JP2992395B2 - 内燃機関におけるシリンダヘッドの鋳造用鋳物型の構造 - Google Patents
内燃機関におけるシリンダヘッドの鋳造用鋳物型の構造Info
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- JP2992395B2 JP2992395B2 JP4031040A JP3104092A JP2992395B2 JP 2992395 B2 JP2992395 B2 JP 2992395B2 JP 4031040 A JP4031040 A JP 4031040A JP 3104092 A JP3104092 A JP 3104092A JP 2992395 B2 JP2992395 B2 JP 2992395B2
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シリンダヘッドの上面
に、カム軸とを軸支して成る内燃機関において、そのシ
リンダヘッドを鋳造する場合における鋳造型に関するも
のである。
に、カム軸とを軸支して成る内燃機関において、そのシ
リンダヘッドを鋳造する場合における鋳造型に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、この内燃機関におけるシリンダヘ
ッドは、例えば、実開平1−142546号公報等に記
載されているように、吸気弁用カム軸及び排気弁用カム
軸の一端部を、シリンダヘッドの一端部に造形した軸受
け部に対して軸支し、この軸受け部の内側に、前記両カ
ム軸のうち一方のカム軸から他方のカム軸に動力伝達す
るための歯車列を配設する一方、前記シリンダヘッドに
は、前記軸受け部の外側に、クランク軸から前記一方の
カム軸に動力伝達するタイミングチエンを収容するチエ
ンケースを一体的に造形する構成にすると共に、前記軸
受け部に、前記シリンダヘッドの動弁機構室における内
底面と前記チエンケースとを連通するオイル落とし孔を
穿設して、前記動弁機構室内における潤滑油を、このオ
イル落とし孔から前記チエンケース内に流出したのち、
チエンケースを介して内燃機関の下部におけるオイルパ
ンに導くと言う構成にしている。
ッドは、例えば、実開平1−142546号公報等に記
載されているように、吸気弁用カム軸及び排気弁用カム
軸の一端部を、シリンダヘッドの一端部に造形した軸受
け部に対して軸支し、この軸受け部の内側に、前記両カ
ム軸のうち一方のカム軸から他方のカム軸に動力伝達す
るための歯車列を配設する一方、前記シリンダヘッドに
は、前記軸受け部の外側に、クランク軸から前記一方の
カム軸に動力伝達するタイミングチエンを収容するチエ
ンケースを一体的に造形する構成にすると共に、前記軸
受け部に、前記シリンダヘッドの動弁機構室における内
底面と前記チエンケースとを連通するオイル落とし孔を
穿設して、前記動弁機構室内における潤滑油を、このオ
イル落とし孔から前記チエンケース内に流出したのち、
チエンケースを介して内燃機関の下部におけるオイルパ
ンに導くと言う構成にしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この種のシリ
ンダヘッドにおいて、両カム軸の端部を軸支する軸受け
部に穿設するオイル落とし孔を、シリンダヘッドの鋳造
に際して同時に鋳抜きによって形成する場合、従来の方
法によると、以下において詳しく述べるように、シリン
ダヘッドを鋳造にて製造する場合に要するコストが大幅
にアップすると言う問題があった。
ンダヘッドにおいて、両カム軸の端部を軸支する軸受け
部に穿設するオイル落とし孔を、シリンダヘッドの鋳造
に際して同時に鋳抜きによって形成する場合、従来の方
法によると、以下において詳しく述べるように、シリン
ダヘッドを鋳造にて製造する場合に要するコストが大幅
にアップすると言う問題があった。
【0004】本発明は、この問題を解消することができ
るようにした鋳造型の構造を提供することを技術的課題
とするものである。
