JP2991020B2 - 塗布装置 - Google Patents
塗布装置Info
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- JP2991020B2 JP2991020B2 JP5328877A JP32887793A JP2991020B2 JP 2991020 B2 JP2991020 B2 JP 2991020B2 JP 5328877 A JP5328877 A JP 5328877A JP 32887793 A JP32887793 A JP 32887793A JP 2991020 B2 JP2991020 B2 JP 2991020B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- masking
- jig
- vehicle body
- coated
- robot
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Details Or Accessories Of Spraying Plant Or Apparatus (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車のアンダ
ーコート塗装などのように塗料が付着しては都合の悪い
塗装不要部位をマスキングして塗料の付着を防止しつつ
塗装を行うの好適な塗布装置に関する。
ーコート塗装などのように塗料が付着しては都合の悪い
塗装不要部位をマスキングして塗料の付着を防止しつつ
塗装を行うの好適な塗布装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の塗装工程においては、下塗り工
程とは別に、ホイールハウス部をはじめとする車体下部
に防音性や耐チッピング性を付与するためにアンダーコ
ート塗装と称して防音塗料(サウンドデドナー)あるい
は耐チッピング塗料などの厚膜塗装を施すことが行われ
る。
程とは別に、ホイールハウス部をはじめとする車体下部
に防音性や耐チッピング性を付与するためにアンダーコ
ート塗装と称して防音塗料(サウンドデドナー)あるい
は耐チッピング塗料などの厚膜塗装を施すことが行われ
る。
【0003】特にホイールハウス部のアンダーコート塗
装においては、その塗料の膜厚が比較的厚く、ホイール
ハウス部内の部品取付穴などの穴部への塗料の付着をき
らうことから、アンダーコート塗装に先立って、穴部な
どの塗装不要部位をマスキングする必要がある。
装においては、その塗料の膜厚が比較的厚く、ホイール
ハウス部内の部品取付穴などの穴部への塗料の付着をき
らうことから、アンダーコート塗装に先立って、穴部な
どの塗装不要部位をマスキングする必要がある。
【0004】従来、上記のような自動車のアンダーコー
ト塗装工程において、塗装不要部位をマスキングするに
際しては、例えば、マスキング材供給用ロボットと、マ
スキングセット用ロボットとを組み合わせ、発泡スチロ
ールなどの成形品からなり片面側に粘着剤を塗布したマ
スキング材を供給用ロボットがセット用治具にセット
し、セット用ロボットが当該治具を用いて塗装不要部位
にマスキング材を貼り付けるようにしていた(例えば、
特開昭63−171662号公報等参照)。
ト塗装工程において、塗装不要部位をマスキングするに
際しては、例えば、マスキング材供給用ロボットと、マ
スキングセット用ロボットとを組み合わせ、発泡スチロ
ールなどの成形品からなり片面側に粘着剤を塗布したマ
スキング材を供給用ロボットがセット用治具にセット
し、セット用ロボットが当該治具を用いて塗装不要部位
にマスキング材を貼り付けるようにしていた(例えば、
特開昭63−171662号公報等参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
マスキング方法においては、マスキング材が使い捨てと
なるため、多くのマスキング材を消費して材料費が高い
ものとなるばかりでなく、マスキング材の補給や在庫管
理、塗装後の剥離作業、さらには使用済みのマスキング
材の廃棄処分などにも多くの人手と費用を必要とするこ
とから、ランニングコストが高くならざるを得ないとい
う問題点があり、このような問題点の解消が塗装工程の
コスト低減のための課題となっていた。
マスキング方法においては、マスキング材が使い捨てと
なるため、多くのマスキング材を消費して材料費が高い
ものとなるばかりでなく、マスキング材の補給や在庫管
理、塗装後の剥離作業、さらには使用済みのマスキング
材の廃棄処分などにも多くの人手と費用を必要とするこ
とから、ランニングコストが高くならざるを得ないとい
う問題点があり、このような問題点の解消が塗装工程の
コスト低減のための課題となっていた。
【0006】本発明は、上記課題に着目してなされたも
のであり、使い捨てのマスキング材を使用することな
く、一度に多数の塗装不要部位を自動的にマスキングす
ることができ、被塗装物の変更にも容易に対応すること
ができ、さらにはマスキング治具の洗浄まで自動的に行
い得る塗布装置を提供することを目的とする。
のであり、使い捨てのマスキング材を使用することな
く、一度に多数の塗装不要部位を自動的にマスキングす
ることができ、被塗装物の変更にも容易に対応すること
ができ、さらにはマスキング治具の洗浄まで自動的に行
い得る塗布装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、被塗装物に対して塗料を塗布する塗装用ス
プレーガンと、前記被塗装物における複数の塗装不要部
位に同時に当接する複数のマスキングヘッドを備えると
共に自身を前記被塗装物に吸着させる吸着手段を備え、
前記複数の塗装不要部位を同時にマスキングするマスキ
ング手段と、前記マスキング手段を把持および把持解除
する把持手段と前記塗装用スプレーガンとが設けられた
ハンド部を有し、前記把持手段により把持されたマスキ
ング手段の前記マスキングヘッドを前記各塗装不要部位
に当接させると共に前記吸着手段を前記被塗装物に吸着
させるロボットと、このロボットの前記把持手段により
把持された前記マスキング手段が搬入され当該マスキン
グ手段に対して残留塗料の除去を行う洗浄手段と、を有
してなる塗布装置である。
の本発明は、被塗装物に対して塗料を塗布する塗装用ス
プレーガンと、前記被塗装物における複数の塗装不要部
位に同時に当接する複数のマスキングヘッドを備えると
共に自身を前記被塗装物に吸着させる吸着手段を備え、
前記複数の塗装不要部位を同時にマスキングするマスキ
ング手段と、前記マスキング手段を把持および把持解除
する把持手段と前記塗装用スプレーガンとが設けられた
ハンド部を有し、前記把持手段により把持されたマスキ
ング手段の前記マスキングヘッドを前記各塗装不要部位
に当接させると共に前記吸着手段を前記被塗装物に吸着
させるロボットと、このロボットの前記把持手段により
把持された前記マスキング手段が搬入され当該マスキン
グ手段に対して残留塗料の除去を行う洗浄手段と、を有
してなる塗布装置である。
【0008】また、前記マスキング手段は、前記被塗装
物に係合して当該マスキング手段の前記被塗装物に対す
る位置決めを行う係合ピンを有してなる塗布装置であ
る。
物に係合して当該マスキング手段の前記被塗装物に対す
る位置決めを行う係合ピンを有してなる塗布装置であ
る。
【0009】また、前記把持手段は、前記ハンド部に対
して相対的に移動自在に設けられてなる塗布装置であ
る。
して相対的に移動自在に設けられてなる塗布装置であ
る。
【0010】また、前記洗浄手段は、搬入されたマスキ
ング手段に対して振動を加える加振手段と、当該マスキ
ング手段に向けて流体を噴出するブロー手段とを有して
なる塗布装置である。
ング手段に対して振動を加える加振手段と、当該マスキ
ング手段に向けて流体を噴出するブロー手段とを有して
なる塗布装置である。
【0011】
【作用】このように構成した塗布装置では、ロボット
は、そのハンド部に設けた把持手段でマスキング手段を
把持し、当該マスキング手段のマスキングヘッドを塗装
不要部位に当接させながら、吸着手段によって当該マス
キング手段を被塗装物に吸着させる。これにより、被塗
装物の複数の塗装不要部位は、マスキング手段のマスキ
ングヘッドにより同時にマスキングされる。このように
マスキングをした後に、ロボットは、そのハンド部に設
けた塗装用スプレーガンにより被塗装物に対して塗料を
塗布するが、塗装不要部位はマスキングヘッドによりマ
スキングされているため、該部位には塗料は塗布されな
い。塗装が終了すると、使用済みのマスキング手段は、
ロボットの把持手段で把持されて洗浄手段に搬入され、
この洗浄手段によって残留した塗料の除去が行われる。
は、そのハンド部に設けた把持手段でマスキング手段を
把持し、当該マスキング手段のマスキングヘッドを塗装
不要部位に当接させながら、吸着手段によって当該マス
キング手段を被塗装物に吸着させる。これにより、被塗
装物の複数の塗装不要部位は、マスキング手段のマスキ
ングヘッドにより同時にマスキングされる。このように
マスキングをした後に、ロボットは、そのハンド部に設
けた塗装用スプレーガンにより被塗装物に対して塗料を
塗布するが、塗装不要部位はマスキングヘッドによりマ
スキングされているため、該部位には塗料は塗布されな
い。塗装が終了すると、使用済みのマスキング手段は、
ロボットの把持手段で把持されて洗浄手段に搬入され、
この洗浄手段によって残留した塗料の除去が行われる。
【0012】このように、マスキング手段の被塗装物へ
の取り付け、塗布、マスキング手段の車体からの取り外
し、さらには使用済マスキング手段の洗浄に至るまで、
人手を一切介在することなく自動的に行われる。さら
に、複数のマスキングヘッドを備えたマスキング手段で
塗装不要部位を同時にマスキングするため、マスキング
作業が迅速に行われる。しかも、マスキング手段は再利
用されるものであるため、使い捨てとなるマスキング材
が不要となる。
の取り付け、塗布、マスキング手段の車体からの取り外
し、さらには使用済マスキング手段の洗浄に至るまで、
人手を一切介在することなく自動的に行われる。さら
に、複数のマスキングヘッドを備えたマスキング手段で
塗装不要部位を同時にマスキングするため、マスキング
作業が迅速に行われる。しかも、マスキング手段は再利
用されるものであるため、使い捨てとなるマスキング材
が不要となる。
【0013】また、マスキング手段は、その係合ピンが
被塗装物に係合することにより、被塗装物に対して位置
決めがなされる。
被塗装物に係合することにより、被塗装物に対して位置
決めがなされる。
【0014】また、把持手段はハンド部に対して相対的
に移動自在に設けられているため、被塗装部の位置例え
