JP2990487B2 - グロメットの防水構造 - Google Patents
グロメットの防水構造Info
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- grommet
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Description
に形成された穴に装着されて電線を保持するグロメット
に関する。
た穴との間を水密に封止するとともに、内部に挿通され
た電線との間も水密に封止する。一般的に、電線との間
の封止は、グロメット基部から延出された保持円筒部で
行われる。この種のグロメットで、保持円筒部の内壁に
複数の円環状膨出部を有したものの一例を、図2〜図5
に基づき説明する。図2は電線が挿通された従来のグロ
メットの断面図、図3は図2のA部拡大図、図4は保持
円筒部の断面図、図5は電線挿通時の説明図である。図
2に示すように、軟質材(例えば、ゴム等)からなるグ
ロメット1の基部3には保持円筒部5が延出され、保持
円筒部5は内部の電線挿通路7に電線9を挿通させる。
1には円環状の膨出部(以下、「リップ」という)13
が設けられ、リップ13は保持円筒部5の中心軸に直交
する面上に形成されている。リップ13の内径D(図4
参照)は、電線9の外径dと等しく、或いは若干小さく
(D≦d)設定されている。従って、リップ13は、電
線9及び保持円筒部5が外力により屈曲された場合にお
いても、適度な弾性力により電線9の外周に密着し、隙
間の生じない水密構造を構成している。
る場合、通常時の内径のままでは、リップ13の密着摩
擦により挿入性が著しく低下するため、図5に示す拡径
機15が用いられる。拡径機15は、電線挿通路7に挿
通される例えば4本のロッド17を有し、この拡径ロッ
ド17をそれぞれ離反方向に移動させることにより、保
持円筒部5を拡径させる。このようにして、容易に挿通
可能な内径まで拡径された保持円筒部5にはコネクタ接
続された電線9が不図示のコネクタと共に挿通され、次
いで、ロッド17が接近方向に移動された後、保持円筒
部5から引き抜かれることで、再び保持円筒部5が弾性
復帰して縮径され、電線9の外周にリップ13を密着さ
せて防水性が確保されるのである。
グロメットでは、保持円筒部5への電線9及びコネクタ
の挿通時、拡径機15を用いて保持円筒部5を拡径する
ため、例えば挿通されるコネクタ形状が大きいと、最小
内径、即ち、内周長の最も短い部分となるリップ13が
最初に伸び限度を越え、亀裂が生じて防水性を低下させ
る問題があった。逆に、伸び限度を大きく確保するた
め、通常時でのリップ内径を大きく設定すれば、電線9
への密着性が悪くなり、防水性能が低下することとなっ
た。また、亀裂が生じないように、小さく拡径すれば、
十分な電線等の挿通空間が確保できず、電線挿通時の作
業性が低下する問題があった。本発明は上記状況に鑑み
てなされたもので、防水性能を低下させることなく、伸
び限度が大きく確保できるグロメットの防水構造を提供
し、信頼性、防水性、作業性の向上を図ることを目的と
する。
の本発明に係るグロメットの防水構造の構成は、電線が
挿通される保持円筒部を有したグロメットの防水構造に
おいて、電線挿通路の内壁から突出するリップが保持円
筒部の中心軸に直交する断面に対し任意の角度を有した
楕円環状で形成されることを特徴とするものである。
長くなり、従来と同一のリップ内径に対して、リップの
拡径許容寸法が大きくなる。また、防水性能において
は、保持円筒部の中心軸方向の内径が従来と同一の内径
であるため、従来と同様の防水性能が確保されることに
なる。
好適な実施例を図面を参照して詳細に説明する。図1は
本発明によるグロメットの防水構造を表す断面図であ
る。軟質材(例えば、ゴム等)からなるグロメットには
保持円筒部23が延出され、保持円筒部23は内部が電
線挿通路25となっている。電線挿通路25の内壁27
にはリップ29(本実施例では、3段とした)が設けら
れ、リップ29は保持円筒部23の中心軸31に直交す
る断面33に対して任意の角度θで傾斜した断面35の
切り口と相似した楕円環状に形成されている。
形状が真円形となり、その内径は従来のリップ13(図
4参照)における内径Dと同一となっている。従って、
リップ29は、中心軸31方向での内径が従来と同一で
ある一方、内周長が従来のリップ13より大きいものと
なっている。このことから、リップ13では、拡径機1
5により従来と同一の内径で拡径された場合(図5参
照)、伸び限度に対して余裕を有した拡径が可能とな
る。
ば、亀裂等が生じにくくなる一方、従来と同一の伸び限
度まで拡径するのであれば、従来より大きな拡径が可能
となり、十分な電線挿通空間が確保できることになる。
更に、従来と同一の伸び限度及び電線挿通空間を確保す
るのであれば、通常時の内径Dを小さく設定することが
可能となり、電線外周への密着性を良好にし、防水性能
を高めることが可能となる。
25の内径Eが10mmであった場合、リップ29の内
径Dは8mm程度が適当となる。即ち、リップ29の電
線挿通路内壁からの突出高さは、片側で1mm程度とな
る。また、リップ29の傾斜角度θは、リップ29の楕
