくことによってコンクリ
ートの打設幅を設定することができる。したがって、現
場での作業が簡単であり、例えば一人で作業を行なうこ
ともできる。
【0026】さらに、本発明によれば、型枠部材に木材
が使用されないので、木材の使用削減にも寄与すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例によるコンクリートの
型枠構造で採用された連結具の斜視図である。
【図2】図2は図1で使用された連結具が差し込まれる
ときの斜視図である。
【図3】図3は上下に2つの型枠部材が組付けられると
きの正面図である。
【図4】図4は図1で使用された連結具が実際に型枠部
材に差し込まれたときの斜視図である。
【図5】図5は上下に2つの型枠部材を組付けたときの
断面図である。
【図6】図6は一対の型枠部材間にセパレータを差し渡
すときの斜視図である。
【図7】図7は本発明の一実施例で採用された鉄筋組構
造を示す斜視図である。
【図8】図8は本発明の他実施例によるコンクリートの
型枠構造を示す断面図である。
【図9】図9は従来のコンクリート型枠構造を示す斜視
図である。
【符号の説明】
11 連結具 25 セパレータ P 型枠部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI E04B 2/86 611M

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下あるいは左右方向に互いに突き合わ
    せてコンクリート壁面の内側面または外側面を形成する
    型枠部材を発泡合成樹脂から形成する一方、これら互い
    に突き合わされる一組の型枠部材の小口端面を挟持する
    断面略エ字状の合成樹脂からなる連結具で前記一組の型
    枠部材を連結し、これらの型枠部材をコンクリート打設
    空間の内面側および外面側に互いに対向させてそれぞれ
    配置するとともに、これら型枠部材の連結具間に断面略
    コ字状に形成されたセパレータを差し渡したことを特徴
    とするコンクリートの型枠構造。
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JP2008202265A (ja) * 2007-02-19 2008-09-04 Masamichi Ishiyama 取り付け手段を有する型枠用部材とコンクリート壁形成方法
CN103883043A (zh) * 2014-03-21 2014-06-25 北京工业大学 外包钢丝网砂浆板发泡混凝土十形节能承重墙体及作法
JP6989861B1 (ja) * 2020-09-03 2022-02-03 美藤 雅康 成型部材を水平に組積するレベル調整装置。

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