ば停止位置が設計位置からずれている場合であっても、
把持手段は、この位置ずれを吸収しつつマスキング手段
を把持する。
に移動自在に設けられているため、被塗装部の位置例え
ば停止位置が設計位置からずれている場合であっても、
把持手段は、この位置ずれを吸収しつつマスキング手段
を把持する。
【0015】また、洗浄手段に搬入されたマスキング手
段に付着した残留塗料は、加振手段により加えられた振
動で剥離され、ブロー手段から噴出された流体により払
い落とされる。
段に付着した残留塗料は、加振手段により加えられた振
動で剥離され、ブロー手段から噴出された流体により払
い落とされる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は、本発明に係る塗布装置を自動車の塗装
ラインにおけるフロントホイールハウス部のアンダーコ
ート塗装工程に適用した場合の全体構成を示す概略図で
ある。
明する。図1は、本発明に係る塗布装置を自動車の塗装
ラインにおけるフロントホイールハウス部のアンダーコ
ート塗装工程に適用した場合の全体構成を示す概略図で
ある。
【0017】まず、塗布装置の構成を概説する。塗布装
置10は、搬送コンベア11に懸架されて搬入される被
塗装物としての車体Bの下方に配置され、図示しないレ
ールに沿って前記車体Bの搬送方向に移動自在なプレー
ト12上に設けられている。塗布装置10は、プレート
12上に設けられたロボットRと、プレート12上のロ
ボットRの近傍位置に設けられた洗浄装置13(洗浄手
段)とを有する。ロボットRは、車体Bにおける複数の
塗装不要部位を同時にマスキングするマスキング治具1
4(マスキング手段に相当する)を車体Bへ取り付けた
り取り外したりすると共に、車体Bに対してアンダーコ
ート用塗料を塗布するためのものである。洗浄装置13
は、前記ロボットRにより搬入されたマスキング治具1
4に対して、アンダーコート塗装作業により付着した残
留塗料の除去を行うためのものである。また、図示省略
するが、搬送される車体Bと干渉しない位置に、複数の
マスキング治具14を着脱自在に保持する治具スタンド
が設けられており、ロボットRは、治具スタンドに保持
されている複数のマスキング治具14の中から、搬送さ
れてくる車体Bの車種に応じたマスキング治具14を選
択し把持するようになっている。
置10は、搬送コンベア11に懸架されて搬入される被
塗装物としての車体Bの下方に配置され、図示しないレ
ールに沿って前記車体Bの搬送方向に移動自在なプレー
ト12上に設けられている。塗布装置10は、プレート
12上に設けられたロボットRと、プレート12上のロ
ボットRの近傍位置に設けられた洗浄装置13(洗浄手
段)とを有する。ロボットRは、車体Bにおける複数の
塗装不要部位を同時にマスキングするマスキング治具1
4(マスキング手段に相当する)を車体Bへ取り付けた
り取り外したりすると共に、車体Bに対してアンダーコ
ート用塗料を塗布するためのものである。洗浄装置13
は、前記ロボットRにより搬入されたマスキング治具1
4に対して、アンダーコート塗装作業により付着した残
留塗料の除去を行うためのものである。また、図示省略
するが、搬送される車体Bと干渉しない位置に、複数の
マスキング治具14を着脱自在に保持する治具スタンド
が設けられており、ロボットRは、治具スタンドに保持
されている複数のマスキング治具14の中から、搬送さ
れてくる車体Bの車種に応じたマスキング治具14を選
択し把持するようになっている。
【0018】フロントホイールハウス部Wには、図2に
示すように、部品を取り付けるための複数の部品取付穴
やハーネス穴P、ストラットハウジングHのストラット
取付穴F、ブレーキチューブを取り付けるためのブレー
キチューブブラケット15などが設けられている。これ
らの部位は、塗料のミストが付着すると都合が悪い塗装
不要部位である。
示すように、部品を取り付けるための複数の部品取付穴
やハーネス穴P、ストラットハウジングHのストラット
取付穴F、ブレーキチューブを取り付けるためのブレー
キチューブブラケット15などが設けられている。これ
らの部位は、塗料のミストが付着すると都合が悪い塗装
不要部位である。
【0019】図3(A)にハッチングで示される塗装不
要部位をマスキングするのがマスキング治具14であ
り、同図(B)に示すように、塗装不要部位はマスキン
グ治具14により同時にマスキングされる。マスキング
治具14は、図4(A)(B)に示すように、塗装不要
部位に同時に当接する複数のマスキングヘッド16が設
けられている。さらに、マスキング治具14自身を車体
Bに吸着させ治具ズレを防止する吸着手段としての磁石
17、および、車体Bに係合して当該マスキング治具1
4の車体Bに対する位置決めを行う係合ピン18が設け
られている。マスキング治具14の詳細な構成について
は、図6〜図17に基づいて後述する。
要部位をマスキングするのがマスキング治具14であ
り、同図(B)に示すように、塗装不要部位はマスキン
グ治具14により同時にマスキングされる。マスキング
治具14は、図4(A)(B)に示すように、塗装不要
部位に同時に当接する複数のマスキングヘッド16が設
けられている。さらに、マスキング治具14自身を車体
Bに吸着させ治具ズレを防止する吸着手段としての磁石
17、および、車体Bに係合して当該マスキング治具1
4の車体Bに対する位置決めを行う係合ピン18が設け
られている。マスキング治具14の詳細な構成について
は、図6〜図17に基づいて後述する。
【0020】ロボットRは、図5に示すように、マスキ
ング治具14の把持および把持解除を行う把持手段とし
ての治具ホルダ20と、車体Bに対して塗料を塗布する
公知の塗装用スプレーガン21とが設けられたハンド部
22を有している。治具ホルダ20は、図1に示される
X−Y−Z方向に沿ってハンド部22に対して相対的に
スライド移動自在に設けられ、車体Bの停止位置の誤差
を吸収し得る構成となっている。治具ホルダ20の詳細
な構成については、図18〜図22に基づいて後述す
る。
ング治具14の把持および把持解除を行う把持手段とし
ての治具ホルダ20と、車体Bに対して塗料を塗布する
公知の塗装用スプレーガン21とが設けられたハンド部
22を有している。治具ホルダ20は、図1に示される
X−Y−Z方向に沿ってハンド部22に対して相対的に
スライド移動自在に設けられ、車体Bの停止位置の誤差
を吸収し得る構成となっている。治具ホルダ20の詳細
な構成については、図18〜図22に基づいて後述す
る。
【0021】また、洗浄装置13の詳細な構成について
は、図23に基づいて後述する。
は、図23に基づいて後述する。
【0022】次ぎに、マスキング治具14、治具ホルダ
20、洗浄装置13の詳細な構成について順に説明す
る。
20、洗浄装置13の詳細な構成について順に説明す
る。
【0023】マスキング治具14 マスキング治具14は、図6に示すように、支柱25に
連結された第1パイプ26と、この第1パイプ26に連
結された第2パイプ27とを有し、これら第1、第2パ
イプ26、27によりメインフレーム28が形成されて
いる。また、支柱25と第1パイプ26との間には、補
強パイプ29が設けられている。支柱25の下端部に
は、治具ホルダ20によって把持されるグリップ30
が、マスキング治具14の重心位置に一致するように設
けられている。同図に仮想線で示すように、グリップ3
0への塗料の付着を防ぐために、つば状の付着防止具3
1を設けても良い。第1、第2および補強パイプ26、
27、29には丸パイプが用いられ、支柱25およびグ
リップ30には角パイプが用いられている。
連結された第1パイプ26と、この第1パイプ26に連
結された第2パイプ27とを有し、これら第1、第2パ
イプ26、27によりメインフレーム28が形成されて
いる。また、支柱25と第1パイプ26との間には、補
強パイプ29が設けられている。支柱25の下端部に
は、治具ホルダ20によって把持されるグリップ30
が、マスキング治具14の重心位置に一致するように設
けられている。同図に仮想線で示すように、グリップ3
0への塗料の付着を防ぐために、つば状の付着防止具3
1を設けても良い。第1、第2および補強パイプ26、
27、29には丸パイプが用いられ、支柱25およびグ
リップ30には角パイプが用いられている。
【0024】メインフレーム28には、塗装不要部位の
形状に対応し塗装不要部位を覆う複数個のマスキングヘ
ッド16がサブフレーム32を介して取り付けられてい
る。各サブフレーム32は、メインフレーム28から塗
装不要部位までの長さに応じた長さを有し、また、マス
キングヘッド16を塗装不要部位に向かい合わせ得るよ
うに屈曲されている。
形状に対応し塗装不要部位を覆う複数個のマスキングヘ
ッド16がサブフレーム32を介して取り付けられてい
る。各サブフレーム32は、メインフレーム28から塗
装不要部位までの長さに応じた長さを有し、また、マス
キングヘッド16を塗装不要部位に向かい合わせ得るよ
うに屈曲されている。
【0025】マスキングヘッド16の種類には、大別す
ると、平板型ヘッド16a〜16dと、皿型ヘッド16
eとがあり、塗装不要部位の形状に応じて使い分けられ
ている。以下に、4つの平板型ヘッド16a〜16dの
構成および使用形態を図7〜図10に基づいて説明し、
また、皿型ヘッド16eの一例の構成および使用形態を
図11に基づいて説明する。なお、図7〜図11におけ
る各(A)にはマスキングヘッド16a〜16eの外形
形状をサブフレーム32とともに示してあり、(B)に
は使用形態を概念的に示してある。
ると、平板型ヘッド16a〜16dと、皿型ヘッド16
eとがあり、塗装不要部位の形状に応じて使い分けられ
ている。以下に、4つの平板型ヘッド16a〜16dの
構成および使用形態を図7〜図10に基づいて説明し、
また、皿型ヘッド16eの一例の構成および使用形態を
図11に基づいて説明する。なお、図7〜図11におけ
る各(A)にはマスキングヘッド16a〜16eの外形
形状をサブフレーム32とともに示してあり、(B)に
は使用形態を概念的に示してある。
【0026】各平板型ヘッド16a〜16dはアルミ板
や鉄板より形成されている。図7(A)に示されるマス
キングヘッド16aは、一辺を円弧縁とした平坦な矩形
プレート33からなる。このマスキングヘッド16a
は、同図(B)に示すように、使用の際にはストラット
ハウジングHに向かい合うように車体Bに当接され、ス
トラットハウジングHの裏や、部品取り付け面への塗料
ミストのかぶりを防止する。
や鉄板より形成されている。図7(A)に示されるマス
キングヘッド16aは、一辺を円弧縁とした平坦な矩形
プレート33からなる。このマスキングヘッド16a
は、同図(B)に示すように、使用の際にはストラット
ハウジングHに向かい合うように車体Bに当接され、ス
