JP2994154B2 - コンピュータシステム - Google Patents

コンピュータシステム

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JP2994154B2
JP2994154B2 JP4272479A JP27247992A JP2994154B2 JP 2994154 B2 JP2994154 B2 JP 2994154B2 JP 4272479 A JP4272479 A JP 4272479A JP 27247992 A JP27247992 A JP 27247992A JP 2994154 B2 JP2994154 B2 JP 2994154B2
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controller
bus
data
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浩一 出羽
博幸 尾田
啓市 上原
秀司 堀
博之 久保田
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Priority to EP93113168A priority patent/EP0588084A3/en
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ラップトップタイプ
またはノートブックタイプのパ−ソナルポータブルコン
ピュータに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯可能なラップトップタイプま
たはノートブックタイプのパーソナルポータブルコンピ
ュータが種々開発されている。
【0003】この種のポータブルコンピュータは各種動
作モードを有しており、例えば、スピーカのON/OF
F切り替えや、リジュームモードとブートモードの切り
替え等をユーザの指示に応じて行えるように構成されて
いる。しかしながら、従来では、これらモードの切り替
えや、現在設定されているモードを確認するためには、
ポップアップ処理等を実行してそれによって提供される
ポップアップウインドを画面表示することが必要とされ
た。この場合、実行中のアプレケーションプログラム
は、ポップアップ処理が終了するまで、一時的に中断さ
れる。
【0004】また、ポップアップウインドは実行中のア
プリケーションプログラムによって提供される画面内に
表示されるので、アプリケーションプログラムによって
はそのポップアップウインド内の文字表示に乱れが生じ
る場合がある。さらに、ポップアップ処理の起動はマス
ク可能な割り込みを利用して行われていたため、実行中
のアプリケーションプログラムによってはその割り込み
がマスクされてしまい、ポップアップ処理を実行できな
いという不具合が生じることもあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のポータブルコン
ピュータにおいては、動作モードを切り替えや、現在設
定されているモードを確認するためには実行中のアプリ
ケーションプログラムによって提供されている画面内に
ウインドを開かねばならず、その作業のためにアプリケ
ーションプログラムの実行が中断されたり、アプリケー
ションプログラムによってはウインド表示を正常に行な
うことができないという欠点もあった。
【0006】この発明はこのような点に鑑みてなされた
もので、実行中のアプリケーションプログラムに影響を
与えることなく現在の動作モードの確認、または動作モ
ードの切り替えを行なうことことができるポータブルコ
ンピュータを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段および作用】この発明は、
CPU、システムバス、周辺コントローラおよびメイン
ディスプレイを有するコンピュータシステムにおいて、
前記メインディスプレイとは別個に前記コンピュータシ
ステム本体に設けられ、前記コンピュータシステムの各
種動作状態を表示するサブディスプレイと、前記CPU
および周辺コントローラそれぞれからアクセス可能に構
成され、前記サブディスプレイの表示を制御するための
制御データが設定されるレジスタ群と、前記レジスタ群
に設定された制御データに従って、前記サブディスプレ
イの表示を制御する制御回路とを具備し、前記周辺コン
トローラは、前記CPUによるデータ転送のために設け
られた前記システムバスとは異なるコントローラバスを
介して前記レジスタ群に接続されており、前記コントロ
ーラバスを介して前記制御データを前記レジスタ群に設
定することを特徴とする。
【0008】このコンピュータシステムにおいては、メ
インディスプレイとは別個に、コンピュータシステムの
状態表示専用のサブディスプレイが設けられており、こ
のサブディスプレイ上に各種動作状態が画面表示され
る。この場合、サブディスプレイの表示を制御するため
の制御データはCPUおよび周辺コントローラによって
レジスタ群に設定され、その制御データに従って制御回
路がサブディスプレイの表示を制御する。このように、
状態表示専用のサブディスプレイが設けられており、し
かもそのサブディスプレイの表示制御はメインディスプ
レイの表示制御とは関係なく別個に行われるので、実行
中のアプリケーションプログラムに影響を与えることな
く現在の動作モードの確認を行うことができる。また、
サブディスプレイの表示制御は、レジスタ群に制御デー
タを設定することによって行われるが、周辺コントロー
ラによるレジスタ群への制御データの設定処理は、CP
Uによるデータ転送のために用いられるシステムバスで
はなく、周辺コントローラとレジスタ群をつなぐ専用の
コントローラバスを介して独自に行われるので、システ
ムバス経由で行われる実行中のアプリケーションプログ
ラムによるCPU動作とは無関係に、サブディスプレイ
の表示を変更することができる。よって、どのようなア
プリケーションプログラムが実行されていても、その動
作に何ら影響を与えずに、動作モードの確認を行うこと
ができる。
【0009】また、前記周辺コントローラは、前記各種
動作状態の切換を指示するためのホットキーを入力する
ホットキー入力手段と、このホットキー入力手段から入
力されたホットキーのキーデータを前記コントローラバ
スを介して前記レジスタ群に設定する手段とを含み、前
記レジスタ群に設定されたホットキーのキーデータは、
マスク不能割り込みによって前記CPUに通知されるこ
とを特徴とする。 このように、動作状態切換のためのホ
ッキーによるキーデータを、システムバストは異なる専
用のコントローラバスを介してレジスタ群に設定し、且
つそのホッキーのキーデータをマスク不能割り込みによ
ってCPUに通知することにより、実行中のアプリケー
ションプログラムに影響を与えずにホッキーによるキー
データをCPUに通知できる。しかも実行中のアプリケ
ーションプログラムによって割り込みがマスクされるこ
とがないので、どのようなアプリケーションプログラム
が実行されている最中でも即時にホットキーのキーデー
タをCPUに通知でき、動作状態の切換を行うことがで
きる。 また、前記CPUは、前記マスク不能割り込みに
よって前記ホットキーのキーデータが通知されたとき、
前記コンピュータシステムの動作状態を切り替えるため
の処理を実行し、その動作状態の切換結果が前記サブデ
ィスプレイに反映されるように前記レジスタ群の制御デ
ータを更新するように構成することが好ましい。これに
より、実行中のアプリケーションプログラムに依らずに
動作状態を切り替えることが出来、しかも切換結果をサ
ブディスプレイで確認することができる。 また、前記周
辺コントローラは、キーボードからの前記ホットキー以
外の他の押下キーに対応するキーデータを前記システム
バスを介して前記CPUへ送信するための第1のポート
と、前記ホットキー入力手段から入力された前記ホット
キーのキーデータを前記コントローラバスを介して前記
レジスタ群に送信するための第2のポートとを有するキ
ーボードコントローラであることを特徴とする。これに
より、従来のシステムとの互換性を維持しつつ、しかも
アプリケーションプログラムの実行に影響を与えずに、
ホットキーを用いて動作状態を切換えるという拡張機能
を実現することができる。
【0010】
【0011】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の実施例を説
明する。図1には、この発明の一実施例に係わるポータ
ブルコンピュータのシステム構成が示されている。
【0012】このポータブルコンピュータは、ラップト
ップタイプまたはノートブックタイプのパーソナルポー
タブルコンピュータであり、ISA(Industry Stand
ardArchitecture )仕様のシステムバス(ISA−B
US)11、高速グラフィック転送用の周辺インターフ
ェースバス(PI−BUS;Peripheral Interface
BUS)12、キーボードインターフェースバス(KB
C−BUS)13、および電源インターフェースバス
(PSC−BUS)14を備えている。
【0013】システムバス(ISA−BUS)11に
は、CPU21、およびI/Oコントローラ22が接続
されている。CPU21およびI/Oコントローラ22
としては、米インテル社により製造販売されているマイ
クロプロセッサ80386SL、およびそのファミリー
チップである82360SLがそれぞれ使用される。
【0014】CPU21は、システム全体の制御を司る
ためのものであり、システムメモリ23に格納された処
理対象のプログラムを実行する。また、このCPU21
は、各種I/Oをアイドル時にパワーダウンするといっ
た低消費電力のためのパワー管理機能を有している。こ
のパワー管理機能は、システム管理割り込み(SMI;
(System Management Interrupt)と称されている
割り込み処理によって実行される。CPU21の持つ割
り込みには、SMIの他、マスク不能割り込み(NM
I;Non−Maskable Interrupt)、およびマスク可能
割り込み(INTR;Maskable Interrupt)がある。
SMIは、マスク不能割り込みの一種であるが、前述の
NMIやINTRよりも優先度の高い、最優先度のハー
ドウェア割り込みであり、CPU21の割り込み要求入
力SMIをアクティブにすることによって起動される。
同様に、マスク不能割り込み、およびマスク可能割り込
みも、CPU21の図示しない割り込み要求入力NM
I、INTRをアクティブにすることによってそれぞれ
起動されるものである。
【0015】このSMIによる割り込み処理は、パワー
管理のための機能だけでなく、後述するホットキー処理
等の拡張機能を実行する際にも利用される。
【0016】I/Oコントローラ22は、CPUおよび
メモリサポート機能を実現するための専用ロジックであ
り、シリアルポート41に接続されるI/O機器等の制
御、およびプリンタポート(EPP;Enhanced Print
erPort )43に接続される外部プリンタの制御を行な
う。また、このI/Oコントローラ22には、直接メモ
リアクセス制御のためのDMAコントローラが2個、割
り込みコントローラ(PIC;Programmable Inter
rupt Controller )が2個、タイマ(PIT;Progr
ammable Interval Timer )が2個、シリアルI/O
コントローラ(SIO;Serial Input/Output Con
troller )が2個、リアルタイムクロック(RTC;R
eal Time Clock)が1個内蔵されている。リアルタイ
ムクロックは、独自の動作用電池を持つ時計モジュール
であり、その電池から常時電源が供給されるCMOS構
成のスタティクRAM(以下、CMOSメモリと称す
る)を有している。こCMOSメモリは、システム構成
を示すセットアップ情報の格納等に利用される。
【0017】CPU21およびI/Oコントローラ22
間の通信は、システムバス(ISA−BUS)11、ま
たはCPU21とI/Oコントローラ22間に設けられ
た専用のインターフェース線を介して実行される。CP
U21とI/Oコントローラ22間のインターフェース
信号には、例えば、CPU21のSMI機能を制御する
ための信号等が含まれている。
【0018】すなわち、CPU21の割り込み要求入力
SMIには、ANDゲートG1を介して、I/Oコント
ローラ22またはステータスLCD制御ゲートアレイ
(SLCDC GA)26から出力されるアクティブロ
ーのSMI信号が供給される。ステータスLCD制御ゲ
ートアレイ(SLCDC GA)26からのSMI信号
は、後述するホットキー処理や機能拡張に伴う他の特殊
処理をCPU21に要求するときに発生されるものであ
り、またI/Oコントローラ22からのSMI信号はタ
イマによる時間監視等によってI/Oのパワーダウンの
必要性が検出された時などに発生される。
【0019】ここで、ホットキーとは、システム動作環
境の設定/変更のために行う各種動作モード切り替え等
をCPU21に対して直接的に要求するためのキーであ
り、キーボード51上の特定の幾つかのキーがそのホッ
トキーとして割り当てられている。このホットキーが操
作されると、CPU21によって提供されるシステム動
作環境の設定/変更に係わる幾つかの機能が直接呼び出
され、実行される。このホットキー処理においては、シ
ステムバス(ISA−BUS)11を介した通常のキー
データ送信を行なわずに、CPU21にSMIが発行さ
れ、キーボードインターフェースバス(KBC−BU
S)13およびステータスLCD制御ゲートアレイ(S
LCD GA)を通じてそのホットキーのキーデータが
CPU21に送られる。
【0020】ホットキーにより呼び出すことができるC
PU21の機能としては、、インスタントセキュリティ
機能、パワーセーブモードの切り替え機能、レジューム
/ブートモードの切り替え機能、LCD/CRT表示の
切り替え機能、LCDパネルの黒白反転表示機能等があ
る。これら機能は、後述するBIOS−ROM25に格
納されているSMI処理プログラムによって提供される
ものである。このSMI処理プログラムはメモリ常駐終
了型のプログラムであるため、アプリケーションプログ
ラムの実行中であっても、押下されたホットキーに対応
する機能を即時に呼び出すことができる。
【0021】また、ホットキーにより呼び出すことがで
きる機能には、CPU21ではなく、ハードウェアによ
って直接実行・制御される機能もある。この機能には、
後述するキーボードコントローラ(KBC)30によっ
て実行されるもの、電源コントローラ(PSC)46に
よって実行されるものがある。キーボードコントローラ
(KBC)30によって提供されるのは、キーボード5
1上の一部のキーを矢印キーにオバーレイして使用する
“Arrow”モードの設定機能、キーボード51上の
一部のキ−をテンキーにオバーレイして使用する“Nu
meric”モードの設定機能、キーボード51の“S
croll Lock”モードの設定機能である。電源
コントローラ(PSC)46によって提供されるのは、
LCDパネル49のコントラスト/輝度の調整機能、お
よび図示しないスピーカーの音量調整機能である。
【0022】CPU21のローカルバスには、システム
メモリ23と、オプションのDRAMカード24が接続
される。システムメモリ23は、このシステムのメイン
メモリとして利用されるものであり、処理対象となるプ
ログラムおよびデータ等が格納される。このシステムメ
モリ23は、標準で4Mバイトの記憶容量を有してい
る。DRAMカード24は、このコンピュータシステム
の拡張メモリとして使用されるものであり、コンピュー
タ本体に設けられた88ピンの専用カードスロットにオ
プション接続される。このDRAMカード24には、2
Mバイト、4Mバイト、8Mバイト、16Mバイト等の
種類がある。
【0023】また、システムバス(ISA−BUS)1
1には、BIOS−ROM25が接続されている。この
BIOS−ROM25は、基本入出力プログラム(BI
OS;Basic I/O System )を記憶するためのも
のであり、プログラム書き替えが可能なようにフラッシ
ュメモリ(FLASH MEM)によって構成されてい
る。基本入出力プログラムには、電源投入時の初期化処
