JPH1181338A - コンクリート基礎 - Google Patents

コンクリート基礎

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JPH1181338A
JPH1181338A JP26276397A JP26276397A JPH1181338A JP H1181338 A JPH1181338 A JP H1181338A JP 26276397 A JP26276397 A JP 26276397A JP 26276397 A JP26276397 A JP 26276397A JP H1181338 A JPH1181338 A JP H1181338A
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JP
Japan
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concrete
foundation
foamed resin
resin panel
separator
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JP26276397A
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Tadashi Nihei
正 二瓶
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HIGASHI NIPPON HOUSE KK
Mitsubishi Chemical Corp
Emoto Kogyo KK
Original Assignee
HIGASHI NIPPON HOUSE KK
Mitsubishi Chemical Corp
Emoto Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 布基礎部の上部にスラブ部が一体的に形成さ
れたベタ基礎であって、高断熱、低コストのコンクリー
ト基礎を提供する。 【解決手段】 コンクリート(C)の打設空間の左右両
側に配列される発泡樹脂パネル(1)と、これらを上下
から包持するジョイナーと、左右のジョイナーを相互に
連結するセパレータとを備えた埋込み式コンクリート型
枠を布基礎部(N)に使用する。ジョイナーは、最下段
のパネル(1)の下端部を包持するベース部材(2)
と、下段のパネル(1)の上端部および上段のパネル
(1)の下端部をそれぞれ包持する接続部材(3)と、
最上段のパネル(1)の上端部を包持するキャップ部材
(4)とを有し、接続部材(3)及びキャップ部材
(4)には、セパレータ(5)、(6)の両端部に形成
された連結部(5A)、(6A)を係止する複数の係止
孔がそれぞれ長手方向に沿って形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート基礎
に関し、詳しくは、布基礎部の上部にスラブ部が一体的
に形成されたベタ基礎としてのコンクリート基礎であっ
て、断熱性が高く、しかも、施工コストを低減でき、ま
た、外観を向上させることが出来るコンクリート基礎に
関する。
【0002】
【従来の技術】住宅等のコンクリート基礎を打設する型
枠として、断熱性の高い布基礎を打設する埋込み式コン
クリート型枠が従来知られている。この埋込み式コンク
リート型枠は、コンクリートの打設空間を開けてその左
右両側に配列される複数の発泡樹脂パネルと、各発泡樹
脂パネルを上下に連結するジョイナーと、左右のジョイ
ナー同士を連結するセパレータとを備えている。そし
て、この種の埋込み式コンクリート型枠は、布基礎部の
上部にスラブ部が一体的に形成されたベタ基礎としての
コンクリート基礎において、布基礎部を構築する際にも
使用可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記埋込み
式コンクリート型枠を使用したコンクリート基礎におい
ては、型枠のジョイナー及びセパレータを構成する部品
の形状が複雑であり、かつ、その部品点数も多いため、
型枠の組立て作業に手間が掛かって施工コストが嵩むと
いう問題がある。また、外壁面が発泡樹脂パネルで構成
されるため、その外観を向上させることが課題となって
いる。
【0004】本発明は、前記の実情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、布基礎部の上部にスラブ部が一
体的に形成されたベタ基礎としてのコンクリート基礎で