トラットハウジングHの裏や、部品取り付け面への塗料
ミストのかぶりを防止する。
【0027】図8(A)に示されるマスキングヘッド1
6bは、折り曲げ面を有するプレート34からなる。こ
のマスキングヘッド16bは、同図(B)に示すよう
に、使用の際にはダッシュロア35に向かい合うように
車体Bに当接され、ダッシュロア35、ハーネル穴Pへ
の塗料ミストのかぶりを防止する。
6bは、折り曲げ面を有するプレート34からなる。こ
のマスキングヘッド16bは、同図(B)に示すよう
に、使用の際にはダッシュロア35に向かい合うように
車体Bに当接され、ダッシュロア35、ハーネル穴Pへ
の塗料ミストのかぶりを防止する。
【0028】図9(A)に示されるマスキングヘッド1
6cは、90°に折り曲げられたプレート36からな
る。このマスキングヘッド16cは、同図(B)に示す
ように、使用の際にはストラットタワーに向かい合うよ
うに車体Bに当接され、ストラットタワーに形成された
ハーネル穴Pへの塗料ミストのかぶりを防止する。
6cは、90°に折り曲げられたプレート36からな
る。このマスキングヘッド16cは、同図(B)に示す
ように、使用の際にはストラットタワーに向かい合うよ
うに車体Bに当接され、ストラットタワーに形成された
ハーネル穴Pへの塗料ミストのかぶりを防止する。
【0029】図10(A)に示されるマスキングヘッド
16dは、断面コの字形状を有するプレート37からな
る。このマスキングヘッド16dは、同図(B)に示す
ように、使用の際にはブレーキチューブブラケット15
を囲繞するようにして車体Bに当接され、ブレーキチュ
ーブブラケット15への塗料ミストのかぶりを防止す
る。
16dは、断面コの字形状を有するプレート37からな
る。このマスキングヘッド16dは、同図(B)に示す
ように、使用の際にはブレーキチューブブラケット15
を囲繞するようにして車体Bに当接され、ブレーキチュ
ーブブラケット15への塗料ミストのかぶりを防止す
る。
【0030】皿型ヘッド16eは、図11(A)にその
一例を示すように、円形のお椀形状を有するカップ部材
38より形成されている。この種のマスキングヘッド1
6eは、同図(B)に示すように、使用の際には、カッ
プ部材38でウェルドナット39や部品取付穴Pを囲繞
するようにして車体に当接され、ウェルドナット39な
どへの塗料ミストのかぶりを防止する。
一例を示すように、円形のお椀形状を有するカップ部材
38より形成されている。この種のマスキングヘッド1
6eは、同図(B)に示すように、使用の際には、カッ
プ部材38でウェルドナット39や部品取付穴Pを囲繞
するようにして車体に当接され、ウェルドナット39な
どへの塗料ミストのかぶりを防止する。
【0031】マスキングヘッド16には、図11(A)
に示したように、1本のサブフレーム32からさらにサ
ブフレーム32を介して枝分かれして、複数のカップ部
材28が設けられたものもある。
に示したように、1本のサブフレーム32からさらにサ
ブフレーム32を介して枝分かれして、複数のカップ部
材28が設けられたものもある。
【0032】上述したように各マスキングヘッド16は
サブフレーム32を介してメインフレーム28に連結さ
れるが、サブフレーム32の基端部は溶接によってメイ
ンフレーム28に連結されるようになっている。このよ
うにマスキング治具14は、メインフレーム28からサ
ブフレーム32が延びる枝分かれした形状を有している
が、塗料が付着し難い枝構成にすることが必要である。
以下に、メインフレーム28とサブフレーム32との連
結状態について、図12〜図15に基づいて説明する。
なお、図7〜図11における各(A)には不具合例を示
してあり、(B)には改善例を示してある。
サブフレーム32を介してメインフレーム28に連結さ
れるが、サブフレーム32の基端部は溶接によってメイ
ンフレーム28に連結されるようになっている。このよ
うにマスキング治具14は、メインフレーム28からサ
ブフレーム32が延びる枝分かれした形状を有している
が、塗料が付着し難い枝構成にすることが必要である。
以下に、メインフレーム28とサブフレーム32との連
結状態について、図12〜図15に基づいて説明する。
なお、図7〜図11における各(A)には不具合例を示
してあり、(B)には改善例を示してある。
【0033】図12(A)に示すように、大径の丸棒と
小径の丸棒との溶接角度が45°以下になると、丸棒同
士の間にドットで示される塗料が溜まり易くなる。そこ
で、同図(B)に示すように、丸棒同士の溶接角度は4
5°よりも大きく90°以下、好ましくは、90°にす
るのが好ましい。したがって、メインフレーム28とサ
ブフレーム32とは、90°の角度をなすように連結す
るのが良い。
小径の丸棒との溶接角度が45°以下になると、丸棒同
士の間にドットで示される塗料が溜まり易くなる。そこ
で、同図(B)に示すように、丸棒同士の溶接角度は4
5°よりも大きく90°以下、好ましくは、90°にす
るのが好ましい。したがって、メインフレーム28とサ
ブフレーム32とは、90°の角度をなすように連結す
るのが良い。
【0034】図13(A)に示すように、大径丸棒の上
方側に小径丸棒を溶接すると、この部分に塗料が溜まり
易く、塗料スプレー面40に小径丸棒が臨んで塗装面積
が狭められることになる。そこで、同図(B)に示すよ
うに、大径丸棒の側方側でスプレーガン21に向かう側
に小径丸棒を溶接するのが好ましい。したがって、サブ
フレーム32は、メインフレーム28の側方位置で、ス
プレーガン21に向かう側に連結するのが好ましい。
方側に小径丸棒を溶接すると、この部分に塗料が溜まり
易く、塗料スプレー面40に小径丸棒が臨んで塗装面積
が狭められることになる。そこで、同図(B)に示すよ
うに、大径丸棒の側方側でスプレーガン21に向かう側
に小径丸棒を溶接するのが好ましい。したがって、サブ
フレーム32は、メインフレーム28の側方位置で、ス
プレーガン21に向かう側に連結するのが好ましい。
【0035】図14(A)に示すように、丸棒同士の溶
接角度が45°以下で、さらに一方の丸棒の長手方向に
沿って複数の枝分かれを順次行うと、枝分かれした部位
に塗料が溜まり易くなる。そこで、同図(B)に示すよ
うに、一方の丸棒からの枝分かれは先端部寄りの位置で
行うのが好ましい。したがって、サブフレーム32から
さらにサブフレーム32に枝分かれするような場合(図
11(A)参照)には、メインフレーム28に連結され
ているサブフレーム32の先端部寄りの位置で行うのが
好ましい。
接角度が45°以下で、さらに一方の丸棒の長手方向に
沿って複数の枝分かれを順次行うと、枝分かれした部位
に塗料が溜まり易くなる。そこで、同図(B)に示すよ
うに、一方の丸棒からの枝分かれは先端部寄りの位置で
行うのが好ましい。したがって、サブフレーム32から
さらにサブフレーム32に枝分かれするような場合(図
11(A)参照)には、メインフレーム28に連結され
ているサブフレーム32の先端部寄りの位置で行うのが
好ましい。
【0036】図15(A)に示すように、複数の小径丸
棒を密集させて大径丸棒に溶接した場合には、大径丸棒
と小径丸棒との溶接部分および隣接する小径丸棒同士の
間に塗料が溜まり易くなる。そこで、同図(B)に示す
ように、枝分かれする場合には、枝となる丸棒同士を相
互に離間するのが好ましい。したがって、メインフレー
ム28から複数のサブフレーム32が枝分かれする場合
には、隣接するサブフレーム32、32同士の間隔を所
定寸法L、例えば20mm以上とするのが好ましい。
棒を密集させて大径丸棒に溶接した場合には、大径丸棒
と小径丸棒との溶接部分および隣接する小径丸棒同士の
間に塗料が溜まり易くなる。そこで、同図(B)に示す
ように、枝分かれする場合には、枝となる丸棒同士を相
互に離間するのが好ましい。したがって、メインフレー
ム28から複数のサブフレーム32が枝分かれする場合
には、隣接するサブフレーム32、32同士の間隔を所
定寸法L、例えば20mm以上とするのが好ましい。
【0037】図6に示すように、メインフレーム28の
第1パイプ26の一端(図中右端)には、マスキング治
具14を車体Bに吸着させるための磁石17がブラケッ
ト41を介して取り付けられている。また、第1パイプ
26の他端(図中左上端)には、車体Bに形成された穴
に係合してマスキング治具14の車体Bに対する位置決
めを行う係合ピン18がサブフレーム32を介して取り
付けられている。さらに、車体Bにマスキング治具14
を取り付けた際の治具姿勢を固定するために、車体Bに
当接する位置決め用抑えプレート42あるいは位置決め
用抑えピンも第1パイプ26に設けられている。
第1パイプ26の一端(図中右端)には、マスキング治
具14を車体Bに吸着させるための磁石17がブラケッ
ト41を介して取り付けられている。また、第1パイプ
26の他端(図中左上端)には、車体Bに形成された穴
に係合してマスキング治具14の車体Bに対する位置決
めを行う係合ピン18がサブフレーム32を介して取り
付けられている。さらに、車体Bにマスキング治具14
を取り付けた際の治具姿勢を固定するために、車体Bに
当接する位置決め用抑えプレート42あるいは位置決め
用抑えピンも第1パイプ26に設けられている。
【0038】係合ピン18は、図16に示すように、車
体Bのパネル43に形成されたハーネス穴Pを覆う平板
型のマスキングヘッド16に、前記ハーネス穴Pに挿入
されるピン部44を一体的に設けて構成され、ピン部4
4にはハーネス穴Pの内周縁に係合する凹部45が形成
されている。
体Bのパネル43に形成されたハーネス穴Pを覆う平板
型のマスキングヘッド16に、前記ハーネス穴Pに挿入
されるピン部44を一体的に設けて構成され、ピン部4
4にはハーネス穴Pの内周縁に係合する凹部45が形成
されている。
【0039】係合ピン18の車体Bのパネル43に対す
る係合は、次ぎのようになされる。まず、同図(A)に
実線矢印で示すように、係合ピン18をハーネス穴Pに
近付ける。次いで、同図(B)に実線矢印で示すよう
に、ピン部44をハーネス穴Pに挿入し、図中+X方向
に所定寸法、例えば15mm程度押し付ける。そして、
係合ピン18を−Z方向に所定寸法、例えば15mm程
度下げれば、同図(C)に示すように、ピン部44の凹
部45がハーネス穴内周縁に係合する。
る係合は、次ぎのようになされる。まず、同図(A)に
実線矢印で示すように、係合ピン18をハーネス穴Pに
近付ける。次いで、同図(B)に実線矢印で示すよう
に、ピン部44をハーネス穴Pに挿入し、図中+X方向
に所定寸法、例えば15mm程度押し付ける。そして、
係合ピン18を−Z方向に所定寸法、例えば15mm程
度下げれば、同図(C)に示すように、ピン部44の凹
部45がハーネス穴内周縁に係合する。