るようにした鋳造型の構造を提供することを技術的課題
とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この技術的的課題を達成
するため本発明は、上面における動弁機構室内に、カム
軸の軸端部を軸支する軸受け部を一体的に造形する一
方、この軸受け部の外側に、前記カム軸に対するタイミ
ングチエンに対するチエンケースを一体的に造形して成
るシリンダヘッドを鋳造するようにした鋳物型におい
て、前記チエンケース用中子型に、前記動弁機構室内と
前記チエンケース内とを連通するオイル落とし孔の鋳抜
き用の中子部を、当該中子型の上面を前記動弁機構室に
おける内底面と略同一平面状の部位に位置するか、或い
は前記動弁機構室における内底面よりも低い部位に位置
して設けて、この中子部の上面を、前記動弁機構室用中
子型の下面に接当する構成にした。
するため本発明は、上面における動弁機構室内に、カム
軸の軸端部を軸支する軸受け部を一体的に造形する一
方、この軸受け部の外側に、前記カム軸に対するタイミ
ングチエンに対するチエンケースを一体的に造形して成
るシリンダヘッドを鋳造するようにした鋳物型におい
て、前記チエンケース用中子型に、前記動弁機構室内と
前記チエンケース内とを連通するオイル落とし孔の鋳抜
き用の中子部を、当該中子型の上面を前記動弁機構室に
おける内底面と略同一平面状の部位に位置するか、或い
は前記動弁機構室における内底面よりも低い部位に位置
して設けて、この中子部の上面を、前記動弁機構室用中
子型の下面に接当する構成にした。
【0006】
【実施例】以下、本発明における実施例を、DOHC型
内燃機関用シリンダヘッドに適用した場合の図面につい
て説明する。図において符号1は、シリンダブロック
を、符号2は、前記シリンダブロック1の上面にシール
用ガスケット3を挟んで配設したアルミ合金鋳造製のシ
リンダヘッドを示し、該シリンダヘッド2は、各気筒の
左右両側に配設した複数本のヘッドボルト4にて、前記
シリンダブロック1に対して締結されている。
内燃機関用シリンダヘッドに適用した場合の図面につい
て説明する。図において符号1は、シリンダブロック
を、符号2は、前記シリンダブロック1の上面にシール
用ガスケット3を挟んで配設したアルミ合金鋳造製のシ
リンダヘッドを示し、該シリンダヘッド2は、各気筒の
左右両側に配設した複数本のヘッドボルト4にて、前記
シリンダブロック1に対して締結されている。
【0007】符号5は、吸気弁6に対するカム軸を、符
号7は、排気弁8に対するカム軸を各々示し、これら両
カム軸5,7は、前記シリンダヘッド2の上面における
動弁機構室2a内に平行に配設され、且つ、前記動弁機
構室2a内に一体的に造形した複数個の軸受け部9,1
0にて軸支されている、また、これら両カム軸5,7
は、前記各軸受け部9,10のうち両カム軸5,7の端
部に対する軸受け部9の内側に互いに噛合するよう配設
した歯車11,12にて互いに連動回転するように構成
されている。
号7は、排気弁8に対するカム軸を各々示し、これら両
カム軸5,7は、前記シリンダヘッド2の上面における
動弁機構室2a内に平行に配設され、且つ、前記動弁機
構室2a内に一体的に造形した複数個の軸受け部9,1
0にて軸支されている、また、これら両カム軸5,7
は、前記各軸受け部9,10のうち両カム軸5,7の端
部に対する軸受け部9の内側に互いに噛合するよう配設
した歯車11,12にて互いに連動回転するように構成
されている。
【0008】そして、前記シリンダヘッド2には、前記
各軸受け部9,10のうち両カム軸5,7の端部に対す
る軸受け部9より外側の部位に、チエンケース15を一
体的に造形する一方、前記排気弁用カム軸7をこのチエ
ンケース15内に突出して、その軸端部に嵌着したスプ
ロケット13に、クランク軸(図示せず)からのタイミ
ングチエン14を巻掛けする。
各軸受け部9,10のうち両カム軸5,7の端部に対す
る軸受け部9より外側の部位に、チエンケース15を一
体的に造形する一方、前記排気弁用カム軸7をこのチエ