理のためのプログラムや、各種入出力装置を制御するた
めのドライバプログラムを始め、ホットキー操作に関係
する処理を行なうためのプログラム等が含まれている。
【0024】システムバス(ISA−BUS)11に
は、さらに、ステータスLCD制御ゲートアレイ(SL
CDC GA)26、フロッピーディスクコントローラ
(FDC)27、PCMCIAゲートアレイ(PCMC
IA GA)28、キーボードコントローラ(KBC)
30、拡張ユニット(Desk Station)が装着可能な
拡張コネクタ31、およびハードディスクドライブ(H
DD)42が接続されている。
【0025】ステータスLCD制御ゲートアレイ(SL
CDC GA)26は、ステータスLCD44の表示制
御、キーボードコントローラ(KBC)30との通信、
および電源コントローラ(PSC)46との通信を行な
う。ステータスLCD44の表示制御においては、ステ
ータスLCD制御ゲートアレイ(SLCDC GA)2
6は、バッテリ動作残り時間や、ホットキー操作によっ
て設定/変更可能な各種動作環境状態等をステータスL
CD44に表示する。この場合、バッテリ動作残り時間
は数字によって表示され、他の動作環境状態はアイコン
によって表示される。また、バッテリ動作残り時間の代
わりに、バッテリ残り容量をパーセント表示することも
できる。動作残り時間を表示するか残り容量をパーセン
ト表示するかは、CMOSメモリのセットアップ情報を
変更することによって選択することができる。
【0026】ステータスLCD44は、このポータブル
コンピュータの各種動作状態、つまり前述のバッテリ動
作残り時間や各種動作モードの設定状態を表示のために
設けられた状態表示専用の液晶サブディスプレイであ
る。このステータスLCD44の具体的な表示内容につ
いては、図2を参照して後述する。
【0027】ステータスLCD制御ゲートアレイ(SL
CDC GA)26とキーボードコントローラ(KB
C)30間の通信は、CPU21とキーボードコントロ
ーラ(KBC)30間の各種制御情報の転送を高速実行
するために行なわれるものであり、その通信には専用の
キーボードインターフェースバス(KBC−BUS)1
3が利用される。すなわち、ステータスLCD制御ゲー
トアレイ(SLCDCGA)26は、CPU21とキー
ボードコントローラ(KBC)30間で授受される制御
情報を一時的に保持する複数のレジスタ群を有してお
り、キーボードコントローラ(KBC)30はキーボー
ドインターフェースバス(KBC−BUS)13を介し
てそのレジスタ群をリード/ライトし、CPU21はシ
ステムバス11を介してこれらレジスタ群をリード/ラ
イトする。このレジスタ群には、前述のSMI信号をA
NDゲートG1に供給するために使用されるレジスタ
や、キーボードコントローラ(KBC)30から送信さ
れるホットキーのキーデータを保持するレジスタ(Fn
ステータスレジスタ)も含まれている。
【0028】ステータスLCD制御ゲートアレイ(SL
CDC GA)26と電源コントローラ(PSC)46
との通信は、CPU21と電源コントローラ(PSC)
46間の各種制御情報の転送を高速実行するために行な
われるものであり、その通信には専用の電源インターフ
ェースバス(PSC−BUS)14が利用される。すな
わち、ステータスLCD制御ゲートアレイ(SLCDC
GA)26は、CPU21と電源コントローラ(PS
C)46間で授受される制御情報を一時的に保持するI
/Oレジスタ群を有しており、電源コントローラ(PS
C)46は、電源インターフェースバス(PSC−BU
S)14を介して、対応するレジスタ群をリード/ライ
トする。CPU21は、システムバス11を介してこれ
らレジスタ群をリード/ライトする。電源コントローラ
(PSC)46によるホットキー処理の機能は、ステー
タスLCD制御ゲートアレイ(SLCDC GA)26
のFnステータスレジスタのキーデータを電源インター
フェースバス(PSC−BUS)14を介して読みとる
ことによって実行される。
【0029】フロッピーディスクコントローラ(FD
C)27は、3.5インチ、750K/1.44Mバイ
トの2モードのフロッピーディスクドライブ(FDD)
45を制御するためのものであり、可変周波数発振器
(VFO)を内蔵している。
【0030】PCMCIAゲートアレイ(PCMCIA
GA)28は、PCMCIAスロット48a,48b
にオプション装着される68ピンのPCMCIA(Per
sonal Computer Memory Card International Ass
ociation)カードのリード/ライト制御、およびキーボ
ードコントローラ(KBC)30との通信を行なう。ま
た、このPCMCIAゲートアレイ(PCMCIA G
A)28には、EEPROM29とのインターフェース
ロジック、およびセキュリティ機能を実現するためのロ
ジックも含まれている。
【0031】2つのPCMCIAスロット48a,48
bの内、スロット48aは、全タイプのカード、即ち1
8mm厚のThickタイプ、10.5mm厚のタイプ
3、5.0mm厚のタイプ2、及び3.3mm厚のタイ
プ1の4種類のPCMCIAカードをサポートし、スロ
ット48bは、5.0mm厚または3.3mm厚のタイ
プ2、タイプ1の2種類のPCMCIAカードをサポー
トする。ここで、サイズの小さい5.0mm厚または
3.3mm厚のPCMCIAカードは、セキュリティカ
ードとして使用される。PCMCIAゲートアレイ(P
CMCIA GA)28のセキュリティ機能は、セキュ
リティカードからリードした暗証番号とEEPROM2
9の暗証番号の検証等を行ない、一致した場合のみシス
テムの起動を許可するといった処理を行なう。
【0032】また、セキュリティ機能には、インスタン
トセキュリティと称される機能もある。このインスタン
トセキュリティ機能は、キーボードコントローラ(KB
C)30からの所定のホットキー処理の指示に応答し
て、LCDパネル49の表示画面の消灯やキーボード5
1のキーロック等の処理を行なうためのものであり、ユ
ーザによるキーボード51のキー操作で所定のパスワー
ドが入力された際に元の状態に復帰される。このときの
パスワード検証は、キーボードコントローラ(KBC)
30がPCMCIAゲートアレイ(PCMCIA G
A)28のレジスタからパスワードをリードし、それを
キー入力されたパスワードと比較することによって実行
される。検証結果は、PCMCIAゲートアレイ(PC
MCIA GA)28のレジスタを介して例えばSMI
によってCPU21に送られる。
【0033】キーボードコントローラ(KBC)30
は、コンピュータ本体に組み込まれている標準装備の内
蔵キーボード51を制御するためのものであり、内蔵キ
ーボード51のキーマトリクスをスキャンして押下キー
に対応する信号を受けとり、それを所定のキーコード
(スキャンコード)に変換する。この場合、内蔵キーボ
ード51上に設けられているホットキーに対応するキー
コードは、キーボードインターフェースバス(KBC
BUS)13を介してステータスLCD制御ゲートアレ
イ(SLDC GA)26に送られ、そしてSMIによ
ってCPU21に送信される。一方、ホットキー以外の
他のキーコードは、通常通り、システムバス(ISA−
BUS)11を介してINTRによってCPU21に送
信される。また、キーボードコントローラ(KBC)3
0は、オプション接続されるマウス42、外部キーボー
ド53を制御する機能も有している。
【0034】拡張コネクタ31には、拡張ユニット(D
esk Station)が接続可能であり、拡張ユニットに通信
ボード等の各種拡張ボードを装着することによって、機
能拡張することができる。ハードディスクドライブ(H
DD)42は、IDE(Integrated Drive Electro
nics)インターフェースを有し、CPU21によって直
接的にアクセス制御される。このハードディスクドライ
ブ(HDD)42は、2.5インチ、120M/200
Mバイトの記憶容量を持つ。
【0035】周辺インータフェースバス(PI−BU
S)12には、VGA(Video Graphics Array)仕
様に準拠した表示コントローラ(以下、VGAコントロ
ーラと称する)32が接続されている。このVGAコン
トローラ32は、標準装備されているモノクロ階調表示
またはカラー表示のバックライト付きLCDパネル4
9、およびオプション接続されるカラーCRT50を表
示制御するためのものであり、周辺インターフェースバ
ス(PI−BUS)12を介してCPU21から画像デ
ータを受けとり、それを画像メモリ(VRAM)33に
描画する。この場合、システムバス(ISA−BUS)
11は使用されないので、画像データの転送によってシ
ステム性能が低下されることはない。LCDパネル49
の輝度・コントラストは、キーボード51からのホット
キー操作によって調整されるように構成されている。
【0036】さらに、このシステムには、電源コントロ
ーラ(PSC)46、および電源回路(PS)47が設
けられている。電源コントローラ(PSC)46は、C
PU21からの指示に応じて電源回路47から各ユニッ
トへの電源電圧供給を制御するためのものであり、CP
U21との通信は、電源インターフェースバス(PSC
−BUS)14、およびステータスLCD制御ゲートア
レイ(SLCDC GA)26のレジスタを介して行な
われる。また、電源コントローラ(PSC)46は、ス
テータスLCD制御ゲートアレイ(SLCDC GA)
26のFnステータスレジスタに入力されるキーデータ
にしたがって、LCDパネル49の輝度/コントラスト
調整や、スピーカ音量調整等のホットキー処理も実行す
る。電源回路47は、このコンピュータ本体に内蔵され
るバッテリまたはACアダプタを介して供給される外部
電源から、各ユニットに供給するための所定電圧値の内
部電源を生成する。また、電源回路47はこのコンピュ
ータの電源スイッチがOFFされた場合でもバックアッ
プ電源BKを発生し、各ユニットに供給する。
【0037】図2には、このコンピュータの外観、およ
びステータスLCD44の表示画面の一例が示されてい
る。
【0038】図示のように、コンピュータ本体にはキー
ボード51がその本体と一体に組み込まれると共に、ス
テータスLCD44が設けられている。また、LCDパ
ネル49は、本体に対して解放位置と閉塞位置間を回動
自在に設けられている。ステータスLCD44は、バッ
テリの残り使用時間などを数値表示するための表示領域
R1と、10個のアイコン表示領域R2〜R11を有し
ている。
【0039】表示領域R1には、バッテリ残像容量表示
用の3桁の数字セグメントが表示される。この場合、残
像容量は、残り使用時間または残り容量のパーセントで
数値表示される。時間表示の際には“:”のマークアイ
コンが点灯され、パーセント表示の場合には“%”のマ
ークアイコンが点灯される。アイコン表示領域R2に
は、ACアダプタによる駆動かバッテリ駆動かを示すア
イコンが表示される。この場合、ACアダプタ駆動時に
は図示のようにジャックプラグのアイコンが点灯され、
バッテリ駆動時にはそのジャックプラグアイコンは消灯
される。アイコン表示領域R3には、水滴点灯数によっ
てバッテリーセーブモードの設定状態を示す水道蛇口ア
イコンが表示される。このバッテリーセーブモードに
は、CPUクロック周波数、CPUスリープモードの設
定の有無、さらにはデイスプレイやHDDのオートオフ
機能の設定の有無などの動作モードの組み合わせからな
る3つのモード(フルパワーモード、エコノミーモー
ド、ローパワーモード)と、それら動作モードをそれぞ
れ任意に設定できるユーザセッティングモードとがあ
る。電力消費量はフルパワーモードが最も多く、次にエ
コノミーモードが多く、ローパワーモードが最も少な
い。水道蛇口アイコンの水滴点灯数も電力消費量に応じ
て変化され、フルパワーモード時にはすべての水滴が点
灯され、エコノミーモード、ローパワーモードの順で水
滴点灯数が少なくなる。ユーザセッティングモードの場
合の水滴点灯数は、その時の各動作モードの設定状態に
応じて決定される。また、ユーザセッティングモードで
は、図示のような手アイコンが常時点灯される。この手
アイコンは、ユーザセッティングモード以外、つまりフ
ルパワーモード、エコノミーモード、ローパワーモード
では消灯されている。これらフルパワーモード、エコノ
ミーモード、ローパワーモード、ユーザセッティングモ
ードの切換えは、CPU21によって提供されるホット
キー処理により実行される。
【0040】アイコン表示領域R4には、リジュームモ
ードかブートモードかを示す図示のようなブックアイコ
ンが表示される。この場合、リジュームモード時にはブ
ックアイコンが点灯され、ブートモード時にはブックア
イコンは消灯される。このリジュームモード/ブートモ
ードの切り替えも、CPU21によって提供されるホッ
トキー処理により実行される。
【0041】アイコン表示領域R5,R6には、それぞ
れハードディスク、フロッピーディスクの使用時に点灯
されるハードディスクアイコン、フロッピーディスクア
イコンが表示される。アイコン表示領域R7には、電子
メールの受信を示すメールアイコンが表示される。アイ
コン表示領域R8,R9,R10,R11には、キーボ
ードのキー入力モードを示すためのアルファベットアイ
コン、矢印アイコン、テンキーアイコン、スクロールア
イコンがそれぞれ表示される。この場合、通常のキー入
力モードでは表示領域R8のアルファベットアイコンが
点灯され、オーバレイの矢印キーを使用するArrow
モードでは表示領域R9の矢印アイコンが点灯され、オ
ーバレイのテンキーを使用するNumericモードで
は表示領域R10のテンキーアイコンが点灯され、スク
ロールロックモードでは表示領域R11のスクロールア
イコンが点灯される。これらキー入力モードの切り替え
は、キードコントローラ(KBC)30によって提供さ
れるホットキー処理により実行される。
【0042】図3には、CPU21とキーボードコント
ローラ(KBC)30、およびCPU21と電源コント
ローラ(PSC)46間の通信に関係するハードウェア
構成が抽出して示されている。
【0043】前述したように、CPU21とキーボード
コントローラ(KBC)30間の制御情報の通信は、ス
テータスLCD制御ゲートアレイ(SLCDC GA)
26に設けられたキーボードコントローラ(KBC)3
0との通信用レジスタ群をCPU21がシステムバス2
1を介してリード/ライトし、そのレジスタ群をキーボ
ードコントローラ(KBC)30がキーボードインター
フェースバス(KBCBUS)13を介してリード/ラ
イトすることによって実現される。この場合、CPU2
1からキーボードコントローラ(KBC)30への転送
においては、CPU21がシステムバス11を介してレ
ジスタ群に制御情報をライトしている期間中はキーボー
ドコントローラ(KBC)30は他の処理を実行するこ
とができ、またレジスタ群に制御情報がライトされる
と、ステータスLCD制御ゲートアレイ(SLCDC
GA)26からキーボードコントローラ(KBC)30
にリクエスト信号が送信されて、以降はステータスLC
D制御ゲートアレイ(SLCDC GA)26とキーボ
ードコントローラ(KBC)30間で通信が行なわれ
る。この期間は、CPU21およびシステムバス11は
その制御情報の転送から解放される。同様に、キーボー
ドコントローラ(KBC)30からCPU21への転送
においても、キーボードコントローラ(KBC)30が
キーボードインターフェースバス(KBC BUS)1
3を介してレジスタ群に制御情報をライトしている期間
中は、CPU21およびシステムバス11はその制御情
報の転送から解放されており、レジスタ群に制御情報が
ライトされると、ステータスLCD制御ゲートアレイ
(SLCDC GA)26からCPU21にSMI信号
が送信されて、以降はステータスLCD制御ゲートアレ
イ(SLCDC GA)26とCPU21間で通信が行
なわれる。この期間は、キーボードコントローラ(KB
C)30は、その制御情報の転送から解放される。
【0044】したがって、CPU21とキーボードコン
トローラ(KBC)30間のデータの転送回数がたとえ
増大されても、その転送のためにシステムバス11やC
PU21が専有される時間の増加は少ないので、システ
ム性能の低下を招くことなく、キーボードコントローラ