【0040】一方、車体Bのパネル43に係合している
係合ピン18の取り外しは、上記手順とは逆の手順によ
りなされる。つまり、まず、ハーネス穴内周縁に係合し
ている係合ピン18を、同図(C)に破線矢印で示すよ
うに、+Z方向に所定寸法、例えば15mm程度押し上
げて、ピン部44の凹部45とハーネス穴内周縁との係
合を解除する。次いで、同図(B)に破線矢印で示すよ
うに、−X方向に所定寸法、例えば15mm程度引け
ば、同図(A)に示すように、係合ピン18が車体Bの
パネル43から抜き取られる。
係合ピン18の取り外しは、上記手順とは逆の手順によ
りなされる。つまり、まず、ハーネス穴内周縁に係合し
ている係合ピン18を、同図(C)に破線矢印で示すよ
うに、+Z方向に所定寸法、例えば15mm程度押し上
げて、ピン部44の凹部45とハーネス穴内周縁との係
合を解除する。次いで、同図(B)に破線矢印で示すよ
うに、−X方向に所定寸法、例えば15mm程度引け
ば、同図(A)に示すように、係合ピン18が車体Bの
パネル43から抜き取られる。
【0041】マスキング治具14全体を車体Bに取り付
けるには、図17に示すように、まず、マスキング治具
14全体を破線で示されるように傾けつつ、車体Bに近
付ける(同図(A)の状態)。次いで、マスキング治具
14全体を傾けた状態のままで係合ピン18をハーネス
穴P内に挿入し、そのまま+X方向に所定寸法押し付
け、マスキング治具14全体を−Z方向に所定寸法下げ
る(同図(B)の状態)。そして、同図(C)に示すよ
うに、マスキング治具14を垂直に立てれば、マスキン
グ治具14は、係合ピン18がパネル43に係合するこ
とで位置決めがなされ、磁石17がパネル43に吸着す
ることでズレが防止されて、車体Bに対して固定され
る。
けるには、図17に示すように、まず、マスキング治具
14全体を破線で示されるように傾けつつ、車体Bに近
付ける(同図(A)の状態)。次いで、マスキング治具
14全体を傾けた状態のままで係合ピン18をハーネス
穴P内に挿入し、そのまま+X方向に所定寸法押し付
け、マスキング治具14全体を−Z方向に所定寸法下げ
る(同図(B)の状態)。そして、同図(C)に示すよ
うに、マスキング治具14を垂直に立てれば、マスキン
グ治具14は、係合ピン18がパネル43に係合するこ
とで位置決めがなされ、磁石17がパネル43に吸着す
ることでズレが防止されて、車体Bに対して固定され
る。
【0042】このようにしてマスキング治具14を取り
付ける際には、治具14のマスキング面つまりマスキン
グヘッド16は車体Bのパネル43と干渉せず、係合ピ
ン18が最先にパネル43に接触するようになってい
る。
付ける際には、治具14のマスキング面つまりマスキン
グヘッド16は車体Bのパネル43と干渉せず、係合ピ
ン18が最先にパネル43に接触するようになってい
る。
【0043】本実施例にあっては、マスキング治具14
は、車体Bの停止位置を補正する補正作業を行うことな
く当該車体Bに取り付けられるようになっており、車体
Bを停止した際に生じる停止位置精度誤差は、係合ピン
18をハーネス穴Pに差し込むことによって吸収するよ
うにしてある。つまり、図1に示されるX−Y−Z方向
のうち、Y、Z方向の誤差は係合ピン18により補正
し、X方向の誤差は、マスキング治具14を車体Bのパ
ネル面に押し付けることによって吸収する。吸収し得る
車体停止位置精度誤差は、係合ピン18を差し込むハー
ネス穴Pの内径寸法で決定される。例えば、ハーネス穴
Pの直径が30mmの場合には、車体停止位置精度誤差
を、図1に示されるX−Y−Z方向ともそれぞれ±12
mmの範囲で吸収することができる。また、ハーネス穴
Pの直径が50mmであれば、車体停止位置精度誤差
を、X−Y−Z方向ともそれぞれ±22mmの範囲で吸
収することができる。
は、車体Bの停止位置を補正する補正作業を行うことな
く当該車体Bに取り付けられるようになっており、車体
Bを停止した際に生じる停止位置精度誤差は、係合ピン
18をハーネス穴Pに差し込むことによって吸収するよ
うにしてある。つまり、図1に示されるX−Y−Z方向
のうち、Y、Z方向の誤差は係合ピン18により補正
し、X方向の誤差は、マスキング治具14を車体Bのパ
ネル面に押し付けることによって吸収する。吸収し得る
車体停止位置精度誤差は、係合ピン18を差し込むハー
ネス穴Pの内径寸法で決定される。例えば、ハーネス穴
Pの直径が30mmの場合には、車体停止位置精度誤差
を、図1に示されるX−Y−Z方向ともそれぞれ±12
mmの範囲で吸収することができる。また、ハーネス穴
Pの直径が50mmであれば、車体停止位置精度誤差
を、X−Y−Z方向ともそれぞれ±22mmの範囲で吸
収することができる。
【0044】ハーネス穴Pの直径が30mmの場合を例
に採って上記のことを換言すれば、車体Bの停止位置精
度が、X−Y−Z方向とも基準位置に対して±12mm
以内であれば、車体BやロボットRの停止位置を補正す
ることなく、マスキング治具14を車体Bの所定位置に
セットすることができる。なお、この例において車体B
の停止位置精度がX−Y−Z方向とも±12mmより大
きい場合には、なんらかの対策を施して車体Bの停止位
置の精度を向上させるか、車体位置補正センサなどを用
いてロボットRの停止位置を補正するフィードバック制
御などが必要となる。
に採って上記のことを換言すれば、車体Bの停止位置精
度が、X−Y−Z方向とも基準位置に対して±12mm
以内であれば、車体BやロボットRの停止位置を補正す
ることなく、マスキング治具14を車体Bの所定位置に
セットすることができる。なお、この例において車体B
の停止位置精度がX−Y−Z方向とも±12mmより大
きい場合には、なんらかの対策を施して車体Bの停止位
置の精度を向上させるか、車体位置補正センサなどを用
いてロボットRの停止位置を補正するフィードバック制
御などが必要となる。
【0045】治具ホルダ20 治具ホルダ20は、図5に概略的に示すように、マスキ
ング治具14のグリップ30を把持する把持ユニット5
0と、この把持ユニット50を図中Z方向にスライド移
動自在に保持すると共にロボットRのハンド部22に対
してX−Y方向に沿ってスライド移動自在に取り付けら
れたスライダユニット51とを有する。したがって、治
具ホルダ20の全体は、X−Y−Z方向に沿ってハンド
部22に対して相対的にスライド移動自在となってい
る。
ング治具14のグリップ30を把持する把持ユニット5
0と、この把持ユニット50を図中Z方向にスライド移
動自在に保持すると共にロボットRのハンド部22に対
してX−Y方向に沿ってスライド移動自在に取り付けら
れたスライダユニット51とを有する。したがって、治
具ホルダ20の全体は、X−Y−Z方向に沿ってハンド
部22に対して相対的にスライド移動自在となってい
る。
【0046】治具ホルダ20の把持ユニット50は、図
18〜図20に示すように、上端面が開口された有底箱
形状を呈しマスキング治具14のグリップ30を受け入
れるボックス52を有している。本実施例では、ボック
ス52内に受け入れたグリップ30を2方向(図中X方
向およびY方向)から押圧することにより当該グリップ
30を固定し、ボックス52に対するグリップ30の位
置決めを行うようになっている。このため、図20より
明らかなように、ボックス52のX方向に沿う一端面5
2aに取り付けられた第1治具ロックシリンダ53と、
ボックス52のY方向に沿う一端面52cに取り付けら
れた第2治具ロックシリンダ54とが設けられている。
各治具ロックシリンダ53、54は、例えばエアシリン
ダより構成される。第1治具ロックシリンダ53の作動
ロッド55の先端には、ボックス52のX方向に沿う他
端面52bとの間でグリップ30を挟持する第1押圧パ
ッド57が取り付けられている。同様に、第2治具ロッ
クシリンダ54の作動ロッド56の先端には、ボックス
52のY方向に沿う他端面52d側に取り付けられたブ
ロック59との間でグリップ30を挟持する第2押圧パ
ッド58が取り付けられている。第2押圧パッド58
は、グリップ30の幅方向寸法よりも小さな幅寸法を有
しており、第1押圧パッド57がグリップ30を押圧し
た後でも、第2押圧パッド58がグリップ30を押圧し
得るようになっている。
18〜図20に示すように、上端面が開口された有底箱
形状を呈しマスキング治具14のグリップ30を受け入
れるボックス52を有している。本実施例では、ボック
ス52内に受け入れたグリップ30を2方向(図中X方
向およびY方向)から押圧することにより当該グリップ
30を固定し、ボックス52に対するグリップ30の位
置決めを行うようになっている。このため、図20より
明らかなように、ボックス52のX方向に沿う一端面5
2aに取り付けられた第1治具ロックシリンダ53と、
ボックス52のY方向に沿う一端面52cに取り付けら
れた第2治具ロックシリンダ54とが設けられている。
各治具ロックシリンダ53、54は、例えばエアシリン
ダより構成される。第1治具ロックシリンダ53の作動
ロッド55の先端には、ボックス52のX方向に沿う他
端面52bとの間でグリップ30を挟持する第1押圧パ
ッド57が取り付けられている。同様に、第2治具ロッ
クシリンダ54の作動ロッド56の先端には、ボックス
52のY方向に沿う他端面52d側に取り付けられたブ
ロック59との間でグリップ30を挟持する第2押圧パ
ッド58が取り付けられている。第2押圧パッド58
は、グリップ30の幅方向寸法よりも小さな幅寸法を有
しており、第1押圧パッド57がグリップ30を押圧し
た後でも、第2押圧パッド58がグリップ30を押圧し
得るようになっている。
【0047】図22(A)(B)は、マスキング治具1
4のグリップ30を把持する手順を示す図であり、同図
(A)は、把持ユニット50のボックス52内にマスキ
ング治具14のグリップ30を受け入れた状態、同図
(B)は、グリップ30をロックした状態を示してい
る。マスキング治具14が車体Bなどに固定されている
際には、そのグリップ30の位置も固定された状態とな
っている。一方、後述するが、把持ユニット50はX−
Y−Z方向に移動自在となっている。このため、同図
(A)の状態から第1治具ロックシリンダ53の作動ロ
ッド55を前進駆動して第1押圧パッド57によりグリ
ップ30のX方向側面を押圧すると、同図(B)に示す
ように、把持ユニット50のボックス52がX方向に移
動して、ボックス52の他端面52bと第1押圧パッド
57との間でグリップ30が挟持される。第1治具ロッ
クシリンダ53の駆動とほぼ同時に第2治具ロックシリ
ンダ54の作動ロッド56も前進駆動され、上述したの
と同様に、第2押圧パッド58がグリップ30のY方向
側面を押圧するのに伴って把持ユニット50のボックス
52がY方向に移動し、ブロック59と第2押圧パッド