ンケース15内に突出して、その軸端部に嵌着したスプ
ロケット13に、クランク軸(図示せず)からのタイミ
ングチエン14を巻掛けする。
【0009】なお、前記シリンダヘッド2の上面におけ
る動弁機構室2aは、シリンダヘッド2に対して着脱自
在に締結したヘッドカバー16にて覆われている。一
方、前記シリンダヘッド2の動弁機構室2a内における
各軸受け部9,10のうち両カム軸5,7の端部に対す
る軸受け部9には、前記動弁機構室2aにおける内底面
2bと前記チエンケース15内とを連通するオイル落と
し孔17を、前記シリンダヘッド2の鋳造に際して、同
時に鋳抜き孔として形成することによって、前記動弁機
構室2a内における潤滑油を、このオイル落とし孔17
からチエンケース15内に流出したのち、チエンケース
15内を介して、前記シリンダブロック1の下面に締結
したオイルパン(図示せず)内に導くように構成する。
る動弁機構室2aは、シリンダヘッド2に対して着脱自
在に締結したヘッドカバー16にて覆われている。一
方、前記シリンダヘッド2の動弁機構室2a内における
各軸受け部9,10のうち両カム軸5,7の端部に対す
る軸受け部9には、前記動弁機構室2aにおける内底面
2bと前記チエンケース15内とを連通するオイル落と
し孔17を、前記シリンダヘッド2の鋳造に際して、同
時に鋳抜き孔として形成することによって、前記動弁機
構室2a内における潤滑油を、このオイル落とし孔17
からチエンケース15内に流出したのち、チエンケース
15内を介して、前記シリンダブロック1の下面に締結
したオイルパン(図示せず)内に導くように構成する。
【0010】ところで、前記アルミ合金鋳造製のシリン
ダヘッド2は、図6に示すように、当該シリンダヘッド
2の上面を形成する上面鋳造型A、シリンダヘッド2の
下面を形成する下面鋳造型B、及びシリンダヘッド2の
側面を形成する側面鋳造型Cの内部に、シリンダヘッド
2における動弁機構室2aの内部を形成するための動弁
機構室用中子型D及び前記チエンケース15の内部を形
成するためのチエンケース用中子型Eを挿入し、これら
の間に形成されるキャビティー内に、アルミ合金を溶融
状態で注入することによって製造される。
ダヘッド2は、図6に示すように、当該シリンダヘッド
2の上面を形成する上面鋳造型A、シリンダヘッド2の
下面を形成する下面鋳造型B、及びシリンダヘッド2の
側面を形成する側面鋳造型Cの内部に、シリンダヘッド
2における動弁機構室2aの内部を形成するための動弁
機構室用中子型D及び前記チエンケース15の内部を形
成するためのチエンケース用中子型Eを挿入し、これら
の間に形成されるキャビティー内に、アルミ合金を溶融
状態で注入することによって製造される。
【0011】そして、この場合、従来は、図8に示すよ
うに、前記チエンケース用中子型Eに、前記オイル落と
し孔17を形成するための中子部E1 ′を、シリンダヘ
ッド2における動弁機構室2aの内底面2bよりも高い
部位に一体的に造形して、この中子部E1 ′を、前記動
弁機構室用中子型Dに形成した凹み部D1 内に挿入する
ことによって、オイル落とし孔17′を、鋳抜き孔とし
て形成すると言う方法を採用していた。
うに、前記チエンケース用中子型Eに、前記オイル落と
し孔17を形成するための中子部E1 ′を、シリンダヘ
ッド2における動弁機構室2aの内底面2bよりも高い
部位に一体的に造形して、この中子部E1 ′を、前記動
弁機構室用中子型Dに形成した凹み部D1 内に挿入する
ことによって、オイル落とし孔17′を、鋳抜き孔とし
て形成すると言う方法を採用していた。
【0012】しかし、この従来のように、オイル落とし
孔鋳抜き用の中子部E1 ′を、動弁機構室2aにおける
内底面2bよりも高い部位に設けて、この中子部E1 ′
を、動弁機構室用中子型Dの下面に形成した凹み部
D1 ′内に挿入することによって、オイル落とし孔1
7′を鋳抜き孔として形成するように構成すると、アル
ミ合金の溶湯が、前記中子部E1 ′と凹み部D1 ′との
間に侵入することによって、軸受け部9と動弁機構2a