(KBC)30にホットキーやセキュリティー等のシス
テムの機能拡張に係わる特殊機能を持たせることができ
る。
【0045】また、CPU21と電源コントローラ(P
SC)46間の制御情報の通信も、ステータスLCD制
御ゲートアレイ(SLCDC GA)26に設けられた
電源コントローラ(PSC)46との通信用レジスタ群
をCPU21がシステムバス21を介してリード/ライ
トし、そのレジスタ群を電源コントローラ(PSC)4
6が電源インターフェースバス(PSC BUS)14
を介してリード/ライトすることによって実現される。
この場合、CPU21とキーボードコントローラ(KB
C)30間の通信と同様に、CPU21から電源コント
ローラ(PSC)46への転送時には電源コントローラ
(PSC)46にリクエスト信号が送信され、電源コン
トローラ(PSC)46からCPU21への転送時には
CPU21にSMI信号が送信される。
【0046】次に、CPU21とキーボードコントロー
ラ(KBC)30間の通信の一例として、ホットキーの
キーデータの送信を説明する。
【0047】ホットキーのキーデータの送信は、キーボ
ードコントローラ(KBC)30との通信用レジスタ群
中でホットキーレジスタとして割り当てられているFn
ステータスレジスタ101、およびSMI送信レジスタ
102を利用して行われる。
【0048】前述したように、ホットキー処理は、キー
ボード51上にホットキーとして割り当てられた特定の
キーを操作することによって起動されるものである。具
体的には、[Fn]キーと、[F1],[F2},…な
どの特定キーとを同時に押すことによって([Fn]+
特定のキー)、特定キー毎に予め定義された幾つかのホ
ットキー処理を選択的に呼び出すことができる。
【0049】[Fn]+特定のキーが押された場合、キ
ードコントローラ(KBC)30は、ホットキーのキー
データをCPU21に知らせるために、キーボードイン
ターフェースバス(KBC BUS)13を介して、ス
テータスLCD制御ゲートアレイ(SLCDC GA)
26のFnステータスレジスタ101にキーデータをラ
イトし、次いでSMI送信用レジスタ102のbit7
にSMI発行用のデータ“1”をライトする。Fnステ
ータスレジスタ101にセットされるキーデータとして
は、[Fn]キーと同時に押されたキーのスキャンコー
ド(メイクコード/ブレークコード)が利用される。
【0050】SMI送信レジスタ102のbit7に
“1”がセットされると、ステータスLCD制御ゲート
アレイ(SLCDC GA)26からローレベルのSM
I信号が発生され、これがANDゲートG1を介してC
PU21に供給される。
【0051】CPU21は、SMI信号に応答して、メ
モリ23に常駐しているSMI処理プログラムを起動
し、以下の処理を行う。
【0052】すなわち、CPU21は、まず、ステータ
スLCD制御ゲートアレイ(SLCDC GA)26の
Fnステータスレジスタ101をリードして、ホットキ
ー操作によるSMIか否かを判別する。Fnステータス
レジスタ101にキーデ−タがセットされていれば、C
PU21はホットキー処理であることを検出し、そのキ
ーデ−タの内容に応じて、インスタントセキュリティ、
バッテリセーブモードの切り替え、リジューム/ブート
モードの切り替え、LCD/CRT表示の切り替え、L
CDパネル49の黒白反転表示の切り替え等の各種ホッ
トキーの機能を実行する。
【0053】この場合、ステータスLCD44のアイコ
ン表示を変更する必要がある機能、つまりバッテリセー
ブモードの切り替え、またはリジューム/ブートモード
の切り替え機能を実行する際には、CPU21は、ステ
ータスLCD制御ゲートアレイ(SLCDC GA)2
6に設けられたアイコン表示制御レジスタに制御データ
をライトし、これによってステータスLCD44のアイ
コンの点灯/消灯状態をそのモード切り替えの内容にあ
った状態に制御する。
【0054】また、[Fn]+特定のキーによって指定
されたホットキー処理の機能が、キーボードのオ−バレ
イやスクロールロック機能の場合には、対応する処理は
キーボードコントローラ(KBC)30自体によって実
行されるので、CPU21はなにも実行せずにそのホッ
トキー処理ルーチンから復帰する。
【0055】一方、電源コントローラ(PSC)46
も、電源インターフェースバス(PSC BUS)14
を介してステータスLCD制御ゲートアレイ(SLCD
C GA)26と通信を行い、ポーリングによってFn
ステータスレジスタ101の内容をリードする。Fnス
テータスレジスタ101にセットされたキーデータがス
ピーカの音量切り替えや、LCDパネル49の輝度/コ
ントラスト調整を示すものであれば、電源コントローラ
(PSC)46は、対応する処理を実行する。また、こ
の場合にも、CPU21はなにも実行せずにホットキー
処理ルーチンから復帰する。
【0056】また、電源コントローラ(PSC)46
は、このコンピュータの電源スイッチのON/OFF、
ACアダプタの着/脱、ロ−バッテリ状態等を検出した
時に、それをCPU21に通知するために検出情報を電
源インターフェースバス(PSC BUS)14を介し
てステータスLCD制御ゲートアレイ(SLCDC G
A)26の所定のレジスタにライトする。このとき、前
述のホットキーの場合と同様にして、SMI信号がCP
U21に発生され、CPU21の割り込み処理が起動さ
れる。
【0057】次に、図4を参照して、ステータスLCD
制御ゲートアレイ(SLCDC GA)26の具体的構
成の一例を説明する。
【0058】図4に示されているように、ステータスL
CD制御ゲートアレイ(SLCDCGA)26は、専用
レジスタ群201、システムバス(ISA BUS)1
1に結合されるISA−BUSインターフェスロジック
202、キーボードインターフェースバス(KBC B
US)13に結合されるKBC−BUSインターフェー
スロジック203、電源インターフェースバス(PSC
BUS)14に結合されるPSC−BUSインターフ
ェースロジック204、SMI信号をANDゲートG1
に出力するためのSMI信号出力ロジック205、およ
びステータスLCD44を制御するステータスLCDイ
ンターフェースロジック206から構成されている。
【0059】専用レジスタ群201は48個の8ビット
レジスタから構成されており、キーボードコントローラ
(KBC)30との通信用レジスタ群、電源コントロー
ラ(PSC)46との通信用レジスタ群、およびステー
タスLCD44の表示制御用レジスタ群が含まれてい
る。これらレジスタにはそれぞれ異なるアドレスが割り
当てられている。
【0060】ISA−BUSインターフェースロジック
202は、システムバス(ISA−BUS)11とのイ
ンターフェースを司るためのものであり、CPU21か
らの要求に応じて専用レジスタ群201をリード/ライ
ト制御するために、システムバス11を介してCPU2
1から供給されるアドレスイネーブル信号(AEN)、
アドレス信号(SA)、I/Oリード信号(IOR
D)、I/Oライト信号(IOWR)、およびシステム
データバス(SD)内の8ビット分のデータを利用す
る。この場合、どのレジスタをアクセスするかは、アド
レス信号(SA)をデコードすることによって決定され
る。
【0061】KBC−BUSインターフェースロジック
203は、キーボードコントローラ(KBC)30から
の要求に応じて専用レジスタ群201をリード/ライト
制御するために、キーボードインターフェースバス(K
BC BUS)13を介してキーボードコントローラ
(KBC)30から供給されるリード/ライト信号R/
W ̄、ストローブ信号(STROB ̄)、およびキーボ
ードインターフェースバス(KBC BUS)13内の
8ビットのKBCデータ線(KBS−DATA)上のア
ドレス/データを利用する。また、KBC−BUSイン
ターフェースロジック203は、キーボードコントロー
ラ(KBC)30との通信のために使用される所定レジ
スタの所定ビット位置に接続されており、そのビット位
置にCPU21によってセットされるデータ“1”に応
答してキーボードコントローラ(KBC)30にリクエ
スト信号(REQUEST)を出力する。このリクエス
ト信号(REQUEST)は、CPU21によって設定
されたレジスタのデータ内容をキーボードコントローラ
(KBC)30にリードさせるために使用される。この
ようなインターフェース信号を利用したキーボードコン
トローラ(KBC)30とステータスLCD制御ゲート
アレイ(SLCDC GA)26間の実際の通信手順に
ついては、図5乃至図7を参照して後述する。
【0062】PSC−BUSインターフェースロジック
204は、電源コントローラ(PSC)46からの要求
に応じて専用レジスタ群201をリード/ライト制御す
るために、電源インターフェースバス(PSC BU
S)14を介して電源コントローラ(PSC)46から
供給されるリード/ライト信号(R/W ̄)、ストロー
ブ信号(STROB ̄)、および電源インターフェース
バス(PSC BUS)14内の8ビットのPSCデー
タ線(PSC−DATA)上のアドレス/データを利用
する。また、PSC−BUSインターフェースロジック
204は、電源コントローラ(PSC)46との通信の
ために使用される所定レジスタの所定ビット位置に接続
されており、そのビット位置にCPU21によってセッ
トされるデータ“1”に応答して電源コントローラ(P
SC)46にリクエスト信号(REQUEST)を出力
する。このようなインターフェース信号を利用した電源
コントローラ(PSC)46とステータスLCD制御ゲ
ートアレイ(SLCDC GA)26間の実際の通信手
順については、図8乃至図10を参照して後述する。
【0063】SMI信号出力ロジック205は、キーボ
ードコントローラ(KBC)30との通信用のレジスタ
群内に設けられたSMI送信レジスタ102のbit
7、および電源コントローラ(PSC)46との通信用
のレジスタ群内に設けられたSMI送信レジスタのbi
t7の双方に接続されており、その一方に“1”がセッ
トされた時にローレベルのSMI信号を発生する。この
SMI信号は、ANDゲートG1を介してCPU21の
SMI入力に供給される。
【0064】ステータスLCDインターフェースロジッ
ク206は、専用レジスタ群201内に設けられた表示
制御用レジスタ群の内容にしたがってステータスLCD
44を制御するためのものであり、5本のコモン信号と
12本のセグメント信号の組み合わせによってステータ
スLCD44を表示制御する。この場合、ステータスL
CD44の各表示エリアの数字セグメントやアイコンの
点灯/消灯は、対応するレジスタにセットされる表示制
御データの内容(“1”/“0”)によって決定され
る。表示制御用レジスタ群への表示制御データのセット
は、CPU21、キーボードコントローラ(KBC)3
0、および電源コントローラ(PSC)46によってそ
れぞれ実行される。CPU21がセットする表示制御デ
ータは、図2に示したステータスLCD44の表示領域
R3の水道アイコン、表示領域R4のブックアイコン、
表示領域R5のハードディスクアイコン、表示領域R6
のフロッピーディスクアイコン、および表示領域R7の
メールアイコンの点灯/消灯を指示するものである。キ
ーボードコントローラ(KBC)30がセットする表示
制御データは、ステータスLCD44の表示領域R8〜
R11それぞれのアイコンを点灯/消灯を指示するもの
である。電源コントローラ(PSC)46のセットする
表示制御データは、表示領域R1の3桁の数字セグメン
ト、および表示領域R2の電源アイコンの点灯/消灯を
指示するものである。
【0065】次に、図5乃至図7を参照して、キーボー
ドインターフェースバス(KBCBUS)13を利用し
たキーボードコントローラ(KBC)30とステータス
LCD制御ゲートアレイ(SLCDC GA)26間の
通信手順について説明する。
【0066】図5には、キーボードコントローラ(KB
C)30とステータスLCD制御ゲートアレイ(SLC
DC GA)26間のインターフェースが示されてい
る。図示のように、キーボードインターフェースバス
(KBC BUS)13は、8本のKBCデータ線(K
BC−DATA)131、リード/ライト信号(R/W
 ̄)線132、ストローブ信号(STROB ̄)線13
3、およびリクエスト信号(REQUEST)線134
を含む合計11本のラインから構成されている。この場
合、8本のKBCデータ線(KBC−DATA)131
は、アドレスの送信にも使用される。また、KBCデー
タ線(KBC−DATA)131としては、11本のス
キャンラインの内の8本が使用されている。
【0067】すなわち、キーボードコントローラ(KB
C)30のスキャンアウトのI/Oポートには、キーボ
ード51のキーマトリクスをスキャンするためのスキャ
ン信号をキーボード51に送信するための11本のスキ
ャンラインが接続されており、またキーボードコントロ
ーラ(KBC)30のスキャンインのI/Oポートに
は、キーボード51からのリターン信号を受信する8本
のリターンラインが接続されている。11個のスキャン
アウトのI/Oポートの内の8個は、KBCデータ線
(KBC−DATA)131にも接続されており、ステ
ータスLCD制御ゲートアレイ(SLCDC GA)2
6とのデータ送受信のためにも使用される。この場合、
ステータスLCD制御ゲートアレイ(SLCDC G
A)26とのデータ送受信中においては、キーボードコ
ントローラ(KBC)30内の制御ロジックによってリ
ターンライン上の信号は無効とされ、スキャンコードへ
の変換は実行されない。
【0068】このように、この実施例では、11本のス
キャンラインの内の8本をキーボードインターフェース
バス(KBC BUS)13のデータ線として使用する
ことにより、キーボードコントローラ(KBC)30の
I/Oポート数の削減を図っている。また、このように
スキャンラインとKBCデータ線(KBC−DATA)
131とでI/Oポートを共用する構成を採用したこと
により、プログラム変更を行うだけで既存のキーボード
コントローラチップを利用することが可能となる。
【0069】図6には、キーボードコントローラ(KB
C)30がステータスLCD制御ゲートアレイ(SLC
DC GA)26のレジスタにデータをライトする際の
タイミングチャートが示されている。
【0070】図示のように、キーボードコントローラ
(KBC)30は、通常はスキャン信号をキーボード5
1に送信しているので、ステータスLCD制御ゲートア
レイ(SLCDC GA)26との通信期間中以外は、
KBCデータ線(KBC−DATA)131上にはスキ
ャン信号が伝達される。ステータスLCD制御ゲートア
レイ(SLCDC GA)26のレジスタにデータをラ
イトする場合には、まず、キーボードコントローラ(K
BC)30からKBCデータ線(KBC−DATA)1
31上にレジスタを指定するアドレスが出力され、次い
でライトデータがそのKBCデータ線(KBC−DAT
A)131上に出力される。アドレスまたはデータが出
力されている期間中は、キーボード51からのリターン
信号は無効にされる。また、キーボードコントローラ
(KBC)30からのリード/ライト信号(R/W ̄)
はローレベルに維持される。
【0071】キーボードコントローラ(KBC)30か
らのストローブ信号(STROB ̄)が立ち下がると、
KBCデータ線(KBC−DATA)131上のアドレ
スがステータスLCD制御ゲートアレイ(SLCDC
GA)26に取り込まれ、そのアドレスで指定されるレ
ジスタが選択される。そして、ストローブ信号(STR
OB ̄)が立ち上がると、その時のKBCデータ線(K
BC−DATA)131上のデータが、選択されたレジ
スタにライトされる。
【0072】このようなライト動作によって、例えば、
Fnステータスレジスタ101に対するホットキーのキ
ーデータ書き込みや、SMI送信レジスタ102に対す
るデータ書き込みが実行される。
【0073】図7には、キーボードコントローラ(KB
C)30がステータスLCD制御ゲートアレイ(SLC
DC GA)26のレジスタからデータをリードする際
のタイミングチャートが示されている。
【0074】ステータスLCD制御ゲートアレイ(SL
CDC GA)26のレジスタからデータをリードする
場合には、まず、キーボードコントローラ(KBC)3