あって、断熱性が高く、しかも、施工コストを低減で
き、また、外観を向上させることが出来るコンクリート
基礎を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明に係るコンクリート基礎は、布基礎部の上部
にスラブ部が一体的に形成されたベタ基礎としてのコン
クリート基礎であって、前記布基礎部は、埋込み式コン
クリート型枠の内側にコンクリートを打設して成り、前
記埋込み式コンクリート型枠は、コンクリートの打設空
間を開けてその左右両側に配列される複数の発泡樹脂パ
ネルと、各発泡樹脂パネルを上下方向から包持するジョ
イナーと、左右のジョイナーを相互に連結するセパレー
タとを備え、前記ジョイナーは、U字状断面のチャンネ
ル状に成形され且つ捨てコンクリート上に固定されて最
下段の発泡樹脂パネルの下端部を包持するベース部材
と、H字状断面のチャンネル状に成形され且つ下段の発
泡樹脂パネルの上端部および上段の発泡樹脂パネルの下
端部をそれぞれ包持する接続部材と、逆U字状断面のチ
ャンネル状に成形され且つ最上段の発泡樹脂パネルの上
端部を包持するキャップ部材との3種の部材を有してお
り、前記接続部材及びキャップ部材には、前記セパレー
タの両端部に形成された連結部を係止する複数の係止孔
がそれぞれ長手方向に沿って配列されていることを特徴
とする。
【0006】本発明のコンクリート基礎は、コンクリー
ト基礎の外周面を構成する布基礎部外側の発泡樹脂パネ
ルの表面がモルタル塗装されているのが好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係
るコンクリート基礎を説明する。図1はコンクリート基
礎の全体構成を示す縦断面図、図2は埋込み式コンクリ
ート型枠の全体構成を示す縦断面図、図3はジョイナー
及びセパレータの構成を示す斜視図、図4はセパレータ
の架設状態を示す斜視図である。
【0008】本発明のコンクリート基礎は、図1に示す
様に、布基礎部(N)の上部にスラブ部(SL)が一体
的に形成されたベタ基礎としてのコンクリート基礎であ
って、布基礎部(N)は、埋込み式コンクリート型枠の
内側にコンクリート(C)を打設して成る。
【0009】前記埋込み式コンクリート型枠は、コンク
リート(C)の打設空間を開けてその左右両側に配列さ
れる複数の発泡樹脂パネル(1)と、各発泡樹脂パネル
(1)を上下方向から包持するジョイナーと、左右のジ
ョイナーを相互に連結するセパレータとを備えている。
【0010】発泡樹脂パネル(1)は、透湿抵抗が大き
く且つ断熱性に優れた独立気泡の発泡樹脂から成る。発
泡樹脂としては、ポリスチレン系、ポリウレタン系の
他、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン
系の樹脂が使用される。発泡倍率は、通常、10〜60
倍、好ましくは20〜40倍とされる。密度が15kg
/m3以上、好ましくは20kg/m3の発泡ポリスチレ
ンが強度および弾性率の点から発泡樹脂パネル(1)と
して好適である。斯かる発泡樹脂パネル(1)は、例え
ば、厚み30〜60mm、高さ200〜400mm、長
さ300〜2,000mm程度の板状に金型成型され、
あるいは、ブロック状に金型成型された発泡樹脂から上
記寸法の板状に切出し成形される。
【0011】コンクリート基礎の周辺部を構成する布基
礎部(N)において、埋込み式コンクリート型枠を構成
するジョイナーは、図2及び図3に示す様に、U字状断
面のチャンネル状に成形され且つ捨てコンクリート
(S)上に固定されて最下段の発泡樹脂パネル(1)の
下端部を包持するベース部材(2)と、H字状断面のチ
ャンネル状に成形され且つ下段の発泡樹脂パネル(1)
の上端部および上段の発泡樹脂パネル(1)の下端部を
それぞれ包持する接続部材(3)と、逆U字状断面のチ
ャンネル状に成形され且つ最上段の発泡樹脂パネル
(1)の上端部を包持するキャップ部材(4)との3種
の部材を有している。
【0012】一方、コンクリート基礎の中間部に位置す
る布基礎部(N)において、埋込み式コンクリート型枠
を構成するジョイナーは、図1に示す様に、前記ベース
部材(2)とキャップ部材(4)との2種の部材を有し
ている。
【0013】また、コンクリート基礎の周辺部を構成す
る布基礎部(N)において、埋込み式コンクリート型枠
を構成するセパレータは、布基礎部(N)の外壁側に配
置される接続部材(3)と内壁側に配置されるキャップ
部材(4)とを相互に連結する第1セパレータ(5)
と、布基礎部(N)の外壁側に配置されるキャップ部材