の内底面2bとの間に、図9に示すように、前記動弁機
構室2aにおける内底面2bから上向きに突出する形態
のアーチ状のバリF′が発生する場合がある。
孔鋳抜き用の中子部E1 ′を、動弁機構室2aにおける
内底面2bよりも高い部位に設けて、この中子部E1 ′
を、動弁機構室用中子型Dの下面に形成した凹み部
D1 ′内に挿入することによって、オイル落とし孔1
7′を鋳抜き孔として形成するように構成すると、アル
ミ合金の溶湯が、前記中子部E1 ′と凹み部D1 ′との
間に侵入することによって、軸受け部9と動弁機構2a
の内底面2bとの間に、図9に示すように、前記動弁機
構室2aにおける内底面2bから上向きに突出する形態
のアーチ状のバリF′が発生する場合がある。
【0013】そこで、シリンダヘッド2の鋳造後におい
て、前記アーチ状のバリF′を、ポンチG等によって打
ち破るとしても、動弁機構室2aの内底面2bには、図
10に示すように、前記アーチ状バリF′の一部が、適
宜高さのHのバリ片F1 ′として残り、この適宜高さH
の残留バリ片F1 ′が、動弁機構室2aの内底面2bか
らチエンケース15内への潤滑油の流れを堰き止めるこ
とになるから、前記内底面2bに溜まる潤滑油の全てを
流出することができないと言う事態が発生する。
て、前記アーチ状のバリF′を、ポンチG等によって打
ち破るとしても、動弁機構室2aの内底面2bには、図
10に示すように、前記アーチ状バリF′の一部が、適
宜高さのHのバリ片F1 ′として残り、この適宜高さH
の残留バリ片F1 ′が、動弁機構室2aの内底面2bか
らチエンケース15内への潤滑油の流れを堰き止めるこ
とになるから、前記内底面2bに溜まる潤滑油の全てを
流出することができないと言う事態が発生する。
【0014】従って、前記アーチ状のバリF′は、タガ
ネ等の工具によってその全て切除するようにしなければ
ならず、これに多大の手数と時間とを必要するから、シ
リンダヘッド2を鋳造によって製造するときのコストが
大幅にアップすると言う問題があった。本発明は、この
問題を解消するものであって、図6に示すように、チエ
ンケース用中子型Eに一体的に造形するオイル落とし孔
用中子部E1 を、当該オイル落とし孔用中子部E1 の上
面を動弁機構室2aにおける内底面2bと略同一平面状
の部位に位置するか、或いは前記動弁機構室2aにおけ
る内底面2bよりも低い部位に位置して設けて、このオ
イル落とし孔用中子部E1 の上面を、動弁機構室用中子
型Dの下面D1 に対して接当するように構成する。
ネ等の工具によってその全て切除するようにしなければ
ならず、これに多大の手数と時間とを必要するから、シ
リンダヘッド2を鋳造によって製造するときのコストが
大幅にアップすると言う問題があった。本発明は、この
問題を解消するものであって、図6に示すように、チエ
ンケース用中子型Eに一体的に造形するオイル落とし孔
用中子部E1 を、当該オイル落とし孔用中子部E1 の上
面を動弁機構室2aにおける内底面2bと略同一平面状
の部位に位置するか、或いは前記動弁機構室2aにおけ
る内底面2bよりも低い部位に位置して設けて、このオ
イル落とし孔用中子部E1 の上面を、動弁機構室用中子
型Dの下面D1 に対して接当するように構成する。
【0015】このように構成すると、シリンダヘッド2
の鋳造に際して、アルミ合金の溶湯が、前記中子部E1
の上面と動弁機構室用中子型Dの下面D1 との間に侵入
することによって、軸受け部9と動弁機構2aの内底面
2bとの間に、バリFが発生する場合があっても、この
バリFは、図7に示すように、動弁機構室2aの内底面
2bと略同一平面状の平面板の形態になるか、或いは、
前記内底面2bから下向きに窪んだ形態になる。
の鋳造に際して、アルミ合金の溶湯が、前記中子部E1
の上面と動弁機構室用中子型Dの下面D1 との間に侵入
することによって、軸受け部9と動弁機構2aの内底面
2bとの間に、バリFが発生する場合があっても、この
バリFは、図7に示すように、動弁機構室2aの内底面