0からKBCデータ線(KBC−DATA)131上に
レジスタを指定するアドレスが出力される。キーボード
コントローラ(KBC)30からのストローブ信号(S
TROB ̄)が立ち下がると、KBCデータ線(KBC
−DATA)131上のアドレスがステータスLCD制
御ゲートアレイ(SLCDC GA)26に取り込まれ
る。そして、キーボードコントローラ(KBC)30か
らのリード/ライト信号(R/W ̄)がローからハイレ
ベルに変化すると、アドレスによって指定されたレジス
タのリード動作が実行され、ステータスLCD制御ゲー
トアレイ(SLCDC GA)26からKBCデータ線
(KBC−DATA)131上にリードデータが出力さ
れる。そして、このKBCデータ線(KBC−DAT
A)131上のリードデータがキーボードコントローラ
(KBC)30に取り込まれると、リード/ライト信号
(R/W ̄)がローレベルに戻り、リード動作が終了さ
れる。
【0075】このようなリード動作は、例えばCPU2
1からの制御情報をコマンドとしてキーボードコントロ
ーラ(KBC)30に送信する場合等に実行される。こ
の場合、リード動作は、ステータスLCD制御ゲートア
レイ(SLCDC GA)26からのリクエスト信号
(REQUEST)に応答して実行される。
【0076】ステータスLCD制御ゲートアレイ(SL
CDC GA)26にはキーボードコントローラ(KB
C)30とのデータ通信用レジスタが複数用意されてい
るので、CPU21によってそれらレジスタに制御情報
が一旦セットされれば、その後は前述のリード動作を繰
り返し実行することによってそれら複数の制御情報を連
続的にキーボードコントローラ(KBC)30が読み取
ることができる。この場合、ステータスLCD制御ゲー
トアレイ(SLCDC GA)26とキーボードコント
ローラ(KBC)30との通信には専用のキーボードイ
ンターフェースバス(KBC BUS)13だけが使用
され、システムバス(ISA BUS)11は使用され
ないので、システム全体の性能に影響を与えずに多くの
制御情報をキーボードコントローラ(KBC)30に渡
すことができる。
【0077】CPU21からキーボードコントローラ
(KBC)30に送信する制御情報としては、例えば、
外部キーボード53を使用したときに、その外部キーボ
ード53上の特定のキーをホットキーとして割り当てる
ためのホットキー定義情報等がある。すなわち、内部キ
ーボード51の使用時にはホットキーは「Fn+何れか
のキー」で定義されたが、外部キーボード53には[F
n]キーのような特殊キーが存在しないため、外部キー
ボード53上の幾つかのキーの組み合わせを[Fn]キ
ーの代用とすることが必要となる。この場合の幾つかの
キーのキーパータンが、前述のホットキー定義情報とし
てCPU21からキーボードコントローラ(KBC)3
0に送信される。キーボードコントローラ(KBC)3
0へのホットキー定義情報の送信は、例えばこのコンピ
ュータの電源スイッチ投入時にCPU21によって実行
される初期化ルーチンにおいて行なわれる。キーボード
コントローラ(KBC)30へのホットキー定義情報の
送信処理の詳細については、図16を参照して後述す
る。
【0078】次に、図8乃至図10を参照して、電源イ
ンターフェースバス(PSC BUS)14を利用した
電源コントローラ(PSC)46とステータスLCD制
御ゲートアレイ(SLCDC GA)26間の通信手順
について説明する。
【0079】図8には、電源コントローラ(PSC)3
0とステータスLCD制御ゲートアレイ(SLCDC
GA)26間のインターフェースが示されている。図示
のように、電源インターフェースバス(PSC BU
S)14は、8本のPSCデータ線(PSC−DAT
A)141、リード/ライト信号(R/W ̄)線14
2、ストローブ信号(STROB ̄)線143、および
リクエスト信号(REQUEST)線144を含む合計
11本のラインから構成されている。この場合、8本の
PSCデータ線(PSC−DATA)141は、データ
およびアドレスの送受信に共用される。
【0080】図9には、電源コントローラ(KBC)4
6がステータスLCD制御ゲートアレイ(SLCDC
GA)26のレジスタにデータをライトする際のタイミ
ングチャートが示されている。
【0081】図示のように、ステータスLCD制御ゲー
トアレイ(SLCDC GA)26のレジスタにデータ
をライトする場合には、電源コントローラ(PSC)4
6からPSCデータ線(PSC−DATA)141上に
レジスタを指定するアドレスが出力され、次いでライト
データがそのPSCデータ線(PSC−DATA)14
1上に出力される。また、電源コントローラ(PSC)
46からのリード/ライト信号(R/W ̄)はローレベ
ルに維持される。
【0082】電源コントローラ(PSC)46からのス
トローブ信号(STROB ̄)が立ち下がると、PSC
データ線(PSC−DATA)141上のアドレスがス
テータスLCD制御ゲートアレイ(SLCDC GA)
26に取り込まれ、そのアドレスで指定されるレジスタ
が選択される。そして、ストローブ信号(STROB
 ̄)が立ち上がると、その時のPSCデータ線(PSC
−DATA)141上のデータが、選択されたレジスタ
にライトされる。
【0083】このようなライト動作によって、例えば、
電源スイッチのON/OFF検出情報、ACアダプタの
着/脱検出情報、ロ−バッテリ状態の検出情報等の書き
込みが実行される。
【0084】図10には、電源コントローラ(PSC)
46がステータスLCD制御ゲートアレイ(SLCDC
GA)26のレジスタからデータをリードする際のタ
イミングチャートが示されている。
【0085】ステータスLCD制御ゲートアレイ(SL
CDC GA)26のレジスタからデータをリードする
場合には、まず、電源コントローラ(PSC)30から
PSCデータ線(PSC−DATA)141上にレジス
タを指定するアドレスが出力される。電源コントローラ
(PSC)46からのストローブ信号(STROB ̄)
が立ち下がると、PSCデータ線(PSC−DATA)
141上のアドレスがステータスLCD制御ゲートアレ
イ(SLCDC GA)26に取り込まれる。そして、
電源コントローラ(PSC)46からのリード/ライト
信号(R/W ̄)がローからハイレベルに変化すると、
アドレスによって指定されたレジスタのリード動作が実
行され、ステータスLCD制御ゲートアレイ(SLCD
C GA)26からPSCデータ線(PSC−DAT
A)141上にリードデータが出力される。そして、こ
のPSCデータ線(PSC−DATA)141上のリー
ドデータが電源コントローラ(PSC)46に取り込ま
れ、リード/ライト信号(R/W ̄)がローレベルに戻
ると、リード動作が終了される。
【0086】このようなリード動作は、例えばCPU2
1からの制御情報をコマンドとして電源コントローラ
(PSC)46に送信する場合等に実行される。この場
合には、リード動作は、ステータスLCD制御ゲートア
レイ(SLCDC GA)26からのリクエスト信号
(REQUEST)に応答して実行される。
【0087】ステータスLCD制御ゲートアレイ(SL
CDC GA)26には電源コントローラ(PSC)4
6とのデータ通信用レジスタが複数用意されているの
で、CPU21によってそれらレジスタに制御情報が一
旦セットされれば、その後は前述のリード動作を繰り返
し実行することによってそれら複数の制御情報を連続的
に電源コントローラ(PSC)30が読み取ることがで
きる。この場合、ステータスLCD制御ゲートアレイ
(SLCDC GA)26と電源コントローラ(PS
C)46との通信には専用の電源インターフェースバス
(PSC BUS)14だけが使用され、システムバス
(ISA BUS)11は使用されないので、システム
全体の性能に影響を与えずに多くの制御情報を電源コン
トローラ(PSC)46に渡すことができる。
【0088】次に、図11乃至図13を参照して、キー
ボードコントローラ(KBC)30の具体的構成の一例
を説明する。
【0089】図11にはキーボードコントローラ(KB
C)30の持つ複数のI/Oポートの信号の割り当ての
様子が示され、また図12,図13にはそれらI/Oポ
ートで授受される信号の機能が説明されている。
【0090】キーボードコントローラ(KBC)30
は、CPU、ROM、RAM、および複数のI/Oポー
トを含む1チップマイコンによって構成されており、図
11に示されているように、それらI/Oポートは、シ
ステムバス(ISA BUS)11、ステータスLCD
制御ゲートアレイ(SLCDC GA)26、内部キー
ボード51、マウス52、外部キーボード53、テンキ
ーパッド54とのインターフェースのためにそれぞれ図
12,図13のように割り当てられている。
【0091】すなわち、図12,図13から分かるよう
に、システムバス(ISA BUS)11とのインター
フェスには、8個のポートDB0〜DB7と、リセット
信号入力端子(R)、I/Oライト信号入力端子(W
R)、I/Oリード信号入力端子(RE)、チップ選択
信号入力端子(CS)、システムアドレス信号の下位3
ビット目(SA02)が入力されるアドレス入力端子
(C/D)、クロック入力端子(X1,X2)とが利用
される。8個のポートDB0〜DB7は、キーボードコ
ントローラ(KBC)30内の8ビットレジスタとCP
U21との間のデータ送受信のためのものであり、シス
テムバス(ISA BUS)11の16ビットデータバ
スのうちの下位8ビット(SD7−0)に接続されてい
る。
【0092】内部キーボード51とのインターフェース
には、ポートP00〜P07,P30〜P32、P40
〜P47が利用される。このうち、ポートP00〜P0
7,P30〜P32は内部キーボード51の11本のス
キャンラインにそれぞれ接続され、ポートP40〜P4
7は内部キーボード51の8本のリターンラインに接続
される。スキャンラインに接続されるポートP00〜P
07,P30〜P32の内、8個のポートP00〜P0
7についてはステータスLCD制御ゲートアレイ(SL
CDC GA)26との通信にも使用されるので、ポー
トP00〜P07は、図5で説明したようにキーボード
インターフェースバス(KBC BUS)13の8ビッ
トのデータ線にも接続されている。ステータスLCD制
御ゲートアレイ(SLCDC GA)26とのインター
フェースとしては、ポートP00〜P07の他に、ポー
トP60〜P62も使用される。ポートP60,P61
は、ステータスLCD制御ゲートアレイ(SLCDC
GA)26にリード/ライト信号(R/W ̄),ストロ
ーブ信号(STROB ̄)を送信するためのものであ
り、またP62はステータスLCD制御ゲートアレイ
(SLCDC GA)26からのリクエスト信号を受信
するためのものである。外部キーボード53とのインタ
ーフェースとしては、ポートP26,P27が使用され
る。これらポートP26,P27は、外部キーボード5
3に内蔵されているスキャンコードコントローラとの間
でデータおよびクロックの送受信を行なうためのもので
ある。
【0093】このように、キーボードコントローラ(K
BC)30は、CPU21と通信するための2種類のポ
ートを有している。1つは、システムバス(ISA B
US)11を介してCPU21と通信するためのポート
であり、もう1つは、キーボードインターフェースバス
(KBC BUS)13およびステータスLCD制御ゲ
ートアレイ(SLCDC GA)26を介してCPU2
1と通信するためのポートである。
【0094】この場合、システムバス(ISA BU
S)11を介してCPU21と通信するためのポート
は、従来のシステムとの互換性を維持するために、アプ
リケーションプログラム等の実行に必要となるキーボー
ド制御等に係わる既存のコマンドの授受や、同じくアプ
リケーションプログラム等にデータを渡すための通常の
キーデータ送信に使用される。一方、キーボードインタ
ーフェースバス(KBCBUS)13およびステータス
LCD制御ゲートアレイ(SLCDC GA)26を介
してCPU21と通信するためのポートは、このコンピ
ュータに設けられた拡張機能、つまりホットキー処理や
セキュリティ機能等の実行に係わるコマンドの授受、お
よびそのホットキーのキーデータ送信に専用に使用され
る。
【0095】このように、キーボードコントローラ(K
BC)30は、アプリケーションプログラム等によって
使用される既存のコマンドと、機能拡張に伴う追加され
た他のコマンドとをそれぞれ別のコマンドパスルートを
介して授受するように構成されているので、たとえキー
ボードコントローラ(KBC)30内のシステムバスと
の通信用のI/Oレジスタにアプリケーションプログラ
ムからのコマンドがセットされている状態で特殊機能の
実行が要求されても、そのI/Oレジスタの内容を一旦
退避させる等の処理を行なうことなく、要求された特殊
機能実行のためのコマンド授受を行なうことができる。
したがって、従来のシステムとの互換性を維持しつつ、
しかもアプリケーションプログラムの実行に影響を与え
ずに拡張機能を効率的に実行することができる。
【0096】図14には、キーボードコントローラ(K
BC)30によるキーデータ送信処理のフローチャート
が示されている。
【0097】キーデータ送信時に於いては、キーボード
コントローラ(KBC)30は、内部キーボード51の
押下キーがホットキー(Fn+他のキー)か否かを判別
する(ステップS11)。この判別は、押下キーに対応
するスキャンコードとFnキーのスキャンコードとを比
較し、その一致の有無を調べることによって行なわれ
る。
【0098】押下キーがホットキーの場合には、キーボ
ードコントローラ(KBC)30は、キーボードインタ
ーフェースバス(KBC BUS)13に接続されてい
るポートP00〜P07からステータスLCD制御ゲー
トアレイ(SLCDC GA)26にキーデータを送信
する(ステップS12)。この場合、送信されるキーデ
ータはFnキーと同時に押されたキーのスキャンコード
(押されている期間はメイクコード/離されるとブレー
クコード)であり、このスキャンコードがステータスL
CD制御ゲートアレイ(SLCDC GA)26のFn
ステータスレジスタ101にセットされる。また、この
キーデータ送信のステップS12においては、キーボー
ドコントローラ(KBC)30は、SMI信号が発行さ
れるように、ステータスLCD制御ゲートアレイ(SL
CDC GA)26のSMI送信レジスタ102のbi
t7に“1”をセットする。
【0099】一方、押下キーがホットキー以外の他のキ
ーの場合には、キーボードコントローラ(KBC)30
は、システムバス(ISA BUS)11に接続されて
いるポートDB0〜DB7からキーデータを送信する
(ステップS13)。このキーデータ送信処理では、ま
ず、システムバス(ISA BUS)11との通信用に
キーボードコントローラ(KBC)30内に設けられた
レジスタにそのキーデータがセットされ、そしてポート
24からキー入力割り込み信号IRQ1が発生される。
このキー入力割り込み信号IRQ1は、I/Oコントロ
ーラ21を介してCPU21にマスク可能割り込みとし
て供給される。
【0100】図15には、キーボードコントローラ(K
BC)30によるコマンド処理のフローチャートが示さ
れている。
【0101】キーボードコントローラ(KBC)30の
持つコマンド処理の機能は、前述したようにアプリケー
ションプログラム等に解放されている既存のコマンド処
理機能と、それ以外の、拡張コマンド処理機能とに大別
される。既存のコマンド処理機能は、例えばリピート速
度の制御等の通常のキー入力制御のためのものであり、
拡張コマンド処理機能理は、ホットキー機能やセキュリ
ティ機能を実現するためのものである。この拡張コマン
ド処理では、例えば、例えば電源投入時のパスワードの
検証処理や、インスタントセキュリティにおけるパスワ
ード検証処理、さらには外部キーボード用のホットキー
定義情報の登録処理等が行なわれる。
【0102】通常のキー入力制御等のための既存のコマ
ンド処理機能は、システムバス(ISA BUS)11
に接続されているポートDB0〜DB7を介してCPU
21から受信したコマンドに応答して実行され、そのコ
マンド処理の結果もシステムバス(ISA BUS)1
1を介してCPU21に通知される。パスワードの検証