58との間でグリップ30が挟持される。
4のグリップ30を把持する手順を示す図であり、同図
(A)は、把持ユニット50のボックス52内にマスキ
ング治具14のグリップ30を受け入れた状態、同図
(B)は、グリップ30をロックした状態を示してい
る。マスキング治具14が車体Bなどに固定されている
際には、そのグリップ30の位置も固定された状態とな
っている。一方、後述するが、把持ユニット50はX−
Y−Z方向に移動自在となっている。このため、同図
(A)の状態から第1治具ロックシリンダ53の作動ロ
ッド55を前進駆動して第1押圧パッド57によりグリ
ップ30のX方向側面を押圧すると、同図(B)に示す
ように、把持ユニット50のボックス52がX方向に移
動して、ボックス52の他端面52bと第1押圧パッド
57との間でグリップ30が挟持される。第1治具ロッ
クシリンダ53の駆動とほぼ同時に第2治具ロックシリ
ンダ54の作動ロッド56も前進駆動され、上述したの
と同様に、第2押圧パッド58がグリップ30のY方向
側面を押圧するのに伴って把持ユニット50のボックス
52がY方向に移動し、ブロック59と第2押圧パッド
58との間でグリップ30が挟持される。
【0048】治具ホルダ20のスライドユニット54
は、図18および図19に示すように、把持ユニット5
0を図中Z方向にスライド移動自在に保持するスライダ
ープレート60と、このスライダープレート60をX−
Y方向に沿ってスライド移動自在に保持すると共にロボ
ットRのハンド部22に連結固定されるベースプレート
61とを有する。図21にも示すように、スライダープ
レート60のY方向両端部に設けたシャフト固定部62
にはX方向に沿って延伸するX方向シャフト63がそれ
ぞれ挿通され固定されている。また、ベースプレート6
1のX方向両端部に設けたシャフト固定部64にはY方
向に沿って延伸するY方向シャフト65がそれぞれ挿通
され固定されている。
は、図18および図19に示すように、把持ユニット5
0を図中Z方向にスライド移動自在に保持するスライダ
ープレート60と、このスライダープレート60をX−
Y方向に沿ってスライド移動自在に保持すると共にロボ
ットRのハンド部22に連結固定されるベースプレート
61とを有する。図21にも示すように、スライダープ
レート60のY方向両端部に設けたシャフト固定部62
にはX方向に沿って延伸するX方向シャフト63がそれ
ぞれ挿通され固定されている。また、ベースプレート6
1のX方向両端部に設けたシャフト固定部64にはY方
向に沿って延伸するY方向シャフト65がそれぞれ挿通
され固定されている。
【0049】直交して交差するX方向シャフト63とY
方向シャフト65とは、図18および図19に示すよう
に、X方向シャフト63を摺動自在に保持するX方向保
持孔66と、Y方向シャフト65を摺動自在に保持する
Y方向保持孔67とが形成された4つの連結部材68を
介して接続されている。X方向シャフト63が連結部材
68のX方向保持孔66内を摺動することにより、スラ
イダープレート60は、ベースプレート61に対して相
対的にX方向に沿ってスライド移動する。また、連結部
材68がそのY方向保持孔66に挿通されたY方向シャ
フト65上を摺動することにより、スライダープレート
60は、ベースプレート61に対して相対的にY方向に
沿ってスライド移動する。
方向シャフト65とは、図18および図19に示すよう
に、X方向シャフト63を摺動自在に保持するX方向保
持孔66と、Y方向シャフト65を摺動自在に保持する
Y方向保持孔67とが形成された4つの連結部材68を
介して接続されている。X方向シャフト63が連結部材
68のX方向保持孔66内を摺動することにより、スラ
イダープレート60は、ベースプレート61に対して相
対的にX方向に沿ってスライド移動する。また、連結部
材68がそのY方向保持孔66に挿通されたY方向シャ
フト65上を摺動することにより、スライダープレート
60は、ベースプレート61に対して相対的にY方向に
沿ってスライド移動する。
【0050】さらに、ベースプレート61に対するスラ
イダープレート60のX方向の基準位置を定めるため
に、図19および図21に示すように、連結部材68と
スライダープレート60のシャフト固定部62との間に
は、X方向位置決め用スプリング69がそれぞれ取り付
けられている。スライダープレート60にX方向に沿う
負荷が作用していない状態では、当該スライダープレー
ト60は、各X方向位置決め用スプリング69の弾発力
が釣り合う位置に保持される。
イダープレート60のX方向の基準位置を定めるため
に、図19および図21に示すように、連結部材68と
スライダープレート60のシャフト固定部62との間に
は、X方向位置決め用スプリング69がそれぞれ取り付
けられている。スライダープレート60にX方向に沿う
負荷が作用していない状態では、当該スライダープレー
ト60は、各X方向位置決め用スプリング69の弾発力
が釣り合う位置に保持される。
【0051】同様に、ベースプレート61に対するスラ
イダープレート60のY方向の基準位置を定めるため
に、図18および図21に示すように、連結部材68と
ベースプレート61のシャフト固定部64との間には、
Y方向位置決め用スプリング70がそれぞれ取り付けら
れている。スライダープレート60にY方向に沿う負荷
が作用していない状態では、連結部材68を介してY方
向シャフト65に接続されるX方向シャフト63が各Y
方向位置決め用スプリング70の弾発力が釣り合う位置
に移動され、結果的に、スライダープレート60は、各
Y方向位置決め用スプリング70の弾発力が釣り合う位
置に保持される。
イダープレート60のY方向の基準位置を定めるため
に、図18および図21に示すように、連結部材68と
ベースプレート61のシャフト固定部64との間には、
Y方向位置決め用スプリング70がそれぞれ取り付けら
れている。スライダープレート60にY方向に沿う負荷
が作用していない状態では、連結部材68を介してY方
向シャフト65に接続されるX方向シャフト63が各Y
方向位置決め用スプリング70の弾発力が釣り合う位置
に移動され、結果的に、スライダープレート60は、各
Y方向位置決め用スプリング70の弾発力が釣り合う位
置に保持される。
【0052】スライダープレート60上に設けた支持板
72には、図18および図20に示すように、上下方向
に延びたガイドプレート73が取り付けられている。把
持ユニット50に取り付けたリニアガイド74が前記ガ
イドプレート73に摺動自在に嵌合することにより、把
持ユニット50は、ガイドプレート73に案内されて図
中Z方向にスライド移動自在となっている。
72には、図18および図20に示すように、上下方向
に延びたガイドプレート73が取り付けられている。把
持ユニット50に取り付けたリニアガイド74が前記ガ
イドプレート73に摺動自在に嵌合することにより、把
持ユニット50は、ガイドプレート73に案内されて図
中Z方向にスライド移動自在となっている。
【0053】把持ユニット50のY方向端面には、対を
なす上下プレート75、76が取り付けられており、こ
の上下プレート75、76のそれぞれに、Z方向に沿っ
て延伸するZ方向シャフト77の両端部がそれぞれ固定
されている。一方、スライダープレート60の支持板7
2には、Z方向シャフト77を摺動自在に保持する保持
孔が形成された保持プレート78が取り付けられてい
る。
なす上下プレート75、76が取り付けられており、こ
の上下プレート75、76のそれぞれに、Z方向に沿っ
て延伸するZ方向シャフト77の両端部がそれぞれ固定
されている。一方、スライダープレート60の支持板7
2には、Z方向シャフト77を摺動自在に保持する保持
孔が形成された保持プレート78が取り付けられてい
る。
【0054】さらに、スライダープレート60に対する
把持ユニット50のZ方向の基準位置を定めるために、
上下プレート75、76と保持プレート78との間に
は、Z方向位置決め用スプリング71がそれぞれ取り付
けられている。したがって、把持ユニット50にZ方向
に沿う負荷が作用していない状態では、当該把持ユニッ
ト50は、各Z方向位置決め用スプリング71の弾発力
および把持ユニット50の自重が釣り合う位置に保持さ
れる。
把持ユニット50のZ方向の基準位置を定めるために、
上下プレート75、76と保持プレート78との間に
は、Z方向位置決め用スプリング71がそれぞれ取り付
けられている。したがって、把持ユニット50にZ方向
に沿う負荷が作用していない状態では、当該把持ユニッ
ト50は、各Z方向位置決め用スプリング71の弾発力
および把持ユニット50の自重が釣り合う位置に保持さ
れる。
【0055】把持ユニット50とスライドユニット51
とを上述のように構成することで、治具ホルダ20の全
体はX−Y−Z方向に沿ってハンド部22に対して相対
的にスライド移動自在となっている。特に、いわゆるW
スプリング方式で各方向の基準位置を定めるようにして
いるため、X−Y−Zの3方向ともに基準位置の再現性
が極めて良いものとなる。
とを上述のように構成することで、治具ホルダ20の全
体はX−Y−Z方向に沿ってハンド部22に対して相対
的にスライド移動自在となっている。特に、いわゆるW
スプリング方式で各方向の基準位置を定めるようにして
いるため、X−Y−Zの3方向ともに基準位置の再現性
が極めて良いものとなる。
【0056】さらに、治具ホルダ20がX−Y−Z方向
にスライド移動自在であることから、治具ロックシリン
ダ53、54を作動させてマスキング治具14のグリッ
プ30を把持すると、治具ホルダ20は車体Bの停止位
置に合わせてスライド移動することになり、車体Bの停
止位置誤差を吸収することができる。また、車体Bにセ
ットされているマスキング治具14を取り外す際におい
ても、マスキング治具14がなんらかの原因でズレてい
たとしても、グリップ30を正確に把持することができ
る。
にスライド移動自在であることから、治具ロックシリン
ダ53、54を作動させてマスキング治具14のグリッ
プ30を把持すると、治具ホルダ20は車体Bの停止位
置に合わせてスライド移動することになり、車体Bの停
止位置誤差を吸収することができる。また、車体Bにセ
ットされているマスキング治具14を取り外す際におい
ても、マスキング治具14がなんらかの原因でズレてい
たとしても、グリップ30を正確に把持することができ
る。
【0057】なお、治具ホルダ20がスライド移動し得
る許容量は、対象となる車体Bの停止位置誤差に合わせ
て設定する。例えば、車体Bの停止位置誤差がX−Y−
Z各方向とも±10mmであれば、スライドユニットの
X−Y方向のスライド移動許容量および把持ユニット5
0のZ方向のスライド移動許容量は、±15mm程度に
設定される。