円周長が、電線挿通路内径Eの真円周長と同等若しくは
それ以上(例えば、θ=45°程度)となるように設定
されるのが好ましい。なお、傾斜角度θは、特に限定さ
れるものではなく、リップ29が楕円形状となるのであ
れば、0°<θ<90°範囲の任意の角度で良い。
造では、リップ29が楕円形状であることから、周長が
真円より長くなり、従来と同一のリップ内径Dに対し
て、グロメット拡径寸法を大きくすることが可能とな
る。また、防水性能においては、中心軸31方向の内径
が従来と同一の内径Dであるため、従来と同様の防水性
能が確保されることになる。
楕円形状となるリップ29の長径両端x、y同士が電線
挿通方向前後にずれて中心軸31を挟んで対向しないた
め、この部分における垂直断面37の内径Fが片側リッ
プ29の高さ分、内径Dより大きくなり、単位周長当た
りの伸び量、即ち、伸び率が小さくなり、伸び限界に余
裕が生じることになる。この結果、特にこの部分におい
ては亀裂が生じにくくなる。
電線挿通路25を有するグロット以外の部材、例えば、
防水ゴム栓等に用いても、同様の効果を奏するものであ
る。また、本実施例のリップ29は、3段のものを例に
説明したが、1段或いは、それ以上設けられるものであ
っても勿論良い。また、上記実施例では、保持円筒部は
該保持円筒部の中心軸に直交する断面に対して任意の角
度θで傾斜した断面35の切り口と相似した楕円環状に
形成されているとして記載したが、本発明は、このよう
な構造に限定されるものでなく、例えば従来と同様構造
の、保持円筒部の中心軸に直交する断面を切り口とし
て、円筒保持部の内壁に既述形状のリップを設けた構造
のものであっても良い。
るグロメットの防水構造によれば、電線挿通路から突出
するリップが、楕円環状で形成されているので、周長が
真円より長くなり、従来と同一のリップ内径に対して、
リップの拡径許容寸法を大きくすることができ、拡径時
に亀裂を生じにくくすることができる。そして、この場
合においても、保持円筒部の中心軸方向の内径は従来と
同一の内径であるため、従来と同様の防水性能を確保す
ることができる。この結果、防水性能を低下させること
なく、伸び限度を大きく確保でき、信頼性、防水性、作
業性を向上させることができる。
図である。
ある。
Claims (3)
- 【請求項1】 電線が挿通される保持円筒部を有したグ
ロメットの防水構造において、 電線挿通路の内壁から突出するリップが保持円筒部の中
心軸に直交する断面に対し任意の角度を有した楕円環状
で形成されることを特徴とするグロメットの防水構造。 - 【請求項2】 前記保持円筒部は前記断面に対し任意の
角度を有する断面の切り口からなることを特徴とする請
求項1記載のグロメットの防水構造。 - 【請求項3】 前記断面が前記中心軸に直交する断面に
対し45°の角度を有していることを特徴とする請求項
1または2記載のグロメットの防水構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6241356A JP2990487B2 (ja) | 1994-10-05 | 1994-10-05 | グロメットの防水構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6241356A JP2990487B2 (ja) | 1994-10-05 | 1994-10-05 | グロメットの防水構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08107620A JPH08107620A (ja) | 1996-04-23 |
JP2990487B2 true JP2990487B2 (ja) | 1999-12-13 |
Family
ID=17073082
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6241356A Expired - Lifetime JP2990487B2 (ja) | 1994-10-05 | 1994-10-05 | グロメットの防水構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2990487B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102020004934A1 (de) * | 2020-08-13 | 2022-02-17 | Auto-Kabel Management Gmbh | Dichtung für ein elektrisches Kabel |
-
1994
- 1994-10-05 JP JP6241356A patent/JP2990487B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08107620A (ja) | 1996-04-23 |
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Legal Events
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