処理やホットキー定義情報の登録処理等の拡張コマンド
処理機能は、キーボードインターフェースバス(KBC
BUS)13に接続されているポートP00〜P07
を介してCPU21から受信したコマンドに応答して実
行され、そのコマンド処理の結果もキーボードインター
フェースバス(KBC BUS)13を介してCPU2
1に通知される。
【0103】このように、通常のコマンド処理と拡張コ
マンド処理とでは、その処理によって実行される機能だ
けでなく、コマンド受信や処理結果通知の処理形式が異
なる。このため、キーボードコントローラ(KBC)3
0によるコマンド処理は、以下のように実行される。
【0104】すなわち、キーボードコントローラ(KB
C)30は、システムバス(ISABUS)11を介し
て供給されるコマンドかキーボードインターフェースバ
ス(KBC BUS)13を介して供給されるコマンド
か否かを判別する。この判別は、ポートWRに供給され
るI/Oライト信号(IOWR)とポートP62に供給
されるリクエスト信号のどちらがイネーブルになってい
るかを検出することによって実行される(ステップS2
1、S22)。
【0105】I/Oライト信号(IOWR)がイネーブ
ルの場合には、そのときに供給されるコマンドはシステ
ムバス(ISA BUS)11を介して供給されるもの
であるので、ステップS23〜S25から構成される通
常処理のためのルーチンが実行される。この場合、キー
ボードコントローラ(KBC)30は、システムバス
(ISA BUS)11に接続されているポートDB0
〜DB7からコマンドを受信する(ステップS23)。
次いで、そのコマンドにしたがって、キーボードコント
ローラ(KBC)30は、アプリケーションプログラム
等から要求されるリピート速度の制御等を始めとする通
常のキー入力制御のためのコマンド処理を行なう(ステ
ップS24)。コマンド処理を終了すると、キーボード
コントローラ(KBC)30は、処理結果や処理終了を
示すデータを、システムバス(ISA BUS)11と
の通信用のI/Oレジスタにセットし、それをポートD
B0〜DB7からCPU21に送信する(ステップS2
5)。
【0106】一方、リクエスト信号(REQUEST)
がイネーブルの場合には、そのときに供給されるコマン
ドはキーボードインターフェースバス(KBC BU
S)13を介して供給されるものであるので、ステップ
S26〜S28から構成される拡張処理のためのルーチ
ンが実行される。この場合、キーボードコントローラ
(KBC)30は、キーボードインターフェースバス
(KBC BUS)13に接続されているポートP00
〜P07からコマンドを受信する(ステップS26)。
この受信処理は、キーボードコントローラ(KBC)3
0がリクエスト信号(REQUEST)に応答してステ
ータスLCD制御ゲートアレイ(SLCDCGA)26
内の所定のレジスタをリードすることによって行なわれ
る。次いで、そのコマンドにしたがって、キーボードコ
ントローラ(KBC)30は、拡張コマンド処理を行な
う(ステップS27)。コマンド処理を終了すると、キ
ーボードコントローラ(KBC)30は、処理結果や処
理終了をCPU21に通知するために、ポートP00〜
P07からステータスLCD制御ゲートアレイ(SLC
DC GA)26の所定のレジスタに処理結果または処
理終了を示すデータをライトする(ステップS28)。
【0107】このように、キーボードコントローラ(K
BC)30は、拡張処理のためのコマンド受信やその処
理結果の送信については、システムバス(ISA BU
S)11ではなく、キーボードインターフェースバス
(KBC BUS)13を利用して行なっている。この
ため、システムバス(ISA BUS)11の専有時間
の上昇を招くことなくホットキー処理や他の拡張処理を
キーボードコントローラ(KBC)30を利用して行な
うことができ、このコンピュータシステム全体の性能向
上を図ることができる。
【0108】ここで、拡張コマンド処理の一例として、
ホットキー定義情報の登録処理について説明する。
【0109】すなわち、外部キーボード53は、[F
n]キーが存在しないため、キーの組み合わせによって
ホットキー機能を実現する必要がある。ただし、ホット
キーを外部キーボード53の特定のキーに割り当てる
と、実行されるアプリケーションプログラムによっては
キー割り当てが重複してしまう可能性があるため、この
コンピュータでは、外部キーボード使用時のホットキー
のパターンはユーザが3つ以内のキーの組み合わせで自
由に選択できるようにしている。このホットキーパター
ンの指定は、例えば、セットアッププログラムを起動す
ることによって行なわれ、指定されたキーパタ−ンは図
1で説明したI/Oコントローラ22内のリアルタイム
クロック(RTC)のCMOSメモリに記憶される。
【0110】CPU21は、電源スイッチ投入時に実行
する初期化ルーチンに於いて各種コントローラの初期設
定をCMOSメモリのシステム構成情報にしたがって実
行する。キーボードコントローラ(KBC)30を初期
設定する時においては、ホットキー定義情報登録処理コ
マンドとCMOSメモリに記憶されているホットキーの
キーパターンが、CPU21からステータスLCD制御
ゲートアレイ(SLCDC GA)26のレジスタにそ
れぞれセットされる。そして、ステータスLCD制御ゲ
ートアレイ(SLCDC GA)26からキーボードコ
ントローラ(KBC)30にリクエスト信号(REQU
EST)が送られる。
【0111】キーボードコントローラ(KBC)30
は、リクエスト信号(REQUEST)に応答してステ
ータスLCD制御ゲートアレイ(SLCDC GA)2
6内の所定のレジスタをリードし、そのリードデータが
ホットキー定義情報登録処理コマンドの場合には、ステ
ータスLCD制御ゲートアレイ(SLCDC GA)2
6のレジスタからホットキーのキーパターンをリード
し、内部のRAM等に登録する。このようにして、ユー
ザによって指定されたホットキーのキーパターンがキー
ボードコントローラ(KBC)30にホットキー定義情
報として登録される。
【0112】このホットキーのキーパターンは外部キー
ボード53使用時にのみ用いられ、内部キーボード51
使用時にはFnキーが利用される。外部キーボード53
は前述した通りユーザによって必要に応じてコンピュー
タ本体に装着されるものであり、その装着の有無は初期
設定時にキーボードコントローラ(KBC)30によっ
て検出される。この検出処理は、例えば、外部キーボー
ド53が接続されるポートP26,P27にクロック,
データを送信し、それに対する外部キーボード53から
の応答の有無を調べることや、外部キーボード53が装
着されるコネクタの電圧低下を調べる等の周知の技術を
利用して行なうことができる。
【0113】外部キーボード53が装着された状態で電
源スイッチが投入されると、以後、外部キーボード53
からのキー入力のみが受け付けられ、内部キーボード5
1からのキー入力は無効にされる。
【0114】したがって、キーボードコントローラ(K
BC)30による実際のキーデータ送信処理は、図16
のようになる。
【0115】すなわち、キーデータ送信時に於いては、
キーボードコントローラ(KBC)30は、まず、外部
キーボード53の装着の有無を確認する(ステップS3
1)。これは、例えば、初期設定時に検出された外部キ
ーボード53の有無情報を参照することによって行なう
ことができる。外部キーボード53が装着されてない場
合には、図14で説明した場合と同様に、押下キーに対
応するスキャンコードとFnキーのスキャンコードとが
比較され、これによって押下キーがホットキー(Fn+
他のキー)か否かが判別される(ステップS32)。そ
して、押下キーがホットキーの場合には、キーボードコ
ントローラ(KBC)30は、キーボードインターフェ
ースバス(KBC BUS)13に接続されているポー
トP00〜P07からステータスLCD制御ゲートアレ
イ(SLCDC GA)26にキーデータを送信する
(ステップS34)。また、押下キーがホットキー以外
の他のキーの場合には、キーボードコントローラ(KB
C)30は、システムバス(ISA BUS)11に接
続されているポートDB0〜DB7からキーデータを送
信する(ステップS35)。
【0116】一方、外部キーボード53が装着されてい
る場合には、押下キーに対応するスキャンコードと初期
設定時に登録されたホットキーパタンのスキャンコード
とが比較され、これによって押下キーがホットキー(ホ
ットキーパターン+他のキー)か否かが判別される(ス
テップS33)。そして、押下キーがホットキーの場合
にはステップS34の処理が実行され、押下キーがホッ
トキー以外の他のキーの場合にはステップS35の処理
が実行される。
【0117】ここで、外部キーボード53装着時におけ
る具体的なキーデータ送信処理の一例を説明する。ここ
では、例えば、ホットキーパターンが2つのキー、[C
trl]キー+[Alt]キーで定義されている場合
に、[Ctrl]キー、[Alt]キーが順に押され、
これらキーが押されている状態で[F1]キーが押され
たと仮定する。この場合、キーボードコントローラ(K
BC)30は、以下のようにキーデータを送信する。
【0118】(1) [Ctrl]キーのスキャンコー
ドを通常通りシステムバス(ISABUS)11に接続
されているポートDB0〜DB7から送信する。
【0119】(2) [Alt]キーが押されるとホッ
トキー状態が成立するので、この[Alt]キーのスキ
ャンコードの送信は行なわない。また、この時、[Ct
rl]キーのブレークコードをシステムバス(ISA
BUS)11に接続されているポートDB0〜DB7か
ら送信する。
【0120】(3) 次の[F1]キーが押されると、
キーボードインターフェースバス(KBC BUS)1
3に接続されているポートP00〜P07からステータ
スLCD制御ゲートアレイ(SLCDC GA)26に
[F1]キーのスキャンコードを送信し、SMIによっ
てCPU21にホットキーの入力を通知する。
【0121】次に、電源コントローラ(PSC)46に
よって実行されるホッキー処理について説明する。
【0122】電源コントローラ(PSC)46は、ステ
ータスLCD制御ゲートアレイ(SLCDC GA)2
6のレジスタを用いて各種制御情報をCPU21と授受
すると共に、ステータスLCD制御ゲートアレイ(SL
CDC GA)26のFnステータスレジスタ101に
設定されるホットキーデータに応じて、スピーカ音量調
整、LCDパネル49の輝度・コントラスト調整を行な
う。
【0123】図17には、スピーカ音量を調整するため
のハードウェア回路の一例が示されている。
【0124】スピーカ音量の調整機能は、[Fn]キー
+ [F4]キーのホットキー操作によってよって実
行されるものであり、そのホットキー操作を行なう度
に、“小音量”、“中音量”、“大音量”、“オフ”の
4つの状態をローテートすると同時に、ビープ音が鳴
る。この場合、ビープ音は、[Fn]キー + [F
4]キーのホットキーが押されている期間中継続して鳴
るように制御される。
【0125】このような機能は、電源コントローラ(P
SC)46と図示のようなハードウェアロジックによっ
て実現される。すなわち、スピーカ60の駆動回路61
は、2つのポートA、Bを有しており、そのポートAに
は電源コントローラ(PSC)46から4種類のスピー
カ電源電圧(SPK VCC)が選択的に供給される。
この4種類のスピーカ電源電圧(SPK VCC)は、
“小音量”、“中音量”、“大音量”、“オフ”の4つ
の状態に対応するものである。また、駆動回路61のポ
ートBにはスピーカ60からビープ音を発生させるため
のパルス信号が供給される。このパルス信号は、PCM
CIAゲートアレイ(PCMCIA GA)28内に設
けられたANDゲート62、ORゲート63によって生
成される。
【0126】ANDゲート62の一方の入力にはI/O
コントローラ22のタイマからビープ音の周波数を持つ
クロック信号が供給され、他方の入力にはORゲート6
3の出力が供給される。このORゲート63の一方の入
力には電源コントローラ(PSC)46からのスピーカ
ON信号が供給され、他方の入力には各種異常状態を通
知するための警報信号が供給される。この警報信号は、
例えば、電源投入したままLCDパネル49を閉じた
り、ACアダプタが外れた場合等に発生されるものであ
る。
【0127】電源コントローラ(PSC)46は、Fn
ステータスレジスタ101を定期的にリードし、[F
4]キーのスキャンコード(メイクコード)を受信した
時にスピーカON信号を“1”にセットし、ブレークコ
ードを受信した時にスピーカON信号を“0”にリセッ
トする。また、電源コントローラ(PSC)46は、
“小音量”、“中音量”、“大音量”、“オフ”の4つ
の状態に対応する4種類のスピーカ電源電圧(SPK
VCC)をローテートして発生する。このローテート
は、[F4]キーのスキャンコード(メイクコード)を
受信する度に実行される。
【0128】次に、図18のタイミングチャートを参照
して、ホットキーによるスピーカ音量の切換え動作を説
明する。
【0129】内部キーボード51上の[Fn]キー +
[F4]キーが押されると、ステータスLCD制御ゲ
ートアレイ(SLCDC GA)26のFnステータス
レジスタ101に[F4]キーのスキャンコード(メイ
クコード)がセットされる。電源コントローラ(PS
C)46は、ポーリングによってFnステータスレジス
タ101を定期的にリードしており、リードした内容が
[F4]キーのスキャンコード(メイクコード)であっ
た場合には、スピーカON信号を“1”にセットする。
また、電源コントローラ(PSC)46は、現在のスピ
ーカ電源電圧(SPK VCC)の状態を1ステップ分
だけローテートする。例えば、現在のスピーカ電源電圧
(SPK VCC)が“小音量”に対応するものであれ
ば、スピーカ電源電圧(SPK VCC)は、“中音
量”に対応する値に切換えられる。これにより、スピー
カ60からは“中音量”に対応するビープ音が発せられ
る。この後、[F4]キーが離されると、ステータスL
CD制御ゲートアレイ(SLCDC GA)26のFn
ステータスレジスタ101に[F4]キーのブレークコ
ードがセットされ、これが電源コントローラ(PSC)
46によってリードされる。[F4]キーのブレークコ
ードをリードすると、ステータスLCD制御ゲートアレ
イ(SLCDC GA)26は、スピーカON信号を
“0”にリセットする。これにより、スピーカ60から
の“中音量”のビープ音の発生が停止される。
【0130】この状態で、次に、[Fn]キー +
[F4]キーが押されると、今度は、スピーカ電源電圧
(SPK VCC)は、“中音量”に対応する値から
“大音量”に対応する値に切換えられる。そして、その
[F4]キーが離されるまで、継続して“大音量”のビ
ープ音が発せられる。この後、もう一度、[Fn]キー
+ [F4]キーが押されると、スピーカ電源電圧(S
PK VCC)は、“大音量”に対応する値から“オ
フ”に対応する値(電源供給停止)に切換えられる。こ
の場合には、スピーカ60からはビープ音は発せられな
い。
【0131】このように、このホットキー処理によるス
ピーカ音量の切換え機能においては、[Fn]キー +
[F4]キーが押されている期間中継続してビープ音
が発せられる。このため、ユーザは[Fn]キー +
[F4]キーを押し続けている時間によってビープ音の
発生期間を自分で任意に調整することができる。
【0132】以上のように、この実施例のポータブルコ
ンピュータにおいては、システムバス(ISA BU
S)11に接続されるステータスLCD制御ゲートアレ
イ(SLCD GA)26内にキーボードコントローラ
(KBC)30との通信用の専用レジスタ群が設けられ
ており、この専用レジスタ群とキーボードコントローラ
(KBC)30は専用のキーボードインターフェースバ
ス(KBC BUS)13を介して接続されている。こ
のため、CPU21はシステムバス11を介してステー
タスLCD制御ゲートアレイ(SLCD GA)26の
専用レジスタ群をリード/ライトし、キーボードコント
ローラ(KBC)30はキーボードインターフェースバ
ス(KBC BUS)13を介して専用レジスタ群をリ
ード/ライトすることによって、CPU21とキーボー