(4)と内壁側に配置されるキャップ部材(4)とを相
互に連結する第2セパレータ(6)とから成る。
【0014】一方、コンクリート基礎の中間部に位置す
る布基礎部(N)において、埋込み式コンクリート型枠
を構成するセパレータは、左右のキャップ部材(4)同
士を連結する第3セパレータ(10)のみから成る。
【0015】そして、図2及び図3に示す様に、各接続
部材(3)には、第1セパレータ(5)の一端部に形成
された連結部(5A)を係止する複数の係止孔(3B)
が長手方向に沿って配列され、各キャップ部材(4)に
は、第2セパレータ(6)の両端部に形成された連結部
(6A)又は第3セパレータ(10)の両端部に形成さ
れた連結部(図示省略)を係止する複数の係止孔(4
A)が長手方向に沿って配列されている。
【0016】前記ジョイナーを構成するベース部材
(2)、接続部材(3)及びキャップ部材(4)は、金
属製でも良いが、本実施形態においては、合成樹脂によ
り押出し成形または射出成形されている。合成樹脂とし
ては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィ
ン樹脂および其の共重合体の他、ポリスチレン、アクリ
ロニトリル−スチレン、アクリロニトリル−スチレン−
ブタジエン、ポリ塩化ビニルなどの各種の熱可塑性樹
脂、不飽和ポリエステル等の各種の熱硬化性樹脂が挙げ
られる。これらの合成樹脂は、タルク、ガラス繊維など
のフィラー、着色剤やその他の添加剤を含有していても
よい。
【0017】ベース部材(2)は、発泡樹脂パネル
(1)の厚み及び長さに対応したチャンネル状に成形さ
れており、その幅方向中央部には、図3に示す様に、釘
打ち用の下孔(2A)が長手方向に沿って20〜300
mmの所定ピッチで複数個穿設されている。斯かるベー
ス部材(2)は、各下孔(2A)に打込まれたコンクリ
ート釘(7)によって捨てコンクリート(S)上に固定
される。そして、各ベース部材(2)には、左右に配列
される最下段(1段目)の発泡樹脂パネル(1)の下端
部が緩みなく嵌合される。
【0018】接続部材(3)は、発泡樹脂パネル(1)
の厚み及び長さに対応したH字状断面のチャンネル状に
成形されており、その片側の側面には、上下方向中央部
に位置してフランジ(3A)が突設されている。そし
て、このフランジ(3A)には、前記係止孔(3B)が
長手方向に沿って20〜100mmの所定ピッチで複数
個穿設されている。斯かる接続部材(3)には、コンク
リート基礎の周辺部を構成する布基礎部(N)におい
て、その外壁として配列される下段(1段目)の発泡樹
脂パネル(1)の上端部および上段(2段目)の発泡樹
脂パネル(1)の下端部が緩みなく嵌合される。
【0019】キャップ部材(4)は、発泡樹脂パネル
(1)の厚み及び長さに対応した逆U字状断面のチャン
ネル状に成形されており、その幅方向の一側付近には、
前記係止孔(4A)が長手方向に沿って20〜100m
mの所定ピッチで複数個穿設されている。また、キャッ
プ部材(4)の幅方向の他側付近には、上方に突出する
突堤(4B)が形成されている。そして、斯かるキャッ
プ部材(4)には、コンクリート基礎の周辺部を構成す
る布基礎部(N)において、その外壁として配列される
最上段(2段目)の発泡樹脂パネル(1)の上端部、お
よび、その内壁として配列される最上段(1段目)の発
泡樹脂パネル(1)の上端部が緩みなく嵌合される。ま
た、コンクリート基礎の中間部に位置する布基礎部
(N)において、キャップ部材(4)には、左右に配列
された最上段(1段目)の各発泡樹脂パネル(1)の上
端部がそれぞれ緩みなく嵌合される。
【0020】第1セパレータ(5)は、例えば、棒鋼材
から成り、その両端部には前記接続部材(3)の係止孔
(3B)及びキャップ部材(4)の係止孔(4A)に上
方から挿入される連結部(5A)がL字状に屈曲形成さ
れている。また、第1セパレータ(5)の中央部には、
鉄筋(T)を受けるための凹み(5B)がV字状に屈曲
形成されている。第2セパレータ(6)も棒鋼材からな
り、その両端部には前記キャップ部材(4)の係止孔
(4A)に上方から挿入される連結部(6A)がL字状
に屈曲形成されている。第3セパレータ(10)も第2
セパレータ(6)と同様に構成されている。
【0021】次に、本発明に係るコンクリート基礎の施
工方法を説明する。この施工方法においては、前述した
埋込み式コンクリート型枠を使用して周辺部および中間
部の布基礎部(N)を施工し、その上部に連続して一体
的にスラブ部(SL)を施工する。
【0022】先ず、図1に示す様に、コンクリート基礎