る許容量は、対象となる車体Bの停止位置誤差に合わせ
て設定する。例えば、車体Bの停止位置誤差がX−Y−
Z各方向とも±10mmであれば、スライドユニットの
X−Y方向のスライド移動許容量および把持ユニット5
0のZ方向のスライド移動許容量は、±15mm程度に
設定される。
【0058】治具ホルダ20の基準位置からの移動量を
検知して車体Bの停止位置誤差を間接的に検知するた
め、図21に示すように、スライドユニット51のX方
向のスライド移動量を検知する一対のX方向スイッチS
W1、スライドユニット51のY方向のスライド移動量
を検知する一対のY方向スイッチSW2が図示しないブ
ラケットを介してベースプレート61に取り付けられて
いる。また、図18に示すように、把持ユニット50の
Z方向のスライド移動量を検知する一対のZ方向スイッ
チSW3が図示しないブラケットを介して支持板72に
取り付けられている。各スイッチSW1〜SW3は、例
えば、近接スイッチより構成されている。また、一対の
各スイッチSW1〜SW3は、検知対象部位から等間隔
の位置に配置されている。
検知して車体Bの停止位置誤差を間接的に検知するた
め、図21に示すように、スライドユニット51のX方
向のスライド移動量を検知する一対のX方向スイッチS
W1、スライドユニット51のY方向のスライド移動量
を検知する一対のY方向スイッチSW2が図示しないブ
ラケットを介してベースプレート61に取り付けられて
いる。また、図18に示すように、把持ユニット50の
Z方向のスライド移動量を検知する一対のZ方向スイッ
チSW3が図示しないブラケットを介して支持板72に
取り付けられている。各スイッチSW1〜SW3は、例
えば、近接スイッチより構成されている。また、一対の
各スイッチSW1〜SW3は、検知対象部位から等間隔
の位置に配置されている。
【0059】そして、スイッチSW1〜SW3で検知し
たスライドユニットの移動量が規定量例えば±15mm
程度を越えている場合には、車体Bの停止位置誤差が許
容範囲を越えていることが認識される。この場合には、
マスキング治具14の把持が不安定になる虞などが生じ
るため、図示しないコンピュータなどの制御手段はアラ
ームを表示ないし発し、作業者に警告を促す。
たスライドユニットの移動量が規定量例えば±15mm
程度を越えている場合には、車体Bの停止位置誤差が許
容範囲を越えていることが認識される。この場合には、
マスキング治具14の把持が不安定になる虞などが生じ
るため、図示しないコンピュータなどの制御手段はアラ
ームを表示ないし発し、作業者に警告を促す。
【0060】洗浄装置13 洗浄装置13は、図23に示すように、上端開口部82
に蓋体80が開閉自在に設けられた洗浄室81を有し、
この洗浄室81内に、アンダーコート塗装の際に使用さ
れたマスキング治具14がロボットRにより搬入され
る。上端開口部82の近傍に設けたプレート83には、
搬入されるマスキング治具14を着脱自在に保持する治
具クランパ84が設けられ、さらに、プレート83を振
動させる加振手段としての振動発生装置85が設けられ
ている。この振動発生装置85を作動させてプレート8
3を振動させることにより、治具クランパ84に保持さ
れたマスキング治具14に対して振動が加えられる。前
記蓋体80は、例えばエアシリンダ86により開閉駆動
される。
に蓋体80が開閉自在に設けられた洗浄室81を有し、
この洗浄室81内に、アンダーコート塗装の際に使用さ
れたマスキング治具14がロボットRにより搬入され
る。上端開口部82の近傍に設けたプレート83には、
搬入されるマスキング治具14を着脱自在に保持する治
具クランパ84が設けられ、さらに、プレート83を振
動させる加振手段としての振動発生装置85が設けられ
ている。この振動発生装置85を作動させてプレート8
3を振動させることにより、治具クランパ84に保持さ
れたマスキング治具14に対して振動が加えられる。前
記蓋体80は、例えばエアシリンダ86により開閉駆動
される。
【0061】洗浄室81内および蓋体80にはエアー配
管87が設けられており、このエアー配管87から複数
のエアーブロー用ノズル88が接続されている。エアー
ブロー用ノズル88は、治具クランパ84に保持された
マスキング治具14に向けて延びており、当該マスキン
グ治具14に向けて流体としてのエアーを噴出するブロ
ー手段として機能する。
管87が設けられており、このエアー配管87から複数
のエアーブロー用ノズル88が接続されている。エアー
ブロー用ノズル88は、治具クランパ84に保持された
マスキング治具14に向けて延びており、当該マスキン
グ治具14に向けて流体としてのエアーを噴出するブロ
ー手段として機能する。
【0062】洗浄室81内の下方には、マスキング治具
14から除去された残留塗料を収容するタンク89が配
置され、洗浄室81の側方には、タンク89を取り出す
ときなどに開閉されるドア90が設けられている。
14から除去された残留塗料を収容するタンク89が配
置され、洗浄室81の側方には、タンク89を取り出す
ときなどに開閉されるドア90が設けられている。
【0063】マスキング治具14に付着した残留塗料の
除去を行う際には、使用済みのマスキング治具14は、
ロボットRにより車体Bから取り外され、エアシリンダ
86により蓋体80が開かれている収納室81内に搬入
され、治具クランパ84に保持される。次いで、エアシ
リンダ86を作動させて蓋体80を閉じた後、振動発生
装置85を駆動してマスキング治具14に微振動を加
え、これと同時にマスキング治具14の上下位置に配置
されている複数のエアーブロー用ノズル88からマスキ
ング治具14に向けてエアーを噴出する。すると、マス
キング治具14のマスキングヘッド16やフレーム2
8、32などに付着した残留塗料は、微振動により剥離
され、エアーブローにより払い落とされる。このように
してマスキング治具14から除去された残留塗料は、タ
ンク89内に溜められる。
除去を行う際には、使用済みのマスキング治具14は、
ロボットRにより車体Bから取り外され、エアシリンダ
86により蓋体80が開かれている収納室81内に搬入
され、治具クランパ84に保持される。次いで、エアシ
リンダ86を作動させて蓋体80を閉じた後、振動発生
装置85を駆動してマスキング治具14に微振動を加
え、これと同時にマスキング治具14の上下位置に配置
されている複数のエアーブロー用ノズル88からマスキ
ング治具14に向けてエアーを噴出する。すると、マス
キング治具14のマスキングヘッド16やフレーム2
8、32などに付着した残留塗料は、微振動により剥離
され、エアーブローにより払い落とされる。このように
してマスキング治具14から除去された残留塗料は、タ
ンク89内に溜められる。
【0064】次に、本実施例の作用を説明する。
【0065】車体Bが搬送コンベア11によりアンダー
コート塗装工程に搬入されると、ロボットRは、作動を
開始し、図示しない治具スタンドに保管された複数のマ
スキング治具14の中から搬入された車体Bの車種に応
じたマスキング治具14を選択し、当該マスキング治具
14のグリップ30を治具ホルダ20の把持ユニット5
0内に受け入れる。グリップ30が把持ユニット50の
ボックス52内に入ると、第1、第2治具ロックシリン
ダ53、54が作動して作動ロッド55、56が前進移
動し、選択されたマスキング治具14のグリップ30が
ボックス52内面に押し付けられて固定される。これに
より、マスキング治具14がロボットRに把持される。
コート塗装工程に搬入されると、ロボットRは、作動を
開始し、図示しない治具スタンドに保管された複数のマ
スキング治具14の中から搬入された車体Bの車種に応
じたマスキング治具14を選択し、当該マスキング治具
14のグリップ30を治具ホルダ20の把持ユニット5
0内に受け入れる。グリップ30が把持ユニット50の
ボックス52内に入ると、第1、第2治具ロックシリン
ダ53、54が作動して作動ロッド55、56が前進移
動し、選択されたマスキング治具14のグリップ30が
ボックス52内面に押し付けられて固定される。これに
より、マスキング治具14がロボットRに把持される。
【0066】その後、図24(A)(B)に示すよう
に、ロボットRは、マスキング治具14を傾けたまま車
体Bに近付け、係合ピン18をハーネス穴P内に挿通
し、マスキング治具14全体を若干下降し、係合ピン1
8の凹部45をハーネス穴周縁に係合させる。これによ
り、マスキング治具14は車体Bの所定位置に位置決め
される。車体Bを停止した際に生じている停止位置誤差
のうちY、Z方向の誤差は係合ピン18により補正さ
れ、X方向の誤差は、マスキング治具14を車体Bのパ
ネル43に押し付けることによって吸収されている。
に、ロボットRは、マスキング治具14を傾けたまま車
体Bに近付け、係合ピン18をハーネス穴P内に挿通
し、マスキング治具14全体を若干下降し、係合ピン1
8の凹部45をハーネス穴周縁に係合させる。これによ
り、マスキング治具14は車体Bの所定位置に位置決め
される。車体Bを停止した際に生じている停止位置誤差
のうちY、Z方向の誤差は係合ピン18により補正さ
れ、X方向の誤差は、マスキング治具14を車体Bのパ
ネル43に押し付けることによって吸収されている。
【0067】次いで、マスキング治具14を垂直に立て
ると、マスキング治具14は、その磁石17が車体Bに
吸着してズレが防止されて、車体Bに対して固定され
る。また、マスキング治具14に設けた位置決め抑え用
プレート42も車体Bに当接して、治具姿勢が固定され
る。これにより、塗装不要部位は、複数のマスキングヘ
ッド16により同時に覆われ、当該部位のマスキングが
なされる。
ると、マスキング治具14は、その磁石17が車体Bに
吸着してズレが防止されて、車体Bに対して固定され
る。また、マスキング治具14に設けた位置決め抑え用
プレート42も車体Bに当接して、治具姿勢が固定され
る。これにより、塗装不要部位は、複数のマスキングヘ
ッド16により同時に覆われ、当該部位のマスキングが
なされる。
【0068】このとき、治具ホルダ20に設けた各スプ
リング69、70、71が弾性変形して当該治具ホルダ
20が所定位置に停止しているハンド部22に対してX
−Y−Z方向にスライド移動することにより、車体Bの
停止位置誤差が吸収される。また、マスキング治具14
を車体Bに取り付ける際の衝撃も、各スプリング69、
70、71が弾性変形することにより吸収される。
リング69、70、71が弾性変形して当該治具ホルダ
20が所定位置に停止しているハンド部22に対してX
−Y−Z方向にスライド移動することにより、車体Bの
停止位置誤差が吸収される。また、マスキング治具14
を車体Bに取り付ける際の衝撃も、各スプリング69、
70、71が弾性変形することにより吸収される。