ドコントローラ(KBC)30間のコマンド等の各種制
御情報の送受信が実行される。
【0133】この場合、CPU21からキーボードコン
トローラ(KBC)30への転送においては、CPU2
1がシステムバス11を介してレジスタ群に制御情報を
ライトしている期間中はキーボードコントローラ(KB
C)30は他の処理を実行することができ、またレジス
タ群に制御情報がライトされると、ステータスLCD制
御ゲートアレイ(SLCDC GA)26からキーボー
ドコントローラ(KBC)30にリクエスト信号が送信
されて、以降はステータスLCD制御ゲートアレイ(S
LCDC GA)26とキーボードコントローラ(KB
C)30間で通信が行なわれる。この期間は、CPU2
1およびシステムバス11はその制御情報の転送から解
放される。同様に、キーボードコントローラ(KBC)
30からCPU21への転送においても、キーボードコ
ントローラ(KBC)30がキーボードインターフェー
スバス(KBC BUS)13を介してレジスタ群に制
御情報をライトしている期間中は、CPU21およびシ
ステムバス11はその制御情報の転送から解放されてお
り、レジスタ群に制御情報がライトされると、ステータ
スLCD制御ゲートアレイ(SLCDC GA)26か
らCPU21にSMI信号が送信されて、以降はステー
タスLCD制御ゲートアレイ(SLCDCGA)26と
CPU21間で通信が行なわれる。この期間は、キーボ
ードコントローラ(KBC)30は、その制御情報の転
送から解放される。
【0134】したがって、CPU21とキーボードコン
トローラ(KBC)30間のデータの転送回数がたとえ
増大されても、その転送のためにシステムバス11やC
PU21が専有される時間の増加は少ないので、システ
ム性能の低下を招くことなく、キーボードコントローラ
(KBC)30にホットキーやセキュリティー等のシス
テムの機能拡張に係わる特殊機能を持たせることができ
る。
【0135】また、CPU21と電源コントローラ(P
SC)46間の制御情報の通信も、ステータスLCD制
御ゲートアレイ(SLCDC GA)26に設けられた
電源コントローラ(PSC)46との通信用の専用レジ
スタ群をCPU21がシステムバス21を介してリード
/ライトし、そのレジスタ群を電源コントローラ(PS
C)46が電源インターフェースバス(PSC BU
S)14を介してリード/ライトすることによって実現
される。したがって、CPU21と電源コントローラ
(PSC)46間の通信も効率良く行うことができる。
【0136】さらに、この実施例においては、キーボー
ドコントローラ(KBC)30は、CPU21と通信す
るための2種類のポートを有している。1つは、システ
ムバス(ISA BUS)11を介してCPU21と通
信するためのポートであり、もう1つは、キーボードイ
ンターフェースバス(KBC BUS)13およびステ
ータスLCD制御ゲートアレイ(SLCDC GA)2
6を介してCPU21と通信するためのポートである。
この場合、システムバス(ISA BUS)11を介し
てCPU21と通信するためのポートは、従来のシステ
ムとの互換性を維持するために、アプリケーションプロ
グラム等の実行に必要となるキーボード制御等に係わる
既存のコマンドの授受や、同じくアプリケーションプロ
グラム等にデータを渡すための通常のキーデータ送信に
使用される。一方、キーボードインターフェースバス
(KBC BUS)13およびステータスLCD制御ゲ
ートアレイ(SLCDC GA)26を介してCPU2
1と通信するためのポートは、このコンピュータに設け
られた拡張機能、つまりホットキー処理やセキュリティ
機能等の実行に係わるコマンドの授受、およびそのホッ
トキーのキーデータ送信に専用に使用される。
【0137】このように、キーボードコントローラ(K
BC)30は、アプリケーションプログラム等によって
使用される既存のコマンドと、機能拡張に伴う追加され
た他のコマンドとをそれぞれ別のコマンドパスルートを
介して授受するように構成されているので、たとえキー
ボードコントローラ(KBC)30内のシステムバスと
の通信用のI/Oレジスタにアプリケーションプログラ
ムからのコマンドがセットされている状態で特殊機能の
実行が要求されても、そのI/Oレジスタの内容を一旦
退避させる等の処理を行なうことなく、要求された特殊
機能実行のためのコマンド授受を行なうことができる。
したがって、従来のシステムとの互換性を維持しつつ、
しかもアプリケーションプログラムの実行に影響を与え
ずに拡張機能を効率的に実行することができる。
【0138】尚、この実施例では、CPU21への制御
情報の送信をSMI信号を利用して行ったが、SMIの
ような割り込みを持たないCPUを使用する場合には、
SMIの代わりにNMIを利用することができる。
【0139】次に、ホットキーにより提供される機能の
詳細を説明する。
【0140】ホットキーは[Fn]キー+他の特定キー
によって指定されるものであり、図19に示されている
ように、その[Fn]キーと他の特定キーとの組み合わ
せによって以下の機能がサポートされる。
【0141】 ・[Fn]+[F1]:インスタントセキュリティ ・[Fn]+[F2]:パワーセーブモードの切り替え ・[Fn]+[F3]:リジューム/ブート・モード切
り替え ・[Fn]+[F4]:スピーカ音量の切り替え ・[Fn]+[F5]:LCD/CRT ・[Fn]+[F6]:LCDパネルの黒白反転表示の
切り替え ・[Fn]+[F7]:未定義 ・[Fn]+[F8]:未定義 ・[Fn]+[F9]:未定義 ・[Fn]+[F10]:キーボードのオーバーレイ(A
rrowモード) ・[Fn]+[F11]:キーボードのオーバーレイ(N
umericモード) ・[Fn]+[F12]:キーボードのスクロールロック ・[Fn]+[→ ]:LCDパネルのコントラストア
ップ ・[Fn]+[← ]:LCDパネルのコントラストア
ップ ・[Fn]+[↑ ]:LCDパネルのバックライト輝
度アップ ・[Fn]+[↓ ]:LCDパネルのバックライト輝
度ダウン 前述したように、キーボードコントローラ(KBC)3
0からCPU21にSMIによって送信されるのは、
[Fn]キーと同時に押された特定キーのスキャンコー
ドである。このため、SMIの割り込みによって起動さ
れるCPU21のSMI処理ルーチンは、スキャンコー
ドを読取り、そのスキャンコードで指定される処理を実
行する。このSMI処理ルーチンは、メモリ常駐終了型
のプログラムであるので、CPU21にSMI信号が供
給されると、即時にSMI処理ルーチンを起動すること
ができる。このとき、実行中のアプリケーションプログ
ラムなどには、何ら影響を与えない。
【0142】図20には、CPU21によって実行され
るSMI処理ルーチンのフローチャートが示されてい
る。
【0143】SMI処理ルーチンは、CPU21にSM
I信号が供給されたときに起動される。このとき、CP
U21は、まず、ステータスLCD制御ゲートアレイ
(SLCDC GA)26のFnステータスレジスタ1
01をシステムバス(ISABUS)11を介してリー
ドする(ステップS41)。そして、CPU21は、F
nステータスレジスタ101にホットキーのキーデータ
がセットされているか否かを検出し、SMI発生がホッ
トキーによるものか、他の要因によるものかを判別する
(ステップS42)。Fnステータスレジスタ101か
らリードしたデータが前述の[F1]〜[F11]キ
ー,[→],[←],[↑],[↓]キーのいずれかの
スキャンコードに一致する場合には、CPU21は、S
MIの要因がホットキーであると判断する。一方、それ
らスキャンコードに一致しない場合には、他の要因によ
ってSMIが発生されたものと判断する。この場合に
は、CPU21は、予め決められた優先順位にしたがっ
てステータスLCD制御ゲートアレイ(SLCDC G
A)26内のレジスタを順次リードすることによってS
MIの要因を調べ、そして対応する処理を行う。。
【0144】SMI発生の要因がホットキーによるもの
である場合、CPU21はスキャンコードの内容にした
がって以下の処理を実行する。
【0145】すなわち、CPU21は、リードしたスキ
ャンコードが[F1]キーに対応するものである場合に
は、インスタントセキュリティ機能を実現するための処
理(F1ルーチン)を実行し、同様に、スキャンコード
が[F2]キーの場合はパワーセーブモードの切り替え
機能を実現するための処理(F2ルーチン)、スキャン
コードが[F3]キーの場合はリジューム/ブート・モ
ードの切り替え機能を実現するための処理(F3ルーチ
ン)、スキャンコードが[F5]キーの場合はLCD/
CRT表示の切り替え機能を実現するための処理(F5
ルーチン)、スキャンコードが[F6]キーの場合はL
CD/CRT表示の切り替え機能を実現するための処理
(F6ルーチン)を実行する。
【0146】また、スキャンコードが[F4]キー、
[F7]〜[F12]キー、[→],[←],[↑],
[↓]キーの場合には、CPU21は、なにもせずにS
MI処理ルーチンからリターンする。なぜなら、[F
7]〜[F9]キーについては機能が未定義であり、ま
た[F10]〜[F12]キーで指定される機能はキー
ボードコントローラ(KBC)30によって実行され、
[F4]、[→],[←],[↑],[↓]キーで指定
される機能は電源コントローラ(PSC)46によって
実行されるからである。
【0147】最初に、キーボードコントローラ(KB
C)30によって実行されるホットキーの機能について
説明する。
【0148】キーボードコントローラ(KBC)30に
よって実行されるのは、[Fn]+[F10]キーで指
定されるオーバーレイ(Arrowモード)機能、[F
n]+[F11]キーで指定されるオーバーレイ(Nu
mericモード)機能、[Fn]+[F12]キーで
指定されるスクロールロック機能である。
【0149】Arrowモードは、キーボード51上の
一部のキーを矢印キー(カーソルキー)として使用する
モードであり、[Fn]+[F10]キーが押される度
に、「Arrowモード」→「通常キーモード」→…の
順にトグルする。電源投入時のデフォルトは常に「通常
キーモード」になっている。この状態で[Fn]+[F
10]キーが押されると、キーボードコントローラ(K
BC)30は、「通常キーモード」から「Arrowモ
ード」に変更すると共に、ステータスLCD制御ゲート
アレイ(SLCDC GA)26の表示制御用レジスタ
の値を書き替えて、ステータスLCD44のアルファベ
ットアイコンを消灯、カーソルアイコンを点灯させる。
再び、[Fn]+[F10]キーが押されると、キーボ
ードコントローラ(KBC)30は、「Arrowモー
ド」から「通常キーモード」に変更すると共に、ステー
タスLCD制御ゲートアレイ(SLCDC GA)26
の表示制御用レジスタの値を書き替えて、ステータスL
CD44のアルファベットアイコンを点灯、カーソルア
イコンを消灯させる。
【0150】Numericモードは、キーボード51
上の一部のキーを数字キー(テンキー)として使用する
モードであり、[Fn]+[F11]キーが押される度
に、「数字キーモード」→「通常キーモード」→…の順
にトグルする。電源投入時のデフォルトは常に「通常キ
ーモード」になっている。この状態で[Fn]+[F1
1]キーが押されると、キーボードコントローラ(KB
C)30は、「通常キーモード」から「Numeric
モード」に変更すると共に、ステータスLCD制御ゲー
トアレイ(SLCDC GA)26の表示制御用レジス
タの値を書き替えて、ステータスLCD44のアルファ
ベットアイコンを消灯、テンキーアイコンを点灯させ
る。再び、[Fn]+[F11]キーが押されると、キ
ーボードコントローラ(KBC)30は、「Numer
icモード」から「通常キーモード」に変更すると共
に、ステータスLCD制御ゲートアレイ(SLCDC
GA)26の表示制御用レジスタの値を書き替えて、ス
テータスLCD44のアルファベットアイコンを点灯、
テンキーアイコンを消灯させる。
【0151】スクロールロックモードは、例えばアプリ
ケーションプログラムの制御下において表示画面のスク
ロール(ロールアップ/ロールダウン)を禁止するため
のモードであり、[Fn]+[F12]キーが押される
度に、「スクロールロックオン」→「スクロールロック
オフ」→…の順にトグルする。電源投入時のデフォル
トは常に「スクロールロック オフ」になっている。こ
の状態で[Fn]+[F12]キーが押されると、キー
ボードコントローラ(KBC)30は、「スクロールロ
ック オフ」から「スクロールロック オン」に変更す
ると共に、ステータスLCD制御ゲートアレイ(SLC
DC GA)26の表示制御用レジスタの値を書き替え
て、ステータスLCD44のスクロ−ルアイコンを点灯
させる。再び、[Fn]+[F12]キーが押される
と、キーボードコントローラ(KBC)30は、「スク
ロールロック オン」から「スクロールロック オフ」
に変更すると共に、ステータスLCD制御ゲートアレイ
(SLCDC GA)26の表示制御用レジスタの値を
書き替えて、ステータスLCD44のスクロールアイコ
ンを消灯させる。
【0152】次に、電源コントローラ(PSC)46に
よって実行されるホットキーの機能について説明する。
【0153】電源コントローラ(PSC)46によって
実行されるのは、[Fn]+[F4]キーで指定される
スピーカ音量の切り替え機能、[Fn]+[→]キーで
指定されるLCDパネルのコントラストアップ機能、
[Fn]+[←]キーで指定されるLCDパネルのコン
トラストダウン機能、[Fn]+[↑]キーで指定され
るLCDパネルのバックライト輝度アップ機能、[F
n]+[↓]キーで指定されるLCDパネルのバックラ
イト輝度ダウン機能である。
【0154】スピーカ音量の切り替え機能については図
17および図18で前述したので、ここでは、LCDパ
ネル49のコントラストアップ/ダウン機能、LCDパ
ネル49のバックライト輝度アップ/ダウン機能につい
て説明する。
【0155】LCDパネル49のコントラストアップ機
能は、[Fn]+[→]キーのホットキー操作によって
よって実行されるものであり、そのホットキーを押して
いる期間前述したコントラスト制御信号の電圧値が連続
的に上昇し続け、これによってLCDパネル49のコン
トラストがアップされる。以下、図21、図22を参照
して、電源コントローラ(PSC)46のコントラスト
アップのための動作を説明する。
【0156】内部キーボード51上の[Fn] +
[→]キーが押されると、ステータスLCD制御ゲート
アレイ(SLCDC GA)26のFnステータスレジ
スタ101に[→]キーのスキャンコード(メイクコー
ド)がセットされる。電源コントローラ(PSC)46
は、ポーリングによってFnステータスレジスタ101
を定期的にリードしており、リードした内容が[→]キ
ーのスキャンコード(メイクコード)であった場合には
(ステップS101)、現在発生しているコントラスト
制御信号の電圧レベルに対応するデジタル値(コントラ
ストレベル)を内部レジスタからリードし(ステップS
102)、その値を+1カウントアップする(ステップ
S103)。カウントアップされたデジタル値はD/A
変換され、コントラスト制御信号としてLCDパネル4
9に供給される。
【0157】このステップS101〜S103の処理
は、Fnステータスレジスタ101に[→]キーのスキ
ャンコード(メイクコード)がセットされている期間中
繰り返し実行される。そして、内部キーボード51上の
[Fn] + [→]キーが離されると、ステータスL
CD制御ゲートアレイ(SLCDC GA)26のFn
ステータスレジスタ101に[→]キーのブレークコー
ドがセットされる。そして、これを電源コントローラ
(PSC)46がリードすると、電源コントローラ(P
SC)46は、コントラストアップのホットキー処理か
らリターンする。
【0158】コントラストダウン機能は、[Fn]+
[←]キーのホットキー操作によってよって実行される
ものであり、そのホットキーを押している期間前述した
コントラスト制御信号の電圧値が連続的に減少し続け、
これによってLCDパネル49のコントラストがダウン
される。以下、図23、図24を参照して、電源コント
ローラ(PSC)46のコントラストダウンのための動
作を説明する。