が施工される宅地を、布基礎部(N)およびスラブ部
(SL)に対応した形状に予め成形する。布基礎部
(N)が構築される溝部の底には、割栗石(W)を介し
て捨てコンクリート(S)を打設する。また、スラブ部
(SL)が構築される盛土部の表面は、ポリエチレン、
ポリプロピレン等の非透湿のシートから成る防湿シート
(F)により覆う。そして、防湿シート(F)の上に
は、発泡ポリスチレン、発泡ポリウレタン、発泡ポリエ
チレン等から成る板状の発泡樹脂断熱材(D)を敷設す
る。なお、発泡樹脂断熱材(D)は、埋込み式コンクリ
ート型枠の型組み後に敷設する。
【0023】周辺部および中間部の布基礎部(N)の施
工にあたっては、その長手方向に沿って各ベース部材
(2)を捨てコンクリート(S)上に2列に配置する。
この場合、各ベース部材(2)は、布基礎部(N)の長
手方向に隙間なく連続的に配置する。そして、ベース部
材(2)の下孔(2A)にコンクリート釘(7)を打込
んで各ベース部材(2)を捨てコンクリート(S)上に
固定する。
【0024】次いで、左右2列に配列された各ベース部
材(2)に発泡樹脂パネル(1)の下端部を緩みなく嵌
合し、最下段(1段目)の各発泡樹脂パネル(1)をコ
ンクリート打設空間の左右両側に配列する。その際、最
下段(1段目)の各発泡樹脂パネル(1)は、配列方向
に隙間なく配置する。
【0025】続いて、コンクリート基礎の周辺部を構成
する布基礎部(N)においては、その外壁として配列さ
れた下段(1段目)の発泡樹脂パネル(1)の上端部に
接続部材(3)を緩みなく嵌合し、その内壁として配列
された1段目の発泡樹脂パネル(1)の上端部にキャッ
プ部材(4)を緩みなく嵌合する。その際、各接続部材
(3)は、フランジ(3A)をコンクリートの打設空間
側に向けて1列に隙間なく配列し、各キャップ部材
(4)は、係止孔(4A)をコンクリートの打設空間側
に向けて1列に隙間なく配列する。
【0026】そして、接続部材(3)のフランジ(3
A)に形成された係止孔(3B)及びキャップ部材
(4)の一側付近に形成された係止孔(4A)に第1セ
パレータ(5)の両端部の連結部(5A)を上方からそ
れぞれ挿入し、左右に配列された接続部材(3)とキャ
ップ部材(4)とを複数本の第1セパレータ(5)を介
して連結する。この場合、各第1セパレータ(5)は、
図3に示す様に、相互に平行に架設してもよいが、左右
の接続部材(3)とキャップ部材(4)との連結強度を
高めるために、トラス梁状に架設するのが好ましい(図
4参照)。
【0027】次に、布基礎部(N)の外壁側に配列され
た各接続部材(3)に発泡樹脂パネル(1)の下端部を
緩みなく嵌合し、上段(2段目)の各発泡樹脂パネル
(1)をコンクリート(C)の打設空間の片側に配列す
る。その際、上段(2段目)の各発泡樹脂パネル(1)
は、配列方向に隙間なく配置する。
【0028】続いて、布基礎部(N)の外壁側に1列に
配列された最上段(2段目)の各発泡樹脂パネル(1)
の上端部に各キャップ部材(4)を緩みなく嵌合する。
その際、各キャップ部材(4)は、係止孔(4A)をコ
ンクリートの打設空間側に向けて1列に隙間なく配列す
る。
【0029】そして、布基礎部(N)の外壁側および内
壁側に配列された各キャップ部材(4)の一側付近に形
成された各係止孔(4A)に第2セパレータ(6)の両
端部の連結部(6A)を上方からそれぞれ挿入し、左右
のキャップ部材(4)同士を複数本の第2セパレータ
(6)を介して斜めに連結する。この場合、各第2セパ
レータ(6)は、図3に示す様に、左右のキャップ部材
(4)間に相互に平行に架設してもよいが、左右のキャ
ップ部材(4)の連結強度を高めるために、トラス梁状
に架設するのが好ましい(図4参照)。
【0030】一方、コンクリート基礎の中間部を構成す
る布基礎部(N)においては、左右2列に配列された最
上段(1段目)の各発泡樹脂パネル(1)の上端部に各
キャップ部材(4)を緩みなく嵌合する。その際、各キ
ャップ部材(4)は、係止孔(4A)をコンクリートの
打設空間側に向けて左右2列に隙間なく配列する。
【0031】そして、各キャップ部材(4)の一側付近
に形成された各係止孔(4A)に第3セパレータ(1
0)の両端部の連結部を上方からそれぞれ挿入し、左右
のキャップ部材(4)同士を複数本の第3セパレータ
(10)を介して連結する。この場合、各第3セパレー
タ(10)は、左右のキャップ部材(4)間に相互に平
行に架設してもよいが、左右のキャップ部材(4)の連
結強度を高めるために、トラス梁状に架設するのが好ま
しい。