【0069】次に、図24(C)に示すように、第1、
第2治具ロックシリンダ53、54の作動ロッド55、
56を後退移動し、グリップ30の把持状態が解除さ
れ、ロボットRはマスキング治具14から分離される。
その後、ロボットRは、ハンド部22に設けたスプレー
ガン21によってアンダーコート塗装を行うための姿勢
をとる。そして、図1に示すように、スプレーガン21
から車体Bの所定位置に向けてアンダーコート塗料を塗
布し、アンダーコート塗装を行う。
第2治具ロックシリンダ53、54の作動ロッド55、
56を後退移動し、グリップ30の把持状態が解除さ
れ、ロボットRはマスキング治具14から分離される。
その後、ロボットRは、ハンド部22に設けたスプレー
ガン21によってアンダーコート塗装を行うための姿勢
をとる。そして、図1に示すように、スプレーガン21
から車体Bの所定位置に向けてアンダーコート塗料を塗
布し、アンダーコート塗装を行う。
【0070】塗装が終了すると、ロボットRは、車体B
に固定されているマスキング治具14のグリップ30を
把持ユニット50内に受け入れ、第1、第2治具ロック
シリンダ53、54を作動させてグリップ30をボック
ス52内面に押し付け、マスキング治具14を再び把持
する。この場合にも、治具ホルダ20がX−Y−Z方向
にスライド移動することにより、停止位置誤差のある車
体Bに取り付けられたマスキング治具14を確実に把持
でき、把持する際の衝撃も吸収される。
に固定されているマスキング治具14のグリップ30を
把持ユニット50内に受け入れ、第1、第2治具ロック
シリンダ53、54を作動させてグリップ30をボック
ス52内面に押し付け、マスキング治具14を再び把持
する。この場合にも、治具ホルダ20がX−Y−Z方向
にスライド移動することにより、停止位置誤差のある車
体Bに取り付けられたマスキング治具14を確実に把持
でき、把持する際の衝撃も吸収される。
【0071】その後、ロボットRは、マスキング治具1
4を傾けることにより、磁石17を車体Bから外してマ
スキング治具14と車体Bとの吸着状態を解除し、マス
キング治具14全体を若干上昇させることにより、係合
ピン18と車体Bとの係合を解除し、その後、マスキン
グ治具14を傾けたまま車体Bから離間させる。
4を傾けることにより、磁石17を車体Bから外してマ
スキング治具14と車体Bとの吸着状態を解除し、マス
キング治具14全体を若干上昇させることにより、係合
ピン18と車体Bとの係合を解除し、その後、マスキン
グ治具14を傾けたまま車体Bから離間させる。
【0072】車体Bから取り外されたマスキング治具1
4は、ロボットRに把持されたまま、洗浄装置13に向
けて移動され、エアシリンダ86により蓋体80が開か
れている洗浄室81内に搬入され、治具クランパ84に
保持される。ロボットRは、マスキング治具14の把持
を一旦解除する。次いで、蓋体80を閉じた後に、振動
発生装置85を駆動してマスキング治具14に微振動を
加え、これと同時にマスキング治具14の上下位置に配
置されている複数のエアーブロー用ノズル88からマス
キング治具14に向けてエアーを噴出する。これによ
り、マスキング治具14のマスキングヘッド16やフレ
ーム28、32などに付着した残留塗料は、微振動によ
り剥離され、エアーブローにより払い落とされて、タン
ク89内に溜められる。なお、ロボットRがマスキング
治具14を把持したままの状態で洗浄を行っても良い。
4は、ロボットRに把持されたまま、洗浄装置13に向
けて移動され、エアシリンダ86により蓋体80が開か
れている洗浄室81内に搬入され、治具クランパ84に
保持される。ロボットRは、マスキング治具14の把持
を一旦解除する。次いで、蓋体80を閉じた後に、振動
発生装置85を駆動してマスキング治具14に微振動を
加え、これと同時にマスキング治具14の上下位置に配
置されている複数のエアーブロー用ノズル88からマス
キング治具14に向けてエアーを噴出する。これによ
り、マスキング治具14のマスキングヘッド16やフレ
ーム28、32などに付着した残留塗料は、微振動によ
り剥離され、エアーブローにより払い落とされて、タン
ク89内に溜められる。なお、ロボットRがマスキング
治具14を把持したままの状態で洗浄を行っても良い。
【0073】マスキング治具14の洗浄に際しては、上
記のように、振動のみならずエアブローも合わせて行わ
れるので、洗浄性能が極めて優れたものとなる。特に、
円お椀形状をなすマスキングヘッドは、洗浄性に優れて
いる。
記のように、振動のみならずエアブローも合わせて行わ
れるので、洗浄性能が極めて優れたものとなる。特に、
円お椀形状をなすマスキングヘッドは、洗浄性に優れて
いる。
【0074】洗浄が終了すると、治具クランパ84によ
るマスキング治具14の保持が解除され、当該マスキン
グ治具14は、ロボットRに把持されて洗浄室81から
搬出される。そして、マスキング治具14は、治具スタ
ンドの初期の位置に戻され保管される。
るマスキング治具14の保持が解除され、当該マスキン
グ治具14は、ロボットRに把持されて洗浄室81から
搬出される。そして、マスキング治具14は、治具スタ
ンドの初期の位置に戻され保管される。
【0075】このように本実施例によれば、マスキング
治具14の車体Bへの取り付け、塗布、マスキング治具
14の車体Bからの取り外し、さらには使用済マスキン
グ治具14の洗浄に至るまで、人手を一切介在すること
なく自動的に行うことができ、アンダーコート塗装にお
いて行われる一連の作業の容易化、効率化が達成され
る。
治具14の車体Bへの取り付け、塗布、マスキング治具
14の車体Bからの取り外し、さらには使用済マスキン
グ治具14の洗浄に至るまで、人手を一切介在すること
なく自動的に行うことができ、アンダーコート塗装にお
いて行われる一連の作業の容易化、効率化が達成され
る。
【0076】さらに、複数のマスキングヘッド16を備
えたマスキング治具14で塗装不要部位を同時にマスキ
ングするため、マスキング作業の容易化、効率化が達成
される。
えたマスキング治具14で塗装不要部位を同時にマスキ
ングするため、マスキング作業の容易化、効率化が達成
される。
【0077】しかも、マスキング治具14は再利用され
るものであるため、使い捨てとなるマスキング材が不要
となり、ランニングコストを抑制でき、アンダーコート
塗装工程のコスト低減を図ることができる。
るものであるため、使い捨てとなるマスキング材が不要
となり、ランニングコストを抑制でき、アンダーコート
塗装工程のコスト低減を図ることができる。
【0078】また、車種ごとに準備した複数のマスキン
グ治具14の中から、車種に応じたマスキング治具14
を選択して車体Bに取り付けるようにしているため、車
種の切り替えに対応してマスキング作業を行うことがで
き、また、新車種に対してはマスキング治具14を新た
に製作するだけで対応することができるため、タクト搬
送・連続搬送ラインのいずれにも本実施例を適用するこ
とができる。
グ治具14の中から、車種に応じたマスキング治具14
を選択して車体Bに取り付けるようにしているため、車
種の切り替えに対応してマスキング作業を行うことがで
き、また、新車種に対してはマスキング治具14を新た
に製作するだけで対応することができるため、タクト搬
送・連続搬送ラインのいずれにも本実施例を適用するこ
とができる。
【0079】なお、本発明をアンダーコート塗装工程に
適用した例について説明したが、本発明はこの場合に限
定されるものではない。また被塗装物も車体Bに限られ
るものでもない。
適用した例について説明したが、本発明はこの場合に限
定されるものではない。また被塗装物も車体Bに限られ
るものでもない。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の塗布装置
によれば、マスキング治具の被塗装物への取り付け、塗
布、マスキング治具の車体からの取り外し、さらには使
用済マスキング治具の洗浄に至るまで、人手を一切介在
することなく自動的に行うことができるため、塗装工程
において行われる一連の作業の容易化、効率化が達成さ
れる。
によれば、マスキング治具の被塗装物への取り付け、塗
布、マスキング治具の車体からの取り外し、さらには使
用済マスキング治具の洗浄に至るまで、人手を一切介在
することなく自動的に行うことができるため、塗装工程
において行われる一連の作業の容易化、効率化が達成さ
れる。
【0081】さらに、複数のマスキングヘッドを備えた
マスキング治具で塗装不要部位を同時にマスキングする
ため、この点からもマスキング作業の容易化、効率化が
達成される。
マスキング治具で塗装不要部位を同時にマスキングする
ため、この点からもマスキング作業の容易化、効率化が
達成される。
【0082】しかも、マスキング治具は再利用されるも
のであるため、使い捨てとなるマスキング材が不要とな
り、ランニングコストを抑制でき、塗装工程のコスト低
減を図ることができる。
のであるため、使い捨てとなるマスキング材が不要とな
り、ランニングコストを抑制でき、塗装工程のコスト低
減を図ることができる。
【0083】また、被塗装物の種類が切り替えられて
も、マスキング治具の形状を改変するだけで容易に対応
することができ、この点からも塗装工程のコスト低減を
図ることができる。
も、マスキング治具の形状を改変するだけで容易に対応
することができ、この点からも塗装工程のコスト低減を
図ることができる。
【0084】また、把持手段はハンド部に対して相対的
に移動自在に設けられているため、被塗装部の位置例え
ば停止位置が設計位置からずれている場合であっても、
把持手段は、この位置ずれを吸収して、マスキング治具
を確実に把持することが可能になる。
に移動自在に設けられているため、被塗装部の位置例え
ば停止位置が設計位置からずれている場合であっても、
把持手段は、この位置ずれを吸収して、マスキング治具
を確実に把持することが可能になる。
【図1】 本発明に係る塗布装置を自動車の塗装ライン
におけるフロントホイールハウス部のアンダーコート塗
装工程に適用した場合の全体構成を示す概略図である。
におけるフロントホイールハウス部のアンダーコート塗
装工程に適用した場合の全体構成を示す概略図である。
【図2】 フロントホイールハウス部を示す斜視図であ
る。
る。
【図3】 図3(A)は、フロントホイールハウス部に
おける塗装不要部位をハッチングで示す図、同図(B)
は、塗装不要部位をマスキング治具により同時にマスキ
ングした状態を示す図である。
おける塗装不要部位をハッチングで示す図、同図(B)
は、塗装不要部位をマスキング治具により同時にマスキ
ングした状態を示す図である。
【図4】 図4(A)(B)は、マスキング治具の概略
を示す正面図、側面図である。
を示す正面図、側面図である。