【0159】内部キーボード51上の[Fn] +
[→]キーが押されると、ステータスLCD制御ゲート
アレイ(SLCDC GA)26のFnステータスレジ
スタ101に[←]キーのスキャンコード(メイクコー
ド)がセットされる。電源コントローラ(PSC)46
は、ポーリングによってFnステータスレジスタ101
を定期的にリードしており、リードした内容が[←]キ
ーのスキャンコード(メイクコード)であった場合には
(ステップS111)、現在発生しているコントラスト
制御信号の電圧レベルに対応するデジタル値(コントラ
ストレベル)を内部レジスタからリードし(ステップS
112)、その値を−1カウントダウンする(ステップ
S113)。カウントダウンされたデジタル値はD/A
変換され、コントラスト制御信号としてLCDパネル4
9に供給される。
【0160】このステップS111〜S113の処理
は、Fnステータスレジスタ101に[←]キーのスキ
ャンコード(メイクコード)がセットされている期間中
繰り返し実行される。そして、内部キーボード51上の
[Fn] + [←]キーが離されると、ステータスL
CD制御ゲートアレイ(SLCDC GA)26のFn
ステータスレジスタ101に[←]キーのブレークコー
ドがセットされる。そして、これを電源コントローラ
(PSC)46がリードすると、電源コントローラ(P
SC)46は、コントラストダウンのホットキー処理か
らリターンする。
【0161】このように、コントラストアップ/ダウン
の機能においては、[Fn]キー+ [→]キーが押さ
れている期間はコントラストが連続的にアップされ、
[Fn]キー + [←]キーが押されている期間はコ
ントラストが連続的にダウンされる。このため、ユーザ
は[Fn]+[→]キー、または[Fn]+[←]キー
を押し続けている時間によって、コントラストを任意に
調整することができる。
【0162】LCDパネル49のバックライト輝度アッ
プ機能は、[Fn]+[↑]キーのホットキー操作によ
ってよって実行されるものであり、そのホットキーを押
している期間前述した輝度制御信号の電圧値が連続的に
上昇し続け、これによってLCDパネル49のバックラ
イトの輝度がアップされる。以下、図25、図26を参
照して、電源コントローラ(PSC)46の輝度アップ
のための動作を説明する。
【0163】内部キーボード51上の[Fn] +
[↑]キーが押されると、ステータスLCD制御ゲート
アレイ(SLCDC GA)26のFnステータスレジ
スタ101に[↑]キーのスキャンコード(メイクコー
ド)がセットされる。電源コントローラ(PSC)46
は、ポーリングによってFnステータスレジスタ101
を定期的にリードしており、リードした内容が[↑]キ
ーのスキャンコード(メイクコード)であった場合には
(ステップS121)、現在発生している輝度制御信号
の電圧レベルに対応するデジタル値(輝度レベル)を内
部レジスタからリードし(ステップS122)、その値
を+1カウントアップする(ステップS123)。カウ
ントアップされたデジタル値はD/A変換され、輝度制
御信号としてLCDパネル49のバックライトに供給さ
れる。
【0164】このステップS121〜S123の処理
は、Fnステータスレジスタ101に[↑]キーのスキ
ャンコード(メイクコード)がセットされている期間中
繰り返し実行される。そして、内部キーボード51上の
[Fn] + [↑]キーが離されると、ステータスL
CD制御ゲートアレイ(SLCDC GA)26のFn
ステータスレジスタ101に[↑]キーのブレークコー
ドがセットされる。そして、これを電源コントローラ
(PSC)46がリードすると、電源コントローラ(P
SC)46は、コントラストアップのホットキー処理か
らリターンする。
【0165】LCDパネル49のバックライト輝度ダウ
ン機能は、[Fn]+[↓]キーのホットキー操作によ
ってよって実行されるものであり、そのホットキーを押
している期間前述した輝度制御信号の電圧値が連続的に
減少し続け、これによってLCDパネル49のバックラ
イトの輝度がダウンされる。以下、図27、図28を参
照して、電源コントローラ(PSC)46の輝度ダウン
のための動作を説明する。
【0166】内部キーボード51上の[Fn] +
[↓]キーが押されると、ステータスLCD制御ゲート
アレイ(SLCDC GA)26のFnステータスレジ
スタ101に[↓]キーのスキャンコード(メイクコー
ド)がセットされる。電源コントローラ(PSC)46
は、ポーリングによってFnステータスレジスタ101
を定期的にリードしており、リードした内容が[↓]キ
ーのスキャンコード(メイクコード)であった場合には
(ステップS131)、現在発生している輝度制御信号
の電圧レベルに対応するデジタル値(輝度レベル)を内
部レジスタからリードし(ステップS132)、その値
を−1カウントダウンする(ステップS133)。カウ
ントアップされたデジタル値はD/A変換され、輝度制
御信号としてLCDパネル49のバックライトに供給さ
れる。
【0167】このステップS131〜S133の処理
は、Fnステータスレジスタ101に[↓]キーのスキ
ャンコード(メイクコード)がセットされている期間中
繰り返し実行される。そして、内部キーボード51上の
[Fn] + [↓]キーが離されると、ステータスL
CD制御ゲートアレイ(SLCDC GA)26のFn
ステータスレジスタ101に[↓]キーのブレークコー
ドがセットされる。そして、これを電源コントローラ
(PSC)46がリードすると、電源コントローラ(P
SC)46は、コントラストダウンのホットキー処理か
らリターンする。
【0168】このように、輝度アップ/ダウンの機能に
おいても、[Fn]キー + [↑]キーが押されてい
る期間はコントラストが連続的にアップされ、[Fn]
キー+ [↓]キーが押されている期間はコントラスト
が連続的にダウンされる。このため、ユーザは[Fn]
+[↑]キー、または[Fn]+[↓]キーを押し続け
ている時間によって、コントラストを任意に調整するこ
とができる。
【0169】次に、CPU21によって実行されるF
1、F2、F3、F5、F6ルーチンについて説明す
る。
【0170】図29には、[Fn]+[F1]キーで指
定されるインスタントセキュリティ機能を実現するため
のF1ルーチンが示されている。
【0171】CPU21は、Fnステータスレジスタ1
01からリードしたスキャンコードが[F1]キーに対
応するものである場合、まず、VGAコントローラ32
および電源コントローラ(PSC)46にそれぞれコマ
ンドを転送し、LCDパネル49の画面をOFFする
(ステップS51)。ここでは、VGAコントローラ3
2からLCDパネル49へのビデオデータの供給が停止
されると共に、電源コントローラ(PSC)46による
LCDパネル49のバックライトへの電源供給が停止さ
れる。この場合、CPU21から電源コントローラ(P
SC)46へのコマンド転送は、ステータスLCD制御
ゲートアレイ(SLCDC GA)26および電源イン
ターフェースバス(PSC BUS)14を介して行わ
れる。
【0172】次いで、CPU21は、キーボードコント
ローラ(KBC)30にコマンドを転送し、キーロック
を指示する(ステップS52)。このコマンド転送は、
ステータスLCD制御ゲートアレイ(SLCDC G
A)26およびキーボードインターフェースバス(KB
C BUS)13を介して行われる。キーボードコント
ローラ(KBC)30は、そのキーロックのコマンドを
受けとると、PCMCIAゲートアレイ(PCMCIA
GA)28の所定のレジスタからパスワードをリード
し、以降、そのパスワードとユーザによってキーボード
51から入力されたキーデータとを検証し、それらが一
致するまでキーデータの送信を停止する(キーロッ
ク)。そして、パスワードとキーデータが一致すると、
キーボードコントローラ(KBC)30は、パスワード
の一致を示すデータ“1”をSMI送信を利用してCP
U21に通知すると共に、キーロックを解除する。
【0173】CPU21は、F1ルーチンの中でSMI
信号を受けとると、ステータスLCD制御ゲートアレイ
(SLCDC GA)26の所定のレジスタをリードす
る。そして、そこにデータ“1”がセットされていれ
ば、CPU21は、パスワードの検証が成功したものと
判断し(ステップS53)、VGAコントローラ32お
よび電源コントローラ(PSC)46にそれぞれコマン
ドを転送し、LCDパネル49の画面をONする(ステ
ップS54)。ここでは、VGAコントローラ32から
LCDパネル49へのビデオデータの供給が再開される
と共に、電源コントローラ(PSC)46によるLCD
パネル49のバックライトへの電源供給が再開される。
【0174】尚、CPU21がステップS52でキーロ
ック指示を発行後にF1ルーチンから一旦抜け出し、そ
の後、SMI信号が発行された時にF1ルーチンに戻っ
てステップS53以降の処理を開始することもできる。
この場合には、F1ルーチンから抜け出してからF1ル
ーチンに戻るまでの期間、CPU21はアプリケーショ
ンプログラム等を実行する。しかし、表示画面はOFF
状態であり、またキ−ロックも解除されないので、見掛
上はアプリケーションプログラムの処理は中断されるこ
とになる。
【0175】図30には、[Fn]+[F2]キーで指
定されるパワーセーブモード切り替え機能を実現するた
めのF2ルーチンが示されている。
【0176】Fnステータスレジスタ101からリード
したスキャンコードが[F2]キーに対応するものであ
る場合、CPU21は、まず、現在設定されているパワ
ーセーブモードをCMOSメモリからリードする(ステ
ップS61)。次いで、そのパワーセーブモードを、
「フルパワー」→「エコノミー」→「ローパワー」→
「ユッザセッティング」→…の順でトグルする(ステッ
プS62)。これにより、現在のモードがエコノミーモ
ードであればローパワーモードに変更される。この後、
CPU21は、新たなパワーセーブモードにしたがって
CPUクロック、CPUスリープモード、HDDオート
オフ、ディスプレイオートオフ等の設定を変更すると共
に(ステップS63)、ステータスLCD制御ゲートア
レイ(SLCDC GA)26の表示制御用レジスタの
値を書き替えて、ステータスLCD44の水道蛇口アイ
コンの表示状態を更新する(ステップS64)。
【0177】各パワーセーブモードにおけるCPUクロ
ック、CPUスリープモード、HDDオートオフ、ディ
スプレイオートオフ等の設定状態は図31の通りであ
る。この設定により、電力消費量はフルパワーモードが
最も多く、次にエコノミーモードが多く、ローパワーモ
ードが最も少なくなる。また、ユーザセッティングモー
ドでは、CPUクロック周波数、CPUスリープモー
ド、デイスプレイオートオフ、HDDオートオフの設定
をそれぞれ任意に指定できる。
【0178】これら各パワーセーブモードでにおける水
道蛇口アイコンの表示状態の一例を図32に示す。図示
のように、水道蛇口アイコンの水滴点灯数は電力消費量
に応じて変化され、フルパワーモードでは全ての水滴が
点灯され、エコノミーモードで点灯される水滴は3つ、
ローパワーモードで点灯される水滴は1つとなる。ま
た、ユーザセッティングモードの場合の水滴点灯数は、
その時のCPUクロック周波数、CPUスリープモー
ド、デイスプレイオートオフ、HDDオートオフの設定
状態に応じて決定される。また、ユーザセッティングモ
ードでは、図示のような手アイコンが常時点灯される。
この手アイコンは、ユーザセッティングモード以外、つ
まりフルパワーモード、エコノミーモード、ローパワー
モードでは消灯されている。
【0179】図33には、[Fn]+[F3]キーで指
定されるリジューム/ブートのモード切り替え機能を実
現するためのF3ルーチンが示されている。
【0180】Fnステータスレジスタ101からリード
したスキャンコードが[F3]キーに対応するものであ
る場合、CPU21は、まず、現在設定されているモー
ドをCMOSメモリからリードする(ステップS7
1)。次いで、そのモードを、「リジューム」→「ブー
ト」→…の順でトグルする(ステップS72)。これに
より、現在の状態がリジュームモードであればブートモ
ードに、ブートモードであればリジュームモードに変更
される。この後、CPU21は、CMOSメモリに変更
結果をライトすると共に(ステップS73)、ステータ
スLCD制御ゲートアレイ(SLCDC GA)26の
表示制御用レジスタの値を書き替えて、ステータスLC
D44のブックアイコンの点灯/消灯状態を切り替える
(ステップS74)。この場合、ブートモードからリジ
ュームモードに変更した場合には、ブックアイコンを点
灯する。また、リジュームモードからブートモードに変
更した場合には、ブックアイコンを消灯する。
【0181】図34には、[Fn]+[F5]キーで指
定されるLCD/CRTの切り替え機能を実現するため
のF5ルーチンが示されている。
【0182】このLCD/CRTの切り替え機能は、C
RTディスプレイ50の接続の有無に関わらず表示装置
を切り替えることができる。これは、CRTディスプレ
イ50が電源投入後に接続された場合でも、CRTディ
スプレイ50への表示を行なうことを可能とするためで
ある。
【0183】Fnステータスレジスタ101からリード
したスキャンコードが[F5]キーに対応するものであ
る場合、CPU21は、まず、現在設定されているモー
ドをVGAコントローラ32のレジスタからリードする
(ステップS81)。次いで、そのモードを、「LC
D」→「同時表示」→「CRT」→…の順でトグルする
(ステップS82)。これにより、現在の状態が例えば
LCDのみの表示モードであればLCDおよびCRTの
同時表示モードに変更される。この後、CPU21は、
変更後のモードを指定するデータをVGAコントローラ
32のレジスタに設定する(ステップS83)。ここで
は、例えば「LCD」→「同時表示」の切り替えの場合
には、CPU21はレジスタへのデータセットによって
外部にも表示できるようにVGAコントローラ3を制御
する。また、「同時表示」→「CRT」の切り替えの場
合には、CPU21はレジスタへのデータセットによっ
て外部のみ表示できるようにVGAコントローラ32を
制御すると共に、ステータスLCD制御ゲートアレイ
(SLCDC GA)26および電源インターフェース
バス(PSC BUS)14を介して電源コントローラ
(PSC)46にコマンドを送り、LCDパネル49の
電源をオフする。「CRT」→「LCD」の切り替えの
場合には、CPU21はレジスタへのデータセットによ
ってLCD49のみ表示できるようにVGAコントロー
ラ32を制御すると共に、ステータスLCD制御ゲート
アレイ(SLCDC GA)26および電源インターフ
ェースバス(PSC BUS)14を介して電源コント
ローラ(PSC)46にコマンドを送り、LCDパネル
49の電源をオンする。
【0184】図35には、[Fn]+[F6]キーで指
定されるLCDの画面反転の切り替え機能を実現するた
めのF6ルーチンが示されている。
【0185】この画面反転の切り替えは、CRTのみの
表示モードの場合には行われない。このため、Fnステ
ータスレジスタ101からリードしたスキャンコードが
[F6]キーに対応するものである場合、CPU21
は、まず、現在設定されている表示モードをVGAコン
トローラ32のレジスタからリードし(ステップS9
1)、CRTのみの表示モードか否かを判別する(ステ
ップS92)。CRTのみの表示の場合には、CPU2
1は、なにもせずにF6ルーチンからリターンする。
【0186】CRTのみの表示モードでない場合には、
現在のLCDの画面反転モードがノーマルモードかリバ
ースモードかを判別するためにCMOSメモリからリー
ドする(ステップS93)。次いで、CPU21は、そ
のモードを、「ノーマル」→「リバース」→…の順でト
グルする(ステップS94)。これにより、現在の状態
が例えばノーマルモードであればリバースモードに、リ
バースモードであればノーマルモードに変更される。こ
の後、CPU21は、変更後のモードを指定するデータ
をVGAコントローラ32のレジスタに設定する(ステ
ップS95)。
【0187】次に、キーボードコントローラ(KBC)
30によって実行されるホットキーの機能について説明
する。
【0188】キーボードコントローラ(KBC)30に