【0032】その後、各第1セパレータ(5)の凹み
(5B)上に鉄筋(T)を載せ、これを第1セパレータ
(5)及び布基礎部(N)内に縦に配筋された他の鉄筋
(T)に針金等の結束線で結束する。なお、布基礎部
(N)の長手方向に沿って連続する各発泡樹脂パネル
(1)、ベース部材(2)、接続部材(3)及びキャッ
プ部材(4)の各接合部は、コンクリート打設空間の内
側からシールテープ等により目張りしておくのが好まし
い。
【0033】以上の作業により、コンクリート基礎の周
辺部および中間部の布基礎部(N)を施工するための埋
込み式コンクリート型枠が型組みされる。そこで、周辺
部の布基礎部(N)と中間部の布基礎部(N)との間の
スラブ部(SL)の底面として、前述の発泡樹脂断熱材
(D)を防湿シート(F)上に敷設する。また、布基礎
部(N)に亘ってスラブ部(SL)に鉄筋(T)を配筋
する。そして、コンクリート基礎の周辺部および中間部
の布基礎部(N)においては、左右2列に配列された各
発泡樹脂パネル(1)の間のコンクリート打設空間にコ
ンクリート(C)を打込む。また、スラブ部(SL)に
おいては、発泡樹脂断熱材(D)上にコンクリート
(C)を打込む。その際、コンクリート(C)は、周辺
部の布基礎部(N)の外壁側に配列されたキャップ部材
(4)の突堤(4B)近傍まで打設して第2セパレータ
(6)を埋没させる。
【0034】斯くして、布基礎部(N)の上部にスラブ
部(SL)が一体的に形成されたベタ基礎としてのコン
クリート基礎が打設される。そして、このコンクリート
基礎は、スラブ部(SL)の底面が発泡樹脂断熱材
(D)に覆われているのに加え、布基礎部(N)の左右
両壁面が発泡樹脂パネル(1)に覆われているため、高
い断熱性を発揮することが出来る。
【0035】ここで、コンクリート基礎の外観を向上さ
せため、その外周面を構成する発泡樹脂パネル(1)の
表面、すなわち、周辺部を構成する布基礎部(N)の外
壁側の発泡樹脂パネル(1)の表面に、メタルラス
(8)等を張設してモルタル(9)を吹付け塗装する。
【0036】本発明のコンクリート基礎において、布基
礎部(N)の施工に使用される埋込み式コンクリート型
枠は、各ベース部材(2)、接続部材(3)、キャップ
部材(4)、第1セパレータ(5)、第2セパレータ
(6)及び第3セパレータ(10)が、それぞれ同一形
状であるため、ジョイナー及びセパレータを少ない部品
点数でシンプルに構成することが出来る。また、発泡樹
脂パネル(1)はシンプルな板状に形成されており、基
本的には各発泡樹脂パネル(1)を同一形状とすること
が出来る。従って、コンクリート基礎の施工コストを低
減することが出来る。
【0037】一方、ベース部材(2)、接続部材(3)
及びキャップ部材(4)は、発泡樹脂パネル(1)を上
下方向に嵌合するだけの簡単な作業で発泡樹脂パネル
(1)を上下に接続することが出来る。また、第1セパ
レータ(5)は、その両端の連結部(5A)を接続部材
(3)の係止孔(3B)及びキャップ部材(4)の係止
孔(4A)にそれぞれ挿入するだけで接続部材(3)と
キャップ部材(4)とを簡単に連結することが出来、同
様に、第2セパレータ(6)は、その両端の連結部(6
A)をそれぞれキャップ部材(4)の係止孔(4A)に
挿入するだけでキャップ部材(4)同士を簡単に連結す
ることが出来る。従って、本発明のコンクリート基礎
は、埋込み式コンクリート型枠の型組み作業が簡単であ
り、施工コストを低減することが出来る。
【0038】本発明によるコンクリート基礎は、外周面
がモルタル(9)により塗装されるため、外観を向上さ
せることが出来る。また、外周面がモルタル(9)によ
り補強されるため、コンクリート基礎の耐水性および耐
候性を向上させることが出来る。
【0039】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明のコンクリー
ト基礎によれば、埋込み式コンクリート型枠により構築
される布基礎部の両壁面が発泡樹脂パネルに覆われるた
め、高い断熱性を得ることが出来る。その結果、コンク
リート基礎上に建築される建物の床断熱を軽減すること
が出来る。また、布基礎部を構築する埋込み式コンクリ
ート型枠は、両壁面が断熱性の高い発泡樹脂パネルに覆
われているため、寒冷地などにおいては、養生中のコン
クリートの凍結、融解を防止することが出来る。
【0040】本発明のコンクリート基礎において、布基
礎部の施工に使用される埋込み式コンクリート型枠は、
各ベース部材、接続部材、キャップ部材、セパレータを
それぞれ同一形状としてジョイナー及びセパレータを少