2bと略同一平面状の平面板の形態になるか、或いは、
前記内底面2bから下向きに窪んだ形態になる。
【0016】従って、鋳造に際して、前記のようにバリ
Fが発生した場合には、このバリFに対して、ポンチG
にて打ち抜く等することによって、孔を明けるだけで、
当該バリFにおける残部が従来のように潤滑油の流れを
堰き止める堰になることがなく、前記動弁機構室2aの
内底面2bに溜まる潤滑油の全てを、チエンケース15
内に流出できる状態にすることができるのであり、前記
従来のように、鋳造に際して発生するバリの全てを切除
することを必要としないから、シリンダヘッド2を鋳造
によって製造するときに要するコストを確実に低減でき
るのである。
Fが発生した場合には、このバリFに対して、ポンチG
にて打ち抜く等することによって、孔を明けるだけで、
当該バリFにおける残部が従来のように潤滑油の流れを
堰き止める堰になることがなく、前記動弁機構室2aの
内底面2bに溜まる潤滑油の全てを、チエンケース15
内に流出できる状態にすることができるのであり、前記
従来のように、鋳造に際して発生するバリの全てを切除
することを必要としないから、シリンダヘッド2を鋳造
によって製造するときに要するコストを確実に低減でき
るのである。
【0017】なお、前記実施例はDOHC型内燃機関代
シリンダヘッドに適用した場合について説明したが、本
発明はこれに限らず、シリンダヘッドの上面にカム軸を
軸支したものであれば、他の形成の内燃機関用シリンダ
ヘッドにも適用できることは言うまでもない。
シリンダヘッドに適用した場合について説明したが、本
発明はこれに限らず、シリンダヘッドの上面にカム軸を
軸支したものであれば、他の形成の内燃機関用シリンダ
ヘッドにも適用できることは言うまでもない。
【0018】
【発明の作用・効果】本発明は、以上のように、オイル
落とし孔の鋳抜き用の中子部を、当該中子型の上面を前
記動弁機構室における内底面と略同一平面状の部位に位
置するか、或いは前記動弁機構室における内底面よりも
低い部位に位置して設けて、この中子部の上面を、前記
動弁機構室用中子型の下面に接当したことにより、シリ
ンダヘッドの鋳造に際して、前記中子部の上面と前記動
弁機構室用中子型の下面との間にバリが発生することが
あっても、このバリに孔を明けるだけで、前記動弁機構
室の内底面に溜まる潤滑油の全てをチエンケースに流出
するようにすることができ、前記バリの全てを完全に切
除することを必要しないから、シリンダヘッドを鋳造に
よって製造することに要するコストを大幅に低減できる
効果を有する。
落とし孔の鋳抜き用の中子部を、当該中子型の上面を前
記動弁機構室における内底面と略同一平面状の部位に位
置するか、或いは前記動弁機構室における内底面よりも
低い部位に位置して設けて、この中子部の上面を、前記
動弁機構室用中子型の下面に接当したことにより、シリ
ンダヘッドの鋳造に際して、前記中子部の上面と前記動
弁機構室用中子型の下面との間にバリが発生することが
あっても、このバリに孔を明けるだけで、前記動弁機構
室の内底面に溜まる潤滑油の全てをチエンケースに流出
するようにすることができ、前記バリの全てを完全に切
除することを必要しないから、シリンダヘッドを鋳造に
よって製造することに要するコストを大幅に低減できる
効果を有する。
【図1】シリンダヘッドの平面図である。
【図2】図1のII−II視断面図である。
【図3】図1のIII −III 視断面図である。
【図4】図1のIV−IV視断面図である。
【図5】図1のV−V視断面図である。
【図6】本発明の実施例による鋳造型の要部を示す縦断
正面図である。
正面図である。
【図7】鋳造後におけるシリンダヘッドの要部を示す断
面図である。
面図である。
【図8】従来における鋳造型の要部を示す縦断正面図で
ある。
ある。
【図9】従来の鋳造型にて鋳造したシリンダヘッドの要
部を示す断面図である。
部を示す断面図である。
【図10】従来の鋳造型にて鋳造したシリンダヘッドに
おけるバリに孔を明けた状態の断面図である。