よって実行されるのは、[Fn]+[F10]キーで指
定されるオーバーレイ(Arrowモード)機能、[F
n]+[F11]キーで指定されるオーバーレイ(Nu
mericモード)機能、[Fn]+[F12]キーで
指定されるスクロールロック機能である。
【0189】Arrowモードは、キーボード51上の
一部のキーを矢印キー(カーソルキー)として使用する
モードであり、[Fn]+[F10]キーが押される度
に、「Arrowモード」→「通常キーモード」→…の
順にトグルする。電源投入時のデフォルトは常に「通常
キーモード」になっている。この状態で[Fn]+[F
10]キーが押されると、キーボードコントローラ(K
BC)30は、「通常キーモード」から「Arrowモ
ード」に変更すると共に、ステータスLCD制御ゲート
アレイ(SLCDC GA)26の表示制御用レジスタ
の値を書き替えて、ステータスLCD44のアルファベ
ットアイコンを消灯、カーソルアイコンを点灯させる。
再び、[Fn]+[F10]キーが押されると、キーボ
ードコントローラ(KBC)30は、「Arrowモー
ド」から「通常キーモード」に変更すると共に、ステー
タスLCD制御ゲートアレイ(SLCDC GA)26
の表示制御用レジスタの値を書き替えて、ステータスL
CD44のアルファベットアイコンを点灯、カーソルア
イコンを消灯させる。
【0190】Numericモードは、キーボード51
上の一部のキーを数字キー(テンキー)として使用する
モードであり、[Fn]+[F11]キーが押される度
に、「数字キーモード」→「通常キーモード」→…の順
にトグルする。電源投入時のデフォルトは常に「通常キ
ーモード」になっている。この状態で[Fn]+[F1
1]キーが押されると、キーボードコントローラ(KB
C)30は、「通常キーモード」から「Numeric
モード」に変更すると共に、ステータスLCD制御ゲー
トアレイ(SLCDC GA)26の表示制御用レジス
タの値を書き替えて、ステータスLCD44のアルファ
ベットアイコンを消灯、テンキーアイコンを点灯させ
る。再び、[Fn]+[F11]キーが押されると、キ
ーボードコントローラ(KBC)30は、「Numer
icモード」から「通常キーモード」に変更すると共
に、ステータスLCD制御ゲートアレイ(SLCDC
GA)26の表示制御用レジスタの値を書き替えて、ス
テータスLCD44のアルファベットアイコンを点灯、
テンキーアイコンを消灯させる。
【0191】スクロールロックモードは、例えばアプリ
ケーションプログラムの制御下において表示画面のスク
ロール(ロールアップ/ロールダウン)を禁止するため
のモードであり、[Fn]+[F12]キーが押される
度に、「スクロールロックオン」→「スクロールロック
オフ」→…の順にトグルする。電源投入時のデフォル
トは常に「スクロールロック オフ」になっている。こ
の状態で[Fn]+[F12]キーが押されると、キー
ボードコントローラ(KBC)30は、「スクロールロ
ック オフ」から「スクロールロック オン」に変更す
ると共に、ステータスLCD制御ゲートアレイ(SLC
DC GA)26の表示制御用レジスタの値を書き替え
て、ステータスLCD44のスクロ−ルアイコンを点灯
させる。再び、[Fn]+[F12]キーが押される
と、キーボードコントローラ(KBC)30は、「スク
ロールロック オン」から「スクロールロック オフ」
に変更すると共に、ステータスLCD制御ゲートアレイ
(SLCDC GA)26の表示制御用レジスタの値を
書き替えて、ステータスLCD44のスクロールアイコ
ンを消灯させる。
【0192】以上のように、この実施例のポータブルコ
ンピュータにおいては、メインディスプレイとして使用
されるLCDパネル49とは別個に、このポータブルコ
ンピュータの状態表示専用のステータスLCD44がサ
ブディスプレイとして設けられており、このステータス
LCD44上に各種動作状態がアイコンの点灯/消灯に
よって画面表示される。この場合、LCDパネル49の
表示制御データはCPU21、キーボードコントローラ
(KBC)30、および電源コントローラ(PSC)4
6によってステータスLCD制御ゲートアレイ(SLC
D GA)26のレジスタ群に設定され、その表示制御
データに応じてステータスLCD44のアイコンの点灯
/消灯が制御される。このように、状態表示専用のステ
ータスLCD44が設けられており、しかもそのステー
タスLCD44の表示制御はメインディスプレイとして
機能するLCDパネル49の表示制御とは関係なく別個
に行われるので、現在の動作モードをアイコンによって
常時表示することができる。したがって、ユーザは、ア
プリケーションプログラムを実行しながら現在の動作モ
ードをアイコンによって確認することができる。
【0193】また、この実施例では、各種動作モードの
切り替え指示がホットキーによって指定され、そのホッ
トキーのキーデータがSMI等のマスク不能割り込みに
よってCPU21に送信される。したがって、実行中の
アプリケーションプログラムによって割り込みがマスク
されることがないので、どのようなアプリケーションプ
ログラムを実行している最中でも即時にホットキーのキ
ーデータが受け付けられ、動作モードの切り替えが行わ
れる。また、このとき、動作モードの切り替え結果はス
テータスLCD44にも反映される。したがって、実行
中のアプリケーションプログラムによらずに動作モード
を切り替えることができ、しかも切り替え結果をステー
タスLCD44上で確認することができる。
【0194】
【発明の効果】以上詳記したようにこの発明によれば、
メインディスプレイとは別個に、ポータブルコンピュー
タの状態表示専用のサブディスプレイが設けられてお
り、このサブディスプレイ上に各種動作状態がアイコン
の点灯/消灯によって画面表示されるため実行中のアプ
リケーションプログラムに影響を与えることなく現在の
動作モードの確認できる。また、モード切り替えを指定
するホットキーのキーデータがマスク不能割り込みによ
ってCPUに送信されるので、どのようなアプリケーシ
ョンプログラムを実行している最中でも即時にホットキ
ーのキーデータが受け付けられ、動作モードの切り替え
が行われる。このとき、動作モードの切り替え結果はサ
ブディスプレイにも反映される。したがって、実行中の
アプリケーションプログラムによらずに動作モードを切
り替えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係わるポータブルコンピ
ュータの全体のシステム構成を示すブロック図。
【図2】同実施例のポータブルコンピュータの外観、お
よびそのポータブルコンピュータに設けられたステータ
スLCDの表示画面の一例を示す図。
【図3】同実施例のポータブルコンピュータにおけるC
PUとキーボードコントローラ、およびCPUと電源コ
ントローラ間の通信に関係するハードウェア構成を抽出
して示す図。
【図4】同実施例のポータブルコンピュータに設けられ
たステータスLCD制御ゲートアレイの具体的構成の一
例を示すブロック図。
【図5】同実施例のポータブルコンピュータのキーボー
ドコントローラとステータスLCD制御ゲートアレイ間
に設けられたキーボードインターフェースバスを示す
図。
【図6】図5に示したキーボードインターフェースバス
を介してキーボードコントローラがステータスLCD制
御ゲートアレイのレジスタにデータをライトする際のタ
イミングチャート。
【図7】図5に示したキーボードインターフェースバス
を介してキーボードコントローラがステータスLCD制
御ゲートアレイのレジスタにデータをリ−ドする際のタ
イミングチャート。
【図8】同実施例のポータブルコンピュータの電源コン
トローラとステータスLCD制御ゲートアレイ間に設け
られた電源インターフェースバスを示す図。
【図9】図8に示した電源インターフェースバスを介し
て電源コントローラがステータスLCD制御ゲートアレ
イのレジスタにデータをライトする際のタイミングチャ
ート。
【図10】図8に示した電源インターフェースバスを介
して電源コントローラがステータスLCD制御ゲートア
レイのレジスタにデータをリードする際のタイミングチ
ャート。
【図11】同実施例のポータブルコンピュータに設けら
れたキーボードコントローラの持つ複数のI/Oポート
の信号の割り当ての様子を示す図。
【図12】図11に示したキーボードコントローラの各
I/Oポートで授受される信号の機能を示す第1の図。
【図13】図11に示したキーボードコントローラの各
I/Oポートで授受される信号の機能を示す第2の図。
【図14】図11に示したキーボードコントローラのキ
ーデータ送信動作を説明するフローチャート。
【図15】図11に示したキーボードコントローラのコ
マンド処理動作を説明するフローチャート。
【図16】図11に示したキーボードコントローラによ
る外部キーボード使用時のキーデータ送信動作を説明す
るフローチャート。
【図17】同実施例のポータブルコンピュータのホット
キー処理で要求されるスピーカの音量切り替えを実行す
るためのハードウェア回路の一例を示す図。
【図18】図17の回路によるスピーカ音量の切り替え
動作を説明するタイミングチャート。
【図19】同実施例のポータブルコンピュータのホット
キー処理で提供される機能の一覧表を示す図。
【図20】同実施例のポータブルコンピュータに設けら
れたCPUによって実行されるSMI処理ルーチンの動
作手順を説明するフローチャート。
【図21】同実施例のポータブルコンピュータに設けら
れた電源コントローラによって実行されるLCDパネル
のコントラストアップ処理を説明するフローチャート。
【図22】図21のコントラストアップ処理におけるコ
ントラスト変化状態の一例を示すタイミングチャート。
【図23】同実施例のポータブルコンピュータに設けら
れた電源コントローラによって実行されるLCDパネル
のコントラストダウン処理を説明するフローチャート。
【図24】図23のコントラストダウン処理におけるコ
ントラスト変化状態の一例を示すタイミングチャート。
【図25】同実施例のポータブルコンピュータに設けら
れた電源コントローラによって実行されるLCDパネル
の輝度アップ処理を説明するフローチャート。
【図26】図25の輝度アップ処理における輝度変化状
態の一例を示すタイミングチャート。
【図27】同実施例のポータブルコンピュータに設けら
れた電源コントローラによって実行されるLCDパネル
の輝度ダウン処理を説明するフローチャート。
【図28】図27の輝度ダウン処理における輝度変化状
態の一例を示すタイミングチャート。
【図29】同実施例のポータブルコンピュータに設けら
れたCPUによって実行されるインスタントセキュリテ
ィ機能を実現するための動作を説明するフローチャー
ト。
【図30】同実施例のポータブルコンピュータに設けら
れたCPUによって実行されるパワーセーブモード切り
替え機能を実現するための動作を説明するフローチャー
ト。
【図31】図30のパワーセーブモード切り替え機能で
切り替えられる各モードにおけるCPUクロック、CP
Uスリープモード、HDDオートオフ、ディスプレイオ
ートオフの設定状態の一例を示す図。
【図32】図30のパワーセーブモード切り替え機能で
切り替えられる各モードにおける水道蛇口アイコンの表
示状態の一例を示す図。
【図33】同実施例のポータブルコンピュータに設けら
れたCPUによって実行されるリジューム/ブートモー
ド切り替え機能を実現するための動作を説明するフロー
チャート。
【図34】同実施例のポータブルコンピュータに設けら
れたCPUによって実行されるLCD/CRT切り替え
機能を実現するための動作を説明するフローチャート。
【図35】同実施例のポータブルコンピュータに設けら
れたCPUによって実行されるLCDパネルのノーマル
/リバース表示切り替え機能を実現するための動作を説
明するフローチャート。
【符号の説明】
11…システムバス、12…周辺インターフェースバ
ス、13…キーボードインターフェースバス、14…電
源インターフェースバス、21…CPU、26…ステー
タスLCD制御ゲートアレイ、30…キーボードコント
ローラ、44…ステータスLCD、46…電源コントロ
ーラ、51…内部キーボード、53…外部キーボード、
201…専用レジスタ群、202…ISABUSインタ
ーフェースロジック、203…KBCバスインターフェ
ースロジック、204…PSCバスインターフェースロ
ジック、205…SMI出力ロジック、206…ステー
タスLCDインターフェースロジック。
フロントページの続き (72)発明者 上原 啓市 東京都青梅市末広町2丁目9番地 株式 会社東芝青梅工場内 (72)発明者 堀 秀司 東京都青梅市末広町2丁目9番地 東芝 パーソナルシステムエンジニアリング株 式会社内 (72)発明者 久保田 博之 東京都青梅市末広町2丁目9番地 東芝 パーソナルシステムエンジニアリング株 式会社内 (56)参考文献 特開 昭55−32111(JP,A) 特開 昭56−63659(JP,A) 特開 昭57−25023(JP,A) 実開 昭51−127229(JP,U) 国際公開91/523(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G06F 3/14 370 G06F 3/153 333

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CPU、システムバス、周辺コントロー
    ラおよびメインディスプレイを有するコンピュータシス
    テムにおいて、 前記メインディスプレイとは別個に前記コンピュータシ
    ステム本体に設けられ、前記コンピュータシステムの各
    種動作状態を表示するサブディスプレイと、 前記CPUおよび周辺コントローラそれぞれからアクセ
    ス可能に構成され、前記サブディスプレイの表示を制御
    するための制御データが設定されるレジスタ群と、 前記レジスタ群に設定された制御データに従って、前記
    サブディスプレイの表示を制御する制御回路とを具備
    し、 前記周辺コントローラは、 前記CPUによるデータ転送のために設けられた前記シ
    ステムバスとは異なるコントローラバスを介して前記レ
    ジスタ群に接続されており、前記コントローラバスを介
    して前記制御データを前記レジスタ群に設定することを
    特徴とするコンピュータシステム。
  2. 【請求項2】 前記レジスタ群は前記システムバスおよ
    び前記コントローラバスにそれぞれ接続されており、前
    記CPUは、前記システムバスを介して前記制御データ
    を前記レジスタ群に設定することを特徴とする請求項1
    記載のコンピュータシステム。
  3. 【請求項3】 前記周辺コントローラは、前記各種動作
    状態の切換を指示するためのホットキーを入力するホッ
    トキー入力手段と、このホットキー入力手段から入力さ
    れたホットキーのキーデータを前記コントローラバスを
    介して前記レジスタ群に設定する手段とを含み、 前記レジスタ群に設定されたホットキーのキーデータ
    は、マスク不能割り込みによって前記CPUに通知され
    ることを特徴とする請求項1記載のコンピュータシステ
    ム。
  4. 【請求項4】 前記CPUは、前記マスク不能割り込み
    によって通知された前記ホットキーのキーデータに応じ
    て、前記コンピュータシステムの動作状態を切り替える
    ための処理を実行し、その動作状態の切換結果が前記サ
    ブディスプレ イに反映されるように前記レジスタ群の制
    御データを更新することを特徴とする請求項3記載のコ
    ンピュータシステム。
  5. 【請求項5】 前記周辺コントローラは、キーボードか
    らの前記ホットキー以外の他の押下キーに対応するキー
    データを前記システムバスを介して前記CPUへ送信す
    るための第1のポートと、前記ホットキー入力手段から
    入力された前記ホットキーのキーデータを前記コントロ
    ーラバスを介して前記レジスタ群に送信するための第2
    のポートとを有するキーボードコントローラであること
    を特徴とする請求項3記載のコンピュータシステム。
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