ない部品点数でシンプルに構成することが出来る。セパ
レータの長さのみを変更することで、幅の異る各種寸法
の布基礎に対応することが出来る。また、発泡樹脂パネ
ルは、特別な付加加工を要しないシンプルな板状のまま
使用することが出来る。さらに、ベース部材、接続部材
およびキャップ部材は、発泡樹脂パネルを上下方向に嵌
合するだけの簡単な作業で発泡樹脂パネルを上下に接続
することが出来る。また、セパレータは、その両端の連
結部をそれぞれ接続部材の係止孔またはキャップ部材の
係止孔に挿入するだけで左右のジョイナー同士を簡単に
連結することが出来る。従って、本発明のコンクリート
基礎は、布基礎部に使用する埋込み式コンクリート型枠
の製造コストが廉価であり且つその型組み作業が簡単で
あって、施工コストを低減することが出来る。
【0041】コンクリート基礎の外周面を構成する布基
礎部外側の発泡樹脂パネルの表面がモルタル塗装されて
いる場合、コンクリート基礎としての外観を向上させる
ことが出来る。また、外周面がモルタルにより補強され
るため、コンクリート基礎の耐水性および耐候性を向上
させることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコンクリート基礎の全体構成を示
す縦断面図である。
【図2】埋込み式コンクリート型枠の全体構成を示す縦
断面図である。
【図3】ジョイナー及びセパレータの構成を示す斜視図
である。
【図4】セパレータの架設状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 :発泡樹脂パネル 2 :ベース部材 2A:下孔 3 :接続部材 3A:フランジ 3B:係止孔 4 :キャップ部材 4A:係止孔 4B:突堤 5 :第1セパレータ 5A:連結部 5B:凹み 6 :第2セパレータ 6A:連結部 7 :コンクリート釘 8 :メタルラス 9 :モルタル 10 :第3セパレータ C :コンクリート D :発泡樹脂断熱材 F :防湿シート N :布基礎部 S :捨てコンクリート SL:スラブ部 T :鉄筋 W :割栗石
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI E04B 2/86 601L 611M

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 布基礎部の上部にスラブ部が一体的に形
    成されたベタ基礎としてのコンクリート基礎であって、
    前記布基礎部は、埋込み式コンクリート型枠の内側にコ
    ンクリートを打設して成り、前記埋込み式コンクリート
    型枠は、コンクリートの打設空間を開けてその左右両側
    に配列される複数の発泡樹脂パネルと、各発泡樹脂パネ
    ルを上下方向から包持するジョイナーと、左右のジョイ
    ナーを相互に連結するセパレータとを備え、前記ジョイ
    ナーは、U字状断面のチャンネル状に成形され且つ捨て
    コンクリート上に固定されて最下段の発泡樹脂パネルの
    下端部を包持するベース部材と、H字状断面のチャンネ
    ル状に成形され且つ下段の発泡樹脂パネルの上端部およ
    び上段の発泡樹脂パネルの下端部をそれぞれ包持する接
    続部材と、逆U字状断面のチャンネル状に成形され且つ
    最上段の発泡樹脂パネルの上端部を包持するキャップ部
    材との3種の部材を有しており、前記接続部材及びキャ
    ップ部材には、前記セパレータの両端部に形成された連
    結部を係止する複数の係止孔がそれぞれ長手方向に沿っ
    て配列されていることを特徴とするコンクリート基礎。
  2. 【請求項2】 コンクリート基礎の外周面を構成する布
    基礎部外側の発泡樹脂パネルの表面がモルタル塗装され
    ている請求項1に記載のコンクリート基礎。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002285562A (ja) * 2001-03-22 2002-10-03 Asahi Kasei Corp 建物の基礎構造
JP2003105777A (ja) * 2001-09-28 2003-04-09 Sumitomo Forestry Co Ltd 基礎工法
CN111794261A (zh) * 2020-07-29 2020-10-20 中铁大桥勘测设计院集团有限公司 一种扩大基础及其施工方法和应用

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