おけるバリに孔を明けた状態の断面図である。
2 シリンダヘッド 2a 動弁機構室 2b 動弁機構室の内底面 5,7 カム軸 9 軸受け部 14 タイミングチエン 15 チエンケース 17 オイル落とし孔 A 上面鋳物型 B 下面鋳物型 C 側面鋳物型 D 動弁機構室用中子型 D1 動弁機構室用中子型の下面 E チエンケース用中子型 E1 オイル落とし孔用中子部 F バリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B22C 9/24,9/10 F01M 1/06 F02F 1/24
Claims (1)
- 【請求項1】上面における動弁機構室内に、カム軸の軸
端部を軸支する軸受け部を一体的に造形する一方、この
軸受け部の外側に、前記カム軸に対するタイミングチエ
ンに対するチエンケースを一体的に造形して成るシリン
ダヘッドを鋳造するようにした鋳物型において、前記チ
エンケース用中子型に、前記動弁機構室内と前記チエン
ケース内とを連通するオイル落とし孔の鋳抜き用の中子
部を、当該中子型の上面を前記動弁機構室における内底
面と略同一平面状の部位に位置するか、或いは前記動弁
機構室における内底面よりも低い部位に位置して設け
て、この中子部の上面を、前記動弁機構室用中子型の下
面に接当したことを特徴とする内燃機関におけるシリン
ダヘッドの鋳造用鋳物型の構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4031040A JP2992395B2 (ja) | 1992-02-18 | 1992-02-18 | 内燃機関におけるシリンダヘッドの鋳造用鋳物型の構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4031040A JP2992395B2 (ja) | 1992-02-18 | 1992-02-18 | 内燃機関におけるシリンダヘッドの鋳造用鋳物型の構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05228577A JPH05228577A (ja) | 1993-09-07 |
JP2992395B2 true JP2992395B2 (ja) | 1999-12-20 |
Family
ID=12320375
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4031040A Expired - Fee Related JP2992395B2 (ja) | 1992-02-18 | 1992-02-18 | 内燃機関におけるシリンダヘッドの鋳造用鋳物型の構造 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2992395B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ES2161145B1 (es) * | 1999-06-22 | 2002-07-01 | C D S S R L | Matriz para la formacion de soportes de extremo de rejillas de serigrafia. |
CN102806317B (zh) * | 2012-08-13 | 2014-11-12 | 南车戚墅堰机车有限公司 | 机车柴油机机体的铸造方法 |
CN107035679A (zh) * | 2017-06-12 | 2017-08-11 | 南通华东油压科技有限公司 | 一种车载泵阀体铸件 |
-
1992
- 1992-02-18 JP JP4031040A patent/JP2992395B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05228577A (ja) | 1993-09-07 |
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