【図5】 ロボットのハンド部に設けられた把持手段と
しての治具ホルダおよび塗装用スプレーガンを概念的に
示す正面図である。
しての治具ホルダおよび塗装用スプレーガンを概念的に
示す正面図である。
【図6】 マスキング治具の詳細を示す正面図である。
【図7】 図7(A)は、マスキング治具に設けられた
マスキングヘッドの外径形状を示す図、同図(B)は、
同図(A)に示されるマスキングヘッドの使用形態を概
念的に示す図である。
マスキングヘッドの外径形状を示す図、同図(B)は、
同図(A)に示されるマスキングヘッドの使用形態を概
念的に示す図である。
【図8】 図8(A)は、マスキング治具に設けられた
マスキングヘッドの外径形状を示す図、同図(B)は、
同図(A)に示されるマスキングヘッドの使用形態を概
念的に示す図である。
マスキングヘッドの外径形状を示す図、同図(B)は、
同図(A)に示されるマスキングヘッドの使用形態を概
念的に示す図である。
【図9】 図9(A)は、マスキング治具に設けられた
マスキングヘッドの外径形状を示す図、同図(B)は、
同図(A)に示されるマスキングヘッドの使用形態を概
念的に示す図である。
マスキングヘッドの外径形状を示す図、同図(B)は、
同図(A)に示されるマスキングヘッドの使用形態を概
念的に示す図である。
【図10】図10(A)は、マスキング治具に設けられ
たマスキングヘッドの外径形状を示す図、同図(B)
は、同図(A)に示されるマスキングヘッドの使用形態
を概念的に示す図である。
たマスキングヘッドの外径形状を示す図、同図(B)
は、同図(A)に示されるマスキングヘッドの使用形態
を概念的に示す図である。
【図11】図11(A)は、マスキング治具に設けられ
たマスキングヘッドの外径形状を示す図、同図(B)
は、同図(A)に示されるマスキングヘッドの使用形態
を概念的に示す図である。
たマスキングヘッドの外径形状を示す図、同図(B)
は、同図(A)に示されるマスキングヘッドの使用形態
を概念的に示す図である。
【図12】図12(A)(B)は、マスキング治具にお
けるメインフレームとサブフレームとの連結状態の説明
に供する図である。
けるメインフレームとサブフレームとの連結状態の説明
に供する図である。
【図13】図13(A)(B)は、マスキング治具にお
けるメインフレームとサブフレームとの連結状態の説明
に供する図である。
けるメインフレームとサブフレームとの連結状態の説明
に供する図である。
【図14】図14(A)(B)は、マスキング治具にお
けるメインフレームとサブフレームとの連結状態の説明
に供する図である。
けるメインフレームとサブフレームとの連結状態の説明
に供する図である。
【図15】図15(A)(B)は、マスキング治具にお
けるメインフレームとサブフレームとの連結状態の説明
に供する図である。
けるメインフレームとサブフレームとの連結状態の説明
に供する図である。
【図16】図16(A)〜(C)は、マスキング治具に
設けられた係合ピンの係合手順の説明に供する図であ
る。
設けられた係合ピンの係合手順の説明に供する図であ
る。
【図17】マスキング治具全体を車体に取り付ける際の
説明に供する図である。
説明に供する図である。
【図18】治具ホルダの詳細を示す正面図である。
【図19】治具ホルダの詳細を示す側面図である。
【図20】治具ホルダの要部を詳細に示す平面図であ
る。
る。
【図21】治具ホルダのスライダユニットの詳細を示す
平面図である。
平面図である。
【図22】図22(A)(B)は、治具ホルダによりマ
スキング治具のグリップを把持固定する手順の説明に供
する図である。
スキング治具のグリップを把持固定する手順の説明に供
する図である。
【図23】洗浄装置を示す概略構成図である。
【図24】図24(A)〜(C)は、作用の説明に供す
るロボットの作動状態を示す図である。
るロボットの作動状態を示す図である。
13…洗浄装置(洗浄手段)、 14…マスキング治
具(マスキング手段)、16…マスキングヘッド、
17…磁石(吸着手段)、18…係合ピン、
20…治具ホルダ(把持手段)、21…塗装
用スプレーガン 22…ハンド部、50…把持ユ
ニット、 51…スライダユニット、53、
54…第1、第2治具ロックシリンダ、69、70、7
1…X方向、Y方向、Z方向の各位置決め用スプリン
グ、85…振動発生装置(加振手段)、88…エアーブ
ロー用ノズル(ブロー手段)、B…車体(被塗装物)、
R…ロボット。
具(マスキング手段)、16…マスキングヘッド、
17…磁石(吸着手段)、18…係合ピン、
20…治具ホルダ(把持手段)、21…塗装
用スプレーガン 22…ハンド部、50…把持ユ
ニット、 51…スライダユニット、53、
54…第1、第2治具ロックシリンダ、69、70、7
1…X方向、Y方向、Z方向の各位置決め用スプリン
グ、85…振動発生装置(加振手段)、88…エアーブ
ロー用ノズル(ブロー手段)、B…車体(被塗装物)、
R…ロボット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 津島 広明 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日 産自動車株式会社内 (72)発明者 木下 英也 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日 産自動車株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−217261(JP,A) 実開 平4−48270(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B05B 15/04 102
Claims (4)
- 【請求項1】 被塗装物に対して塗料を塗布する塗装用
スプレーガンと、 前記被塗装物における複数の塗装不要部位に同時に当接
する複数のマスキングヘッドを備えると共に自身を前記
被塗装物に吸着させる吸着手段を備え、前記複数の塗装
不要部位を同時にマスキングするマスキング手段と、 前記マスキング手段を把持および把持解除する把持手段
と前記塗装用スプレーガンとが設けられたハンド部を有
し、前記把持手段により把持されたマスキング手段の前
記マスキングヘッドを前記各塗装不要部位に当接させる
と共に前記吸着手段を前記被塗装物に吸着させるロボッ
トと、 このロボットの前記把持手段により把持された前記マス
キング手段が搬入され当該マスキング手段に対して残留
塗料の除去を行う洗浄手段と、を有してなる塗布装置。 - 【請求項2】 前記マスキング手段は、前記被塗装物に
係合して当該マスキング手段の前記被塗装物に対する位
置決めを行う係合ピンを有してなる請求項1記載の塗布
装置。 - 【請求項3】 前記把持手段は、前記ハンド部に対して
相対的に移動自在に設けられてなる請求項1記載の塗布
装置。 - 【請求項4】 前記洗浄手段は、搬入されたマスキング
手段に対して振動を加える加振手段と、当該マスキング
手段に向けて流体を噴出するブロー手段とを有してなる
請求項1記載の塗布装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5328877A JP2991020B2 (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | 塗布装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5328877A JP2991020B2 (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | 塗布装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07178357A JPH07178357A (ja) | 1995-07-18 |
JP2991020B2 true JP2991020B2 (ja) | 1999-12-20 |
Family
ID=18215101
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5328877A Expired - Lifetime JP2991020B2 (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | 塗布装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2991020B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102020100388A1 (de) | 2020-01-10 | 2021-07-15 | Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft | Verfahren und Vorrichtung zum Maskieren eines Kraftfahrzeugbauteils |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5245945B2 (ja) * | 2009-03-13 | 2013-07-24 | トヨタ自動車株式会社 | マスキング治具 |
JP5934623B2 (ja) * | 2012-09-26 | 2016-06-15 | 株式会社キーレックス | エアブロー装置 |
CN114849949B (zh) * | 2022-04-29 | 2023-06-30 | 歌尔股份有限公司 | 自动拆解喷涂遮蔽工装装置 |
CN114769177A (zh) * | 2022-05-10 | 2022-07-22 | 广汽乘用车有限公司 | 一种挂钩擦拭装置、汽车喷涂系统及汽车喷涂方法 |
-
1993
- 1993-12-24 JP JP5328877A patent/JP2991020B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102020100388A1 (de) | 2020-01-10 | 2021-07-15 | Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft | Verfahren und Vorrichtung zum Maskieren eines Kraftfahrzeugbauteils |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07178357A (ja) | 1995-07-18 |
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